JP3309378B2 - 多心光ファイバテープ心線の分離用工具 - Google Patents

多心光ファイバテープ心線の分離用工具

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JP3309378B2
JP3309378B2 JP20862894A JP20862894A JP3309378B2 JP 3309378 B2 JP3309378 B2 JP 3309378B2 JP 20862894 A JP20862894 A JP 20862894A JP 20862894 A JP20862894 A JP 20862894A JP 3309378 B2 JP3309378 B2 JP 3309378B2
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    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/46Processes or apparatus adapted for installing or repairing optical fibres or optical cables
    • G02B6/56Processes for repairing optical cables
    • G02B6/566Devices for opening or removing the mantle
    • G02B6/567Devices for opening or removing the mantle for ribbon cables

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の光ファイバを平
面上に配列し共通被覆で一体化した多心光ファイバテー
プ心線を分離する分離用工具に関する。
【0002】
【従来の技術】多心光ファイバテープ心線を分離できる
分離具として、2つの基板を相互に開閉自在に連結させ
た分離具が知られている(特開平3−213804)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の分離具
によると、多心光ファイバテープ心線を単純に二分割す
るだけなので、3心以上の多心光ファイバテープ心線を
一気に単心光ファイバに分離することができない。
【0004】そこで、本発明は多心光ファイバテープ心
線を一気に単心光ファイバに分離できる分離用工具を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、複数の光ファイバを平面状に配列し共通
被覆で一体化した多心光ファイバテープ心線を分離する
分離用工具であって、多心光ファイバテープ心線を所定
領域内に収納するファイバ収納手段と、所定領域内に多
心光ファイバテープ心線を保持するファイバ保持手段
と、多心光ファイバテープ心線を挟む2か所に配置さ
れ、当該多心光ファイバテープ心線の厚み方向に対向す
る表裏二方向から当該多心光ファイバテープ心線の共通
被覆に切れ目を入れる加傷手段とを備え、加傷手段は、
複数の切れ刃を積層して構成され、複数の切れ刃によっ
て共通被覆に複数の切れ目が入れられた状態で、多心光
ファイバテープ心線の長手方向に沿ってスライドさせる
ことにより、各切れ目を拡大させ、共通被覆に亀裂を起
こして分離させることを特徴とする
【0006】
【作用】本発明は、以上のように構成されているので、
多心光ファイバテープ心線はファイバ収納手段により確
実に収納領域に収納され、この収納領域内でファイバ保
持手段により精度良く位置決めされる。位置決めされた
多心光ファイバテープ心線は、加傷手段により光ファイ
バの共通被覆に切れ目が入れられ、その傷に沿って分離
される。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例に係る多心光ファイ
バテープ心線の分離用工具を添付図面に基づき説明す
る。なお、実施例の説明において、同一要素には同一符
号を用い、重複する説明は省略する。
【0008】まず、図1を参照して本発明の原理を説明
する。図1は本発明の原理を示す概略図である。
【0009】本発明は、多心光ファイバテープ心線20
1の被覆に「切れ目」を入れる加傷手段203と、この
切れ目の深さを調整する為に加傷手段203とファイバ
収納領域202との距離を調整する距離調整手段207
を含んで構成される。本発明に係る分離用工具に使用可
能な多心光ファイバテープ心線201は、ほぼ一列に配
列された複数の光ファイバ201aが共通被覆201b
により一体的に固定された構造を有する。この種の多心
光ファイバテープ心線として、共通被覆がアクリル系あ
るいはウレタン系樹脂で形成された多心光ファイバテー
プ心線が知られている。多心光ファイバテープ心線20
1が本発明に係る分離用工具に装着される場合、まず、
多心光ファイバテープ心線201は光ファイバ収納領域
202に置かれる。光ファイバ収納領域202では、多
心光ファイバテープ心線201は少なくとも配列方向お
よび厚さ(深さ)方向に固定される。
【0010】図1(a)は、多心光ファイバテープ心線
201が収納領域202内で加傷された状態を示す縦断
面図、同図(b)は、その結果、多心光ファイバテープ
心線201が分断された状態を示す縦断面図である。フ
ァイバ収納領域202には、前述した機能を奏する為
に、多心光ファイバテープ心線201が置かれる載置
面、この載置面に直立する位置決めピン206が配置さ
れている。載置される多心光ファイバテープ心線201
を挟んで位置決めピン206の反対側には多心光ファイ
バテープ心線201を保持するファイバ保持手段208
が配置されている。位置決めピン206の上方には、載
置面から少なくとも多心光ファイバテープ心線201の
厚さを越える間隔を開けて、加傷手段203が厚さ方向
に移動自在に設置される。加傷手段203には複数の刃
が所定間隔を開けて配列されている。刃の間隔は、収納
領域202に載置される多心光ファイバテープ心線20
1の分断態様により決定される。例えば、全てを単心光
ファイバに分断する場合には、個々の刃はファイバの配
列間隔に等しい間隔で配置される。1心以上の間隔を開
けて分断する場合には、その間隔に等しい厚さのスペー
サが配置される。この加傷手段203は、着脱自在ある
いは固定的に距離調整手段207に連結され、刃が配列
面と直交する方向に移動しないように保持されている。
距離調整手段207は、ファイバ収納領域202の多心
光ファイバテープ心線201の厚さ方向に移動できる構
造になっている。そのため、本発明に係る分離用工具
は、厚さの異なる多心光ファイバテープ心線201に適
用できる。
【0011】多心光ファイバテープ心線201は、ファ
イバ収納領域202内に突設された位置決め手段206
とファイバ保持手段208により、少なくとも光ファイ
バの配列方向に動かないように、多心光ファイバテープ
心線201の側縁が位置決めされる。この状態で、加傷
手段203は、多心光ファイバテープ心線201に向か
って下降し、多心光ファイバテープ心線201の共通被
覆201bの表面、厳密にいえば、光ファイバ間に形成
されている窪み部201cに「切れ目」を形成する。こ
の切れ目は、光ファイバ201aに到達するかしないか
のきわどい深さで形成されるが、多心光ファイバテープ
心線201の剪断強さを弱化させるには充分な傷とな
る。この切れ目は、加傷手段203を光ファイバ201
aの長手方向に沿って光ファイバ201aに対し相対的
に移動(加傷手段203を移動あるいは多心光ファイバ
テープ心線201を移動)させることにより多心光ファ
イバテープ心線201の長手方向にも厚さ方向にも拡大
される。これにより簡単に、所望の分断位置で分離でき
る(同図(b))。
【0012】次に、本発明の一実施例に係る多心光ファ
イバテープ心線の分離用工具を図2〜図6を参照して説
明する。
【0013】まず、図2〜図4を参照して、この分離用
工具の基本的構成を説明する。図2は本実施例に係る分
離用工具を一部断面にして示す斜視図であり、図3は実
施例に係る分離用工具に使用可能な部品を展開して示す
分解斜視図、図4は実施例に係る分離用工具を多心光フ
ァイバテープ心線の配列面と直交する面で切断した縦断
面図である。
【0014】この分離用工具は、基本的に、第1部材2
11、第2部材212、附勢手段213、ファイバ載置
部材215、ファイバ固定部材217および加傷手段2
30を含んで構成されている。
【0015】第1部材211は、略F字形のブロック体
になっており、第2部材212を取り付ける為の取付け
部211A、附勢手段213の端部を支持するバネ端支
持部211B、ファイバ載置部材215が保持される載
置部材保持部211C、加傷部材調整用ネジ211D、
ネジ保持板211Eを含んで構成される。取付け部21
1Aには一対の直立壁211aが形成され、壁面に直交
する方向に一つの貫通穴211bが形成されている。バ
ネ端支持部211Bは凹形溝になっており、載置部材保
持部211CはL字形に形成されている。第1部材21
1の裏側には六角穴を備えた加傷部材調整用ネジ211
Dが挿入されるネジ穴212dが形成されている。この
加傷部材調整用ネジ211Dを保持する保持板211E
が2本のネジ211eにより取り付けられている。
【0016】第2部材212は、第1部材211とほぼ
上下対称の形状を有し、附勢手段213を介して第1部
材211と係合するように構成されている。具体的に
は、略F字形のブロック体になっており、第1部材21
1の取付け部211Aと係合する係合部212A、附勢
手段213の端部を支持するバネ端支持部212B、フ
ァイバ固定部材217が保持される固定部材保持部21
2C、加傷部材調整用ネジ212D、ネジ保持板212
Eを含んで構成される。係合部212Aには一対の直立
壁212aが形成され、壁面に直交する方向に一つの貫
通穴212bが形成されている。バネ端支持部212B
はZ方向(図3)に延びた凹形溝になっており、固定部
材保持部はファイバ固定部材が置けるような形状になっ
ている。第2部材212の裏側には六角穴を備えた加傷
部材調整用ネジ212Dが挿入されるネジ穴212dが
形成されている。この加傷部材調整用ネジ212Dを保
持する保持板212Eが2本のネジ212eにより取り
付けられている。
【0017】附勢手段213は、第1部材211の直立
壁211aの間に配置され、貫通穴211bに挿入され
るピン214によって保持される。附勢手段213の両
端は、第1部材211のバネ端支持部211Bおよび第
2部材212のバネ端支持部212Bに延び、そこで支
持されている。その結果、第1部材211および第2部
材212は、ピン214を中心として、互いに遠ざかる
方向に附勢される。この附勢手段は、板バネであっても
よい。
【0018】ファイバ載置部材215には上面に凹形溝
がZ方向(図3)に形成され、これがファイバ収納領域
202の大部分を構成している。ファイバ収納領域20
2は両側壁215aに連通しており、両側壁215aに
は一対のファイバ保持手段216が配置され、多心光フ
ァイバテープ心線201が保持される。ファイバ保持手
段216は、略凹形部材216aと2本のネジ216b
により構成されている。多心光ファイバテープ心線20
1は、一対の略凹形部材216aを介して、ファイバ収
納領域202に大まかに位置決めされる。ファイバ収納
領域202を挟む位置には、4本の位置決めピン221
が設置されており、これらの位置決めピン221により
多心光ファイバテープ心線201は精度良く位置決めさ
れる。これらの位置決めピン221の内、2本は可動部
材215dに固定されている。位置決めピン221に囲
まれるファイバ収納領域202の中央部には加傷手段2
03が露出する加傷領域215bが設けられている。ま
た、ファイバ載置部材215の底部にはX方向(図3)
に延在する矩形溝215cが形成されており、そこに加
傷手段230が収納される。
【0019】なお、このファイバ載置部材215には、
ファイバ収納領域202を画成する一壁面をX方向に摺
動させる為に、可動機構が装備されている。この可動機
構は、可動部材215dおよび固定用ネジ215eを含
んで構成される。以下、この可動機構の構造について、
図5及び図6を参照して説明する。
【0020】図5は可動機構の一部を示す斜視図、図6
は多心光ファイバテープ心線を装着した可動機構を示す
正面図であり、同図(a)は6心に適用された可動機
構、同図(b)は4心に適用した可動機構をそれぞれ示
す。
【0021】可動部材215dは、例えば凹形溝を有す
る矩形部材から成り、凹形溝の底部には溝に沿って長穴
215fが形成されている。この長穴215fの下方に
位置するファイバ載置部材215には、固定用ネジ21
5eが固定されるネジ穴215gが開けられている(図
6参照)。固定用ネジ215eは、長穴215fを貫通
してファイバ載置部材215のネジ穴215gに螺合さ
れている。長穴215fは、固定用ネジ215eの外径
より大きいが、ネジ頭の外径よりは小さい幅で形成され
ている。その為、固定用ネジ215eを弛めれば、可動
部材215dはファイバ載置部材215に対しX方向に
スライド可能になり、固定用ネジ215eを締めれば可
動部材215dはファイバ載置部材215に固定され
る。また、可動部材215dには、前述したような2本
の位置決めピン221がZ方向に沿って設置されてお
り、幅の異なる多心光ファイバテープ心線を精度良く位
置決めすることができる構造になっている。
【0022】ファイバ固定部材217は、第1部材21
1と第2部材212が互いに組み合わされたとき(図
2、図4参照)、第1部材211及び第2部材212に
おける各々の対応する上面が係合し、かつ、ファイバ載
置部材215に置かれた多心光ファイバテープ心線20
1が固定できる構造になっている。第2部材212が附
勢手段213に抗して第1部材211に近付くとき、フ
ァイバ固定部材217の底面が、ファイバ収納領域20
2の一部を画成する。ファイバ固定部材217の底面中
央部には、第1部材211と同様に、加傷手段230が
露出する加傷領域(図5参照)が設けられ、その周辺に
は第1部材211の位置決めピン221と対応する位置
に、X方向に延びた長穴(図示せず)が形成されてい
る。そのため、心数が異なる多心光ファイバテープ心線
にも適用できる。また、ファイバ固定部材217の上部
にはX方向(図3)に延在する比較的に大きな矩形状溝
217cが形成されている。
【0023】加傷手段230は、第1部材211および
第2部材212の矩形状溝215c、217cに組み付
けられ、加傷部材231、ピン(刃先整列手段)23
2、基体233および押え板234を含んで構成される
(図3、図5参照)。加傷部材231は、多心光ファイ
バテープ心線201のピッチ寸法に合せて厚さを揃えた
刃物を積層して構成され、ピン232は円柱部材で構成
されている。基体233は凹形溝233aを有する矩形
部材で構成され、その凹形溝233aに加傷部材231
が収納される。収納された加傷部材231の底部を保持
するため、凹形溝233aの下方にはピン232が架設
されている。押え板234は、収納された加傷部材23
1が凹形溝233aから飛び出さないように、2本のネ
ジにより基体233の側壁233bに固定される。よっ
て、加傷部材231は基体233により3つの側面が支
持され、ピン232により底面が保持され、押え板23
4により1つの側面が支持され、基体233の上面から
例えば4〜5mm突出した状態で加傷手段230が構成
される。加傷手段230と第1部材211および第2部
材212との間には空隙があり、例えば加傷部材調整用
ネジ211D、212Dが右ネジの場合、時計方向に回
せば加傷部材231はファイバ収納領域202から引っ
込み、反時計方向に回せば飛び出す。このように、上下
それぞれの加傷部材231の出量を調整し、寸法の異な
る多心光ファイバテープ心線201に応じて最適な切込
み量を設定することが容易となる。
【0024】なお、分断態様を変更する場合(例えば、
単心毎に分断する態様から2心毎に分断する態様に変更
する場合)、加傷手段230を交換すればよい。この場
合、加傷部材231の間には加傷部材の同一厚さのスペ
ーサが介在して加傷手段230が構成される。
【0025】図7は、2心毎に分断できる加傷手段23
0の構成を示す図である。個々の加傷部材231の間に
は、加傷部材231と同一の厚さを有するスペーサ(間
隔調整部材)204が介在されている(同図(a))。
その為、加傷部材231は2心間隔を開けて配置され、
多心光ファイバテープ心線201は均等に2心毎に4分
割される(同図(b))。
【0026】ここで、使用できる加傷部材231として
は、長手方向に押し込むと一定方向に切込みが生じる切
り刃であればよい。
【0027】図8は、本発明に係る分離用工具に使用可
能な加傷部材の変形例を示す図である。各図は、いずれ
も左側に加傷部材の側面図、右側に加傷部材の正面図を
示す。同図(a)に示す加傷部材は、平行四辺形の板材
で形成され、一つの短辺が鋭角(60度)の加傷部材2
31、すなわち、先端部が厚さ方向に先細となってい
る。この加傷部材を多心光ファイバテープ心線の共通被
覆に突き刺すと、「切れ目」が生じる。この切れ目に沿
って、この加傷部材を所定の一方向(矢印方向)に移動
させると、この切れ目が拡大される。同図(b)は短辺
の一つを円弧に変えた略長方形の板材で形成され、円弧
に刃231’が形成されている。同図(c)は短辺の一
つを鋭角に交差する2辺に変えた五角形の板材で形成さ
れ、鋭角を構成する2辺に刃231”が形成されてい
る。同図(b)、(c)に示す加傷部材は、同図(a)
に示す加傷部材と比較すると、突き刺した時に生じる切
れ目に沿って、いずれの方向に移動しても切れ目を拡大
できるという点で利点がある。
【0028】次に、本実施例に係る分離用工具の組立て
方法を説明する。まず、多心光ファイバテープ心線20
1の切込み量に合せて、加傷手段230を準備する。ま
ず、加傷手段230を組立てる。そのため、加傷部材2
31を複数準備し、これらを基体233に組込む。その
後、押え板234で加傷部材231を保持する。
【0029】この加傷手段230を、第1部材211の
載置部材保持部211C及び第2部材212の固定部保
持部212Cに配置し、ファイバ載置部材215及びフ
ァイバ固定部材217を組み付け、加傷手段230を第
1部材211および第2部材212に保持する。その
後、第1部材211および第2部材212の裏面側から
加傷部材調整用ネジ211D、212Dを基体233の
ネジ穴に螺合させ、加傷部材231がファイバ収納領域
202に突出するように加傷部材調整用ネジ211D、
212Dを回して加傷部材231の深さを調整する(図
3参照)。その後、保持板211Eおよび212Eをネ
ジ211e、212eで第1部材211および第2部材
212に固定する。保持板211Eおよび保持板212
Eを第1部材211および第2部材212に固定するこ
とにより、3つの効果がある。第1に、加傷部材調整用
ネジ211D、212Dは第1部材211、第2部材2
12から飛び出すことが防止される。第2に、加傷部材
調整用ネジ211D、212Dのネジ頭と保持板211
E、212Eの底面が互いに接触するので、ネジの弛み
防止になる。第3に、ファイバ載置部材215、ファイ
バ固定部材217が第1部材211および第2部材21
2にそれぞれ固定される。次に、略凹形部材216aを
2本のネジ216bを用いてファイバ載置部材215の
側壁215aに固定する。
【0030】次に、第1部材211および第2部材21
2を結合させる為に、第1部材211の211aの間に
附勢手段213を配置し、第2部材212を組み付け
る。さらに、ピン(回動手段)214を貫通穴212
b、貫通211bに挿入することにより、第1部材21
1と第2部材212が結合される。
【0031】次に、上記実施例に係る分離用工具の作用
を図9および図10を参照して説明する。図9は実施例
に係る分離用工具の作用を示す工程図、図10は加傷部
材が多心光ファイバテープ心線に切込みを入れた状態を
示す、ファイバ配列面と直交する面で切断した縦断面図
である。
【0032】まず、多心光ファイバテープ心線201を
クランパなどにセットし、分離用工具を多心光ファイバ
テープ心線201の一端に装着する。装着された状態で
は、第2部材212は、開いた状態が維持できるように
前述した附勢手段213により附勢されている。そのた
め、分離用工具を多心光ファイバテープ心線201に沿
ってスライドさせても共通被覆201bに傷はつかな
い。しかし、第2部材212を回動して下降させ、第1
部材211と第2部材212の双方にて装着された加傷
部材231に近づけると、多心光ファイバテープ心線2
01に加傷部材231が押圧され、共通被覆201bに
切れ目が入れられる(図10参照)。この状態で分離用
工具を多心光ファイバテープ心線201の長手方向に沿
ってスライドさせる。このスライド操作により、付加さ
れた切れ目は拡大され、多心光ファイバテープ心線20
1の共通被覆が亀裂を起こし、所望の分離態様で分離さ
れる。分離作業が終了したら、分離用工具を初期状態に
戻し、分離用工具を多心光ファイバテープ心線201か
ら取り出す。
【0033】以上のように、本発明に係る実施例および
変形例を説明したが、本発明は上記実施例に限定される
ものではない。
【0034】例えば、上述した加傷手段は多心光ファイ
バテープ心線のピッチに対応した厚さとして説明した
が、ピッチの2倍の厚み、3倍の厚み、など、異なる厚
さの刃物を準備し、これらを複数組合せることで、多種
多様のパターンを実現できる。具体例としては12心を
2心ずつ6つに分離する場合、あるいは3心ずつ4つに
分離する場合、あるいは6心、3心、2心、1心の4つ
に分離する場合がある。また、ファイバ位置規定手段と
して略凹形溝、ガイド片、ピン、可動式位置決め片など
を例示したが、これらの形状に限定されるものではな
く、多心光ファイバテープ心線の側縁に接触し、ガイド
する機能を有すれば、どんな形状であってもよく、材料
を金属に限るものでもない。
【0035】本発明は、以上のように構成されているの
で、多心光ファイバテープ心線をあらゆる分割態様で所
望の本数に分離することができる。
【0036】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
るので、多心光ファイバテープ心線を一気に単心光ファ
イバに分離することができる。
【0037】また、本発明に係る分離用工具によると、
心数の異なるファイバ、厚さの異なるファイバ、あるい
は幅の異なるファイバにも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る分離用工具の原理を示す概略図。
【図2】本発明の一実施例に係る分離用工具を一部断面
にして示す斜視図。
【図3】本発明の一実施例に係る分離用工具に使用可能
な部品を展開して示す分解斜視図。
【図4】本発明の一実施例に係る分離用工具を多心光フ
ァイバテープ心線の配列面と直交する面で切断した縦断
面図。
【図5】本発明に適用できる可動機構の一部を示す斜視
図。
【図6】多心光ファイバテープ心線を装着した可動機構
を示す正面図。同図(a)は6心に適用された可動機
構、同図(b)は4心に適用した可動機構をそれぞれ示
す。
【図7】本発明に係る分離用工具に使用可能な加傷手段
を示す図。
【図8】本発明に係る分離用工具に使用可能な加傷部材
の変形例を示す図。
【図9】本発明の一実施例に係る分離用工具の作用を示
す工程図。
【図10】加傷部材が多心光ファイバテープ心線に切込
みを入れた状態を示す、ファイバ配列面と直交する面で
切断した縦断面図。
【符号の説明】
201…加傷手段、202…光ファイバ収納領域、20
3…加傷手段、204…スペーサ(調整部材)、206
…位置決め手段、207…距離調整手段、208…ファ
イバ保持手段、211…第1部材、212…第2部材、
213…附勢手段、215…ファイバ載置部材、217
…ファイバ固定部材、230…加傷手段、231…加傷
部材、232…ピン、233…基体、234…押え板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−52602(JP,A) 特開 平3−213804(JP,A) 実開 昭57−195321(JP,U) 実開 昭54−45386(JP,U) 実開 平4−77104(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/00 H02G 1/14

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の光ファイバを平面状に配列し共通
    被覆で一体化した多心光ファイバテープ心線を分離する
    分離用工具であって、 多心光ファイバテープ心線を所定領域内に収納するファ
    イバ収納手段と、 前記所定領域内に前記多心光ファイバテープ心線を保持
    するファイバ保持手段と、 前記多心光ファイバテープ心線を挟む2か所に配置さ
    れ、当該多心光ファイバテープ心線の厚み方向に対向す
    る表裏二方向から当該多心光ファイバテープ心線の共通
    被覆に切れ目を入れる加傷手段とを備え、 前記加傷手段は、複数の切れ刃を積層して構成され、 前記複数の切れ刃によって前記共通被覆に複数の前記切
    れ目が入れられた状態で、前記多心光ファイバテープ心
    線の長手方向に沿ってスライドさせることにより、前記
    各切れ目を拡大させ、前記共通被覆に亀裂を起こして分
    離させることを特徴とする 分離用工具。
  2. 【請求項2】 前記加傷手段は、前記多心光ファイバテ
    ープ心線が内包する光ファイバの配列ピッチに合せた複
    数の切れ刃を有し、 前記複数の切れ刃と前記ファイバ収納手段の所定領域と
    の間の距離を調整する距離調整手段をさらに備える請求
    項1記載の分離用工具。
  3. 【請求項3】 前記加傷手段は、前記多心光ファイバテ
    ープ心線の分断態様に合せた、複数の切れ刃と前記複数
    の切れ刃の配列間隔を調整する間隔調整手段とを含む請
    求項1記載の分離用工具。
  4. 【請求項4】 表面に前記切れ刃が露出するように前記
    加傷手段が装着された第1部材と、前記第1部材と対応
    する位置の表面に切れ刃が露出するように前記加傷手段
    が装着された第2部材と、 前記第1部材および前記第2部材を回動自在に組み付け
    る回動手段と、 前記回動手段により組み付けられた状態で、前記第1部
    材の切れ刃および前記第2部材の切れ刃が互いに遠ざか
    る方向に附勢する附勢手段と、 をさらに備える請求項2または3記載の分離用工具。
  5. 【請求項5】 前記加傷手段は、一つの短辺に刃が形成
    され、他の短辺には刃が形成されていない複数の平行四
    辺形の切れ刃と、刃が形成されていない短辺を支持して
    刃先を揃える刃先整列手段とを備える請求項2、3又は
    4のいずれか1項に記載の分離用工具。
  6. 【請求項6】 前記ファイバ収納手段は、前記多心光フ
    ァイバテープ心線の一側縁を位置決めする位置決め手段
    を備える請求項1乃至5のいずれか1項に記載の分離用
    工具。
  7. 【請求項7】 前記ファイバ保持手段は、多心光ファイ
    バテープ心線の他側縁を保持しつつ当該多心光ファイバ
    テープ心線の幅方向に移動自在の可動部材を含んで構成
    される請求項6記載の分離用工具。
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