JP2582615Y2 - 複芯光コネクタプラグ - Google Patents
複芯光コネクタプラグInfo
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- JP2582615Y2 JP2582615Y2 JP4118792U JP4118792U JP2582615Y2 JP 2582615 Y2 JP2582615 Y2 JP 2582615Y2 JP 4118792 U JP4118792 U JP 4118792U JP 4118792 U JP4118792 U JP 4118792U JP 2582615 Y2 JP2582615 Y2 JP 2582615Y2
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- JP
- Japan
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- optical fiber
- connector
- optical
- groove
- fiber positioning
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は複芯光コネクタプラ
グ、特にコネクタハウジングへの光ファイバの固定に関
するものである。
グ、特にコネクタハウジングへの光ファイバの固定に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の複芯光コネクタは、図4に一例を
示すように接続すべき光ファイバ(1)を、その先端が
フェルール(2b)の先端面に露呈するように、コネク
タハウジング(2)内に差しこんで並べて固定した、
A,B2箇の光コネクタプラグを、アダプタ(3)内に
差しこみ、光ファイバ(1)の先端面相互を突き合わせ
ることにより接続するように構成されている。この場
合、光ファイバ(1)の光コネクタハウジング(2)へ
の固定に当って例えば次のような手段が取られている。
即ち図5(a)(b)に示す分解斜視図及び断面図のよ
うに、両端に光ファイバ挿通孔(4a)を有するフラン
ジ(4)内のコネクタボディ(2a)面に、光ファイバ
挿通孔(4a)を見通すように光ファイバ位置決めV溝
(5)を設ける。そして光ファイバ挿通孔(4a)を介
して差しこんだ光ファイバ(1)を、図5(b)のよう
に光ファイバ位置決めV溝(5)内におく。次にコネク
タボディ(2a)の下端に設けられた押えカバー引止め
段部(2c)に押えカバー(6)の係止鍵部(6b)が
係止されるようにし、脚(6a)を両端に備えた押えカ
バー(6)をコネクタボディ(2a)に押しこむことに
より合体させて、押え部(6b)により光ファイバ
(1)を光ファイバ位置決めV溝(5)面に押付けて固
定する手段である。この光ファイバの固定構造は、接着
剤を用いるものに比べて、光ファイバの取はずしが可能
であり、しかも放射線場に用いた場合にも、放射線によ
って接着剤の急激な変質を招いて、短期間のうちに接続
の不安を生ずるおそれがない。
示すように接続すべき光ファイバ(1)を、その先端が
フェルール(2b)の先端面に露呈するように、コネク
タハウジング(2)内に差しこんで並べて固定した、
A,B2箇の光コネクタプラグを、アダプタ(3)内に
差しこみ、光ファイバ(1)の先端面相互を突き合わせ
ることにより接続するように構成されている。この場
合、光ファイバ(1)の光コネクタハウジング(2)へ
の固定に当って例えば次のような手段が取られている。
即ち図5(a)(b)に示す分解斜視図及び断面図のよ
うに、両端に光ファイバ挿通孔(4a)を有するフラン
ジ(4)内のコネクタボディ(2a)面に、光ファイバ
挿通孔(4a)を見通すように光ファイバ位置決めV溝
(5)を設ける。そして光ファイバ挿通孔(4a)を介
して差しこんだ光ファイバ(1)を、図5(b)のよう
に光ファイバ位置決めV溝(5)内におく。次にコネク
タボディ(2a)の下端に設けられた押えカバー引止め
段部(2c)に押えカバー(6)の係止鍵部(6b)が
係止されるようにし、脚(6a)を両端に備えた押えカ
バー(6)をコネクタボディ(2a)に押しこむことに
より合体させて、押え部(6b)により光ファイバ
(1)を光ファイバ位置決めV溝(5)面に押付けて固
定する手段である。この光ファイバの固定構造は、接着
剤を用いるものに比べて、光ファイバの取はずしが可能
であり、しかも放射線場に用いた場合にも、放射線によ
って接着剤の急激な変質を招いて、短期間のうちに接続
の不安を生ずるおそれがない。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし一方この固定構
造は、コネクタボディ(2a)の両端にのみ固定された
押えカバー(6)の押え部(6b)によって、光ファイ
バの上面を押えることにより固定する構造である。この
ため次のような解決されなければならない課題をもつ。 押えカバー(6)の押え部(6b)が中央部に行く
に従い浮き上がり易く、各光ファイバ(1)の固定の不
均一を生じ易い。このため固定力が過多の光ファイバ
(1)においては、その変形により透過率の変化を生じ
て損失を増大させる。また固定力の不足のものでは例え
ば引張り力が加えられたとき、光ファイバの位置ずれを
生じて接続が不良となり、このような難点は光ファイバ
(1)の芯数が多くなり、押えカバー(6)の押え部
(6b)の長さが長くなる程助長される。また押え部の
変形を防ごうとして押え部(6b)の厚さを大にする
と、近時要求が強いコネクタプラグ全体の小形化に背く
ことになる。 また従来の構造では、仮に押え部(6b)の浮上り
変形をなくしたとしても、製造誤差にもとづく光ファイ
バ(1)の外径寸法や、光ファイバ位置決めV溝(5)
等の寸法のばらつきがあると、各々の光ファイバ(1)
の固定が均一に行われにくく、固定力に大小を生じ易
い。このため固定力の大きすぎによる、光ファイバ
(1)の変形を生じさせて光の透過率の低下を招いて、
損失を大にする。また逆に固定力が小さいと例えば光フ
ァイバ(1)に引張り力が加えられた場合には、光ファ
イバの位置ずれを生じて光接続が不安定となったり断た
れる事故を招く。
造は、コネクタボディ(2a)の両端にのみ固定された
押えカバー(6)の押え部(6b)によって、光ファイ
バの上面を押えることにより固定する構造である。この
ため次のような解決されなければならない課題をもつ。 押えカバー(6)の押え部(6b)が中央部に行く
に従い浮き上がり易く、各光ファイバ(1)の固定の不
均一を生じ易い。このため固定力が過多の光ファイバ
(1)においては、その変形により透過率の変化を生じ
て損失を増大させる。また固定力の不足のものでは例え
ば引張り力が加えられたとき、光ファイバの位置ずれを
生じて接続が不良となり、このような難点は光ファイバ
(1)の芯数が多くなり、押えカバー(6)の押え部
(6b)の長さが長くなる程助長される。また押え部の
変形を防ごうとして押え部(6b)の厚さを大にする
と、近時要求が強いコネクタプラグ全体の小形化に背く
ことになる。 また従来の構造では、仮に押え部(6b)の浮上り
変形をなくしたとしても、製造誤差にもとづく光ファイ
バ(1)の外径寸法や、光ファイバ位置決めV溝(5)
等の寸法のばらつきがあると、各々の光ファイバ(1)
の固定が均一に行われにくく、固定力に大小を生じ易
い。このため固定力の大きすぎによる、光ファイバ
(1)の変形を生じさせて光の透過率の低下を招いて、
損失を大にする。また逆に固定力が小さいと例えば光フ
ァイバ(1)に引張り力が加えられた場合には、光ファ
イバの位置ずれを生じて光接続が不安定となったり断た
れる事故を招く。
【0004】
【考案の目的】この考案の目的とするところは、複数本
の光ファイバをその特性変化を招いたり、固定を不十分
とすることなく、適正かつ均一な押圧力で固定でき、し
かも小型化を図りうる、光ファイバのコネクタハウジン
グへの固定構造の提示にある。
の光ファイバをその特性変化を招いたり、固定を不十分
とすることなく、適正かつ均一な押圧力で固定でき、し
かも小型化を図りうる、光ファイバのコネクタハウジン
グへの固定構造の提示にある。
【0005】
以上のようにすれば固定すべき各光ファイバは、光ファ
イバ位置決め溝の両側に各々独立に成形された側壁間に
それぞれ押圧挟持される。従って従来の押えカバーの押
え部によって押下して、光ファイバの固定を行うものの
ように、押え部の反りや光ファイバの寸法誤差などによ
る、固定力の不均一などの問題を解決できる。
イバ位置決め溝の両側に各々独立に成形された側壁間に
それぞれ押圧挟持される。従って従来の押えカバーの押
え部によって押下して、光ファイバの固定を行うものの
ように、押え部の反りや光ファイバの寸法誤差などによ
る、固定力の不均一などの問題を解決できる。
【0006】
〔構成〕 図1,図2,図3はこの考案にかかる複芯光コネクタプ
ラグの一実施例図であって、このうち図1(a)(b)
(c)はコネクタハウジングの平面図、側面図及び正面
図、図2(a)(b)(c)はコネクタボディに組合わ
される押えカバーの平面図、正面図及び(a)図のX−
X’部断面図、図3は上記コネクタハウジングに押えカ
バーを装着した状態における光ファイバを横断する方向
の部分断面図である。図1において(7a)はコネクタ
ハウジング(7)を形成するフェルール(7b)を備え
たコネクタボディであって、ほぼ長方形状の板状をな
す。そしてコネクタボディ(7a)とフェルール(7
b)の全長にまたがった面上には、上部の開口部(8
a)と、中央部の断面円形の光ファイバ差込み部(8
b)及びその下部の細溝(8c)とからなる、レール状
の8本の光ファイバ位置決め溝(8)が等間隔で設けら
れている。また各光ファイバ位置決め溝(8)の間、及
び最外側には計9本のレール状の切込み溝(9)を設け
て、各光ファイバ位置決め(8)がそれぞれ独立の側壁
(10)をもつように形成されている。またコネクタボ
ディ(7a)の、8本の光ファイバ位置決め溝(8)を
挟んだ両側には、係止凹部(11)が設けられている。
図2において(12)は押えカバーであって、コネクタ
ボディ(7a)とフェルール(7b)にまたがって設け
た、全光ファイバ位置決め溝(8)を覆いうる大きさを
もつ、ほぼ正方形状の板状をなす。そしてその片面に
は、各光ファイバを挟むように設けられた、コネクタボ
ディ(7a)側の切込み溝(9)に圧入される幅をも
つ、9本のレール状の切込み溝(9)の拡開用突起(1
3)が設けられている。また押えカバー(12)は両側
に、コネクタボディ(7a)に設けた係止凹部(11)
内に圧入される係止突起(14)をもち、押えカバー
(12)をコネクタボディ(7a)に固定する。
ラグの一実施例図であって、このうち図1(a)(b)
(c)はコネクタハウジングの平面図、側面図及び正面
図、図2(a)(b)(c)はコネクタボディに組合わ
される押えカバーの平面図、正面図及び(a)図のX−
X’部断面図、図3は上記コネクタハウジングに押えカ
バーを装着した状態における光ファイバを横断する方向
の部分断面図である。図1において(7a)はコネクタ
ハウジング(7)を形成するフェルール(7b)を備え
たコネクタボディであって、ほぼ長方形状の板状をな
す。そしてコネクタボディ(7a)とフェルール(7
b)の全長にまたがった面上には、上部の開口部(8
a)と、中央部の断面円形の光ファイバ差込み部(8
b)及びその下部の細溝(8c)とからなる、レール状
の8本の光ファイバ位置決め溝(8)が等間隔で設けら
れている。また各光ファイバ位置決め溝(8)の間、及
び最外側には計9本のレール状の切込み溝(9)を設け
て、各光ファイバ位置決め(8)がそれぞれ独立の側壁
(10)をもつように形成されている。またコネクタボ
ディ(7a)の、8本の光ファイバ位置決め溝(8)を
挟んだ両側には、係止凹部(11)が設けられている。
図2において(12)は押えカバーであって、コネクタ
ボディ(7a)とフェルール(7b)にまたがって設け
た、全光ファイバ位置決め溝(8)を覆いうる大きさを
もつ、ほぼ正方形状の板状をなす。そしてその片面に
は、各光ファイバを挟むように設けられた、コネクタボ
ディ(7a)側の切込み溝(9)に圧入される幅をも
つ、9本のレール状の切込み溝(9)の拡開用突起(1
3)が設けられている。また押えカバー(12)は両側
に、コネクタボディ(7a)に設けた係止凹部(11)
内に圧入される係止突起(14)をもち、押えカバー
(12)をコネクタボディ(7a)に固定する。
【0007】〔組立〕 コネクタボディ(7a)の後端側から(図1(a)の左
側端)、光ファイバ(1)を光ファイバ位置決め溝
(8)の光ファイバ差込み部(8b)内に差し入れて、
光ファイバ(1)の先端面をフェルール(7b)の前端
面に一致させる(図3参照)。この状態を維持しなが
ら、押えカバー(12)の係止突起(14)をコネクタ
ボディ(7a)側の係止凹部(11)に一致させなが
ら、コネクタボディ(7a)の上面に当てがって押し込
める。この操作により拡開用突起(13)は図3のよう
に、切込み溝(9)内に圧入されて切込み溝(9)の幅
を拡げ、各光ファイバ位置決め溝(8)の両側の側壁
(10)により、光ファイバ位置決め溝(8)内の光フ
ァイバ(1)を挟圧して固定する。なおこのとき拡開用
突起(13)と、これが圧入される切込み溝(9)とに
より、係止凹部(11)と係止突起(14)とによる押
えカバー(12)の固定は増強される。次にこの考案に
かかる光コネクタプラグの製造例について説明する。フ
ェルール(7b)を含むコネクタボディ(7a)と、押
えカバー(12)の材質はガラス繊維入りのポリアミド
であり、光ファイバ(1)の直径が0.8mmの場合、
ファイバ位置決め溝(8)は径約0.8mm、ピッチ約
1.6mm、細溝(8c)は幅約0.4mmである。切
込み溝(9)の幅は約0.4mm、浮きは約1.4mm
である。
側端)、光ファイバ(1)を光ファイバ位置決め溝
(8)の光ファイバ差込み部(8b)内に差し入れて、
光ファイバ(1)の先端面をフェルール(7b)の前端
面に一致させる(図3参照)。この状態を維持しなが
ら、押えカバー(12)の係止突起(14)をコネクタ
ボディ(7a)側の係止凹部(11)に一致させなが
ら、コネクタボディ(7a)の上面に当てがって押し込
める。この操作により拡開用突起(13)は図3のよう
に、切込み溝(9)内に圧入されて切込み溝(9)の幅
を拡げ、各光ファイバ位置決め溝(8)の両側の側壁
(10)により、光ファイバ位置決め溝(8)内の光フ
ァイバ(1)を挟圧して固定する。なおこのとき拡開用
突起(13)と、これが圧入される切込み溝(9)とに
より、係止凹部(11)と係止突起(14)とによる押
えカバー(12)の固定は増強される。次にこの考案に
かかる光コネクタプラグの製造例について説明する。フ
ェルール(7b)を含むコネクタボディ(7a)と、押
えカバー(12)の材質はガラス繊維入りのポリアミド
であり、光ファイバ(1)の直径が0.8mmの場合、
ファイバ位置決め溝(8)は径約0.8mm、ピッチ約
1.6mm、細溝(8c)は幅約0.4mmである。切
込み溝(9)の幅は約0.4mm、浮きは約1.4mm
である。
【0008】以上この本考案に係る複芯光コネクタプラ
グについて説明したが、 (1) コネクタハウジングにおける光ファイバ位置決
め溝(8)の両側壁(10)の面を拡開用突起(13)
により光ファイバ(1)を挟圧するような材質をもつこ
とが要求される。そのための材料としてはポリアミド,
ABS樹脂,ポリカーボネートなどのプラスチックが推
奨される。しかしアルミニウム合金などの金属であって
もよい。 (2) 光ファイバ位置決め溝(8)は溝の内壁で光フ
ァイバ(1)の外周との接触面積を大きくとれる構造と
するのがよい。例えば、光ファイバ(1)の外径とほぼ
同じ径の断面U字形溝とすると、溝の外面と光ファイバ
(1)の外周面との密着面積が大きくとれて、十分な光
ファイバの固定力が得易い。しかし必要な固定力が得ら
れるなら、その形状が例えば矩形断面であってもよい。 (3) 切込み溝(9)は拡開用突起(13)が入りこ
める幅を有すること、及び光ファイバ位置決め溝(8)
の側壁(10)を拡開用突起(13)で変形させ易い適
当な厚みと形状に形成できればどのような形であっても
よい。例えば (4) 拡開用突起(13)は光ファイバ位置決め溝
(8)の側壁(10)を光ファイバ位置決めの溝(8)
の幅がせばまる方向に圧迫することができると共に、側
壁(10)を光ファイバ(1)の外周に押しつけた状態
を維持できるものであれば、どのような形でもよい。例
えば先細りの楔状突起、或いは切込み溝(a)の幅より
若干大きな幅をもつ角形ブロック状突起でもよい。また
1本の切込み溝(9)の長手方向に複数箇の拡散用突起
(13)を点在させてもよい。 (5) また以上の説明では光ファイバ位置決め溝
(8)をコネクタボディ(7a)とフェルール(7b)
の全長に亘って設けたが、押えが良好に行われる一部に
設けるようにしてもよい。 (6) また図2(b)に示す押えカバー(12)にお
いて、中央の拡開用突起(13)とこの中央の拡開用突
起(13)から両端に向かって一つおきの拡開用突起
(13)との計5本を取り除いて、押えカバーの拡開用
突起(13)を減らして、4本としてもよい。このよう
にした押えカバー(12)を図1に示すコネクタボディ
(7a)(9条の切込み溝(9)を設けたもの)に用い
ると、拡開用突起(13)に圧入された切込み溝(9)
(一つおきの4箇)は拡開されるが、拡開用突起(1
3)が圧入されない他の切込み溝(5箇)は逆に溝幅を
狭められるように力を受けて拡開用突起(13)の拡開
用力による光ファイバ(1)のピッチの変位を吸収する
作用を奏する。即ち、拡開用突起(13)の入りこまな
い切込み溝(9)(5箇)は形状が同一でも拡開用の切
込み溝(9)とは異なるものとなる。このようにする
と、拡開用突起(13)とこの突起が圧入される切込み
溝(9)との寸法関係はさほど高い精度を要求されなく
てすむ利点が得られる。
グについて説明したが、 (1) コネクタハウジングにおける光ファイバ位置決
め溝(8)の両側壁(10)の面を拡開用突起(13)
により光ファイバ(1)を挟圧するような材質をもつこ
とが要求される。そのための材料としてはポリアミド,
ABS樹脂,ポリカーボネートなどのプラスチックが推
奨される。しかしアルミニウム合金などの金属であって
もよい。 (2) 光ファイバ位置決め溝(8)は溝の内壁で光フ
ァイバ(1)の外周との接触面積を大きくとれる構造と
するのがよい。例えば、光ファイバ(1)の外径とほぼ
同じ径の断面U字形溝とすると、溝の外面と光ファイバ
(1)の外周面との密着面積が大きくとれて、十分な光
ファイバの固定力が得易い。しかし必要な固定力が得ら
れるなら、その形状が例えば矩形断面であってもよい。 (3) 切込み溝(9)は拡開用突起(13)が入りこ
める幅を有すること、及び光ファイバ位置決め溝(8)
の側壁(10)を拡開用突起(13)で変形させ易い適
当な厚みと形状に形成できればどのような形であっても
よい。例えば (4) 拡開用突起(13)は光ファイバ位置決め溝
(8)の側壁(10)を光ファイバ位置決めの溝(8)
の幅がせばまる方向に圧迫することができると共に、側
壁(10)を光ファイバ(1)の外周に押しつけた状態
を維持できるものであれば、どのような形でもよい。例
えば先細りの楔状突起、或いは切込み溝(a)の幅より
若干大きな幅をもつ角形ブロック状突起でもよい。また
1本の切込み溝(9)の長手方向に複数箇の拡散用突起
(13)を点在させてもよい。 (5) また以上の説明では光ファイバ位置決め溝
(8)をコネクタボディ(7a)とフェルール(7b)
の全長に亘って設けたが、押えが良好に行われる一部に
設けるようにしてもよい。 (6) また図2(b)に示す押えカバー(12)にお
いて、中央の拡開用突起(13)とこの中央の拡開用突
起(13)から両端に向かって一つおきの拡開用突起
(13)との計5本を取り除いて、押えカバーの拡開用
突起(13)を減らして、4本としてもよい。このよう
にした押えカバー(12)を図1に示すコネクタボディ
(7a)(9条の切込み溝(9)を設けたもの)に用い
ると、拡開用突起(13)に圧入された切込み溝(9)
(一つおきの4箇)は拡開されるが、拡開用突起(1
3)が圧入されない他の切込み溝(5箇)は逆に溝幅を
狭められるように力を受けて拡開用突起(13)の拡開
用力による光ファイバ(1)のピッチの変位を吸収する
作用を奏する。即ち、拡開用突起(13)の入りこまな
い切込み溝(9)(5箇)は形状が同一でも拡開用の切
込み溝(9)とは異なるものとなる。このようにする
と、拡開用突起(13)とこの突起が圧入される切込み
溝(9)との寸法関係はさほど高い精度を要求されなく
てすむ利点が得られる。
【0009】
【考案の効果】この考案によればこの優れた効果を奏す
る複芯光ファイバコネクタを提示できる。 (1) 光ファイバ固定は主として光ファイバの両側面
を各々実質的に独立した側壁により挟圧して行われる。
従って光ファイバの固定がほぼ光ファイバ毎になされる
ことになるので、光ファイバの固定力に極端なばらつき
が出ることがなく、光ファイバの本数が多くなっても全
光ファイバに対して確実な固定が されるので、光ファ
イバの抜け出しによる光接続のおそれがない。 (2) 押えカバーの押え部は側部を形成する切込み溝
を拡開する拡開用突起を支えるのみでよく、光ファイバ
の直接押圧に要する程の曲げ力が作用しない。また押え
カバーの固定手段も簡単であるので、コネクタハウジン
グの小型化を図りうる。
る複芯光ファイバコネクタを提示できる。 (1) 光ファイバ固定は主として光ファイバの両側面
を各々実質的に独立した側壁により挟圧して行われる。
従って光ファイバの固定がほぼ光ファイバ毎になされる
ことになるので、光ファイバの固定力に極端なばらつき
が出ることがなく、光ファイバの本数が多くなっても全
光ファイバに対して確実な固定が されるので、光ファ
イバの抜け出しによる光接続のおそれがない。 (2) 押えカバーの押え部は側部を形成する切込み溝
を拡開する拡開用突起を支えるのみでよく、光ファイバ
の直接押圧に要する程の曲げ力が作用しない。また押え
カバーの固定手段も簡単であるので、コネクタハウジン
グの小型化を図りうる。
【図1】この考案にかかる複芯光コネクタプラグのコネ
クタハウジングの説明図である。
クタハウジングの説明図である。
【図2】この考案にかかる複芯コネクタプラグの押えカ
バーの説明図である。
バーの説明図である。
【図3】この考案にかかる複芯光フィルタプラグの組立
状態の説明図である。
状態の説明図である。
【図4】従来の複芯光コネクタプラグの一例の説明図で
ある。
ある。
【図5】従来の複芯光コネクタプラグにおけるコネクタ
ハウジングへの光ファイバの固定構造の一例の説明図で
ある。
ハウジングへの光ファイバの固定構造の一例の説明図で
ある。
(1) 光ファイバ (2) コネクタハウジング (2a) コネクタボディ (2b) フェルール (2c) 押えカバー引止め段部 (3) アダプタ (4) フランジ (4a) 光ファイバ挿通孔 (5) 光ファイバ位置決め溝 (6) 押えカバー (6a) 脚 (6b) 押え部 (7) コネクタハウジング (7a) コネクタボディ (7b) フェルール (8) 光ファイバ位置決め溝 (8a) 上部開口部 (8b) 光ファイバ差込み部 (8c) 下部の細溝 (9) 切込み溝 (10) 側壁 (11) 係止凹部 (12) 押えカバー (13) 拡開用突起 (14) 係止突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 6/40 G02B 6/24
Claims (1)
- 【請求項1】 コネクタハウジングに複数本の光ファイ
バを一列に固定すると共に、これらの光ファイバの先端
面を、コネクタハウジングの表面に露呈させて固定させ
る複芯光コネクタプラグであって、 前記コネクタハウジングは横一列に並べて設けた複数本
の光ファイバ位置決め溝を有するコネクタボディと、光
ファイバが位置決めされた前記光ファイバ位置決め溝の
上面にかぶせられて、前記コネクタボディに固定される
押えカバーとから形成され、 また前記コネクタボディには、互いに隣り合う光ファイ
バ位置決め溝間に、前記光ファイバ位置決め溝に沿って
設けられた、各光ファイバ位置決め溝の両側に各々独立
に側壁を形成するための切込み溝が設けられ、 また前記押えカバーには前記コネクタボディに固定され
たとき、コネクタボディに設けた前記切込み溝内に入り
こんで、切込み溝を拡開する拡開用突起が設けられてい
ることを特徴とする複芯光コネクタプラグ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4118792U JP2582615Y2 (ja) | 1992-05-25 | 1992-05-25 | 複芯光コネクタプラグ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4118792U JP2582615Y2 (ja) | 1992-05-25 | 1992-05-25 | 複芯光コネクタプラグ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH064712U JPH064712U (ja) | 1994-01-21 |
JP2582615Y2 true JP2582615Y2 (ja) | 1998-10-08 |
Family
ID=12601418
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4118792U Expired - Lifetime JP2582615Y2 (ja) | 1992-05-25 | 1992-05-25 | 複芯光コネクタプラグ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2582615Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-05-25 JP JP4118792U patent/JP2582615Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH064712U (ja) | 1994-01-21 |
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