JP2003307629A - 光ファイバテープ心線の分割工具及び光ファイバテープ心線の分割方法 - Google Patents

光ファイバテープ心線の分割工具及び光ファイバテープ心線の分割方法

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JP2003307629A
JP2003307629A JP2002112006A JP2002112006A JP2003307629A JP 2003307629 A JP2003307629 A JP 2003307629A JP 2002112006 A JP2002112006 A JP 2002112006A JP 2002112006 A JP2002112006 A JP 2002112006A JP 2003307629 A JP2003307629 A JP 2003307629A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 種類の異なる光ファイバテープ心線を一つの
分離工具で正確に分割することができる光ファイバテー
プ心線の分割工具を提供する。 【解決手段】 光ファイバテープ心線を収容可能なガイ
ド溝部21を備えるガイド部材20を、取付台部17及
び係合穴18とを備えるガイド取付部16に交換可能に
取付け固定するように構成して、分割対象となる光ファ
イバテープ心線の種類に応じてガイド部材20を交換す
ることにより、各種光ファイバテープ心線の分割を可能
とする。また、ガイド溝部21の側壁面23を斜めに設
けて、光ファイバテープ心線の寸法誤差に伴なうガイド
溝部と光ファイバテープ心線幅の誤差を自動的に調整可
能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバテープ
心線を長手方向に分割する光ファイバテープ心線の分割
工具(以下、特に限定する場合を除き、単に「分割工
具」と称する)、及び光ファイバテープ心線の分割方法
に関する。
【0002】
【従来技術】
【0003】光ファイバテープ心線の分割は、光ファイ
バケーブルの後分岐接続を行なう場合に光ファイバテー
プ心線を取り出して個々の光ファイバ心線を接続する場
合、または、光アンプ装置など光機器内の光配線を分岐
する場合等に行なわれる。その際、光ファイバ心線を傷
つけないように光ファイバテープ心線の分割を行なうに
は、分割工具内に設けられた分割刃と光ファイバテープ
心線の正確な位置合せが重要である。
【0004】従来の分割工具では、分割工具本体に設け
られたガイド溝に光ファイバテープ心線を沿わせて光フ
ァイバテープ心線をセットすることにより、分割の際の
分割刃と光ファイバテープ心線の位置合せを行なってい
る。ガイド溝は一般的に分割工具と一体的に形成され、
ガイド溝の寸法としては、光ファイバテープ心線の幅や
高さに合せた寸法が採用されている。分割の際に、光フ
ァイバテープ心線がガイド溝から飛び出さないようにす
るため、蓋または専用の押し駒で光テープ心線をガイド
溝の底面に押し付けて位置合せがずれないようにしてい
る。
【0005】分割方法には大別して3つの方法がある。
第1に分割刃または針状の加傷刃を分割位置に刺し込
み、光ファイバテープ心線を分割方向に移動することに
より分割する方法、第2に針等により光ファイバテープ
心線の表面にキズをいれ、その後に分割駒により剪断力
を与え、そのキズをきっかけにして剪断力により分割す
る方法、第3に、光ファイバテープ心線を挟んだ状態
で、分割駒を分割方向にずらすことによる剪断作用によ
り分割する方法である。いずれの方法であっても、光フ
ァイバテープ心線を所定の位置に位置決めするためのガ
イド溝部が設けられている。
【0006】しかし、分割工具による分割の対象となる
光ファイバテープ心線の寸法には、規格により許容され
る製造誤差の範囲内において所定のばらつきがある。そ
のため、従来の分割工具では、分割の際に光ファイバテ
ープ心線を収容するガイド溝部の溝幅は、規格で許容さ
れる最大幅の光ファイバテープ心線を収容できる大きさ
となっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の分割
工具においては、光ファイバテープ心線がこの規格最大
値より小さい場合には、光ファイバテープ心線とガイド
溝の側壁の間に隙間が生じて分割の際の正確な位置決め
ができなくなるため、光ファイバテープ心線の製造寸法
のばらつきにより、良好な分割ができない場合があっ
た。
【0008】また、光ファイバテープ心線には、2心
線、4心線、8心線等多くの種類がある。しかし、従来
の分割工具は、ガイド溝が分割工具と一体的に設けられ
ている。そのため、従来の分割工具では、一つの分割工
具により一種類の光ファイバテープ心線しか分割でき
ず、作業現場では、光ファイバテープ心線の種類毎の分
割工具を用意しておく必要があった。
【0009】さらに、分割駒を用いた剪断作用による分
割では、分割の際に剪断応力により押される側の光ファ
イバテープ心線が延びて弛みが生じるという問題があっ
た。図8を用いて説明する。図8は、従来技術による剪
断分割の作用を説明するイメージ図である。まず、上下
の固定駒(固定部材)62a,62b及び可動駒(可動
部材)63a,63bとにより光ファイバテープ心線の
幅方向の一部分をそれぞれ同じ高さで保持する。この状
態から可動駒63a,63bのみを上又は下側のいずれ
かに移動させることにより、光ファイバテープ心線を剪
断応力により分割する。図8では、可動駒63a,63
bを上に移動している。このように可動駒63a、63
bのみを上に移動させると、図8(b)に示すように、
可動駒63a,63bで挟んでいる部分が一方向に延び
て弛み66が生じる。そのため、2つに分割される光フ
ァイバテープ心線に弛みの発生する側66と弛みの発生
しない側65ができる。従来技術には、このように弛み
66の発生により、光ファイバテープ心線に捻れが発生
して良好な分割ができないという問題があった。
【0010】本発明は、光ファイバテープ心線を正確に
分割することができる光ファイバテープ心線分割工具を
提供することを目的とする。
【0011】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みて為されたもので、光ファイバテープ心線の寸法に
一定のばらつきがあっても、正確に光ファイバテープ心
線をガイド溝部に位置決めすることができる光ファイバ
テープ心線の分割工具を提供することを目的の一つとす
る。
【0012】また、本発明は、ガイド溝部を分離して交
換可能な光ファイバテープ心線の分割工具を提供するこ
とをその目的の一つとする。
【0013】さらに本発明は、剪断により分割する場合
に、剪断部分に捻じれの生じない光ファイバテープ心線
の分割工具、及び分割方法を提供することをその目的の
一つとする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明においては、ガイ
ド溝の底面部の幅を光ファイバテープ心線の幅の規格最
小値以下とし、底面部に向って狭くなるように側壁部を
斜めに設けることにより、光ファイバテープ心線をガイ
ド溝の中心部に、位置決め配置可能とする。また、ガイ
ド溝部分を分離して交換可能なガイド部材と、分割工具
本体に設けられた取付け部とを設けることにより、種々
の光ファイバテープ心線の種類に応じてガイド溝部を交
換することができるようにする。さらに、光ファイバテ
ープ心線の分割部分の一方向に凸の所定の弛みを与えて
おき、その弛みと反対方向から剪断応力を付与して分割
するよう構成ことにより、テープ心線の捻れを防止しつ
つ分割する。
【0015】本発明の第一の態様にかかる光ファイバテ
ープ心線の分割工具は、光ファイバテープ心線をガイド
溝部に収容し、該収容した光ファイバテープ心線を長手
方向に分割する分割工具であって、ガイド溝部が、分割
対象となる光ファイバテープ心線の幅よりも僅かに狭い
幅の底面部と、ガイド溝部の開口部から底面部に向かっ
て溝幅が狭くなるよう傾斜している直線状の傾斜面から
なる側壁部とを備えることを特徴とする。この態様で
は、光ファイバテープ心線の両側面を斜めの側壁部で支
持するために、光ファイバテープ心線の幅についての製
造誤差により生じるガイド溝部の空隙を除去または抑制
可能となり、光ファイバ心線を正確に位置決めすること
が可能となる。
【0016】本発明の他の態様にかかる光ファイバテー
プ心線の分割工具は、ガイド溝部の底面部の幅が、光フ
ァイバテープ心線の規格最小幅より小さく、かつ側壁部
の傾斜面は底面部からの立上り傾斜角が90度より小さ
い角の傾斜面であることを特徴とする。この態様による
と、ガイド溝の底面部の幅を規格の許容する光ファイバ
テープ心線の最小幅よりも小さくすることにより、その
規格に適合する光ファイバテープ心線をより正確に位置
決めする可能となる。このように、各種規格の許容最小
幅に応じてガイド溝部の形状を定めておくことにより、
汎用性の高い光ファイバテープ心線の分割工具を提供す
ることができる。
【0017】本発明の他の態様にかかる光ファイバテー
プ心線の分割工具は、光ファイバテープ心線の規格最小
幅をWa、厚さをtとし、側壁部の前記傾斜面の立上り
傾斜角をdとしたときに、ガイド溝部の前記底面部の幅
xが、以下において説明する式(1)により定まる値よ
り狭い幅からなることを特徴とする。この態様では、規
格最小幅のテープ心線であっても、ガイド溝部の左右の
側壁部により確実に支持される。
【0018】本発明の他の態様にかかる光ファイバテー
プ心線の分割工具は、光ファイバテープ心線の規格最大
幅をWb、規格最小幅をWa、厚さをtとし、側壁部の
傾斜面の立上り傾斜角をdとしたときに、ガイド溝部の
深さyが、以下において説明する式(2)で定まる値よ
り大きいことを特徴とする。この態様により、光ファイ
バテープ心線の規格許容最大幅のときのガイド溝部の最
低限の深さを確定可能となる。
【0019】本発明の他の態様にかかる光ファイバテー
プ心線の分割工具は、光ファイバテープ心線を長手方向
に分割する分割工具であって、光ファイバテープ心線を
収容するガイド溝部と、取付係合部とを備え、分割工具
から分離可能なガイド部材と、分割工具に設けられ、ガ
イド部材の取付係合部と係合して、ガイド部材を分割工
具に交換可能に固定するガイド取付部とを備えることを
特徴とする。この態様では、ガイド部材を交換すること
により、分割工具のガイド溝部の形状を変えることが可
能となり、一つの分割工具で各種光ファイバテープ心線
の分割を行なうことが可能となる。加傷刃により分割す
る分割工具にも適用可能である。
【0020】本発明の他の態様にかかる光ファイバテー
プ心線の分割工具は、ガイド部材がガイド溝部の一部を
横切る切欠部を備えており、ガイド部材が分割工具に取
付け固定されたときに、光ファイバテープ心線を分割す
る剪断分割部が切欠部内に収容されることを特徴とす
る。
【0021】本発明の他の態様にかかる光ファイバテー
プ心線の分割工具は、光ファイバテープ心線を、上下か
ら挟み込み剪断力により長手方向に沿って前記光ファイ
バテープ心線を分割する分割工具であって、分割する光
ファイバテープ心線を収容するガイド溝部と、ガイド溝
部間に設けられ、ガイド溝部の底面部より低い位置で前
記光ファイバテープ心線の幅の一部を上下から挟み込み
この位置に保持する固定部材と、該固定部材と隣接し固
定部材と同じ位置で光ファイバ心線の幅の残り部分を上
下から挟み込み保持し、さらに所定の力以上で押圧され
たときに光ファイバテープ心線の一部を保持した状態で
上方向に移動する可動部材とを有する剪断分割部とを備
えることを特徴とする。この態様では、分割される2つ
の部分に同じ程度の弛み(延び)を生じさせておき、剪
断応力による延び(弛み)を生じさせないため、分割後
の光ファイバテープ心線に捻じれが生じない。
【0022】本発明の他の態様にかかる光ファイバテー
プ心線の分割工具は、少なくとも上側の固定部材と上側
の可動部材が、断面が凸形状の下に突出する曲面を備え
ることを特徴とする。これにより、光ファイバテープ心
線の分割部分を、剪断分割全に一方向に滑らかに延ばす
ことが可能となる。また、本態様の光ファイバテープ心
線の分割工具において、ガイド溝部を分割対象となる光
ファイバテープ心線の幅よりも僅かに狭い幅の底面部
と、ガイド溝部の開口部から底面部に向かって溝幅が狭
くなるよう傾斜している側壁部とを備えるように構成す
ることも可能である。さらに、本態様にかかる光ファイ
バテープ心線の分割工具を、ガイド溝部と取付係合部と
を備えた交換可能なガイド部材と、該ガイド部材の取付
係合部と係合して、ガイド部材を前記分割工具に交換可
能に固定するガイド取付部とを備える構成とすることも
可能である。
【0023】本発明の第1の態様にかかる光ファイバテ
ープ心線の分割方法は、光ファイバテープ心線の一部を
長手方向に分割する方法であって、(a)光ファイバテ
ープ心線を挟み込むことにより、一方向から応力を付与
して剪断作用により分割される部分の前記光ファイバテ
ープ心線の幅全体に一方向に弛みを付与するする工程
と、(b)光ファイバテープ心線の弛みを付与された部
分に、弛みを付与した方向と逆方向の剪断応力を付与し
て、光ファイバテープ心線の一部を剪断作用により分割
する工程とを備えることを特徴とする。この方法によ
り、剪断分割時に生じる光ファイバテープ心線の分割部
分の片方だけの弛み(延び)による捻れを防止すること
が可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の光ファイバテープ心線分
割工具の実施の形態について、図を用いて説明する。図
1は、本発明の一実施例に係る光ファイバテープ心線分
割工具10の斜視図であり、(a)は通常状態の斜視図
を示し、(b)は第1の部材11と第2の部材12を1
80度開いた状態を示す。第1の部材11と第2の部材
12は一端が軸13により軸止されて、軸13を中心に
回転することにより反対側の先端部14、15が互いに
当接可能な構造となっている。
【0025】第1の部材11の先端部14には、ガイド
取付部16上にガイド部材20が取り付けられている。
ガイド部材20には左右に延びるガイド溝部21が設け
られ、ガイド溝部21の中央に光ファイバテープ心線
(以下単に、「テープ心線」と称する)を分割するため
の剪断部を構成する固定部材30、可動部材31とが設
けられている。(b)に示すように、第2の部材12の
先端部15にも固定部材30b、可動部材31bが設け
られており、上下の固定部材30a,b及び可動部材3
1a,bにより、テープ心線を分割する剪断部を構成す
る。
【0026】分割の際には、ガイド溝部21にテープ心
線をセットする。図2にテープ心線をセットした状態の
斜視図を示す。図2(a)に示すように、まずテープ心
線60をガイド溝部21にセットする。次に図2(b)
に示すように、第1の部材11と第2の部材12とを当
接させて、テープ心線を挟み込む。
【0027】この状態で、テープ心線の幅方向の一部
は、固定部材30a,bに挟まれた状態で保持される。
固定部材30a,bは第1の部材11、及び第2の部材
12に固定されているため、この状態でさらに強い力で
押圧されてもこれ以上動かない。一方、第1の部材11
と第2の部材12が当接した状態で、テープ心線の残り
の一部は可動部材31a,bに挟まれた状態で固定部材
と同じ位置(高さ)に保持されている。可動部材31
a,bは、上方向に移動可能に構成されているため(詳
細は後述する)、この状態から所定の力で押圧すると、
可動部材31a,bがテープ心線の残りの部分を保持し
たまま、上方向に移動する。これによりテープ心線60
に剪断応力が生じ、テープ心線60は分割される。その
後、分割する長さに応じて、テープ心線60の長手方向
にテープ心線60と分割工具10とを相対的に移動す
る。これにより、テープ心線60を所望の長さだけ分割
することができる。
【0028】(ガイド溝部の構造)図3を用いて本発明
のガイド溝部21の構造を詳細に説明する。図3
(a)、(b)は、本発明のガイド溝21の形状を説明
するための模式図である。(a)は、テープ心線の幅が
規格最小値である場合を示し、(b)は、規格最大値で
ある場合を示す。図3に示すように、本発明では、底面
部22の幅を光ファイバテープ心線60の規格最小値よ
り小さくするとともに、ガイド溝部21の側壁部23
a,bを斜め(角度d)にすることにより、テープ心線
60の製造誤差による位置決めの遊びを無くし、位置決
め精度を向上させている。すなわち、側壁部23a,b
を斜めに設けることにより、少なくともテープ心線60
の左右の側面が、ガイド溝部21の側壁部23a,bと
常に接触する。
【0029】より詳しく説明すると、テープ心線の左右
の側面と側壁部23a、bとの接触位置は、テープ心線
60の側面の曲面の形状(曲率半径等)により変化する
ものの、左右のそれぞれの少なくとも1点で接触する。
これにより、テープ心線は少なくとも左右の2点で、ガ
イド溝部21内に支持され、左右に遊びが無くなる。ま
た、左右の側壁の立上り角度dを同じにすることによ
り、光ファイバテープ心線60は、ガイド溝部21の中
央を基準に位置決めされるので、ガイド溝部21の中央
を基準にした正確な位置決めが可能である。
【0030】底面部22の幅の大きさをどのように確定
するかについて説明する。前提として、規格により許容
される最小幅Waとし、テープ心線の側面が厚みtを直
径とする半円形状であるものと仮定する。また、側壁部
23a,bの立上り角はd度(0<d<90°)であると
する。この場合、ガイド溝部21の底面部22の幅x
は、次の式(1)により確定される値以下であることが
望ましい。
【0031】
【式1】
【0032】式(1)で定められる値以上に底面部22
の幅が広い場合、テープ心線の幅が規格最小値であると
きに、テープ心線60の側面が左右の側壁部23a,b
のいずれかと接触しない場合が発生し、テープ心線60
の位置を確定することできない。そのため、式(1)で
定める値以下の底面幅とすることが望ましい。式(1)
からも分かるように、底面部の幅xは、立上り角度dに
よって変化する。もちろん立上り角度dが小さすぎる
と、側壁部23a、bにより横方向の位置を規定するこ
とができなくなり、立上り角度が90°に近づきすぎる
とテープ心線の製造誤差を斜めの側壁部23a,bによ
り吸収できなくなる。そのため、角度dは、規格による
許容製造誤差の最大値及び最小値の差の大きさ、テープ
心線と側壁の摩擦等の要素により確定されるが、一般的
には、30°<d<80°であることが望ましい。
【0033】また、底面部22を短くして側壁部23
a,bを斜めに設ける構造では、ガイド溝部21の深さ
が浅いと、幅広のテープ心線をセットしたときに、テー
プ心線を収容したときにテープ心線の上面がガイド溝部
21から突出してしまう可能性がある。このような突出
を防止するために、ガイド溝部21の深さをどのように
定めるかについて説明する。
【0034】図3(b)に示すように、テープ心線の規
格許容最大幅をセットしたときに、テープ心線の上面が
ガイド溝部21の上面29と同じ高さとなる溝の深さy
を示している。この深さyは、テープ心線の規格許容最
大幅をWb、側壁部23a,bの立上り角度をd、厚さ
をtとしたときに、次式2により求られる。
【0035】
【式2】
【0036】このガイド溝部21の深さyも、底面部2
2の幅xと同様に、側壁部23a,bの立上り角度d及
び製造誤差の範囲Wa―Wbの影響を受ける。Wa―W
b又は角度dが大きい程が大きくなるほど、深さyを深
くする必要がある。
【0037】ちなみに、JIS規格(JIS C683
8)による4心の光ファイバテープ心線の幅は、1.1
±0.12mmであり、規格最小値は、0.98mmで
あり、規格最大値は1.22mmである。今、立上り角
度dを45°とすると、式(1)、式(2)から、x=
0.98−2(0.3−0.3/2tan45/2)=
0.804mmy=(1.22−0.98)/2×ta
n45+0.3=0.42mmとなる。すなわち、図3
(c)に示すように、側面部の立上り角45°、底面部
の幅0.804mm、深さ0.42mmのガイド溝部を
形成すると、JIS規格に基づく4心光ファイバテープ
心線を、左右にずれないようにガイド溝部内に正確に収
容可能である。
【0038】上述の通り、ガイド溝部21の側壁部23
a,bは、深さが0.4mmの微細な部分を斜めに加工
するものである。具体的には、側壁部に面取り加工を施
すことにより、側壁部を所定の角度で斜めにすることが
可能である。
【0039】(ガイド部材)次に図4を用いてガイド部
材20について説明する。本発明のガイド溝部21は、
分割工具から取り外し可能なガイド部材20上に設けら
れる。そのため、分割しようとするテープ心線の種類に
応じたガイド溝部21を有するガイド部材20と交換す
ることにより、多種類のテープ心線の分割が可能とな
る。図4(a)は、ガイド部材20を、取り外した状態
を示す斜視図である。ガイド溝部23a,bを有するガ
イド部材20は、第2の部材12の先端部15に設けら
れたガイド取付部16に着脱可能に取り付けられる。
【0040】ガイド取付部16は、取付台部17、係合
穴18及びガイド固定部37を備えている。ガイド部材
20は、係合穴18に嵌合する係合ピン24を備えてい
る。また、左右に延びるガイド溝部21はその中央部が
取り除かれて、剪断部の固定部材30a、可動部材31
aを収容可能な切欠部25が設けられている。ガイド部
材20を分離工具へ取り付けるときには、取付台部17
上を載置して係合ピン24が係合穴18に挿入する。ガ
イド部材20が所定の取付位置に配置されると、分離工
具に設けられたガイド固定部37によりガイド部材の押
圧係合部38が押圧されて、ガイド取付部16に固定さ
れる。ガイド固定部37は、板ばね等の弾性部材により
構成される。さらに、ねじ等を用いてガイド部材20を
ガイド取付部16に固定するよう構成することも可能で
ある。
【0041】光ファイバテープ心線には、2心線、4心
線、8心線、12心線等種々の種類があるので、テープ
心線の種類に応じた溝幅及び深さのガイド溝部21を有
する各種のガイド部材を用意しておき、分割対象のテー
プ心線の種類に応じてガイド部材20を取り換えること
により、一つの分割工具で各種テープ心線の分割作業に
対応することが可能となる。図4(b)に本発明の他の
実施形態に係るガイド部材26及び取付部33を示す。
この実施形態のガイド部材26は、従来技術と同様のガ
イド溝部27を有している。すなわちガイド溝部27の
側壁面28が、従来技術と同様に垂直に立ち上がる形状
となっている。また、剪断駒も、従来技術の固定駒3
4、可動駒35を使用した例を示している。
【0042】また、上述の固定部材30a、b、可動部
材31a,bに代えて、この位置に加傷刃を設ける構成
とすることも可能である。この場合、加傷刃は、第1の
部材11と第2の部材12のうちいずれか一方に設けて
も、両方に設けてもよい。例えば、ガイド部材20に切
込部25を設けず、切込部25の位置に溝部21を設け
るとともに、第2の部材12の固定部材30b及び可動
部材31bの位置に、下に突出する加傷刃(図示せず)を
設ける構成とすることも可能である。また、両部材に対
向させて加傷刃を設ける構成とすることも可能である。
分割の際には、第1の部材11及び第2の部材12を閉
じてガイド溝部21に配置されたテープ心線を挟み込む
ことにより加傷刃によりテープ心線を加傷し又は切込み
を入れる。そのままの状態でテープ心線または分割工具
を相対的に移動させることにより、希望の長さだけテー
プ心線を分割する。このような構造により、加傷刃を用
いた分割工具の場合であっても、本発明の交換可能なガ
イド部材を適用可能である。
【0043】(剪断作用による分割時の捻れ防止法)剪
断分割に伴なう捻れの防止方法について説明する。剪断
作用による分割の場合に生じる捻れは、分割されるテー
プ心線の片側部分のみに剪断応力の付与による弛み(延
び)が生じることがその原因である。すなわち、2つに
分割されるテープ心線の幅方向の片側のみが延びるた
め、捻れが生じるものである。
【0044】そこで、本発明では、まず剪断分割部分の
幅全体に亘って一方向に突出するように所定量伸ばす。
その後に突出方向と反対方向から剪断応力を与えて、テ
ープ心線を分割する。このように、まず、テープ心線の
全幅に亘って一方向に凸に伸ばしておき、既に延びてい
るテープ心線を元に戻す方向に剪断するので、剪断応力
によりテープ心線がさらに延びる(弛みが発生する)こ
とは無い。従って、テープ心線の分割部分の双方の長さ
は変化しないため、捻れは生じない。
【0045】図5を用いて説明する。図5は、剪断分割
に伴なう捻れを防止するための本発明の方法及び構造を
説明をするための概念図である。図5(a)の(1)
は、テープ心線61を挟み込んだ状態における固定部材
30a,b及び可動部材31a,bのテープ心線の幅方
向の断面を示すイメージ図であり((2)のA−A'線
断面のイメージ図)であり、(2)は、同様にテープ心
線61を挟んだ状態におけるテープ心線の長手方向の断
面を示すイメージ図である。(3)は、テープ心線を挟
んだ状態の固定部及び可動部のイメージ斜視図と、その
ときのテープ心線61の変形状態を示すイメージ斜視図
である。図5(b)は、可動部材を31a、bを上方向
に移動して、テープ心線61を剪断により分割した状態
における、図5(a)の(1)、(2)、(3)と同じ
方向から見たイメージ図である。
【0046】図5(a),(b)からわかるように、固
定部材30a,b及び可動部材31a,bを緩やかな凸
形状に形成されており、さらに、第1の部材11の固定
部材30a、可動部材31a、と、第2の部材12の固
定部材30b、可動部材31bとが、ガイド溝部21の
低面部22より“s”だけ低い位置でテープ心線を挟み
込むように構成されている。
【0047】このように構成した分割工具によりテープ
心線61を挟み込むと、図5(a)(1)(2)に示す
ように、テープ心線61は、ガイド溝部21の底面部2
2より低い位置で上下の固定部材30a,b及び可動部
材31a,bにより挟みこまれる。そのため、テープ心
線60は、固定部材及び可動部材の緩やかな凸形状によ
り、幅全体に亘り下に凸になるように延びる。このよう
に下に凸になった状態のテープ心線61の斜視図を
(3)に示している。
【0048】テープ心線61は、図5(a)の状態か
ら、テープ心線61の幅方向の一部を挟んでいる可動部
材31a,bを上方向に移動することによる剪断作用に
より、分割される。図5(b)は可動部材を上方向に移
動した後の状態を示している。このように可動部材31
a,bだけが上方向に移動すると、図5(b)(1)、
(2)に示すように、固定部材30a,bと可動部材3
1a,bに保持されているテープ心線61の境目部分
が、剪断作用により分割される。剪断の際に、可動部材
に挟まれているテープ心線に働く剪断応力は、テープ心
線の延びが弛む方向に働くので、剪断応力により、延び
による弛みは発生しない。従って、テープ心線の幅方向
の捻れは発生せず、正確な分割が可能となる。
【0049】実施例を用いて具体的に説明する。図6
は、本発明の1実施例に係る図1の分割工具10の各種
断面図を示す。図を分かり易くために、固定ねじ、スプ
リング、固定部材、可動部材、ガイド部材は、必要に応
じてハッチングを省略し、または、断面部分をずらして
示している。(a)は、図1の分割工具10の第1の部
材11及び第2の部材12を閉じた状態の縦中央断面図
である。(b)は、(a)の先端部分の部分拡大断面図
である。
【0050】図6(a)からわかるように、ガイド部材
20は、ガイド固定部材37により、分離工具に押圧固
定されている。また、第1の部材は、固定部材30a、
可動部材31aを支持する本体部40と、可動部材31
aを上方向に押圧するための押圧部材41とからなり、
押圧部材41はスプリング43に逆らって上方向に移動
可能に構成されている。また、上下の可動部材31a、
bは、上下動可能に設けられており、スプリング45、
46により下方向に押圧固定されている。可動部材31
aは、押圧部材41と押圧部47で接触している。押圧
部材41を上方向に押圧すると、可動部材31aは、ス
プリング45に逆らって上方向に移動する。
【0051】図6(b)を用いて、より詳しく説明す
る。押圧部材41を押圧されることにより上方向に移動
すると、可動部材31aがスプリング46に逆らって上
方向に移動する。固定部材30aは第1の部材の本体部
40に固定されており、固定部材30bは第2の部材に
固定されているため、動かない。
【0052】上下の固定部材30a,30bと可動部材
31a,31bとの隙間48にテープ心線が挟み込まれ
ている場合、押圧部41の押圧により可動部材31aが
上方向に移動すると、テープ心線を介して上の可動部材
31bも上方向に押される。これにより可動部材31b
もスプリング45に逆らってテープ心線を挟んだまま上
方向に移動する。一方、固定部材30a、30bは固定
されているため、動かない。このように、テープ心線の
一部は固定部材に保持され、他の一部は可動部材31
a、31bに挟まれた状態で上方向に移動するため、固
定部材と可動部材の境目部分が剪断作用により分割され
る。
【0053】尚、第1の部材11と第2の部材12を閉
じたときにテープ心線を挟み込むために上下の固定部材
及び可動部材により形成される隙間48の位置は、ガイ
ド溝部12より低い位置となるように構成されている。
従って、前述した通り、剪断応力による捻れは抑制さ
れ、正確な分割が可能となる。
【0054】次に、図7を用いて、ガイド溝部の他の実
施形態を説明する。図7(a)(b)は、ガイド溝部2
1を固定部材及び可動部材の方から見た側面図を示す。
固定部材30及び可動部材31による剪断位置を示すた
めに、固定部材30a、30b及び可動部材31a,3
1bを破線で示す(実際は、図7の手前側に配置されて
いるので、図面には現れない)。図7(a)に示す実施
形態では、ガイド溝部21を備えるガイド台部50が、
位置調整可動部材51上に設けられている。位置調整可
動部材51は、調整用溝部52内を横方向にスライドす
ることができるように設けられている。調整用溝部52
の一側面には、スプリング材又は弾性ゴム等の弾性部材
からなる押圧部材53が設けられており、反対側にある
マイクロねじ54の先端部55側に押圧されている。従
って、マイクロねじ54の回転方向によって、位置調整
可動部材51を左右いずれの方向にでも微調整可能とな
る。スプリング材としては、プラスチック若しくは金属
を用いた板ばね、又はコイルばね等を用いることができ
る。この実施形態により、ガイド溝部と固定部材、可動
部材の相対位置を微調整することが可能となり、テープ
心線を正確に分割することが可能となる。また、ガイド
溝部全体の位置を移動させることにより、ガイド溝部の
幅を変えずに剪断位置をずらすことが可能となり、テー
プ心線の分割位置を変更することが可能となる。
【0055】図7(b)に他の実施形態を示す。本実施
形態では、ガイド溝部21の幅を変更することができる
ように構成している。本実施形態では、ガイド溝部21
が、左右の側壁を構成する側壁部材57、59及び底面
部を構成する底面部材39により形成される。側壁部材
57、59は、底面部材39上を摺動可能に構成されて
おり、それぞれマイクロねじ56、58に接続されてい
る。したがって、マイクロねじ56、58を左右に回転
させることにより、側面部材57、59を左右のいずれ
の方向にも自由に移動させることができ、ガイド溝部2
1の幅及び位置を自由に調整することが可能となる。こ
れにより、テープ心線の分割位置を自由に変更すること
が可能となる。また、テープ心線には、2心線、4心
線、8心線等の種々のテープ心線がある。本実施形態で
は、これらの各種テープ心線の幅に応じてガイド溝部の
幅を自由に調整できるので、一つの分割工具により各種
のテープ心線を自由な位置で分割することが可能とな
る。
【0056】尚、図7(a)、(b)では、調整用溝部
52を第1の部材11の先端部14に設けている例を示
しているが、ガイド溝部21を取り外し可能なガイド部
材20上に設ける場合には、ガイド部材20に図7の各
部を設けることが可能である。
【0057】以上説明したように、本明細書において
は、光ファイバテープ心線に所定の製造誤差があっても
正確に位置決めすることが可能なガイド溝部を備える分
割工具、各種ガイド溝部を備えたガイド部材を交換可能
に取付け可能な分割工具、予め一方向に弛みを与えた後
に弛みと反対方向から剪断分割することにより捻れを防
止しつつ剪断可能とした分割部を備える分割工具、及び
捻れを防止しつつ剪断分割可能な分割方法等の各種の発
明を、個々に開示している。しかし、以上の説明した本
発明の特徴を有する個々のガイド溝部、ガイド部材、剪
断分割部等をそれぞれ単独で有する分割工具だけでな
く、これらの各部を複合的に備える光ファイバテープ心
線の分割工具とすることも可能である。これにより、各
部の優れた効果を複合的に備えた分割工具を提供可能と
なる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の一実施形
態に係る分割工具では、ガイド溝の底面部の幅を光ファ
イバテープ心線の幅の規格最小値以下とし、底面部に向
って狭くなるように側壁部を斜めに設ける。これによ
り、光ファイバテープ心線をガイド溝の中心部に、位置
決め配置することが可能となる。また、他の実施形態に
係る分割工具では、ガイド溝部を備えるガイド部材を、
交換可能な構造とする構造とすることにより、光ファイ
バテープ心線の種類に応じたガイド溝部を有する各種ガ
イド部材と、一つの本体部のみで、各種テープ心線の分
割作業が可能となる。さらに、他の実施形態に係る分割
工具では、テープ心線に一方向に凸の所定の弛みを与え
ておき、その弛みと反対方向から剪断応力を付与して分
割することにより、剪断応力によるテープ心線の捻れを
防止する。これにより、良好な分割が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る光ファイバテープ心線
分割工具10の斜視図であり、(a)は通常状態の斜視
図を示し、(b)は第1の部材11と第2の部材12を
180度開いた状態を示す。
【図2】テープ心線をセットした状態の斜視図であり、
(a)はテープ心線をガイド溝部にセットした状態を示
し、(b)は、第1の部材と第2の部材を閉じて、テー
プ心線を挟み込んだ状態を示している。
【図3】本発明のガイド溝部の構造を説明するための、
イメージ図である。
【図4】ガイド部材とガイド取付部の構造を示す斜視図
であり、(a)は、ガイド部材を分割工具から取り外し
た状態を示す斜視図、(b)は本発明の他の実施形態に
かかるガイド部材及びガイド取付部を示す斜視図であ
る。
【図5】剪断分割に伴なう捻れを防止するための本発明
の方法及び構造を説明をするための概念図である。
【図6】本発明の1実施例に係る光ファイバテープ心線
分割工具の断面図であり、(a)は縦中央断面図、
(b)はその先端部分の部分拡大断面図である。
【図7】本発明の他の実施形態を示す図であり、ガイド
溝部21を固定部材及び可動部材の方から見た側面図で
ある。
【図8】従来技術による剪断分割を説明するためのイメ
ージ図である。
【符号の説明】
10 本発明の一実施例に係る光ファイバテープ心線分
割工具 11 第1の部材 12 第2の部材 13 回転軸 14 第1の部材の先端部 15 第2の部材の先端部 16 ガイド取付部 17 取付台部 18 係合穴 20 ガイド部材 21 ガイド溝部 22 ガイド溝部の底面部 23a,23b ガイド溝部の側壁部 24 係合ピン 25 ガイド部材の切欠部 26 他の実施形態に係るガイド部材 30a、30b 第1の部材側の固定部材、第2の部材
側の固定部材 31a、31b 第1の部材側の可動部材、第2の部材
側の可動部材 33 取付部 37 ガイド固定部 39 底面部材 54、56、58 マイクロねじ 57、59 側面部材 60、61、64 光ファイバテープ心線 66 剪断応力による弛み

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバテープ心線をガイド溝部に収
    容し、該収容した光ファイバテープ心線を長手方向に分
    割する分割工具であって、前記ガイド溝部は、分割対象
    となる光ファイバテープ心線の幅よりも僅かに狭い幅の
    底面部と、前記ガイド溝部の開口部から前記底面部に向
    かって溝幅が狭くなるよう傾斜している直線状の傾斜面
    からなる側壁部とを備えることを特徴とする光ファイバ
    テープ心線の分割工具。
  2. 【請求項2】 前記ガイド溝部の前記底面部の幅は、前
    記光ファイバテープ心線の規格最小幅より小さく、かつ
    前記側壁部の前記傾斜面は底面部からの立上り傾斜角が
    90度より小さい角の傾斜面であることを特徴とする請
    求項1に記載の光ファイバテープ心線の分割工具。
  3. 【請求項3】 前記光ファイバテープ心線の規格最小幅
    をWa、厚さをtとし、前記側壁部の前記傾斜面の立上
    り傾斜角をdとしたときに、前記ガイド溝部の前記底面
    部の幅xが、下記式(1)により定まる値より狭い幅か
    らなることを特徴とする請求項2に記載の光ファイバテ
    ープ心線の分割工具。 【式1】
  4. 【請求項4】 前記光ファイバテープ心線の規格最大幅
    をWb、規格最小幅をWa、厚さをtとし、前記側壁部
    の前記傾斜面の立上り傾斜角をdとしたときに、前記ガ
    イド溝部の深さyが、下記式(2)で定まることを特徴
    とする請求項1から3のいずれか1項に記載の光ファイ
    バテープ心線の分割工具。 【式2】
  5. 【請求項5】 光ファイバテープ心線を長手方向に分割
    する分割工具であって、 前記光ファイバテープ心線を収容するガイド溝部と、取
    付係合部とを備え、前記分割工具から分離可能なガイド
    部材と、 前記分割工具に設けられ、前記ガイド部材の前記取付係
    合部と係合して、前記ガイド部材を前記分割工具に交換
    可能に固定するガイド取付部と、を備えることを特徴と
    する光ファイバテープ心線の分割工具。
  6. 【請求項6】 前記ガイド部材は、前記ガイド溝部の一
    部を横切る切欠部を備えており、前記ガイド部材が前記
    分割工具に取付け固定されたときに、前記光ファイバテ
    ープ心線を分割する剪断分割部が前記切欠部内に収容さ
    れることを特徴とする請求項5に記載の光ファイバテー
    プ心線の分割工具。
  7. 【請求項7】 光ファイバテープ心線を、上下から挟み
    込み剪断力により長手方向に沿って前記光ファイバテー
    プ心線を分割する分割工具であって、 分割する光ファイバテープ心線を収容するガイド溝部
    と、 前記ガイド溝部間に設けられ、前記ガイド溝部の底面部
    より低い位置で前記光ファイバテープ心線の幅の一部を
    上下から挟み込みこの位置に保持する固定部材と、該固
    定部材と隣接し前記固定部材と同じ位置で前記光ファイ
    バ心線の幅の残り部分を上下から挟み込み保持し、さら
    に所定の力以上で押圧されたときに前記光ファイバテー
    プ心線の一部を保持した状態で上方向に移動する可動部
    材とを有する剪断分割部と、を備えることを特徴とする
    光ファイバテープ心線の分割工具。
  8. 【請求項8】 少なくとも上側の前記固定部材と上側の
    前記可動部材は、断面が凸形状の下に突出する曲面を備
    えることを特徴とする請求項7に記載の光ファイバ心線
    の分割工具。
  9. 【請求項9】 前記ガイド溝部は、分割対象となる光フ
    ァイバテープ心線の幅よりも僅かに狭い幅の底面部と、
    前記ガイド溝部の開口部から前記底面部に向かって溝幅
    が狭くなるよう傾斜している側壁部とを備えることを特
    徴とする請求項7又は8に記載の光ファイバテープ心線
    の分割工具。
  10. 【請求項10】 前記ガイド溝部の底面部の幅が、前記
    光ファイバテープ心線の規格最小幅より小さく、かつ前
    記ガイド溝部の側壁部の立上り傾斜角が90度より小さ
    い角であることを特徴とする請求項9に記載の光ファイ
    バテープ心線の分割工具。
  11. 【請求項11】 前記光ファイバテープ心線の規格最小
    幅をWa、厚さをtとし、前記側壁部の立上り傾斜角を
    dとしたときに、前記ガイド溝部の底面部の幅xが、下
    記式(1)により定まる値より狭い幅からなることを特
    徴とする請求項10に記載の光ファイバテープ心線の分
    割工具。 【式1】
  12. 【請求項12】 前記光ファイバテープ心線の規格最小
    幅をWa、規格最大幅をWb、厚さをtとし、前記側壁
    部の立上り傾斜角をdとしたときに、前記ガイド溝部の
    深さyが、下記式(2)により定まることを特徴とする
    請求項11に記載の光ファイバテープ心線の分割工具。 【式2】
  13. 【請求項13】 さらに、 前記ガイド溝部と、取付係合部とを備え、前記分割工具
    から分離可能なガイド部材と、 前記分割工具に設けられ、前記ガイド部材の前記取付係
    合部と係合して、前記ガイド部材を前記分割工具に交換
    可能に固定するガイド取付部と、を備えることを特徴と
    する請求項7から12のいずれか1項に記載の光ファイ
    バテープ心線の分割工具。
  14. 【請求項14】 前記ガイド部材は、該ガイド部材が前
    記分割工具に取付け固定されたときに、前記ガイド溝部
    を横切る位置に前記剪断分割部を収容する切欠部を備え
    ることを特徴とする請求項13に記載の光ファイバテー
    プ心線の分割工具。
  15. 【請求項15】 光ファイバテープ心線の一部を長手方
    向に分割する方法であって、(a)前記光ファイバテー
    プ心線を挟み込むことにより、一方向から応力を付与し
    て剪断作用により分割される部分の前記光ファイバテー
    プ心線の幅全体に一方向に弛みを付与するする工程と、
    (b)前記光ファイバテープ心線の前記弛みを付与され
    た部分に、前記弛みを付与した方向と逆方向の剪断応力
    を付与して、前記光ファイバテープ心線の一部を剪断作
    用により分割する工程と、を備えることを特徴とする光
    ファイバテープ心線の分割方法。
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