JP2763601B2 - 光ファイバテープ心線の分岐方法および分岐用工具 - Google Patents

光ファイバテープ心線の分岐方法および分岐用工具

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JP2763601B2
JP2763601B2 JP1199095A JP19909589A JP2763601B2 JP 2763601 B2 JP2763601 B2 JP 2763601B2 JP 1199095 A JP1199095 A JP 1199095A JP 19909589 A JP19909589 A JP 19909589A JP 2763601 B2 JP2763601 B2 JP 2763601B2
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    • G02B6/46Processes or apparatus adapted for installing or repairing optical fibres or optical cables
    • G02B6/56Processes for repairing optical cables
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    • GPHYSICS
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    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/245Removing protective coverings of light guides before coupling

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は多心光ファイバテープ心線の分岐方法、およ
び、該分岐方法に用いられる工具に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、一列に並べられた複数の光ファイバ素線を、そ
の被覆を相互に連結することにより、あるいは、一括し
て被覆することにより一体の帯状にしてなる光ファイバ
テープ心線が知られており、この光ファイバテープ心線
を分岐接続しようとする場合、所要本数の素線を他の素
線から分離させるとともに、個々の被覆を除去する作業
が必要とされる。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、上記分岐接続作業においては、素線の分
離、あるいは被覆の除去に際して刃物を使用するのが一
般的であるが、このような刃物の使用は、誤って素線に
損傷を与える危険もなしとしないものであるとともに、
手作業に頼っているため、作業中に素線を強く屈曲させ
てしまうおそれもある。したがって、このような問題を
持つ分岐接続手法は、活線状態、つまり信号を伝送中の
光ファイバに対する作業には不適当であった。
すなわち、活線状態の素線が刃物等によって損傷を受
けると伝送ロス増大の原因になり、さらに、著しい損傷
を受けた場合には、断線状態となる場合もあり得る。ま
た、前記分岐接続作業に際して、素線が屈曲せざるを得
ない場合もあり、極端に小さな曲率で屈曲させると、同
様に伝送ロスの原因となるとともに、機械的な損傷を与
えてしまう場合もあり得る。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、光ファイ
バテープ心線の分岐接続を活線状態で安全確実に実行し
得る工具および作業方法を得ることを目的とするもので
ある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、 本願の特許請求の範囲第1項記載の発明は、 複数の光ファイバ素線を一列に並べて一体に被覆する
ことによりテープ状に形成してなるテープ心線を活線状
態で縦裂き状に分岐させる分岐方法において、テープ心
線の分岐させるべき素線と素線との間の境界に沿って被
覆の表面に傷を形成する工程と、形成された傷を境界と
する一方の群の素線と他方の群の素線とをそれぞれ保持
する工程と、保持された一方および他方の群の素線を光
ファイバテープの面と交差する方向へ相対移動させる工
程と、該工程において相対移動させた各群の光ファイバ
の保持地点をテープ心線の長さ方向へ移動させる工程と
から構成してなるものである。
特許請求の範囲第2項記載の発明は、 複数の光ファイバ素線を一列に並べて一体に被覆する
ことによりテープ状に形成してなるテープ心線をその長
さ方向に沿う境界に沿って一群の素線と他の群の素線と
に縦裂き状に分岐させるせん断工具であって、前記テー
プ心線の一群の素線を側面に沿って保持する溝を備えた
下側保持部材を基台上にて前記溝と交差する方向へ直線
移動可能に設け、前記基台の端部に、前記下側保持部材
と重なる位置およびこの位置から離れた位置の間で移動
可能な上側保持部材を回動自在に設け、該上側保持部材
に、前記下側保持部材の溝から突出した他の群の素線を
側面に沿って保持する溝を設けてなり、前記上側保持部
材は、前記溝の長さ方向に沿って分割されて前記基台に
対してここに回動自在な複数の部材から構成され、前記
上側および下側の保持部材の溝は、それぞれ、前記テー
プ心線の厚さとほぼ一致する幅を持つ狭小部、および、
該狭小部の両側に設けられて幅寸法が漸次広げられた広
幅部とからなるせん断用工具を有する構成としてなるも
のである。
特許請求の範囲第3項記載の発明は、 前記テープ心線を底面に沿って保持する溝を備えた基
台と、該基台の端部にそれぞれ回動自在に支持されて前
記溝の長さ方向両端部で前記テープ心線を溝に固定する
端部押さえ部材と、これらの端部押さえ部材の間で前記
基台の端部に回動自在に支持された中央押さえ部材とか
ら構成され、該中央押さえ部材には、前記基台との接触
面よりわずかに突出して前記溝内のテープ心線の前記一
群と他の群との間における上面に食い込む上側刃物が設
けられ、前記溝内における前記上側刃物と対向する位置
には、前記溝内のテープ心線の前記一群と他の群との間
における下面に食い込む下側刃物が設けられ、前記上側
刃物と前記下側刃物とによって前記心線の前記一群と他
の群との間における上面及び下面に予め傷を付ける分離
工具を備えた構成としてなるものである。
特許請求の範囲第4項記載の発明は、 特許請求の範囲第2項または第3項記載の発明におい
て、前記分岐用せん断工具の前記基台と上側保持部材と
のいずれか一方の部材の側面に、いずれか他方の部材の
側面と対向する位置まで伸びるガイド部材を設け、該ガ
イド部材に、前記上下の保持部材に設けられた溝の深さ
の和より大きな深さを持つ溝を設けるようにしたもので
ある。
特許請求の範囲第5項記載の発明は、 特許請求の範囲第4項記載の発明において、前記ガイ
ド部材の内面とこれに対向する基台もしくは上側保持部
材の側面との間に、面に対して出没可能な突起と、該突
起と嵌合する凹部とからなる係合手段を設けるようにし
たものである。
〔作用〕
第1項記載の発明の構成であると、まず、素線の周囲
の被覆へ素線に達しない程度に縦傷を入れ、その後は、
刃物を使用することなく素線と素線の間の被覆を切断し
て、所要本数ずつの素線を分離させることができる。
第2項記載の発明の構成であると、基台上に設けられ
た溝に光ファイバテープ心線を挿入して、該光ファイバ
テープ心線の一部を指で保持しつつ、上側保持部材の一
方の部材で押さえ、この一方の部材によって保持された
状態で他方の部材で押えることにより、上下の部材の溝
に所定本数ずつの素線を収容することができる。次い
で、下側保持部材を基台上で移動させることにより、上
側保持部材に保持された部分と下側保持部材に保持され
た部分との間にせん断力を作用させ、さらに、この状態
にて、工具を光ファイバテープ心線の長さ方向へ移動さ
せることにより、一群の素線と他の群の素線との間の被
覆が引き裂かれて両者が分離される。
第3項記載の発明の構成であると、光ファイバテープ
心線を基台上の溝に挿入して、分割すべき箇所の一部分
を端部押さえ部材によって押圧して溝内に保持し、この
状態で中央押さえ部材によって押圧することにより、該
中央押さえ部材およびこれと対向する溝内にそれぞれ設
けられた刃物を光ファイバテープ心線の被覆に食い込ま
せ、この状態で工具を光ファイバテープ心線の長さ方向
へ移動させることにより、その表面に、分割の境界とな
る傷を付けることができる。
第4項記載の発明の構成であると、上側保持部材およ
び基台の相対的な位置ずれが、これらの側部のガイド部
材により規制されるとともに、ガイド部材に形成された
溝により、下側保持部材の溝にほぼ半分挿入された心線
の全体を支持することができる。
第5項記載の発明の構成であると、突起と凹部との嵌
合により、上側保持部材と基台とを相互に連結すること
ができる。
〔実施例〕
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
第1図ないし第3図は、テープ心線の被覆に、素線の
分離のための境界となる傷を付けるための分離工具を示
すものである。
符号1は基台であって、該基台1には、光ファイバテ
ープ心線2が挿入される溝3が形成されている。
前記基台1の端部には、前記溝3と平行な軸4が設け
られており、該溝3には、前記溝3内にテープ心線2を
支持する二つの端部押さえ部材5・5がそれぞれ回動自
在に支持されている。これらの端部押さえ部材5の下面
には、突出部6が設けられており、該突出部6によって
前記テープ心線2を溝3内に固定するようになってい
る。また、先端部近傍に設けられたマグネット7によっ
て、前記基台1に着脱可能に固定されるようになってい
る。一方、中央押さえ部材8は、同じく軸4を中心とし
て回動自在に支持され、その内部には、テープ心線2の
素線2aを覆っている被覆2bに傷を付ける刃物9が設けら
れている。該刃物9は、中央押さえ部材8内にその厚さ
方向に移動可能に保持された支持部材10の先端に取り付
けられている。該支持部材10は、ばね11によって第3図
上方(刃物9が中央押さえ部材8の下面から引っ込む方
向)へ付勢され、さらに、中央押さえ部材8に埋設され
た止めネジ12によって前記付勢に抗して下面側へ押し出
されるようになっている。一方、前記基台1の溝3の内
部にも、前記刃物9と同様に構成された刃物13が設けら
れており、該刃物9は、基台1内に保持された移動部材
14に支持され、さらに、移動部材14はばね15によって第
3図下方(刃物9が溝3から引っ込む方向)へ付勢され
るとともに、基台1に埋設された止めネジ16によって前
記ばね15の付勢に抗して溝3内へ押し出されるようにな
っている。なお、なお、前記刃物9・13は、テープ心線
2の表裏同じ位置に傷を付けるべく、軸4からの距離を
同じくして配置されている。
第4図ないし第7図は、前記分離工具によって傷を付
けたテープ心線にせん断力を作用させて引き裂くせん断
工具を示すものである。
符号20は基台であって、該基台20には凹部21が形成さ
れている。該凹部21には、棒状の案内部材22が互いに平
行に設けられており、該案内部材22には、テープ心線2
を保持する下側保持部材23が移動自在に支持されてい
る。また、下側保持部材23と前記基台20の内壁との間に
は、ばね24が設けられて下側保持部材23を第4図矢印方
向へ付勢している。さらに、前記下側保持部材23の側面
には押しボタン25が突設され、該押しボタン25は基台20
の前側の面から突出している。そして、該押しボタン25
を操作することにより、前記下側保持部材23をばね24の
付勢に抗して第4図の矢印と反対の方向へ移動させるこ
とができるようになっている。なお、符号26は係合突起
であって、該係合突起26は、下側保持部材23に埋め込ま
れてその上面から出没可能なように支持されるととも
に、ばね27によって突出方向に付勢されている。
また、前記下側方向部材23には、第4図に示すように
中央部の幅が狭く、両端側へ漸次幅が広げられた溝28が
形成されている。該溝28は、前記テープ心線2を側面に
沿って保持するもので、分離させるべき一群の素線の幅
に対応する深さ、すなわち実施例の場合、テープ心線2
の幅寸法のほぼ半分の深さを有している。また、中央の
狭小部と両端の広幅部と間はなだらかな曲面状に湾曲さ
せられ、その曲率は、テープ心線2に許容される最小の
曲げ半径、例えば、20〜40ミリメートル程度より大きく
設定されている。
一方、前記基台20の端部には、軸29が設けられてお
り、該軸29には、前記下側保持部材23に重ね合わせられ
てテープ心線2を保持する上側保持部材30が回動自在に
支持されている。該上側保持部材30は、軸を中心として
それぞれ回動自在な二つの部材30a・30bから構成され、
これらの部材30a・30bは、その下面に設けられた前記分
離工具のものと同様の構成のマグネット7によって前記
下側保持部材23に着脱可能に固定されるようになってい
る。また、上側保持部材30には、下側保持部材23と重ね
合わせられることにより溝28と一連の空間を形成する溝
31が形成され、該溝31についても、前記溝28と同様に、
中央の狭小部と両端の広幅部とから構成されている。ま
た、溝31の深さは、前記溝28に挿入された一群の素線2a
から分離させるべき他の群の素線の幅寸法に対応する深
さ、すなわち、実施例の場合テープ心線2の半分の幅寸
法に設定されている。さらに上側保持部材30の下面に
は、前記係合突起26が挿入される係合孔32が形成されて
おり、該係合孔32は、前記押しボタン25を操作すること
によって、矢印と反対方向へ移動する下側保持部材30の
係合突起26と係合してその移動を一定位置で規制するこ
とができる。
以上のように構成された分離工具およびせん断工具を
使用してテープ心線の分岐作業は次のような工程にした
がって行われる。
i分離工具の溝3にテープ心線2の分岐させるべき範囲
の端部を挿入し、端部押さえ部材5を被せてマグネット
7により基台1に固定し、突出部6に押圧させて溝3の
両端部に押し込んで保持する。
ii中央押さえ部材8を被せると、該中央押さえ部材8の
下面から(テープ心線2の被覆2bの表面に僅かに食い込
む程度)突出する刃物9と、同じく溝3内から僅かに突
出する刃物13とがテープ心線2の被覆2bに食い込む。
iii刃物9・13を食い込ませた状態で分離工具とテープ
心線2とを相対的に移動させると、テープ心線2の分岐
させるべき2本ずつの素線の中央に境界となる傷が直線
状につけられる。
ivテープ心線を分離工具から抜き取り、せん断工具へ取
り付ける。すなわち、第15図に示すように、分離させる
べき下半分の素線2aを下側保持部材23の溝28にはめ込
み、第16図に示すように、はめ込んだテープ心線2を手
指にて保持しつつ上側保持部材30の一方の部材30a(ま
たは30b)をかぶせて溝31の一部と溝28との間にテープ
心線2を保持させる。
vテープ心線2から手指を離し、上側保持部材30の他方
の部材30bを下側保持部材23上に被せると、第8図に示
すように、テープ心線2がせん断工具の所定位置に保持
される。
vi第17図に示すように押しボタン25を押圧して、下側保
持部材23を第4図の矢印と反対方向へ移動させる。この
時、下側保持部材23上係合突起26は、まず、上側方向部
材30の下面によって押圧されて、ばね27を押し縮めた状
態とされ、次いで、下側保持部材23の移動によって、係
合孔32の下方位置に達すると、第9図に示すように、ば
ね27の弾性復帰によって係合孔32内の挿入され、下側保
持部材23の移動を規制する。そして、このような上下の
保持部材23・30の相対移動により、テープ心線2にせん
断力が作用し、このせん断力は、テープ心線2に形成さ
れた傷の部分に集中して、この部分の被覆2bを引き裂
く。
vii第18図に示すように、せん断工具もしくはテープ心
線2を引っ張ってこれらを相対的に移動させると、下側
保持部材23の溝28に案内される範囲の素線2aと、上側保
持部材30の溝31に案内される範囲の素線2aとの間にせん
断力が作用して、順次テープ心線2が引き裂かれる。こ
の引き裂きにおいて、テープ心線2は、大きな半径で湾
曲した上下の溝28・31の側面に案内されるため、屈曲に
よる伝送ロスが生じることはない。
viii所定位置のテープ心線2が引き裂かれた後、上側保
持部材30を開いてテープ心線2を取り出すと分岐作業が
終了する。また、上側保持部材30を開くことにより、係
合突起26と係合孔32との係合が解かれ、これにより、下
側保持部材23がばね24の弾性復帰とともに、第4図矢印
方向へ移動し、押しボタン25を突出させつつ初期位置
(第4図に示す位置)に復帰して、次回の作業が可能な
状態となる。
なお、上記作業においては、分離工具、あるいは、せ
ん断工具を例えばレールのような部材を利用して、この
部材を定規としつつ移動させることにより、分離工具あ
るいはせん断工具の溝に対してテープ心線を直線状に保
って、極端に小さく屈曲される現象を防止することがで
きる。
また、テープ心線2を保持する場合には、第10図に示
すようなクランプを用いて、保持箇所の近傍で極端に屈
曲されることのないようにすることが望ましい。すなわ
ちこの治具は、U字状に屈曲させた金属製の本体40の内
側に、円筒面状に湾曲したゴム等の弾性部材41・41を対
向状態に設け、これらの間にテープ心線2を挾持させる
ようにしたものである。そして、このようなクランプを
使用してテープ心線2を保持することにより、テープ心
線2を長手方向へ移動させる処理において極端に小さな
曲率で屈曲されることを防止することができる。
さらに、第11図に示すように、それぞれ一対の素線2a
からなる2組のテープ心線をさらに外側の被覆2cによっ
て一体化した構造のテープ心線を分岐させようとする場
合には、第12図および第13図に示すようなせん断工具を
使用することが望ましい。
またこの工具は、下側、上側の保持部材23・30に、溝
28・30とは別個の溝28′および31′を設けるようにした
ものである。
このようなせん断工具においては、第12図に示すよう
な状態から第13図に示すような状態とすることにより、
各溝28・31の上方に逃げを生じさせることができ、した
がって、テープ心線2の切断部分が上側の保持部材30の
下面にこすられることによる切りくずの発生を防止する
ことも可能である。
なお、上記実施例における分岐方法の説明において
は、予め切断すべき境界に沿って傷をつけるようにした
が、第11図に示すように、それぞれ一対の素線2aからな
る2組のテープ心線をさらに外側の被覆によって一体化
した構造のテープ心線を分岐させようとする場合や、第
14図に符号2dを付して示すように、切断が容易な部分
(肉が薄くせん断力を集中させ安い部分)が予め設けら
れたテープ心線を分岐させる場合は、傷を付ける工程を
省略して本せん断工具を用い、直接せん断力を作用させ
ても素線を所定本数ずつ分岐させることができる。
また、分離工具における溝、およびせん断工具におけ
る溝の幅および深さは上記実施例に限定されるものでは
なく、テープ心線の形状、あるいは分岐させるべき本数
に応じて適宜変更し得るのはもちろんである。
次いで、第19図は本発明の第2実施例を示すものであ
って、このせん断工具は、前記第1実施例に用いられた
せん断工具をさらに改良し、せん断のための溝28に対す
る心線2の位置決めを正確にするとともに、分離操作時
の蓋(上側保持部材30)の固定を確実にしたものであ
る。
すなわち、この一実施例のせん断工具の基台20の両側
部には、板状のガイド部材40が固着されて、基台20の上
面から、前記上側保持部材30の厚さに相当する高さにわ
たって突出している。
このガイド部材40の中央部には、心線2が挿入される
ファイバガイド(溝)41が形成されている。この溝41
は、前記溝28と溝31との深さの和とほぼ等しい深さを持
ち、その幅は、溝28(および溝31)の中央部の最も狭い
部分とほぼ等しく設定されている。
また前記ガイド部材40には、ボールプランジャ42が設
けられており、該ボールプランジャ42は、ガイド部材40
の互いに対向する内側の面にそれぞれ出没自在に設けら
れた球形の係合突起43を前記上側保持部材30の側部の球
面状の凹部44と係合させることにより保持部材30を閉じ
た位置に確実に固定し得るようになっている。
なお、図中鎖線で示すように、基台20の上面および上
側保持部材30の下面に永久磁石7を設け、この永久磁石
7と前記ボールプランジャ42とを併用して上側保持部材
30を固定するようにしてもよい。
以上のように構成されたせん断工具は、前記第1実施
例のせん断工具と同様の手順の操作によって、すなわ
ち、溝28に心線2を挿入して上側保持部材30を順次閉
じ、押しボタン25を操作して下側保持部材23をスライド
移動させて溝28・31の位置を互いにずらすことによっ
て、心線を分離させることができる。また、心線2を下
側保持部材23側の溝28に挿入するに際して、基台20の両
側のガイド部材40の溝41により、心線2がその全部の幅
にわたって挿入され、支持されることとなり、したがっ
て、上側保持部材30を閉じる際に上側の溝31内に確実に
挿入される。さらに、下側保持部材23の両側部に設けら
れたガイド部材40が上側保持部材30の側部を支えるよう
に存在しているから、上側保持部材30の基端部に設けら
れた軸29のたわみ、あるいは、これらの間のガタなどに
起因する上下の保持部材23・30の位置ずれ、換言すれば
溝28・30の位置ずれを防止することができる。
次いで、第20図は本発明の第3実施例を示すもので、
この実施例は、上側保持部材30の先端に、基台20の押し
ボタン25側の側面と平行にガイド部材40Aを設け、この
ガイド部材40Aの内面に設けたボールプランジャ(図示
略)を前記基台20の対向面の凹部(図示略)と係合させ
るようにしたものである。
さらに、第21図は本発明の第4実施例を示すもので、
この実施例は、上側保持部材30の両側部に、基台20ある
いは下側保持部材23の側面と平行なガイド部材40Bを設
け、このガイド部材40Bに、前記第2実施例と同様な溝4
1を設けるとともに、ガイド部材40Bと下側保持部材23と
の間にボールプランジャ(図示略)と凹部(図示略)と
による係合機構を設けるようにしたものである。
なお、前記実施例に示すボールプランジャを用いた係
合手段に代えて、球面状でない単なる突起と凹部とを係
合させる機構により上側保持部材を固定するようにして
もよいのはもちろんである。
〔発明の効果〕
以上の説明で明らかなように、 本願の特許請求の範囲第1項記載の発明の構成である
と、素線の周囲の被覆に素線へ達しない程度に縦傷を入
れ、その後は、刃物を使用することなく素線と素線の間
の被覆を引き裂きながら所要本数ずつの素線を分離させ
ることができ、活線状態の通信経路において、伝送され
る情報に悪影響を及ぼすことなく分岐作業を行うことが
できるという効果を奏する。
また本願の特許請求の範囲第2項記載の発明の構成で
あると、基台上に儲けられた溝に光ファイバテープ心線
を挿入して、該光ファイバテープ心線の一部を指で保持
しつつ、上側保持部材の一方の部材で押さえ、この一方
の部材によって保持された状態で他方の部材で押えるこ
とにより、上下の部材の溝に所定本数ずつの素線を収容
することができる。次いで、下側保持部材を基台上で移
動させることにより、上側保持部材に保持された部分と
下側保持部材に保持された部分との間にせん断力を作用
させ、さらに、この状態にて、工具を光ファイバテープ
心線の長さ方向へ移動させることにより、一群の素線と
他の素線との間の被覆が引き裂かれて両者が分離され
る。
さらに本願の特許請求の範囲第3項記載の発明の構成
であると、光ファイバテープ心線を基台上の溝に挿入し
て、分割すべき箇所の一部分を端部押さえ部材によって
押圧して溝内に保持し、この状態で中央押さえ部材によ
って押圧することにより、該中央押さえ部材およびこれ
と対向する溝内にそれぞれ設けられた刃物を光ファイバ
テープ心線の被覆に食い込ませ、この状態で工具を光フ
ァイバテープ心線の長さ方向へ移動させることにより、
その表面に、分割の境界となる傷を付けることができ
る。
また特許請求の範囲第4項記載の発明の構成である
と、上側保持部材および基台の相対的な位置ずれが、こ
れらの側部のガイド部材により規制されるとともに、ガ
イド部材に形成された溝により、下側保持部材の溝にほ
ぼ半分挿入された心線の全体を支持することができ、し
たがって、分離作業に際して心線の器具への接着が容易
になるとともに、せん断によって互いに分岐される心線
の溝に対する位置を正確に設定して、心線の損傷を防止
することができるという効果を奏する。
さらにまた特許請求の範囲第5項記載の発明によれ
ば、球面と凹部との嵌合により、上側保持部材と基台と
を相互に連結することができ、したがって、せん断時の
反力により上側保持部材が開くことを確実に防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本願の分岐方法に適用される分離
工具の第1実施例を示すもので、第1図は全体の外観を
示す斜視図、第2図は平面図、第3図は刃物が埋設され
た部分の断面図、第4図ないし第7図は本願の分岐方法
に適用されるせん断工具の第1実施例を示すもので、第
4図は全体の外観を示す斜視図、第5図は側面図、第6
図は正面図、第7図は平面図、第8図および第9図は本
発明の分岐方法の第1実施例におけるせん断工具の動作
の説明図、第10図は分岐方法に適用されるクランプの外
観を示す斜視図、第11図は本発明の分岐方法により分岐
されるテープ心線の他の例を示す断面図、第12図および
第13図は第11図に示すテープ心線のせん断に適用される
せん断工具の動作説明図、第14図は本発明の分岐方法に
より分岐されるテープ心線のさらに他の例を示す断面
図、第15図ないし第18図は第1実施例のせん断工具を用
いた心線分離作業をそれぞれ工程順に示す説明図、第19
図は本発明の第2実施例にかかる心線せん断工具の斜視
図、第20図は本発明の第3実施例にかかる心線せん断工
具の斜視図、第21図は本発明の第4実施例にかかる心線
せん断工具の斜視図である。 1……基台、2……テープ心線、2a……素線、2b……被
覆、2c……被覆、3……溝、4……軸、5……端部押さ
え部材、6……突出部、7……マグネット、8……中央
押さえ部材、9……刃物、20……基台、23……下側保持
部材、25……押しボタン、26……係合突起、28・28′…
…溝、29……軸、30……上側保持部材、31・31′……
溝、32……係合孔、40・40A・40B……ガイド部材、41…
…ファイバガイド(溝)、42……ボールプランジャ、43
……係合突起、44……凹部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 茂則 千葉県佐倉市六崎1440番地 藤倉電線株 式会社佐倉工場内 (72)発明者 川瀬 正明 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (72)発明者 松本 三千人 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−279203(JP,A) 実開 昭60−140901(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 6/00 333 H02G 1/12

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の光ファイバ素線(2a)を一列に並べ
    て一体に被覆することによりテープ状に形成してなるテ
    ープ心線(2)を活線状態で縦裂き状に分岐させる分岐
    方法において、テープ心線の分岐させるべき素線と素線
    との間の境界に沿って被覆の表面に傷を形成する工程
    と、形成された傷を境界とする一方の群の素線と他方の
    群の素線とをそれぞれ保持する工程と、保持された一方
    および他方の群の素線を光ファイバテープの面と交差す
    る方向へ相対移動させる工程と、該工程において相対移
    動させた各群の光ファイバの保持地点をテープ心線の長
    さ方向へ移動させる工程とからなることを特徴とする光
    ファイバテープ心線の分岐方法。
  2. 【請求項2】複数の光ファイバ素線(2a)を一列に並べ
    て一体に被覆することによりテープ状に形成してなるテ
    ープ心線(2)をその長さ方向に沿う境界に沿って一群
    の素線と他の群の素線とに縦裂き状に分岐させるせん断
    工具であって、前記テープ心線の一群の素線を側面に沿
    って保持する溝(28・28′)を備えた下側保持部材(2
    3)を基台(20)上にて前記溝と交差する方向へ直線移
    動可能に設け、前記基台の端部に、前記下側保持部材と
    重なる位置およびこの位置から離れた位置の間で移動可
    能な上側保持部材(30)を回動自在に設け、該上側保持
    部材に、前記下側保持部材の溝から突出した他の群の素
    線を側面に沿って保持する溝(31・31′)を設けてな
    り、前記上側保持部材は、前記溝の長さ方向に沿って分
    割されて前記基台に対してここに回動自在な複数の部材
    (30a・30b)から構成され、前記上側および下側の保持
    部材の溝は、それぞれ、前記テープ心線の厚さとほぼ一
    致する幅を持つ狭小部、および、該狭小部の両側に設け
    られて幅寸法が漸次広げられた広幅部とからなるせん断
    用工具を有することを特徴とする光ファイバテープ心線
    の分岐用工具。
  3. 【請求項3】前記テープ心線(2)を底面に沿って保持
    する溝(3)を備えた基台(1)と、該基台の端部にそ
    れぞれ回動自在に支持されて前記溝の長さ方向両端部で
    前記テープ心線を溝に固定する端部押さえ部材(5)
    と、これらの端部押さえ部材の間で前記基台の端部に回
    動自在に支持された中央押さえ部材(8)とから構成さ
    れ、該中央押さえ部材には、前記基台との接触面よりわ
    ずかに突出して前記溝内のテープ心線の前記一群と他の
    群との間における上面に食い込む上側刃物(9)が設け
    られ、前記溝内における前記上側刃物と対向する位置に
    は、前記溝内のテープ心線の前記一群と他の群との間に
    おける下面に食い込む下側刃物(13)が設けられ、 前記上側刃物と前記下側刃物とによって前記心線の前記
    一群と他の群との間における上面及び下面に予め傷を付
    ける分離工具を備えたことを特徴とする光ファイバテー
    プ心線の分岐用工具。
  4. 【請求項4】前記分岐用せん断工具の前記基台(20)と
    上側保持部材30とのいずれか一方の部材の側面に、いず
    れか他方の部材の側面と対向する位置まで伸びるガイド
    部材(40・40A・40B)を設け、該ガイド部材に、前記上
    下の保持部材に設けられた溝(28・31)の深さの和より
    大きな深さを持つ溝(41)を設けたことを特徴とする請
    求項2または請求項3記載の光ファイバテープ心線の分
    岐用工具。
  5. 【請求項5】前記ガイド部材(40・40A・40B)の内面と
    これに対向する基台(20)もしくは上側保持部材(30)
    の側面との間に、面に対して出没可能な突起(43)と、
    該突起と嵌合する凹部(44)とからなる係合手段を設け
    たことを特徴とする請求項4記載の光ファイバテープ心
    線の分岐用工具。
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