JP3309118B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3309118B2
JP3309118B2 JP23700996A JP23700996A JP3309118B2 JP 3309118 B2 JP3309118 B2 JP 3309118B2 JP 23700996 A JP23700996 A JP 23700996A JP 23700996 A JP23700996 A JP 23700996A JP 3309118 B2 JP3309118 B2 JP 3309118B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、用紙ジャム後にお
ける画像形成動作再開の前処理を適正に行う画像形成装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子写真方式の画像形成装置
がある。この画像形成装置は、像担持体に光書込みによ
って潜像を形成し、この潜像をトナー像化して、そのト
ナー像を用紙に転写して定着させる。この転写には従来
ではコロナ放電式の転写器が使われていたが、オゾン発
生による使用環境の劣化の問題から、近年では接触型の
転写器が多くなっている。
【0003】図5(a),(b) は、そのような画像形成装置
の例を主要部のみを図示したものである。同図(a) に示
す画像形成装置は、感光体ドラム1を備え、その感光体
ドラム1の円周面に沿って、帯電ブラシ2、書込みヘッ
ド3、現像器4、転写ローラ5、及びドラムクリーナ6
を備えている。
【0004】感光体ドラム1は、通常、導電性の金属ロ
ーラの表面に光導電体を一様に被着して成り、金属ロー
ラ部は接地されている。そして、帯電ブラシ2は、高圧
電源2−1により白印字状態の帯電電位(一様に印加す
る初期化電位、プラス極性で印加する方式とマイナス極
性で印加する方式があり、この例ではマイナスの高電
圧)を感光体ドラム1に印加する。この印加により感光
体ドラム1の周表面の感光層は、例えば「−650V
(ボルト)」のマイナス高電位に一様に帯電する。書込
みヘッド3は、レーザー光源又はLED光源を備えてお
り、感光体ドラム1のマイナス高電位に帯電した周表面
を画像情報に応じて選択的に露光する。この露光により
感光体ドラム1の表面には電位が略「−70V」に減衰
したマイナス低電位部が形成され、その「−70V」の
低電位部と予め帯電した上記「−650V」を略維持し
た高電位部とで構成される静電潜像が形成される。
【0005】現像器4は、内部に非磁性のトナー4−1
を収容し、下部開口に現像ローラ4−2を支持してい
る。現像ローラ4−2は、電源4−3から例えば「−2
50V」の現像バイアスを印加され、一方、トナー4−
1は、不図示の規制部材により摩擦による弱いマイナス
電位に帯電し、一定の層厚に規制されて現像ローラ4−
2の表面に付着する。このトナー4−1を現像ローラ4
−2が回転しながら感光体ドラム1との対向部に搬送す
る。現像ローラ4−2と感光体ドラム1との対向部で
は、上記「−70V」の静電潜像の低電位部と現像ロー
ラ4−2との間に「−180V」の電位差が形成され
る。即ち静電潜像の低電位部は現像ローラ4−1に対し
て相対的にプラス極性の電位を形成する。この電位差に
よる電界により、マイナス極性に帯電している非磁性ト
ナー4−1が感光体ドラム1のプラス極性の静電潜像低
電位部に転移してトナー像を形成する。このトナー像
は、感光体ドラム1の回転によって感光体ドラム1と転
写ローラ5との対向部に搬送される。
【0006】転写ローラ5は、導電性のローラで形成さ
れ、正極性の電源5−1に接続されている。転写ローラ
5は、感光体ドラム1と対向し圧接して転写部を形成し
ている。転写ローラ5は、不図示の搬送ロール対によっ
て転写部に搬送されて来る用紙7にプラス電位の転写バ
イアスを印加する。この電圧印加によりプラス電位とな
った用紙7に感光体ドラム1上の負極性のトナー像が転
写される。用紙7に転写されたトナー像は図外左方の熱
定着器で紙面上に定着される。一方、感光体ドラム1上
には僅かではあるが転写されなかったトナーが残留す
る。この残留トナーはドラムクリーナ6で除去される。
【0007】ただ、上記の搬送ロール対により用紙7を
直接転写部まで搬送する方式は、搬送経路の形状にもよ
るが、用紙7に例えば上下のバタつき等の姿勢の不安定
な状態が発生し易く、この影響を受けて画像形成も不安
定になるという欠点を有している。
【0008】同図(b) は、用紙の安定した搬送姿勢を維
持するものとして実用化されつつあるベルト搬送式の画
像形成部の構成を示す図である。同図(b) には、同図
(a) と同一構成部分には同図(a) と同一の番号を付与し
て示している。同図(b) では、用紙7を搬送するため
に、搬送ロール対に代えて搬送ベルト9が設けられる。
搬送ベルト9は、固有の体積抵抗を持った厚さ百数十μ
m程度のフィルム状部材で構成される。この搬送ベルト
9は、水平方向にループ状に配置され、上部表面が感光
体ドラム1に接触して図の矢印Aで示す反時計回り方向
に循環移動する。そして、上循環部の外周面に用紙7を
静電的に吸着して感光体ドラム1との接触部へと搬送す
る。搬送ベルト9の上記感光体ドラム1との接触部背面
には転写ローラ5が圧接している。転写ローラ5は、正
極性の電荷を搬送ベルト9を介して用紙7に印加する。
この場合も、この印加によりプラス電位となった用紙7
に、感光体ドラム1上の負極性のトナー像が転写され
る。
【0009】ところで、画像形成処理の初期では、それ
まで現像器4が休止していたために無極性トナーが多く
存在する。ときにはプラス極性トナーも存在する。これ
らのトナーは、静電潜像の電位の高低に拘らず感光体ド
ラム1に転移し一様に薄く付着して「かぶりトナー」を
形成する。このかぶりトナーを除去するために、本稼動
の前に、感光体ドラム1を空回転(印字処理を行わない
で回転)させる前回転処理を行う。この前回転処理では
書込みヘッド3による露光を行わないだけで、あとは帯
電ブラシ2、現像器4(現像ローラ4−2)、及び転写
ローラ5を全て駆動する。すなわち、電源2−1、4−
1、及び5−1によって印字のときと同様に各部に電圧
を印加する。
【0010】このかぶりトナーは、上記の転写電圧(プ
ラス電位)がオンであることによって反発し、転写ロー
ラ5には移転せず、そのまま感光体ドラム1に載って運
ばれて、ドラムクリーナ6によって除去される。数回の
前回転の後、現像器4内のトナーが摩擦による弱いマイ
ナス電荷を帯びてトナーのかぶり現象が解消され、本稼
動に移行することができるようになる。
【0011】ところで、上述した画像形成の途上におい
て、例えば用紙ジャムが発生して装置(画像形成装置)
が緊急停止すると、感光体ドラム1上にはトナー像が残
留する。ジャム用紙を取り除いて装置を復旧させ、その
まま画像形成を再開すると、上記のように感光体ドラム
1上に残留していたトナーが転写ローラ5に付着し(図
5(a) の場合)、あるいは搬送ベルト9に付着する(図
5(b) の場合)。その結果、用紙7の背面を汚染し或は
転写電流の良好な流れを阻害する。転写電流が不安定で
あると良好な画像が形成されない。更には、トナーの残
留範囲が感光体ドラム1の回転方向に広範囲にわたって
いると、用紙7の前端の非印字部分にトナー付着して地
汚れが発生する。このように画像が不安定であったり地
汚れがあると全体の画質を著しく損なってしまう。
【0012】したがって、この場合も、画像形成を再開
する前に、前回転処理を行う。この前回転処理によっ
て、画像形成の中断で感光体ドラム1上に残留していた
トナー像は、転写ローラ5の転写電圧により転写ローラ
5(図5(a) の場合)に転移する。転写ローラ5には、
その下部に当接して転写器クリーナ8が配設されてい
る。転写ローラ5に転移したトナーは転写器クリーナ8
によって除去されて回収される。また、図5(b) の場合
は、感光体ドラム1上に残留していたトナー像は、転写
ローラ5の転写電圧によって搬送ベルト9に転移する。
搬送ベルト9には、下循環部に当接してベルトクリーナ
11が配設されている。搬送ベルト9に転移したトナー
はベルトクリーナ11によって除去されて回収される。
【0013】他方、上記前回転を開始した感光体ドラム
1の残留トナー像よりも上流側は、帯電ブラシ2によっ
て一様に初期化帯電し、この帯電部分は未露光のまま現
像部まで回転し、現像バイアスが印加されても未露光で
あるためトナーは転移せず(現像されず)、したがっ
て、転写電圧がオンであっても、もはや転写ローラ5に
トナーが転移することはない。
【0014】このようにして、用紙ジャム発生の復旧後
には、前回転処理によって残留トナー像を転写器クリー
ナ8又はベルトクリーナ11に回収すると共に、感光体
ドラム1の初期化を行っていた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うに、かぶりトナー等の汚れは専ら常設のドラムクリー
ナ6に回収するようにして、転写器クリーナ8又はベル
トクリーナ11は、通常に発生する汚れを除去するため
に付帯的に取り付けられている。したがって、常設のド
ラムクリーナ6とは異なり、大きな配設空間を備えてい
ない。
【0016】ところが、上記のように用紙ジャムが発生
した場合、復旧後の前回転処理で大量のトナーが転写ロ
ーラ5(又は搬送ベルト9)に付着する。本来付帯的な
ものであるため小型を前提としている転写器クリーナ8
(又はベルトクリーナ11)に、用紙ジャムのたびに大
量のトナーを回収していたのでは、いくばくも経たない
うちに回収したトナーが溢れ出して装置内部を汚染して
しまう。この不都合を防止するには転写器クリーナ8
(又はベルトクリーナ11)を頻繁に交換しなければな
らず手数が掛かる。
【0017】もっとも、転写ローラ5に逆極性(例え
ば、マイナス)のバイアス電圧をかけて残留トナーを感
光体ドラム1に張り付かせ、ドラムクリーナ6に回収さ
せる方法が提案されてはいる。しかしながら、この提案
の方法では、転写電源5−1の構成とその制御が複雑に
なって、良い案とはいえない。
【0018】本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、
設計上の構成を変更することなく用紙ジャム復旧後の前
回転処理を不都合なく行う画像形成装置を提供すること
である。
【0019】
【課題を解決するための手段】以下に、本発明の画像形
成装置の構成を述べる。先ず、請求項1記載の発明の画
像形成装置は、像担持体と、該像担持体の表面を一様に
帯電する帯電器と、該帯電器により一様に帯電された上
記像担持体の表面に画像情報に対応した静電潜像を形成
する潜像形成手段と、該潜像形成手段により形成された
上記静電潜像に所定極性のトナーを付与してトナー像を
形成する現像手段と、搬送される転写材を上記像担持体
とで挟持すべく転写部を構成し上記トナーの極性とは反
対極性の転写帯電を行って上記像担持体に接触中の上記
転写材に上記トナー像を転写する転写手段と、画像形成
動作に先立って上記像担持体を回転させると同時に上記
帯電器と上記現像手段を作動させる一方上記潜像形成手
を不作動として上記トナー像を非形成とすべく制御す
るプロセス前処理制御手段と、画像形成実行中に用紙ジ
ャムが発生したことを検出する手段と、該検出手段によ
る用紙ジャムの検出に基づいて画像形成動作を停止させ
る手段と、を備えた画像形成装置を前提とする。
【0020】本発明の画像形成装置においては、上記画
像形成動作の停止の際の像担持体上の画像形成過程の進
行状態を記憶する記憶手段を有し、上記プロセス前処理
制御手段は、用紙ジャムの発生後における画像形成動作
に先立つプロセス前処理時には、記憶手段による画像形
成過程の進行状態のデータに基づいて、転写手段を非作
動と作動とに切り換え制御するように構成される。
【0021】上記プロセス前処理制御手段は、例えば請
求項2記載のように、上記像担持体の潜像形成手段と対
向する位置が転写手段に対向する位置まで移動する間に
おいて、上記用紙ジャム時に像担持体上に形成されてい
たトナー像部分及び静電潜像部分を転写手段の非作動区
間とするように構成される。また、例えば請求項3記載
のように、画像形成過程の進行状態のデータが像担持体
の潜像形成手段と対向する位置が転写手段に対向する位
置まで移動する間に像担持体上のトナー像が転写手段に
対向する位置を通過すべく動作する画像形成過程の進行
状態を示していたときは、潜像形成手段と対向する位置
が転写手段に対向する位置まで移動する間を転写手段の
非作動区間とするように構成される。
【0022】次に、請求項4記載の発明は、像担持体
と、該像担持体の表面を一様に帯電する帯電器と、該帯
電器により一様に帯電された上記像担持体の表面に画像
情報に対応した静電潜像を形成する潜像形成手段と、該
潜像形成手段により形成された上記静電潜像に所定極性
のトナーを付与してトナー像を形成する現像手段と、を
少なくとも備える複数の画像形成部を所定方向に並設
し、かつ上記各現像手段を互いに異なる色のトナー像を
形成すべく設け、他方では外周面に転写材を吸着して上
記複数の画像形成部の像担持体に上記転写材を接触させ
るべく循環移動する搬送ベルトと、該搬送ベルトの内側
に上記複数の像担持体に対応させて転写部を構成すべく
配設され、上記トナーの極性とは反対極性の転写帯電を
行って上記像担持体に接触中の上記転写材にトナー像を
転写する複数の転写手段と、を設け、更に画像形成動作
に先立って上記複数の像担持体を回転させると同時に上
記複数の帯電器と上記複数の現像手段を作動させる一方
上記複数の潜像形成手段を不作動として上記トナー像を
非形成とすべく制御するプロセス前処理制御手段と、画
像形成実行中に用紙ジャムが発生したことを検出する手
段と、該検出手段による用紙ジャムの検出に基づいて画
像形成動作を停止させる手段と、を備えた画像形成装置
を前提とする。
【0023】本発明の画像形成装置は、上記画像形成動
作の停止の際の複数の画像形成部の個々の画像形成過程
の進行状態を記憶する記憶手段を有し、上記プロセス前
処理制御手段は、上記プロセス前処理制御手段は、上記
用紙ジャムの発生後における画像形成動作に先立つプロ
セス前処理時には、上記記憶手段による画像形成過程の
進行状態のデータに基づいて、複数の画像形成部毎に像
担持体の潜像形成手段と対向する位置が転写手段に対向
する位置まで移動する間において、用紙ジャム時に像担
持体上に形成されていたトナー像部分及び静電潜像部分
を転写手段の非作動区間とするように構成される。
【0024】そして、上記プロセス前処理制御手段は、
例えば請求項5記載のように、上記用紙ジャムの発生後
における画像形成動作に先立つプロセス前処理時には、
上記記憶手段における上記複数の画像形成部の個々の画
像形成過程の進行状態のデータが複数の像担持体におい
てこれらの潜像形成手段と対向する位置が転写手段に対
向する位置まで移動する間に像担持体上のトナー像が転
写手段に対向する位置を通過すべく動作する画像形成過
程の進行状態を示している像担持体に対して上記潜像形
成手段と対向する位置が転写手段に対向する位置まで移
動する間を転写手段の非作動区間として制御するように
構成される。
【0025】これにより、画像形成装置の用紙ジャム処
理後における稼動再開時の前回転処理において、例えば
感光体ドラム上の現像トナー像が残っている部分が転写
部にきたときに転写をオフとし、初期化電位の部分が転
写部にきたとき転写をオンとすることを、用紙ジャム時
の状態に合わせたタイミングで行って、不要の現像済み
トナーをドラムクリーナ側で回収できるようにすること
ができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1は、一実施の形態におけ
るタンデム型のカラー画像形成装置の主要部の構成を模
式的に示す側面図である。このカラー画像形成装置は、
フルカラー印字モードとモノクロ印字モードとを有して
おり、同図はフルカラー印字モードにおける転写部の状
態を示している。
【0027】同図に示すように、このカラー画像形成装
置は、水平方向に偏平なループ状に形成された搬送ベル
ト15を備えている。搬送ベルト15は、例えば1011
〜1014Ω・cmの体積固有抵抗を持った厚さおよそ15
0μmのフィルム状部材で構成され、ループの水平方向
の両端部を駆動回転ローラ16と従動回転ローラ17に
保持されて図の矢印Bで示すように反時計回り方向に循
環移動する。
【0028】この搬送ベルト15の用紙搬送方向の上流
側(図の右方)の端部に、吸着ローラ18が設けられ
る。吸着ローラ18は、特には図示しないが、プラス極
性の吸着バイアス電源に接続されており、搬送ベルト1
5を介して従動回転ローラ17に圧接し、ここに搬送ベ
ルト15及び従動回転ローラ17と共に用紙搬入部を形
成する。
【0029】搬送ベルト15の下循環部の内周面に当接
してテンションローラ19が駆動回転ローラ16寄りに
配置される。このテンションローラ19は、不図示の回
動部材の先端に回転自在に支持され、不図示の付勢部材
により下方に付勢されて、搬送ベルト15の後述する印
字モードの切り換えに伴う状態変化に拘わり無く搬送ベ
ルト15の撓みを吸収して搬送ベルト15全体を所定の
張力で駆動回転ローラ16と従動回転ローラ17間に張
設している。
【0030】搬送ベルト15の上循環部と下循環部の間
に位置し、搬送方向に平行に延在して、回動アーム21
が配設される。この回動アーム21は、下流側の端部に
固定支持ローラ22を備え、上流側の端部には可動支持
ローラ23を備えている。回動アーム21は、下部に当
接して滑動する不図示のカムにより、固定支持ローラ2
2の支持軸を中心にして上流側端部が上下に回動する。
【0031】搬送ベルト15の上循環部の上面に当接す
べく用紙搬送方向に多段式に並設されて、4個の感光体
ドラム25(25a、25b、25c、25d)が配設
される。これらの感光体ドラム25(像担持体)は、夫
々金属ローラ部の表面に光導電体を被着して構成され、
特には図示しないが、図5(a),(b) に示したと同様なド
ラムクリーナ、帯電ブラシ(帯電器)、書込みヘッド
(潜像形成手段)、現像器(現像手段)等を周囲に配設
されている。感光体ドラム25aに対応する現像器、感
光体ドラム25bに対応する現像器、感光体ドラム25
cに対応する現像器、及び感光体ドラム25dに対応す
る現像器には、減法混色の三原色であるマゼンタ(赤色
染料)、シアン(緑味のある青色)、イエロー(黄色)
の三色の色トナーと文字などの黒印字部分に専用される
ブラック(黒)のトナーが夫々収容されている。
【0032】上記の搬送ベルト15と各感光体ドラム2
5との対向部において搬送ベルト15のループ内に配置
され搬送ベルト15に裏面から押接して、転写ブラシ2
6(26a、26b、26c、26d)が配置される。
これらの転写ブラシ26(転写手段)は、例えば導電性
の繊維素材をパイル状に織った織物をブラシ状に形成し
て金属又はプラスチックの基体に取り付けて構成され
る。最下流の転写ブラシ26dは、本体装置(カラー画
像形成装置)のフレームに固定され、他の転写ブラシ2
6a〜26cは、回動アーム21に固定されている。こ
れらの転写ブラシ26a〜26cは回動アーム21の回
動に伴って搬送ベルト15と共に上下に移動する。
【0033】各転写ブラシ26には、転写バイアス電源
27(27a、27b、27c、27d)が配設されて
おり、各転写バイアス電源27a、27b、27c及び
27dには、電源制御部28からスイッチ回路29(2
9a、29b、29c、29d)が配設される。これに
より、電源制御部28は、各転写バイアス電源27a、
27b、27c及び27dの転写電流の断続を夫々独立
に制御する。上記の各転写ブラシ26は、循環移動する
搬送ベルト15の裏面に摺接して、搬送ベルト15及び
感光体ドラム25と共に4つの転写部を形成する。そし
て、感光体ドラム25と転写ブラシ26並びに図1には
示していないが図5(a),(b) の場合と同様の帯電ブラ
シ、書込みヘッド及び現像器による複数(本例では4
つ)の画像形成部が形成される。
【0034】固定支持ローラ22は、感光体ドラム25
dと転写ブラシ26dからなる最下流の転写部と、すぐ
上流の感光体ドラム25cと転写ブラシ26cからなる
転写部の中間でやや下流寄りに設けられ、本体装置のフ
レームに回転自在に位置固定され、搬送ベルト15の内
周面に当接してこれを下から支持し、最下流の感光体ド
ラム25dに搬送ベルト15を常時接触させている。
【0035】一方、可動支持ローラ23は、回動アーム
21の回動する自由端に支持されて、従動回転ローラ1
7に支持される搬送ベルト15の端部と、最上流の感光
体ドラム25a及び転写ブラシ26aからなる転写部と
の中間に位置している。可動支持ローラ23は、回動ア
ーム21が図1に示す上方位置に回動しているときは、
搬送ベルト15の内周面に当接して搬送ベルト15を下
から支持し、固定支持ローラ22と可動支持ローラ23
間において搬送ベルト15を感光体ドラム25a、25
b及び、25cに当接させる。これによって、上流から
下流まで、4個の感光体ドラム25a〜25dに対応し
て4個の転写ブラシ26a〜26dが搬送ベルト21を
介して圧接して、4つの転写部が実働可能に形成され、
4色のフルカラー印刷モードが設定される。
【0036】次に、図2は、黒のみの印刷を行う場合の
モノクロ印刷モードにおける転写部の状態を示してい
る。同図に示すように、モノクロ印刷モードでは、回動
アーム21が下方に回動することにより可動支持ローラ
23が下方に移動して搬送ベルト15から離隔する。こ
れにより、搬送ベルト15は、駆動回転ローラ16と固
定支持ローラ22間では従前通り支持されて感光体ドラ
ム25dに対する当接状態を維持するが、固定支持ロー
ラ22と従動回転ローラ17間では、上記可動支持ロー
ラ23の支持離脱により搬送ベルト15が上流側斜め下
方に傾斜して、転写ブラシ26a、26b及び26cと
共に3個の感光体ドラム25a、25b及び25cから
離隔する。この回動アーム21の回動によって、最下流
の感光体ドラム25dと転写ブラシ26dのみからなる
転写部により黒トナー画像のみの形成を行うモノクロ印
刷モードが設定される。
【0037】上述したフルカラー印刷モード又はモノク
ロ印刷モードのいずれの印刷モードが設定された場合
も、図外右方の給紙ローラによって給紙された用紙が、
吸着ローラ18、搬送ベルト15及び従動回転ローラ1
7が圧接する用紙搬入部から搬送ベルト15に乗って搬
送される。この搬送される用紙に転写部においてトナー
画像が転写され、用紙上に画像が形成される。
【0038】この画像形成において、感光体ドラム25
が帯電ブラシによって初期化帯電され、書込ヘッドによ
って静電潜像を形成され、現像器によってトナー画像を
形成され、転写ブラシ26によってトナー画像が用紙に
転写されるまでの過程は図5(a),(b) の場合に説明した
過程と同様である。
【0039】図3は、上記の感光体ドラム25が帯電ブ
ラシによって初期化帯電され、書込ヘッドによって静電
潜像を形成され、現像器によってトナー画像を形成さ
れ、転写ブラシ26によってトナー画像が用紙に転写さ
れるまでの各画像形成部の状態を模式的に示す図であ
る。
【0040】同図に示すように、搬送ベルト15によっ
て搬送される用紙Pは、上流側から1番目の感光体ドラ
ム25aからマゼンタのトナー画像を転写され終って、
その1番面の画像形成部を既に通過している。そして、
いまは2番目の感光体ドラム25bからシアンのトナー
画像(図の現像部分33を参照)を転写されながら、そ
の2番目の画像形成部を通過中である。
【0041】3番目の画像形成部では、感光体ドラム2
5cの初期化帯電された周面上(図の初期化帯電部分3
1を参照)に用紙1頁分の静電潜像(図の潜像部分32
を参照)の形成が終了しており、書込ヘッドによる露光
処理は次の頁の画像形成を待機中であっていまは休止し
ている。そして、現像器はトナー画像(図の現像部分3
3を参照)を現像中である。また、4番目の画像形成部
では、感光体ドラム25dの初期化帯電された周面上
(図の初期化帯電部31、31を参照)に静電潜像(図
の静電潜像部32を参照)の形成を開始したばかりであ
る。
【0042】このように、各4箇所の画像形成部におい
て、それらの印刷開始タイミングに応じて静電潜像の形
成時期が異なっている。これらの画像形成のタイミング
は、不図示のプリンタ・コントローラ(プロセス前処理
制御手段)からの指示によっている。本実施の形態にお
いては、プリンタ・コントローラは、上記の印刷タイミ
ングを制御するために用いた静電潜像の形成時期と用紙
1頁分の画像の位置との関係を示すデータから画像形成
過程の進行状態を示すデータを生成して、このデータを
画像形成処理の過程において不図示のRAM(記憶手
段)の所定の領域に順次記録している。すなわち、プリ
ンタ・コントローラは、RAMに記録されたデータを読
み出すことによって各画像形成部における画像形成過程
の進行状態を認識することができる。
【0043】上述した構成における図3に示す画像形成
の過程において、用紙ジャムが発生すると、不図示のセ
ンサ(用紙ジャムを検出する手段)がこれを検知してプ
リンタ・コントローラに通知し、この通知に基づいてプ
リンタ・コントローラ(画像形成を停止させる手段)
は、書込ヘッドへの画像データ信号の出力を停止すると
共に帯電ブラシ、現像器、及び転写ブラシの電源を遮断
し、さらに回転駆動系による駆動回転ローラ16への駆
動伝達を停止して搬送ベルト15の循環移動を停止させ
る。
【0044】このような用紙ジャムの発生により、各画
像形成部の感光体ドラム25上には未露光の初期化帯電
部分、未現像の静電潜像部分、及び未転写のトナー像部
分が用紙ジャムの発生した時期に応じてそのまま残るこ
とになる。
【0045】図3に示す例では、上流から1番目の画像
形成部は転写が終了しており、感光体ドラム25a上は
クリーンな状態であって、初期化帯電部分31のみの状
態になっている。
【0046】2番目の画像形成部では、露光部と現像部
間はその大部分が初期化帯電部分31であり、一部(現
像部寄り)に未現像の静電潜像部分32が残っており、
現像部と転写部間には転写中であった後続の未転写のト
ナー像部分(現像部分)33が残っている。
【0047】3番目の画像形成部では、露光部と現像部
間には露光終了後(つまり次の露光前の)初期化帯電部
分31と、現像前の静電潜像部分32が残り、現像部と
転写部間には現像されて転写開始されるべく回転移動中
であった転写前のトナー像部分(現像部分)33が残っ
ている。
【0048】そして、4番目の画像形成部では、露光部
と現像部間の露光部寄りに、露光が開始されたばかりの
静電潜像部分32がのこっており、現像部寄りはまだ初
期化帯電部分31になっており、現像部分はまだ形成さ
れていない。
【0049】この後、ジャムを起した用紙を取り除いて
用紙ジャムを修復し、画像形成を再開すべく、その再開
前に通常のスタート時の場合と同様に先ず前回転処理を
行う。但しこの前回転処理を、通常のスタート時の場合
と同じく行ったのでは、すなわち、かぶりトナーを搬送
ベルト15に付着させないために転写ブラシ26を転写
時と同じ電圧で常にオンにしたのでは、上記の未転写の
トナー像及び未現像部分に形成されるトナー像が搬送ベ
ルト15に転写されて問題となることは既に述べた。ま
た、その解決のために転写電流の正負を切り換える方法
に問題があることも既に述べた。
【0050】本実施の形態においては、上述したような
タンデム式の画像形成装置における用紙ジャム修復後の
前回転処理において、転写部の通電駆動を単に通電・遮
断のタイミングを画像形成部毎に特別に制御するのみで
上記全ての問題を解決するものである。以下にこの制御
について説明する。
【0051】図4は、プリンタ・コントローラによる転
写部の通電駆動の制御を説明するタイミングチャートで
ある。同図(a) は上流から1番目の画像形成部における
転写ブラシ26aへの通電制御のタイミングを示す図で
ある。また、同図(b) は上流から2番目の画像形成部に
おける転写ブラシ26bへの通電制御のタイミングを示
し、同図(c) は上流から3番目の画像形成部における転
写ブラシ26cへの通電制御のタイミングを示し、そし
て、同図(b) は上流から4番目の画像形成部における転
写ブラシ26dへの通電制御のタイミングを示してい
る。
【0052】用紙ジャム修復後の状態は図3に示した用
紙ジャム時の状態が残っている。すなわち、上流から1
番目の画像形成部においては、転写が終了しており感光
体ドラム25a上はクリーンな状態であって初期化帯電
部分31のみの状態になっている。したがって、図4
(a) に示すように、前回転開始の時刻MK00から転写
ブラシ26aへの印加電流をオンとする。これによっ
て、前回転中に初期化帯電部分31に発生するかぶりト
ナーは搬送ベルト15へ転移することなく感光体ドラム
25aのドラムクリーナによって除去される。
【0053】2番目の画像形成部では、図3に示したよ
うに転写部と現像部間に未転写の現像部分33が残って
おり、現像部と露光部間には一部現像部寄りに未現像の
静電潜像部分32が残っている。露光部寄りの大部分は
初期化帯電部分31である。この現像部分33と静電潜
像部分32とが転写部を通過完了する時刻MK11まで
転写ブラシ26aへの印加電流をオフとする。これによ
って、前回転初期から転写部を通過する現像済み不要ト
ナー像33又は静電潜像部分32に新たに現像された不
要トナー像が感光体ドラム25b上に留まってそのまま
転写部を通過しドラムクリーナによって除去される。そ
して、上記時刻MK11のタイミングで転写ブラシ26
bへの印加電流をオンとする。これによって、上記静電
潜像部分32の後に続く初期化帯電部分31に発生する
かぶりトナーは搬送ベルト15へ転移することなく感光
体ドラム25b上に留まって転写部を通過しドラムクリ
ーナによって除去される。
【0054】3番目の画像形成部では、図3に示したよ
うに転写部と現像部間には、現像部分33が未到着であ
るため転写部寄りに初期化帯電部分31があり、これに
続いて現像部寄りに現像部分33が残っている。現像部
と露光部間には、現像部寄りに露光が終了した静電潜像
部32があり、これに続く初期化帯電部分31露光部寄
りに形成されている。したがって、これら現像部分33
及び静電潜像部分32が転写部を通過完了するまでの期
間である時刻MK01から時刻MK12までの期間を転
写ブラシ26cへの印加電流をオフとする。これによっ
て、前回転中に転写部を通過する現像済み不要トナー像
33及び静電潜像部分32に新たに現像された不要トナ
ー像が感光体ドラム25c上に乗ってそのまま転写部を
通過しドラムクリーナによって除去される。そして、前
回転開始の時刻MK00から上記時刻MK01までの期
間は転写電流の印加をオンとし、また上記の時刻MK1
2からも転写電流の印加をオンとする。これにより、初
期化帯電部分31に発生するかぶりトナーは搬送ベルト
15へ転移することなく感光体ドラム25b上に留まっ
て転写部を通過しドラムクリーナによって除去される。
【0055】そして、4番目の画像形成部では、図3に
示したように転写部と現像部間は、初期化帯電部分31
の状態であり、現像部と露光部間は、現像部寄りに初期
化帯電部分31がまだ残っており、露光部寄りに静電潜
像部分32が形成されている。したがって、上記の静電
潜像部分32が転写部を通過する期間である時刻MK1
3から時刻MK20までの期間を転写ブラシ26dへの
印加電流をオフとし、他の期間である前回転開始の時刻
MK00から上記時刻MK13までの期間及び時刻MK
20からその後に継続される前回転期間は転写電流の印
加をオンとする。これによって、前回転中に転写部を通
過する静電潜像部分32に新たに現像された不要トナー
像が感光体ドラム25d上に乗ってそのまま転写部を通
過し、また、初期化帯電部分31に発生するかぶりトナ
ーも感光体ドラム25b上に留まって転写部を通過し、
共にドラムクリーナによって除去される。
【0056】このように、感光体ドラム25の書込ヘッ
ドと対向する位置が転写ブラシ26に対向する位置まで
移動する間に、感光体ドラム25上のトナー像(現像済
みで未転写であった現像部分33と露光済みであった静
電潜像部分32に現像されていくトナー像)が転写ブラ
シ26に対向する位置を通過すべく動作するときは、そ
のトナー像が転写ブラシ26の位置を通過する間だけ転
写ブラシ26への通電を停止する。すなわち転写ブラシ
26を非作動とする。
【0057】尚、転写ブラシ26を非作動とする区間
を、上記のようにトナー像形成区間とせず、用紙ジャム
時に感光体ドラム25が露光部と対向していた位置と転
写ブラシ26に対向していた位置までの間を転写ブラシ
の非作動区間とするようにしてもよい。この場合は、前
回転の初期において初期化帯電部分に僅かながら付着す
る正極性または無帯電のトナー(かぶりトナー)が搬送
ベルト15に転移するがこの転移量は、上記の非作動の
制御によって防止された現像済み不用トナー像の転移に
比較すれば何程のこともなく十分に許容できる程度のも
のである。そして、このように転写ブラシの通電を制御
するほうが、前述のようにトナー像形成区間毎に制御す
るよりも容易であるといえる。
【0058】また、上記実施の形態では、画像形成装置
をタンデム型のカラー画像形成装置として説明している
が、画像形成装置はタンデム型のカラー画像形成装置に
限るものではなく、モノクロ方式の画像形成装置であっ
てもよい。この場合も用紙ジャム時の画像形成過程を示
すデータに基づいて前回転処理の制御を行うことができ
る。すなわち、この場合、本体装置の唯一つの画像形成
部は、図3の1番目、2番目、3番目又は4番目のいず
れか一つの状態で停止していることになり、したがっ
て、図4(a),(b),(c),(d) に示した4つの制御タイミン
グのうち上記の状態に対応するいずれか一つの制御タイ
ミングで転写部への通電を制御すればよいことになる。
もちろんこの場合も、用紙ジャム時の状態が図3の2番
目、3番目又は4番目のいずれか一つの状態であった場
合には、用紙ジャム時に感光体ドラムが露光部と対向し
ていた位置と転写ブラシに対向していた位置までの間を
転写ブラシの非作動区間とすることができる。
【0059】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、用紙ジャム修復後における前回転処理において、
転写帯電器を非作動と作動とに切り換え制御して前回転
処理中における現像済み不要トナー像の転写器側への転
移を防止するので、転写ローラや搬送ベルトなど転写装
置側のクリーナを小型のまま維持でき、したがって、ハ
ードウエア上のコストの上昇を伴わない安定した画像形
成を用紙ジャム後においても継続して行うことのできる
画像形成装置を提供することが可能となる。また、記憶
した画像形成の進行状態に基づいて転写器を非作動と作
動とに切り換え制御するだけであるので、転写器への通
電電流を正負切り換えるための電源構成が不要となり、
したがって、装置全体としての構成が簡単となってこの
点でもハードウエア上のコストの上昇を伴わない安定し
た画像形成を用紙ジャム後においても継続して行うこと
のできる画像形成装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態におけるタンデム型のカラー画像
形成装置の主要部の構成を模式的に示す側面図である。
【図2】一実施の形態におけるタンデム型のカラー画像
形成装置の黒のみの印刷を行う場合のモノクロ印刷モー
ドにおける転写部の状態を示す図である。
【図3】一実施の形態におけるタンデム型のカラー画像
形成装置において感光体ドラムが初期化帯電されてから
トナー画像が用紙に転写されるまでの各画像形成部の状
態を模式的に示す図である。
【図4】(a),(b),(c),(d) は一実施の形態におけるタン
デム型のカラー画像形成装置においてプリンタ・コント
ローラによる転写部の通電駆動の制御を説明するタイミ
ングチャートである。
【図5】(a),(b) は夫々従来の画像形成装置の例を主要
部のみを示した図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 帯電ブラシ 2−1 高圧電源 3 書込みヘッド 4 現像器 4−1 トナー 4−2 現像ローラ 4−3 電源 5 転写ローラ 5−1 電源 6 ドラムクリーナ 7 用紙 8 転写器クリーナ 9 搬送ベルト 11 ベルトクリーナ 15 搬送ベルト 16 駆動回転ローラ 17 従動回転ローラ 18 吸着ローラ 19 テンションローラ 21 回動アーム 22 固定支持ローラ 23 可動支持ローラ 25(25a、25b、25c、25d) 感光体ドラ
ム 26(26a、26b、26c、26d) 転写ブラシ
(転写手段) 27(27a、27b、27c、27d) 転写バイア
ス電源 28 電源制御部 29(29a、29b、29c、29d) スイッチ回
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−158345(JP,A) 特開 平8−160826(JP,A) 特開 平5−257360(JP,A) 特開 平4−280262(JP,A) 特開 平4−163560(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 21/00 370 - 540 G03G 15/01 - 15/01 117 G03G 15/16 - 15/16 103 G03G 21/14 G03G 15/00 303

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体と、該像担持体の表面を一様に
    帯電する帯電器と、該帯電器により一様に帯電された前
    記像担持体の表面に画像情報に対応した静電潜像を形成
    する潜像形成手段と、該潜像形成手段により形成された
    前記静電潜像に所定極性のトナーを付与してトナー像を
    形成する現像手段と、搬送される転写材を前記像担持体
    とで挟持すべく転写部を構成し前記トナーの極性とは反
    対極性の転写帯電を行って前記像担持体に接触中の前記
    転写材に前記トナー像を転写する転写手段と、画像形成
    動作に先立って前記像担持体を回転させると同時に前記
    帯電器と前記現像手段を作動させる一方前記潜像形成手
    を不作動として前記トナー像を非形成とすべく制御す
    るプロセス前処理制御手段と、画像形成実行中に用紙ジ
    ャムが発生したことを検出する手段と、該検出手段によ
    る用紙ジャムの検出に基づいて画像形成動作を停止させ
    る手段と、を備えた画像形成装置において、 前記画像形成動作の停止の際の前記像担持体上の画像形
    成過程の進行状態を記憶する記憶手段を有し、 前記プロセス前処理制御手段は、前記用紙ジャムの発生
    後における画像形成動作に先立つプロセス前処理時に
    は、前記記憶手段による前記画像形成過程の進行状態の
    データに基づいて、前記転写手段を非作動と作動とに切
    り換え制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記プロセス前処理制御手段は、前記像
    担持体の前記潜像形成手段と対向する位置が前記転写手
    段に対向する位置まで移動する間において、前記用紙ジ
    ャム時に前記像担持体上に形成されていた前記トナー像
    部分及び前記静電潜像部分を前記転写手段の非作動区間
    とすることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記プロセス前処理制御手段は、前記画
    像形成過程の進行状態のデータが前記像担持体の前記潜
    像形成手段と対向する位置が前記転写手段に対向する位
    置まで移動する間に前記像担持体上のトナー像が前記転
    写手段に対向する位置を通過すべく動作する画像形成過
    程の進行状態を示していたときは前記潜像形成手段と対
    向する位置が前記転写手段に対向する位置まで移動する
    間を前記転写手段の非作動区間とすることを特徴とする
    請求項1記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 像担持体と、該像担持体の表面を一様に
    帯電する帯電器と、該帯電器により一様に帯電された前
    記像担持体の表面に画像情報に対応した静電潜像を形成
    する潜像形成手段と、該潜像形成手段により形成された
    前記静電潜像に所定極性のトナーを付与してトナー像を
    形成する現像手段と、を少なくとも備える複数の画像形
    成部を所定方向に並設し、かつ前記各現像手段を互いに
    異なる色のトナー像を形成すべく設け、他方では外周面
    に転写材を吸着して前記複数の画像形成部の像担持体に
    前記転写材を接触させるべく循環移動する搬送ベルト
    と、該搬送ベルトの内側に前記複数の像担持体に対応さ
    せて転写部を構成すべく配設され、前記トナーの極性と
    は反対極性の転写帯電を行って前記像担持体に接触中の
    前記転写材にトナー像を転写する複数の転写手段と、を
    設け、更に画像形成動作に先立って前記複数の像担持体
    を回転させると同時に前記複数の帯電器と前記複数の現
    像手段を作動させる一方前記複数の潜像形成手段を不作
    動として前記トナー像を非形成とすべく制御するプロセ
    ス前処理制御手段と、画像形成実行中に用紙ジャムが発
    生したことを検出する手段と、該検出手段による用紙ジ
    ャムの検出に基づいて画像形成動作を停止させる手段
    と、を備えた画像形成装置において、 前記画像形成動作の停止の際の前記複数の画像形成部の
    個々の画像形成過程の進行状態を記憶する記憶手段を有
    し、 前記プロセス前処理制御手段は、前記用紙ジャムの発生
    後における画像形成動作に先立つプロセス前処理時に
    は、前記記憶手段による前記画像形成過程の進行状態の
    データに基づいて、前記複数の画像形成部毎に像担持体
    の前記潜像形成手段と対向する位置が前記転写手段に対
    向する位置まで移動する間において、前記用紙ジャム時
    に前記像担持体上に形成されていた前記トナー像部分及
    び前記静電潜像部分を前記転写手段の非作動区間とする
    ことを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記プロセス前処理制御手段は、前記用
    紙ジャムの発生後における画像形成動作に先立つプロセ
    ス前処理時には、前記記憶手段における前記複数の画像
    形成部の個々の画像形成過程の進行状態のデータが前記
    複数の像担持体においてこれらの前記潜像形成手段と対
    向する位置が前記転写手段に対向する位置まで移動する
    間に前記像担持体上のトナー像が前記転写手段に対向す
    る位置を通過すべく動作する画像形成過程の進行状態を
    示している像担持体に対して前記潜像形成手段と対向す
    る位置が前記転写手段に対向する位置まで移動する間を
    前記転写手段の非作動区間として制御することを特徴と
    する請求項4記載の画像形成装置。
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