JPH09281768A - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

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JPH09281768A
JPH09281768A JP8094424A JP9442496A JPH09281768A JP H09281768 A JPH09281768 A JP H09281768A JP 8094424 A JP8094424 A JP 8094424A JP 9442496 A JP9442496 A JP 9442496A JP H09281768 A JPH09281768 A JP H09281768A
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JP
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color
image forming
charging
paper
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Application number
JP8094424A
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English (en)
Inventor
Masaru Sato
優 佐藤
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Casio Computer Co Ltd
Casio Electronics Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Casio Electronics Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】印刷カブリの発生しない反転現像型カラー画像
形成装置を提供する。 【解決手段】用紙搬送ベルト22が反時計回り方向に循
環移動して用紙を搬送する。その上面に当接して4個の
感光体ドラム20a、20b、20c、20dが時計回
り方向に回転する。初期化帯電ブラシ32は感光体ドラ
ム20の周面を一様に高マイナス電位に帯電させ、書込
みヘッド35はその帯電面に静電潜像を形成し、現像ロ
ーラ34はその静電潜像の低電位部にトナー36を転移
させて反転現像する。各転写ブラシ26は転写電流It
1、It2、It3、It4の少なくとも最下流の転写
電流It4を最大に設定して用紙搬送ベルト22を介し
て用紙に印加し各感光体ドラム20上のトナー像を用紙
に転写する。最下流の初期化帯電ブラシ32dによる感
光体ドラム20dへの印加帯電電圧Vc4を「−50
v」高くして印加しドラム初期化帯電電位を「−500
v」以上に維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷カブリ(画像
カブリ)の発生しないカラー画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、多色の電子写真式画像形成装
置が種々提案されている。この種のカラー画像形成装置
には大別して単一ドラム型と多段ドラム型(タンデム
型)とがある。例えば、図3は、単一ドラム型のカラー
画像形成装置の主要部の構成を模式的に示している。同
図に示すカラー画像形成装置は、単一の感光体ドラム1
の周面に沿って4個の現像器2a、2b、2c及び2d
が配設されている。更に感光体ドラム1に対向して用紙
巻き付け半導電性ドラム3が配置され、この用紙巻き付
け半導電性ドラム3の円筒内部に転写電流を印加する転
写ブラシ4が内面に摺接して配設されて、ここに画像転
写部を形成している。尚、感光体ドラム1の周面近傍に
は、図示を省略しているが初期化帯電器、書込みヘッ
ド、クリーナ等が配設されている。
【0003】用紙巻き付け半導電性ドラム3は、図の矢
印Aで示すように右方から搬入されてくる用紙Pを、図
の矢印Bで示すように反時計回り方向に卷着して一周す
る。感光体ドラム1は、用紙巻き付け半導電性ドラム3
の周面速度と同じ周面速度で図の矢印Cで示すように時
計回り方向に回転しながら、先ず現像器2aによるマゼ
ンタのトナー像を形成し、このトナー像を転写ブラシ4
が用紙Pに転写する。次に、再び用紙巻き付け半導電性
ドラム3が一回転し、これに応じて感光体ドラム1が現
像器2bのシアンのトナー像を形成し、これを転写ブラ
シ4が用紙P上に転写して重ねる。更に再び、用紙巻き
付け半導電性ドラム3が一回転し、これに応じて感光体
ドラム1が現像器2cのイエローのトナー像を形成し、
これを転写ブラシ4が用紙P上に転写して重ねる。そし
て、更に用紙巻き付け半導電性ドラム3が一回転し、こ
れに応じて感光体ドラム1が現像器2dのブラックのト
ナー像を形成し、これを転写ブラシ4が用紙P上に転写
して重ねる。これら4色のトナー像の転写(塗り重ね)
を終了したのち用紙Pの巻き付けが解除され、用紙P
は、図の矢印Dで示すように、左方に配置されている図
外の定着部に搬送されて転写トナー像を熱定着される。
【0004】このように、単一ドラム型は、用紙の1頁
に対して、減法混色の三原色であるM(マゼンタ:赤色
染料)トナー、C(シアン:緑味のある青色)トナー、
Y(イエロー:黄色)トナーの各色トナーと、文字や黒
部分の印字等に専用されるBk(ブラック:黒)トナー
の合計4種類のトナーを用紙に重ねて転写するために、
1個の感光体ドラムで各色トナー毎に個別に画像形成処
理を行う。したがって、単一ドラムを用いる点では装置
全体が小型化できるという利点がある半面、用紙1頁に
対して印字工程が4回繰り返えされるという点では印字
処理に長時間を要するという欠点を有している。
【0005】これに対して、例えば、図4は、タンデム
型のカラー画像形成装置の主要部(画像形成・転写部)
の構成を模式的に示している。同図に示すように、この
画像形成・転写部は、用紙を搬送するベルト6が複数の
回転ローラによって用紙搬送方向(図の右から左方向)
に扁平に張設され、このベルト搬送面に対向して4個の
感光体ドラム7(7a、7b、7c、7d)が配設され
ている。夫々の感光体ドラム7には、その周面を取り囲
み、その周面に圧接して、初期化帯電器8、現像器9に
配設された現像ローラ10、クリーナ12、及びベルト
6の搬送面を挟んで転写帯電ブラシ11が配置されてい
る。また、初期化帯電器8と現像器9間には、感光体ド
ラム7周面と所定の間隙を置いて書込ヘッド13が配置
されている。
【0006】用紙は、図の反時計回り方向に循環移動す
るベルト6によって印字(画像形成)のタイミングに同
期して図の右から左方へ搬送され感光体ドラム7と転写
帯電ブラシ11とが対向する4ヵ所の転写部をベルト6
と共に通過する。感光体ドラム7は、初期化帯電器8の
印加電圧により周面に一様な電荷を帯び、その帯電した
周面に露光ヘッド13による露光により静電潜像を形成
する。この静電潜像の低電位部に現像器9の現像ローラ
10がトナーを転移させてトナー像を形成(反転現像)
する。感光体ドラム7周面上に現像されたトナー像は、
感光体ドラム7の回転に伴って転写部に搬送される。
【0007】ベルト6に搬送されて各転写部を通過して
いく用紙に、転写帯電ブラシ11を介して電源14から
電荷を注入する。この電荷に吸引されて各感光体ドラム
7上の色トナー像が順次転写される。紙面にトナー像を
転写された用紙は圧着ローラと発熱ローラからなる定着
部15でトナー像を紙面に熱定着され、図の左方に位置
する不図示の排紙口から画像形成面を上に向けて排出さ
れる。
【0008】このように、タンデム型は1工程で4種類
のトナーを用紙に順次重ねて転写するから単一ドラム型
に比較してほぼ4倍の処理速度を有している。このた
め、近年タンデム方式が注目されている。
【0009】ところで、このようなカラー画像は、事務
所、講演会場、各種待合所等で所謂プレゼンテーション
用として使用されることが多くなっている。この場合、
大勢の人が同時に一覧できるものとして投影装置が用い
られるが、その場合の画像は透明なOHP用紙を用いて
形成する。このOHP用紙を用いる場合、一般にOHP
用紙は電気的に高抵抗であるため、普通紙と同様の転写
電流を印加しても良い転写結果が得られない。したがっ
て、OHP用紙のときには用紙搬送速度を普通紙の場合
よりも遅くして、用紙に充分な転写電流を与えるように
する。
【0010】このように、カラー画像形成装置では、各
色を重ねるために、一枚の用紙が複数回(4回)転写を
受けることになり、用紙は転写のたびに転写電流の極性
に帯電するから、下流に行くほど強く帯電することにな
る。用紙が転写極性に帯電していると、転写電流が流れ
にくくなって転写性が低下する。特にOHP用紙では、
上述したように電気的に高抵抗であるために、転写によ
る帯電量の増加が大きく、この漸次増加する帯電量のた
めに、各色別の転写部で同じ転写電流を設定して印加し
たのでは、下流ほど転写電流がますます流れにくくなる
から転写不良が発生する。
【0011】このような問題を解決すべく、従来は、用
紙搬送方向下流に行くに従って転写電流を増加させるよ
うにする提案がなされている。すなわち、下流側の転写
性を確保するため、転写帯電ブラシ11に印加する転写
電流It1、It2、It3及びIt4の値を上流側
(図の右方)から下流側(図の左方)へ順次上げてい
る。すなわち「It1<It2<It3<It4」とし
ている。そして、初期化帯電器8を介して各感光体ドラ
ム7へ印加する電圧Vc1、Vc2、Vc3及びVc4
は、全て同じ設定にしていた。すなわち「Vc1=Vc
2=Vc3=Vc4」としていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うにOHP用紙への転写性を改善することを目的とし
て、用紙搬送速度を普通紙(標準)よりも遅く例えば標
準の1/3とする動作モードを選択的に設けることが提
案されている。このように用紙搬送速度を遅くすると面
積あたりの転写電流量が増えることになり転写性が確か
に向上する。しかしながら、この場合、図5に示すよう
に、OHP用紙16の先端部分17に印刷カブリ(トナ
ーが薄く一面に付着する地汚れ)がしばしば発生する。
このように印刷された画像にこのような印刷カブリがあ
ると全体の画質を著しく損なってしまう。
【0013】図6(a),(b),(c) は、上記のような印刷カ
ブリの発生理由を示す図である。同図(a) は感光体ドラ
ム7の基本動作を示し、同図(b) は上流側、例えば最上
流の感光体ドラム7aの帯電遷移状態を示し、同図(c)
は下流側、例えば最下流の感光体ドラム7dの帯電遷移
状態を示している。同図(a),(b) に示すように、感光体
ドラム7aは、初期化帯電器8により、一様なマイナス
電荷を受けて回転期間Aの間、電位V0に帯電する。そ
して、転写部で転写帯電ブラシ11によってプラス電荷
を注入され、その後の回転期間Bの間は、帯電電位が電
位V1に低下(プラス極性に近づく)する。搬送ベルト
6により用紙P(この場合はOHP用紙)が搬送されて
きて、3周目となった時刻tで印字処理が開始される
と、期間Aの間に初期化帯電器8により電位V0に帯電
し、書込ヘッド13により画像データに応じて露光され
て露光低電位部を形成される。感光体ドラム7aは、そ
の初期化マイナス高電位部V0(白部電位)と露光マイ
ナス低電位部(黒部電位)からなる静電潜像を、現像ロ
ーラ10が圧接する現像部に回転搬送する。現像ローラ
10には、感光体ドラム7aの初期化マイナス高電位V
0よりもやや高く(相対的に弱いマイナス極性とな
る)、露光低電位部よりも極めて高い(相対的に強いマ
イナス極性となる)バイアス電圧が印加されている。こ
れによって、現像ローラ10に対して相対的にプラス極
性の電位となる感光体ドラム7aの更に強いプラス極性
となる露光低電位部に、弱いマイナス電荷に摩擦帯電し
ているトナーが転移して、トナー像が感光体ドラム7a
の露光低電位部に形成(反転現像)される。このトナー
像は、転写部で転写帯電ブラシ11によってプラス電荷
を印加されてプラス電位となる用紙Pに転写される。感
光体ドラム7aは、上記プラス極性の転写電流によっ
て、期間Bの間は弱いマイナス電位V2となって回転
し、再び初期化帯電器8によって一様に高マイナス電位
V0に帯電する、ということを繰り返す。このように感
光体ドラム7aでは、例えば図の1周目及び2周目に示
すように、印字実行前に空回転(印字処理を行なわず感
光体ドラム7が搬送ベルト6に直接圧接して回転するこ
と。空転写)したとしても何事も不具合を生じることな
く画像形成が行われる。
【0014】ところで、例えば最下流の感光体ドラム7
dでは、印字処理の開始時には、上流側の3個の感光体
ドラム7a、7b、7cと共に回転を開始して、それら
上流側の3個の感光体ドラム7a、7b、7cの画像転
写が終わってから印字処理を実行することになるから、
空回転が必ず発生する。しかも、前述したように、最下
流に位置する感光体ドラム7dに対する転写帯電ブラシ
11には最も大きな転写電流が印加されている。このた
め、同図(c) に示すように、1周目で初期化帯電器8か
らマイナス電荷を受けて期間Aでマイナス高電位V0に
帯電した感光体ドラム7dは、空回転していることによ
り、プラス極性の転写電流の流入に抵抗する用紙もその
転写電流を消費するトナー像もないから、転写部で転写
帯電ブラシ11によりベルト6を介して直接高いプラス
電荷を注入される。このため期間Bで感光体ドラム7d
は逆極性(プラス)の電位V3に帯電する。このため2
周目では、初期化帯電器8からマイナス電荷を受けても
高マイナス電位V0に戻ることができず、それよりも低
電位のマイナス電位V4に帯電する。したがって、転写
部で再び高いプラス電荷を直接注入されると、次の期間
Bで感光体ドラム7dは、更に高い逆極性(プラス)の
電位V5に帯電する。このため、例えば3周目で印字処
理の実行タイミングとなったとき、初期化帯電器8によ
る帯電電位は低いマイナス電位V4である。したがっ
て、現像部において、感光体ドラム7d上の静電潜像
は、低電位部(黒部電位)は勿論、高電位部(白部電
位)も、現像ローラ10のバイアス電位に対して、強い
プラス極性を形成する。そして、高電位部と低電位部間
に、それ程の電位差がない状態となる。このため、マイ
ナス極性のトナーが感光体ドラム7dの表面一面に転移
してこれが転写部において用紙に転写される。その後は
用紙が介在しているため、転写電流が感光体ドラム7d
に大きく流れることはなく、従って、初期化帯電電位は
当初の高マイナス電位V0にほぼ保たれる。このように
して、図5に示した感光体ドラムの1周分の印刷カブリ
(現像カブリ)が発生してしまうことになる。
【0015】このような問題を解決するために転写後の
感光体ドラムを初期化帯電させる前に一旦除電する方法
もあるが、通常の感光体では一方の極性にしか光感度を
有していないから、上記のように反転現像型の画像形成
装置であると、除電のためのイレーサをたとえ設けたと
しても、転写による逆極性の帯電を除電することはでき
ない。
【0016】本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、
反転現像型で印刷カブリの発生しないカラー画像形成装
置を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】以下に、本発明に係わる
カラー画像形成装置の構成を述べる。請求項1記載の発
明は、帯電手段により帯電された像担持体に反転現像に
より所定の色トナー像を形成する工程を色毎に実施し、
その複数色のトナー像を、循環移動する転写材搬送部材
の内部に配設され転写電流が供給される転写手段により
上記転写材搬送部材の外表面に担持搬送される転写材に
順次重ね転写して多色画像を形成するカラー画像形成装
置に適用される。
【0018】本発明のカラー画像形成装置は、上記転写
手段の転写電流を上記色トナー像の形成順の最後順で最
も大きくなるように制御する転写電流制御手段と、上記
帯電手段に供給する帯電電圧を、帯電後で各色のトナー
像形成前の像担持体の帯電電位が略一定となるよう補正
すべく上記転写電流値の変化に応じた帯電電圧値に制御
する帯電電圧制御手段とを備えて構成される。
【0019】請求項2記載の発明は、帯電手段により帯
電された像担持体に反転現像により所定の色トナー像を
形成する工程を色毎に実施し、その複数色のトナー像
を、循環移動する転写材搬送部材の内部に配設され転写
電流が供給される転写手段により上記転写材搬送部材の
外表面に担持搬送される転写材に順次重ね転写して多色
画像を形成するカラー画像形成装置を前提とする。
【0020】本発明のカラー画像形成装置は、上記転写
手段の転写電流を上記色トナー像の形成順の最後順で最
も大きくなるように制御する転写電流制御手段と、上記
帯電手段に供給する帯電電圧を、上記色トナー像の形成
順の最後順で最も大きい帯電電圧値となるよう制御する
帯電電圧制御手段を備えて構成される。
【0021】そして、例えば請求項3記載のように、上
記帯電電圧制御手段により制御される帯電電圧値を上記
色トナー像の形成順に対して後順に行く程順次高く設定
するように構成される。また、例えば請求項4記載のよ
うに、上記転写材搬送部材はベルト状部材であり、上記
転写手段は上記ベルト状部材の上記転写材搬送方向に多
段式に配置されてタンデム型に構成される。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。尚、本実施の形態において、
上述した帯電手段は例えば初期化帯電ブラシ等からな
り、像担持体は例えば感光体ドラム等からなり、転写手
段は例えば転写帯電ブラシ等からなり、転写材は例えば
普通紙又はOHP用紙等から成り、転写材搬送部材は例
えば用紙巻き付け半導電性ドラム又は用紙搬送ベルト等
から成り、転写電流制御手段及び帯電電圧制御手段は夫
々不図示の回路基板に搭載されている電子部品に組み込
まれた制御回路やスイッチ回路等で構成される制御部か
らなる。
【0023】図1は、一実施の形態におけるタンデム型
カラー画像形成装置の主要部(画像形成・転写部)の構
成を示す模式的側断面図である。このカラー画像形成装
置はフルカラー印字モードとモノクロ印字モードとを有
しており、夫々のモードにおいて更に普通紙モードとO
HP用紙モードを有している。同図はフルカラー印字モ
ードにおける画像形成・転写部の状態を示している。
【0024】同図に示すように、画像形成・転写部は、
直列多段式に並設された4個の感光体ドラム20(20
a、20b、20c、20d)を備えている。4個の感
光体ドラム20に対向して、これら感光体ドラム20の
並設方向に水平に、偏平なループ状の用紙搬送ベルト2
2が配設されている。
【0025】用紙搬送ベルト22は、フッ素樹脂(テト
ラフルオロエチレン共重合体(ETFE))にカーボン
ブラックを添加して抵抗調整することにより、1011
10 14Ω・cm体積固有抵抗を持たせた厚さ150μmの
フィルム状部材で構成される。用紙搬送ベルト22は、
その扁平な両端を駆動回転ローラ23及び従動回転ロー
ラ24に掛け渡され、ループの内側より保持される。
【0026】駆動回転ローラ23及び従動回転ローラ2
4は、本体装置(カラー画像形成装置)のフレームに夫
々回転可能に位置固定されている。駆動回転ローラ23
は不図示の駆動系により駆動され、図の反時計回り方向
に回転する。従動回転ローラ24は駆動回転ローラ23
に従動して同じく反時計回り方向に回転する。この従動
回転ローラ24には、吸着ローラ25が用紙搬送ベルト
22を介して圧接している。吸着ローラ25にはプラス
極性の電圧を出力する不図示の電源が接続されており、
吸着ローラ25は、ここに搬入されてくる用紙に電荷を
与え、用紙搬送ベルト22に用紙を静電的に吸着させ
る。
【0027】用紙搬送ベルト22は、上記の駆動回転ロ
ーラ23及び従動回転ローラ24によって駆動され、図
の矢印Aで示す用紙搬送方向上流側(図の右方)から下
流側方向(図の左方)へ循環移動する。用紙搬送ベルト
22は、上循環部の外周面に普通紙あるいはOHP用紙
等の用紙を静電吸着して搬送し、モノクロ印字モードの
ときは感光体ドラム20dのみに、フルカラー印字モー
ドのときは4個全ての感光体ドラム20a、20b、2
0c及び20dに用紙を接触させる。
【0028】この用紙搬送ベルト22の内側に当接し、
4個の感光体ドラム20a、20b、20c及び22d
に対向して、転写ブラシ26(26a、26b、26
c、26d)が並設される。これら転写ブラシ26は、
導電性のレーヨン、ナイロン、又はアクリル等を繊維素
材としてパイル状に織った織物を、ブラシ状に形成して
金属又はプラスチックの基体に取り付けて構成される。
これら転写ブラシ26は、感光体ドラム20と対向し、
これら感光体ドラム20とにより用紙搬送ベルト22を
挟み込むように配置されてここに転写部を形成してい
る。転写ブラシ26は、用紙搬送ベルト22により転写
部まで搬送されてきた用紙に、用紙搬送ベルト22を介
して正極性の電荷を印加する。この印加される電荷の電
界により、感光体ドラム20に接触中の用紙に、感光体
ドラム上の負極性のトナー像が転写される。
【0029】上記用紙搬送ベルト22の下循環部の内周
面に当接して、テンションローラ27が駆動回転ローラ
23寄りに配置される。このテンションローラ27は、
本体装置のフレームに回動自在に支持される不図示の回
動部材の先端に回転自在に配設され、これも不図示の付
勢部材により下方向に付勢されている。これにより、テ
ンションローラ27は用紙搬送ベルト22の下循環部を
常時下方に引き下げるように付勢して、印字モードの切
り換え等に伴う状態変化に拘わり無く用紙搬送ベルト2
2の撓みを吸収し、用紙搬送ベルト22全体を所定の張
力で従動回転ローラ24と駆動回転ローラ23間に張設
している。
【0030】上記の用紙搬送ベルト22の上循環部と下
循環部の間に位置し、搬送方向に平行に延在して、不図
示の回動アームが配設されている。この回動アームの下
流側端部に固定支持ロ一ラ28が配設され、上流側端部
に可動支持ローラ29が配設されている。回動アームは
印字モードに応じて固定支持ロ一ラ28の支持軸を中心
にして上流側端部が上下に回動する。すなわち可動支持
ローラ29が上下に位置移動する。
【0031】すなわち、固定支持ローラ28は、感光体
ドラム20dと転写ブラシ26dからなる最下流の転写
部と、そのすぐ上流の感光体ドラム20cと転写ブラシ
26cからなる転写部の中間下流寄りに設けられ、本体
装置のフレームに回転自在に位置固定され、用紙搬送ベ
ルト22の内周面に当接してこれを下から支持し、最下
流の感光体ドラム20dに用紙搬送ベルト22を常時接
触させている。
【0032】一方、回動アームの自由端に支持されてい
る可動支持ローラ29は、用紙搬送ベルト22の上流側
端部を支持する従動回転ローラ24と、最上流の感光体
ドラム20aと転写ブラシ26aからなる転写部との中
間に位置している。図1に示す可動支持ローラ29は、
回動アームが上方に回動しているときの位置であり、こ
の位置で用紙搬送ベルト22の内周面に当接して用紙搬
送ベルト22を下から支持し、これにより各感光体ドラ
ム20a、20b、20c及び20dの全てに用紙搬送
ベルト22を当接させる。
【0033】上記の各転写ブラシ26は、夫々に接続さ
れている転写用電源の出力を、不図示の回路基板に搭載
されている転写電流制御回路から制御されている。最下
流の転写ブラシ26dは、本体装置のフレームに固定さ
れて用紙搬送ベルト22に当接しており、他の転写ブラ
シ26a〜26cは、上述の回動アームに固定され、同
図に示すフルカラー印字モードのときは、用紙搬送ベル
ト22に当接し、上流から下流まで、4個の感光体ドラ
ム20に対応して夫々転写部が形成され、4色のフルカ
ラー印字モードが設定される。
【0034】一方、上記の感光体ドラム20は、例えば
直径30mmφ程の金属ローラの表面を一様に覆った例
えばアントラセン、フタロシアニンのような有機光導電
体(OPC)、あるいは、Seやa−Siのような無機
光導電体を被着して表面に感光層を形成してなり、金属
ローラ部が装置本体に接地接続されている。感光体ドラ
ム20は、夫々個々にその周表面に静電潜像に従って現
像された所定の色トナー像を担持して図の時計回り方向
に回転する。これらの感光体ドラム20は、夫々画像形
成ユニット21(21a、21b、21c、21d)に
組み付けられている。
【0035】画像形成ユニット21(いずれも同一の形
状であるので、以下、最上流の画像形成ユニット21a
に番号を付して説明する)は、感光体ドラム20aの下
部周面に当接する用紙搬送ベルト22の当接部の下面に
前述したように転写ブラシ26aが圧接している。その
転写ブラシ26aから感光体ドラム20aの周面に沿っ
て時計回り方向に、感光体ドラム20a周面に圧接し
て、クリーナ31、初期化帯電ブラシ32、及び現像器
33の下部開口に配設された現像ローラ34が配置され
ている。また、上記初期化帯電ブラシ32と現像ローラ
34との間には、感光体ドラム20a周面と所定の間隙
を置いて光書込ヘッド35が、画像形成ユニット21a
の外から挿入されて配置されている。
【0036】現像器33は、内部に非磁性の1成分トナ
ー36を収容している。トナー36は、画像形成ユニッ
ト21a、21b、21c及び21dの現像器毎に、M
(マゼンタ)トナー、C(シアン)トナー、Y(イエロ
ー)トナー、及びBk(ブラック)トナーが収容されて
いる。このトナー36に埋没するようにして攪拌器3
7、供給ローラ38、規制ブレード39が配設されてい
る。攪拌器37は、トナー36を攪拌しながら下方の供
給ローラ38に送り込み、供給ローラ38は、そのトナ
ー36を擦りつけるようにして現像ローラ34周面に供
給する。規制ブレード39は、現像ローラ34周面上の
トナー36を摩擦帯電によって現像ローラ34への付着
を助成すると供にその層厚を一定の厚さに規制する。
【0037】そして、上述したフルカラー印字モードに
おいては、4個の感光体ドラム20及び用紙搬送ベルト
22は、普通紙の印字モードであるときは通常の速度、
例えば53mm/secで駆動され、OHP用紙の印字モ
ードであるときは普通紙の場合の1/3の速度すなわち
17.7mm/secで駆動される。そして、不図示の制
御部は、4個全ての転写ブラシ26に転写バイアス電流
を出力するように転写電源を制御し、且つその出力を、
普通紙又はOHP用紙の印字モードに応じて変更すると
共に各転写ブラシ26毎に変化させる。すなわち、下流
側になるほど転写電流を大きくする。
【0038】黒のみの印刷を行うモノクロ印字モードの
場合は、回動アームが下方に回動することにより可動支
持ローラ29が下方に移動して用紙搬送ベルト22から
離隔し、これによって用紙搬送ベルト22は、一方では
駆動回転ローラ23と固定支持ローラ28間で従前通り
支持されて感光体ドラム20dに対する当接状態を維持
し、他方では固定支持ローラ28と従動回転ローラ24
間で上記可動支持ローラ29の支持離脱により、転写ブ
ラシ26a、26b及び26cと共に斜め下方に傾斜し
て3個の感光体ドラム20a、20b及び20cから離
隔する。これにより、最下流の感光体ドラム20dと転
写ブラシ26dのみからなる転写部により黒トナー画像
のみの形成を行うモノクロ印刷モードが設定される。
【0039】このようなカラー画像形成装置において、
その動作を、上述の図1を再び参照しながら説明する。
ここでは、フルカラー印字モードにおける処理動作につ
いてのみ説明する。本体装置に電源が投入され、使用す
る用紙枚数、印字モード、その他の指定がキー入力ある
いは接続するホスト機器からの信号として入力される
と、不図示の駆動機構により、回動アームが上方に回動
し、可動支持ローラ29が図1に示す位置に移動して、
用紙搬送ベルト22を、4個全ての感光体ドラム20
(20a、20b、20c、20d)に当接させる。
【0040】続いて、駆動回転ローラ23が反時計回り
方向に回転を開始し、従動回転ローラ24が従動して同
じく反時計回り方向に回転を開始する。これにより用紙
搬送ベルト22は、上循環部が4個の感光体ドラム20
に当接して図の矢印Aで示す右から左方向へ移動する。
すなわち、全体が反時計回り方向へ循環移動する。
【0041】これと共に、感光体ドラム20a、20
b、20c及び20dが夫々時計回り方向に回転駆動さ
れる。そして、その周面に沿う上述の諸装置が印字タイ
ミングに合わせて順次駆動される。すなわち、初期化帯
電ブラシ32は感光体ドラム20の周面に一様な電荷を
付与し、書込みヘッド35は、その感光体ドラム20周
面に画像信号に応じて露光を行って静電潜像を形成す
る。現像ローラ34は、静電潜像の低電位部にトナー3
6を転移させて感光体ドラム20周面上にトナー像を形
成(反転現像)する。
【0042】最上流の感光体ドラム20a周面上のトナ
ー像の先端が、用紙搬送ベルト22との対向点(転写
部)に回転搬送されてくるタイミングで、その対向点に
用紙の印字開始位置が一致するように、用紙カセット等
に載置収容されている用紙が搬送ベルト22の搬入口
(図の右端)に向けて給送されてくる。
【0043】従動回転ローラ24と吸着ローラ25は給
送された用紙を用紙搬送ベルト22と共に挟持し、吸着
ローラ25は不図示の電源から供給される吸着バイアス
電圧を用紙に印加して用紙を用紙搬送ベルト22に吸着
させる。これにより、用紙は感光体ドラム20aと転写
ブラシ26aにより形成されている最初の転写部へ搬送
される。
【0044】転写ブラシ26aは、転写バイアス電源4
1aから出力される転写電流It1を用紙搬送ベルト2
2を介して用紙に印加する。この転写電流It1によ
り、感光体ドラム20a上のM(マゼンタ)のトナー像
が用紙に転写される。そして、用紙搬送ベルト22は転
写ブラシ26aからの上記転写電流の印加によりプラス
極性に帯電し、用紙は転写されたトナー像と感光体ドラ
ム20aとの圧接によりマイナス極性に帯電する。これ
により用紙の用紙搬送ベルト22への吸着性が継続して
維持され、用紙は用紙搬送ベルト22の下流方向へ搬送
されていく。
【0045】そして、感光体ドラム20bと転写ブラシ
26bにより形成されている上流から2番目の転写部に
おいてC(シアン)トナー像が転写され、更に感光体ド
ラム20cと転写ブラシ26cにより形成されている上
流から3番目の転写部でY(イエロー)トナー像が転写
される。そして、感光体ドラム20dと転写ブラシ26
dにより形成されている最下流の転写部でBk(ブラッ
ク)トナー像が転写され、4色のトナー像が順次塗り重
ねられる。
【0046】このようにして、4色のトナー像を転写さ
れた用紙は、その先端を搬送路終端(用紙搬送ベルト2
2の下流側端部)の分離爪42により用紙搬送ベルト2
2から分離され、定着器43に搬入される。熱遮蔽板で
囲まれ発熱ローラとこれに圧接する定着ローラからなる
定着器43は、トナー像を用紙に熱定着させながら、用
紙を図外の排紙口から機外に排出する。
【0047】このように動作する本実施の形態における
カラー画像形成装置において、上述の1番目から4番目
までの転写出力、すなわち、各転写ブラシ26a、26
b、26c及び26dを介して転写バイアス電源41
a、41b、41c及び41dから出力される転写電流
It1、It2、It3及びIt4の、少なくとも最下
流の転写電流It4を最大に設定している。これは、前
述したように、用紙搬送ベルト22には、転写ブラシ2
6からの転写電流印加によってプラス極性の帯電電荷が
蓄積するため、下流の転写部で上流の転写部と同じ量の
転写電流を流したのでは、下流での転写電流が流れにく
くなって転写不良を起こす虞れがあるから、この不具合
の発生を予め防止するために上記のように転写電流を設
定している。
【0048】そして、更に本実施の形態では、制御部の
CPU44が電源45(45a、45b、45c,45
d)を制御して初期化帯電ブラシ32(32a、32
b、32c、32d)を介して感光体ドラム20(20
a、20b、20c、20d)に印加する初期化帯電電
圧Vc1、Vc2、Vc3及びVc4の電圧値を、Vc
1≦Vc2≦Vc3<Vc4となるように設定してい
る。そして、このように初期化帯電電圧を制御すること
によって画像カブリの問題を解消している。
【0049】この画像カブリの発生については、本実施
の形態におけるカラー画像形成装置において、初期化帯
電電圧Vc1、Vc2、Vc3及びVc4の電圧値と画
像カブリとの関係について下記の実験結果が得られてい
る。
【0050】先ず、転写電流It1=4μA、It2=
6μA、It3=8μA、It4=10μAとして、印
加帯電電圧Vc1=Vc2=Vc3=Vc4=−110
0vとしたとき感光体ドラムの初期の帯電電位は、図2
(a) に示す図表のようになった。すなわち、普通紙を用
いた標準速度での処理では、同図(a) の「標準時」の欄
に示すように、1番目の感光体ドラム20aの初期化帯
電電位は「−645v」、2番目の感光体ドラム20b
及び3番目の感光体ドラム20cの初期化帯電電位はと
もに「−650v」、そして4番目の感光体ドラム20
dの初期化帯電電位は「−645v」となってやや低下
する程度であった。また、OHP用紙を用いるOPCモ
ード時では、1番目の感光体ドラム20a、2番目の感
光体ドラム20b及び3番目の感光体ドラム20cの初
期化帯電電位がともに「−645v」であり、4番目の
感光体ドラム20dの初期化帯電電位は「−605v」
となりやや大きく低下した。
【0051】しかし、上記の状態では、標準時はもちろ
んOHPモード時でも画像カブリは発生しなかった。と
ころが、連続して印字テストを行ったところ規定枚数後
では電位が同図(b) に示す図表のように変化した。すな
わち、1番目の感光体ドラム20aの初期化帯電電位は
「−590v」、2番目の感光体ドラム20bの初期化
帯電電位は「−595v」、3番目の感光体ドラム20
cの初期化帯電電位は「−580v」、そして4番目の
感光体ドラム20dの初期化帯電電位は「−540v」
と全体的に低く変化した。更に、OHP用紙を用いるO
PCモード時では、1番目の感光体ドラム20a及び2
番目の感光体ドラム20bの初期化帯電電位は「−56
0」、3番目の感光体ドラム20cの初期化帯電電位は
「−535v」、そして4番目の感光体ドラム20dの
初期化帯電電位は「−470v」と大幅に低下した。す
なわち同図に示すように、4番目の感光体ドラム20d
の電位が、他の1番目〜3番目の感光体ドラム20a〜
20cの電位に比べて著しく低下している。そして、用
紙の上方には画像カブリが発生していた。
【0052】このように、本実施の形態におけるカラー
画像形成装置における測定では、初期化帯電電位が「−
500v」を下回ると画像カブリが発生しやすくなるこ
とが判明した。そして、上述した転写電流It1=4μ
A、It2=6μA、It3=8μA、It4=10μ
A、及び印加帯電電圧Vc1=Vc2=Vc3=Vc4
=−1100vの環境下では、4番目の感光体ドラム2
0dの初期化帯電電位が「−500v」を下回ることも
判明した。
【0053】そこで、本実施の形態においては、上記の
転写電流及び印加帯電電圧の設定において、4番目の感
光体ドラム20dに対する印加帯電電圧Vc4のみを
「−1150v」とした。これにより、同図(c),(d) に
示すように、4番目の感光体ドラム20dの初期化帯電
電位が、最初の期間はもちろん規定枚数後においても
「−500v」以上となり、画像カブリが解消した。上
述の初期化帯電電圧値の設定をVc1≦Vc2≦Vc3
<Vc4としているのは、この測定によって得られた結
果に拠っている。
【0054】尚、上記実施の形態の例では、4番目の感
光体ドラム20dの初期化帯電電位を通常よりも50v
上昇させており、これによって標準時のときの初期化帯
電電位も上がることになるが、この場合の電位上昇量は
50v以下である。これは初期化帯電電位の許容振れ幅
内に納まっており、画像形成上の影響のないレベルであ
る。また、本実施例では、4番目の転写帯電器の転写電
流が大きいことからOHPモードでのみ、4番目の感光
体ドラムに電位低下現象が現れることに対処して、4番
目の感光体ドラムに対する初期化帯電電圧のみを上昇さ
せるようにしているが、各画像形成ユニット毎に上流側
から下流側へ順次印加帯電電圧を上げるようにして他の
条件によって生じる画像カブリにも対処するようにもで
きる。
【0055】また、本実施の形態においては、多段式の
転写部を備えたカラー画像形成装置を取り上げて、空転
写による感光体ドラムのマイナス電位の低下を復元して
いるが、後段の色の転写において転写電流を前段の転写
電流よりも上げる方式の場合は空転写の場合に限らず後
段の、特に最後段の、初期化帯電電圧を上げることは安
定した画像形成を行う上で効果がある。すなわち、この
発明は、図3に示した単一ドラム型のカラー画像形成装
置の場合にも、後の色の転写において転写電流を前の色
の転写電流よりも上げる方式を採る場合等に適用可能で
ある。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
下流側の初期化帯電電圧を上げるので、空転写によって
感光体ドラムのマイナス電位が基準よりもプラス側に低
下していても初期化帯電によって正常なマイナス高電位
に戻すことができ、これにより、現像部におけるトナー
の転移が露光低電位部にのみ正確に行われ、したがっ
て、色毎の転写性を良好に維持できると共に画像カブリ
を防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態におけるタンデム型カラー画像形
成装置の主要部(画像形成・転写部)の構成を示す模式
的側断面図である。
【図2】(a),(b),(c),(d) は一実施の形態におけるカラ
ー画像形成装置の初期化帯電電圧制御の根拠を説明する
図である。
【図3】従来の単一ドラム型のカラー画像形成装置の主
要部の構成を模式的に示す図である。
【図4】従来のタンデム型のカラー画像形成装置の主要
部(画像形成・転写部)の構成を模式的に示す図であ
る。
【図5】印刷カブリ(トナーが薄く一面に付着する地汚
れ)の例を示す図である。
【図6】(a),(b),(c) は印刷カブリの発生理由を示す図
である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2a、2b、2c、2d 現像器 3 半導電性ドラム 4 帯電ブラシ P 用紙 6 ベルト 7(7a、7b、7c、7d) 感光体ドラム 8 初期化帯電器 9 現像器 10 現像ローラ 11 転写帯電ブラシ 12 クリーナ 13 書込ヘッド 14 電源 15 定着部 16 OHP用紙 17 印刷カブリ部分 20(20a、20b、20c、20d) 感光体ドラ
ム 21(21a、21b、21c、21d) 画像形成ユ
ニット 22用紙搬送ベルト 23 駆動回転ローラ 24 従動回転ローラ 25 吸着ローラ 26(26a、26b、26c、26d) 転写ブラシ 27 テンションローラ 28 固定支持ロ一ラ 29 可動支持ローラ 31 クリーナ 32(32a、32b、32c、32d) 初期化帯電
ブラシ 33 現像器 34 現像ローラ 35 光書込ヘッド 36 トナー 37 攪拌器 38 供給ローラ 39 規制ブレード 41(41a、41b、41c、41d) 転写バイア
ス電源 It1、It2、It3、It4 転写電流 42 分離爪 43 定着器 44 CPU Vc1、Vc2、Vc3、Vc4 初期化帯電電圧

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯電手段により帯電された像担持体に反
    転現像により所定の色トナー像を形成する工程を色毎に
    実施し、その複数色のトナー像を、循環移動する転写材
    搬送部材の内部に配設され転写電流が供給される転写手
    段により前記転写材搬送部材の外表面に担持搬送される
    転写材に順次重ね転写して多色画像を形成するカラー画
    像形成装置において、 前記転写手段の転写電流を前記色トナー像の形成順の最
    後順で最も大きくなるように制御する転写電流制御手段
    と、 前記帯電手段に供給する帯電電圧を、帯電後で各色のト
    ナー像形成前の像担持体の帯電電位が略一定となるよう
    補正すべく前記転写電流値の変化に応じた帯電電圧値に
    制御する帯電電圧制御手段と、 を備えることを特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 【請求項2】 帯電手段により帯電された像担持体に反
    転現像により所定の色トナー像を形成する工程を色毎に
    実施し、その複数色のトナー像を、循環移動する転写材
    搬送部材の内部に配設され転写電流が供給される転写手
    段により前記転写材搬送部材の外表面に担持搬送される
    転写材に順次重ね転写して多色画像を形成するカラー画
    像形成装置において、 前記転写手段の転写電流を前記色トナー像の形成順の最
    後順で最も大きくなるように制御する転写電流制御手段
    と、 前記帯電手段に供給する帯電電圧を、前記色トナー像の
    形成順の最後順で最も大きい帯電電圧値となるよう制御
    する帯電電圧制御手段を備えることを特徴とするカラー
    画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記帯電電圧制御手段により制御される
    帯電電圧値を前記色トナー像の形成順に対して後順に行
    く程順次高く設定したことを特徴とする請求項2記載の
    カラー画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記転写材搬送部材はベルト状部材であ
    り、前記転写手段は前記ベルト状部材の前記転写材搬送
    方向に多段式に配置されてタンデム型に構成されること
    を特徴とする請求項1又は2記載のカラー画像形成装
    置。
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