JP3308352B2 - 可変遅延回路 - Google Patents

可変遅延回路

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JP3308352B2
JP3308352B2 JP20064693A JP20064693A JP3308352B2 JP 3308352 B2 JP3308352 B2 JP 3308352B2 JP 20064693 A JP20064693 A JP 20064693A JP 20064693 A JP20064693 A JP 20064693A JP 3308352 B2 JP3308352 B2 JP 3308352B2
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capacitor
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光雲 河野
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トウシバビデオプロダクツ プライベート リミテッド
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、アクティブフィルタ
を用いた可変遅延回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電気信号の遅延量を可変する
手段として、例えば図4に示すようなローパスフィルタ
(LPF)を用いている。これはサレンキー型のLPF
の容量を可変できるようにしたものである。
【0003】図4において、入力信号V1 は抵抗R1 を
介して容量可変コンデンサC1 からの帰還信号と加算さ
れて第1のバッファアンプB1 に供給される。第1のバ
ッファアンプB1 のゲインは1であり、その出力V2 は
抵抗R2 及び容量可変コンデンサC2 によるフィルタ回
路で高域成分が除去された後、第2のバッファアンプB
2 に供給される。第2のバッファアンプB1 のゲインは
1であり、その出力は容量可変コンデンサC1 を介して
第1のバッファアンプB1 の入力端に帰還されると共
に、当該遅延回路の出力V0 となる。
【0004】この可変遅延回路の入出力特性は次式で与
えられ、その周波数特性は図5に示すようになる。尚、
図5において、(a)は周波数対ゲイン特性を示し、
(b)は周波数対群遅延特性を示している。
【0005】
【数1】
【0006】上式は2次のLPFの特性を表す。すなわ
ち、容量可変コンデンサC1 ,C2の容量を可変するこ
とにより2つの時定数τ1 ,τ2 が変化するため、図5
に示すように、扱う信号周波数fs までゲインを一定に
したままその遅延量を変えることができる。
【0007】ところで、上記容量可変コンデンサC1 ,
C2 としてバリキャップの使用が考えられるが、使い勝
手が悪く、制御しにくい点と歪みが多い点で、実際には
余り使われていない。
【0008】一方、上式の時定数可変手段としては、可
変gmアンプと呼ばれる相互コンダクタンス可変回路で
同様の特性を得る方法が実用的である。しかし、これは
非常に回路の素子数が多くなってしまうという問題があ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来の可変遅延回路では、良好な特性が得られなかった
り、回路が複雑であったりした。この発明は上記の課題
を解決するためになされたもので、フィルタの時定数を
固定したまま、簡単な構成で良好な特性が得られる可変
遅延回路を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明に係る可変遅延回路は、一方端が信号入力端
子に接続され他方端が第1のバッファアンプを介してあ
るいは直接的に第2の抵抗の一方端に接続された第1の
抵抗と、入力端が前記第2の抵抗の他方端に接続され出
力端が信号出力端子に接続された第2のバッファアンプ
と、一方端が前記第1の抵抗の他方端に接続され他方端
が前記第2のバッファアンプの出力端に接続された第1
のコンデンサと、一方端が前記第2の抵抗の他方端に接
続された第2のコンデンサと、前記信号入力端子に供給
される入力信号を任意の分圧比で分圧して出力する可変
分圧器と、入力端が前記可変分圧器の出力端に接続され
出力端が前記第2のコンデンサの他方端に接続されたロ
ーパスフィルタ回路とを具備したことを特徴とする。
【0011】
【作用】上記構成による可変遅延回路では、入力信号は
可変分圧器を通り、1次あるいは2次のローパスフィル
タ回路を介して第2のコンデンサの他端に供給されるの
で、可変分圧器の分圧比を可変することで遅延量を可変
することができ、これによってフィルタの時定数を固定
したまま、簡単な構成で良好な特性が得られる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の一実施例を
詳細に説明する。但し、図1において、図4と同一部分
には同一符号を付して示し、ここでは異なる部分を中心
に説明する。
【0013】図1はこの発明に係る可変遅延回路の構成
を示すもので、入力信号V1 は抵抗R1 を介してコンデ
ンサ(容量固定)C1 からの帰還信号と加算されて第1
のバッファアンプB1 でゲイン1で増幅される。この第
1のバッファアンプB1 の出力V2 は抵抗R2 を介して
コンデンサC2 の一端と第2のバッファアンプB2 に供
給され、第2のバッファアンプB2 でゲイン1で増幅出
力される。その出力はコンデンサC1 を介して第1のバ
ッファアンプB1 の入力端に帰還されると共に、当該遅
延回路の出力V0 となる。
【0014】一方、入力信号は可変分圧器(分圧比K)
1を通り、1次あるいは2次のLPF2を介してコンデ
ンサC2 の他端に供給される。上記LPF2は、簡単な
具体例をあげると図2に示すように構成され、抵抗R3
とコンデンサC3 からなる1次フィルタで構成される。
【0015】図2の具体例を例にとって、以下にその動
作を説明する。まず、LPFの出力V3 は、可変分圧器
1の分圧比がKであるから、 V3 =K・V1 /(1+SC3 R3 ) と表現される。一方、 V1 =(V2 +SC2 R2 V3 )/(1+SC2 R2 ) V2 =(V1 +SC1 R1 V0 )/(1+SC1 R1 ) の2式とから、V1 とV0 の比は、
【0016】
【数2】 と表される。実際に計算した例を図3に示す。図3にお
いて、(a)は周波数対ゲイン特性、(b)は周波数対
群遅延特性を示している。図3から明らかなように、K
=0のとき、従来例の (1)式と同じになり、遅延量が最
大になる。Kを大きくしていくと、遅延量は減ってい
き、K=1で最小になる。
【0017】したがって、上記構成による可変遅延回路
は、フィルタの時定数を固定のまま分圧比を可変するこ
とで遅延量を可変できるので、構成が簡単であり、しか
も分圧比可変のため制御がやりやすい。
【0018】尚、分圧比を変える方法として、電圧制御
する場合は可変アンプが必要であるが、離散的でよけれ
ばスイッチ付きの抵抗分圧で簡単に実現できる。また、
バッファアンプB1 をショート(削除)した回路も考え
られるが、その作用効果は上記実施例と同様である。そ
の他、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して
も同様に実施可能であることはいうまでもない。
【0019】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、フィル
タの時定数を固定したまま、簡単な構成で良好な特性が
得られる可変遅延回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る可変遅延回路の一実施例を示す
ブロック回路構成図。
【図2】同実施例のより具体的な構成を示す回路図。
【図3】同実施例の分圧比可変時の周波数対ゲイン特性
及び周波数対群遅延特性を示す特性図。
【図4】従来の可変遅延回路の構成を示すブロック回路
図。
【図5】図4に示す可変遅延回路の容量可変による周波
数対ゲイン特性及び周波数対群遅延特性を示す特性図。
【符号の説明】
B1 ,B2 …バッファアンプ、1…可変分圧器、2…L
PF。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−97764(JP,A) 特開 昭62−272612(JP,A) 実開 昭61−104638(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03H 11/26 H03H 11/12 H03H 11/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方端が信号入力端子に接続され他方端が
    第1のバッファアンプを介してあるいは直接的に第2の
    抵抗の一方端に接続された第1の抵抗と、入力端が前記
    第2の抵抗の他方端に接続され出力端が信号出力端子に
    接続された第2のバッファアンプと、一方端が前記第1
    の抵抗の他方端に接続され他方端が前記第2のバッファ
    アンプの出力端に接続された第1のコンデンサと、一方
    端が前記第2の抵抗の他方端に接続された第2のコンデ
    ンサと、前記信号入力端子に供給される入力信号を任意
    の分圧比で分圧して出力する可変分圧器と、入力端が前
    記可変分圧器の出力端に接続され出力端が前記第2のコ
    ンデンサの他方端に接続されたローパスフィルタ回路と
    を具備したことを特徴とする可変遅延回路。
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WO2010038582A1 (en) 2008-09-30 2010-04-08 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Reset signal generation circuit and semiconductor device
KR102567922B1 (ko) * 2018-07-03 2023-08-18 에스케이하이닉스 주식회사 지연회로 및 이를 이용한 반도체시스템

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