JP3208301B2 - 遅延回路 - Google Patents

遅延回路

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JP3208301B2
JP3208301B2 JP28179095A JP28179095A JP3208301B2 JP 3208301 B2 JP3208301 B2 JP 3208301B2 JP 28179095 A JP28179095 A JP 28179095A JP 28179095 A JP28179095 A JP 28179095A JP 3208301 B2 JP3208301 B2 JP 3208301B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、IC内蔵化に適
し複数段に縦続接続を可能とした遅延回路に関する。
【0002】
【従来の技術】遅延回路をIC内蔵化する場合、複数段
に縦続接続し遅延特性を得る場合が多い。この種の遅延
回路として従来より、図6に示した、演算増幅器61、
抵抗R1〜R4、コンデンサC1,C2からなるデリヤ
ニス型のものがよく知られている。図6において、抵抗
R1〜R4の値をR1〜R4、コンデンサC1,C2の
値をそれぞれC1,C2とした場合、図6に示す回路の
伝達関数は次式で表わすことができる。
【0003】
【数1】 ただし、sはラプラス演算子、K1はR3/(R3+R
4)である。
【0004】一般的に、遅延特性をもつ2次の伝達関数
は、
【数2】 で与えられる。ただし、Qはフィルタの鋭さを示す数
値、ωは角周波数である。
【数3】 ここで、R1=AR2,C1=BC2とすると、
【数4】
【数5】 (1)式よりK1は、以下のように求まる。
【0005】
【数6】 (5),(6)式よりK1とQの関係について求める。
(5)式をAについて解く。
【0006】
【数7】 これを(4)式に代入する。
【0007】
【数8】 (8)式でBの値を定数と考えれば、Qを低くすると、
K1の値が大きくなることがわかる。K1の値が大きく
なれば、(1)式の第1項で出力信号の振幅を決定して
いる(1−K1)の値が小さくなり結果出力信号振幅が
減衰する。
【0008】以上のことから、従来デリヤニス型の遅延
回路は、Qに比例して出力信号が減衰してしまうため外
乱に弱くなる。出力に出力信号振幅を補償する増幅器が
必要となってくる。
【0009】図7の遅延回路をIC内蔵化する場合、複
数段縦続接続するのが一般的である。従来型デリヤニス
遅延回路を複数段縦続接続をした場合、原信号が段を重
ねる毎に減衰してしまうのは明らかである。一方、縦続
接続した遅延回路に与えられる外乱は、各段にほぼ等し
く影響すると考えられるので、各段毎に振幅補償増幅器
71を挿入するのが望ましい。しかし、この振幅補償増
幅器11は交流成分と直流成分の両情報を伝送しなけれ
ばならないため、回路規模が大きくなる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の遅延回
路では、従来型のデリヤニス遅延回路を複数段縦続接続
をした場合、段を重ねる毎に原信号が減衰するため各段
毎に振幅補償増幅器を挿入するのが望ましいが、振幅補
償増幅器は交流成分と直流成分の両情報を伝送しなけれ
ばならないため回路規模が大きくなる問題があった。
【0011】この発明は、増幅器の出力信号を減衰させ
ることなく素子数を減少できるIC内蔵化に適した遅延
回路を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ためにこの発明の遅延回路は、信号入力端子と、前記信
号入力端子と負入力端子の間に、増幅器と第1のコンデ
ンサと第1の抵抗を直列接続し、前記入力端子と正入力
端子の間を直列接続してなる演算増幅器と、前記演算増
幅器の出力に接続した信号出力端子と、前記信号出力端
子と前記第1のコンデンサおよび第1の抵抗の接続点に
接続した第2の抵抗と、前記信号出力端子と前記演算増
幅器の負入力端子に接続した第2のコンデンサとからな
ることを特徴とする。
【0013】また、信号入力端子と、前記信号入力端子
と負入力端子の間に、増幅器と第1の抵抗と第1のコン
デンサを直列接続し、前記入力端子と正入力端子の間を
直列接続してなる演算増幅器と、前記演算増幅器の出力
に接続した信号出力端子と、前記信号出力端子と前記第
1の抵抗および第1のコンデンサの接続点に接続した第
2のコンデンサと、前記信号出力端子と前記演算増幅器
の負入力端子に接続した第2の抵抗とからなることを特
徴とする。
【0014】このような構成とすることにより、演算増
幅器の出力信号の振幅を減衰することなく入力信号の振
幅を取り出すことができるので、外乱に強いばかりか、
演算増幅器は交流成分のみを伝送すればよいため、回路
規模を小さくすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、こ
の発明の第1の実施の形態を説明するための回路図構成
図である。この実施の形態は、入力の入力される入力端
子1は、増幅度K2の増幅器2、コンデンサC1、抵抗
R2を介して演算増幅器61の負入力端子に接続すると
ともに、正入力端子に直接接続する。演算増幅器61の
出力は出力端子3に接続する。コンデンサC1と抵抗R
2の接続点は、抵抗R1を介して演算増幅器61の出力
に接続する。演算増幅器61の負入力端子と演算増幅器
61の出力には、コンデンサC2を接続する。
【0016】すなわち、図1は、図6に示すデニアニス
型遅延回路の構成より、入力端子1と正入力端子を直接
接続した部分と入力端子1とコンデンサC1との間に増
幅度K2の増幅器2を介挿接続した部分を変更したもの
である。
【0017】次に、図1の回路構成における伝達関数を
求める。
【0018】
【数9】 ただし、(K2−1)C1R1=2C1(R1+R2)
であり、かつ、K2>1である。
【0019】以下に、(2)式を用い、(9)式が遅延
特性をもつ伝達関数になる条件を求める。
【0020】
【数10】 ここで、R2=AR1、C2=BC1とすると、
【数11】
【数12】 となる。(12)式を2次関数に展開する。
【0021】
【数13】 (13)式よりAを求めると、
【数14】 となりBを求めると、
【数15】 ただし、0<A≦1/4Q2 である。
【0022】上記(15)式の条件を満たすように、
A、Bを決めることで遅延特性が得られる。また、
(9)式の伝達関数からもわかるように入出力間での信
号の減衰が無く入力信号振幅と1:1で出力信号振幅を
得ることができる。図1の回路形式からもわかるよう
に、増幅器A1から出力への経路は、コンデンサC1、
C2によって直流成分が伝送されないようになってお
り、出力の直流成分は入力信号の直流成分で決定され
る。また、増幅器A1は交流成分のみ増幅して伝送すれ
ばよいので、従来例のように、直流成分の補正をしなく
てよいので簡単な回路構成で実現できる。このためIC
内蔵化に際して複数段を縦続接続することに適してい
る。
【0023】図2の回路図を用いて、この発明の第2の
実施の形態について説明する。この実施の形態は、図1
のコンデンサC1及び抵抗R1と抵抗R2及びコンデン
サC2を入れ替えて構成したものである。この回路の伝
達関数は、第1の実施の形態の伝達関数T(s)と同じ
ように求めると、
【数16】 ただし、(K2−1)C2R2=2R2(C1+C2)
であり、かつ、K2>1である。
【0024】以下に、前記(2)式より(16)式が遅
延特性をもつ伝達関数になる条件を求める。
【0025】
【数17】 R1=AR2、C1=BC2とすると、
【数18】
【数19】 となる。
【0026】図3,図4は第2の実施の形態において、
Q=0.6,ω=84M(rad/sec),C1=1
PF,C2=5PF,R1=3.3KΩ,R2=8.6
KΩ,K2=1.923の条件での、それぞれシミュレ
ーション結果を示した図3は振幅特性図、図4は遅延特
性図である。
【0027】次に、この発明の第3の実施の形態につい
て、図5の回路図を用いて説明する。この実施の形態
は、図2に示す実施の形態の抵抗R1とコンデンサC2
の間にバッファを挿入した形となっている。図2の実施
の形態の回路をIC内蔵化した場合、コンデンサC2に
付く寄生容量と抵抗R1でローパスフィルタを形成して
しまう。このため寄生容量のばらつきによっては、周波
数特性を劣化させる原因となる。また、この寄生容量に
よって理想の伝達関数がずれてくるので定数設定にも注
意が必要となる。
【0028】図5の回路はこの寄生素子の影響をなくす
ため抵抗R1とコンデンサC2の間にバッファを挿入す
る。この場合伝達関数T(s)も、第2の実施の形態の
回路のものと異なるのでここで求める。
【0029】
【数20】
【数21】
【数22】
【数23】 ここで、R1=AR2,C1=BC2とすると、
【数24】
【数25】
【数26】 (25)式をAについて解くと、
【数27】 (27)式を(24),(25)式に代入すると、次の
ようになる。
【0030】
【数28】
【数29】 となり、K2の値はQのみによって決定される。
【0031】以上のことから、この実施の形態でも図2
の実施の形態と同様な遅延特性が得られることがわか
る。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の遅延回
路によれば、出力信号振幅を減衰することなく入力信号
振幅を取り出せるので、外乱に強いばかりか、回路規模
を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態を説明するための
回路構成図。
【図2】この発明の第2の実施の形態を説明するための
回路構成図。
【図3】図2の実施の形態のシミュレーション結果を示
した振幅特性図。
【図4】図2の実施の形態のシミュレーション結果を示
した遅延特性図。
【図5】この発明の第3の実施の形態を説明するための
回路構成図。
【図6】従来例の回路図。
【図7】図6の構成に振幅補償増幅器を設けた状態を示
す回路図。
【符号の説明】
1…入力端子、2…増幅器、C1,C2…コンデンサ、
R1,R2…抵抗、61…演算増幅器、3…出力端子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 早川 徳一 東京都港区新橋3丁目3番9号 東芝エ ー・ブイ・イー株式会社内 (56)参考文献 特開 昭50−115749(JP,A) 特開 昭52−142949(JP,A) 特開 昭60−194608(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03H 11/26

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号入力端子と、 前記信号入力端子と負入力端子の間に、増幅器と第1の
    コンデンサと第1の抵抗を直列接続し、前記入力端子と
    正入力端子の間を直列接続してなる演算増幅器と、 前記演算増幅器の出力に接続した信号出力端子と、 前記信号出力端子と前記第1のコンデンサおよび第1の
    抵抗の接続点に接続した第2の抵抗と、 前記信号出力端子と前記演算増幅器の負入力端子に接続
    した第2のコンデンサとからなることを特徴とする遅延
    回路。
  2. 【請求項2】 信号入力端子と、 前記信号入力端子と負入力端子の間に、増幅器と第1の
    抵抗と第1のコンデンサを直列接続し、前記入力端子と
    正入力端子の間を直列接続してなる演算増幅器と、 前記演算増幅器の出力に接続した信号出力端子と、 前記信号出力端子と前記第1の抵抗および第1のコンデ
    ンサの接続点に接続した第2のコンデンサと、 前記信号出力端子と前記演算増幅器の負入力端子に接続
    した第2の抵抗とからなることを特徴とする遅延回路。
  3. 【請求項3】 第1の抵抗と第2のコンデンサとの接続
    点と第1のコンデンサとの間にバッファを介挿接続して
    なることを特徴とする請求項3記載の遅延回路。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6429766B1 (en) 2000-01-25 2002-08-06 Abb Research Ltd. Electrical device comprising a PTC polymer element for overcurrent fault and short-circuit fault protection

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6429766B1 (en) 2000-01-25 2002-08-06 Abb Research Ltd. Electrical device comprising a PTC polymer element for overcurrent fault and short-circuit fault protection

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