JP3307866B2 - デコード回路 - Google Patents

デコード回路

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JP3307866B2
JP3307866B2 JP30873697A JP30873697A JP3307866B2 JP 3307866 B2 JP3307866 B2 JP 3307866B2 JP 30873697 A JP30873697 A JP 30873697A JP 30873697 A JP30873697 A JP 30873697A JP 3307866 B2 JP3307866 B2 JP 3307866B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、DRAMやフラッ
シュメモリ等に備えるデコード回路の改良に関し、詳し
くは、信号の入力順序が予め決定されている論理回路の
動作の高速化及び低電力化に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯機器の普及に伴い、また、省
エネルギーの観点から、LSIに対する低電力化の要請
が高まっている。電力の低減には電源電圧を下げること
が有効であり、更に、トランジスタの微細化に伴い、そ
の信頼性を確保するためにも、電源電圧を下げること
は、LSIの設計に関する必修条件となりつつある。し
かし、電源電圧を下げると、トランジスタの駆動能力が
低下し、LSIとして必要なパフォーマンスが得られな
くなる。トランジスタの駆動電流Idは、 Id=β・(Vgs−Vt)2 と近似されるので、しきい値電圧Vtを下げれば、トラ
ンジスタの駆動能力は向上する。例えば、電源電圧が
1.0vでゲート・ソース間電圧Vgsに1.0vが印可
されている場合に、しきい値電圧Vtを0.5vから
0.3vに下げると、駆動能力が約2倍に向上すること
が期待される。しかし、しきい値電圧を下げると、リー
ク電流の増大が懸念され、回路を構成するトランジスタ
のしきい値を単純に下げることはできない。
【0003】そこで、従来、高速動作と低リーク電流と
を実現する方法として、例えば特開平6−29834号
公報に開示されるMTCMOS回路が提案されている。
以下、このMTCMOS回路をメモリのデコード回路に
適用した場合を例に挙げて説明する。
【0004】このデコード回路は、並列接続された多数
の論理回路を有する回路ブロックを複数個備える。この
各回路ブロックは、各々、高しきい値のP型MOSトラ
ンジスタを経て電源線に接続されると共に、高しきい値
のN型MOSトランジスタを経て接地線に接続される。
前記各回路ブロックの高しきい値のP型及びN型の各M
OSトランジスタは、相補の関係にある2つの動作/待
機切換信号により、共通に制御される。
【0005】従って、待機時に、各回路ブロックで、前
記動作/待機切換信号により、2個の高しきい値のMO
SトランジスタをOFF動作させて、各回路ブロックを
電源線及び接地線から切り離せば、前記両MOSトラン
ジスタの高しきい値でもって、電源線から各回路ブロッ
クを経て接地線に流れるリーク経路を有効に遮断して、
リーク電流を軽減する。一方、動作時には、各回路ブロ
ックで、前記動作/待機切換信号により、2個の高しき
い値のMOSトランジスタをON動作させて、電源線及
び接地線を各回路ブロックに接続し、各回路ブロック内
部の論理回路の動作を可能にする。ここで、各回路ブロ
ックの多数の論理回路を低しきい値のトランジスタで構
成しておけば、その各トランジスタは、その低しきい値
により駆動能力が高く、従って高速動作が確保される。
よって、動作時の高速動作と待機時の低リーク電流とが
両立できることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のデコード回路では、待機時のリーク電流を少なく制
限できるものの、高しきい値のP型及びN型の両MOS
トランジスタが必要であり、これ等を階層的に挿入する
ことに起因する面積増加が発生する。
【0007】また、低リーク電流化を狙って前記高しき
い値のトランジスタのしきい値を過度に高値に設定する
と、この高しきい値のトランジスタの駆動能力は低下す
る。その結果、論理回路のトランジスタを低しきい値に
設定しても、前記高しきい値のトランジスタが論理回路
の高速動作性能を阻害する。従って、実際上、前記P型
及びN型の両MOSトランジスタは、待機時の低リーク
電流化と回路の高速動作との両立を図り得る程度の高し
きい値に設定され、双方共に優れた効果は期待できな
い。
【0008】更に、前記従来のメモリのデコード回路で
は、動作時に、所定の1個の回路ブロックが選択される
と、この回路ブロック内の1個の論理回路が選択され
て、その論理回路の出力がデコード信号となる。しか
し、このデコード信号を出力した論理回路を含む回路ブ
ロック以外の多数の回路ブロック(非選択の回路ブロッ
ク)では、自己の高しきい値の2個のMOSトランジス
タが動作/待機切換信号によりON状態にあるため、前
記非選択の回路ブロックが電源線及び接地線に接続され
て、リーク経路が形成され、リーク電流が流れ出し、動
作時に非選択の回路ブロックでのリーク電流が多い欠点
がある。
【0009】本発明は前記の点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、デコード回路において、面積ペナル
ティを抑えつつ、論理回路の高速動作を確保すると共
に、待機時及び動作時の双方でリーク電流を小さく制限
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、同様な機能を有する複数個のトランジ
スタを1個のトランジスタにマージ(併合、merge)
し、これにより、面積の増大を招くことなく、トランジ
スタの実効ゲート幅を拡大して、論理回路の高速動作性
能を所期通り確保する。また、前記マージしたトランジ
スタのしきい値電圧を高く設定することにより、待機時
のリーク電流を低減すると共に、前記マージしたトラン
ジスタをブロック選択信号で制御することにより、動作
時に、非選択の回路ブロックでは、このマージしたトラ
ンジスタをオフ状態として、この非選択の回路ブロック
でのリーク電流を小さく制限する。
【0011】即ち、請求項1記載の発明のデコード回路
は、複数ビットのアドレス信号のうち一部をプリデコー
ドし、ブロック選択信号を出力するプリデコード回路
と、前記プリデコード回路のブロック選択信号により選
択される複数個の回路ブロックとを備え、前記各回路ブ
ロックは、自己が選択された時、前記プリデコード回路
でプリデコードされない残りのアドレス信号をデコード
し、複数個のトランジスタで構成される相互に同一構成
の複数個の論理回路と、前記複数個の論理回路を所定電
源に接続するスイッチ回路とを有し、前記スイッチ回路
は、前記複数個の論理回路相互で同一機能のトランジス
タをマージした1個のトランジスタで構成され、前記ス
イッチ回路を構成する共用トランジスタは、前記各論理
回路を構成する他のトランジスタのしきい値電圧よりも
高いしきい値電圧を持ち、且つそのゲートには、前記プ
リデコード回路のブロック選択信号が入力され、以上を
前提として、前記プリデコード回路は、前記一部のアド
レス信号を受け、待機時の出力期待値がハイであり、且
つ低しきい値のトランジスタのみで構成される内部論理
回路と、前記内部論理回路の出力を受け、低しきい値の
トランジスタのみで構成され、待機時の出力期待値がロ
ウであるインバータを有し、前記インバータの反転結果
をブロック選択信号として出力ノードから出力するドラ
イブ回路と、前記内部論理回路及び前記ドライブ回路が
接続される電源線と、前記電源線と所定電源との間に配
置され、制御信号により待機時にオフになるように制御
される高しきい値のPMOSトランジスタと、前記ドラ
イブ回路の出力ノードと接地線との間に配置され、前記
制御信号により待機時にオンになるように制御されるプ
ルダウンNMOSトランジスタとを備えたことを特徴と
する。
【0012】請求項記載の発明は、前記請求項記載
のデコード回路と同一の前提の下で、前記プリデコード
回路は、前記一部のアドレス信号を受け、待機時の出力
期待値がハイであり、且つ低しきい値のトランジスタの
みで構成される内部論理回路と、前記内部論理回路の出
力を受け、待機時の出力期待値がロウであるインバータ
を有し、前記インバータの反転結果をブロック選択信号
として出力ノードから出力するドライブ回路と、前記内
部論理回路が接続される接地線と、前記接地線と接地と
の間に配置され、制御信号により待機時にオフになるよ
うに制御される高しきい値のNMOSトランジスタと、
前記内部論理回路の出力ノードと所定電源との間に配置
され、前記制御信号により待機時にオンになるように制
御されるプルアップPMOSトランジスタとを備えたこ
とを特徴とする。
【0013】請求項記載の発明は、前記請求項記載
のデコード回路と同一の前提の下で、前記プリデコード
回路は、前記一部のアドレス信号を受け、待機時の出力
期待値がロウであり、且つ低しきい値のトランジスタの
みで構成される内部論理回路と、前記内部論理回路の出
力を受け、待機時の出力期待値がハイであるインバータ
を有し、前記インバータの反転結果をブロック選択信号
として出力ノードから出力するドライブ回路と、前記内
部論理回路が接続される電源線と、前記電源線と所定電
源との間に配置され、制御信号により待機時にオフにな
るように制御される高しきい値のPMOSトランジスタ
と、前記内部論理回路の出力ノードと接地との間に配置
され、前記制御信号により待機時にオンになるように制
御されるプルダウンNMOSトランジスタとを備えたこ
とを特徴とする。
【0014】請求項記載の発明は、前記請求項記載
のデコード回路と同一の前提の下で、前記プリデコード
回路は、前記一部のアドレス信号を受け、待機時の出力
期待値がロウであり、且つ低しきい値のトランジスタの
みで構成される内部論理回路と、前記内部論理回路の出
力を受け、低しきい値のトランジスタのみで構成され、
待機時の出力期待値がハイであるインバータを有し、前
記インバータの反転結果をブロック選択信号として出力
ノードから出力するドライブ回路と、前記内部論理回路
及び前記ドライブ回路が接続される接地線と、前記接地
線と接地との間に配置され、制御信号により待機時にオ
フになるように制御される高しきい値のNMOSトラン
ジスタと、前記ドライブ回路の出力ノードと所定電源と
の間に配置され、前記制御信号により待機時にオンにな
るように制御されるプルアップPMOSトランジスタと
を備えたことを特徴とする。
【0015】以上の構成により、請求項1〜請求項4
載の発明のデコード回路では、待機時には、高しきい値
のスイッチ回路により、回路ブロックでの電流のリーク
経路が確実に遮断されるので、待機時のリーク電流が減
少し、省エネルギー化が図られる。
【0016】また、前記高しきい値のスイッチ回路は、
複数個のNAND回路又はNOR回路相互で同一機能の
トランジスタをマージした1個のトランジスタで構成さ
れていて、この共用トランジスタのゲート幅を大きく設
定できるので、面積増加を招くことなく、回路ブロック
から接地電源への引き抜き電流、又は所定電源から回路
ブロックへの流入電流が増大して、低しきい値のトラン
ジスタで構成された論理回路の高速動作性能が向上す
る。
【0017】更に、デコード回路では、内部が複数個の
回路ブロックに別れるものの、動作中で、所定の回路ブ
ロックが選択された際には、残る多数の非選択の回路ブ
ロックでは、高しきい値のスイッチ回路がオフ状態にあ
るので、この非選択の多数の回路ブロックでのリーク電
流を極く小さく制限でき、従って、動作時のリーク電流
をも低減できて、省エネルギー化を一層効果的に達成す
ることができる。
【0018】加えて、待機時には、プルアップトランジ
スタ又はプルダウントランジスタにより、ドライブ回路
から出力されるブロック選択信号が出力期待値に確保さ
れるので、この期待値のブロック選択信号により、前記
リーク経路を遮断する高しきい値スイッチ回路を確実に
オフ状態に制御できるので、回路ブロックでの電流のリ
ーク経路を確実に遮断できて、リーク電流を少なく制限
できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。
【0020】(第1の実施の形態) 図1及び図2は本発明の第1の実施の形態におけるメモ
リのデコード回路を示す。
【0021】図1は、DRAM(Dynamic Random Access
Memory)のデコード回路の全体構成を示し、5ビットの
データ(アドレス信号)Ax1〜Ax5を32(25)本の
信号D1〜D32にデコードする回路である。
【0022】同図において、25は、5ビットのアドレ
ス信号Ax1〜Ax5のうち下位3ビットのアドレス信号A
x1、Ax2、Ax3を入力して、8本のプリデコード信号P
1〜P8を生成するプリデコーダ(プリデコード回路)
である。26a〜26hは8個のデコーダ(回路ブロッ
ク)であって、各々、前記プリデコーダ25からの対応
する1つのプリデコード信号P1〜P8を活性信号(ブ
ロック選択信号)として受けると共に、残る上位2ビッ
トのアドレス信号Ax4、Ax5及びこれ等の反転信号をア
ドレス信号A1〜A4として受け、このアドレス信号A1
〜A4を4つのデータにデコードし、そのデコードされ
た4つの信号を出力する。従って、8個の回路ブロック
26a〜26hは、合わせて32個のデコード信号D1
〜D32を出力する。
【0023】前記8個の回路ブロック(デコーダ)26
a〜26hは同一の内部構成を持つ。図2(a)は、そ
のうち1個の回路ブロック26aの内部構成を示す。
【0024】同図(a)において、NA1〜NA4は4
個のNAND回路(論理回路)である。各NAND回路
において、4は低しきい値のトランジスタで構成された
インバータ(論理回路)、5は前記インバータ4の出力
ノードD1〜D4をプルアップするPMOSトランジスタ
である。
【0025】6は、前記4個のNAND回路NA1〜N
A4でマージ(共用)されるNMOSトランジスタであ
る。VSNLは擬似接地線であって、前記各インバータ
4の低電位側のノードが接続される。前記共用トランジ
スタ(スイッチ回路)6は、前記擬似接地線VSNLと
接地電源Vssとの間に配置され、そのしきい値電圧は、
前記インバータ4を構成するNMOSトランジスタのし
きい値電圧よりも高い電圧である。この高しきい値のN
MOSトランジスタ6は、そのゲートにプリデコード信
号(ブロック選択信号)P1が入力され、ブロック選択
信号(“H”レベル)の入力時に、前記4個のインバー
タ4を擬似接地線VSNLを介して接地電源Vssに接続
するスイッチ回路として機能する。
【0026】前記各PMOSプルアップトランジスタ5
は、そのゲートに前記ブロック選択信号P1が入力さ
れ、ブロック選択信号P1の非入力時(“L”レベル
時)にオンし、対応するNAND回路の出力ノードD1
〜D4に所定電源Vccを接続し、その出力ノードD1〜D
4を電源電位にプルアップする。
【0027】図2(b)は、同図(a)のデコード回路
において、各信号に関するタイミングチャートを示し、
以下、これ等の信号を用いて動作を説明する。
【0028】動作開始直後の状態から説明する。ブロッ
ク選択信号P1、及びアドレス信号A1〜A4は全てロ
ウである。従って、高しきい値のNMOSトランジスタ
6がオフ状態にあって、擬似接地線VSNLは接地電源
Vssから切り離されると共に、プルアップPMOSトラ
ンジスタ5がオン状態にあって、全てのインバータ4の
出力ノードD1〜D4は、所定電源Vssに接続されてハ
イ電位に固定されていて、ノイズ耐性が高い状態にあ
る。この際、前記擬似接地線VSNLは前記オフ状態の
NMOSトランジスタ6によりフローティングになって
いるが、各インバータ4のNMOSトランジスタがオフ
状態にあるので、回路の動作に対しては何ら影響しな
い。
【0029】デコーダ(回路ブロック)26aを選択す
る場合には、先ず、プリデコード信号P1がハイに遷移
する。これにより、高しきい値のNMOSトランジスタ
6がオンして、擬似接地線VSNLと接地電源Vssとが
接続される。この際、プルアップPMOSトランジスタ
5もオフとなり、各インバータ4の出力D1〜D4には
アドレス信号A1〜A4に応じて電源電圧Vcc又は接地
電位Vssが現れることが可能な状態となる。そして、ア
ドレス信号A1〜A4が活性化して、その何れか1つの
信号がハイに遷移すると、これに対応したインバータ4
がロウを出力し、他の残りのインバータ4はハイを保持
し続ける。
【0030】その後、ブロック選択信号P1がロウに遷
移すると、高しきい値のNMOSトランジスタ6がオフ
になり、擬似接地線VSNLが接地電源Vssから切り離
され、同時に、プルアップPMOSトランジスタ5がオ
ンになる。従って、インバータ4にハイが入力された状
態でも、インバータ4の出力はハイに固定されて、全て
のインバータ4がハイを出力する。
【0031】ブロック選択信号P1よりもアドレス信号
A1〜A4の方が先にリセットされる場合、又は選択さ
れる回路ブロックが同一、即ちブロック選択信号P1が
ロウに遷移しない場合も考えられるが、これ等の場合
は、アドレス信号A1〜A4で選択されたアドレスに対
応するインバータ4が通常のインバータ動作をするだけ
であり、デコード回路は正しく動作する。
【0032】ここで、本実施の形態のデコード回路と従
来のデコード回路とを比較する。本実施の形態では、各
NAND回路の機能を、各NAND回路個別のインバー
タ1及びプルアップトランジスタ5と、共用の高しきい
値のNMOSトランジスタ6とにより実現しており、回
路ブロックを構成する4個のNAND回路で各々前記N
MOSトランジスタ6と同様の機能を奏するトランジス
タを個別に配置する場合に比較して、レイアウト面積を
増大を招かない。
【0033】また、1個の高しきい値のNMOSトラン
ジスタ6により、同機能の4個のトランジスタを共有す
るので、この高しきい値のNMOSトランジスタ6のゲ
ート幅を、前記共用しない場合のトランジスタのゲート
幅の4倍に設定することが可能であり、高しきい値トラ
ンジスタであっても、駆動能力を十分に確保することが
できる。例えば電源電圧が1.0vである場合に、しき
い値電圧が0.5vのトランジスタでは、しきい値電圧
が0.3vのトランジスタと比べて、駆動能力が1/2
倍に低下するが、しきい値電圧0.5vのトランジスタ
のゲート幅を2倍にすることにより、しきい値電圧が
0.3vのトランジスタと同等の駆動電流を得ることが
できる。従って、低しきい値電圧(0.3v)及び高し
きい値電圧(0.5v)の各トランジスタを用いてデコ
ード回路を構成する場合には、NAND回路の個数nが
2以上であれば、面積を増やすことなく、デコード回路
としての駆動能力の向上を図ることが可能である。
【0034】尚、所定電源Vccから接地電源Vssへのリ
ーク経路に、高しきい値のトランジスタ(スイッチ回
路)6が少くとも1個存在すれば、リーク電流を事実上
カットできるので、本実施の形態では、高しきい値のN
MOSトランジスタ6のみにより回路ブロック26aの
リーク経路を遮断する。従って、MTCMOS回路構成
に必要な高しきい値のトランジスタとして、所定電源V
ssとデコーダ26aとの間に高しきい値のPMOSトラ
ンジスタを配置することが省略でき、本実施の形態のデ
コード回路全体としての面積削減効果は一層に大きい。
【0035】更に、動作時には、図4に示すように、所
定の1個の回路ブロック26aが選択された時、高しき
い値のNMOSトランジスタスイッチ6は、ブロック選
択信号P1によりオンし、従って各インバータ4の接地
ノードから擬似接地線VSNPを経て接地電源Vssに向
うリーク経路ができるものの、非選択の他の複数個の回
路ブロック26b〜26dでは、高しきい値のNMOS
トランジスタ6は、ブロック選択信号P1〜P4により
オフしており、その結果、この非選択の回路ブロックで
は、前記各インバータ4の接地ノードから擬似接地線V
SNPを経て接地電源Vssに向うリーク経路が有効に遮
断されるので、動作時での非選択の複数個の回路ブロッ
ク26b〜26dでのリーク電流を少なく制限できる。
【0036】これに対し、図5に示した従来例では、動
作時に、高しきい値のNMOSトランジスタH、hが相
補の動作/待機切換信号/VSW、VSWによりオンし
ているため、非選択の複数個の回路ブロックでも、イン
バータ4の接地ノードから擬似接地線VSNP及び前記
高しきい値のNMOSトランジスタhを経て接地電源V
ssに向うリーク経路が形成され、リーク電流が増大する
欠点を持つ。
【0037】尚、本実施の形態では、メモリのデコード
回路を例に挙げて説明したが、これ以外にも複数のNA
ND回路において、共通に入力される信号が他の信号よ
りも先行している場合には、本発明の構成がそのまま適
用できるのは勿論である。
【0038】更に、本実施の形態では、高しきい値のN
MOSトランジスタ6及びプルアップPMOSトランジ
スタ5を制御するブロック選択信号P1が先行して入力
される場合を想定して、信号のセット側の動作について
説明したが、インバータ4を制御するアドレス信号A1
〜A4の方が早期に入力される場合であっても、プルア
ップトランジスタ5により、インバータ回路4の出力は
電源電位Vccに固定され、また、インバータ回路4の擬
似接地線VSNPはハイインピーダンスとなっているの
で、インバータ回路4はブロック選択信号P1がハイに
遷移するまでは動作しない。但し、このようにブロック
選択信号P1の遷移によりインバータ4が起動される場
合には、NMOSトランジスタ6が高しきい値であり、
且つサイズが大きいので、高しきい値のNMOSトラン
ジスタ6のスイッチ速度が問題となる。即ち、ブロック
選択信号P1を先に入力し、その後にインバータ4のゲ
ートを直接制御する信号を入力して起動する場合に対し
て、動作速度の劣化が予想される。従って、高しきい値
のNMOSトランジスタ6及びプルアップPMOSトラ
ンジスタ5を制御するブロック選択信号P1を先行して
入力する方が望ましい。
【0039】加えて、本実施の形態では2入力NAND
回路を複数用いたが、多入力のNAND回路を用いる場
合にも本発明を適用できる。例えば、n入力であれば、
インバータ4に代えて、(n−1)入力のNAND回路
を配置すればよい。低しきい値のトランジスタで構成さ
れた(n−1)入力のNAND回路の低電位側ノードを
共通に接続し、この共通ノードと接地電位Vssとの間
に、高しきい値のNMOSトランジスタを挿入し、更
に、各(n−1)入力NAND回路の出力をプルアップ
するトランジスタを設け、2入力の場合と同様に、先行
する信号で高しきい値のNMOSトランジスタ及びプル
アップトランジスタを制御する構成にすれば、高速動作
と低リーク電流とを両立できる。
【0040】次に、図1のプリデコード回路25の内部
構成を説明する。このプリデコード回路25は、請求
1記載の発明の実施の形態を示し、特殊に構成される。
その理由は次の通りである。即ち、前記高しきい値のト
ランジスタ6を設けて電流のリーク経路を遮断する場合
に、この高しきい値のトランジスタ6を制御する信号
は、ブロック選択信号(プリデコード信号)P1であ
り、この信号はプリデコード回路内部に備える論理回路
により生成され、チップ外部から直接には入力されな
い。一方、低電圧時に前記内部論理回路の高速化と低リ
ーク電流化とを両立する方法として、前記従来技術のM
TCMOS回路を適用した場合であっても、待機時の前
記論理回路の出力が電流リークに起因して期待値の電源
電位Vcc又は接地電位Vssから多少ずれることが予想さ
れる。従って、待機時に、前記内部論理回路の出力(即
ち、ブロック選択信号)が前記高しきい値のトランジス
タ6に入力されても、このトランジスタ6が確実にオフ
せず、従って、リーク経路を確実に遮断できずに、リー
ク電流が増大する懸念がある。図1のプリデコード回路
25は、待機時に、前記高しきい値のトランジスタ6を
確実にオフ状態にするために、内部論理回路の出力を期
待値の接地電位Vssに確保するためのものである。この
プリデコード回路の内部構成を図3に示す。
【0041】図3のプリデコード回路25は、待機時に
ロウのブロック選択信号P1を出力する回路である。同
図において、10は下位3ビットのアドレス信号Ax1〜
Ax3を受ける内部論理回路、12は2個のトランジスタ
で構成されるインバータを持つドライブ回路であって、
これ等内部論理回路10及びドライブ回路12は電源線
VCNPと接地との間に配置される。前記内部論理回路
10及びドライブ回路12を構成するトランジスタは、
低電圧時での高速動作性を実現するように、低しきい値
電圧のトランジスタが採用される。前記電源線VCNP
は、高しきい値のPMOSトランジスタ2を介して所定
電源Vccに接続される。前記高しきい値のPMOSトラ
ンジスタ2のゲートには、待機時に内部論理回路10の
リーク経路を遮断するために、動作/待機切換信号VS
Wの反転信号(制御信号)/VSW(待機時にハイとな
る)が入力される。この反転信号/VSWは、外部又は
専用コントロール回路から入力される。
【0042】前記ドライブ回路12は、前記内部論理回
路10の出力を反転し、その反転結果をブロック選択信
号P1として出力端子から出力する。前記ドライブ回路
12の出力端子と接地との間には、前記動作/待機切換
信号の反転信号/VSWにより制御されるプルダウンN
MOSトランジスタ11が配置される。
【0043】図3のプリデコード回路25の動作を説明
する。待機時、内部論理回路10はハイを出力してお
り、このハイ出力はドライブ回路12で反転されて、ロ
ウの出ブロック選択信号P1が出力される。この待機時
では、ハイの動作/待機切換信号/VSWにより、高し
きい値のPMOSトランジスタ2がオフして、電源線V
CNPと所定電源Vccとが切り離され、所定電源Vccか
ら内部論理回路10へのリーク電流が遮断される。この
際、電源線VCNPはフローティング状態となるので、
内部論理回路10から接地へのリーク電流により、電源
線VCNPの電位は下降する。電源線VCNPの電位降
下が進むと、回路動作に必要な電位差が得られなくな
り、ドライブ回路12の出力がハイインピーダンス状態
になろうとするが、プルダウンNMOSトランジスタ1
1が前記ハイの動作/待機切換信号/VSWによりオン
し、前記出力端子は接地され、ブロック選択信号P1は
ロウに固定される。よって、内部論理回路10を構成す
るトランジスタを低しきい値のトランジスタで実現しな
がら、待機時でのブロック選択信号P1を確実にロウに
保持することが可能である。
【0044】尚、待機時には、ノイズ等によりドライブ
回路12がハイを出力する場合も考えられるが、この場
合の電流流通経路は、フローティングとなった電源線V
CNPからドライブ回路12、プルダウンNMOSトラ
ンジスタ11を通じて接地に至る経路となるので、実質
上、電流は流れない。
【0045】(回路ブロックの第1の変形例) 図6(a)は前記実施の形態で示した回路ブロック26
a〜26hの第1の変形例を示す。
【0046】本変形例では、図6(a)と図2(a)と
を比較して判るように、図2(a)の各NAND回路N
A1〜NA4のPMOSプルアップトランジスタ5を削
除し、これに代えて、1個のPMOSトランジスタ7を
設け、このトランジスタ7を、所定電源Vccとインバー
タ4の接地ノードとの間に配置したものである。即ち、
本変形例では、各NAND回路の機能を、低しきい値の
トランジスタで構成された各NAND回路別のインバー
タ4と、高しきい値電圧の共用NMOSトランジスタ6
と、前記1個の共用PMOSトランジスタ7とにより実
現するものである。前記高しきい値電圧の共用NMOS
トランジスタ6と、前記1個の共用PMOSトランジス
タ7とは、図6(a)から判るように、擬似接地線VS
NLを制御するインバータとして機能する。
【0047】次に、図6(b)のタイミングチャートを
参照しながら、本変形例の動作を説明する。動作開始直
後は、ブロック選択信号P1及びアドレス信号A1〜A
4は全てロウであり、全てのインバータ4の出力D1〜
D4はハイである。この際、擬似接地線VSNLは、P
MOSトランジスタ7により電源電位Vccに充電されて
いる。
【0048】PMOSトランジスタ7は、待機時を通じ
てオン状態にあるので、そのしきい値は高しきい値であ
る必要はない。
【0049】回路ブロック26aが選択される場合に
は、先ず、ブロック選択信号P1がハイに遷移し、PM
OSトランジスタ7がオフすると共に、高しきい値のN
MOSトランジスタ6がオンして、擬似接地線VSNL
に接地電位Vssが充電される。続いて、アドレス信号A
1〜A4が活性化され、その何れか1つの信号がハイに
遷移するので、これに対応したインバータ4がロウを出
力する。他の残りのインバータ4はハイを保持し続け
る。
【0050】アドレスが切り換わってブロック選択信号
P1がロウに遷移すると、高しきい値のNMOSトラン
ジスタ6がオフし、PMOSトランジスタ7がオンし
て、擬似接地線VSNLに電源電位Vccが印可される。
ブロック選択信号P1がリセットされても、ハイが入力
されているインバータ4では、出力電圧がある程度上昇
した時点でハイインピーダンス状態となる。インバータ
4を構成するNMOSトランジスタは、ソースフォロア
で動作するので、出力電圧は(Vcc−Vt)(Vtはしき
い値電圧)にまでしか上昇せず、特に、低電圧動作時に
は、直ちにはリセットしない。これに遅れて、アドレス
信号Aがロウレベルにリセットして、初めて、インバー
タ4は正しくハイを出力し、リセットが完了する。リセ
ット後は、図2の回路ブロックと同様に、高しきい値の
トランジスタ6により、擬似接地線VSNLが接地電源
Vssと切り離されるので、リーク経路は遮断される。
【0051】このように、図6に示す回路構成では、リ
セットが実効的に遅いという課題を有するが、セット側
の速度が重要であって、リセット側の速度は問題にされ
ないような回路では、図6の構成であっても実用可能で
ある。
【0052】勿論、面積的には、図2の構成と比べて、
複数のプルアップPMOSトランジスタ5が1個のPM
OSトランジスタ7に置換されるので、より一層に面積
削減効果が大きい。
【0053】尚、本変形例においても、2入力のNAN
D回路に代えて、多入力のNAND回路を用いても良い
のは勿論である。
【0054】(回路ブロックの第2の変形例) 図7(a)は、回路ブロックの第2の変形例を示す。
【0055】本変形例は、図7(a)を前記第1の変形
例の図6(a)と比較して判るように、図6(a)に示
した1個の共用PMOSトランジスタ7を削除した構成
である。即ち、本変形例では、各NAND回路の機能
を、低しきい値のトランジスタで構成された各NAND
回路別のインバータ4と、擬似接地線VSNLを接地電
源Vssに接続する高しきい値電圧の共用NMOSトラン
ジスタ6とにより実現するものである。
【0056】次に、図7(b)のタイミングチャートを
参照しながら、本変形例の動作を説明する。動作開始直
後は、前記第1の変形例と同様に、高しきい値のNMO
Sトランジスタ6がオフ状態であるので、擬似接地線V
SNLはハイインピーダンス状態になっている。従っ
て、各インバータ4に入力する信号A1〜A4がブロッ
ク選択信号P1よりも先行してハイに遷移すると、イン
バータ4のハイ出力と、ハイインピーダンスの擬似接地
線VSNLとがショートすることになり、擬似接地線V
SNLに保持されていた電位が低いと、インバータ4の
出力電位が低下してしまい、誤動作を起こすことにな
る。
【0057】一方、ブロック選択信号P1の方が明らか
に早い場合は、ブロック選択信号P1により擬似接地線
VSNLが接地電位Vssに充電された後、正規に、何れ
かのハイのアドレス信号A1〜A4がインバータ4に入
力され、この選択されたインバータ4のみがロウを出力
する。
【0058】リセット側については、図6に示した回路
ブロックの場合と同様に、ブロック選択信号P1により
インバータ4がリセットされる場合は、擬似接地線VS
NLがハイインピーダンスになるだけであるので、イン
バータ4の出力も一旦ハイインピーダンスとなる。続い
て、アドレス信号がロウにリセットして、初めて、イン
バータ4は正しくリセットされて、ハイを出力する。但
し、既述の通り、リセット側の速度が問題とならない回
路に適用する場合においては、実用上何ら問題ない。
【0059】また、インバータ4に入力するアドレス信
号がブロック選択信号P1よりも先行してハイに遷移す
る場合には、擬似接地線VSNLに保持されていた電位
が低いと、インバータ4の出力電位が低下することを説
明したが、このことを利用して、動作の高速化を図るこ
とができる。即ち、アドレス信号Aがブロック選択信号
P1よりも先に遷移すると、擬似接地線VSNLとイン
バータ4の出力Dとが接続されるが、擬似接地線VSN
L及びインバータ4の出力Dの電位は、これ等のノード
の容量比で定まる値となる。インバータ4の出力Dの電
位が次段の回路の論理しきい値を越えない範囲ぎりぎり
まで低下すると、次に、ブロック選択信号P1が遷移し
て高しきい値のNMOSトランジスタ6がオンになった
瞬間、インバータ4の出力Dの電位が降下し始めて、次
段の回路の状態遷移が開始されることになる。
【0060】尚、以上の説明では、高しきい値のNMO
Sトランジスタ6を擬似接地線VSNLと接地電源Vss
との間に直接挿入したが、高しきい値のNMOSトラン
ジスタ6と接地電源Vssとの間に、待機時のみオフ状態
となる高しきい値のNMOSトランジスタを更に挿入
し、NMOSトランジスタ6は低しきい値に設定すれ
ば、上述の通り、NMOSトランジスタ6にゲート幅が
大きなトランジスタを面積の増加なく適用できるので、
レイアウト面積の増加を招くことなく、高速動作と低リ
ーク電流との両立を図ることが可能である。
【0061】(回路ブロックの第3の変形例) 前記実施の形態並びに前記第1及び第2の変形例では、
回路ブロック(デコーダ)26a〜26hを4個のNA
ND回路NA1〜NA4で構成したが、本変形例では、
4個のNOR回路により構成するものである。図8
(a)は本変形例の回路ブロックを示す。同図の回路ブ
ロックは、前記図2(a)に示したNAND機能の回路
ブロックについて、トランジスタのP型、N型、及び電
圧の方向を逆にしたものである。即ち、図8(a)にお
いて、4個のNOR回路NOR1〜NOR4において、4は低し
きい値のトランジスタで構成されたインバータ(論理回
路)であって、その高電位側のノードは擬似電源線VC
NHに接続される。4個のNOR回路NOR1〜NOR4でマー
ジ(共用)されるPMOSトランジスタ(スイッチ回
路)8は、前記擬似電源線VCNHと所定電源Vccとの
間に配置され、そのしきい値電圧は、前記インバータ4
を構成するPMOSトランジスタのしきい値電圧よりも
高い電圧である。プリデコード信号(ブロック選択信
号)P1の反転信号/P1は、前記共用PMOSトランジ
スタ8のゲートと、各インバータ4の出力ノードD1〜
D4をプルダウンする4個のNMOSトランジスタ9の
各ゲートとに入力される。
【0062】同図(b)は、本変形例での各信号に関す
るタイミングチャートを示し、これ等を用いて動作を説
明する。
【0063】動作開始直後の状態から説明する。ブロッ
ク選択信号の反転信号/P1及びアドレス信号A1〜A
4は全てハイであり、全てのインバータ4の出力D1〜
D4はロウである。この際、共用PMOSトランジスタ
8がオフして、擬似電源線VCNHはフローティングで
あるが、インバータ4のPMOSトランジスタがオフ状
態にあるので、回路の動作に対しては何ら影響しない。
【0064】回路ブロック26aを選択する場合には、
先ず、ブロック選択信号の反転信号/P1がロウに遷移
し、高しきい値の共用PMOSトランジスタ8がオンし
て、擬似電源線VCNHと所定電源Vccとが接続され
る。この際、プルダウンNMOSトランジスタ9もオフ
となる。続いて、アドレス信号A1〜A4が活性化し、
その信号の何れか1つがロウに遷移すると、これに対応
したインバータ4がハイを出力し、他の残りのインバー
タ4はロウを保持し続ける。
【0065】信号Ax1〜Ax5が切り換わり、ブロック選
択信号の反転信号/P1がハイに遷移すると、高しきい
値のPMOSトランジスタ8がオフになり、擬似電源線
VCNHが所定電源Vccから切り離され、同時に、プル
ダウンNMOSトランジスタ9がオンするので、インバ
ータ4にロウのアドレス信号が入力された状態であって
も、そのインバータ4の出力はロウとなり、全てのイン
バータ4がロウを出力する。ブロック選択信号の反転信
号/P1よりも先にアドレス信号A1〜A4がリセット
される場合、又は、同一の回路ブロックを選択するよう
にブロック選択信号の反転信号/P1がハイに遷移しな
い場合も考えられるが、これ等の場合は、アドレス信号
A1〜A4で選択されたアドレスに対応するインバータ
4が通常のインバータ動作をするので、デコード回路は
正しく動作する。
【0066】このように、NOR機能によるデコード回
路は、NAND機能のデコード回路と比べると、トラン
ジスタのP、N型、及び電圧の方向が逆になるだけであ
り、全く同様に実現できる。勿論、2入力NORの機能
のみではなく、多入力NOR回路を用いても良い。例え
ば、n入力NORの機能であれば、インバータ4に代え
て(n−1)入力のNOR回路を配置すればよい。
【0067】(回路ブロックの第4の変形例) 図9は、回路ブロックの第4の変形例を示し、前記第3
の変形例のNOR機能の回路ブロックを更に改良したも
のである。
【0068】即ち、同図の回路ブロックは、前記図8
(a)と比較して判るように、図8(a)の各NOR回
路NOR1〜NOR4のNMOSプルダウントランジスタ9を削
除し、これに代えて、1個のNMOSトランジスタ17
を設け、このトランジスタ17を、接地電源Vssと高し
きい値電圧の共用PMOSトランジスタ8との間に配置
したものである。即ち、本変形例では、各NOR回路の
機能を、低しきい値のトランジスタで構成された各NO
R回路別のインバータ4と、高しきい値電圧の共用PM
OSトランジスタ8と、前記1個の共用NMOSトラン
ジスタ17とにより実現するものである。前記高しきい
値電圧の共用PMOSトランジスタ8と、前記1個の共
用NMOSトランジスタ17とは、図9から判るよう
に、擬似電源線VCNHの電位を制御するインバータと
して機能する。
【0069】(回路ブロックの第5の変形例) 図10は、回路ブロックの第5の変形例を示し、前記第
4の変形例の回路ブロックを更に改良したものである。
【0070】即ち、同図の回路ブロックは、前記図9と
比較して判るように、図9に示した1個の共用NMOS
トランジスタ17を削除した構成である。即ち、本変形
例では、各NOR回路の機能を、低しきい値のトランジ
スタで構成された各NOR回路別のインバータ4と、高
しきい値電圧の共用PMOSトランジスタ8とにより実
現するものである。
【0071】(回路ブロックの第6の変形例) 以上の説明では、2入力型のNAND回路及びNOR回
路を備える場合について説明したが、本発明は3以上の
入力型にも適用できる。本変形例は3入力型のNAND
回路に本発明を適用した例を示す。
【0072】図11おいて、26a〜26dは図2に示
した回路ブロックとほぼ同様の回路ブロックであり、相
互に同一構成である。回路構成は階層構造になってお
り、2個の回路ブロック26a、26bが集まって大ブ
ロックを形成し、他の2個の回路ブロック26c、26
dが集まって他の大ブロックを形成する。尚、各回路ブ
ロックが図2の回路ブロックと異なる点は、インバータ
4の出力ノードには、大ブロック選択信号Q1又はQ2
によって制御されるプルアップPMOSトランジスタ1
6が接続される点である。各回路ブロックの第1の擬似
接地線VSNL1は、高しきい値のNMOSトランジス
タ6を介して第2の擬似接地線VSNL2に接続され、
この第2の擬似接地線VSNL2は、大ブロック選択信
号Q1又はQ2によって制御される高しきい値のNMO
Sトランジスタ17を介して接地される。
【0073】大ブロックを選択する場合には、1つの大
ブロック選択信号(例えばQ1)がハイに遷移してNM
OSトランジスタ17がオンになり、第2の擬似接地線
VSNL2が接地電位Vssに充電される。続いて、1つ
のブロック選択信号(例えばP1)がハイに遷移して1
個の回路ブロック26aが選択されると、この選択され
た回路ブロック26aでは、トランジスタ6がオンし
て、擬似接地線VSNL1が第2の擬似接地線VSNL
2に接続され、第2の擬似接地線VSNL2に現れてい
た接地電位Vssが第1の擬似接地線VSNL1にも伝達
される。
【0074】最後に、アドレス信号A1〜A4が入力さ
れると、非選択の大ブロックでは、プルアップトランジ
スタ16がオンしているので、アドレス信号A1〜A4
がハイに遷移しても、各インバータ4の出力はハイに保
持される。また、選択された大ブロックでは、プルアッ
プトランジスタ16はオフになるが、非選択の回路ブロ
ック26bでは、トランジスタ6がオフであるため、第
2の擬似接地線VSNL2に接地電位Vssが印可されて
いても、第1の擬似接地線VSNL1はハイインピーダ
ンス状態にあり、また、プルアップトランジスタ5がオ
ンしているので、アドレス信号A1〜A4がハイに遷移
しても、各インバータ4の出力ノードD1〜D4はハイ
に保持される。一方、選択された回路ブロック26aで
は、第1の擬似接地線VSNL1には接地電位Vssが印
可され、またプルアップトランジスタ5、16が共にオ
フであるので、何れかのアドレス信号A1〜A4がハイ
に遷移すると、これに対応したインバータ4がロウを出
力する。
【0075】本変形例では、3入力のNAND回路の各
々は、各NAND回路別のインバータ4と、各回路ブロ
ックで共用する高しきい値のNMOSトランジスタ6
と、大ブロックで共用する高しきい値のNMOSトラン
ジスタ17とから成る。従って、トランジスタを共用せ
ずに各NAND回路を構成した場合と比べて、前記共用
トランジスタ6、17のゲート幅を大きく設定できるの
で、より一層の高速動作が図れるが期待できる。勿論、
接地電位Vssに最も近い共用トランジスタ17のみを高
しきい値に設定し、各回路ブロックの共用トランジスタ
6を低しきい値に設定しても、待機時のリーク電流を抑
制することが可能である。
【0076】このように、2入力の回路を最小回路とし
て多入力の回路を階層的に構成すれば、高速で且つ待機
時のリーク電流が少ない多入力のデコード回路を実現す
ることができる。
【0077】尚、図11の4個の回路ブロック26a〜
26dを大ブロックとして選択する場合には、図11に
示した2個の高しきい値のNMOSトランジスタ17、
17を接地せずに、図示しない第3の疑似接地線に接続
し、この疑似接地線を図示しない高しきい値のNMOS
トランジスタを介して接地電源Vssに接続する。更に、
この新たに設けた高しきい値のNMOSトランジスタの
ゲートに、前記4個の回路ブロック26a〜26dを同
時に選択するための大ブロック選択信号(図示せず)を
入力する。
【0078】尚、最小の各回路ブロック26a〜26d
の内部構成は、既述した全ての変形例が適用可能であ
り、また、階層毎に異なる変形例を適用することも可能
であるのは勿論である。
【0079】即ち、本変形例の半導体集積回路は、接地
ノードが第1の疑似接地線に接続された複数個の論理回
路と、前記第1の疑似接地線を第2の擬似接地線に接続
し、且つブロック選択信号により制御されるNMOSト
ランジスタスイッチとを備えて、1個の回路ブロックが
構成される半導体集積回路であって、前記回路ブロック
を複数個備えると共に、前記複数個の回路ブロックは、
前記第2の擬似接地線を介して階層的に接続され、前記
各階層間には、隣り合う2つの階層を接続し且つこの両
層のうち上層のブロック選択信号により制御されるNM
OSトランジスタスイッチが配置され、前記各階層のN
MOSトランジスタスイッチのうち最上層のNMOSト
ランジスタスイッチが接地線に接続され、少くとも、前
記最上層のNMOSトランジスタスイッチのしきい値電
圧は、前記各回路ブロックの複数個の論理回路を構成す
るNMOSトランジスタのしきい値電圧よりも高く設定
されることを特徴とする。
【0080】その場合、前記複数個の論理回路は、各
々、インバータ又はNAND回路により構成できる。
【0081】また、前記ブロック選択信号及び前記各層
のブロック選択信号が全てハイに遷移する時刻は、前記
各回路ブロックの複数個の論理回路に入力する信号が全
てハイに遷移する時刻よりも早い時刻に設定される。
【0082】また、本変形例では、図11に示したよう
に、NAND回路を備える回路ブロック26a〜26d
を例に挙げて説明したが、NAND回路に代えて、NO
R回路を備える回路ブロックについても、トランジスタ
のP型、N型、及び電圧の方向を逆にするだけであり、
同様に適用可能である。即ち、このような変形例の半導
体集積回路は、電源ノードが第1の疑似電源線に接続さ
れた複数個の論理回路と、前記第1の疑似電源線を第2
の擬似電源線に接続し、且つブロック選択信号により制
御されるPMOSトランジスタスイッチとを備えて、1
個の回路ブロックが構成される半導体集積回路であっ
て、前記回路ブロックを複数個備えると共に、前記複数
個の回路ブロックは、前記第2の擬似電源線を介して階
層的に接続され、前記各階層間には、隣り合う2つの階
層を接続し且つこの両層のうち上層のブロック選択信号
により制御されるPMOSトランジスタスイッチが配置
され、前記各階層のPMOSトランジスタスイッチのう
ち最上層のPMOSトランジスタスイッチが電源線に接
続され、少くとも、前記最上層のPMOSトランジスタ
スイッチのしきい値電圧の絶対値は、前記各回路ブロッ
クの複数個の論理回路を構成するPMOSトランジスタ
のしきい値電圧の絶対値よりも高く設定されることを特
徴とする。
【0083】その場合、前記複数個の論理回路は、イン
バータ又はNOR回路により構成できる。
【0084】更に、前記ブロック選択信号及び前記各層
のブロック選択信号が全てロウに遷移する時刻は、前記
各回路ブロックの複数個のインバータ又はNAND回路
に入力する信号が全てロウに遷移する時刻よりも早い時
刻に設定される。
【0085】(プリデコード回路の第1の変形例) 次に、プリデコード回路25の第1の変形例を図12に
示す。この変形例のプリデコード回路25’は、請求
2記載の発明の実施の形態を示し、図3のプリデコード
回路25と同様に、待機時にロウのブロック選択信号P
1を出力する回路であって、待機時の内部論理回路10
のリーク電流を制限する高しきい値のトランジスタをN
MOSトランジスタ3で構成し、このNMOSトランジ
スタ3を内部論理回路10と接地との間に配置したもの
である。この高しきい値のNMOSトランジスタ3は、
待機時にロウとなる動作/待機切換信号(制御信号)V
SWにより制御される。更に、図3のプルダウンNMO
Sトランジスタ11に代えて、前記動作/待機切換信号
VSWにより制御されるプルアップPMOSトランジス
タ14が配置される。
【0086】次に、本変形例の動作を説明する。待機
時、内部論理回路10はハイを出力し、このハイ出力は
ドライブ回路12で反転されて、ブロック選択信号P1
はロウとなる。一方、動作/待機切換信号VSWがロウ
となり、NMOSトランジスタ3がオフして、接地線V
SNPと接地とは切り離され、内部論理回路10から接
地へのリーク電流が遮断される。この際、接地線VSN
Pがフローティングとなり、所定電源Vccから内部論理
回路10へのリーク電流により、接地線VSNPの電位
が上昇するのに起因して内部論理回路10の出力が変化
しても、プルアップPMOSトランジスタ14のオンに
より、ドライブ回路12の入力ノードは所定電位Vccに
固定され、ドライブ回路12からのブロック選択信号P
1はロウに固定される。
【0087】尚、ドライブ回路12の入力ノードにプル
アップPMOSトランジスタ14を配置する理由は次の
通りである。即ち、前記図3に示すプルダウンNMOS
トランジスタ11をドライブ回路12の出力ノードに配
置してもよいが、高しきい値のトランジスタ3を制御す
る動作/待機切換信号VSWが待機時にロウであるの
で、プルダウンNMOSトランジスタ11を制御するに
は、前記切換信号VSWを反転させる回路が余分に必要
となるため、この余分な反転回路を不要とするためであ
る。
【0088】更に、ブロック選択信号P1はドライブ回
路12のみでロウに固定されるので、ドライブ回路12
は、内部論理回路10からは独立し、低電位側は直接接
地できる構成である。従って、待機時には、ドライブ回
路12はロウを出力し続ける。但し、待機時にドライブ
回路12のリーク電流が問題となる場合は、ドライブ回
路12を構成するPMOSトランジスタ15を高しきい
値のトランジスタで構成すれば、リーク電流は低減でき
る。
【0089】加えて、ドライブ回路12の前記PMOS
トランジスタ15を高しきい値のトランジスタで構成す
ると、動作時でのブロック選択信号P1の立ち上り速度
が劣化するが、前記実施の形態の構成では、ブロック選
択信号P1はセットアップ信号として使われるのみであ
って、この選択信号P1が起動トリガーとはならないの
で、少々の速度劣化は問題ではない。
【0090】また、ドライブ回路12の速度の劣化が問
題となる場合は、PMOSトランジスタ15を低しきい
値化し、このPMOSトランジスタ15と所定電源Vcc
との間に高しきい値のPMOSトランジスタを挿入し、
待機時はこの高しきい値のPMOSトランジスタがオフ
になるように制御すれば、ドライブ回路12の高速性と
低リーク電流特性とが両立できる。
【0091】(プリデコード回路の第2の変形例) 次に、プリデコード回路25の第2の変形例を図13に
示す。この変形例のプリデコード回路25''は、請求
3記載の発明の実施の形態を示し、待機時にハイのブロ
ック選択信号/P1を出力する回路である。同図のプリ
デコード回路は、図3のプリデコード回路の構成とほぼ
同様であるが、異なる点は、内部論理回路10’の待機
時の出力が図3の内部論理回路10の出力を反転した電
位、即ちロウである点、及びプルダウンNMOSトラン
ジスタ11の配置位置を内部論理回路10’とドライブ
回路12との間に変更したものである。但し、待機時に
ドライブ回路12がブロック選択信号/P1を所定電源
Vccの高電位に保持するので、ドライブ回路12に所定
電源Vccを直接に接続する。
【0092】尚、ドライブ回路12を構成するNMOS
トランジスタによるリーク電流が問題となる場合は、こ
のNMOSトランジスタを高しきい値のトランジスタで
構成する。このNMOSトランジスタを高しきい値にし
ない場合には、ドライブ回路12と接地との間に、スイ
ッチとして、他の高しきい値のNMOSトランジスタを
挿入すればよい。
【0093】(プリデコード回路の第3の変形例) 次に、プリデコード回路25の第3の変形例を図14に
示す。この変形例のプリデコード回路25'''は、請求
項4記載の発明の実施の形態を示し、前記第2の変形例
と同様に、待機時にハイのブロック選択信号/P1を出
力する回路である。同図のプリデコード回路は、図12
のプリデコード回路の構成とほぼ同様であるが、異なる
点は、内部論理回路10’の待機時の出力が図3の内部
論理回路10の出力を反転した電位、即ちロウである
点、及びプルアップPMOSトランジスタ14の配置位
置をドライブ回路12の出力ノード側に変更した点であ
る。この場合、ドライブ回路12の低電位側ノードを内
部論理回路10’の接地線VSNPに接続すると共に、
ドライブ回路12のPMOSトランジスタ15を低しき
い値のトランジスタで構成する。
【0094】尚、所定電源Vcc側と接地側の双方に高し
きい値のトランジスタが挿入されて、内部論理回路と所
定電源Vcc及び接地電源Vssとが切り離される場合は、
待機時にハイになる信号/VSW、待機時にロウになる
信号VSWの双方が供給されるので、プルアップ及びプ
ルダウンの各トランジスタはドライブ回路12の出力ノ
ードに直接挿入できる。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜請求項
記載の発明のデコード回路によれば、複数個の論理回
路を内部に有する回路ブロックにおいて、その回路ブロ
ックの電流のリーク経路を遮断するスイッチ回路とし
て、前記複数個の論理回路相互で同一機能のトランジス
タをマージした1個の高しきい値の共用トランジスタで
構成したので、面積増加を招くことなく、前記共用トラ
ンジスタのゲート幅を大きく設定できて、前記各論理回
路の高速動作性能を確保できると共に、前記スイッチ回
路をブロック選択信号で制御したので、動作時に、非選
択の回路ブロックでは前記スイッチ回路がオフ動作し
て、自己の回路ブロックの電流リーク経路を遮断させる
ことができ、従って、待機時だけでなく動作時において
も、リーク電流を低減できて、省エネルギー化を効果的
に達成できる効果を奏する。
【0096】更に、待機時のブロック選択信号の電圧を
期待値通りに確保したので、その待機時のブロック選択
信号により、前記リーク経路を遮断する高しきい値のス
イッチ回路を確実にオフ状態に制御できるので、回路ブ
ロックでの電流のリーク経路を確実に遮断できて、待機
時のリーク電流を少なく制限できる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のメモリのデコード
回路の全体構成を示す図である。
【図2】(a)は同メモリのデコード回路に備える回路
ブロックの内部構成を示す図、(b)は同回路ブロック
の動作波形を示す図である。
【図3】同メモリのデコード回路に備えるプリデコード
回路の内部構成を示す図である。
【図4】同メモリのデコード回路の電流のリーク経路を
示す図である。
【図5】従来例のメモリのデコード回路における電流の
リーク経路を示す図である。
【図6】(a)は回路ブロックの第1の変形例を示す
図、(b)は同回路ブロックの動作波形を示す図であ
る。
【図7】(a)は回路ブロックの第2の変形例を示す
図、(b)は同回路ブロックの動作波形を示す図であ
る。
【図8】(a)は回路ブロックの第3の変形例を示す
図、(b)は同回路ブロックの動作波形を示す図であ
る。
【図9】(a)は回路ブロックの第4の変形例を示す
図、(b)は同回路ブロックの動作波形を示す図であ
る。
【図10】(a)は回路ブロックの第5の変形例を示す
図、(b)は同回路ブロックの動作波形を示す図であ
る。
【図11】(a)は回路ブロックの第6の変形例を示す
図、(b)は同回路ブロックの動作波形を示す図であ
る。
【図12】プリデコード回路の第1の変形例を示す図で
ある。
【図13】プリデコード回路の第2の変形例を示す図で
ある。
【図14】プリデコード回路の第3の変形例を示す図で
ある。
【符号の説明】
NA1〜NAn NAND回路 NOR1〜NOR4 NOR回路 25 プリデコーダ(プリデコード回
路) 26a〜26d デコーダ(回路ブロック) 4 インバータ(論理回路) 5、7、14 プルアップ用PMOSトランジ
スタ 6 高しきい値の共用NMOSトラ
ンジスタスイッチ (スイッチ回路) 8 高しきい値の共用PMOSトラ
ンジスタスイッチ (スイッチ回路) 9、11、17 プルダウン用NMOSトランジ
スタ P1 プリデコード信号(ブロック選
択信号) 10 内部論理回路 12 ドライブ回路 VSNP 接地線 VCNP 電源線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−101669(JP,A) 特開 平7−244982(JP,A) 特開 平7−264775(JP,A) 特開 平8−18021(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11C 11/34 H03K 19/00 H01L 27/10

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数ビットのアドレス信号のうち一部を
    プリデコードし、ブロック選択信号を出力するプリデコ
    ード回路と、 前記プリデコード回路のブロック選択信号により選択さ
    れる複数個の回路ブロックとを備え、 前記各回路ブロックは、 自己が選択された時、前記プリデコード回路でプリデコ
    ードされない残りのアドレス信号をデコードし、複数個
    のトランジスタで構成される相互に同一構成の複数個の
    論理回路と、 前記複数個の論理回路を所定電源に接続するスイッチ回
    路とを有し、 前記スイッチ回路は、前記複数個の論理回路相互で同一
    機能のトランジスタをマージした1個のトランジスタで
    構成され、 前記スイッチ回路を構成する共用トランジスタは、前記
    各論理回路を構成する他のトランジスタのしきい値電圧
    よりも高いしきい値電圧を持ち、且つそのゲートには、
    前記プリデコード回路のブロック選択信号が入力され、 前記プリデコード回路は、 前記一部のアドレス信号を受け、待機時の出力期待値が
    ハイであり、且つ低しきい値のトランジスタのみで構成
    される内部論理回路と、 前記内部論理回路の出力を受け、低しきい値のトランジ
    スタのみで構成され、待機時の出力期待値がロウである
    インバータを有し、前記インバータの反転結果をブロッ
    ク選択信号として出力ノードから出力するドライブ回路
    と、 前記内部論理回路及び前記ドライブ回路が接続される電
    源線と、 前記電源線と所定電源との間に配置され、制御信号によ
    り待機時にオフになるように制御される高しきい値のP
    MOSトランジスタと、 前記ドライブ回路の出力ノードと接地線との間に配置さ
    れ、前記制御信号により待機時にオンになるように制御
    されるプルダウンNMOSトランジスタとを備えたこと
    を特徴とするデコード回路。
  2. 【請求項2】 複数ビットのアドレス信号のうち一部を
    プリデコードし、ブロック選択信号を出力するプリデコ
    ード回路と、 前記プリデコード回路のブロック選択信号により選択さ
    れる複数個の回路ブロックとを備え、 前記各回路ブロックは、 自己が選択された時、前記プリデコード回路でプリデコ
    ードされない残りのアドレス信号をデコードし、複数個
    のトランジスタで構成される相互に同一構成の複数個の
    論理回路と、 前記複数個の論理回路を所定電源に接続するスイッチ回
    路とを有し、 前記スイッチ回路は、前記複数個の論理回路相互で同一
    機能のトランジスタをマージした1個のトランジスタで
    構成され、 前記スイッチ回路を構成する共用トランジスタは、前記
    各論理回路を構成する他のトランジスタのしきい値電圧
    よりも高いしきい値電圧を持ち、且つそのゲートには、
    前記プリデコード回路のブロック選択信号が入力され、 前記プリデコード回路は、 前記一部のアドレス信号を受け、待機時の出力期待値が
    ハイであり、且つ低しきい値のトランジスタのみで構成
    される内部論理回路と、 前記内部論理回路の出力を受け、待機時の出力期待値が
    ロウであるインバータを有し、前記インバータの反転結
    果をブロック選択信号として出力ノードから出力するド
    ライブ回路と、 前記内部論理回路が接続される接地線と、 前記接地線と接地との間に配置され、制御信号により待
    機時にオフになるように制御される高しきい値のNMO
    Sトランジスタと、 前記内部論理回路の出力ノードと所定電源との間に配置
    され、前記制御信号により待機時にオンになるように制
    御されるプルアップPMOSトランジスタとを備えたこ
    とを特徴とするデコード回路。
  3. 【請求項3】 複数ビットのアドレス信号のうち一部を
    プリデコードし、ブロック選択信号を出力するプリデコ
    ード回路と、 前記プリデコード回路のブロック選択信号により選択さ
    れる複数個の回路ブロ ックとを備え、 前記各回路ブロックは、 自己が選択された時、前記プリデコード回路でプリデコ
    ードされない残りのアドレス信号をデコードし、複数個
    のトランジスタで構成される相互に同一構成の複数個の
    論理回路と、 前記複数個の論理回路を所定電源に接続するスイッチ回
    路とを有し、 前記スイッチ回路は、前記複数個の論理回路相互で同一
    機能のトランジスタをマージした1個のトランジスタで
    構成され、 前記スイッチ回路を構成する共用トランジスタは、前記
    各論理回路を構成する他のトランジスタのしきい値電圧
    よりも高いしきい値電圧を持ち、且つそのゲートには、
    前記プリデコード回路のブロック選択信号が入力され、 前記プリデコード回路は、 前記一部のアドレス信号を受け、待機時の出力期待値が
    ロウであり、且つ低しきい値のトランジスタのみで構成
    される内部論理回路と、 前記内部論理回路の出力を受け、待機時の出力期待値が
    ハイであるインバータを有し、前記インバータの反転結
    果をブロック選択信号として出力ノードから出力するド
    ライブ回路と、 前記内部論理回路が接続される電源線と、 前記電源線と所定電源との間に配置され、制御信号によ
    り待機時にオフになるように制御される高しきい値のP
    MOSトランジスタと、 前記内部論理回路の出力ノードと接地との間に配置さ
    れ、前記制御信号により待機時にオンになるように制御
    されるプルダウンNMOSトランジスタとを備えたこと
    を特徴とするデコード回路。
  4. 【請求項4】 複数ビットのアドレス信号のうち一部を
    プリデコードし、ブロック選択信号を出力するプリデコ
    ード回路と、 前記プリデコード回路のブロック選択信号により選択さ
    れる複数個の回路ブロックとを備え、 前記各回路ブロックは、 自己が選択された時、前記プリデコード回路でプリデコ
    ードされない残りのア ドレス信号をデコードし、複数個
    のトランジスタで構成される相互に同一構成の複数個の
    論理回路と、 前記複数個の論理回路を所定電源に接続するスイッチ回
    路とを有し、 前記スイッチ回路は、前記複数個の論理回路相互で同一
    機能のトランジスタをマージした1個のトランジスタで
    構成され、 前記スイッチ回路を構成する共用トランジスタは、前記
    各論理回路を構成する他のトランジスタのしきい値電圧
    よりも高いしきい値電圧を持ち、且つそのゲートには、
    前記プリデコード回路のブロック選択信号が入力され、 前記プリデコード回路は、 前記一部のアドレス信号を受け、待機時の出力期待値が
    ロウであり、且つ低しきい値のトランジスタのみで構成
    される内部論理回路と、 前記内部論理回路の出力を受け、低しきい値のトランジ
    スタのみで構成され、待機時の出力期待値がハイである
    インバータを有し、前記インバータの反転結果をブロッ
    ク選択信号として出力ノードから出力するドライブ回路
    と、 前記内部論理回路及び前記ドライブ回路が接続される接
    地線と、 前記接地線と接地との間に配置され、制御信号により待
    機時にオフになるように制御される高しきい値のNMO
    Sトランジスタと、 前記ドライブ回路の出力ノードと所定電源との間に配置
    され、前記制御信号により待機時にオンになるように制
    御されるプルアップPMOSトランジスタとを備えたこ
    とを特徴とするデコード回路。
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