JPH0652685A - パワーオンリセット制御型ラッチ型行ラインリピータを有する半導体メモリ - Google Patents

パワーオンリセット制御型ラッチ型行ラインリピータを有する半導体メモリ

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JPH0652685A
JPH0652685A JP24545491A JP24545491A JPH0652685A JP H0652685 A JPH0652685 A JP H0652685A JP 24545491 A JP24545491 A JP 24545491A JP 24545491 A JP24545491 A JP 24545491A JP H0652685 A JPH0652685 A JP H0652685A
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JP24545491A
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English (en)
Inventor
William C Slemmer
シー. スレマー ウイリアム
David C Mcclure
チャールズ マククルーア デイビッド
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
STMicroelectronics lnc USA
Original Assignee
SGS Thomson Microelectronics Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 動作中の消費電力を減少する。 【構成】 行ラインリピータ16は列アドレスの一部に
従って制御され、全部の選択された行が付勢された後
に、選択されたサブアレイ12と関連していない行ライ
ンリピータ16がそれらの出力端において行ラインを脱
付勢化させる。行ラインリピータ16の各々はラッチを
有しており、選択されたサブアレイと関連する行ライン
リピータ16は選択された行ラインを付勢状態に維持す
る。また、パワーオンリセット回路24からの行ライン
リピータ16の別の制御が与えられている。ダミー行ラ
インDRLも設けられており、それは実際の行ラインを
エミュレートし、選択された行が完全に付勢される時間
がより精密に判別される。したがって、非選択状態の行
ラインリピータがそれらの出力端を脱付勢化する時間を
制御することが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は集積メモリ回路の分野に
関するものであって、更に詳細には、その中のメモリ格
納セルの選択を行なう技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の集積メモリ回路、例えばランダム
アクセスメモリ(RAM)、そのスタティックタイプ
(SRAM)及びダイナミックタイプ(DRAM)の両
方、リードオンリーメモリ(ROM)、及びそのマスク
プログラムタイプ及び電気的書込み可能タイプ(PRO
M,EPROM,EEPROM及びEAROM)の両方
のもの、及び例えば二重ポートRAM及びFIFOなど
のようなその他のメモリは、通常、行及び列の形態に組
織化される。この行と列の構成は、アレイ内のメモリセ
ルの物理的な配列に対してのみならず、メモリ自身の電
気的な動作に対しても適用される。アドレス端子のうち
のあるものはアレイ内の一行のメモリセルの選択に使用
され、且つ他のあるものは一列の選択に使用され、選択
された行内の一つ又はそれ以上のメモリセルへのアクセ
スを与える。注意すべきことであるが、DRAMにおい
ては、行及び列アドレスは、通常、デバイスアドレス端
子において時間多重化されている。
【0003】メモリセルの数が非常に大きい場合、例え
ば220個の格納位置(即ち、1メガビット)のオーダー
の場合、たとえ1ミクロン未満の特徴寸法を可能とする
現在の技術水準における技術を使用して製造した場合に
おいても、メモリアレイの物理的寸法は極めて大きなも
のとなる。その上、この様なメモリに対して必要な物理
的メモリ寸法がより大きいと、メモリアレイの一つの行
の選択がより多数のメモリセルを活性化させることとな
る。この様な活性化は、通常、行デコーダによって行な
われ、通常行ライン又はワードラインと呼ばれる長尺状
の導体上にアクティブ(活性)論理レベルを与える。こ
の導体上の活性レベルは、それと関連する行内のメモリ
セルをそれらのそれぞれのビットラインと接続させ、そ
の際に、格納セルをセンスアンプと導通状態とさせる。
【0004】勿論、各行に対して活性化されるメモリセ
ルの数はメモリの格納容量及びメモリアレイの構成に依
存する。例えば、1024個の列と1024個の行とを
有する「正方形」の1Mbitメモリアレイにおいて
は、行全体の選択により1024個のメモリセルが活性
化され、且つこの数のメモリセルをビットラインへ接続
しそれらの格納したデータをセンスアンプへ伝送させ
る。従って、行全体のメモリセルを選択し且つ付勢する
ために必要とされる電力消費は、この様な高密度のメモ
リではかなり大きなものとなる。単一の行アドレスを比
較的長い期間の間提供することが可能なSRAM装置に
おいては(例えば、同一の行内の複数個の数のメモリセ
ルに対する逐次的な動作のため)、デバイスによって消
費される活性電力は極めて高いものである。従って、行
全体が活性化される期間を制限することが望ましい。
【0005】アクティブ電力消費が高いという問題は、
特に、二重ポートRAM及びFIFOなどのようなメモ
リにおいて深刻である。これらのメモリタイプの各々に
おいて、読取り動作と書込み動作とを同時的に実施する
場合に二つの行のメモリセルを選択し且つ同時的にイネ
ーブルさせることがしばしば行なわれる。従って、この
様な同時的な動作に対してのこの様なメモリに対するア
クティブ電力は、同様な寸法を有する単一ポートRAM
のアクティブ電力の2倍である。
【0006】行ライン選択の期間を制限する一つの先行
技術は、行ラインの付勢を「タイムアウト」させ、従っ
て一つの行が初期的にアクセスされた後に、行ライン信
号を非活性論理レベルへ復帰させる。その行内のメモリ
セルの内容の格納はこの様な構成におけるセンスアンプ
によって与えられ、従って行ラインを付勢することの必
要性なしに読取り動作を繰返し行なうことが可能であ
る。この技術は、書込み動作を表わすデータ入力端子に
おける遷移をモニタし、その場合に、行ライン信号が再
度付勢されて選択した行のメモリセル内へデータを書込
むことを可能とする。この技術は、データ入力端におけ
る遷移が比較的遅い場合にはエラーを発生することが判
明した。なぜならば、この様に遅い遷移は、遷移検知回
路によって検知されない可能性があるからである。更
に、入力端子が接続されているデータバス上にトライス
テート条件が存在すると、検知回路に対して誤った遷移
を与える場合がある。
【0007】電力散逸を制限するための別の先行技術
は、特定の行ラインによって動作される活性(アクティ
ブ)ビットライン負荷を減少させることである。例え
ば、各「行」に対して複数個の行デコーダを設けること
が可能であり、従って行アドレスと最大桁列アドレスビ
ットの組合わせが1個の行デコーダを選択し、各選択さ
れる行内のメモリセルの数が減少される。この様な技術
は活性電力を減少させるが、付加的な行デコーダを構成
するために集積回路チップの寸法は増加されねばならな
い。このことは、回路の製造コストを増加させるばかり
か、該回路を所望のパッケージ寸法内にはめ込む場合に
問題が発生する場合がある。
【0008】行ラインの一部を選択するための別の先行
技術は、Sakurai et al.「ダイナミック
二重ワードラインを有する低電力46ns256kbi
tCMOSスタチックRAM(A Low Power
46 ns 256 kbit CMOS Stat
ic RAM with Dynamic Doubl
e Word Line)」、IEEE・ジャーナル・
ソリッド・ステート・サーキッツ、Vol.SC−1
9、No.5(IEEE、1984年10月)、pp.
578−585の文献に記載されている。この文献に記
載されている技術では、各ビットをアクセスする場合に
2本のワードラインを使用しており、1本はメインのワ
ードラインMWLであり且つ他方はより小さなセクショ
ンのワードラインSWLである。上掲したSakura
i et al.の文献の図2に示されている如く、メ
インワードラインは行デコーダによって提供され、セク
ションワードラインを駆動するためにNORゲートが列
デコーダによって制御され、各セクションに対するNO
Rゲートは互いに並列的に接続されており、それら全て
はメインワードラインから離れている。この様に、選択
されたセクションにおける行の部分のみがアクセスされ
る。しかしながら、この方法は、付加的なレベルの導
体、即ち第二アルミニウム層を必要とする(579頁、
右側欄、表II参照)。この様な付加的なプロセス複雑
性は、勿論、極めてコスト高なものである。更に、行デ
コーダからのメインワードラインは、選択されたセクシ
ョンワードラインが活性状態に止どまる全期間に対して
付勢された状態のままでなければならない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的とすると
ころは、一つの行ラインが付勢された後に選択されるメ
モリセルの数を制限することにより電力散逸を減少させ
たメモリアーキテクチャを提供することである。本発明
の別の目的とするところは、メモリ装置のパワーアップ
期間中に複数個の行ラインのパワーオンを防止する制御
回路を有するメモリアーキテクチャを提供することであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、行及び列の状
態に配列したメモリセルからなる1個又はそれ以上のア
レイを有する集積メモリ回路内に組込むことが可能であ
る。行アドレスに従って一行のメモリセルを選択した後
に、列アドレスビットのうちのあるものが使用されるべ
き行の部分を選択し、且つその行の選択されなかった部
分に対する行ラインは脱付勢化される。該行ラインの部
分を付勢された状態に維持するためにラッチ用リピータ
が使用され、従って選択された部分の何れの側における
行ラインもディスエーブルさせることが可能である。ラ
ッチ型リピータは、行ラインの選択の後にリピータを分
離し、且つ選択されなかったサブアレイと関連するリピ
ータを放電するために単一の信号(又は1個の信号とそ
の補数)のみが必要とされるに過ぎない態様で構成され
ている。
【0011】
【実施例】図1を参照すると、本発明の好適実施例を組
込んだ集積回路メモリ1のブロック図が示されている。
メモリ1は集積回路メモリであり、例えば、220即ち
1,048,576個の格納位置乃至はビットを持った
スタチックランダムアクセスメモリ(SRAM)であ
る。この実施例におけるメモリ1は幅広ワードメモリで
あり、各々が8ビットの217即ち128k個のアドレス
可能な位置として構成されたメモリである。従って、例
えば、読取り動作において、メモリ位置の一つへアクセ
スすると、8個の入力/出力端子DQにおいて8個のデ
ータビットが表われる。この実施例におけるメモリ1の
電気的構成は、1024行×1024列であり、各通常
のメモリ動作において8個の列がアクセスされる。
【0012】この実施例のメモリ1において、メモリア
レイは8個のサブアレイ120 乃至127 に分割されて
おり、各サブアレイは1024個の行と128個の列と
を有している。メモリ1は、唯一のメモリアドレスを特
定するために必要とされる17個のアドレスビットを受
取るために17個のアドレス端子A0乃至A16を有し
ている。従来の態様においては、これら17個のアドレ
ス端子からの信号はアドレスバッファ(不図示)によっ
てバッファされる。この様なバッファ動作の後に、これ
らのアドレス端子のうちの10個(A7乃至A16)に
対応する信号が行デコーダ14によって受取られ、10
24個の行のうちで行デコーダ14によって付勢される
べきものを選択する。
【0013】図1は、サブアレイ12同士の且つ行デコ
ーダ14に対しての相対的な物理的位置を概略示してい
る。以下に更に詳細に説明する如く、サブアレイ12内
の一行のメモリセルの選択は行ラインによって行なわ
れ、該行ラインのうちの一つは、端子A7乃至A16に
おける行アドレスの値に従って行デコーダ14から駆動
される。行デコーダ14が中央に位置しており且つその
両側にサブアレイ12が配設されている図1に示したよ
うな構成においては、最大桁列アドレスビット(この実
施例においてはアドレス端子A6)も行デコーダ14に
よってデコードされ、従ってこの最大桁列アドレスビッ
トに従って中央に位置された行デコーダ14の片側のみ
の行ラインが付勢されるようにすることが望ましい。1
本の行ラインが付勢されると、メモリセルの内容が従来
の態様でそれらの対応するビットラインと接続される。
サブアレイ12内のビットライン上のデータ状態を検知
し且つ格納するためにセンスアンプ13が設けられてい
る。注意すべきことであるが、本発明に従い、多くの従
来の構成及び配列を有するセンスアンプ13をメモリ1
において使用することが可能であり、この様な配列とし
ては、各ビットライン対に対して1個のセンスアンプを
割当てること、又は複数個のビットライン対に対して1
個のセンスアンプを割当てどのビットライン対が検知さ
れるべきであるかの選択は列アドレスに従って列デコー
ダ18によって行なわれるものなどを包含している。
【0014】活性動作期間中に消費される電力を減少さ
せるために、この実施例においては、各活性サイクル期
間中にサブアレイ12のうちの一つのみが付勢された状
態とされ、付勢された状態に止どまるサブアレイ12の
選択は所望のメモリアドレス(即ち、列アドレスのうち
の3個のビット)によって決定される。このことは、サ
ブアレイ12の間及び行デコーダ14とサブアレイ12
3 及び124 との間に設けられているリピータ16によ
って行なわれる。リピータ14は、選択された行ライン
の付勢された状態を通過させ、且つ、更に詳細に以下に
説明する如く、選択されたサブアレイ12に対する選択
された行ラインの付勢された状態をラッチし且つ選択さ
れないサブアレイ12に対する行ラインを脱付勢化させ
る。この構成は、アクセスされたメモリ位置の8個の全
てのビットが同一のサブアレイ12内に位置されること
を必要とする。
【0015】残りの7個のアドレス端子(A0乃至A
6)に対応する信号が列デコーダ18によって受取ら
れ、リピータ14を制御してラインRST0乃至RST
7によりサブアレイ12のうちの一つの選択状態を維持
する。列デコーダ18も、従来の態様で、該列アドレス
値の残部に応答して、選択されたサブアレイ12におけ
る所望の列を選択する。行デコーダ14及び列デコーダ
18へのアドレス値の送信のために単一のラインが示さ
れているが、多数の従来のメモリにおける如く、デコー
ド動作を簡単化するために、アドレスバッファから該デ
コーダへ各アドレスビットの真の値とその補数の値の両
方を送信させることも可能であることに注意すべきであ
る。
【0016】本発明のこの実施例においては、更に、メ
モリ1内に入力/出力回路20が設けられており、それ
は、nビットバス21を介して列デコーダ18と連結さ
れており、且つ入力/出力端子DQ、書込みイネーブル
端子W_及び出力イネーブル端子OEを有している。入
力/出力回路20は、メモリ1へ供給されたアドレス値
に従って選択されるメモリセルと入力/出力端子DQと
の間の通信を与え且つ制御するための通常の回路を有し
ており、従って、その詳細な説明は割愛する。注意すべ
きことであるが、入力/出力幅に関し、且つ共通ではな
く専用の入力/出力端子を具備するメモリ1の多数のそ
の他の構成を有するものも本発明を使用することが可能
である。
【0017】メモリ1は、更に、タイミング制御回路2
2を有しており、それは、従来の態様で、メモリサイク
ル期間中にメモリ1の種々の部分の動作を制御する。注
意すべきことであるが、タイミング制御回路22は、図
1によって暗示される如く、特定のブロックの回路では
なく、通常、メモリ1内の種々の部分の動作を制御する
ためにメモリ1内に分散されている。タイミング制御回
路22は、例えば、メモリ1の動作をイネーブル及びデ
ィスエーブルさせる端子CEからの信号を受取る。注意
すべきことであるが、あるスタチックメモリの場合に
は、タイミング制御回路22が、メモリ1の動作をダイ
ナミックに制御するために、従来のアドレス遷移検知回
路(不図示)に従って応答することも可能である。注意
すべきことであるが、この様なアドレス遷移検知に従っ
ての制御は、本発明のこの実施例において好適なもので
ある。なぜならば、更に詳細に以下に説明する如く、リ
ピータ16の制御は、好適には、1サイクル内において
動的に実施されるからである。図1に示した如く、タイ
ミング制御回路22からのラインSELは、以下に説明
する如く、リピータ16を制御するためにリピータ16
へ接続されている。
【0018】メモリ1は、更に、パワーオンリセット回
路24を有している。パワーオンリセット回路24は、
電力供給端子Vccからバイアス電圧を受取り(勿論、図
示していない接続によってメモリ1のその他の部分も同
じである)、且つメモリ1が初期的にパワーアップした
後にVcc電源が十分なレベルに到達したことを表わす信
号をラインPOR上に発生し、メモリ1の一部が不定の
即ち不所望の状態にパワーアップすることを防止する。
以下に詳細に説明する如く、且つ1990年8月17日
に出願され本願出願人に譲渡されている米国特許出願第
569,000号に記載されている如く、パワーオンリ
セット回路24は、図1内のタイミング制御回路22へ
のラインPORの接続によって示唆される如く、メモリ
1の他の部分を同様に制御することも可能である。上記
の米国特許出願第569,000号は、更に、パワーオ
ンリセット回路24の好適な形態を記載しているが、本
発明においては、従来のパワーオンリセット回路を使用
することも可能である。
【0019】図10を参照して、本発明のこの実施例に
基づくパワーオンリセット回路140の好適な構成及び
動作について説明する。パワーオンリセット回路140
は、電源電圧Vcc及び接地基準電圧Vssを受取る。Vcc
及びVssは、CMOSラッチ142内のトランジスタを
バイアスする。ラッチ142は、交差結合したCMOS
インバータから構成されたラッチであり、且つVccとそ
の中の交差結合したノードC1との間に接続されたコン
デンサ144を有すると共に、Vssとその中の交差結合
された他のノードC2との間に接続されているコンデン
サ146を有している。以下に更に詳細に説明する如
く、コンデンサ144及び146は、メモリ1のパワー
アップ時にラッチ142をプリセットする。
【0020】ラッチ142は、交差結合されたノードC
2へ接続されている一連のインバータ72を介して、ラ
インPORへその論理状態を通信する。この一連のイン
バータにおけるインバータ72の数(この実施例におい
ては6個)は、ラッチ142のスイッチングとラインP
ORの遷移との間の遅延時間を決定する。一連のインバ
ータ72内において、コンデンサ150の一方のプレー
トがノードC2からの奇数個のインバータであるインバ
ータ72の入力端(この場合には、ノードC2から5番
目のインバータ72の入力端)へ接続されており、他方
のプレートはVccへ接続されている。更に、一連のイン
バータ72の中で、コンデンサ74の一方の側部がイン
バータ72のうちの一つ、好適にはノードC2から奇数
番目のインバータであるインバータ72の入力端へ接続
されており(この場合には、コンデンサ74がノードC
2から3番目のインバータ72の入力端へ接続されてい
る)、且つその他方のプレートはVccへ接続されてい
る。コンデンサ74はパワーオンリセット回路140の
動作を安定化させるべく作用し、従って、それは、Vcc
が本回路のトリップ点の周りで小さな振れを発生する場
合に迅速に振動することはない。コンデンサ74は、更
に、以下に詳細に説明する如く、一連のインバータ72
の動作を遅滞化させる。
【0021】パワーオンリセット回路140は、更に、
ccとVssとの間でバイアスされた計時型スイッチ14
8を有している。VccはPチャンネルトランジスタ15
2のソースへ接続されており、該トランジスタのゲート
は、一連のインバータ72内に接続されているコンデン
サ150のプレートへ接続されている。トランジスタ1
52のドレインはNチャンネルトランジスタ154のド
レインへ接続されており、トランジスタ154のゲート
はVccへ接続されており且つそのソースはVssによって
バイアスされている。トランジスタ152は、好適に
は、トランジスタ154よりも大型であり、そのW/L
は、それぞれ、10及び4のオーダーである。トランジ
スタ152及び154のドレインはコンデンサ156の
一方のプレートへ接続されており、該コンデンサの他方
のプレートはVssへ接続されると共にトランジスタ15
8のゲートへ接続されており、トランジスタ158のド
レインはラッチ142の交差結合したノードC1へ接続
されており、そのソースはVssへ接続されている。以下
の説明から明らかな如く、計時型スイッチ148は、V
ccのパワーアップの後の所定時間において、ラッチ14
2をしてその状態を変化させる。
【0022】注意すべきことであるが、ラッチ142、
計時型スイッチ148及びインバータ72の遅延チェー
ンを設けることはパワーオンリセット回路においては従
来公知である。図10に示したリセット回路60などの
ようなリセット回路を包含することのないこの様な従来
のパワーオン回路は、パワーオン回路の状態が電力損失
の場合に迅速にリセットされない短期間の電力損失の場
合に不正確な動作を発生する場合がある。電源電圧が失
われ次いでパワーオンリセット回路がその適切な初期状
態へ復帰する時間の前に回復されると、パワーオンリセ
ット回路は、パワーオンが完全に発生したことを回路の
残部へ信号を直ぐに発生し(即ち、電力損失の時に発生
されたものと同一の信号)、且つ完全なパワーアップが
発生する前に回路の正常の動作をイネーブルさせる。こ
のことは、回路の残部をランダムな、従って潜在的には
不所望な状態で初期化することを可能とする。
【0023】しかしながら、本発明のこの実施例によれ
ば、パワーオンリセット回路140は、更に、リセット
回路60を有しており、それは、電源電圧Vccがあるレ
ベル以下に降下するとパワーオンリセット回路140の
状態が完全に且つ迅速にリセットされることを確保す
る。リセット回路60はNチャンネルトランジスタ62
を有しており、そのソース対ドレイン経路はラッチ14
2の交差結合したノードC2とVccとの間に接続されて
おり、且つそのゲートはコンデンサ66の一方のプレー
トに結合されており、該コンデンサの他方のプレートは
ssへ接続されている。トランジスタ62のゲートは、
更に、トランジスタ68及び70のソースへ接続されて
いる。Nチャンネルトランジスタ68及び70の各々
は、それらのドレインをVccへ接続しており、トランジ
スタ68のゲートはトランジスタ62のゲートへ接続し
ており、且つトランジスタ70のゲートはVccへ接続し
ている。リセット回路60の動作に関して以下に説明す
る如く、トランジスタ62は、それがトランジスタ68
のスレッシュホールド電圧よりも低いスレッシュホール
ド電圧を有するように構成することが望ましい。従来公
知の如く、このことは、トランジスタ62及び68に対
して異なったスレッシュホールド調整用イオン注入を行
なうことによって達成するか、又は、トランジスタ68
のW/L比よりもトランジスタ62のW/L比を著しく
大きくすることによって実現することが可能である。
【0024】リセット回路60を包含するパワーオンリ
セット回路140の動作について、Vccに対して何ら電
力が印加されておらず且つメモリ1がパワーアップされ
る状態から開始して説明する。Vccが無電力条件からラ
ンプアップすると、コンデンサ144及び146はラッ
チ148をして、それにそれぞれ接続されているコンデ
ンサ144及び146の作用によって、ノードC1が高
レベルであり且つノードC2が低レベルである状態にセ
ットさせる。交差結合されたノードC2における低論理
レベルは、6個のインバータ72を介して、ラインPO
Rに低論理レベルを与える。このことは、メモリ1の残
部に対し、特に評価論理30に対して、メモリ1がいま
だに十分にパワーアップされていないことを表わす。こ
の初期状態において、リセット回路60内のトランジス
タ62はオフ状態を維持する。なぜならば、そのゲート
(コンデンサ66における)はトランジスタ70を介し
ていまだにチャージアップしていないからである。
【0025】パワーアップが開始すると、ノードC2に
続く奇数個のインバータ72の入力端へ接続されており
且つコンデンサ150のプレートへ接続されている計時
型スイッチ148内のトランジスタ152のゲートは低
論理レベルにある。なぜならば、ノードC2が低状態で
あるからである。従って、トランジスタ152は、Vcc
がパワーアップ期間中にあるレベルを超えて上昇する
と、ターンオンされ、一方トランジスタ154もターン
オンされ、トランジスタ152はトランジスタ154よ
りもかなり大型であるので、トランジスタ152及び1
54のドレインにおけるノードはVccへ向けてプルされ
る。パワーアップにより電源電圧Vccがあるレベルに到
達した後に、例えば3.3V、トランジスタ158のゲ
ートはトランジスタ152のドレインに追従するので、
トランジスタ158もターンオンし、ノードC1をVcc
へ向けて低状態へプルする。このことは、交差結合した
ノードC1を低論理レベルへプルし、且つラッチ142
をスイッチさせ、従ってノードC2において高論理レベ
ルが与えられる。チェーン内の5番目のインバータ72
の入力におけるコンデンサ150のチャージアップを包
含する一連のインバータ72のチェーンを介してのリッ
プル動作に必要な時間の後に、ラインPORは高論理レ
ベルへ移行し且つ評価論理30を包含するメモリ1の残
部に対してパワーアップが発生したことを表わす。Vcc
がトリップレベルに到達した時刻とラインPOR上へ高
論理レベルの発生との間の好適な時間遅延の一例は10
ナノ秒のオーダーである。
【0026】ノードC2における高論理レベルが一連の
インバータ72からなるチェーンを介してリップル動作
すると、コンデンサ150が充電されて、トランジスタ
152のゲートが高電圧となり、そのことはPチャンネ
ルトランジスタ152をターンオフさせる。この時に、
ゲートがVccであるトランジスタ154の動作に起因し
て、トランジスタ158のゲートが低状態へプルされ、
トランジスタ158をターンオフさせる。このことは、
ラッチ142の動作によってノードC1を低論理レベル
に保持することを可能とするが、それに対して何ら外部
的な駆動電圧が印加されることはない。その結果、リセ
ット回路60は、電源電圧Vccにおける電圧喪失の場合
に、ラッチ142をその前の状態に容易にリセットさせ
ることが可能である。
【0027】更に、パワーアップの後、Nチャンネルト
ランジスタ70の動作に起因して、トランジスタ62の
ゲートは約Vcc−Vt70 の電圧にあり(Vt70 はトラン
ジスタ70のスレッシュホールド電圧)、そのことはト
ランジスタ62をターンオンさせる。このことは、トラ
ンジスタ62を介してノードC2をVccへ接続させ、そ
れは、更に、ノードC2を高状態に保持することを助
け、且つ、ラッチ142の動作によって、ノードC1を
低状態に保持することを助ける。従って、ラッチ142
は、Vccがパワーアップされた状態にある限りこの状態
に維持され、パワーアップされた状態はラインPOR上
における高論理レベルによって表わされる。
【0028】しかしながら、電源電圧Vccがその公称動
作レベルより下のあるレベルに降下すると、パワーオン
リセット回路140はリセット回路60によってリセッ
トされる。Vccが0Vへ向けて降下すると、トランジス
タ62のゲートは、Vccの電圧よりも約Vt68 だけ高い
レベルに止どまりながらVccに追従する。この電圧は、
コンデンサ66が以前にVcc−Vt70 へ充電されており
且つトランジスタ68が順方向バイアスされたダイオー
ドとして作用するので、電源電圧Vccが0Vへ到達する
と、トランジスタ62のゲートに止どまる。上述した如
く、トランジスタ62のスレッシュホールド電圧はトラ
ンジスタ68のスレッシュホールド電圧よりも低いの
で、トランジスタ62は、電源電圧Vccが0Vに到達し
た場合に、オン状態である。このことは、低論理レベル
にある(0V)ラッチ142の交差結合したノードC2
をVccへ放電させる。
【0029】注意すべきことであるが、Pチャンネルト
ランジスタではなくNチャンネルトランジスタ70を使
用することが図10の回路のほとんどのCMOS構成の
場合に重要である。CMOSにおいて公知の如く、Pチ
ャンネルトランジスタが形成されるNウエル領域は、通
常、Vccへバイアスさせて、Pチャンネルトランジスタ
のソース対ウエル接合が順方向バイアスされることがな
いことを確保する。この様なPチャンネルトランジスタ
がトランジスタ70の代わりに使用される場合には(勿
論、そのゲートはトランジスタ62のゲートへ接続して
同一の機能を実現させる)、トランジスタ62のゲート
は、電源電圧Vccが接地へ降下すると、Vt68 ではな
く、順方向バイアスされたPN接合電圧降下(0.7V
のオーダー)へクランプされる。トランジスタ62のス
レッシュホールド電圧がこの電圧降下よりも高い場合に
は、トランジスタ62は導通状態とはならず、且つリセ
ット回路60はラッチ142内のノードC2を迅速に放
電するべく動作可能となることはない。従って、Vcc
降下する場合にトランジスタ62のゲートに対して逆バ
イアスしたダイオードを提供し、トランジスタ62のゲ
ートがVt68 の電圧へ降下することを可能とするNチャ
ンネルトランジスタ70を使用することが望ましい。
【0030】Vccが降下する場合におけるノードC2の
この接地への放電は、Vccに関する電圧損失が短いもの
であったとしても、パワーオンリセット回路140が適
切に動作することを確保する。パワーオンリセット回路
140の適切な動作は、パワーアップ後のある時間の長
さの間ラインPOR上に低論理レベルを発生させ、即
ち、ラインPORが高状態へ復帰するある時間までの間
ccがあるレベルより高い状態にある間である。この様
な動作は、図10の回路の場合、ラッチ142が、パワ
ーアップによって、ノードC1が高状態でノードC2が
低状態であり計時型スイッチ148がラッチ142のス
イッチングを発生させ且つその後にラインPOR上に高
論理信号を発生する状態へセットすることを必要とす
る。短期間の電力損失であって、その後に適切なパワー
オンリセット手順が所望される場合には、リセット回路
60は、トランジスタ62を介してノードC2(及びコ
ンデンサ146)を放電することによってラッチ142
のリセット動作を確保する。このリセット回路60によ
って与えられる放電経路がない場合には、コンデンサ1
46はリークによって十分に放電することができない場
合があり、従って電源電圧Vccにおける短期間の電圧損
失の後パワーアップされるとノードC2を再度低状態へ
セットする場合がある。
【0031】更に注意すべきことであるが、コンデンサ
66は、更に、パワーアップが開始する場合にトランジ
スタ62がターンオンする速度を遅滞化させる。このこ
とは、トランジスタ62を介してノードC2の時期尚早
な充電ではなく、パワーアップによりラッチ142の状
態を変化させるのが計時型スイッチ148の動作である
ことを確保する。従って、コンデンサ66により、リセ
ット回路60は、パワーアップシーケンス期間中に、パ
ワーオンリセット回路140の動作を乱すことはない。
【0032】次に、図10a及び図10bを参照して、
リセット回路60の代わりにパワーオンリセット回路1
40内に設けることの可能な別のリセット回路60a及
び60bの構成及び動作について詳細に説明する。図1
0aは第一変形例のリセット回路60aを示しており、
それは、トランジスタ62を有しており、該トランジス
タのソース対ドレイン経路はラッチ142の交差結合し
たノードC2とVccとの間に接続されており且つそのゲ
ートは、図10のリセット回路60における如く、トラ
ンジスタ68のソースへ接続されている。図10のリセ
ット回路60と異なり、リセット回路60aは、トラン
ジスタ62のゲートとVssとの間に接続されたコンデン
サ66を有していない。図10の場合における如く、ト
ランジスタ68はダイオード形態で設けられており、そ
のソース対ドレイン経路はVccとトランジスタ62のゲ
ートとの間に接続されており、そのゲートはトランジス
タ62のゲートへ接続されている。Nチャンネルトラン
ジスタ70及び71はダイオードの形態に構成されてお
り、且つトランジスタ62のゲートとVccとの間に直列
接続されており、それらがトランジスタ62のゲートに
関してVccが正であるように順方向バイアスされるべく
方向付けされている。
【0033】図10aのリセット回路60aは、Vcc
トランジスタ62のゲートとの間の直列トランジスタ7
0及び71のために、電源Vccのパワーアップ期間中に
トランジスタ62のゲートの充電を遅延させ且つクラン
プし、従ってトランジスタ62は、ラッチ142(図1
0に示してある)がスイッチした後までターンオンする
ことはない。所望により、トランジスタ62のターンオ
ンを更に遅延させるために、トランジスタ70及び71
と直列的に付加的なトランジスタを設けることが可能で
ある。しかしながら、電源電圧Vccが降下する場合にト
ランジスタ62がノードC2を放電することが可能であ
るためには、Vccとトランジスタ62のゲートとの間に
直列接続されるトランジスタの数は、トランジスタ62
のゲートにおける電圧がそのスレッシュホールド電圧よ
りも低い電圧にクランプされるほど大きなものであって
はならない。この様な場合には、パワーアップ期間中に
トランジスタ62がターンオンすることがなく、且つパ
ワーダウン期間中にもターンオンすることがなく、リセ
ット回路60の動作が排除される。注意すべきことであ
るが、クランプされる電圧に影響を与えることなしにパ
ワーアップ期間中にトランジスタ62のゲートの充電動
作における遅延を更に助けるために、図10aの直列接
続されている複数個のトランジスタ70,71と結合し
て、図10におけるコンデンサ66におけるのと同様の
態様で、トランジスタ62のゲートへコンデンサを接続
させることが可能である。
【0034】次に、図10bを参照して、リセット回路
60に置換して図10のパワーオンリセット回路140
において使用する本発明の別の実施例に基づくリセット
回路60bについて説明する。リセット回路60bは図
10のリセット回路と同様に構成されており、トランジ
スタ62のソース対ドレイン経路はラッチ142の交差
結合したノードC2とVccとの間に接続されている。ト
ランジスタ62のゲートはNチャンネルトランジスタ7
0へ接続されており、更にコンデンサ66の一方のプレ
ートへ接続されている。図10における如く、トランジ
スタ70は、Vccとトランジスタ62のゲートとの間に
ダイオード形態で接続されており、そのゲートはVcc
接続されている。リセット回路60bは、更に、Nチャ
ンネルトランジスタ68及び73を有しており、それら
のソース対ドレイン経路はVccとトランジスタ62のゲ
ートとの間に直列的に接続されており、且つそれらのゲ
ートの各々はトランジスタ62のゲートへ接続されてい
る。注意すべきことであるが、トランジスタ68及び7
3は、それらのスレッシュホールド電圧がトランジスタ
62のスレッシュホールド電圧と同一であるように製造
することが可能である。
【0035】図10に関して上述した如く、リセット回
路60(及び60a及び60b)が適切に動作するため
には、トランジスタ62が、電源電圧Vccがパワーダウ
ン、0Vへパワーダウンされる場合であっても、その様
な時にオンでなければならない。リセット回路60にお
いて、このことは、トランジスタ62及び68のスレッ
シュホールド電圧が異なり、即ちトランジスタ62のス
レッシュホールド電圧がトランジスタ68のそれよりも
低いようにこれらのトランジスタを製造することによっ
て達成されている。しかしながら、この様な製造上の条
件は、メモリ1を製造するために使用される製造プロセ
スと適合性がない場合がある。更に、集積回路の製造プ
ロセスにおける多数の変数はスレッシュホールド電圧に
対して著しい影響を有するものであることが知られてい
る。別のリセット回路60bは、直列トランジスタ68
及び73を使用していることにより、リセット回路60
よりも潜在的に製造プロセス上の影響を受けることが少
ない回路を提供している。パワーアップにおいて、リセ
ット回路60bは図10のリセット回路60と同様に動
作する。しかしながら、電源電圧Vccがパワーダウンさ
れると、トランジスタ62のゲートが降下する電圧はト
ランジスタ68及び73によってVcc+Vt68 +Vds73
へ保持され、尚Vds73はトランジスタ73のソース対ド
レイン経路の直列電圧降下である。従って、トランジス
タ62及び68のスレッシュホールド電圧が等しい状態
で(即ち、Vt62 =Vt68 )パワーダウンにおいてトラ
ンジスタ70が逆バイアスされると、トランジスタ62
のゲートにおける電圧はそのスレッシュホールド電圧を
超えてVcc(即ち、トランジスタ62のソース)よりも
一層高くなる。従って、トランジスタ62はノードC2
をパワーダウンしたVccへ放電させるべく作用し、ラッ
チ142をリセットさせる。
【0036】ダイオード形態ではなくトランジスタ73
のゲートをトランジスタ72のゲートへ接続すること
は、電源電圧Vccがパワーアップされる場合にトランジ
スタ62のゲートにおける電圧を制御する目的のために
リセット回路60bにおいて好適である。電圧V
ds73は、トランジスタ73のスレッシュホールド電圧よ
りも大きさが小さく、従って、トランジスタ62のゲー
トにおける電圧は、交差結合したノードC2を放電する
のに必要なものよりも高くなることはない。このこと
は、パワーアップする場合に、電源電圧Vccがトランジ
スタ68,70,73を介してトランジスタ62のゲー
トへ容量的に結合し且つその時においてトランジスタ6
2のゲートに存在する電圧と加算的となるので、有利で
ある。上述した如く、計時型スイッチ148の動作の前
にトランジスタ62がターンオンされることがないこと
が望ましい。なぜならば、このことは、Vccの完全なパ
ワーアップの前にラッチ142をスイッチさせることが
あるからである。この様なトランジスタ62を介しての
時期尚早な導通の蓋然性は、電源Vccのパワーアップの
時におけるそのゲートにおける一層高い電圧と共に増加
する。従って、リセット回路60bは、パワーダウン期
間中にトランジスタ62のゲートにおける電圧を導通の
ために十分な高さであるがこの様な不所望の条件の蓋然
性を減少させるために過剰に高いものでない電圧に維持
する。
【0037】別のリセット回路60bにおいては、異な
ったスレッシュホールド電圧に回路動作が依存すること
を減少することから製造プロセスによる影響を減少させ
ている。トランジスタ62及び68は同一の寸法で且つ
集積回路において実質的に同一の位置に製造することが
可能であり、その場合には、製造プロセスにおける変動
がトランジスタ62及び68に与える影響は同一となる
傾向がある。直列トランジスタ73を設けているので、
トランジスタ62は、該ラッチがリセットするのに十分
に長い間パワーダウン条件においてオン状態に止どま
る。
【0038】勿論、図10のリセット回路60と比較し
て、図10a及び図10bのリセット回路60a及び6
0bの別の実施例は1個又はそれ以上の付加的なトラン
ジスタを必要とする。尚、当業者はこれらの変形例のう
ちの一つ、又はこれらの変形例から自明なその他の変形
例から、製造プロセス変動、回路条件及びその他の設計
中の特定の回路のファクタに基づいて、所望の一つを選
択することが可能であることは勿論である。
【0039】上述した如く、電力消費を減少する目的の
ために、本実施例に基づくメモリ1は、三つの最大桁列
アドレスビットによって選択される8個のサブアレイ1
2のうちの一つのみを付勢させる。この実施例において
は、サブアレイ12の間及び行デコーダ14とサブアレ
イ123 及び124 の各々との間に、選択したサブアレ
イ12内における付勢した行ラインの印加を維持し且つ
所定の時間期間の後に他のサブアレイ12内の行ライン
を脱付勢化させるためのリピータ16が設けられてい
る。この様に、列アドレス(特に3個の最大桁ビット)
がワードラインの印加を制御し、従って選択されたサブ
アレイ12内のワードラインの部分のみが全体的なメモ
リ動作サイクルに対して付勢される。列デコーダ18
も、列アドレスの残りのビットの値に従って、選択され
たサブアレイ12内の128個の列のうちの8個を選択
する。この実施例においては、更に、活性電力消費を減
少させる目的のために、所望のメモリビットと関連する
選択されたサブアレイ12内のセンスアンプ13のみが
付勢される。列デコーダ18によってその様に選択され
たセンスアンプ13は、バス21を介して入力/出力回
路20と通信状態とされ、それにより、選択されたメモ
リセルからのデータの読取り又はそのセルに対してのデ
ータの書込みを従来の態様で実施することが可能であ
る。
【0040】勿論、本明細書に記載する本発明と関連し
てメモリ1の別の多くの構成のものを使用することが可
能である。この様な構成の例としては、通常動作におい
て単一ビットが入力又は出力されるバイワン(by−o
ne)メモリがある。更に、各サブアレイが入力/出力
端子の一つと関連しているワイドワードメモリ、及びア
レイ全体が通常動作期間中に付勢されるメモリを使用す
ることも可能である。勿論、上述した如く、例えばダイ
ナミックRAM、EPROM、埋め込み型メモリ、二重
ポートRAM、FIFOなどのそれらの各々がそれら自
身の構成を有するその他のメモリタイプのものも本発明
の適用により利益をうることが可能である。
【0041】更に注意すべきことであるが、サブアレイ
12のその他の物理的及び電気的構成のものを本発明と
共に使用することが可能である。例えば、2個の行デコ
ーダ14をメモリ1内に組込むことが可能であり、その
各々が行ライン信号を該メモリの半分へ印加することを
制御することが可能である。1個又は複数個の行デコー
ダ14を、図1に示した如く中間部ではなく、それと関
連するサブアレイ12の一端部に沿って位置させること
も可能である。特定のメモリ構成及び製造プロセスに対
して、特定の興味のあるパラメータに従って、当業者に
よってメモリ1の特定のレイアウトを決定することが可
能である。
【0042】図2を参照して、メモリ1内のリピータ1
6の構成を、サブアレイ124 及び125 内の二つの行
のメモリセル26に関して更に詳細に説明する。この実
施例においては、メモリセル26はスタチックRAMセ
ルであり、ポリシリコン抵抗プルアップを有する交差結
合したインバータから構成されており、各メモリセル2
6は一対のパストランジスタ28によって、行ラインR
Lと一対のビットラインBL及びBL_とに関連してい
る。注意すべきことであるが、メモリセル26は、1個
のトランジスタと1個のコンデンサからなるタイプのダ
イナミックRAMセルとすることも可能であり、又FA
MOS EPROMセル又は従来使用されているその他
の格納セルとすることも可能である。
【0043】図2は、行ラインRL41 及びRL42
示しており、その各々はNチャンネルパストランジスタ
28のゲートへ接続されており、従って、選択された行
ラインRL4上に高レベルが存在すると、ゲートが選択
された行ラインRL4へ接続されているパストランジス
タ28は、それらのメモリセル26をビットライン対B
L4及びBL4_へ接続させる。この実施例において
は、サブアレイ124 において、128個の列、従って
ビットラインBL40 ,BL40 _乃至BL4127 ,B
L4127 _のそれぞれの対が設けられている。サブアレ
イ125 も同様に構成されている。
【0044】上述した如く、リピータ16の各々は、図
1内のタイミング制御回路22からラインSEL上の信
号を受取る。更に、リピータ1641及び1642(且つ、
全てのリピータ164 )の各々が列デコーダ18からラ
インRST4を受取り、且つリピータ1651及び1652
の各々が列デコーダ18からラインRST5を受取る。
列デコーダ18からの同様のラインRSTは、同様に、
メモリ1内のその他のリピータ16を制御する。
【0045】この実施例における列デコーダ18からの
ラインRSTの各々は列アドレスの三つの最大桁ビット
A6,A5,A4に従って発生され、これら三つのビッ
トは所望のサブアレイ12を選択する機能を有してい
る。図2に示した如く、列デコーダ18は、各アドレス
ビットの真の値及び補数値を包含するか又は受取る。サ
ブアレイ124 及び125 を選択する場合、列アドレス
ビットA6,A5,A4の値は、それぞれ、100及び
101である。従って、NANDゲート304 はその三
つの入力端においてラインA6,A5_,A4_を受取
り、且つ従ってラインRST4を駆動する。同様に、N
ANDゲート305 は、ラインRST5を発生するため
に、その三つの入力端においてラインA6,A5_,A
4を受取る。勿論、リピータ16を制御するのに有用な
列デコーダ18の部分のみが図2に示されており、サブ
アレイ12の選択された行において所望のビットを選択
するための列デコーダ18の残部は、所望のメモリアー
キテクチャに従って、従来の態様で構成されている。
【0046】図3を参照して、リピータ1641乃至16
4nの例に関し、リピータ16の第一実施例の構成及び動
作について説明する。各リピータ164 は、サブアレイ
124 のその行と関連する行ラインRLを受取る。行デ
コーダ14に隣接するリピータ164 の場合、行ライン
RLは、行デコーダ14から直接的に駆動される。行デ
コーダ14に直接的に隣接するものではないリピータの
場合には、その各々に対する入力はその前のリピータ1
6からの行ラインである。例えば、リピータ165 の各
々に対する入力は、行ラインRL4上の対応するリピー
タ164 の出力である。
【0047】各リピータ16に関して、入力行ラインR
Lは、タイミング制御回路22からのラインSELへゲ
ートが接続されているNチャンネルパスゲート32を介
して連結されている。パスゲート32は、インバータ3
6の入力端へ接続しており、該インバータの出力端は、
図3の実施例においては、バッファ用のインバータ38
を介して、出力行ラインRL4へ接続している。インバ
ータ37の入力端はインバータ36の出力端へ接続して
おり、且つその出力端はインバータ36の入力端へ接続
しており、従ってインバータ36と37とによってラッ
チが形成されている。インバータ36,37,38は、
従来のインバータであって、例えばCMOSインバータ
とすることが可能である。各リピータ16は、更に、N
チャンネルトランジスタ34を有しており、そのソース
対ドレイン経路は、インバータ36の入力端と接地との
間に接続されており、且つそのゲートは、リピータ16
4の場合においては、ラインRST4によって制御され
る。本実施例においては、インバータ37は、好適に
は、トランジスタ34と相対的に弱い駆動能力を有して
おり、従って、トランジスタ34はインバータ36及び
37のラッチの状態をリセットさせることが可能であ
る。更に、好適には、インバータ37もパストランジス
タ32と比較して弱いものであり、従って行デコーダ1
4による行ラインの付勢によってラッチの状態を再書込
みすることが可能である。この弱い駆動は、トランジス
タ34の幅対長さ比と比較して小さな幅対長さ比(W/
L)を有するトランジスタをインバータ37内に使用す
ることによって実現することが可能である。
【0048】同様に、この実施例によれば、他のサブア
レイ12と関連するリピータ16は、図1に示した如
く、列デコーダ18からの適宜のラインRSTによって
制御されるそれらのトランジスタ36のゲートを有して
いる。更に、この実施例における全てのリピータ16
は、タイミング制御回路22からラインSELによって
制御されるパスゲート32を有している。
【0049】図1,2,3と共に、図4のタイミング線
図を参照して、この実施例のリピータ16を有するメモ
リ1の動作を、サブアレイ125 内の行1が選択される
場合について説明する。時間t0 において、アドレス端
子A0乃至A16が、所望のメモリアドレス(この場合
は、サブアレイ125 における行1)への遷移が行なわ
れる。列アドレスの最小桁ビット、即ち、端子A0乃至
A3は図4には示されていない。なぜならば、それら
は、リピータ16の動作の目的のためには「don’t
care」であり、即ち関係がないからである。この
アドレス遷移に応答して、タイミング制御回路22が時
間t1 においてラインSEL上に高論理レベルを発生
し、従って全てのリピータ16内のパスゲート32がサ
イクルにおけるこの時点において導通状態となり、行デ
コーダ14がそれを介して選択された行ライン(この場
合には、行ラインRL1)を駆動することを可能とす
る。更に、該サイクルの開始に応答して、全てのライン
RSTは、好適には、高論理レベルへ移行し、リピータ
16内のトランジスタ34の各々をターンオンさせ、そ
のことは行デコーダ14による行アドレスのデコード動
作の前に、全ての行ラインRLを低論理レベルへリセッ
トさせる。このことは、前のサイクルにおいてイネーブ
ルされた行ラインRLが低レベルへ放電されることを確
保することにより、ただ一つの行ラインRLのみが新た
なサイクルにおいてイネーブルされることを確保する。
【0050】時間t1 において又はその近傍において、
好適にはラインSELが高論理レベルへ移行する前又は
それと同時に、列デコーダ18が全てのラインRST上
に低論理レベルを供給し、従って全てのリピータ16に
対してトランジスタ34がターンオフされる。このこと
は、行デコーダ14及びインバータ38に対し行ライン
負荷を減少するために好適であり、従って電力散逸が一
つの行の選択において減少され、且つ選択された行ライ
ンRLを付勢する速度に関して妥協を適用することはな
い。このことは、NANDゲート30へ供給される場合
に、タイミング制御回路22が全てのアドレスラインA
6,A6_,A5,A5_,A4,A4_を高状態へプリ
チャージすることによって行なうことが可能である。一
方、列デコーダ18内のNANDゲート30も、タイミ
ング制御回路22からのタイミング信号によって制御す
ることが可能であり、従って何れのトランジスタ34
も、ラインSELが低論理レベルへ移行する前にターン
オンされることはない。例えば、ラインRSTの各々
は、ラインSEL上の信号によってそれと関連するNA
NDゲート30の出力をゲーティング即ちゲート動作す
ることによって発生させることが可能である。
【0051】行1を選択する端子A7乃至A16におけ
る行アドレスの値に応答して、行デコーダ14は時間t
2 においてラインRL1上に高論理レベルを発生し、そ
れは時間t3 においてラインRL41 上に表われ、且つ
時間t4 においてラインRL51 上に表われる。これ
は、同様に、リピータ16の各々を介してリップル動作
し、従って行1と関連する全てのメモリセル26はそれ
らのそれぞれのビットライン対BL及びBL_へ接続さ
れる。
【0052】選択された行内の全てのメモリセル26が
行ラインRLの付勢及びパスゲート28のターンオンに
よってそれらのそれぞれのビットラインへ接続されるこ
とを保証するのに十分な遅延時間の後、タイミング制御
回路22によってラインSELは低論理レベルへ駆動さ
れ、それは図4の時間t5 において発生する。これによ
り、リピータ16の各々はその入力端から分離され、例
えば、図3のリピータ164 は行デコーダ14からの行
ラインRLから分離される。この実施例においては、選
択された行1に対しては、全体の行ラインRL1がリピ
ータ16を介して付勢されているので、高論理レベルが
ラッチされ且つ行1と関連するリピータ16の各々に対
しインバータ36及び37の動作によって維持される。
【0053】サブアレイ125 を選択する列アドレスビ
ットA6,A5,A4の値に応答し、且つラインSEL
が低レベルへ復帰した後の時刻において、NANDゲー
ト304 が時間t6 においてラインRST4上に高論理
レベルを発生し、NANDゲート305 がラインRST
5上の低論理レベルを維持する。勿論、ラインRST5
以外のその他の全てのラインRSTは、ラインRST4
と同様に、該列アドレスのこの値に応答して、高論理レ
ベルにある。このラインRST(ラインRST5以外)
上の状態が、トランジスタ34をしてリピータ16の各
々におけるインバータ36の入力端を接地へ接続させ
る。サブアレイ124 の例においては、ラインRST4
は高論理レベルにあり、且つ図3におけるトランジスタ
34はオンであり、インバータ36の入力端を接地へ向
けてプルする。トランジスタ34は、ラッチ用インバー
タ37内のプルアップ装置と比較して比較的大型である
ので、リピータ164 内の行1に対するトランジスタ3
4のオン状態は、インバータ36及び37からなるラッ
チをして状態を変化させ、時間t6 において行ラインR
L41 上に低論理レベルを供給する。このことは、サブ
アレイ124 内の行1と関連するメモリセル26用のパ
スゲート28をターンオフさせ、この非選択状態にある
サブアレイ124 内のビットラインBL及びBL_を駆
動することから発生するメモリ1の電力消費を減少させ
ている。勿論、その他の非選択状態にあるサブアレイ1
2に対しても同様の動作が発生する。
【0054】しかしながら、この実施例における選択さ
れたサブアレイ125 に関しては、リピータ165 内の
トランジスタ34はターンオンされることはない。なぜ
ならば、ラインRST5上のNANDゲート305 の出
力が低論理レベルにあるからである。従って、行ライン
RL51 は、その中のインバータ38の動作により高論
理レベルに維持され、この状態がインバータ36及び3
7からなるラッチによってラッチされる。従って、サブ
アレイ125 内の行1と関連するメモリセル26は選択
状態に維持され、それに対して読取り動作及び書込み動
作の複数個の動作を実施することを可能とする。
【0055】上述した如く、活性電力を減少させるため
の先行技術は、書込み動作が発生しなかった時間期間の
後に選択された行ライン信号RLのタイムアウトを包含
するものであった。一方、本発明の上述した実施例で
は、この様なタイムアウトなしで、且つそれに関連する
付随的な問題を発生することなしに電力を減少させてい
る。尚、所望により、その様なタイムアウトを本発明と
共に使用することが可能であることに注意すべきであ
る。非選択状態のサブアレイ12内の行ラインRLが放
電された後に、選択状態にあるサブアレイ12に対する
行ラインRLを放電させるために、この様なタイムアウ
トを使用することが可能である。このことは、例えば、
ラインRSTを高レベルへ移行させるNANDゲート3
0への信号を供給するタイミング制御回路22によって
実施することが可能である。端子DQ、端子W_又は該
アドレスにおける遷移を検知した後に、タイミング制御
回路22が新たなサイクルの開始を発生させることが可
能である。
【0056】上述した動作の代わりに、NANDゲート
30のデコード動作におけるトランジスタ34が、行デ
コーダ14及びそれと直列しているパストランジスタ3
2の駆動能力及びバッファ用インバータ38の駆動能力
と比較して小さなW/Lを有するように構成することが
可能である。この構成においては、NANDゲート30
が、該アドレスラインを静的にデコードし、且つライン
SELが低状態へ復帰する前に、それらの出力をライン
RST上に供給することが可能である。トランジスタ3
4は、パストランジスタと直列している行デコーダ14
の駆動と比較して且つバッファ用インバータ38の駆動
と比較して比較的小さいので、ラインSELが高論理レ
ベルにある限り、トランジスタ34はインバータ36の
入力端を接地へ放電させることは不可能である。従っ
て、ラインSELがリピータ16を分離する前に、且つ
更に選択された行ラインRLの前であっても、列アドレ
ス値のデコード動作をこの時点において行なうことが可
能である。
【0057】次に、図5aを参照して、本発明の別の実
施例に基づくリピータ16aについて説明する。上述し
たリピータ16の場合と同じく、リピータ16aはパス
ゲート32を有しており、それは入力行ライン信号(図
5aにおいては行ラインRLinとして示してある)を受
取り且つそれをインバータ36の入力端へ送給し、パス
ゲート32のゲートはタイミング制御回路22からのラ
インSELによって制御される。上述したリピータ16
の場合と同様に、図5aのリピータ16aはプルダウン
トランジスタ34を有しており、それはインバータ36
の入力端と接地との間に接続されており且つそのゲート
は適宜のラインRSTによって制御される。バッファ用
インバータ38の入力端はインバータ36の出力端へ接
続されており、且つ行ラインRLout として示した如
く、その出力端において行ライン信号を供給する。
【0058】この実施例に基づくリピータ16aは、よ
り簡単なラッチ用構成を有しており、この場合には、P
チャンネルトランジスタ35であって、そのソース対ド
レイン経路はインバータ36の入力端とVccとの間に接
続されており、且つそのゲートはインバータ36の出力
端へ接続されている。従って、インバータ37は単一の
Pチャンネルトランジスタ35に還元されており、それ
は、好適には、上述したトランジスタ34よりも小型で
あり、従ってトランジスタ34は、ラインRSTが高状
態である場合に、インバータ36の入力端をプルダウン
させることが可能である。これは、高論理レベルがライ
ンRLout 上に供給されるべき場合、即ちそれと関連す
るサブアレイ12が選択される場合においてのみインバ
ータ36の状態をラッチすることが必要であるに過ぎな
いという認識に起因するものである。関連するサブアレ
イ12が選択されない場合にはリピータ16においてラ
ッチ動作を行なう必要はない。なぜならば、この様な場
合には、トランジスタ34がその入力端をインバータ3
6へ放電するからである。
【0059】図5bを参照して、別の実施例に基づくリ
ピータ16a′について説明する。リピータ16a′に
おいては、Nチャンネルラッチ用トランジスタ35′が
設けられており、該トランジスタのソース対ドレイン経
路はインバータ36の入力端とVccとの間に接続されて
おり、且つそのゲートはインバータ38の出力端へ接続
されている。リピータ16a′は、図5aのリピータ1
6aよりもレイアウト上一層効率的なものである場合が
ある。なぜならば、トランジスタ34及び35′は両方
共Nチャンネルであり且つ同一の活性領域内に設けるこ
とが可能だからである。注意すべきことであるが、この
リピータ16a′のレイアウト効率は、インバータ36
の入力端へ供給される完全なVccレベルよりも低いもの
を有するという犠牲において達成されている。なぜなら
ば、Vccからのスレッシュホールド電圧降下が、トラン
ジスタ35′によってリピータ16a′内のインバータ
36の入力端へ与えられるからである。上述した種々の
変形例及びその他の変形例の間での選択は、回路適用場
面における特定の構成、レイアウト及び処理拘束条件に
依存して、当業者によって行なうことが可能なものであ
る。
【0060】注意すべきことであるが、図5a及び5b
の変形例は、クロック動作型メモリ、特に比較的高いク
ロック周波数を有するクロック動作型メモリにおいて使
用するのに最も適している。リピータ16a及び16
a′においては、インバータ36の入力端は、選択され
たサブアレイ12における非選択状態の行に対してフロ
ーティングしている。なぜならば、選択されたサブアレ
イにおける非選択状態の行に対して、トランジスタ32
及び34がオフであり、且つラッチ用トランジスタ35
及び35′がオフだからである。従って、インバータ3
6の入力端がフローティング状態にある時間の長さが制
限されている限り、即ち、例えばサイクル時間が比較的
短い場合においては、図5a及び5bのリピータ16a
及び16a′のそれぞれの変形例は、図3のリピータ1
6のものよりもトランジスタが1個分少ないラッチ型リ
ピータの構成とすることを可能としている。
【0061】図6を参照して、本発明の別の実施例に基
づくリピータ16bを説明する。リピータ16bは、更
に、パストランジスタ32に加えて、リピータ16及び
16aにおけるのと同一の形態で放電トランジスタ34
及びインバータ36及び38を有している。更に、リピ
ータ16b内にはPチャンネルラッチ用トランジスタ3
9が設けられており、そのソース対ドレイン経路はイン
バータ38の出力端とインバータ36の入力端との間に
接続されている。トランジスタ39は、好適には、トラ
ンジスタ34よりもかなり小型であり、従ってトランジ
スタ34は、ラインRSTが高状態である場合に、イン
バータ36の入力端をプルダウンさせることが可能であ
る。パストランジスタ32がオフであり且つラインRS
Tが低状態であると、トランジスタ39は、インバータ
38の出力端における高レベルをインバータ36の入力
端へ接続させ、その選択された状態をラインRLout
へラッチさせる。
【0062】次に、図7を参照して、本発明の別の実施
例に基づくリピータ16cについて説明する。リピータ
16cは、図3のリピータ16と同様に、互いに交差結
合されているインバータ36と弱いインバータ37とか
ら構成されているラッチを有している。図7のリピータ
16cの場合、本回路の残部の反転動作に起因して、バ
ッファ用インバータ38は必要ではない。従って、イン
バータ36の出力は行ラインRLout を直接的に駆動す
る。
【0063】リピータ16cは、更に、Pチャンネルト
ランジスタ42及びNチャンネルトランジスタ40及び
44を有しており、それらの全ては、それらのソース対
ドレイン経路をVccと接地との間に直列的に接続してお
り、Nチャンネルトランジスタ40がトランジスタ42
と44との間に直列的に接続されている。インバータ3
6の入力端がトランジスタ42及び40のドレインへ接
続されており、トランジスタ44のドレイン及びトラン
ジスタ40のソースにおけるノードが図7においてノー
ドNとして示されている。注意すべきことであるが、同
一のサブアレイ12と関連する複数個のリピータ16c
に対するノードNは共に接続することが可能であり、従
って単一のトランジスタ44が複数個のリピータ16c
に支えることが可能である。トランジスタ40のゲート
は行ラインRLinを受取り、且つトランジスタ42及び
44のゲートが列デコーダ16からのラインRSTを受
取る。列アドレスビットからラインRSTを駆動するた
めの論理は、本明細書に記載した動作を実施するのに必
要な付加的なタイミング論理と共に図2に示したものと
同一のもの(即ち、NANDゲート30)とすることが
可能であり、その場合の好適実施例について図9を参照
して以下に説明する。
【0064】注意すべきことであるが、インバータ36
の入力端と接地との間に直列してトランジスタ40及び
44を設けることは、所望により、トランジスタ44の
ドレインをインバータ36の入力端へ接続し且つトラン
ジスタ40のソースを接地へ接続することと置換させる
ことが可能である。この様な別の構成においては、リピ
ータ16cの機能性は、図7に示したリピータ16cの
機能性と等価である。しかしながら、トランジスタ40
及び44の配置を図7に示したものから置換させた場合
には、トランジスタ44を複数個のリピータの間で共用
することは不可能である。なぜならば、この様な共用は
一つの行ライン信号RLinをしてリピータ16cが関連
するサブアレイ12に対する全ての行ラインRLout
付勢させるからである。
【0065】非選択状態のサブアレイ12と関連するリ
ピータ16cに対してラインRSTが低論理レベルへ復
帰するタイミングは、選択された行ラインRLがその前
にその完全な長さに沿ってイネーブルされるようなもの
でなければならない。メモリ装置が一層高密度になり、
且つ特に行ラインRLの物理的な幅などのような特徴部
の寸法が一層小型になると、行デコーダ14から最も遠
い端部への行ラインRLに沿ってのRC遅延は顕著なも
のとなる場合がある。タイミング制御回路22からのラ
インRSTの確保及び制御は、ラインRSTが余り早く
に低論理レベルへ復帰することがないように十分な遅延
が与えられるように行ラインRC遅延のモデル化及び特
性付けによって行なうことが可能である。
【0066】しかしながら、活性電力消費を可及的に減
少させるためには、ラインRSTを可及的に早く低論理
レベルへ復帰させることが望ましい。従って、活性電力
散逸におけるペナルティは、ラインRSTのタイミング
を余りにも保守的に設計することから発生する。次に、
図9を参照して、選択されなかったサブアレイ12に対
してラインRSTが低状態へ復帰されるべき時間を積極
的に決定するための回路の好適実施例について説明す
る。
【0067】この実施例においては、行デコーダ14
は、行ラインRLを駆動するのみならず、ダミー行ライ
ンDRLも駆動する。ダミー行ラインDRLは多数のコ
ンデンサ50のうちの一方のプレートへ接続されてお
り、各コンデンサはメモリサブアレイ12内のパストラ
ンジスタ28のゲート容量をエミュレートしている。好
適には、コンデンサ50はパストランジスタ28と同一
の幾何学的形状及び構成で構成され、コンデンサ50の
数はサブアレイ12内の各行ラインRLへ接続されてい
るパストランジスタ28の数と等しい。この様な等価な
構成の場合、例えば実際の特徴寸法などの製造プロセス
における変動がパストランジスタ28に対する如く、コ
ンデンサ50に対して同じく反映される。この構成にお
いては、コンデンサ50の数は一つの行の完全な長さに
沿ってのパストランジスタ28の数に等しい(例えば、
図1のメモリ1内の行デコーダ14の片側において51
2個のメモリセルの半分の行に対して1024個のコン
デンサ50が設けられる)。更に、ダミー行ラインDR
Lの例えばライン幅、ライン長及び物質などのような物
理的特性は、実際の行ラインRLと同一であり、従って
ダミー行ラインDRLの抵抗値は実際の行ラインRLと
同一である。
【0068】一方、行ラインRLと同一の抵抗値を持っ
た抵抗ラインへ接続されているパストランジスタ28と
同一の容量を持った単一のコンデンサを使用してレイア
ウト面積を節約することが可能である。この様な変形例
の場合には、タイミング精度は、実際の行ラインのRC
遅延とマッチさせるための単一コンデンサ単一抵抗回路
網の精度に依存している。
【0069】ノードDRL′におけるダミー行ラインD
RLの端部はD型フリップフロップ52のリセット入力
端へ接続されている。フリップフロップ52のD入力端
はVccへ接続されている。フリップフロップ52のクロ
ック及び補数クロック入力端は、それぞれ、ラインSE
L及びインバータ53によって反転されたラインSEL
によって駆動される。ラインSELは、この実施例にお
いては、図4において上述したものと同様のタイミング
で、タイミング制御回路22によって駆動される。ライ
ンSELの相補的状態を有するインバータ53の出力端
は、更に、ANDゲート56の入力端へ接続されてい
る。
【0070】NANDゲート30(図9においてはその
内の一つのみが示されている)の各々の出力端は、イン
バータ55を介して、ORゲート54の一方の入力端へ
接続されており、該ゲートの他方の入力端はフリップフ
ロップ52のQ出力端へ接続されている。ORゲート5
4の出力端はANDゲート56の第二入力端へ接続され
ている。
【0071】この実施例においては、パワーオンリセッ
ト回路からのラインPORがANDゲート58の一方の
入力端へ接続されており、該ゲートの他方の入力端はA
NDゲート56の出力端へ接続されている。ANDゲー
ト58の出力端は、この実施例においては、リピータ1
6cの特定のグループに対するラインRSTである。リ
ピータ16cと共に、例えば、パワーアップが達成され
たことを高論理レベルでラインPOR上で表わすパワー
オンリセット回路24を使用することは、パワーアップ
期間中に複数個の行ラインRLを選択することを排除し
ている。パワーアップ期間中にラインPORが低状態で
あると、全てのリピータ16に対してラインRSTは低
状態である。図7を参照すると、このことは、全ての行
ラインRLout を低論理レベルとさせる。なぜならば、
全てのリピータ16bに対してトランジスタ42がター
ンオンされ、インバータ36の入力端に高論理レベルを
提供し(弱いフィードバックインバータ37に打ち勝っ
て)且つ全てのラインRLout 上のインバータ36の出
力端において低論理レベルとさせるからである。従っ
て、本発明のこの実施例は、パワーアップ期間中にメモ
リ1内の全ての行ラインRLを積極的にディスエーブル
させ、例えば反対のデータ状態を持ったメモリセル26
が同一のビットライン対へ接続された場合に、複数個の
行ラインRLの選択及びその結果発生することのある大
量且つ破壊的な電力散逸を防止する。
【0072】勿論、注意すべきことであるが、全ての行
ラインRLをディスエーブルさせるためにラインPOR
を使用することは、例えばRSTラインをラインPOR
と論理的に結合させることにより図3の実施例内に同様
に組込むことが可能であり、従ってリピータ16内の全
てのトランジスタ34はパワーアップ期間中にターンオ
ンされ、全ての行ライン上において低論理レベルを強制
する。
【0073】図9における制御論理の好適実施例に基づ
いて制御されるリピータ16cの動作について説明す
る。この例におけるメモリサイクルの開始時において、
行デコーダ14が、従来における如く、全ての行ライン
RLを低論理レベルへ駆動する。更に、この時点におい
て、ラインSELは高論理レベルへ移行する。このこと
は、ANDゲート56を介して、全てのリピータ16c
に対してラインRST(ラインPORが高状態であると
仮定する)を低論理レベルへ移行させる。このことは、
全てのリピータ16c内のトランジスタ42を導通状態
とさせ、全てのインバータ36の入力端を高論理レベル
とさせる。従って、リピータ16cによって駆動される
全ての行ラインRLout は非イネーブルの低論理状態と
される。更に、ラインSELが高論理レベルへ移行する
ことにより高論理レベルがフリップフロップ52内にク
ロック入力される。
【0074】次いで、ラインSELが低論理レベルへ復
帰し、そのことはANDゲート56の出力がフリップフ
ロップ52及びNANDゲート30(反転されている)
の出力の論理的ORによって決定されることを可能とす
る。高論理レベルがフリップフロップ52内へクロック
入力されているので、ラインRSTが高論理レベルへ駆
動され、トランジスタ42をターンオフさせ且つトラン
ジスタ44をターンオンさせる。全ての行ラインが低論
理レベルにあるので(行デコーダ40からか又はリピー
タ16cからの何れかから)、全てのインバータ36の
入力端は、弱いインバータ37の動作によって高論理レ
ベルに維持される。
【0075】行デコーダ14による行アドレスのデコー
ド動作の後、選択された行ラインRLinが高論理レベル
へ駆動される。トランジスタ44がオンであり且つトラ
ンジスタ42がオフであるので、トランジスタ40は放
電されるべき選択された行と関連するリピータ16cに
対するインバータ36の入力端を、トランジスタ40及
び44を介して、接地へ接続する。このことは、ラッチ
用インバータ37がトランジスタ40及び44と相対的
に弱いので、インバータ36の状態を変化させ、従って
イネーブルの高論理レベルが選択された行と関連するリ
ピータ16cによって行ラインRLout 上に駆動され
る。
【0076】図7及び9の実施例においては、ダミー行
ラインDRL′が低状態に止どまる時間、即ち高論理レ
ベルが完全な行ラインの長さに沿って伝搬するのに要す
る時間の間、全てのリピータ16cに対してラインRS
Tは高状態に止どまる。ダミー行ラインDRL′が高論
理レベルに到達すると、フリップフロップ52がリセッ
トされ、従ってそのQ出力端は低論理レベルへ復帰す
る。従って、NANDゲート30の出力端は(インバー
タ55を介して)ラインRSTの状態を決定する。従っ
て、非選択状態のサブアレイ12の場合、NANDゲー
ト30の出力端は高状態であり、そのことはラインRS
Tを低論理レベルとさせる。非選択状態のサブアレイ1
2における選択された行と関連するリピータ16cは、
この様なリピータ36におけるトランジスタ42が導通
状態にあるので、それらのインバータ36の入力端を高
論理レベルへ駆動させる。このことは、非選択状態のサ
ブアレイ12に対する行ラインRLout を脱付勢化させ
る。
【0077】逆に、選択されたサブアレイ12に関して
は、ラインRSTは、NANDゲート30の出力端が低
状態であるので高論理レベルに止どまり、従って高論理
レベルがORゲート54へ供給される(ラインSELが
この時点において低状態である)。従って、選択された
サブアレイ12と関連するリピータ16cにおけるトラ
ンジスタ42はオフ状態を維持する。選択されたサブア
レイ12が行デコーダ14と隣接している場合には、行
ラインRLinは行デコーダ14によって高状態へ駆動さ
れ続け、従ってトランジスタ40はオン状態を維持し同
じくオン状態を維持するトランジスタ44を介してイン
バータ36の入力端をプルダウンする。行デコーダ14
と隣接していない選択されたサブアレイ12と関連して
おり且つ選択された行と関連しているリピータ16cの
場合、行ラインRLinは前のリピータ16cから低論理
レベルへ駆動される。このことは、リピータ16c内の
トランジスタ40をターンオフさせ、且つトランジスタ
42もオフであるので、弱いインバータ37はインバー
タ36への入力端において低論理レベルを維持し、従っ
て行ラインRLout は付勢された高状態に維持される。
【0078】上述した如く、電力散逸を更に減少させる
ために、選択されたサブアレイ12内の行ラインRLを
タイムアウトさせることが好ましい。この様な行ライン
のタイムアウトは、従来技術に従って行なうことが可能
であり、例えば、センスアンプ13がクロック動作され
た後に、即ちそれに接続されているビットラインの状態
を検知し且つラッチした後に、該行ラインを脱付勢化さ
せることによって行なうことが可能である。
【0079】リピータ16cは、上述したリピータ1
6,16a,16bと相対的にある利点を与えるもので
ある。第一に、前述した実施例に対して必要とされる2
本の信号ラインSEL及びRSTの代わりに1本の信号
ラインRSTのみが必要とされるに過ぎない。このこと
は、メモリ1に対して必要とされるドライバの数を減少
しており、従って、レイアウト面積をより小さいものと
している(ドライバの数が少ないばかりでなくラインの
数も減少されているからである)。第二に、リピータ1
6cのシーケンス動作は一層簡単である。なぜならば、
全てのリピータ16における入力ノードの分離が必要と
されないからである。第三に、本回路はより少ない数の
トランジスタで実現されており、特に、複数個のリピー
タ16cの間でトランジスタ44を共用することにより
数が減少されている。最後に、リピータ16cは付加的
な動作安定性を与えている。なぜならば、ソースホロワ
動作(それは、特に、スレッシュホールド電圧、基板効
果及びPチャンネル対Nチャンネルトランジスタの寸法
比などのような処理変動に影響を受け易い)に対するポ
テンシャルが最小とされているからである。従って、非
選択状態の行に対するプルアップトランジスタ42のた
めに、弱いフィードバックインバータ37に関する要求
は減少され、且つリピータ16c内の大きなクローバ電
流が実質的に回避される。
【0080】図8を参照して、本発明の更に別の実施例
に基づくリピータ16dについて説明する。リピータ1
6dは、Nチャンネルプルダウントランジスタ44を取
除くことによりリピータ16cと異なっており、ライン
RST_がトランジスタ40のソースへ接続されてお
り、一方ラインRSTがPチャンネルトランジスタ42
のゲートへ接続されている。ラインRSTは、特定のリ
ピータ16dが関連するサブアレイ12の選択に応答し
て高論理レベルにある(且つラインRST_は低状態で
ある)。リピータ16dの動作は、リピータ16cの動
作と同様であり、メモリサイクルの開始時において全て
のラインRSTが低状態へ移行し(且つラインRST_
が高状態へ移行する)、従って全ての行ラインRLout
は低論理レベルへリセットされる。選択された行に関し
ては、行ラインRLinが高状態へ駆動され、トランジス
タ40をターンオンさせ且つインバータ36の入力端を
ラインRST_上に駆動された低論理レベルへ放電させ
る。
【0081】選択された行内のメモリセルの完全な選択
に対して必要とされる時間期間の後に、ラインRST
が、非選択状態のサブアレイ12と関連するリピータ1
6dに対して低論理レベルへ移行する。トランジスタ4
2はこれらのリピータ16dに対してターンオンし、イ
ンバータ36の入力端を高状態へプルし(弱いインバー
タ37に打ち勝ち)、且つ行ラインRLout 上に低論理
レベルを発生させる。選択された行及び選択されたサブ
アレイ12と関連するリピータ16dに関しては、ライ
ンRSTが高状態を維持し、従ってトランジスタ42は
ターンオンされることはない。リピータ16dが行デコ
ーダ14に隣接していない場合における如く、行ライン
RLinが低状態へ移行する場合であっても、このことは
インバータ36の入力端においてインバータ37が低論
理レベルを維持することを可能とし、従って行ラインR
out は選択されたサブアレイ12内の選択された行に
対して高状態を維持する。勿論、リピータ16dが行デ
コーダ14に隣接している場合には、行ラインRLin
高論理レベルに維持され、同一の出力が行ラインRL
out 上に表われる。
【0082】図8の別の実施例は、上述したリピータ1
6cの利点を与え、且つラインRSTに対して付加的な
ラインが必要とされるが、リピータ16cの変形例より
もトランジスタが1個少ない状態で構成することが可能
である。従って、リピータ16cと16dの構成の間の
選択は、メモリ1の特定のレイアウト拘束条件に依存す
る。
【0083】上述した実施例の各々に関して、メモリを
具備する集積回路における構成は減少された活性電力散
逸を与える。なぜならば、選択された行と関連している
が選択されたサブアレイ又はブロックと関連していない
行ラインの部分はターンオフさせることが可能だからで
ある。更に、この様な電力散逸の減少は、選択されたメ
モリセル(及び同一の行内の近くのもの)へのアクセス
を可能としながら達成され、従って遷移検知などを使用
することなしに後の書込み動作を行なうことが可能であ
る。更に、前に指摘したSakurai et al.
の文献に記載される如く、メインワードラインが複数個
のセクションワードライン及びデコーディングと並列的
に接続されている場合において要求されるような二重レ
ベルメタリゼーション乃至は別の導電層を設けることな
しに、付加的な行デコーダのレイアウトの影響は上述し
た本発明の実施例においては回避されている。
【0084】以上、本発明の具体的実施の態様について
詳細に説明したが、本発明は、これら具体例にのみ限定
されるべきものではなく、本発明の技術的範囲を逸脱す
ることなしに種々の変形が可能であることは勿論であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の好適実施例に基づいて構成されたメ
モリを示した概略ブロック図。
【図2】 ラッチされたリピータと共に図1のメモリ内
の行ラインを示した概略図。
【図3】 図2のラッチ型リピータの第一実施例を示し
た概略図。
【図4】 図1及び2のメモリ内の図3のラッチ型リピ
ータの動作を示したタイミング線図。
【図5a】 図2のラッチ型リピータの第二実施例を示
した概略図。
【図5b】 図2のラッチ型リピータの第三実施例を示
した概略図。
【図6】 図2のラッチ型リピータの第四実施例を示し
た概略図。
【図7】 図2のラッチ型リピータの第五実施例を示し
た概略図。
【図8】 図2のラッチ型リピータの第六実施例を示し
た概略図。
【図9】 ラッチ型リピータを制御するための制御回路
の好適実施例を示した概略図。
【図10】 リセット回路を包含するパワーオンリセッ
ト回路の第一実施例を示した概略図。
【図10a】 図10のパワーオンリセット回路用のリ
セット回路の別の実施例を示した概略図。
【図10b】 図10のパワーオンリセット回路用のリ
セット回路の別の実施例を示した概略図。
【符号の説明】
1 集積回路メモリ 12 サブアレイ 14 行デコーダ 18 列デコーダ 20 入力/出力回路 21 nビットバス 22 タイミング制御回路 24 パワーオンリセット回路 26 メモリセル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 6741−5L G11C 17/00 309 Z (72)発明者 デイビッド チャールズ マククルーア アメリカ合衆国, テキサス 75007, カーロルトン, エリザベス 3701

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体メモリにおいて、行及び列の状態
    で配列した複数個のメモリセルが設けられており、行ア
    ドレス値に従って行ラインを付勢化することにより一行
    のメモリセルを選択する行デコーダが設けられており、
    電源端子へ接続されており前記電源端子における電圧が
    スレッシュホールドレベル未満の大きさを有することに
    応答して第一論理状態を与え且つ前記電源端子における
    電圧が前記スレッシュホールドレベルを超えた大きさを
    有することに応答して第二論理状態を与える出力端を具
    備するパワーオンリセット回路が設けられており、前記
    パワーオンリセット回路の出力端が前記第一論理状態に
    あることに応答して前記行ラインを脱付勢化させる回路
    が設けられていることを特徴とするメモリ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記メモリセルが第
    一及び第二のサブアレイにグループ化されており、更
    に、各々が入力端において前記行デコーダからの行ライ
    ンを受取り且つ各々が出力端において前記第一サブアレ
    イ内の一行のメモリセルを選択する第一局所的行ライン
    を受取る複数個の第一行ラインリピータが設けられてお
    り、各々が入力端において第一局所的行ラインを受取り
    且つ各々が前記第二サブアレイ内の一行のメモリセルを
    選択する第二局所的行ラインを与える複数個の第二行ラ
    インリピータが設けられており、列アドレス値の一部に
    従ってサブアレイを選択する列デコーダが設けられてお
    り、前記列デコーダは前記複数個の第一行ラインリピー
    タへ接続した第一リセットラインを具備すると共に前記
    複数個の第二行ラインリピータへ接続した第二リセット
    ラインを具備しており、前記第一及び第二リセットライ
    ンが第一状態で前記第一又は第二サブアレイのそれぞれ
    が選択されていないことを表わすことを特徴とするメモ
    リ。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記メモリセルが第
    一及び第二のサブアレイにグループ化されており、前記
    脱付勢化回路において、各々が入力端において前記行デ
    コーダからの行ラインを受取り且つ各々が出力端におい
    て前記第一サブアレイ内の一行のメモリセルを選択する
    第一局所的行ラインを与える複数個の第一行ラインリピ
    ータが設けられており、各々が入力端において第一局所
    的行ラインを受取り且つ各々が前記第二サブアレイ内の
    一行のメモリセルを選択する第二局所的行ラインを与え
    る複数個の第二行ラインリピータが設けられており、前
    記第一及び第二行ラインリピータが前記パワーオンリセ
    ット回路の出力端へ結合されており、従って前記第一及
    び第二局所的行ラインが前記パワーオンリセット回路の
    出力端がその第一論理状態にあることに応答して脱付勢
    化され、且つ、更に、列アドレス値の一部に従ってサブ
    アレイを選択する列デコーダが設けられており、前記列
    デコーダは前記複数個の第一行ラインリピータへ接続さ
    れた第一リセットラインを具備すると共に前記複数個の
    第二行ラインリピータへ接続された第二リセットライン
    を具備しており、前記第一及び第二リセットラインは、
    第一論理状態で、前記第一又は第二サブアレイのそれぞ
    れが選択されていないことを表わすことを特徴とするメ
    モリ。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記行デコーダによ
    って選択された行と関連する行ラインリピータが、それ
    に接続されているリセットラインがその関連するサブア
    レイが選択されていないことを表わすことに応答して、
    その出力端における局所的行ラインを脱付勢化させるこ
    とを特徴とするメモリ。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記列デコーダが、
    前記第二局所的行ラインが選択された行に対して付勢さ
    れた後に、選択されていないサブアレイと関連するリセ
    ットラインを前記第一論理状態へ駆動することを特徴と
    するメモリ。
  6. 【請求項6】 請求項4において、更に、選択ラインを
    駆動する出力端を具備するタイミング・制御回路が設け
    られており、前記各行ラインリピータは前記選択ライン
    が第一論理レベルにあることに応答してその入力端から
    切断し、且つ前記タイミング・制御回路が、前記第二局
    所的行ラインが選択された行に対して付勢された後に前
    記選択ラインを前記第一論理レベルへ駆動することを特
    徴とするメモリ。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記各行ラインリピ
    ータにおいて、一方の側部においてソース対ドレイン経
    路が前記行ラインリピータの入力端へ接続しており且つ
    ゲートが前記選択ラインによって制御されるパストラン
    ジスタが設けられており、入力端が前記パストランジス
    タの他方の側部へ結合されており且つ出力端が前記行ラ
    インリピータの出力端へ結合されているラッチが設けら
    れており、ソース対ドレイン経路が前記ラッチの入力端
    と基準電圧ノードとの間に接続されており且つゲートが
    前記行ラインリピータと関連するリセットラインによっ
    て制御される放電トランジスタが設けられており、前記
    放電トランジスタはそのゲートにおけるリセットライン
    がその第一論理状態にある場合に導通状態であることを
    特徴とするメモリ。
  8. 【請求項8】 請求項4において、前記各第一行ライン
    リピータにおいて、導通経路が第一ノードと放電ノード
    との間に接続されており且つ制御端子が行ラインへ結合
    されている第一トランジスタが設けられており、入力端
    が前記第一ノードへ接続されており且つ出力端が第一局
    所的行ラインを駆動する第一ラッチが設けられており、
    導通経路がバイアス電圧と前記第一ノードとの間に接続
    されており前記リセット信号を受取る制御端子を具備す
    る第一脱選択トランジスタが設けられており、前記第一
    脱選択トランジスタは、前記リセット信号が第一論理レ
    ベルにあることに応答して導通状態となり、前記バイア
    ス電圧は、前記第一ラッチの入力端へ印加された場合
    に、前記第一局所的行ラインがそれと関連するメモリセ
    ルの選択をディスエーブルさせる論理レベルにあるよう
    なレベルにあり、且つ前記放電ノードを基準電圧へ接続
    する第一手段が設けられており、前記基準電圧は、前記
    第一ラッチの入力端へ印加された場合に、前記第一局所
    的行ラインがそれと関連するメモリセルの選択をイネー
    ブルさせる論理レベルにあるようなレベルにあり、且
    つ、前記各第二行ラインリピータにおいて、導通経路が
    第二ノードと第二放電ノードとの間に接続されており且
    つ制御端子が第一局所的行ラインへ結合されている第二
    トランジスタが設けられており、入力端が前記第二ノー
    ドへ接続されており且つ出力端が第二局所的行ラインを
    駆動する第二ラッチが設けられており、導通経路がバイ
    アス電圧と前記第二ノードとの間に接続されており且つ
    前記第二リセットラインと結合された制御端子を具備す
    る第二脱選択トランジスタが設けられており、前記第二
    脱選択トランジスタは、前記第二リセットラインが第一
    論理レベルにあることに応答して導通状態となり、前記
    バイアス電圧は、前記第二ラッチの入力端へ印加された
    場合に、前記第二局所的行ラインがそれと関連するメモ
    リセルの選択をディスエーブルさせる論理レベルにある
    ようなレベルにあり、前記第二放電ノードを基準電圧へ
    接続させる第二手段が設けられており、前記基準電圧
    は、前記第一ラッチの入力端へ印加された場合に、前記
    第二局所的行ラインがそれと関連するメモリセルの選択
    をイネーブルさせる論理レベルにあるようなレベルにあ
    ることを特徴とするメモリ。
  9. 【請求項9】 請求項4において、前記メモリセルが第
    一、第二、第三、第四サブアレイにグループ化されてお
    り、且つ、更に、各々が入力端において第二局所的行ラ
    インを受取り且つ各々が出力端において前記第三サブア
    レイ内の一行のメモリセルを選択する第三局所的行ライ
    ンを与える複数個の第三行ラインリピータが設けられて
    おり、各々が入力端において第三局所的行ラインを受取
    り且つ各々が出力端において前記第四サブアレイ内の一
    行のメモリセルを選択する第四局所的行ラインを与える
    複数個の第四行ラインリピータが設けられており、前記
    列デコーダは、更に、前記複数個の第三行ラインリピー
    タへ接続された第三リセットラインを有すると共に前記
    複数個の第四行ラインリピータへ接続された第四リセッ
    トラインを有しており、前記第三及び第四リセットライ
    ンも、第一論理状態で、前記第三又は第四サブアレイの
    それぞれが選択されていないことを表わすことを特徴と
    するメモリ。
  10. 【請求項10】 請求項1において、前記メモリセルが
    ランダムアクセスメモリセルであることを特徴とするメ
    モリ。
  11. 【請求項11】 請求項4において、前記選択された行
    内のメモリセルが、各々、その局所的行ラインが付勢さ
    れることに応答して、ビットラインへ接続され、且つ、
    更に、前記ビットライン上のデータ状態を検知し且つラ
    ッチするセンスアンプが設けられていることを特徴とす
    るメモリ。
  12. 【請求項12】 請求項10において、前記選択された
    サブアレイと関連するリセットラインが、前記センスア
    ンプが前記ビットライン上のデータ状態をラッチするこ
    とに応答して、その第一論理状態へ駆動されることを特
    徴とするメモリ。
  13. 【請求項13】 各行のメモリセルが行ラインによって
    選択可能であり行及び列の状態に配列されたメモリセル
    からなるアレイを具備する集積メモリ回路を制御する方
    法において、電源端子における電圧がスレッシュホール
    ド限界を超える大きさを有するものか否かを検知し、電
    源端子における電圧が前記スレッシュホールド限界より
    低い大きさを有することを検知することに応答して、前
    記メモリアレイ内の全ての行ラインを脱付勢化し、前記
    電源端子における電圧が前記スレッシュホールド限界を
    超えた大きさを有することを検知することに応答して、
    前記行アドレス信号の値に対応する行ラインを付勢す
    る、上記各ステップを有することを特徴とする方法。
  14. 【請求項14】 請求項13において、前記メモリセル
    が第一及び第二のサブアレイにグループ化されており、
    且つ、各行ラインが、前記第一及び第二のサブアレイに
    対応して、それぞれ、第一及び第二の部分を有すること
    を特徴とする方法。
  15. 【請求項15】 請求項14において、更に、列アドレ
    ス信号の一部をデコードし、且つ前記付勢ステップの後
    に、前記列アドレス信号のデコードした部分に対応しな
    い前記サブアレイ用の行アドレス信号の値に対応する前
    記行ラインの部分を脱付勢化させる、上記各ステップを
    有することを特徴とする方法。
  16. 【請求項16】 請求項15において、更に、前記付勢
    ステップの後に、前記列アドレス信号のデコードした部
    分に対応する前記サブアレイ用の行アドレス信号の値に
    対応する行ラインの部分を付勢した状態に維持すること
    を特徴とする方法。
  17. 【請求項17】 請求項16において、更に、前記付勢
    ステップの後に、各行ラインに対して、前記第二サブア
    レイと関連するその部分を、前記第一サブアレイと関連
    するその部分から分離することを特徴とする方法。
  18. 【請求項18】 請求項17において、更に、前記付勢
    ステップの後で且つ前記分離ステップの前に、前記行ラ
    インの各部分の状態をラッチすることを特徴とする方
    法。
  19. 【請求項19】 請求項18において、前記行ラインの
    部分を脱付勢化するステップにおいて、前記分離ステッ
    プの後に、前記列アドレス信号のデコードした部分に対
    応しないサブアレイ用の行アドレス信号の値に対応する
    行ラインの部分に対するラッチされた状態を変化させる
    ことを特徴とする方法。
  20. 【請求項20】 半導体メモリにおいて、行及び列の状
    態に配列した複数個のメモリセルが設けられており、前
    記各行は複数個の行ラインの一つと関連しており、行ア
    ドレス値に従って前記行ラインのうちの一つを付勢する
    ことにより一行のメモリセルを選択する行デコーダが設
    けられており、電源端子へ接続されており前記電源端子
    における電圧が第一スレッシュホールドレベルより低い
    ことに応答して第一論理状態を供給し且つ前記電源端子
    における電圧が前記第一スレッシュホールドレベルを超
    え且つ前記第一スレッシュホールドレベルより下で第二
    スレッシュホールドレベルより上に止どまることに応答
    して第二論理状態を供給する出力端を具備するパワーオ
    ンリセット回路が設けられており、前記パワーオンリセ
    ット回路の出力端が前記第一論理状態にあることに応答
    して前記行ラインを脱付勢化させる回路が設けられてい
    ることを特徴とするメモリ。
  21. 【請求項21】 請求項20において、更に、各々が入
    力端において前記行デコーダからの行ラインを受取り且
    つ各々が出力端において前記第一サブアレイ内の一行の
    メモリセルを選択する第一局所的行ラインを与える複数
    個の第一行ラインリピータが設けられており、各々が入
    力端において第一局所的行ラインを受取り且つ各々が出
    力端において前記第二サブアレイ内の一行のメモリセル
    を選択する第二局所的行ラインを与える複数個の第二行
    ラインリピータが設けられており、列アドレス値の一部
    に従ってサブアレイを選択する列デコーダが設けられて
    おり、前記列デコーダは前記複数個の第一行ラインリピ
    ータへ接続した第一リセットラインを具備すると共に前
    記複数個の第二行ラインリピータへ接続した第二リセッ
    トラインを具備しており、前記第一及び第二リセットラ
    インは、第一論理状態で、前記第一又は第二サブアレイ
    のそれぞれが選択されていないことを表わすことを特徴
    とするメモリ。
  22. 【請求項22】 請求項21において、前記第一及び第
    二行ラインリピータが前記パワーオンリセット回路の出
    力端へ結合されており、従って前記第一及び第二局所的
    行ラインが、前記パワーオンリセット回路の出力端がそ
    の第一論理状態にあることに応答して脱付勢化されるこ
    とを特徴とするメモリ。
  23. 【請求項23】 請求項22において、前記行デコーダ
    によって選択された行と関連する前記第一及び第二行ラ
    インリピータのうちの一つが、それに接続された関連す
    る第一又は第二リセットラインがそれと関連するサブア
    レイが選択されていないことを表わすことに応答して、
    その出力端を脱付勢化させることを特徴とするメモリ。
  24. 【請求項24】 請求項21において、前記列デコーダ
    が第二局所的行ラインが選択された行に対して付勢され
    た後に、選択されていないサブアレイと関連する前記第
    一及び第二リセットラインの一つを前記第一論理状態へ
    駆動することを特徴とするメモリ。
  25. 【請求項25】 請求項23において、更に、選択ライ
    ンを駆動する出力端を具備するタイミング・制御回路が
    設けられており、前記第一及び第二行ラインリピータの
    各々が、前記タイミング・制御回路が前記選択ラインを
    第一論理レベルへ駆動することに応答して、その入力端
    から切断し、且つ前記タイミング・制御回路が、前記第
    二局所的行ラインが選択された行に対して付勢された後
    に、前記選択ラインを前記第一論理レベルへ駆動するこ
    とを特徴とするメモリ。
  26. 【請求項26】 各行のメモリセルが行ラインと関連し
    ており且つ行ラインによって選択可能であり行及び列の
    状態に配列されたメモリセルからなるアレイを具備する
    集積メモリ回路を制御する方法において、回路のパワー
    アップ期間中に電源端子における電圧を第一スレッシュ
    ホールド限界と比較し、前記電源端子における電圧が前
    記第一スレッシュホールド限界に未だ到達していないこ
    とを表わす前記比較ステップに応答して前記アレイ内の
    一行のメモリセルの選択をディスエーブルし、前記電源
    端子における電圧が前記第一スレッシュホールド限界に
    到達したことを表わす前記比較ステップに応答して前記
    電源端子における電圧を前記第一スレッシュホールド限
    界より低い第二スレッシュホールド限界と比較し、前記
    電源端子における電圧が前記第二スレッシュホールド限
    界より高い状態に止どまることを表わす前記第二比較ス
    テップに応答して行ラインにより一行のメモリセルの選
    択をイネーブルさせる、上記各ステップを有することを
    特徴とする方法。
  27. 【請求項27】 請求項26において、更に、前記イネ
    ーブルステップの後で且つ前記第二比較ステップが前記
    電源端子における電圧が前記第二スレッシュホールド限
    界以下に降下したことを表わすことに応答して、一行の
    前記メモリセルの選択をディスエーブルさせることを特
    徴とする方法。
  28. 【請求項28】 請求項26において、前記メモリセル
    が複数個のサブアレイにグループ化されており、各行ラ
    インが各々が前記サブアレイのうちの一つに対応する複
    数個の部分を有しており、且つ、更に、前記イネーブル
    ステップの後に、前記サブアレイのうちの一つを選択す
    るための列アドレス信号の一部をデコードし、選択した
    行のメモリセルに対応する行ラインを付勢し、前記付勢
    ステップの後に、前記デコードステップにおいて選択さ
    れなかった前記サブアレイの一つと関連する選択された
    行ラインの一部を脱付勢化させる、上記各ステップを有
    することを特徴とする方法。
  29. 【請求項29】 請求項28において、更に、前記付勢
    ステップの後に、前記デコードステップにおいて選択さ
    れたサブアレイに対し選択された行ラインの一部を付勢
    した状態に維持し、且つ前記付勢ステップの後に、各行
    ラインに対し、隣接するサブアレイと関連する第一及び
    第二部分を互いに分離する、上記各ステップを有するこ
    とを特徴とする方法。
  30. 【請求項30】 請求項29において、更に、前記付勢
    ステップの後で且つ前記分離ステップの前に、前記選択
    した行ラインの前記各部分の付勢状態をラッチすること
    を特徴とする方法。
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