JP2006252718A - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 動作速度を低下させることなく、低消費電力を実現することが可能な半導体記憶装置を提供する。
【解決手段】 待機モード時において、制御回路1は、すべてのワード線ドライバ3に「L」レベルの制御信号CNTが与える。これに応じて、各ワード線ドライバ3はその出力ノードをハイ・インピーダンス状態にする。各ハーフラッチ回路4は、対応するワード線WLを非活性化レベルの「L」レベルに固定する。このため、待機モード時においてすべてのワード線ドライバ3にゲートリーク電流が流れなくなる。したがって、動作速度を低下させることなく、低消費電力を実現することが可能な半導体記憶装置が実現できる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、半導体記憶装置に関し、特に、ワード線ドライバを備えた半導体記憶装置に関する。
半導体記憶装置の1つであるSRAM(スタティック・ランダム・アクセス・メモリ)は、メモリセルがインバータを2個組み合わせたフリップフロップ構成になっており、電源が投入されている限り記憶データが保持される。システムクロック信号に同期して動作する同期型SRAMは、高速動作が可能である。また、DRAM(ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ)は、メモリセルが1つのトランジスタおよび1つのキャパシタで構成されており、キャパシタに充電した電荷によって記憶データを保持する。
近年、半導体記憶装置の製造プロセスは、回路の高集積化を図るため微細化が進められている。製造プロセスの微細化を進める上でトランジスタのゲート絶縁膜をより薄くすることによって、量子力学的なトンネル効果に起因するゲートリーク電流(漏れ電流)が無視できなくなり、消費電力の増大を招いている。具体的には、ワード線ドライバが対応するワード線WLを非選択レベルにしている状態において、ワード線ドライバにゲートリーク電流が流れてしまう。すなわち、書込み対象外のワード線や読出し対象外のワード線など、非選択レベルにされるワード線に対応するワード線ドライバすべてにリーク電流が流れるため、消費電力が大きくなるという問題があった。
下記の特許文献1には、異物等によりコラム選択線またはワード線が断線した場合の誤動作を防止することができる半導体記憶装置が開示されている。これによると、行デコーダと反対側にハーフラッチ回路を設置することにより、ワード線をLレベルにクランプする。したがって、ワード線が断線した場合でも、断線した先がフローティング状態になることが避けられる。
また、下記の特許文献2には、冗長ワード線を有する半導体記憶装置において、置換されたワード線がフローティングすることによって生ずる誤信号を防止する技術が開示されている。これによると、各ワード線のワード選択回路と逆側の端部に放電回路を接続する。
特開平10−222997号公報 特開2000−132993号公報
上述のように、従来の半導体記憶装置では、書込み対象外のワード線や読出し対象外のワード線など、非選択レベルにされるワード線に対応するワード線ドライバすべてにリーク電流が流れるため、消費電力が大きくなるという問題があった。このリーク電流を低減するために単純に電源電圧を下げると、動作周波数も低下してしまう。
それゆえに、この発明の主たる目的は、動作速度を低下させることなく、低消費電力を実現することが可能な半導体記憶装置を提供することである。
この発明に係わる半導体記憶装置は、複数行複数列に配置された複数のメモリセルと、それぞれ複数行に対応して設けられた複数のワード線と、それぞれ複数列に対応して設けられた複数のビット線対とを含むメモリアレイと、行アドレス信号に従って、複数のワード線のうちのいずれかのワード線を選択し、選択したワード線に対応するメモリセルを活性化させる行選択回路と、列アドレス信号に従って、複数のビット線対のうちのいずれかのビット線対を選択し、選択したビット線対を介して行選択回路によって活性化されたメモリセルのデータの読出/書込を行なう読出/書込回路とを備えたものである。ここで、行選択回路は、行アドレス信号に従って、複数のワード線のうちのいずれかのワード線を選択する行デコーダと、各ワード線に対応して設けられてその出力ノードが対応のワード線に接続され、待機モード時は、出力ノードをハイ・インピーダンス状態にし、通常動作モード時は、行デコーダによって対応のワード線が選択された場合は出力ノードを選択レベルにし、行デコーダによって対応のワード線が選択されていない場合は出力ノードを非選択レベルにするワード線ドライバと、各ワード線に対応して設けられ、待機モード時に対応のワード線を非選択レベルに固定するハーフラッチ回路とを含む。
この発明に係わる他の半導体記憶装置は、複数行複数列に配置された複数のメモリセルと、それぞれ複数行に対応して設けられた複数のワード線と、それぞれ複数列に対応して設けられた複数のビット線対とを含むメモリアレイと、行アドレス信号に従って、複数のワード線のうちのいずれかのワード線を選択し、選択したワード線に対応するメモリセルを活性化させる行選択回路と、列アドレス信号に従って、複数のビット線対のうちのいずれかのビット線対を選択し、選択したビット線対を介して行選択回路によって活性化されたメモリセルのデータの読出/書込を行なう読出/書込回路とを備えたものである。ここで、行選択回路は、行アドレス信号に従って、複数のワード線のうちのいずれかのワード線を選択する行デコーダと、各ワード線に対応して設けられてその出力ノードが対応のワード線に接続され、行デコーダによって対応のワード線が選択されていない場合は、出力ノードをハイ・インピーダンス状態にし、行デコーダによって対応のワード線が選択された場合は、出力ノードを所定期間だけ選択レベルにして、所定期間以外は出力ノードを非選択レベルにするワード線ドライバと、各ワード線に対応して設けられ、行デコーダによって対応のワード線が選択されていない場合にそのワード線を非選択レベルに固定するハーフラッチ回路とを含む。
好ましくは、さらに、各ハーフラッチ回路に対応して設けられ、電源が投入されてから所定時間経過後かつ回路動作開始前のある時刻において、対応のハーフラッチ回路を動作させて対応のワード線を強制的に非選択レベルに固定するリセット回路を備える。
また好ましくは、さらに、それぞれ複数のワード線の各々の間に配置され、互いに隣接するワード線のうちの一方のワード線が選択レベルにされた場合に、隣接するワード線のうちの他方のワード線を非選択レベルに固定する複数のラッチ回路を備える。
この発明に係わる半導体記憶装置では、複数行複数列に配置された複数のメモリセルと、それぞれ複数行に対応して設けられた複数のワード線と、それぞれ複数列に対応して設けられた複数のビット線対とを含むメモリアレイと、行アドレス信号に従って、複数のワード線のうちのいずれかのワード線を選択し、選択したワード線に対応するメモリセルを活性化させる行選択回路と、列アドレス信号に従って、複数のビット線対のうちのいずれかのビット線対を選択し、選択したビット線対を介して行選択回路によって活性化されたメモリセルのデータの読出/書込を行なう読出/書込回路とが設けられる。行選択回路は、行アドレス信号に従って、複数のワード線のうちのいずれかのワード線を選択する行デコーダと、各ワード線に対応して設けられてその出力ノードが対応のワード線に接続され、待機モード時は、出力ノードをハイ・インピーダンス状態にし、通常動作モード時は、行デコーダによって対応のワード線が選択された場合は出力ノードを選択レベルにし、行デコーダによって対応のワード線が選択されていない場合は出力ノードを非選択レベルにするワード線ドライバと、各ワード線に対応して設けられ、待機モード時に対応のワード線を非選択レベルに固定するハーフラッチ回路とを含む。この場合、待機モード時においてすべてのワード線ドライバにゲートリーク電流が流れなくなる。さらに、待機モード時において、メモリセルおよびハーフラッチ回路以外の機能ブロックの電源を完全に遮断して動作を停止させてもメモリセルは記憶データを保持可能であるため、消費電力を大幅に低減することが可能である。したがって、動作速度を低下させることなく、低消費電力を実現することが可能な半導体記憶装置が実現できる。
この発明に係わる他の半導体記憶装置では、複数行複数列に配置された複数のメモリセルと、それぞれ複数行に対応して設けられた複数のワード線と、それぞれ複数列に対応して設けられた複数のビット線対とを含むメモリアレイと、行アドレス信号に従って、複数のワード線のうちのいずれかのワード線を選択し、選択したワード線に対応するメモリセルを活性化させる行選択回路と、列アドレス信号に従って、複数のビット線対のうちのいずれかのビット線対を選択し、選択したビット線対を介して行選択回路によって活性化されたメモリセルのデータの読出/書込を行なう読出/書込回路とが設けられる。行選択回路は、行アドレス信号に従って、複数のワード線のうちのいずれかのワード線を選択する行デコーダと、各ワード線に対応して設けられてその出力ノードが対応のワード線に接続され、行デコーダによって対応のワード線が選択されていない場合は、出力ノードをハイ・インピーダンス状態にし、行デコーダによって対応のワード線が選択された場合は、出力ノードを所定期間だけ選択レベルにして、所定期間以外は出力ノードを非選択レベルにするワード線ドライバと、各ワード線に対応して設けられ、行デコーダによって対応のワード線が選択されていない場合にそのワード線を非選択レベルに固定するハーフラッチ回路とを含む。この場合、通常動作中の書込み対象外のワード線WLや読出し対象外のワード線WLなど、非選択レベルの「L」レベルにされるワード線WLに対応するワード線ドライバすべてにゲートリーク電流が流れなくなる。したがって、動作速度を低下させることなく、低消費電力を実現することが可能な半導体記憶装置が実現できる。
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1による半導体記憶装置(SRAM)の概略構成を示す回路ブロック図である。図1において、この半導体記憶装置は、複数行複数列に配置された複数のメモリセルMCと、各行に対応して設けられたワード線WLと、各列に対応して設けられたビット線対BL,/BLとを備える。
また、この半導体記憶装置は、制御回路1と、行デコーダ2と、複数のワード線ドライバ3と、複数のハーフラッチ回路4とを備える。制御回路1は、半導体記憶装置全体を制御し、外部からの行アドレス信号RAに従って行プリデコード信号RPDを行デコーダ2に与える。また、制御回路1は、通常動作モード時において「H」レベルの制御信号CNTを各ワード線ドライバ3に与え、待機モード(スタンバイ状態やスリープ状態などの低消費電力モード)時において「L」レベルの制御信号CNTを各ワード線ドライバ3に与える。この制御回路1は、外部からの所定周波数のクロック信号CLKに応答して動作する。
行デコーダ2は、制御回路1からの行プリデコード信号RPDに従って行選択信号RSを各ワード線ドライバ3に与える。具体的には、複数のワード線WLの中からワード線WLを選択し、選択したワード線WLに対応するワード線ドライバ3に選択レベルの「H」レベルの行選択信号RSを与え、他のワード線WLに対応するワード線ドライバ3には非選択レベルの「L」レベルの行選択信号RSを与える。
図2は、図1に示した各ワード線ドライバ3の構成を示す回路図である。図2において、このワード線ドライバ3は、インバータ21と、NAND回路22と、NOR回路23と、Pチャネルトランジスタ24と、Nチャネルトランジスタ25とを含む。
NAND回路22の一方入力端子は制御信号CNTを受け、その他方入力端子は行選択信号RSを受ける。インバータ21は、制御信号CNTの反転信号をNOR回路23の一方入力端子に与える。NOR回路23の他方入力端子は行選択信号RSを受ける。Pチャネルトランジスタ24およびNチャネルトランジスタ25は、電源電位VDDのラインと接地電位VSSのラインとの間に直列接続される。Pチャネルトランジスタ24のゲートは、NAND回路22の出力端子に接続され、Nチャネルトランジスタ25のゲートはNOR回路23の出力端子に接続される。Pチャネルトランジスタ24とNチャネルトランジスタ25の間の出力ノードは、対応するワード線WLに接続される。
制御信号CNTが「H」レベルである場合は、行選択信号RSに応じてワード線WLの論理レベルが切換えられる。具体的には、行選択信号RSが選択レベルの「H」レベルのとき、NAND回路22の出力端子は「L」レベルにされるため、Pチャネルトランジスタ24は導通する。また、NOR回路23の出力端子は「L」レベルにされるため、Nチャネルトランジスタ25は非導通になる。したがって、この場合は対応するワード線WLが選択レベルの「H」レベル(VDD)にされる。一方、行選択信号RSが非選択レベルの「L」レベルのとき、NAND回路22の出力端子は「H」レベルにされるため、Pチャネルトランジスタ24は非導通になる。また、NOR回路23の出力端子は「H」レベルにされるため、Nチャネルトランジスタ25は導通する。したがって、この場合は対応するワード線WLが非選択レベルの「L」レベル(VSS)にされる。
また、制御信号CNTが「L」レベルである場合は、行選択信号RSの論理レベルに関わらず、NAND回路22の出力端子は「H」レベルにされるため、Pチャネルトランジスタ24は非導通になる。また、行選択信号RSの論理レベルに関わらず、NOR回路23の出力端子は「L」レベルにされるため、Nチャネルトランジスタ25は非導通になる。したがって、ワード線ドライバ3の出力ノードがハイ・インピーダンス状態にされる。
このように、各ワード線ドライバ3は、行選択信号RSおよび制御信号CNTに応じて動作する3ステートタイプのワード線ドライバである。
なお、この図2に示したワード線ドライバ3の構成は、論理的に等価な回路構成であれば異なった回路構成であってもよい。
図1に戻って、複数のハーフラッチ回路4は、それぞれ各ワード線WLに対応して設けられる。各ハーフラッチ回路4は、インバータ11およびNチャネルトランジスタ12を含む。Nチャネルトランジスタ12は、対応するワード線WLと接地電位VSSのラインとの間に接続される。また、対応するワード線WLがインバータ11を介してNチャネルトランジスタ12のゲートに接続される。
ハーフラッチ回路4において、対応するワード線WLが選択レベルの「H」レベルにされたときは、インバータ11の出力信号が「L」レベルとなってトランジスタ12が非導通になる。一方、対応するワード線WLが非選択レベルの「L」レベルにされたとき、インバータ11の出力信号が「H」レベルとなってトランジスタ12が導通するので、対応するワード線WLは非選択レベルの「L」レベル(VSS)に固定された状態になる。
さらに、この半導体記憶装置は、それぞれ複数のビット線対BL,/BLに対応して設けられる複数のプリチャージ回路5と、複数のカラム選択回路6と、複数のセンスアンプ+ライトドライバ7と、複数のデータ入出力線対IO,/IOとを備える。
制御回路1は、各プリチャージ回路5にプリチャージ信号PCを与える。また、制御回路1は、外部からの列アドレス信号CAに従って、各カラム選択回路6に列選択信号CSを与える。
プリチャージ回路5は、「H」レベルのプリチャージ信号PCに応じて、対応のビット線対BL,/BLを「H」レベルに充電する。カラム選択回路6は、制御回路1からの列選択信号CSに従って選択された列に対応するビット線対BL,/BLと、対応するデータ入出力線対IO,/IOの一方端とを接続する。センスアンプ+ライトドライバ7は、データ入出力線対IO,/IOの他方端に接続され、外部から与えられたデータDIを選択されたメモリセルMCに書込む。また、センスアンプ+ライトドライバ7は、選択されたメモリセルMCからの読出データDOを外部に出力する。
次に、図1に示した半導体記憶装置の通常動作モード時の動作について説明する。書込動作や読出動作を行なう通常動作モード時において、制御回路1からすべてのワード線ドライバ3に「H」レベルの制御信号CNTが与えられる。各ワード線ドライバ3は、行選択信号RSに応じてワード線WLの論理レベルを切換える。
書込動作時は、行アドレス信号RAによって指定された行のワード線WLが行デコーダ2およびワード線ドライバ3によって選択レベルの「H」レベルに立上げられ、その行の各メモリセルMCが活性化される。次いで、列アドレス信号CAによって指定された列のカラム選択回路6が動作し、その列の活性化されたメモリセルMCがビット線対BL,/BL、カラム選択回路6およびデータ入出力線対IO,/IOを介してセンスアンプ+ライトドライバ7に接続される。
センスアンプ+ライトドライバ7は、外部から与えられたデータDIに従ってデータ入出力線対IO,/IOのうちの一方を「H」レベルにするとともに他方を「L」レベルにし、活性化されたメモリセルMCにデータDIを書込む。ワード線WLが非選択レベルの「L」レベルに立下げられると、そのメモリセルMCにデータが記憶される。
読出動作時は、列アドレス信号CAによって指定された列のカラム選択回路6が動作し、その列の各メモリセルMCがビット線対BL,/BL、カラム選択回路6およびデータ入出力線対IO,/IOを介してセンスアンプ+ライトドライバ7に接続される。次いで、行アドレス信号RAによって指定された行のワード線WLが行デコーダ2およびワード線ドライバ3によって選択レベルの「H」レベルに立上げられ、その行の各メモリセルMCが活性化される。これにより、選択されたメモリセルMCが記憶しているデータに応じてビット線対BL,/BLのうちの一方からそのメモリセルMCに電流が流入し、データ入出力線対IO,/IOのうちの一方の電位が低下する。センスアンプ+ライトドライバ7は、データ入出力線IOと/IOの電位を比較し、比較結果に応じたデータDOを外部に出力する。
次に、半導体記憶装置の待機モード時の動作について説明する。待機モード時において、制御回路1からすべてのワード線ドライバ3に「L」レベルの制御信号CNTが与えられる。各ワード線ドライバ3は、行選択信号RSの論理レベルに関わらずその出力ノードがハイ・インピーダンス状態にされる。各ハーフラッチ回路4は、対応するワード線WLを非選択レベルの「L」レベル(VSS)に固定する。
図3は、通常動作モード時および待機モード時におけるワード線ドライバ3およびハーフラッチ回路4の動作を説明するためのタイムチャートである。図3において、制御回路1は、時刻t2までの通常動作モード時において「H」レベルの制御信号CNTを各ワード線ドライバ3に与え、時刻t2以降の待機モード時において「L」レベルの制御信号CNTを各ワード線ドライバ3に与える。また、行デコーダ2からの行選択信号RSは、クロック信号CLKに同期してその論理レベルが切換えられる。
時刻t0において、行デコーダ2は、外部からのクロック信号CLKが「H」レベルに立上げられたタイミングで、行アドレス信号RAによって指定された行の行選択信号RSを「H」レベルに立上げる。これに応じて、対応するワード線ドライバ3は、ワード線WLを選択レベルの「H」レベルに立上げる。
時刻t1において、行デコーダ2は、外部からのクロック信号CLKが「L」レベルに立下げられたタイミングで、行アドレス信号RAによって指定された行の行選択信号RSを「L」レベルに立下げる。これに応じて、対応するワード線ドライバ3は、ワード線WLを非選択レベルの「L」レベルに立下げる。
時刻t2において、制御回路1は、すべてのワード線ドライバ3への制御信号CNTを「H」レベルから「L」レベルに立下げる。これに応じて、各ワード線ドライバ3の出力ノードがハイ・インピーダンス状態にされる。各ハーフラッチ回路4は、対応するワード線WLを非選択レベルの「L」レベル(VSS)に固定する。すなわち、時刻t2以降は、行選択信号RSの論理レベルに関わらず、すべてのワード線WLが「L」レべルに固定される。
その後、制御回路1から各ワード線ドライバ3への制御信号CNTが再び「H」レベルに立下げられると、待機モードから通常動作モードに復帰する。
なお、ここでは、クロック信号CLKに同期して動作する同期型の半導体記憶装置について説明したが、クロック信号CLKに同期しない非同期型の半導体記憶装置であっても同様の動作および効果が成立する。この場合は、たとえば読出制御信号や書込制御信号に応じて、行選択信号RSの論理レベルが切換えられる構成にする。
ここで、本発明と従来技術との差異を明確にするため、従来の半導体記憶装置の構成および動作について説明する。従来の半導体記憶装置には、各ワード線WLに対応するハーフラッチ回路が設けられていない。
図4は、従来のワード線ドライバの構成を示す回路図である。図4において、このワード線ドライバは、Pチャネルトランジスタ31およびNチャネルトランジスタ32を含む。Pチャネルトランジスタ31およびNチャネルトランジスタ32は、電源電位VDDのラインと接地電位VSSのラインとの間に直接接続される。Pチャネルトランジスタ31およびNチャネルトランジスタ32のゲートは、ともに行デコーダから行選択信号/RSを受ける。Pチャネルトランジスタ31とNチャネルトランジスタ32の間の出力ノードは、対応するワード線WLに接続される。
行選択信号/RSが選択レベルの「L」レベルのとき、Pチャネルトランジスタ31は導通し、Nチャネルトランジスタ32は非導通になる。これに応じて、対応するワード線WLが選択レベルの「H」レベルにされる。一方、行選択信号/RSが非選択レベルの「H」レベルのとき、Pチャネルトランジスタ31は非導通になり、Nチャネルトランジスタ32は導通する。これに応じて、対応するワード線WLが非選択レベルの「L」レベルにされる。
ここで、行デコーダからワード線ドライバへの行選択信号/RSが非選択レベルの「H」レベルにされた状態において、Nチャネルトランジスタ32にトンネル効果に起因するゲートリーク電流が流れてしまう。具体的には、Nチャネルトランジスタ32のゲートに「H」レベルの電圧が印加されたことに応じて、チャネル領域をソースからドレインに向かってキャリアが流れる。このとき、トンネル効果によってゲート酸化膜を挟んでゲート側からチャネル側へ電流が漏込んでしまう。なお、行選択信号/RSが選択レベルの「L」レベルにされた状態においてはPチャネルトランジスタ31にゲートリーク電流が流れるが、書込動作時および読出動作時において瞬間的にこのような状態にされるだけであるため特に問題にはならない。
したがって、従来の半導体記憶装置では、書込み対象外のワード線WLや読出し対象外のワード線WLなど、非選択レベルの「L」レベルにされるワード線WLに対応するワード線ドライバすべてにゲートリーク電流が流れてしまっていた。待機モード時においては、すべてのワード線WLが非選択レベルの「L」レベルにされ、すべてのワード線ドライバにゲートリーク電流が流れてしまっていた。このため、消費電力が大きくなるという問題があった。
しかし、この実施の形態1では、待機モード時において、制御回路1からすべてのワード線ドライバ3に「L」レベルの制御信号CNTが与えられる。これに応じて、各ワード線ドライバ3の出力ノードがハイ・インピーダンス状態にされる。各ハーフラッチ回路4は、対応するワード線WLを非選択レベルの「L」レベル(VSS)に固定する。このため、通常動作モード時においては、従来と同様に書込み対象外のワード線WLおよび読出し対象外のワード線WLに対応するワード線ドライバ3にゲートリーク電流が流れるが、待機モード時においては、従来と異なりすべてのワード線ドライバ3にゲートリーク電流が流れなくなる。さらに、待機モード時において、図1に示した制御回路1、行デコーダ2、センスアンプ+ライトドライバ6など、メモリセルMCおよびハーフラッチ回路4以外の機能ブロックの電源を完全に遮断して動作を停止させてもメモリセルMCは記憶データを保持可能であるため、消費電力を大幅に低減することが可能である。したがって、この実施の形態1では、動作速度を低下させることなく、低消費電力を実現することが可能な半導体記憶装置が実現できる。
なお、ここでは、ハーフラッチ回路4が各ワード線WLに1つ設けられる場合について説明したが、このハーフラッチ回路4は各ワード線WLに複数設けてもよい。
[実施の形態2]
図5は、この発明の実施の形態2による半導体記憶装置(SRAM)の概略構成を示すブロック図であって、図1と対比される図である。図5の半導体記憶装置を参照して、図1の半導体記憶装置と異なる点は、各ワード線WLに対応するワード線ドライバ3がワード線ドライバ41で置換されている点である。なお、図5において、図1と対応する部分においては同一符号を付し、その詳細説明を省略する。
図6は、図5に示した各ワード線ドライバ41の構成を示す回路図である。図6において、このワード線ドライバ41は、インバータ51と、NAND回路52と、NOR回路53と、Pチャネルトランジスタ54と、Nチャネルトランジスタ55とを含む。
インバータ51は、行選択信号/RSの反転信号をNAND回路52の一方入力端子に与える。NAND回路52の他方入力端子は制御信号CNTを受ける。NOR回路53の一方入力端子は行選択信号/RSを受け、その他方入力端子は制御信号CNTを受ける。Pチャネルトランジスタ54およびNチャネルトランジスタ55は、電源電位VDDのラインと接地電位VSSのラインとの間に直列接続される。Pチャネルトランジスタ54のゲートは、NAND回路52の出力端子に接続され、Nチャネルトランジスタ55のゲートはNOR回路53の出力端子に接続される。Pチャネルトランジスタ54とNチャネルトランジスタ55の間の出力ノードは、対応するワード線WLに接続される。
行選択信号/RSが選択レベルの「L」レベルである場合は、制御信号CNTに応じてワード線WLの論理レベルが切換えられる。具体的には、制御信号CNTが「H」レベルのとき、NAND回路52の出力端子は「L」レベルにされるため、Pチャネルトランジスタ54は導通する。また、NOR回路53の出力端子は「L」レベルにされるため、Nチャネルトランジスタ55は非導通になる。したがって、この場合は対応するワード線WLが選択レベルの「H」レベル(VDD)にされる。一方、制御信号CNTが「L」レベルのとき、NAND回路52の出力端子は「H」レベルにされるため、Pチャネルトランジスタ54は非導通になる。また、NOR回路53の出力端子は「H」レベルにされるため、Nチャネルトランジスタ55は導通する。したがって、この場合は対応するワード線WLが非選択レベルの「L」レベル(VSS)にされる。
また、行選択信号/RSが非選択レベルの「H」レベルである場合は、制御信号CNTの論理レベルに関わらず、NAND回路52の出力端子は「H」レベルにされるため、Pチャネルトランジスタ54は非導通になる。また、制御信号CNTの論理レベルに関わらず、NOR回路53の出力端子は「L」レベルにされるため、Nチャネルトランジスタ55は非導通になる。したがって、ワード線ドライバ41の出力ノードがハイ・インピーダンス状態にされる。
なお、この図2に示したワード線ドライバ41の構成は、論理的に等価な回路構成であれば異なった回路構成であってもよい。
図5に戻って、各ワード線WLに対応して設けられるハーフラッチ回路4において、対応するワード線WLが選択レベルの「H」レベルにされたときは、インバータ11の出力信号が「L」レベルとなってトランジスタ12が非導通になる。一方、対応するワード線WLが非選択レベルの「L」レベルにされたとき、インバータ11の出力信号が「H」レベルとなってトランジスタ12が導通するので、対応するワード線WLは非選択レベルの「L」レベル(VSS)に固定された状態になる。
次に、通常動作中において対応するメモリセルMCが選択された時と選択されていない時におけるワード線ドライバ41およびハーフラッチ回路4の動作について説明する。
図7は、通常動作中のメモリセルMC選択時およびメモリセルMC非選択時におけるワード線ドライバ41およびハーフラッチ回路4の動作を説明するためのタイムチャートである。図7において、ワード線ドライバ41は、時刻t10までのメモリセルMC非選択時および時刻t13以降のメモリセルMC非選択時において、非選択レベルの「H」レベルの行選択信号/RSを受け、時刻t10から時刻t13までのメモリセルMC選択時において、選択レベルの「L」レベルの行選択信号/RSを受ける。
時刻t10までのメモリセルMC非選択時において、ワード線ドライバ41は、非選択レベルの「H」レベルの行選択信号/RSに応じて、制御信号CNTの論理レベルに関わらずその出力ノードがハイ・インピーダンス状態にされる。ハーフラッチ回路4は、対応するワード線WLを非選択レベルの「L」レベル(VSS)に固定する。
時刻t10において、行選択信号/RSが選択レベルの「L」レベルに立下げられた後、選択されたメモリセルMCへのデータ書込み、または選択されたメモリセルMCからのデータ読出しが行なわれる。
時刻t11において、制御回路1は、外部からのクロック信号CLKが「H」レベルに立上げられたタイミングで、制御信号CNTを「H」レベルに立上げる。これに応じて、ワード線ドライバ41は、対応するワード線WLを選択レベルの「H」レベルに立上げる。
次に、時刻t11から所定時間T経過後の時刻t12において、制御回路1は、制御信号CNTを「L」レベルに立下げる。これに応じて、ワード線ドライバ41は、対応するワード線WLを非選択レベルの「L」レベルに立下げる。このように、制御回路1はクロック信号CLKの立上がりエッジに応じて制御信号CNTを「H」レベルに立上げ、所定時間T経過後に「L」レベルに立下げる。
時刻t13において、ワード線ドライバ41は、行選択信号/RSが非選択レベルの「H」レベルに立上げられたことに応じて、制御信号CNTの論理レベルに関わらずその出力ノードがハイ・インピーダンス状態にされる。ハーフラッチ回路4は、対応するワード線WLを非選択レベルの「L」レベル(VSS)に固定する。
なお、ここでは、クロック信号CLKに同期して動作する同期型の半導体記憶装置について説明したが、クロック信号CLKに同期しない非同期型の半導体記憶装置であっても同様の動作および効果が成立する。この場合は、たとえば読出制御信号や書込制御信号に応じて、制御信号CNTの論理レベルが切換えられる構成にする。
ここで、実施の形態1において図4を用いて説明した従来のワード線ドライバでは、通常動作中のメモリセルMC非選択時(行選択信号/RSが非選択レベルの「H」レベルにされた状態)において、Nチャネルトランジスタ32にゲートリーク電流が流れてしまっていた。したがって、書込み対象外のワード線WLや読出し対象外のワード線WLなど、非選択レベルの「L」レベルにされるワード線WLに対応するワード線ドライバすべてにゲートリーク電流が流れてしまっていた。
しかし、この実施の形態2では、通常動作中のメモリセルMC非選択時において、各ワード線ドライバ41は、非選択レベルの「H」レベルの行選択信号/RSに応じて、制御信号CNTの論理レベルに関わらずその出力ノードがハイ・インピーダンス状態にされる。各ハーフラッチ回路4は、対応するワード線WLを非選択レベルの「L」レベル(VSS)に固定する。このため、通常動作中の書込み対象外のワード線WLや読出し対象外のワード線WLなど、非選択レベルの「L」レベルにされるワード線WLに対応するワード線ドライバ41すべてにゲートリーク電流が流れなくなる。これにより、消費電力が大幅に低減される。したがって、この実施の形態2では、動作速度を低下させることなく、低消費電力を実現することが可能な半導体記憶装置が実現できる。
また、この実施の形態2では、通常動作中のメモリセルMC選択時(行選択信号/RSが選択レベルの「L」レベルにされた状態)の一部区間においてのみ、ワード線WLが選択レベルの「H」レベルされる。より具体的には、制御信号CNTに応じて、通常動作中のメモリセルMC選択時の時刻t10から時刻t13までの期間のうちの時刻t11から時刻t12までの一部期間においてのみ、ワード線WLが選択レベルの「H」レベルにされる(図7参照)。これにより、通常動作中の書込時および読出時における消費電力が低減される。
なお、ここでは、ハーフラッチ回路4が各ワード線WLに1つ設けられる場合について説明したが、このハーフラッチ回路4は各ワード線WLに複数設けてもよい。
[実施の形態2の変更例]
図8は、この発明の実施の形態2の変更例による半導体記憶装置の概略構成を示すブロック図であって、図5と対比される図である。図8の半導体記憶装置を参照して、図5の半導体記憶装置と異なる点は、各ワード線WLに対応するPチャネルトランジスタ61が追加されている点である。なお、図8において、図5と対応する部分においては同一符号を付し、その詳細説明を省略する。
各Pチャネルトランジスタ61は、電源電位VDDのラインと対応するハーフラッチ回路4との間に接続される。各Pチャネルトランジスタ61のゲートは、外部からのリセット信号RESを受ける。各Pチャネルトランジスタ61はリセット回路を構成する。
リセット信号/RESが「H」レベルの場合、各Pチャネルトランジスタ61が非導通になる。一方、リセット信号/RESが「L」レベルの場合は、各Pチャネルトランジスタ61が導通し、対応するNチャネルトランジスタ12のゲートが「H」レベル(VDD)にされる。これに応じて、Nチャネルトランジスタ12が導通し、すべてのワード線WLが非選択レベルの「L」レベル(VSS)にされる。
図9は、図8に示したワード線ドライバ41、ハーフラッチ回路4およびPチャネルトランジスタ61の動作を説明するためのタイムチャートである。図9において、時刻t20に半導体記憶装置の電源が投入される。
電源が投入されてから所定時間経過後の時刻21までの期間において、各信号はその論理レベルが不定な状態にされる。時刻t21において、クロック信号CLKが「L」レベルに立下げられ、行選択信号/RSが非選択レベルの「H」レベルに立上げられ、制御信号CNTが「L」レベルに立下げられ、リセット信号/RESが非選択レベルの「H」レベルの初期状態にされる。このとき、ワード線ドライバ41は、非選択レベルの「H」レベルの行選択信号/RSに応じて、制御信号CNTの論理レベルに関わらずその出力ノードがハイ・インピーダンス状態にされる。ハーフラッチ回路4は、対応するワード線WLを非選択レベルの「L」レベル(VSS)に固定する。
しかしながら、電源が投入された時にワード線WLが「H」レベルにされていた場合は、時刻t21においてワード線WLが直ちに「L」レベルに固定されず、ワード線WLの電位が不安定な状態になる可能性がある。
そこで、電源が投入されてから所定時間経過後かつ回路動作開始前の時刻t22において、リセット信号/RESを選択レベルの「L」レベルに立下げる。これに応じて、Pチャネルトランジスタ61が導通し、ハーフラッチ回路4によってすべてのワード線WLが強制的に非選択レベルの「L」レベル(VSS)に固定される。
時刻t22から所定時間経過後のt23において、リセット信号/RESを非選択レベルの「H」レベルに立上げる。これに応じて、Pチャネルトランジスタ61は非導通になり、ハーフラッチ回路4はワード線WLを非選択レベルの「L」レベルに保持する。その後の時刻t24において、回路動作が開始する。
なお、ここでは、クロック信号CLKに同期して動作する同期型の半導体記憶装置について説明したが、クロック信号CLKに同期しない非同期型の半導体記憶装置であっても同様の動作および効果が成立する。
以上のように、各ワード線WLに対応してPチャネルトランジスタ61を設けたことによって、電源が投入されてから所定時間経過後かつ回路動作開始前の時刻t22において、すべてのワード線WLが強制的に非選択レベルの「L」レベルに固定される。これにより、電源投入直後における不安定動作が解消され、電源が投入されてから回路動作を開始するまでの時間を短縮することが可能になる。
[実施の形態2の他の変更例]
図10は、この発明の実施の形態2の他の変更例による半導体記憶装置の概略構成を示すブロック図であって、図5と対比される図である。図10の半導体記憶装置を参照して、図5の半導体記憶装置と異なる点は、互いに隣接するワード線WLの間にラッチ回路71が追加されている点である。なお、図10において、図5と対応する部分においては同一符号を付し、その詳細説明を省略する。
各ラッチ回路71は、Nチャネルトランジスタ81,82を含む。Nチャネルトランジスタ81,82は、隣接する2つワード線WLの間に直列接続される。Nチャネルトランジスタ81のゲートは隣接する2つワード線WLのうちの一方(図では下側)に接続される。Nチャネルトランジスタ82のゲートは隣接する2つワード線WLのうちの他方(図では上側)に接続される。Nチャネルトランジスタ81とNチャネルトランジスタ82の間のノードは、接地電位VSSのラインに接続される。
通常動作中の書込時や読出時において、複数のワード線のうちの1本のワード線WLが選択される。ここで、複数のワード線WLのうち上から2番目のワード線WLが選択された場合の動作について説明する。
上から1番目のラッチ回路71に注目すると、上から1番目のワード線WLが非選択レベルの「L」レベルにされたことに応じて、Nチャネルトランジスタ82が非導通になる。また、上から2番目のワード線WLが選択レベルの「H」レベルにされたことに応じて、Nチャネルトランジスタ81が導通する。これにより、上から1番目のワード線WLが非選択レベルの「L」レベル(VSS)に固定される。
また、上から2番目のラッチ回路71に注目すると、上から2番目のワード線WLが選択レベルの「H」レベルにされたことに応じて、Nチャネルトランジスタ82が導通する。また、図示しない上から3番目のワード線WLが非選択レベルの「L」レベルにされたことに応じて、Nチャネルトランジスタ81が非導通になる。これにより、上から3番目のワード線WLが非選択レベルの「L」レベル(VSS)に固定される。
したがって、互いに隣接するワード線WLの間にラッチ回路71を設けたことによって、選択された1本のワード線WLを除く他のワード線WLがすべて非選択レベルの「L」レベルに固定される。このように、各ラッチ回路71は、カップリング容量によって、非選択のワード線WLを非選択レベルの「L」レベルに補助的に固定する役割を有する。したがって、選択レベルの「H」レベルにされたワード線WLに隣接するワード線WLが「H」レベルに浮き上がるのが抑えられ、誤動作が防止される。
なお、実施の形態1,2においてはSRAMを例に挙げて説明したが、DRAMやフラッシュメモリなどにも適用可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態1による半導体記憶装置の概略構成を示す回路ブロック図である。 図1に示した各ワード線ドライバの構成を示す回路図である。 通常動作モード時および待機モード時におけるワード線ドライバおよびハーフラッチ回路の動作を説明するためのタイムチャートである。 従来のワード線ドライバの構成を示す回路図である。 この発明の実施の形態2による半導体記憶装置の概略構成を示すブロック図である。 図5に示した各ワード線ドライバの構成を示す回路図である。 通常動作中のメモリセルMC選択時およびメモリセルMC非選択時におけるワード線ドライバおよびハーフラッチ回路の動作を説明するためのタイムチャートである。 この発明の実施の形態2の変更例による半導体記憶装置の概略構成を示すブロック図である。 図8に示したワード線ドライバ、ハーフラッチ回路およびPチャネルトランジスタの動作を説明するためのタイムチャートである。 この発明の実施の形態2の他の変更例による半導体記憶装置の概略構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 制御回路、2 行デコーダ、3,41 ワード線ドライバ、4 ハーフラッチ回路、5 プリチャージ回路、6 カラム選択回路、7 センスアンプ+ライトドライバ、11,21,51 インバータ、12,25,32,55,81,82 Nチャネルトランジスタ、22,52 NAND回路、23,53 NOR回路、24,31,54,61 Pチャネルトランジスタ、71 ラッチ回路。

Claims (4)

  1. 半導体記憶装置であって、
    複数行複数列に配置された複数のメモリセルと、それぞれ前記複数行に対応して設けられた複数のワード線と、それぞれ前記複数列に対応して設けられた複数のビット線対とを含むメモリアレイ、
    行アドレス信号に従って、前記複数のワード線のうちのいずれかのワード線を選択し、選択したワード線に対応するメモリセルを活性化させる行選択回路、および
    列アドレス信号に従って、前記複数のビット線対のうちのいずれかのビット線対を選択し、選択したビット線対を介して前記行選択回路によって活性化されたメモリセルのデータの読出/書込を行なう読出/書込回路を備え、
    前記行選択回路は、
    行アドレス信号に従って、前記複数のワード線のうちのいずれかのワード線を選択する行デコーダ、
    各ワード線に対応して設けられてその出力ノードが対応のワード線に接続され、待機モード時は、前記出力ノードをハイ・インピーダンス状態にし、通常動作モード時は、前記行デコーダによって対応のワード線が選択された場合は前記出力ノードを選択レベルにし、前記行デコーダによって対応のワード線が選択されていない場合は前記出力ノードを非選択レベルにするワード線ドライバ、および
    各ワード線に対応して設けられ、前記待機モード時に対応のワード線を非選択レベルに固定するハーフラッチ回路を含む、半導体記憶装置。
  2. 半導体記憶装置であって、
    複数行複数列に配置された複数のメモリセルと、それぞれ前記複数行に対応して設けられた複数のワード線と、それぞれ前記複数列に対応して設けられた複数のビット線対とを含むメモリアレイ、
    行アドレス信号に従って、前記複数のワード線のうちのいずれかのワード線を選択し、選択したワード線に対応するメモリセルを活性化させる行選択回路、および
    列アドレス信号に従って、前記複数のビット線対のうちのいずれかのビット線対を選択し、選択したビット線対を介して前記行選択回路によって活性化されたメモリセルのデータの読出/書込を行なう読出/書込回路を備え、
    前記行選択回路は、
    行アドレス信号に従って、前記複数のワード線のうちのいずれかのワード線を選択する行デコーダ、
    各ワード線に対応して設けられてその出力ノードが対応のワード線に接続され、前記行デコーダによって対応のワード線が選択されていない場合は、前記出力ノードをハイ・インピーダンス状態にし、前記行デコーダによって対応のワード線が選択された場合は、前記出力ノードを所定期間だけ選択レベルにして、前記所定期間以外は前記出力ノードを非選択レベルにするワード線ドライバ、および
    各ワード線に対応して設けられ、前記行デコーダによって対応のワード線が選択されていない場合にそのワード線を非選択レベルに固定するハーフラッチ回路を含む、半導体記憶装置。
  3. さらに、各ハーフラッチ回路に対応して設けられ、電源が投入されてから所定時間経過後かつ回路動作開始前のある時刻において、対応のハーフラッチ回路を動作させて対応のワード線を強制的に非選択レベルに固定するリセット回路を備える、請求項1または請求項2に記載の半導体記憶装置。
  4. さらに、それぞれ前記複数のワード線の各々の間に配置され、互いに隣接するワード線のうちの一方のワード線が選択レベルにされた場合に、前記隣接するワード線のうちの他方のワード線を非選択レベルに固定する複数のラッチ回路を備える、請求項1から請求項3までのいずれかに記載の半導体記憶装置。
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