JP3304364B2 - 電子楽器の鍵盤装置 - Google Patents

電子楽器の鍵盤装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子楽器の鍵盤装置に関
するものであり、特にアコースチックピアノに近いタッ
チを有する鍵盤装置を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子楽器用鍵盤においてはタッチ
の良いものが求められる傾向にあり、特に電子ピアノに
おいてはアコースチックピアノにできるだけ近いタッチ
を実現する取り組みが行われているが、コストをかけ、
構造が複雑になる割にアコースチックピアノに近いタッ
チを得ることは難しかった。
【0003】以下図面を参照しながら上述した従来の電
子楽器の鍵盤装置について説明する。図8は従来の電子
楽器の鍵盤装置を示す概略断面図である。図8において
1は鍵盤シャーシ、2は鍵盤シャーシ1に支点2aを支
持された揺動自在な鍵、3は鍵2の下方に金属等の十分
な質量を有する材質で作られたハンマーであり、その略
中央部を支点3aとして鍵2の押下げと連動して揺動運
動を行うように配設されている。4はハンマー3の支点
3a後方の溝3bと鍵2の内後端部2bとの間にそれぞ
れが復帰方向に付勢されるよう架設された略長板状のバ
ネである。
【0004】以上のように構成された従来の電子楽器の
鍵盤装置について、以下その動作について図面を参照し
ながら説明する。図9は動作図であり鍵2を下方に押下
げると十分な質量を有するハンマー3の先端部3cが押
下げられ、支点3aを中心として後端部3dが持ち上げ
られる。その結果、アコースチックピアノと同じような
ハンマーを動かす際の大きな慣性力を指先に感ずること
ができた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の構成では、極めて遅い速度で押鍵した場合の押圧
特性(以下弱打鍵特性という)は、図10に示すように
押下げストロークに関係なく押下げ力がほぼ一定となる
が図11に示すアコースチックピアノの弱打鍵特性にみ
られるような脱進メカニズムによる急激な変化部(P
部)がないため演奏時にはアコースチックピアノのタッ
チとはかなり違うという欠点を有していた。また、アコ
ースチックピアノにおいては通常演奏速度での打鍵では
脱進メカニズムによる急激な変化を指に感じないという
特性を有しており、この特性についても同時に実現する
必要があった。
【0006】本発明は上記の従来の課題を解決するもの
で、比較的簡単な構成で弱打鍵時の脱進メカニズムによ
る急激な変化部を疑似的に付加するとともに、通常演奏
速度の打鍵ではこの急激な変化を指に感じさせないこと
のできる電子楽器の鍵盤装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の電子楽器の鍵盤装置は、揺動自在に支持され
た鍵と、鍵内部に回動自在に支持された脱進レバーと、
脱進レバーを鍵下方向へ付勢し脱進レバーの回動によっ
てその付勢力が増加するバネと、脱進レバーの下方にあ
って押鍵終了直前で脱進レバーに形成した腕体が衝突し
て脱進レバーを回動させる制動部材と、先端が脱進レバ
ーに形成したカム帯と接触しながら鍵の押下げによって
揺動運動をするハンマーとを設け、押鍵終了直前で脱進
レバーが回動してバネの付勢力を増加させることにより
押鍵力が増加し、押鍵終了に至るとハンマーの先端が脱
進レバーに形成したカム帯の段差形成部に落ち込んで押
鍵力が減少するよう構成している。また、脱進レバーの
カム帯と同一面に弾性舌を形成し、ハンマーの先端がカ
ム帯の段差形成部に落ち込むと変形して反発力を生ずる
ようにして通常の演奏速度で押鍵した場合にはハンマー
の先端がカム帯の段差形成部へ急激には落ち込まないよ
う構成している。
【0008】
【作用】この構成によって得られる鍵盤装置の弱打鍵特
性は図4に示すように押鍵開始から終了直前までは押下
げストロークに関係なく押下げ力はほぼ一定であるが、
押鍵終了直前で脱進レバーの腕体が制動部材に衝突して
回動し始めるためバネの付勢力が増加して押鍵力も増加
(Q部)する。さらに押鍵が終了に至るとハンマーの先
端が脱進レバーに形成したカム帯の段差形成部に落ち込
み押鍵力が減少(R部)するという押圧特性が得られる
ためアコースチックピアノの弱打鍵特性のような脱進メ
カニズムによる急激な変化部が疑似的に付加できる。ま
た、通常の演奏速度で押鍵した場合には押鍵終了位置で
脱進レバーのカム帯と同一面に形成した弾性舌の反発力
が作用してハンマーの先端がカム帯に形成した段差形成
部へ急激には落ち込まないためアコースチックピアノと
同じように急激な押鍵力の変化を指に感じさせないよう
にできる。
【0009】
【実施例】以下本発明の一実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0010】図1は本発明の一実施例における電子楽器
の鍵盤装置の白鍵部を分解拡散した斜視図であり、11
は鍵盤シャーシ、11aは鍵盤シャーシ11に形成した
鍵凸支点、11bは鍵盤シャーシ11に形成した鍵ガイ
ド、11cは鍵盤シャーシ11に形成したハンマー凸支
点、12は鍵凸支点11aに粘性グリスを介して鍵凹支
点12aを支持された揺動自在な鍵、12bは鍵12の
両側面に形成した脱進レバー支点挿入孔、12cは鍵1
2に形成した2本のアクチュエータリブ、13は脱進レ
バーであり両側面に形成した支点軸13aを支点挿入孔
12bへ挿入することにより回動自在に支持されてい
る。13bは脱進レバー13に形成した弾性帯であり脱
進レバー13を鍵下方向へ付勢している。この弾性帯1
3bは2本のアクチュエータリブ12cの間に収納され
鍵12の裏面12dと先端部が接触して弾性力を生ず
る。13cは脱進レバー13に形成した腕体であり押鍵
することによって鍵盤シャーシ11に貼付けられた制動
フェルト14と衝突して脱進レバー13を回動させる。
このとき弾性帯13bが変形して脱進レバー13を鍵下
方向へ付勢する力が増加するため押鍵力が増加すること
になる。制動フェルト14は脱進レバー13の腕体13
cと衝突してしゅう動する面にテフロンシート等のしゅ
う動性に優れた材料を貼付加工してあり押鍵時の機雑防
止としゅう動部の高寿命化をはかっている。13dは脱
進レバー13に形成したカム帯でありハンマー15の前
端凸部15aにかん入した緩衝キャップ16の先端部1
6aと接触している。緩衝キャップ16はゴム等の軟質
材料で作られており脱進レバー13のカム帯13dと接
触する面にはテフロンシート等のしゅう動性に優れた材
料を貼付加工してあり押鍵時の機雑防止としゅう動部の
高寿命化をはかっている。13eは脱進レバー13に形
成したカム帯13dと連続的に形成した段差形成部であ
り脱進レバー13が回動して押鍵終了位置に至るときハ
ンマー15の前端にある緩衝キャップ16の先端部16
aがこの段差形成部13eへ落ち込む。押鍵の速度が極
めて遅い場合、このとき瞬間的に押鍵力が減少する。1
3fは脱進レバー13のカム帯13dと同一面に形成し
た弾性舌でありハンマー15の前端にある緩衝キャップ
16の先端部16aが段差形成部13eへ落ち込むと変
形して反発力を生ずるようにしている。これは通常の演
奏速度で押鍵した場合には押鍵の速度が極めて遅いとき
のように瞬間的な押鍵力の減少を指に感じると演奏の邪
魔となるため、逆に押鍵終了位置において急激に押鍵力
が減少するのを防止している。なお、弾性舌13fの反
発力は弱く設定しても十分な効果を発揮するため、弱く
することにより押鍵の速度が極めて遅い場合に必要な押
鍵力の減少感を損うことはない。15eはハンマー15
に形成した凹支点であり鍵盤シャーシ11のハンマー凸
支点11cへ揺動自在に連結している。15bはハンマ
ー15に形成した上限制動腕であり押鍵終了位置におい
て鍵盤シャーシ11に貼付けられたハンマー上限制動フ
ェルト29に当たってハンマー15の揺動を規制すると
ともに鍵盤シャーシ11に設けられたガイド孔11dを
貫通して取付けられており両側面に形成したガイドリブ
15cとガイド孔11dの内側面を隙間なくしゅう動さ
せることでハンマー15の揺動中の傾き等を規制してい
る。15dはハンマー15に形成した下限制動リブであ
り鍵復帰位置において鍵盤シャーシ11に貼付けられた
ハンマー下限制動フェルト17に当たってハンマー15
の揺動を規制している。18は鉛等の十分な質量を有す
る材質で作られたおもりであり外周に複数個の欠取り部
18aを設けている。おもり18はハンマー15に形成
された複数個の弾性舌15fとおもり欠取り部18aに
対応する位置に設けられた複数個の弾性爪15gの間に
弾性力によって遊びなく保持されている。また、おもり
18の外周側面に対応する位置に設けられた複数個の糸
リブ15hによっても外周方向への遊びのないよう保持
されている。19はハンマー15の揺動支点後方に設け
たバネ掛けリブ15iと鍵12の後方部に設けたバネ掛
けリブ12eとの間にそれぞれが復帰方向に付勢される
よう架設された略長板状のバネ、12fは鍵12の後端
に形成した弾性爪であり鍵盤シャーシ11の後端に形成
した突起部11eと取付け状態において係合し鍵12の
前方向への抜け防止をしている。20は鍵盤シャーシ1
1に貼付けられた鍵下限制動フェルトであり鍵12の下
端面12gと当たって鍵12の押鍵方向の揺動を規制し
ている。21は鍵盤シャーシ11に貼付けられた鍵上限
制動フェルトであり鍵12の制動リブ12hと当たって
鍵12の復帰方向の揺動を規制している。22は鍵盤シ
ャーシ11に形成した係合リブ11fと弾性爪11gと
の間に弾性力によって保持されたプリント配線基板であ
り押鍵ストローク検出用のゴムスイッチ23が装着され
ている。このゴムスイッチ23は鍵12に形成した2本
のアクチュエータリブ12cの下降によって押されて変
形し検出回路をONしまた上昇によって元の形状へ復元
して検出回路をOFFする。24および25は鍵盤シャ
ーシ11裏面に形成したボスにネジ固定された補強板で
あり鍵盤シャーシ11に強度をもたせるとともに本体へ
の固定をこの補強板によって行っている。
【0011】以上のように構成された電子楽器の鍵盤装
置について以下その動作を説明する。図2は鍵押下げ開
始時の主要断面図であり、ハンマー15の前端凸部15
aにかん入した緩衝キャップ16の先端部16aは脱進
レバー13に形成したカム帯13dと接触している。こ
のとき脱進レバー13に形成した弾性帯13bは支点軸
13aを中心として脱進レバー13が(本図において見
て)左回動する方向へ付勢している。またこれとは逆に
脱進レバー13に形成したカム帯13dが緩衝キャップ
16の先端部16aと掛かり合って脱進レバー13がこ
れ以上左回動するのを制動している。また、脱進レバー
13に形成した腕体13cは制動フェルト14に当たる
までにはまだ十分な距離がある。また、脱進レバー13
に形成した弾性舌13fはカム帯13dと同一面に形成
してあるのでここではまだ変形を生じていない。このよ
うな状態で鍵12を下方へ押し下げるとハンマー15の
前端にある緩衝キャップ16の先端部16aが脱進レバ
ー13のカム帯13dと接触しながら下方へ回動し、こ
れによっておもり18を保持したハンマー15の後端を
持ち上げる。その結果、アコースチックピアノと同じよ
うなハンマー15を動かす際の大きな慣性力を指先に感
ずることができる。このような状態は鍵12の押下げ開
始から終了直前まで維持されるが、終了直前の位置にお
いて脱進レバー13に形成した腕体13cが制動フェル
ト14に衝突して脱進レバー13を支点軸13aを中心
として(本図において見て)右回動させる。このとき脱
進レバー13に形成した弾性帯13bの変形が始まりそ
の付勢力を増加していく。このことは押鍵力を増加させ
ることを意味する。
【0012】つぎに図3は鍵押下げ終了時の主要断面図
であり、脱進レバー13の右回動動作が進み押鍵が終了
に至るとハンマー15の前端にある緩衝キャップ16の
先端部16aは脱進レバー13のカム帯13dと連続的
に形成した段差形成部13eへ落ち込むことにより瞬間
的に押鍵力を減少させる。このとき脱進レバー13の弾
性舌13fは変形して反発力を生じているが押鍵の速度
が極めて遅い場合にはこの反発力があっても瞬間的な押
鍵力の減少を感じることができるが、逆に通常の演奏速
度で押鍵した場合にはこの反発力が作用して急激に押鍵
力が減少するのを防止できる。
【0013】以上のように本実施例によれば、揺動自在
に支持された鍵と、鍵内部に回動自在に支持された脱進
レバーと、脱進レバーを鍵下方向へ付勢し脱進レバーの
回動によってその付勢力が増加するバネと、脱進レバー
の下方にあって押鍵終了直前で脱進レバーに形成した腕
体が衝突して脱進レバーを回動させる制動部材と、先端
が脱進レバーに形成したカム帯と接触しながら鍵の押下
げによって揺動運動をするハンマーとを設け、押鍵終了
直前で脱進レバーが回動してバネの付勢力を増加させる
ことにより押鍵力が増加し、押鍵終了に至るとハンマー
の先端が脱進レバーに形成したカム帯の段差形成部に落
ち込んで押鍵力が減少するよう構成するとともに、脱進
レバーのカム帯と同一面に弾性舌を形成し、ハンマーの
先端がカム帯の段差形成部に落ち込むと変形して反発力
を生ずるよう構成することにより、押鍵開始から終了直
前までは押下げストロークに関係なく押下げ力はほぼ一
定であるが、押鍵終了直前で脱進レバーの腕体が制動部
材に衝突して回動し始めるためバネの付勢力が増加して
押鍵力も増加する。さらに押鍵が終了に至るとハンマー
の先端が脱進レバーに形成したカム帯の段差形成部に落
ち込み押鍵力が減少するという押圧特性が得られるため
アコースチックピアノの弱打鍵特性のような脱進メカニ
ズムによる急激な変化部が疑似的に付加できる。また、
通常の演奏速度で押鍵した場合には押鍵終了位置で脱進
レバーのカム帯と同一面に形成した弾性舌の反発力が作
用してハンマーの先端がカム帯に形成した段差形成部へ
急激には落ち込まないためアコースチックピアノと同じ
ように急激な押鍵力の変化を指に感じさせないようにで
きるというアコースチックピアノのタッチに非常に近い
電子楽器の鍵盤装置を提供することができる。
【0014】なお、本実施例において脱進レバー13と
一体的に弾性帯13bを形成したが高寿命化をはかるた
め図5に示すように板状の金属バネ26を別部品として
脱進レバー13に取り付けてもよい。また、同じ目的で
図6に示すようにコイル状の金属バネ27を別部品とし
て脱進レバー13の腕体13cと鍵12の裏面12dの
間に設けてもよい。また、本実施例において鍵盤シャー
シ11上に表面がテフロンシート等のしゅう動性に優れ
た材料を貼り付け加工した制動フェルト14を貼り付け
て脱進レバー13の腕体13cとの衝突時の機雑やしゅ
う動部の高寿命化をはかったが図7に示すように脱進レ
バー13の腕体13cへゴム等の軟質材料で作られ鍵盤
シャーシ11に形成された制動凸帯11hと接触する下
方円弧面にはテフロンシート等のしゅう動性に優れた材
料を貼り付け加工した緩衝キャップ28をかん入する構
成としてもよい。
【0015】
【発明の効果】以上のように本発明は、揺動自在に支持
された鍵と、鍵内部に回動自在に支持された脱進レバー
と、脱進レバーを鍵下方向へ付勢し脱進レバーの回動に
よってその付勢力が増加するバネと、脱進レバーの下方
にあって押鍵終了直前で脱進レバーに形成した腕体が衝
突して脱進レバーを回動させる制動部材と、先端が脱進
レバーに形成したカム帯と接触しながら鍵の押下げによ
って揺動運動をするハンマーとを設け、押鍵終了直前で
脱進レバーが回動してバネの付勢力を増加させることに
より押鍵力が増加し、押鍵終了に至るとハンマーの先端
が脱進レバーに形成したカム帯の段差形成部に落ち込ん
で押鍵力が減少するよう構成するとともに、脱進レバー
のカム帯と同一面に弾性舌を形成し、ハンマーの先端が
カム帯の段差形成部に落ち込むと変形して反発力を生ず
るよう構成することにより、押鍵開始から終了直前まで
は押下げストロークに関係なく押下げ力はほぼ一定であ
るが、押鍵終了直前で脱進レバーの腕体が制動部材に衝
突して回動し始めるためバネの付勢力が増加して押鍵力
も増加する。さらに押鍵が終了に至るとハンマーの先端
が脱進レバーに形成したカム帯の段差形成部に落ち込み
押鍵力が減少するという押圧特性が得られるためアコー
スチックピアノの弱打鍵特性のような脱進メカニズムに
よる急激な変化部が疑似的に付加できる。また、通常の
演奏速度で押鍵した場合には押鍵終了位置で脱進レバー
のカム帯と同一面に形成した弾性舌の反発力が作用して
ハンマーの先端がカム帯に形成した段差形成部へ急激に
は落ち込まないためアコースチックピアノと同じように
急激な押鍵力の変化を指に感じさせないようにできると
いうアコースチックピアノのタッチに非常に近い電子楽
器の鍵盤装置を実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における電子楽器の鍵盤装置
の白鍵部の分解拡散斜視図
【図2】本発明の一実施例における電子楽器の鍵盤装置
の動作説明のための鍵押下げ開始時の主要断面図
【図3】本発明の一実施例における電子楽器の鍵盤装置
の動作説明のための鍵押下げ終了時の主要断面図
【図4】本発明の一実施例における鍵押圧力/鍵ストロ
ーク特性図
【図5】本発明の一実施例における電子楽器の鍵盤装置
のバネ部副案構成を示す分解拡散斜視図
【図6】本発明の一実施例における電子楽器の鍵盤装置
のもう一つのバネ部副案構成を示す分解拡散斜視図
【図7】本発明の一実施例における電子楽器の鍵盤装置
の脱進レバー回動手段の副案構成を示す分解拡散斜視図
【図8】従来の電子楽器の鍵盤装置の概略断面図
【図9】従来の電子楽器の鍵盤装置の動作説明のための
主要断面図
【図10】従来例における鍵押圧力/鍵ストローク特性
【図11】アコースチックピアノの鍵押圧力/鍵ストロ
ーク特性図
【符号の説明】
11 鍵盤シャーシ 12 鍵 13 脱進レバー 14 制動フェルト 15 ハンマー 16 緩衝キャップ 18 おもり 19 バネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10B 3/12 G10C 3/12 G10H 1/34

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】音高順に配設されその先端が揺動自在に支
    持された鍵と、前記鍵内部に支点をもち回動自在に支持
    された脱進レバーと、前記脱進レバーを鍵下方向へ付勢
    するとともに前記脱進レバーの回動によってその付勢力
    が増加するバネと、前記脱進レバーの下方にあって押鍵
    終了直前で前記脱進レバーに形成した腕体が衝突して前
    記脱進レバーを回動せしめる制動部材と、鍵下方に支点
    をもちその先端が前記脱進レバーに形成したカム帯と接
    触しながら鍵の押下げにより揺動運動をするハンマーと
    から成り、押鍵終了直前で前記脱進レバーが回動して前
    記バネの付勢力を増加させることにより押鍵力が増加
    し、押鍵終了に至ると前記ハンマーの先端が前記脱進レ
    バーに形成したカム帯の段差形成部に落ち込んで押鍵力
    が減少するよう構成したことを特徴とする電子楽器の鍵
    盤装置。
  2. 【請求項2】前記バネを前記脱進レバーと一体的に形成
    したことを特徴とする請求項1記載の電子楽器の鍵盤装
    置。
  3. 【請求項3】前記脱進レバーのカム帯と同一面に形成さ
    れ前記ハンマーの先端が前記カム帯の段差形成部に落ち
    込むと変形して反発力を生ずる弾性舌を前記脱進レバー
    に設けたことを特徴とする請求項1記載の電子楽器の鍵
    盤装置。
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