JP3303718B2 - 窒化ガリウム系化合物半導体素子 - Google Patents

窒化ガリウム系化合物半導体素子

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JP3303718B2
JP3303718B2 JP6922397A JP6922397A JP3303718B2 JP 3303718 B2 JP3303718 B2 JP 3303718B2 JP 6922397 A JP6922397 A JP 6922397A JP 6922397 A JP6922397 A JP 6922397A JP 3303718 B2 JP3303718 B2 JP 3303718B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、n型の窒化ガリウ
ム系化合物半導体表面に電極を備えた素子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、化合物半導体においては、その半
導体表面に金属を形成しただけではオーミックコンタク
トが得られないので、熱処理による合金化処理を行うこ
とにより、金属を半導体内に拡散させてオーミックコン
タクトを得るようにしている。窒化ガリウム系化合物半
導体においてはn電極として、ワイヤボンディングを良
好に行えるアルミニウム(Al)から成る金属層を用い、n
型の半導体層との密着性を向上させ、安定した低接触抵
抗を得るために、n型の半導体層と金属層との間にバナ
ジウム(V) 或いはチタン(Ti)から成る下地層を設けてn
電極を構成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、Alは融
点が低いためにAlから成る金属層の形成後の熱処理工程
において熱的影響を受け、表面荒れが生じ、ワイヤボン
ディングを良好に行えないという問題がある。又、Alは
両性金属であるので、酸エッチング工程により表面に微
細な孔が発生し、表面荒れや表面の黒色化などの不具合
が生じるという問題がある。ワイヤボンディングを良好
に行うためには、最上層に金(Au)を配置することが考え
られるが、単にAl層上にAu層を形成しただけでは、熱処
理時にAlとAuとが反応するので、良好な表面モフォロジ
ーを得ることができない。
【0004】従って、本発明の目的は、上記課題に鑑
み、電極の表面荒れを防止し、良好な表面モフォロジー
が得て、ワイヤボンディングを良好に行える窒化ガリウ
ム系化合物半導体のn型電極を実現することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の手段を採用することができる。
この手段によると、n型の窒化ガリウム系化合物半導体
上に、Alから成る第1金属層が形成され、その上側には
Auから成る第2金属層が設けられる。第1金属層と第2
金属層との間には、それら金属層間の反応を防止する中
間層が設けられる。又、第2金属層と中間層との間、若
しくは第2金属層上、若しくはその両方に、中間層を構
成する金属の表面への析出を防止する第3金属層が設け
られ、アルミニウム(Al)、パラジウム(Pd)のうち少なく
とも1つにより第3金属層が構成され、これら金属層が
合金化されることで電極が形成される。これにより、第
1金属層により良好なオーミック性が得られる。又、最
上層或いは最上層近傍にAuから成る第2金属層が設けら
れるので、表面荒れを防止でき、良好にワイヤボンディ
ングを行える。又、中間層により第1金属層と第2金属
層との反応が防止されるので、良好な表面モフォロジー
が得られる。又、第3金属層により中間層を構成する金
属の表面への析出が防止されるので、より良好な表面モ
フォロジーが得られる。アルミニウム(Al)、パラジウム
(Pd)のうち少なくとも1つにより第3金属層が構成され
ることにより、中間層を構成する金属の表面への析出を
効果的に防止できる。 また、請求項2に記載の手段を採
用することができ、これによると、n型の窒化ガリウム
系化合物半導体上に、Alから成る第1金属層が形成さ
れ、その上側にはAuから成る第2金属層が設けられる。
第1金属層と第2金属層との間には、それら金属層間の
反応を防止する中間層が設けられる。又、第2金属層
上、若しくは第2金属層と中間層との間と第2金属層上
の両方に、中間層を構成する金属の表面への析出を防止
する第3金属層が設けられ、アルミニウム(Al)、パラジ
ウム(Pd)、クロム(Cr)のうち少なくとも1つにより第3
金属層が構成され、これら金属層が合金化されることで
電極が形成される。 これにより、第1金属層により良好
なオーミック性が得られる。又、最上層の下にAuから成
る第2金属層が設けられるので、表面荒れを防止でき、
良好にワイヤボンディングを行える。又、中間層により
第1金属層と第2金属層との反応が 防止されるので、良
好な表面モフォロジーが得られる。又、第3金属層によ
り中間層を構成する金属の表面への析出が防止されるの
で、より良好な表面モフォロジーが得られる。アルミニ
ウム(Al)、パラジウム(Pd)、クロム(Cr)のうち少なくと
も1つにより第3金属層が構成されることにより、中間
層を構成する金属の表面への析出を効果的に防止でき
る。
【0006】請求項3に記載の手段によると、コバルト
(Co)、ニッケル(Ni)のうち少なくとも1つにより中間層
が構成されることにより、第1金属層と第2金属層との
反応をより効果的に防止できる。
【0007】請求項4に記載の手段によると、バナジウ
ム(V) 、チタン(Ti)のうち少なくとも1つより成る第1
中間層と、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)のうち少なくと
も1つより成り、第1中間層上に形成された第2中間層
とで中間層が構成される。第1中間層により低接触抵抗
を安定して得ることができると共に、第2中間層により
第1金属層と第2金属層との間の反応を防止できる。
【0008】請求項5に記載の手段によると、n型の窒
化ガリウム系化合物半導体上に、Alから成る第1金属層
が形成され、その上側にはAuから成る第2金属層が設け
られる。第1金属層と第2金属層との間には、それら金
属層間の反応を防止する中間層が設けられる。又、第2
金属層と中間層との間、若しくは第2金属層上、若しく
はその両方に、中間層を構成する金属の表面への析出を
防止する第3金属層が設けられ、バナジウム(V) 、チタ
ン(Ti)のうち少なくとも1つより成る第1中間層と、コ
バルト(Co)、ニッケル(Ni)のうち少なくとも1つより成
り、第1中間層上に形成された第2中間層とで中間層が
構成され、これら金属層が合金化されることで電極が形
成される。 これにより、第1金属層により良好なオーミ
ック性が得られる。又、最上層或いは最上層近傍にAuか
ら成る第2金属層が設けられるので、表面荒れを防止で
き、良好にワイヤボンディングを行える。又、中間層に
より第1金属層と第2金属層との反応が防止されるの
で、良好な表面モフォロジーが得られる。又、第3金属
層により中間層を構成する金属の表面への析出が防止さ
れるので、より良好な表面モフォロジーが得られる。第
1中間層により低接触抵抗を安定して得ることができる
と共に、第2中間層により第1金属層と第2金属層との
間の反応を防止できる。 請求項6に記載の手段による
と、アルミニウム(Al)、パラジウム(Pd)、クロム(Cr)の
うち少なくとも1つにより第3金属層が構成されること
により、中間層を構成する金属の表面への析出を効果的
に防止できる。
【0009】請求項7に記載の手段によると、n型の窒
化ガリウム系化合物半導体と第1金属層との間に、下地
層が設けられることにより、低接触抵抗を安定して得る
ことができ、さらに、第1金属層と窒化ガリウム系化合
物半導体との密着性が改善され、第1金属層の表面モフ
ォロジーをより改善できる。
【0010】請求項8に記載の手段によると、バナジウ
ム(V) 、ニオブ(Nb)、ジルコニウム(Zr)、クロム(Cr)の
うち少なくとも1つにより下地層が構成されることによ
り、低接触抵抗を安定して得ることかでき、さらに、第
1金属層と半導体層との密着性がより改善され、第1金
属層の表面状態がより改善可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的な実施例に
基づいて説明する。図1は、サファイア基板11上に形
成されたGaN 系化合物半導体で形成された発光素子10
0の模式的な断面構成図である。基板11の上には窒化
アルミニウム(AlN) から成る膜厚約25nmのバッファ層1
2が設けられ、その上にシリコン(Si)ドープのGaN から
成る膜厚約4.0 μmの高キャリア濃度n+ 層13が形成
されている。この高キャリア濃度n+ 層13の上にSiド
ープのn型GaN から成る膜厚約0.5 μmのクラッド層1
4が形成されている。
【0012】そして、クラッド層14の上に膜厚約35Å
のGaN から成るバリア層151と膜厚約35ÅのIn0.20Ga
0.80N から成る井戸層152とが交互に積層された多重
量子井戸構造(MQW)の発光層15が形成されてい
る。バリア層151は6層、井戸層152は5層であ
る。発光層15の上にはp型Al0.15Ga0.85N から成る膜
厚約50nmのクラッド層16が形成されている。さらに、
クラッド層16の上にはp型GaN から成る膜厚約100nm
のコンタクト層17が形成されている。
【0013】又、コンタクト層17の上には金属蒸着に
よる透光性の電極18Aが、n+ 層13上には電極18
Bが形成されている。透光性の電極18Aは、コンタク
ト層17に接合する膜厚15Åのコバルト(Co)と、Coに接
合する膜厚60Åの金(Au)とで構成されている。電極18
Bは膜厚 175Åのバナジウム(V) 、膜厚2000Åのアルミ
ニウム(Al)、膜厚 500Åのバナジウム(V) 、膜厚8000Å
のニッケル(Ni)、膜厚1000ÅのAl、及び膜厚5000ÅのAu
の順次積層形成により構成されている。
【0014】次に、この発光素子100の製造方法につ
いて説明する。上記発光素子100は、有機金属気相成
長法(以下「MOVPE」と略す)による気相成長によ
り製造された。用いられたガスは、アンモニア(NH3) 、
キャリアガス(H2,N2) 、トリメチルガリウム(Ga(CH3)3)
(以下「TMG 」と記す)、トリメチルアルミニウム(Al
(CH3)3)(以下「TMA 」と記す)、トリメチルインジウ
ム(In(CH3)3)(以下「TMI 」と記す)、シラン(SiH4)と
シクロペンタジエニルマグネシウム(Mg(C5H5)2) (以下
「CP2Mg 」と記す)である。
【0015】まず、有機洗浄及び熱処理により洗浄した
a面を主面とした単結晶の基板11をMOVPE装置の
反応室に載置されたサセプタに装着する。次に、常圧で
H2を反応室に流しながら温度1100℃で基板11をベーキ
ングした。次に、温度を400 ℃まで低下させて、H2、NH
3 及びTMA を供給してAlN のバッファ層12を約25nmの
膜厚に形成した。次に、基板11の温度を1150℃に保持
し、H2、NH3 、TMG 及びシランを供給し、膜厚約4.0 μ
m、電子濃度2 ×1018/cm3のGaN から成る高キャリア濃
度n+ 層13を形成した。次に、基板11の温度を1150
℃に保持し、N2又はH2、NH3 、TMG 、TMA 及びシランを
供給して、膜厚約0.5 μm、電子濃度1 ×1018/cm3のGa
N から成るクラッド層14を形成した。
【0016】上記のクラッド層14を形成した後、続い
て、N2又はH2、NH3 及びTMG を供給して、膜厚約35Åの
GaN から成るバリア層151を形成した。次に、N2又は
H2、NH3 、TMG 及びTMI を供給して、膜厚約35ÅのIn
0.20Ga0.80N から成る井戸層152を形成した。さら
に、バリア層151と井戸層152を同一条件で5周期
形成し、その上にGaN から成るバリア層151を形成し
た。このようにして5周期のMQW構造の発光層15を
形成した。
【0017】次に、基板11の温度を1100℃に保持し、
N2又はH2、NH3 、TMG 、TMA 及びCP2Mg を供給して、膜
厚約50nm、マグネシウム(Mg)をドープしたp型Al0.15Ga
0.85N から成るクラッド層16を形成した。次に、基板
11の温度を1100℃に保持し、N2又はH2、NH3 、TMG 及
びCP2Mg を供給して、膜厚約100nm 、Mgをドープしたp
型GaN から成るコンタクト層17を形成した。次に、コ
ンタクト層17の上にエッチングマスクを形成し、所定
領域のマスクを除去して、マスクで覆われていない部分
のコンタクト層17、クラッド層16、発光層15、ク
ラッド層14、n+ 層13の一部を塩素を含むガスによ
る反応性イオンエッチングによりエッチングして、n+
層13の表面を露出させた。
【0018】次に、エッチングマスクを残した状態で、
全面にフォトレジスト19を塗布し、フォトリソグラフ
ィによりn+ 層13の露出面上の所定領域に図2(a)
に示すように窓19Aを形成し、10-6Torrオーダ以下の
高真空に排気した後、膜厚175 ÅのV から成る下地層1
81、膜厚2000ÅのAlから成る第1金属層182、膜厚
500 ÅのV から成る第1中間層183、膜厚8000ÅのNi
から成る第2中間層184、膜厚1000ÅのAlから成る第
3金属層185、及び膜厚5000ÅのAuから成る第2金属
層186をそれぞれ蒸着により順次積層する。この後、
フォトレジスト19及びマスクを除去することにより、
図2(b)に示すようにn+ 層13の露出面上に電極1
8Bが形成される。
【0019】続いて、表面上にフォトレジストを塗布
し、フォトリソグラフによりコンタクト層17上の電極
形成部分のフォトレジストを除去して窓を形成し、コン
タクト層17を露出させる。露出させたコンタクト層1
7の上に、10-6Torrオーダ以下の高真空に排気した後、
Coを膜厚15Åに成膜し、このCo上にAuを膜厚60Åに成膜
する。次に、試料を蒸着装置から取り出し、リフトオフ
法によりフォトレジスト上に堆積したCoとAuとを除去
し、コンタクト層17に対する透光性の電極18Aを形
成する。
【0020】次に、電極18A上の一部にボンディング
用の電極パッド20を形成するために、フォトレジスト
を一様に塗布して、その電極パッド20の形成部分のフ
ォトレジストに窓を形成する。次に、CoもしくはNiとA
u、Al、又は、それらの合金を膜厚1.5 μm程度に、蒸
着により成膜させ、リフトオフ法により、フォトレジス
ト上に蒸着により堆積したCoもしくはNiとAu、Al、又は
それらの合金から成る膜を除去して、電極パッド20を
形成する。その後、試料雰囲気を真空ポンプで排気し、
O2ガスを供給して圧力3Paとし、その状態で雰囲気温度
を約550 ℃にして、3分程度、加熱し、コンタクト層1
7、クラッド層16をp型低抵抗化すると共にコンタク
ト層17と電極18Aとの合金化処理、n+ 層13と電
極18Bとの合金化処理を行った。このようにして、n
+ 層13に対する電極18Bとコンタクト層17に対す
る電極18Aを形成した。
【0021】上記構成とすることで、V から成る下地層
181を設けることにより、低接触抵抗を安定して得る
ことができ、n+ 層13と電極18Bとの密着性が向上
し、Alから成る第1金属層182の表面モフォロジーを
改善できる。又、Auから成る第2金属層186が最上層
であるので、電極18Bの表面荒れを防止でき、ワイヤ
ボンディングを良好に行うことが可能である。又、第1
金属層182と第2金属層186との間にNiから成る第
2中間層184が設けられているので、熱処理時におけ
る第1金属層182と第2金属層186との反応が防止
され、良好な表面モフォロジーが得られる。更に、第2
中間層184と第2金属層186との間に、Alから成る
第3金属層185が形成されているので第2中間層18
4を構成するNiが表面に析出することを防止でき、より
良好な表面モフォロジーが得られる。又、第1金属層1
82と第2中間層184との間にV から成る第1中間層
183を設けることにより、安定した低接触抵抗が得ら
れる。
【0022】上記実施例では、第3金属層185にAlを
用いたが、Al、パラジウム(Pd)、クロム(Cr)のうちいず
れか1つ又は複数を用いてもよい。又、上記実施例で
は、第1中間層183にV を用いたが、Ti、又はTiとV
との合金を用いてよい。又、上記実施例では、第2中間
層184にNiを用いたが、Co、又はNiとCoとの合金を用
いてよい。又、上記実施例では、中間層を2層構造とし
たが、単層で構成してもよい。この場合には、中間層に
Co、Niのうちいずれか1つ又は2つを用いればよい。
【0023】上記実施例では、第2金属層186と第2
中間層184との間に第3金属層185を形成したが、
図3に示すように第3金属層185を第2金属層186
上に形成してもよい。又、図4に示すように第2金属層
186の上層にAl、パラジウム(Pd)、クロム(Cr)のうち
いずれか1つ又は複数を用いた層187を形成してもよ
い。このように、第2金属層186の上層に層187を
設けることにより、第2中間層184を構成する金属の
析出をより効果的に防止できる。
【0024】又、本実施例では、発光素子100の発光
層15はMQW構造としたが、SQWやInxGa1-xN(0≦x
≦1)等から成る単層、その他、任意の混晶比の4元、3
元系のAlInGaN としても良い。又、p型不純物としてMg
を用いたが、これに代えて、ベリリウム(Be)、カルシウ
ム(Ca)、ストロンチウム(Sr)、バリウム(Ba)、亜鉛(Z
n)、カドミウム(Cd)などの2族元素を用いてもよい。
又、本発明はLEDやLDの発光素子や受光素子に適用
できると共に、その他の窒化ガリウム系化合物半導体素
子の展開が予想される高温デバイスやパワーデバイス等
の電子デバイスにも適用できる。
【0025】上記に示されるように、本発明によれば、
Alから成る第1金属層と、その上側にAuから成る第2金
属層とを設け、第1金属層と第2金属層との間に、それ
ら金属層間の反応を防止する中間層を設けることによ
り、熱処理後においても良好な表面モフォロジーが得ら
れる。又、第2金属層と中間層との間、若しくは第2金
属層上、若しくはその両方に第3金属層を設けることに
より、中間層を構成する金属の表面への析出を防止で
き、より良好な表面モフォロジーが得られる。又、Auが
最上層或いは最上層近傍に配置されるので、表面荒れを
防止でき、良好にワイヤボンディングを行うことが可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体的な実施例に係わる窒化ガリウム
系化合物半導体素子の構成を示した模式図。
【図2】本発明の具体的な実施例に係わる窒化ガリウム
系化合物半導体素子のn電極の製造方法を示した模式
図。
【図3】本発明の具体的な実施例に係わる窒化ガリウム
系化合物半導体素子のn電極の他の構成を示した模式
図。
【図4】本発明の具体的な実施例に係わる窒化ガリウム
系化合物半導体素子のn電極の他の構成を示した模式
図。
【符号の説明】
11 サファイア基板 12 バッファ層 13 高キャリア濃度n+ 層 14、16 クラッド層 15 発光層 17 コンタクト層 18A p電極 18B n電極 19 フォトレジスト 20 電極パッド 100 発光素子 181 下地層 182 第1金属層 183 第1中間層 184 第2中間層 185 第3金属層 186 第2金属層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梅崎 潤一 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑 1番地 豊田合成株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−221103(JP,A) 特開 平5−291621(JP,A) 特開 平9−27638(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 33/00 H01L 21/28 H01S 5/00 - 5/50 JICSTファイル(JOIS)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 n型の窒化ガリウム系化合物半導体を有
    し、該半導体上に電極が形成された素子であって、 前記電極は、 アルミニウム(Al)から成る第1金属層と、 金(Au)から成り、前記第1金属層より上側に設けられた
    第2金属層と、 前記第1金属層と前記第2金属層との間に設けられ、そ
    れら金属層間の反応を防止する中間層と、 前記第2金属層と前記中間層との間、若しくは前記第2
    金属層上、若しくはその両方に設けられ、前記中間層を
    構成する金属の表面への析出を防止する第3金属層と を有し 前記第3金属層は、アルミニウム(Al)、パラジウム(Pd)
    のうち少なくとも1つより成り、 金化されたことを特徴とする窒化ガリウム系化合物半
    導体素子。
  2. 【請求項2】 n型の窒化ガリウム系化合物半導体を有
    し、該半導体上に電極が形成された素子であって、 前記電極は、 アルミニウム(Al)から成る第1金属層と、 金(Au)から成り、前記第1金属層より上側に設けられた
    第2金属層と、 前記第1金属層と前記第2金属層との間に設けられ、そ
    れら金属層間の反応を防止する中間層と、 記第2金属層上、若しくは前記第2金属層と前記中間
    層との間と前記第2金属層上の両方に設けられ、前記中
    間層を構成する金属の表面への析出を防止する第3金属
    層とを有し 前記第3金属層は、アルミニウム(Al)、パラジウム(P
    d)、クロム(Cr)のうち少なくとも1つより成り、 金化されたことを特徴とする窒化ガリウム系化合物半
    導体素子。
  3. 【請求項3】 前記中間層は、コバルト(Co)、ニッケル
    (Ni)のうち少なくとも1つより成ることを特徴とする請
    求項1又は請求項2に記載の窒化ガリウム系化合物半導
    体素子。
  4. 【請求項4】 前記中間層は、バナジウム(V) 、チタン
    (Ti)のうち少なくとも1つより成る第1中間層と、コバ
    ルト(Co),ニッケル(Ni)のうち少なくとも1つより成
    り、前記第1中間層上に形成された第2中間層とから成
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の窒化
    ガリウム系化合物半導体素子。
  5. 【請求項5】 n型の窒化ガリウム系化合物半導体を有
    し、該半導体上に電極が形成された素子であって、 前記電極は、 アルミニウム(Al)から成る第1金属層と、 金(Au)から成り、前記第1金属層より上側に設けられた
    第2金属層と、 前記第1金属層と前記第2金属層との間に設けられ、そ
    れら金属層間の反応を防止する中間層と、 前記第2金属層と前記中間層との間、若しくは前記第2
    金属層上、若しくはその両方に設けられ、前記中間層を
    構成する金属の表面への析出を防止する第3金属層と を有し、前記中間層は、バナジウム(V) 、チタン(Ti)のうち少な
    くとも1つより成る第1中間層と、コバルト(Co),ニッ
    ケル(Ni)のうち少なくとも1つより成り、前記第1中間
    層上に形成された第2中間層とから成り、 金化されたことを特徴とする窒化ガリウム系化合物半
    導体素子。
  6. 【請求項6】 前記第3金属層は、アルミニウム(Al)、
    パラジウム(Pd)、クロム(Cr)のうち少なくとも1つより
    成ることを特徴とする請求項5に記載の窒化ガリウム系
    化合物半導体素子。
  7. 【請求項7】 前記n型の窒化ガリウム系化合物半導体
    と前記第1金属層との間に、下地層が設けられたことを
    特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載
    の窒化ガリウム系化合物半導体素子。
  8. 【請求項8】 前記下地層は、バナジウム(V) 、ニオブ
    (Nb)、ジルコニウム(Zr)、クロム(Cr)のうち少なくとも
    1つより成ることを特徴とする請求項7に記載の窒化ガ
    リウム系化合物半導体素子。
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