JP3498698B2 - 窒化ガリウム系化合物半導体素子 - Google Patents

窒化ガリウム系化合物半導体素子

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JP3498698B2 JP2000340108A JP2000340108A JP3498698B2 JP 3498698 B2 JP3498698 B2 JP 3498698B2 JP 2000340108 A JP2000340108 A JP 2000340108A JP 2000340108 A JP2000340108 A JP 2000340108A JP 3498698 B2 JP3498698 B2 JP 3498698B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はGaN系化合物半導
体素子に関し、特に耐熱性の優れたGaN系化合物半導
体を用いた窒化ガリウム系化合物半導体素子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、窒化ガリウム系化合物半導体素子
において、n型窒化ガリウム系化合物半導体層とのオー
ミック接触用電極は、Tiからなる第1の層と、この第
1の層の上に形成されたAlからなる第2の層とによっ
て構成されていた。しかしながら、この第2の層として
用いられるAlはイオン化傾向が大きく、酸化されやす
いため、第2の層の上にWなどからなるバリア層をさら
に形成して、このバリア層の上に、Auなどからなるボ
ンディング用金属層を積層していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構造を有するオーミック接触用電極は、400℃
程度の熱処理によってAlまたはAuが拡散してしまう
という問題があり、このことは、窒化物半導体素子の耐
熱温度を制限する大きな要因となっていた。本発明は上
記のような課題を解決するためになされたものであり、
n型窒化ガリウム系化合物半導体層と良好なオーミック
接触を得ることができ、また、500℃程度の熱処理に
よっても劣化しないn側コンタクト用電極を有する窒化
ガリウム系化合物半導体素子およびその製造方法を提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】以上の従来例の問題点を
解決するために、本発明に係る第1の窒化ガリウム系化
合物半導体素子は、n型窒化ガリウム系化合物半導体層
と、該n型窒化ガリウム系化合物半導体層とオーミック
接触するn側コンタクト用電極とを有する窒化ガリウム
系化合物半導体素子において、前記n型窒化ガリウム系
化合物半導体層が、GaN又はAlGa1−XN(0
<X≦0.2)からなり、前記n側コンタクト用電極
が、Wからなる第1の層と、前記第1の層の上に形成さ
れたPtからなる第2の層とからなり、前記第1の層と
前記n型窒化ガリウム系化合物半導体層とがオーミック
接触することを特徴とする。
【0005】このように構成された本発明の窒化ガリウ
ム系化合物半導体素子では、n側コンタクト用電極を、
Wからなる第1の層と、その上のPtからなる第2の層
とを含んで構成しているので、n側コンタクト用電極の
第1の層とn型窒化ガリウム系化合物半導体層との間に
おけるオーミック性の耐熱性などの信頼性を向上させる
ために比較的高温で熱処理しても、n側コンタクト用電
極が劣化しにくい。また、n側コンタクト用電極を、W
からなる第1の層と、その上のPtからなる第2の層と
を用いて構成しているのでAlを含むことなく構成する
ことができ、Al層を含んで構成した従来例に比較し
て、本発明の窒化ガリウム系化合物半導体素子では、耐
熱性を向上させることができる。
【0006】また、前記第1の窒化ガリウム系化合物半
導体素子において、前記第1の層の膜厚は約100nm
以下であり、かつ前記第2の層の膜厚は約300nm以
上であることが好ましい。このようにすると、n側コン
タクト用電極とn型窒化ガリウム系化合物半導体層との
オーミック接触を良好にでき、かつボンディングに対す
る強度を強くできる。
【0007】本発明に係る第1の窒化ガリウム系化合物
半導体素子では、前記n型窒化ガリウム系化合物半導体
層が、AlGa1−XN(0<X≦0.2)であって
もよい。
【0008】本発明に係る第1の窒化ガリウム系化合物
半導体素子は、前記第2の層の上に、Auからなる第3
の層が形成されていてもよい。
【0009】本発明に係る第2の窒化ガリウム系化合物
半導体素子は、n型窒化ガリウム系化合物半導体層と、
該n型窒化ガリウム系化合物半導体層の上面の一部に形
成されたn側コンタクト用電極と、前記n型窒化ガリウ
ム系化合物半導体層の上面に、前記n側コンタクト用電
極と分離されて形成された活性層と、前記活性層の上に
形成されたp型窒化ガリウム系化合物半導体層と、前記
p型窒化ガリウム系化合物半導体層の上に形成されたp
側コンタクト用電極とを備えた窒化ガリウム系化合物半
導体素子において、前記p側コンタクト用電極は、p側
オーミック電極と該p側オーミック電極の上に形成され
たp側パッド電極とを含み、前記n型窒化ガリウム系化
合物半導体層は、GaN又はAlGa1−XN(0<
X≦0.2)からなり、前記n側コンタクト用電極と前
記p側パッド電極は互いに同一であってそれぞれ、Wか
らなる第1の層と、前記第1の層の上に形成されたPt
からなる第2の層とを有してなることを特徴とする。
【0010】本発明に係る第2の窒化ガリウム系化合物
半導体素子は、前記第1の窒化ガリウム系化合物半導体
素子と同様の作用効果を有し、さらに、n側コンタクト
用電極とp側パッド電極との層構造を共通化することに
より、製造工程を容易にすることができる。
【0011】本発明に係る第2の窒化ガリウム系化合物
半導体発光素子は、前記第2の層の上に、Auからなる
第3の層が形成されていてもよい。。
【0012】本発明に係る第2の窒化ガリウム系化合物
半導体素子では、p側オーミック電極は、Au、Pt、
Ni、およびPdのうちの少なくとも1つを含む金属ま
たは合金から形成することができ、NiおよびAuから
なる合金、またはNiおよびPtからなる合金から形成
されることが好ましい。
【0013】また、本発明に係る窒化ガリウム系化合物
半導体素子の製造方法は、基板の上に、GaN又はAl
Ga1−XN(0<X≦0.2)からなるn型窒化ガ
リウム系化合物半導体層、窒化ガリウム系化合物半導体
からなる活性層、窒化ガリウム系化合物半導体からなる
p型窒化ガリウム系化合物半導体層を順次成長させる工
程と、前記p型窒化ガリウム系化合物半導体層と前記活
性層との一部をエッチングし、前記n型窒化ガリウム系
化合物半導体層の一部を露出させる工程と、前記p型窒
化ガリウム系化合物半導体層の表面に、p側オーミック
電極を形成する工程と、前記露出された前記n型窒化ガ
リウム系化合物半導体層の上と、前記p側オーミック電
極との上にそれぞれ、Wからなる第1の層を積層する工
程と、前記第1の層の上に、Ptからなる第2の層を積
層する工程と、前記p側オーミック電極と、前記第1お
よび第2の層を、同時に熱処理する工程とを含むことを
特徴とする。
【0014】以上の製造方法では、n側コンタクト用電
極として、WまたはMoからなる第1の層と、その上の
Ptからなる第2の層とを形成するようにしているの
で、500℃以上の比較的高温で熱処理をすることがで
き、Wからなる第1の層のn型窒化ガリウム系化合物半
導体層に対するオーミック性の耐熱性などの信頼性の向
上を図ることができる。また、n側コンタクト用電極
を、Wからなる第1の層と、その上のPtからなる第2
の層とを用いて構成しているのでAlを含むことなく構
成することができ、Al層を含んで構成した従来例に比
較して、耐熱性の高い窒化ガリウム系化合物半導体素子
を製造することができる。さらに、以上の第1の製造方
法では、前記第1の層と前記第2の層によりn側コンタ
クト用電極とp側パッド電極とを共通の工程により製造
することができ、製造工程を簡略化することができる。
【0015】また、本発明に係る窒化ガリウム系化合物
半導体素子の製造方法では、前記第2の層を積層する工
程の後に、前記第2の層の上に、Auからなる第3の層
を積層する工程を含み、前記熱処理する工程において、
前記p側オーミック電極と、前記第1の層と、前記第2
の層と、前記第3の層とを同時に熱処理するようにして
もよい。
【0016】以上の製造方法では、n側コンタクト用電
極として、Wからなる第1の層と、その上のPtからな
る第2の層と、その上のAuからなる第3の層とを形成
するようにしているので、500℃以上の比較的高温で
熱処理をすることができる。このような熱処理により、
Wからなる第1の層の、n型窒化ガリウム系化合物半導
体層に対する、オーミック性の耐熱性などの信頼性の向
上を図ることができる。
【0017】また、n側コンタクト用電極を、前記第1
の層、第2の層及び第3の層とを用いて構成しているの
でAlを含むことなく構成することができ、Al層を含
んで構成した従来例に比較して、耐熱性の高い窒化ガリ
ウム系化合物半導体素子を製造することができる。さら
に、以上の第2の製造方法では、前記第1の層、前記第
2の層及び前記第3の層によりn側コンタクト用電極と
p側パッド電極とを共通の工程により製造することがで
き、製造工程を簡略化することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】(実施形態1)図1は本発明の一
実施の形態である窒化ガリウム系化合物半導体素子の構
造を示す模式断面図である。以下、図1を参照しなが
ら、本実施形態1の窒化ガリウム系化合物半導体素子3
0について説明する。図1に示される窒化ガリウム系化
合物半導体素子30は、発光素子であって、基板1上
に、それぞれ窒化物半導体からなる、第1のバッファ層
2と、第2のバッファ層3と、n側コンタクト層4と、
第3のバッファ層5と、n側多層膜層6と、活性層7
と、p側多層膜層8と、p側コンタクト層9とがこの順
に積層された構造を有する。そして、n側コンタクト層
4の上には、n側コンタクト層4とオーミック接触する
n側コンタクト用電極20が形成される。また、p側コ
ンタクト層9の上には、p側においてp側コンタクト層
9とオーミック接触するp側コンタクト用電極12が形
成される。
【0019】ここで、特に本実施形態1においては、n
側コンタクト用電極20は、n側コンタクト層4とオー
ミック接触する第1の層21とその第1の層21上に形
成された第2の層22とからなり、第1の層21はWま
たはMoからなり、第2の層22はAuまたはPtから
なることを特徴としている。すなわち、本実施の形態1
において、n側コンタクト用電極20は、以下の表1に
示す異なる4種類の組み合わせのうちのいずれか1つか
らなる。なお、PtはAuよりもドライエッチングによ
って侵食されにくく、反応性ガスに強いという性質を有
し、一方、AuはPtよりも抵抗が低く、ワイヤなどを
ボンディングし易いという性質を有する。また、WはM
oよりも高融点を有し、より高い耐熱性を有する。以上
のような性質を考慮して、作製される半導体素子の用途
などに応じて第1の層21および第2の層22をの材料
を適宜決定すればよい。
【0020】
【表1】
【0021】以上のように構成された実施の形態1にお
いて、上述したようにn側コンタクト用電極20の、W
またはMoからなる第1の層21は、n側コンタクト層
4とオーミック接触する。良好なオーミック接触を得る
ためには、第1の層21の膜厚は、5nm以上、100
nm以下であることが好ましい。第1の層21の膜厚が
5nmを下回ると、第2の層22の一部がp側コンタク
ト層9に接触してしまい、オーミック接触が悪くなって
しまう。一方、第1の層21の膜厚が100nmを上回
ると、第1の層21の側面が酸化されてしまうので、好
ましくない。
【0022】また、n側コンタクト用電極20におい
て、AuまたはPtからなる第2の層22は、ボンディ
ングワイヤ等が取り付けられる層であるため、一定の機
械的強度を確保するために300nm以上であることが
好ましい。第2の層22の上限としては、10μm以下
が好ましい。膜厚が10μm程度になると、リフトオフ
が困難になるからである。なお、リフトオフとは、窒化
ガリウム系化合物半導体素子30の表面において、所定
の電極非形成部をあらかじめマスクした上で、全面に金
属を形成後、マスクを除去することにより、電極を形成
する方法を意味する。なお、図1のn側コンタクト用電
極20において、第2の層22にボンディングワイヤを
取り付けることが可能であることから、n側パッド電極
を別に設けていないが、本願発明はこれに限定されるも
のではなく、n側コンタクト用電極20上にn側パッド
電極をさらに設けてもよい。
【0023】一方、本実施の形態1において、p側コン
タクト層9の上には、p側電極12が形成される。この
p側電極12は、p側コンタクト層9のほぼ全表面に形
成されたp側オーミック電極10とp側パッド電極11
とからなる。p側オーミック電極の形成後に500℃の
熱処理が行われ、p側コンタクト層9との間で良好なオ
ーミック接触が実現されている。ここで、p側オーミッ
ク電極10は、p型窒化物半導体層と良好なオーミック
接触が得られる材料である、Au、Pt、Ni、および
Pdのうちの少なくとも1つを含む金属または合金で形
成される。具体的には、p側オーミック電極10は例え
ば、NiおよびAuからなる合金や、NiおよびPtか
らなる合金、またはNiおよびPtおよびAuからなる
合金から形成される。窒化ガリウム系化合物半導体素子
30をフェイスアップで用いるときには、p側オーミッ
ク電極10は透光性の金属または合金から形成すること
が好ましく、窒化ガリウム系化合物半導体素子30をフ
ェイスダウンで用いるときにはp側オーミック電極10
は透光性でない金属または合金から形成することが好ま
しいことも考慮して、p側オーミック電極10の材料を
適宜決定すればよい。また、本実施形態1において、p
側パッド電極11は、上述したn側コンタクト用電極2
0と同様の構成とし、n側コンタクト用電極20と同一
の工程で製造することができるようにし、工程を簡略化
している。すなわち、p側パッド電極11は、第1の層
21aと、第1の層21a上に形成された第2の層22
aとからなり、第1の層21aはWまたはMoからな
り、第2の層22aはAuまたはPtからなる。
【0024】次に、本実施の形態1の窒化ガリウム系化
合物半導体素子の製造方法について説明する。 (第1工程)第1工程では、基板1の上に、それぞれ窒
化ガリウム系化合物半導体からなる、n型窒化ガリウム
系化合物半導体層、活性層、p型窒化ガリウム系化合物
半導体層を順次成長させる。より詳細には、n型窒化ガ
リウム系化合物半導体層を構成する、第1のバッファ層
2と、第2のバッファ層3と、n側コンタクト層4と、
第3のバッファ層5と、n側多層膜層6とを成長させ、
そのn側多層膜層6の上に活性層7を成長させた後、さ
らにp型窒化ガリウム系化合物半導体層を構成する、p
側多層膜層8と、p側コンタクト層9とを順に成長させ
る。
【0025】(第2工程)第2工程では、n側コンタク
ト用電極を形成するn型窒化ガリウム系化合物半導体層
(n側コンタクト層4)の一部を露出させるために、発
光部分を構成する領域を除くp型窒化ガリウム系化合物
半導体層と活性層の一部をn側コンタクト層4までエッ
チングする。エッチング後、エッチング表面を300℃
以上で熱処理する。この熱処理により、後の第4工程に
おいて形成するWまたはMoからなる第の1層のオーミ
ック性をより良好にすることができる。 (第3工程)第3工程では、p型窒化ガリウム系化合物
半導体層表面(p側コンタクト層9表面)のほぼ全面
に、NiおよびAuを含む層、またはNiおよびPtを
含む層からなるp側オーミック電極10を形成する。
【0026】(第4工程)第4工程では、第2工程で露
出させたn側コンタクト層4の表面と、p側オーミック
電極10の表面にそれぞれ、WまたはMoからなる第1
の層を形成する。 (第5工程)第5工程では、第1の層の上に、Auまた
はPtからなる第2の層を形成する。 (第6工程)第6工程では、第4工程及び第5工程で形
成した第1の層と第2の層を、所定形状にパターンニン
グすることにより、第1の層21と第2の層22からな
るn側コンタクト用電極20と、第1の層21aと第2
の層22aからなるp側パッド電極11とを形成する。
【0027】(第7工程)第7工程では、p側オーミッ
ク電極10とその上に積層されたp側パッド電極11お
よび、n側コンタクト用電極20を500℃の温度で熱
処理する。この熱処理により、p側オーミック電極10
をp側コンタクト層9とオーミック接触させることがで
きる。また、n側コンタクト用電極20の第1の層21
のオーミック性の耐熱性などの信頼性を向上させること
ができる。以下に、熱処理によりn側コンタクト用電極
20の第1の層21のオーミック性の信頼性を向上させ
ることができる理由について説明する。例えば、n側コ
ンタクト用電極20の形成後にCVD法で保護膜を形成
する時、または、実装時の半田付けをする時、または半
導体素子の使用時に大電流が流れた際には、n側コンタ
クト用電極20が高温となり、破壊する恐れがある。し
かし、n側コンタクト用電極20を上記のように500
℃という比較的高温で熱処理しておくと、n側コンタク
ト用電極20が高温になっても破壊されにくくなる。従
って、n側コンタクト用電極20の第1の層21のオー
ミック性の耐熱性などの信頼性を向上させることができ
る。以上説明した製造方法により、本実施の形態1の窒
化ガリウム系化合物半導体素子30は製造される。
【0028】上述したように構成された本実施形態1の
窒化物半導体素子30では、n側コンタクト用電極20
は、WまたはMoからなる第1の層21と、Auまたは
Ptからなる第2の層22とにより構成し、WまたはM
oからなる第1の層21によりn側コンタクト層4と良
好にオーミック接触させているので、さらに以下のよう
な特有の効果がある。第一に、n側コンタクト用電極2
0に素子の耐熱温度を制限することになるAlを用いて
いないので、半導体素子30の耐熱性を向上させること
ができる。第二に、第1の層と第2の層として上述した
ような酸化されにくく安定した、高融点材料を用いて形
成しているので、これらの層を積層した後、500℃又
はそれ以上の比較的高温で熱処理をすることができる。
これにより、n側コンタクト層4とn側コンタクト用電
極20との間におけるオーミック性の耐熱性などの信頼
性を向上させることができる。
【0029】また、本実施の形態1では、n側コンタク
ト用電極20及びp側パッド電極11をそれぞれ第1の
層と第2の層からなる共通の構成とし、かつその第1の
層として高融点材料を、第2の層として酸化されにくく
安定な金属を用いて形成しているので、これらの層を積
層した後、500℃又はそれ以上の比較的高温で熱処理
をすることができ、以下のような利点がある。すなわ
ち、p側オーミック電極10をp側コンタクト層9とオ
ーミック接させるには、500℃程度の高温の熱処理が
必要になるが、本実施の形態1では、n側コンタクト用
電極20及びp側パッド電極11の第1の層と第2の層
として酸化されにくく安定した高融点材料を用いて形成
しているので、これらの層を積層した後、500℃又は
それ以上の比較的高温で熱処理をすることが可能とな
り、p側オーミック電極10とp側コンタクト層9との
間で良好なオーミック接触をとることができる。
【0030】また、従来のようにAlを用いてn側パッ
ド電極を形成した場合には、その熱処理温度は約400
℃以下に制限されるので、窒化ガリウム系化合物半導体
素子の製造工程において、p側コンタクト用電極の熱処
理を約500℃で行った後に、別の工程でn側コンタク
ト用電極の熱処理を約300℃で行う必要があった。こ
れに対して本実施形態1によると、p側パッド電極11
およびn側コンタクト用電極20はいずれも上述したよ
うに、酸化されにくく、安定した、高融点材料を用いて
形成されており、500℃程度の高温の熱処理を行って
も劣化することがないので、p側およびn側における熱
処理を、約500℃で一度に行うことができるので、製
造工程を容易にし、製造コストを低減することができ
る。
【0031】なお、本実施形態1では、より好ましい構
成として、p側パッド電極11とn側コンタクト用電極
20とを同一の層構造を有するように形成したが、本発
明はこのような半導体素子に限定されることはない。本
発明では、少なくともn側コンタクト用電極20を上述
したような第1および第2の層を用いて形成すれば、p
側パッド電極11を他の層を用いて形成してもよい。
【0032】(実施形態2)図2は本発明の他の実施の
形態である窒化ガリウム系化合物半導体素子32の構造
を示す模式断面図である。以下、図2を参照しながら、
本実施形態2の窒化ガリウム系化合物半導体素子32に
ついて説明する。尚、図1と同様の部材には同じ参照符
号で示しており、その詳細な説明は省略する。図2に示
される窒化ガリウム系化合物半導体素子32は、実施の
形態1のn側コンタクト用電極20に替えてn側コンタ
クト用電極25を形成し、p側コンタクト用電極12に
替えてp側コンタクト用電極14を形成した以外は、実
施の形態1と同様に構成される。
【0033】詳細には、本実施形態2においては、n側
コンタクト用電極25は、WまたはMoからなる第1の
層21と、第1の層21の上に形成されたPtからなる
第2の層23と、第2の層23の上に形成されたAuか
らなる第3の層24とからなる。すなわち、本実施の形
態2において、以下の表2の2種類のn側コンタクト用
電極25が含まれる。
【0034】
【表2】
【0035】ここで、本実施形態2のn側コンタクト用
電極25において、WまたはMoからなる第1の層21
は、n側コンタクト層4とオーミック接触する層であ
り、第1の層21の膜厚は、実施の形態1と同様、5n
m〜100nmの範囲に設定することが好ましい。ま
た、n側コンタクト用電極25において、Auからなる
第3の層24には、ボンディングワイヤが取り付けら
れ、所望の外部回路と接続される。第2の層23と第3
の層24との合計膜厚は、約300nm以上および10
μm以下であることが好ましい。なお、図2のn側コン
タクト用電極25において、第3の層24にボンディン
グワイヤを取り付けることができるので、n側パッド電
極を別途設けていないが、本発明はこれに限られず、n
側コンタクト用電極25上にn側パッド電極を別途設け
てもよい。
【0036】このように、本実施形態2の窒化物半導体
素子において、n側コンタクト用電極25は、Wまたは
Moからなる第1の層21と、第1の層21の上に形成
されたPtからなる第2の層23と、第2の層23の上
に形成されたAuからなる第3の層24とからなり、n
側コンタクト用電極25に素子の耐熱温度を制限するA
lを用いていないので、実施の形態1の窒化物半導体素
子と同様の作用効果を有する。
【0037】また、実施の形態2において、p側コンタ
クト層10の上に形成されたp側コンタクト用電極14
は、p側オーミック電極10とp側パッド電極13とか
らなる。p側オーミック電極10は、実施形態1と同様
に、p側コンタクト層9のほぼ全表面に形成される全面
電極であり、NiおよびAuを含む層、またはNiおよ
びPtを含む層により形成され、p側コンタクト層9と
オーミック接触する。
【0038】さらに、本実施形態2においては、p側オ
ーミック電極10上に形成されたp側パッド電極13
は、上述したn側コンタクト用電極25と同様の構成と
することにより、n側コンタクト用電極20と同一の工
程で製造することができるようにし、工程を簡略化して
いる。すなわち、第1の層21bと、第1の層21b上
に形成された第2の層23bと、第2の層23bの上に
形成された第3の層24bからなり、第1の層21bは
WまたはMoからなり、第2の層23bはPt、第3の
層24bはAuからなる。
【0039】以上のように構成された実施の形態2によ
っても上述の実施形態1と同様に、p側パッド電極13
およびn側コンタクト用電極25はいずれも、上記に列
挙したWまたはMoの高融点材料と、PtまたはAuの
酸化されにくく安定した金属を用いて形成されており、
500℃程度の高温の熱処理を行っても劣化することが
ない。従って、p側パッド電極13およびn側コンタク
ト用電極25を約500℃で一度に熱処理を行うことが
でき、これにより、p側においてオーミック接触をと
り、n側においてオーミック性の耐熱性などの信頼性の
向上を図ることができるので、製造工程を容易にし、製
造コストを低減することができる。また、p側パッド電
極13とn側コンタクト用電極25とは、同じ層構造を
有するので、これらの電極13および25を同一工程で
積層することができる。従って製造工程を容易にするこ
とができる。
【0040】なお、本実施形態2でも、p側パッド電極
13とn側コンタクト用電極25とを同一の層構造を有
するように形成したが、本発明はこのような半導体素子
に限定されるものではなく、少なくともn側コンタクト
用電極25を上述したような第1、第2および第3の層
を用いて形成すれば、p側パッド電極11を任意の層を
用いて形成してもよい。
【0041】
【実施例】以下、図1を参照しながら、実施例を用いて
本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれに限
定されない。 (基板1)サファイア(C面)よりなる基板1をMOV
PEの反応容器内にセットし、水素を流しながら、基板
の温度を1050℃まで上昇させ、基板のクリーニング
を行う。基板1にはサファイアC面の他、R面、A面を
主面とするサファイア、その他、スピネル(MgA12
4)のような絶縁性の基板の他、SiC(6H、4
H、3Cを含む)、Si、ZnO、GaAs、GaN等
の半導体基板を用いることができる。
【0042】(第1のバッファ層2)続いて、温度を5
10℃まで下げ、キャリアガスに水素、原料ガスにアン
モニアとTMG(トリメチルガリウム)とを用い、基板
1上にGaNよりなるバッファ層2を約200オングス
トロームの膜厚で成長させる。なおこの低温で成長させ
る第1のバッファ層2は基板の種類、成長方法等によっ
ては省略できる。
【0043】(第2のバッファ層3)バッファ層2を成
長後、TMGのみ止めて、温度を1050℃まで上昇さ
せる。1050℃になったら、同じく原料ガスにTM
G、アンモニアガスを用い、アンドープGaNよりなる
第2のバッファ層3を1μmの膜厚で成長させる。第2
のバッファ層は先に成長させた第1のバッファ層よりも
高温、例えば900℃〜1100℃で成長させ、InX
AlYGa1-X-YN(0≦X、0≦Y、X+Y≦1)で構成で
き、その組成は特に問うものではないが、好ましくはG
aN、X値が0.2以下のAlXGa1-XNとすると結晶
欠陥の少ない窒化物半導体層が得られやすい。また膜厚
は特に問うものではなく、バッファ層よりも厚膜で成長
させ、通常0.1μm以上の膜厚で成長させる。
【0044】(n側コンタクト層4)続いて1050℃
で、同じく原料ガスにTMG、アンモニアガス、不純物
ガスにシランガスを用い、Siを3×1019/cm3ドー
プしたGaNよりなるn側コンタクト層を3μmの膜厚
で成長させる。このn側コンタクト層4も第2のバッフ
ァ層3と同様に、InXAlYGa1-X-YN(0≦X、0≦
Y、X+Y≦1)で構成でき、その組成は特に問うもので
はないが、好ましくはGaN、X値が0.2以下のAlX
Ga1-XNとすると結晶欠陥の少ない窒化物半導体層が
得られやすい。膜厚は特に問うものではないが、n電極
を形成する層であるので1μm以上の膜厚で成長させる
ことが望ましい。さらにn型不純物濃度は窒化物半導体
の結晶性を悪くしない程度に高濃度にドープすることが
望ましく、1×1018/cm3以上、5×1021/cm3以下
の範囲でドープすることが望ましい。
【0045】(第3のバッファ層5)次にシランガスの
みを止め、1050℃で同様にしてアンドープGaNよ
りなる第3のバッファ層5を100オングストロームの
膜厚で成長させる。この第3のバッファ層5もInX
YGa1-X-YN(0≦X、0≦Y、X+Y≦1)で構成で
き、その組成は特に問うものではないが、好ましくはG
aN、X値が0.2以下のAlXGa1-XN、またはY値が
0.1以下のInYGa1-YNとすると結晶欠陥の少ない
窒化物半導体層が得られやすい。このアンドープGaN
層を成長させることにより、高濃度で不純物をドープし
たn側コンタクト層4の上に直接活性層を成長させるの
と異なり、下地の結晶性が良くなるため、次に成長させ
る窒化物半導体を成長しやすくする。このように、アン
ドープの窒化物半導体層よりなる第2のバッファ層3の
上に、高濃度でn型不純物をドープした窒化物半導体よ
りなるn側コンタクト層4、次にアンドープの窒化物半
導体(n側多層膜層も含む。)よりなる第3のバッファ
層5を積層した3層構造とすると、LED素子にした場
合にVfが低下しやすい傾向にある。なおn側多層膜層
6をアンドープにする場合は第3のバッファ層5を省略
することができる。
【0046】(n側多層膜層(フォトルミネセンス層)
6)次に、同様の温度で、アンドープGaNよりなる第
2の窒化物半導体層を40Å成長させ、次に温度を80
0℃にして、TMG、TMI、SiH4、アンモニアを
用い、Siを1.25nmolを供給して、Siドープの
In0. 3Ga0. 7Nよりなる第1の窒化物半導体層を20
Å成長させる。そしてこれらの操作を繰り返し、第2+
第1の順で交互に30層ずつ積層させ、最後にGaNよ
りなる第2の窒化物半導体層を40Å成長さた超格子構
造の多層膜よりなるn側第2多層膜層6を1840Åの
膜厚で成長させる。
【0047】(活性層7)次に、アンドープGaNより
なる障壁層を200オングストロームの膜厚で成長さ
せ、続いて温度を800℃にして、TMG、TMI、ア
ンモニアを用いアンドープIn0.3Ga0.7Nよりなる井
戸層を30オングストロームの膜厚で成長させる。そし
て障壁+井戸+障壁+井戸・・・・+障壁の順で障壁層
を5層、井戸層4層交互に積層して、総膜厚1120オ
ングストロームの多重量子井戸構造よりなる活性層7を
成長させる。活性層7は障壁層から積層したが、積層順
は井戸層から積層して、井戸層で終わってもよく、また
井戸層から積層して障壁層で終わる場合、障壁層から積
層して井戸層で終わっても良く積層順は特に問わない。
井戸層の膜厚としては100オングストローム以下、好
ましくは70オングストローム以下、さらに好ましくは
50オングストローム以下に調整する。100オングス
トロームよりも厚いと、出力が向上しにくい傾向にあ
る。一方、障壁層の厚さは300オングストローム以
下、好ましくは250オングストローム以下、最も好ま
しくは200オングストローム以下に調整する。
【0048】(p側多層膜層8)次に、TMG、TM
A、アンモニア、Cp2Mg(シクロペンタジエニルマ
グネシウム)を用い、Mgを5×1019/cm3ドープし
たp型Al0.05Ga0.95Nよりなる第3の窒化物半導体
層を25オングストロームの膜厚で成長させ、続いてC
2Mg、TMAを止めアンドープGaNよりなる第4
の窒化物半導体層を25オングストロームの膜厚で成長
させる。そしてこれらの操作を繰り返し、第3+第4の
順で交互に4層ずつ積層した超格子よりなるp側多層膜
層8を200オングストロームの膜厚で成長させる。
【0049】(p側コンタクト層9)続いて1050℃
で、TMG、アンモニア、Cp2Mgを用い、Mgを1
×1020/cm3ドープしたp型GaNよりなるp側コン
タクト層8を700オングストロームの膜厚で成長させ
る。p側コンタクト層8もInXAlYGa1-X-YN(0
≦X、0≦Y、X+Y≦1)で構成でき、その組成は特に問
うものではないが、好ましくはGaNとすると結晶欠陥
の少ない窒化物半導体層が得られやすく、またp電極材
料と好ましいオーミック接触が得られやすい。反応終了
後、温度を室温まで下げ、さらに窒素雰囲気中、ウェー
ハを反応容器内において、700℃でアニーリングを行
い、p型層をさらに低抵抗化する。
【0050】(p側コンタクト用電極12およびn側コ
ンタクト用電極20)アニーリング後、ウエーハを反応
容器から取り出し、最上層のp側コンタクト層9の表面
に所定の形状のマスクを形成し、RIE(反応性イオン
エッチング)装置でp側コンタクト層側からエッチング
を行い、図1に示すようにn側コンタクト層4の表面を
露出させる。露出後、n側コンタクト層4の表面を30
0℃以上で熱処理する。続いて、p側コンタクト層の表
面の側から全面に、スパッタリングなどの蒸着装置を用
いて、膜厚20nmのNiおよびAuを形成し、n側コ
ンタクト層上のNiおよびAuをウェットエッチングに
より除去することで、透光性のp側オーミック電極10
を形成した。次にp側オーミック電極10の上およびn
側コンタクト層4の上の全面のうち、p側パッド電極お
よびn側コンタクト用電極を形成しない部分をマスク
し、p側コンタクト層の表面の側から全面に、スパッタ
リング装置を用いて、Wよりなる第1の層を200オン
グストロームと、Ptよりなる第2の層を6000オン
グストロームの膜厚で形成する。最後にフォトレジスト
を除去し、n側コンタクト層4の上に第1の層21およ
び第2の層22からなるn側コンタクト用電極20を形
成し、p側オーミック電極10の上に、第1の層21お
よび第2の層22からなるp側パッド電極11を形成し
た。最後に窒化物半導体露出面の全面に保護膜、帯電防
止膜として、SiO2を200nmの膜厚で形成した。
このときSiO2とn側コンタクト用電極およびp側パ
ッド電極との間にNiを100オングストローム程度形
成しておくと、SiO2の密着性が向上する。最後にS
iO2(およびNi)の一部をエッチングして、n側オ
ーミック電極およびp側パッド電極の一部を露出させ
た。以上のようにして、LED素子を作製した。
【0051】
【発明の効果】上述のように、本発明によると、n型窒
化ガリウム系化合物半導体層と良好なオーミック接触を
得ることができ、また、500℃程度の熱処理によって
も劣化しないn側コンタクト用電極を有する窒化ガリウ
ム系化合物半導体素子およびその製造方法を提供するこ
とをができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1の窒化ガリウム系化合物
半導体素子の構造を示す模式断面図である。
【図2】 本発明の実施形態2の窒化ガリウム系化合物
半導体素子の構造を示す模式断面図である。
【符号の説明】
1 基板 2 第1のバッファ層 3 第2のバッファ層 4 n側コンタクト層 5 第3のバッファ層 6 n側多層膜層 7 活性層 8 p側多層膜層 9 p側コンタクト層 10 p側オーミック電極 11 p側パッド電極 12 p側コンタクト用電極 13 p側パッド電極 14 p側コンタクト用電極 20 n側コンタクト用電極 21 第1の層 21a 第1の層 21b 第1の層 22 第2の層 22a 第2の層 23 第2の層 23b 第2の層 24 第3の層 24b 第3の層 30 窒化ガリウム系化合物半導体素子 32 窒化ガリウム系化合物半導体素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01L 29/43 H01L 29/46 H (56)参考文献 特開 平10−303407(JP,A) 特開 昭55−85059(JP,A) 特開 平11−40846(JP,A) 特開 平9−27638(JP,A) 特開 平10−321957(JP,A) 特開 平11−150302(JP,A) 特開 平10−256602(JP,A) J.Appl.Phys.,1996年, Vol.80 No.1,p.278−281 Solid−State Elect ron,2000年 4月,Vol.44 N o.4,p.757−760 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 33/00 H01S 5/00 - 5/50 JICSTファイル(JOIS)

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 n型窒化ガリウム系化合物半導体層と、
    該n型窒化ガリウム系化合物半導体層とオーミック接触
    するn側コンタクト用電極とを有する窒化ガリウム系化
    合物半導体素子において、 前記n型窒化ガリウム系化合物半導体層が、GaN又は
    AlGa1−XN(0<X≦0.2)からなり、 前記n側コンタクト用電極が、Wからなる第1の層と、
    前記第1の層の上に形成されたPtからなる第2の層と
    からなり、 前記第1の層と前記n型窒化ガリウム系化合物半導体層
    とがオーミック接触することを特徴とする窒化ガリウム
    系化合物半導体素子。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のn型窒化ガリウム系化合
    物半導体層が、AlGa1−XN(0<X≦0.2)
    からなる請求項1記載の窒化ガリウム系化合物半導体素
    子。
  3. 【請求項3】 前記第2の層の上に、Auからなる第3
    の層が形成されてなる請求項1または2に記載の窒化ガ
    リウム系化合物半導体素子。
  4. 【請求項4】 n型窒化ガリウム系化合物半導体層と、
    該n型窒化ガリウム系化合物半導体層の上面の一部に形
    成されたn側コンタクト用電極と、前記n型窒化ガリウ
    ム系化合物半導体層の上面に、前記n側コンタクト用電
    極と分離されて形成された活性層と、前記活性層の上に
    形成されたp型窒化ガリウム系化合物半導体層と、前記
    p型窒化ガリウム系化合物半導体層の上に形成されたp
    側コンタクト用電極とを備えた窒化ガリウム系化合物半
    導体素子において、 前記p側コンタクト用電極は、p側オーミック電極と該
    p側オーミック電極の上に形成されたp側パッド電極と
    を含み、 前記n型窒化ガリウム系化合物半導体層は、GaN又は
    AlGa1−XN(0<X≦0.2)からなり、 前記n側コンタクト用電極と前記p側パッド電極は互い
    に同一であってそれぞれ、Wからなる第1の層と、前記
    第1の層の上に形成されたPtからなる第2の層とを有
    してなることを特徴とする窒化ガリウム系化合物半導体
    素子。
  5. 【請求項5】 前記第2の層の上に、Auからなる第3
    の層が形成されてなる請求項4に記載の窒化ガリウム系
    化合物半導体素子。
  6. 【請求項6】 前記p側オーミック電極は、Au、P
    t、Ni、およびPdのうちの少なくとも1つを含む金
    属または合金から形成された請求項4または5に記載の
    窒化ガリウム系化合物半導体素子。
  7. 【請求項7】 前記p側オーミック電極は、Niおよび
    Auからなる合金から形成された請求項4又は5に記載
    の窒化ガリウム系化合物半導体素子。
  8. 【請求項8】 前記p側オーミック電極は、Niおよび
    Ptからなる合金から形成された請求項4又は5に記載
    の窒化ガリウム系化合物半導体素子。
  9. 【請求項9】 基板の上に、GaN又はAlGa
    1−XN(0<X≦0.2)からなるn型窒化ガリウム
    系化合物半導体層、窒化ガリウム系化合物半導体からな
    る活性層、窒化ガリウム系化合物半導体からなるp型窒
    化ガリウム系化合物半導体層を順次成長させる工程と、 前記p型窒化ガリウム系化合物半導体層と前記活性層と
    の一部をエッチングし、前記n型窒化ガリウム系化合物
    半導体層の一部を露出させる工程と、 前記p型窒化ガリウム系化合物半導体層の表面に、p側
    オーミック電極を形成する工程と、 前記露出された前記n型窒化ガリウム系化合物半導体層
    の上と、前記p側オーミック電極との上にそれぞれ、W
    からなる第1の層を積層する工程と、 前記第1の層の上に、Ptからなる第2の層を積層する
    工程と、 前記p側オーミック電極と、前記第1および第2の層
    を、同時に熱処理する工程とを含む窒化ガリウム系化合
    物半導体素子の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記第2の層を積層する工程の後に、
    前記第2の層の上に、Auからなる第3の層を積層する
    工程を含み、 前記熱処理する工程において、前記p側オーミック電極
    と、前記第1の層と、前記第2の層と、前記第3の層と
    を同時に熱処理する請求項9に記載の窒化ガリウム系化
    合物半導体素子の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記熱処理する工程を500℃以上で
    行う請求項9又は10記載の窒化ガリウム系化合物半導
    体素子の製造方法。
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