JP3302382B2 - 受光回路 - Google Patents

受光回路

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JP3302382B2
JP3302382B2 JP16701191A JP16701191A JP3302382B2 JP 3302382 B2 JP3302382 B2 JP 3302382B2 JP 16701191 A JP16701191 A JP 16701191A JP 16701191 A JP16701191 A JP 16701191A JP 3302382 B2 JP3302382 B2 JP 3302382B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンコ―ダ等に用いら
れ、ディジタル信号を出力する光集積回路等で構成され
た受光回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来のディジタル信号を出力す
る受光回路の構成図である。
【0003】この受光回路は、光集積回路で構成される
もので、受光素子1と、該受光素子1と等価な容量値を
有する基準電圧用のキャパシタ2とを備えている。受光
素子1びキャパシタ2には、それぞれ同一ゲインの電
流/電圧変換増幅器(以下、I/V変換アンプという)
11,12がそれぞれ接続され、それらの出力電圧V
1,V2が差動増幅器(以下、差動アンプという)20
に接続されている。
【0004】差動アンプ20の出力側には、出力トラン
ジスタ30が接続され、その出力トランジスタ30のコ
レクタが、抵抗31を介して電源電位VCCに接続され
ている。そして、出力トランジスタ30のコレクタか
ら、高レベル(以下、Hレベルという)または低レベル
(以下、Lレベルという)の出力信号VOが出力される
ようになっている。
【0005】図3は、図2の各部の電圧波形図であり、
横軸に時間t、縦軸に電圧がとられている。なお、V1
aは入力光Hが弱いときのI/V変換アンプ11の出力
電圧、V1bは入力光Hが強いときのI/V変換アンプ
11の出力電圧である。VOaは入力光Hが弱いときの
出力電圧であり、VObは入力光Hが強いときの出力電
圧である。この図を参照しつつ、図2の動作を説明す
る。
【0006】移動するスリット等を通った入力光Hが、
受光素子1に照射されると、該受光素子1の受光電流
が、I/V変換アンプ11で電圧変換され、該出力電圧
V1が差動アンプ20に入力される。一方、基準電圧と
して受光素子1と等価なキャパシタ2の電荷を、I/V
変換アンプ12で増幅し、該出力電圧V2を差動アンプ
20へ入力する。
【0007】入力光Hが受光素子1に照射され、該入力
光Hがいときには、I/V変換アンプ11から出力さ
れる出力電圧V1bが大きな振幅となり、該入力光Hが
弱いときには、I/V変換アンプ11の出力電圧V1a
のように小さな振幅となる。I/V変換アンプ12の出
力電圧V2は変化せず、該出力電圧V2を出力電圧V1
a,V1bが越えたとき、出力トランジスタ30のコレ
クタからHレベルの出力電圧VOaまたはVObが出力
される。出力電圧V1a,V1bが出力電圧V2よりも
低いときには、出力トランジスタ30のコレクタからL
レベルの出力電圧VOが出力される。
【0008】図4は、従来の他の受光回路の構成図であ
る。
【0009】この受光回路は、図2と同様に光集積回路
で構成されるもので、同一の受光素子1−1,1−2を
有し、それらの出力側には、I/V変換アンプ11,1
2がそれぞれ接続されている。各I/V変換アンプ1
1,12の出力電圧V1,V2は、差動アンプ20に入
力され、該差動アンプ20からHレベルまたはLレベル
の出力電圧VOが出力されるようになっている。
【0010】図5は、図4の受光素子1−1,1−2付
近の構成図である。
【0011】受光素子1−1と1−2は、平行に、かつ
極近接して配置されている。そして、この受光素子1−
1,1−2の近くには、スリット41を有する回転円板
40が設けられ、該回転円板40のスリット41を通過
した入力光Hが、図5の左から右方向に移動して受光素
子1−1,1−2に照射されるようになっている。
【0012】図6は、図4の各部の電圧波形図であり、
横軸に時間t、縦軸に電圧がとられている。この図を参
照しつつ、図4び図5の動作を説明する。
【0013】入力光Hが回転円板40のスリット41を
通して受光部に照射されると、その光は受光素子1−1
から受光素子1−2へと順次移動する。各受光素子1−
1,1−2で発生した電流は、I/V変換アンプ11,
12を通して数十mVの電圧V1,V2にそれぞれ変換
された後、差動アンプ20に入力される。受光素子1−
1と1−2に入力光Hが照射される時刻にはずれがある
ため、I/V変換アンプ11,12から出力される出力
電圧V1,V2には、図6に示すような位相差が生じ
る。この位相差により、差動アンプ20の出力電圧VO
のLレベルびHレベルが決定される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
受光回路では、次のような課題があった。
【0015】(a)図2の受光回路では、入力光Hの強
弱により、図3に示すように出力電圧VOがVOa,V
Obのようにそのデュ―ティ比が大きく変わり、該出力
電圧VOを用いて電気的処理を行う場合、その処理が複
雑になるという問題があった。
【0016】(b)図4の受光回路では、入力光Hの位
相差により出力電圧VOを得るようにしているので、必
ず2個の受光素子1−1,1−2が必要となる。しか
も、出力電圧V1,V2の位相差は、入力光Hの照射さ
れる時間、び該入力光Hの透過するスリット41の幅
などによって変化してしまう。そのため、出力電圧VO
のデュ―ティ比も変化し、一定のデュ―ティ比を有する
出力電圧VOを簡単な回路構成で得ることが困難であっ
た。
【0017】本発明は、前記従来技術が持っていた課題
として、簡単な回路構成で、一定のデュ―ティ比を有す
る出力電圧を得ることが困難な点について解決した受光
回路を提供するものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明のうちの第1の発明は、受光回路において、
第1及び第2の受光素子を備えている。前記第1の受光
素子は、一定方向に移動する長さLの照射面長方形の入
力光が照射されると、その移動に対応して受光面積が変
化する直径L1(<L)の円形の第1の受光面を有し、
この第1の受光面で受光した受光量を、これに応じた電
流値に変換する素子である。前記第2の受光素子は、前
記第1の受光面の外周に所定距離隔てて同心円上に配置
され、前記入力光が照射されると、この入力光の照射面
の移動に対応して受光面積が変化し、かつこの受光面積
と該第1の受光面での受光面積との受光面積比が一定の
割合で変化する外径L3(≦L)のリング形状の第2の
受光面を有し、この第2の受光面で受光した受光量を、
これに応じた電流値に変換する素子である。
【0019】さらに、この受光回路は、前記第1の受光
素子から出力された電流値を電圧値に変換する第1の電
流/電圧変換手段(以下、I/V変換手段という)と、
前記第2の受光素子から出力された電流値を電圧値に変
換する第2のI/V変換手段と、前記第1及び第2のI
/V変換手段の出力を比較してこの比較結果に応じたH
レベル/Lレベルの出力信号を出力する出力手段と、を
備えている。
【0020】第2の発明は、受光回路において、第1及
び第2の受光素子と、第1の発明と同様の第1、第2の
I/V変換手段及び出力手段と、を備えている。前記第
1の受光素子は、一定方向に移動する長さLの照射面長
方形の入力光が照射されると、その長さL方向に対して
平行に長さL1(≦L)の対角線が配置され、その入力
光の移動に対応して受光面積が変化する四角形の第1の
受光面を有し、この第1の受光面で受光した受光量を、
これに応じた電流値に変換する素子である。 さらに、前
記第2の受光素子は、前記第1の受光面の四辺に所定距
離隔てて長さL内に納まるように配置され、前記入力光
が照射されると、この入力光の照射面の移動に対応して
総受光面積が変化し、かつこの総受光面積と該第1の受
光面での受光面積との受光面積比が一定の割合で変化す
る4個の三角形の第2の受光面を有し、この第2の受光
面で受光した受光量を、これに応じた電流値に変換する
素子である。
【0021】第3の発明は受光回路において、一定方
向に移動する入力光を受光し、この受光量を、これに応
じた電流値に変換してアノードから出力すると共に、該
電流値に対して位相差180°の電流値をカソードから
出力する単一の受光素子と、前記受光素子のアノードか
ら出力された電流値を電圧値に変換増幅する第1のI/
V変換アンプと、前記第1のI/V変換アンプと同一の
ゲインを有し、前記受光素子のカソードから出力された
電流値を電圧値に変換増幅する第2のI/V変換アンプ
と、前記第1及び第2のI/V変換アンプの各出力信号
の変化分のみをそれぞれ出力する同一容量値の第1及び
第2のキャパシタと、前記第1及び第2のキャパシタの
出力を差動増幅してHレベル/Lレベルの出力信号を出
力する差動アンプと、を備えている。
【0022】
【作用】第1及び第2の発明によれば、以上のように受
光回路を構成したので、入力光が第1の受光素子の第1
の受光面、及び第2の受光素子の第2の受光面に照射さ
れると、該第1及び第2の受光素子から、その受光面積
比に応じた割合の電流値が出力され、第1及び第2のI
/V変換手段で電圧値に変換される。この電圧値は、出
力手段で比較されてHレベル/Lレベルの出力信号が出
力される。そのため、簡単な回路構成で、入力光の強弱
に影響されない、一定のデューティ比を有する的確な出
力信号が得られる。
【0023】
【0024】第3の発明によれば、入力光が1つの受光
素子に照射されると、該受光素子では、入力光を電流値
に変換して位相が180°異なる相補的な2つの電流値
を第1及び第2のI/V変換アンプへ出力する。第1
第2のI/V変換アンプでは、受光素子からの相補的な
2つの電流値を電圧値に変換増幅する。これらの位相が
180°異なる相補的な2つの電圧値は、第1及び第2
のキャパシタで変化分のみが取り出され、差動アンプで
差動増幅され、出力波形の時間的ずれのない一定のデュ
ーティ比を有する出力信号が得られる。従って、前記課
題を解決できるのである。
【0025】第1の実施例 図1は、本発明の第1の実施例を示す受光回路の構成図
である。
【0026】この受光回路は、光集積回路で構成される
もので、所定の照射面形状の入力光H(例えば、長さL
の長方形のスリット光hをそれぞれ受光して電流値に
変換する第1及び第2の受光素子41,42を有し、
の出力側には、第1、第2のI/V変換手段である
第2のI/V変換アンプ51,52がそれぞれ接続
されている。各I/V変換アンプ51,52は、受光素
子41,42の出力を出力電圧V11,V12にそれぞ
れ変換増幅する機能を有し、れらの出力側には、差動
アンプ60が接続されている。
【0027】差動アンプ60は、出力電圧V11とV1
2を差動増幅する回路であり、の出力側に、出力トラ
ンジスタ70のベースが接続されている。出力トランジ
スタ70のエミッタはグランドに接続され、コレクタが
抵抗71を介して電源電位VCCに接続されている。
動アンプ60及び出力トランジスタ70によって出力手
段が構成され、その出力トランジスタ70のコレクタか
ら、Hレベル/Lレベルの出力電圧VO10が出力され
るようになっている。
【0028】図7(a)(b)は図1の受光素子4
1,42付近の構成図であり、同図(a)が斜視図、同
図(b)が平面図である。
【0029】第1第2の受光素子41,42は、
1、第2の受光面41a,42aをそれぞれ有し、
らの受光面41a,42aが、例えば基板75上に形成
されている。第1の受光素子41の第1の受光面41a
は直径L1(<L)の円形をなし、の外周に、所定距
離隔てて第2の受光素子42における幅L2及び外形L
3(≦L)のリング形状の第2の受光面42aが同心円
上に配置されている。直径L1は、幅L2の約4倍の大
きさである。
【0030】基板75の近傍には、長方形のスリット7
6aを有する回転円板76が設けられ、入力光Hが該回
転円板76上に照射されると、スリット76aを通った
長さLの長方形のスリット光hが、図7(b)に示すよ
うに、左から右方向に受光面41a,42a上を移動す
るようになっている。
【0031】図8は、図1の各部の電圧波形図であり、
横軸に時間t、縦軸に電圧がとられている。この図を参
照しつつ、図1及び図7の動作を説明する。
【0032】入力光Hが回転円板76上に照射される
と、その回転円板76のスリット76aを通ったスリッ
ト光hが、回転円板76の回転によって図7(b)に示
すように、第1第2の受光素子41,42の第1、第
2の受光面41a,42a上を、左から右方向に移動し
ていく。
【0033】各受光面41a,42aでは、スリット光
hの受光量に応じた電流値を出力する。これらの電流値
は、第1第2のI/V変換アンプ51,52で出力電
圧V11,V12にそれぞれ変換される。この出力電圧
V11,V12は、受光面41a,42aに照射される
長方形のスリット光hの量に依存する。そのため、スリ
ット光hの照射される受光エリアの形状及び面積によ
り、出力電圧V11,V12が決定される。
【0034】即ち、図7(b)及び図8に示すように、
スリット光hが左から右方向に移動し、該スリット光h
がリング状の受光面42a上にくると、出力電圧V12
が立上がり、その後スリット光hが円形の受光面41a
上に達すると、出力電圧V11が上昇していく。この
際、リング状の受光面42aに照射されるスリット光h
の量はほぼ一定であるため、出力電圧V12が緩かな凹
状の波形となる。
【0035】このような出力電圧V11とV12は、差
動アンプ60で差動増幅され、の出力で出力トランジ
スタ70がオンオフ制御され、図8に示すような出力
電圧VO10を得る。つまり、内側の受光面41aに
は、放物線のようにスリット光hが照射されるのに対
し、外側の受光面42aでは、ほぼ一定量のスリット光
hしか照射されず、しかも内側の受光面41aの照射光
よりも少ない。
【0036】この第1の実施例では、次のような利点を
有している。
【0037】第1の受光素子41の円形の第1の受光面
41aの外側に、第2の受光素子42のリング状の第2
受光面42aを設け、I/V変換アンプ51,52の
出力電圧V11,V12により、出力電圧VO10を決
定するようにしているので、受光面41a,42aの受
光面積比のみにより、出力電圧VO10のデューティ比
が決定される。そのため、入力光Hの強弱によってデュ
ーティ比の変動がなく、簡単な回路構成で、一定のデュ
ーティ比を有する出力電圧VOを的確に得ることができ
る。 第2の実施例 図9は、本発明の第2の実施例を示す図1の第1第2
の受光素子41,42の平面図である。
【0038】この実施例の第1の受光素子41は、四角
形の第1の受光面41a−1を有し、さらに第2の受光
素子42が、三角形の4つの第2の受光面42a−1〜
42a−4を有している。そして、基板75上に受光面
42a−1が形成され、の四隅に、4つの受光面42
a−1〜42a−4が配置され、該4つの受光面42a
−1〜42a−4が相互に接続されている。
【0039】このような第1、第2の受光面41a−
1,42a−1〜42a−4を有する第1第2の受光
素子41,42に、長方形のスリット光hが、図9の左
から右方向に移動して照射されると、図8の電圧波形図
に示すように、I/V変換アンプ52の出力電圧V12
のHレベルのほぼ中間で0レベルに立下がった形状
となる。このような構成にしても、第1の実施例とほぼ
同様の作用、効果が得られる。
【0040】第3の実施例 図10は、本発明の第3の実施例を示す受光回路の構成
図である。
【0041】この受光回路は、光集積回路により構成さ
れるもので、図7のスリット光hを受光して電流値に変
換する1つの受光素子80を有し、のアノード側とカ
ソード側には、それぞれ第1第2のI/V変換アンプ
81,82が接続されている。第1,第2のI/V変換
アンプ81,82は、同一のゲインを有し、受光素子8
から出力される位相が180°異なる相補的な2つの
電流値を電圧値にそれぞれ変換増幅する回路であり、
れらの出力側には、同一容量値の第1第2のキャパシ
タ91,92を介して差動アンプ100が接続されてい
る。
【0042】第1第2のキャパシタ91,92は、第
第2のI/V変換アンプ81,82の各出力信号の
変化分のみをそれぞれ出力する機能を有している。差動
アンプ100は、第1第2のキャパシタ91,92の
出力電圧V21,V22を差動増幅してHレベル/Lレ
ベルの出力電圧VO20を出力する回路である。
【0043】図11は、図10の各部の電圧波形図であ
り、横軸に時間t、縦軸に電圧がとられている。この図
を参照しつつ、図10の動作を説明する。
【0044】図7に示す長方形のスリット光hが受光素
子80に照射されると、該受光素子80から、受光量に
応じた電流が出力され、第1第2のI/V変換アンプ
81,82へ与えられる。第1第2のI/V変換アン
プ81,82は、受光素子80から出力される位相が1
80°異なる相補的な2つの電流値を電圧値に変換増幅
する。この第1第2のI/V変換アンプ81,82か
らは、互いに逆符号の同レベルの変化分が出力電圧とし
て得られることになる。この各出力電圧は、第1第2
のキャパシタ91,92によって変化分のみが取り出
れ、の出力電圧V21,V22が差動アンプ100へ
送られる。
【0045】ここで、スリット光hが入射していない無
信号時の出力電圧V21,V22のレベルは、ほぼ同じ
で、この値を基準電圧VRとすると、第1第2のキャ
パシタ91,92の出力電圧V21,V22は、基準電
圧VRを中心に交流的(AC的)に変化した信号とな
る。この際、第1第2のキャパシタ91,92は同一
の容量値であり、第1第2のI/V変換アンプ81,
82も同一のゲインであるため、出力電圧V21,V2
2の基準電圧VRに対する振幅値は、180°位相がず
れた同一の振幅値となる。そのため、出力電圧V21と
V22の波形のクロスポイントは、基準電圧VR上とな
る。
【0046】このクロスポイントは、スリット76aの
スリット幅や、スリット光hの強弱による影響を受けな
いので、位相のずれが生じない。従って、差動アンプ1
00の出力電圧VO20は、前記クロスポイントの点に
より決定され、オンオフのデューティ比が等しい位相
ずれのない的確な出力電圧VO20が得られる。
【0047】この第3の実施例では、次のような利点を
有している。
【0048】つの受光素子80を用い、の出力を第
第2のI/V変換アンプ81,82で電圧値に変換
し、第1第2のキャパシタ91,92により、変化分
のみをとりだした後、差動アンプ100で差動増幅す
る。そのため、出力電圧VO20の位相のずれが生じ
ず、しかもスリット光hの強弱による影響も受けない。
しかも、スリット光hが照射していない時に暗電流が生
じても、第1第2のキャパシタ91,92で信号の大
きな変化分のみを取り出すようにしているので、出力電
圧VO20には影響がなく、位相ずれのない的確な出力
電圧VO20を、簡単な回路構成で得ることができる。
【0049】なお、本発明は上記実施例に限定されず、
種々の変形が可能である。その変形例としては、例えば
次のようなものがある。
【0050】
【0051】10では、差動アンプ100から出力電
圧VO20を出力するようにしたが、この差動アンプ1
00の出力側に、例えば図1のような出力トランジスタ
70を設けてHレベル/Lレベルの出力電圧を出力する
ようにしてもよい。
【0052】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
によれば、入力光として長さLの照射面長方形の光を用
い、第1の受光素子の第1の受光面を円形にし、この第
1の受光面の外周に、第2の受光素子のリング形状の第
2の受光面を配置する構成にしたので、スリット光の生
成が簡単になると共に、第1、第2のI/V変換手段の
出力電圧の比較が出力手段で的確に行え、簡単な構成
で、的確なデューティ比を有する出力信号を得ることが
できる。
【0053】第2の発明によれば、入力光として長さL
照射面長方形の光を用い、第1の受光素子の第1の受
光面を四角形にし、この第1の受光面の四辺に、第2の
受光素子の4個の三角形の第2の受光面を配置する構成
にしたので、第1の発明とほぼ同様に、スリット光の生
成が簡単になると共に、第1、第2のI/V変換手段の
出力電圧の比較が出力手段で的確に行え、簡単な構成
で、的確なデューティ比を有する出力信号を得ることが
できる。
【0054】第3の発明によれば、つの受光素子を用
い、この180°位相が異なる相補的な2つの出力電流
を第1第2のI/V変換アンプを介して第1第2
のキャパシタにより、変化分のみを取り出すため、差動
アンプの出力信号において位相のずれが生じず、しかも
入力光の強弱による影響や、暗電流の影響を受けること
なく、簡単な回路構成で、一定のデューティ比を有する
出力信号を的確に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す受光回路の構成図
である。
【図2】従来の受光回路の構成図である。
【図3】図2の電圧波形図である。
【図4】従来の他の受光回路の構成図である。
【図5】図4の受光素子1−1,1−2付近の構成図で
ある。
【図6】図4の電圧波形図である。
【図7】図1の受光素子41,42付近の構成図であ
る。
【図8】図1の電圧波形図である。
【図9】本発明の第2の実施例を示す受光素子41,4
2の平面図である。
【図10】本発明の第3の実施例を示す受光回路の構成
図である。
【図11】図10の電圧波形図である。
【符号の説明】
41,42 第1第2の受光素子41a,41b 第1、第2の受光面 51,52 第1第2のI/V変換アンプ 60 差動アンプ 70 出力トランジスタ 80 受光素子 81,82 第1第2のI/V変換アンプ 91,92 第1第2のキャパシタ 100 差動アンプ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定方向に移動する長さLの照射面長方
    の入力光が照射されると、その移動に対応して受光面
    積が変化する直径L1(<L)の円形の第1の受光面を
    有し、この第1の受光面で受光した受光量を、これに応
    じた電流値に変換する第1の受光素子と、 前記第1の受光面の外周に所定距離隔てて同心円上に配
    置され、前記入力光が照射されると、この入力光の照射
    面の移動に対応して受光面積が変化し、かつこの受光面
    積と該第1の受光面での受光面積との受光面積比が一定
    の割合で変化する外径L3(≦L)のリング形状の第2
    の受光面を有し、この第2の受光面で受光した受光量
    を、これに応じた電流値に変換する第2の受光素子と、 前記第1の受光素子から出力された電流値を電圧値に変
    換する第1の電流/電圧変換手段と、 前記第2の受光素子から出力された電流値を電圧値に変
    換する第2の電流/電圧変換手段と、 前記第1及び第2の電流/電圧変換手段の出力を比較し
    てこの比較結果に応じた高レベル/低レベルの出力信号
    を出力する出力手段と、 を備えたことを特徴とする受光回路。
  2. 【請求項2】 一定方向に移動する長さLの照射面長方
    形の入力光が照射されると、その長さL方向に対して平
    行に長さL1(≦L)の対角線が配置され、その入力光
    の移動に対応して受光面積が変化する四角形の第1の受
    光面を有し、この第1の受光面で受光した受光量を、こ
    れに応じた電流値に変換する第1の受光素子と、 前記第1の受光面の四辺に所定距離隔てて長さL内に納
    まるように配置され、前記入力光が照射されると、この
    入力光の照射面の移動に対応して総受光面積が変化し、
    かつこの総受光面積と該第1の受光面での受光面積との
    受光面積比が一定の割合で変化する4個の三角形の第2
    の受光面を有し、この第2の受光面で受光した受光量
    を、これに応じた電流値に変換する第2の受光素子と、 前記第1の受光素子から出力された電流値を電圧値に変
    換する第1の電流/電圧変換手段と、 前記第2の受光素子から出力された電流値を電圧値に変
    換する第2の電流/電圧変換手段と、 前記第1及び第2の電流/電圧変換手段の出力を比較し
    てこの比較結果に応じた高レベル/低レベルの出力信号
    を出力する出力手段と、 を備えたことを特徴とする受光回路。
  3. 【請求項3】 一定方向に移動する入力光を受光し、こ
    の受光量を、これに応じた電流値に変換してアノードか
    ら出力すると共に、該電流値に対して位相差180°の
    電流値をカソードから出力する単一の受光素子と、 前記受光素子のアノードから出力された電流値を電圧値
    に変換増幅する第1の電流/電圧変換増幅器と、 前記第1の電流/電圧変換増幅器と同一のゲインを有
    し、前記受光素子のカソードから出力された電流値を電
    圧値に変換増幅する第2の電流/電圧変換増幅器と、 前記第1及び第2の電流/電圧変換増幅器の各出力信号
    の変化分のみをそれぞれ出力する同一容量値の第1及び
    第2のキャパシタと、 前記第1及び第2のキャパシタの出力を差動増幅して高
    レベル/低レベルの出力信号を出力する差動増幅器と、 を備えたことを特徴とする受光回路。
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