JP3302044B2 - 包装用ストレッチフィルムの開封方法 - Google Patents

包装用ストレッチフィルムの開封方法

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JP3302044B2 JP13101092A JP13101092A JP3302044B2 JP 3302044 B2 JP3302044 B2 JP 3302044B2 JP 13101092 A JP13101092 A JP 13101092A JP 13101092 A JP13101092 A JP 13101092A JP 3302044 B2 JP3302044 B2 JP 3302044B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ストレッチフィルムに
て包装された包装体において、該包装体のストレッチフ
ィルムの開封方法と開封用ラベル並びに包装体の改良に
関し、特にフィルムに切り込みを形成することなく開封
可能な方法にある。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の商品等を包装したフィル
ムを開封する技術としては、本件出願人が既に考案し
た、実公平1−34215号公報所載の考案がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、上記考案は
フィルムに破切線を刻設し、該刻設した部分にタックラ
ベルを貼着して該タックラベルを剥離することによって
包装フィルムに刻設した破切線を起点にフィルムの一部
を破りて開封する構造にある。
【0004】しかるに、このようなフィルムに切り込み
を形成して開封する方法や構造においては、フィルムの
素材との関係で極めて適する場合があるが、本発明が課
題とする、ストレッチフィルムのように自己粘着性と高
伸縮性に優れたフィルムの場合には、例えば該ストレッ
チフィルムを伸ばしながら蓋材として使用するトレー包
装においては該フィルムに切り込みを形成することはフ
ィルムの性質上困難であった。
【0005】従って、このようなストレッチフィルムで
包装された包装体においては、前記考案のような切り込
み方式が採用できないために別途開封手段を発明する必
要が生じたのである。
【0006】本発明はこのようなストレッチフィルムで
包装される包装体において、何ら刃物等で切り込みを行
うことなく簡易且つ確実に開封することができるストレ
ッチフィルム専用の開封手段を提供することを課題とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決する手段として、第1の手段は、ストレッチフィルム
で包装された包装体の該フィルムの開封方法であって、
該フィルムに加熱により接着する接着剤層を有すると共
に開封用ガイドとしての一対の切目線が形成されてなる
開封用ラベルを貼着し、その後該ラベルの一部を引き剥
し、フィルムの引き裂き開口面積を拡大しながら切目
線に沿ってストレッチフィルムを開封することにある。
【0008】第2の手段は、ストレッチフィルムで包装
された包装体の該フィルムの開封方法であって、該フィ
ルムに加熱により接着する接着剤層を有する開封用ラベ
ルを貼着し、貼着後該ラベルを所定形状の熱板の押圧に
て加熱し、その後該ラベルの一部を引き剥がすと同時に
前記ストレッチフィルムを開封することにある。
【0009】
【0010】
【作用】本発明は、上記のようにストレッチフィルム上
に加熱により活性化し接着する接着剤層を有する開封用
ラベルを貼着してなるため、ストレッチフィルムと開封
用ラベルが強固に接着し、この状態でラベルを剥離せし
めるとラベルの剥離とともにフィルムが引き裂かれてフ
ィルムを開封することができるのである。
【0011】また、前記貼付けられた開封用ラベルを所
定形状の熱板により押圧することにより該所定形状の部
分が、より強固に接着するとともにストレッチフィルム
の表面に歪みが起こり、この状態でラベルを剥離せしめ
ると該所定形状の部分により確実にフィルムを開封する
ことができることになる。
【0012】従って、上記手段にて包装体の包装フィル
ムであるストレッチフィルムの開封が、フィルムに従来
のように切り込みを形成することなく容易に行うことが
可能となったものである。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面に従っ
て説明する。
【0014】1は、開封用ラベルで、該ラベルの裏面側
にはホットメルト型接着剤2が塗着されてなる。
【0015】3は、食品容器4をストレッチフィルム5
で包装したトレー型包装体を示し、該包装体3の蓋部6
の上面一端側には前記開封用ラベル1が加熱により接着
剤2を活性化させたのち蓋部6のフィルム5上に強固に
接着されてなる(図4参照)。
【0016】このように、ストレッチフィルム5で包装
されたトレー型包装体3の蓋部6を開封する場合には、
前記開封用ラベル1の一端部を剥離すると図5のように
該ラベル1と強固に接着したフィルム5も同時に引き裂
かれることとなり、よってフィルム(蓋部6)を開封す
ることができるのである。
【0017】尚、上記実施例では開封用ラベル1をフィ
ルム3上に貼着時に加熱して貼着してなるが、図7のよ
うにフィルム3上に開封用ラベル1を貼着し、貼着後該
ラベル1の上方から所望形状の熱板7にて押圧し、該押
圧によってストレッチフィルム3に部分的に歪みを生じ
させてラベル1の剥離時におけるフィルム3の引き裂き
を助長させることも可能である。
【0018】したがって、開封用ラベル1の加熱は、該
ラベル1のフィルム3への貼着時又は貼着後であっても
よく、要は加熱によって接着剤を活性化状態にするとと
もに常温で経時的に硬化させることによって該ラベルを
フィルムに強固に接着させればよいのである。
【0019】よって、開封用ラベル1の加熱方法やその
手段は上記実施例に限定されるものでは決してない。
【0020】次に、開封用ラベルの構造としては、上記
実施例に限らず、図6のように開封スタート部の自由端
8側を非接着面とすることによりラベル1の剥離を容易
ならしめることができる他、同図のようにラベル1の開
封方向に二条のミシン目や切れ目、ハーフカット等から
なる切れ目線9、9を刻設しておくと、ラベル1開封時
にフィルム5の引き裂き開口面積を拡大しながら該フィ
ルムを切れ目線9、9に沿って開封せしめる効果があ
る。
【0021】但し、切れ目線9、9の形状や切れ目の深
さ等は決して問わないものである。
【0022】尚、加熱により強固に接着する接着剤とし
ては、上記実施例のホットメルト接着剤に限らず、ディ
レイドタック接着剤等であってもよく、要は常温では接
着性がないが、加熱によって活性化することにより、接
着性または粘着性が生じ、冷却または経時的に硬化して
被接着体であるストレッチフィルムに強固に接着する接
着剤であれば、その種類は問わないものである。
【0023】さらに、本発明に係る包装用ストレッチフ
ィルムの被包装体の種類は問わない他、開封用ラベルを
貼着する位置も決して上記実施例のような蓋部に限ら
ず、要は開封位置であれば、その貼着場所は問わないも
のである。
【0024】
【発明の効果】本発明は、ストレッチフィルムを開封す
る場合、該フィルムの開封位置に加熱により強固に接着
する接着剤を介して開封用ラベルを貼着してなるため、
該ラべルを剥離せしめると前記フィルムも同時に引き裂
かれて開封することが容易にできるのである。しかも、
開封用ラベルは一対の切目線に沿って破断することとな
り、このとき、開封用ラベルはの両側は、包装体側のフ
ィルムに貼着されたままで残存するため、その残存部分
は剥がされる部分の両側に位置してストレッチフィルム
の伸びを抑える機能を発揮するため、ストレッチフィル
ムの破断部分が引っ張りにより伸長するのを防止するこ
とができ、伸縮するストレッチフィルムであっても確実
に開封することができる。
【0025】しかも、従来のようにフィルムに一切切れ
目等を刻設する必要がないので刃物等の使用が不必要で
ある他、刻設作業も必要としないのでストレッチフィル
ムの開封構造が簡略化できた。
【0026】さらに、開封時には開封用ラベルを剥離す
るのみでよいため、包装体内の液体のこぼれや弁当、生
菓子等の形態を損なうことなく開封できる格別な効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】開封用ラベルの斜視図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】トレー型包装体の斜視図。
【図4】ラベル貼着後のトレー型包装体の斜視図。
【図5】ラベル剥離とフィルム開封状態を示すトレー型
包装体の斜視図。
【図6】ラベルの他実施例を示し、(イ)〜(ハ)は平面図。
【図7】他の実施例を示し、(イ)〜(ニ)はラベルに熱板に
て押圧した際の熱板の形状を示すラベルの平面図。
【符号の説明】
1・・・開封用ラベル 2・・・接着剤 3・・・包装体 4・・・容器 5・・・ストレッチフィルム 6・・・蓋部 7・・・熱板 8・・・自由端 9、9・・・切れ目線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 65/32

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストレッチフィルムで包装された包装体
    の該フィルムの開封方法であって、該フィルムに加熱に
    より接着する接着剤層を有すると共に開封用ガイドとし
    ての一対の切目線が形成されてなる開封用ラベルを貼着
    し、その後該ラベルの一部を引き剥がし、フィルムの引
    き裂き開口面積を拡大しながら切目線に沿ってストレッ
    チフィルムを開封することを特徴とする包装用ストレッ
    チフィルムの開封方法。
  2. 【請求項2】 ストレッチフィルムで包装された包装体
    の該フィルムの開封方法であって、該フィルムに加熱に
    より接着する接着剤層を有する開封用ラベルを貼着し、
    貼着後該ラベルを所定形状の熱板の押圧にて加熱し、そ
    の後該ラベルの一部を引き剥がすと同時に前記ストレッ
    フィルムを開封することを特徴とする包装用ストレッ
    チフィルムの開封方法。
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JP5243393B2 (ja) * 2009-11-27 2013-07-24 王子タック株式会社 包装開封用シート
JP5700612B1 (ja) * 2014-09-26 2015-04-15 有限会社あぜがみシール印刷 ラップフィルム開封機能付ラベル

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