JP5700612B1 - ラップフィルム開封機能付ラベル - Google Patents

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Abstract

【課題】ラップフィルムの延伸性を阻止して簡単かつ楽にラップフィルムを開封することが可能なラップフィルム開封機能付ラベルを提供する。【解決手段】このラップフィルム開封機能付ラベル90は、先ず摘まみ部30を起点としてシート層22を裂断し、次いでこの裂断線を起点として貼着領域34に貼着したラップフィルムをシート層ごと裂断する。このとき、ラップフィルムには貼着領域が強固に貼着しているため、ラップフィルムの延伸性は阻止されラップフィルムはシート層とともに容易に裂断する。摘まみ部及び非貼着領域32の側辺をシート層及びラップフィルムの易裂方向となるように形成することで、さらに容易かつ楽にラップフィルムを裂断することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、商品を包装するラップフィルムに貼着するラベルに関し、特にラップフィルムを裂断し開封端を形成するラップフィルム開封機能付ラベルに関するものである。
従来から、発泡スチロールやプラスチック、紙などのトレーに食品等の商品を載せ、上方から透明のラップフィルムを被せた上で、裏面側で内容表示ラベルの貼着やラップフィルムの特性である密着性の良さを利用して固定した包装形態が一般的に行われている。この包装形態は、生鮮食料品のみならず、ハム、ソーセージ等の加工食品、ヨーグルト、プリン等のデザート類、これら商品の複数パック詰め商品、また透明なプラスチック製の蓋を被せてラップフィルムで包装し、惣菜類、弁当、洋菓子、和菓子等の多くの商品で採用されている。そして、これらの包装形態では包装したラップフィルム上に、商品名等を印刷したラベルを貼着することが一般的に行われている。
しかしながら、このラップフィルムはある程度の強度と延伸性とを有するため、商品を購入した開封者が容易に破くことができず開封時にストレスを感じるという問題点がある。この問題点に関し下記[特許文献1]には、開封ラベルをラップフィルムに貼着し、この開封ラベルを左右に引っ張ることでラップフィルムを破く発明が開示されている。
特開2011−16569号公報
しかしながら、ラップフィルムは延伸性を有するため[特許文献1]に記載の発明のように単純に開封ラベルを貼着し引っ張るだけでは、ラップフィルムが塑性変形の限界まで延伸し、破れるまでにはある程度の力を要するという問題点がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、ラップフィルムの延伸性を阻止して簡単かつ楽にラップフィルムを開封することが可能なラップフィルム開封機能付ラベルを提供することを目的とする。
本発明は、
(1)商品1を包装するラップフィルム10上に貼着するラップフィルム開封機能付ラベルであって、
前記ラップフィルム開封機能付ラベルは、容易に裂断する易裂方向と裂断し難い難裂方向とを有する異方性シートからなる合成樹脂製のシート層22と、前記シート層22の裏面側に設けられた粘着剤層20と前記粘着剤層20によって前記ラップフィルム10に貼着する貼着領域34と、前記シート層22非粘着処理すことで設けられ側辺を前記易裂方向に沿って形成した摘まみ部30と、を有するとともに、
前記摘まみ部30の側辺の延長線上を境界として前記シート層22内の前記摘まみ部30の内側に所定の長さで形成され、前記摘まみ部30の方向以外の3方向が全て前記貼着領域34で囲われた非貼着領域32を備え、
前記摘まみ部30を引くことにより、前記摘まみ部30の終端Pを起点として前記貼着領域34と前記非粘着領域32との間で前記シート層22を裂断し、次いでこの裂断線を起点として前記非粘着領域32の終端Qに位置する貼着領域34の前記シート層22と、前記貼着領域34に貼着した前記ラップフィルム10とを、前記シート層22の貼着領域34が前記ラップフィル10の延伸性を阻害しながら、共に裂断することを特徴とするラップフィルム開封機能付ラベル90を提供することにより、上記課題を解決する。
)シート層22の表面側に印刷物Aを有し、貼着するラップフィルム10の易裂方向を把握した上で、摘まみ部30の側辺がラップフィルム10の易裂方向となるように前記摘まみ部30を形成するとともに、前記ラップフィルム10の易裂方向に応じて前記印刷物形成時の印刷方向を設定することを特徴とする上記(1)に記載のラップフィルム開封機能付ラベル90を提供することにより、上記課題を解決する。
(3)摘まみ部30を、シート層22の側辺から内側に形成された切欠き部36で形成することを特徴とする上記(1)または(2)に記載のラップフィルム開封機能付ラベル90を提供することにより、上記課題を解決する。
(4)摘まみ部30を、シート層22の側辺から所定の間隔を取って内側に形成したことを特徴とする上記(1)または(2)に記載のラップフィルム開封機能付ラベル90を提供することにより、上記課題を解決する。
(5)摘まみ部30の側辺に貼着領域34と繋がる剥離防止片37を有することを特徴とする上記(3)または(4)に記載のラップフィルム開封機能付ラベル90を提供することにより、上記課題を解決する。
)シート層22が、基層と、前記基層の上下に配された表層とからなり、前記基層は長尺短尺方向に延伸されるとともに前記表層は短尺方向に延伸されてシート化され、前記表層には短尺方向への延伸時に生じる短尺方向に長い微細空隙を備え、前記微細空隙によって短尺方向に容易に裂断する易裂方向が形成されるとともに、前記摘まみ部30の側辺を前記易裂方向に沿って形成することを特徴とする上記(1)乃至(5)のいずれかに記載のラップフィルム開封機能付ラベル90を提供することにより、上記課題を解決する。
本発明に係るラップフィルム開封機能付ラベルは、先ず摘まみ部を起点としてシート層を裂断し、次いでこの裂断線を起点として貼着領域に貼着したラップフィルムをシート層ごと裂断する。このとき、ラップフィルムには貼着領域が強固に貼着しているため、ラップフィルムの延伸性は阻止されラップフィルムはシート層とともに容易に裂断する。また、本発明に係るラップフィルム開封機能付ラベルは、摘まみ部及び非貼着領域の側辺をシート層及びラップフィルムの易裂方向となるように形成することで、さらに容易かつ楽にラップフィルムを裂断することができる。
本発明に係るラップフィルム開封機能付ラベルを示す図である。 本発明に係るラップフィルム開封機能付ラベルの模式断面図である。 本発明に係るラップフィルム開封機能付ラベルの摘まみ部の例を示す図である。 本発明に係るラップフィルム開封機能付ラベルの他の例を示す図である。 本発明に係るラップフィルム開封機能付ラベルの寸法を説明する図である。 本発明に係るラップフィルム開封機能付ラベルの方向性を説明する図である。 本発明に係るラップフィルム開封機能付ラベルの使用方法を説明する図である。 本発明に係るラップフィルム開封機能付ラベルの使用方法を説明する図である。 本発明に係るラップフィルム開封機能付ラベルの製造方法を説明する図である。
本発明に係るラップフィルム開封機能付ラベルの実施の形態について図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係るラップフィルム開封機能付ラベルの一例を示す上面図であり、図2(a)、(b)、(c)は、ラップフィルムに貼着した状態における図1(b)のX−X線、Y−Y線、Z−Z線での模式断面図である。尚、ここでは主に印刷物Aが印刷された商品ラベルとしてのラップフィルム開封機能付ラベル90を例に説明を行うが、本願はこれに限定されるわけではなく、ラップフィルム10の開封のみを目的とした開封ラベルにも適用が可能である。
本発明に係るラップフィルム開封機能付ラベル90は、図1、図2に示すように、合成樹脂製のシート層22と、このシート層22の裏面側に設けられた粘着剤層20と、を有している。また、ラップフィルム開封機能付ラベル90には摘まみ部30が形成され、この摘まみ部30の内側、即ち、摘まみ部30の終端Pの延長線上のシート層22には非貼着領域32が終端Qまで所定の長さで形成される。また、ラップフィルム開封機能付ラベル90が商品ラベルの場合には、シート層22の表面側に印刷物Aが印刷形成される。尚、図1(a)は摘まみ部30をラップフィルム開封機能付ラベル90の側辺(外周)から突出して形成した例を示し、図1(b)はラップフィルム開封機能付ラベル90の側辺(外周)から内側に向けて切欠き部36を2本形成し、この切欠き部36によって摘まみ部30を形成した例を示している。
また、摘まみ部30、非貼着領域32部分の粘着剤層20には非粘着処理が施され、図2に示すように糊殺し層24が形成される。これにより、ラップフィルム開封機能付ラベル90は非粘着処理の施されていない貼着領域34が粘着剤層20を介してラップフィルム10に貼着し、非粘着処理の施された摘まみ部30、非貼着領域32部分はラップフィルム10には貼着しない。尚、糊殺し層24は、シリコン含有ニス等の周知の離形材を摘まみ部30、非貼着領域32の部位に印刷塗布することで形成することが好ましい。
ラップフィルム開封機能付ラベル90の外形形状には特に限定はなく、矩形、角丸四角形、楕円形等の一般的なラベル形状の他、発注者の要望や商品に応じた様々なデザインとすることができる。また、摘まみ部30の形状にも特に限定はないが、開封者が摘まみ易い半楕円もしくは角丸四角形とすることが好ましい。ただし、摘まみ部30の両側辺とラップフィルム開封機能付ラベル90の外周とのなす角θは、図3(a)〜(d)に示すように、直角とすることが好ましい。
尚、図3(a)、(b)は図1(a)と同様に、摘まみ部30をラップフィルム開封機能付ラベル90の外周から突出して形成した例を示している。また、図3(c)は図1(b)と同様に、シート層22の側辺、即ちラップフィルム開封機能付ラベル90の外周から内側に向けて切欠き部36を2本形成し、この切欠き部36によって摘まみ部30を形成した例を示している。尚、ラップフィルム開封機能付ラベル90の摘まみ部30は、図3(d)に示すように、2本の切欠き部36によって摘まみ部30の本体を形成するとともに、摘まみ部30の先端部分を若干、ラップフィルム開封機能付ラベル90の外周から突出するように形成しても良い。尚、図3(a)、(b)の構成では、摘まみ部30が突出しているため、開封者が容易に摘まみ部30を摘まむことができる。また、図3(c)の構成によれば、摘まみ部30がラップフィルム開封機能付ラベル90の外周よりも内側に存在するため、商品の輸送時や陳列時における摘まみ部30の折れ曲がりや破れ等を防止することができる。また、ラップフィルム開封機能付ラベル90を製造する際のシート材の余白部分を削減でき、取り個数の向上と材料コストの抵減とを図ることができる。また、図3(d)の構成によれば、双方の利点を兼ね備えたラップフィルム開封機能付ラベル90を得ることができる。
またさらに、ラップフィルム開封機能付ラベル90は、図3(e)に示すように、切欠き部36で構成した摘まみ部30の側辺の一部に貼着領域34と繋がった剥離防止片37を設けても良い。この構成によれば、剥離防止片37が摘まみ部30の浮き上がりを防止して、前述の商品の輸送時や陳列時における摘まみ部30の折れ曲がりや破れ等を更に防止、抑制することができる。尚、この剥離防止片37は開封者が摘まみ部30を摘まんで持ち上げることで容易に裂断する。またさらに、ラップフィルム開封機能付ラベル90は、図3(f)に示すように、摘まみ部30をラップフィルム開封機能付ラベル90の側辺から所定の間隔を取った内側に形成しても良い。この構成によれば商品の輸送時や陳列時における摘まみ部30の折れ曲がりや破れ等を防止できることに加え、貼着領域34が摘まみ部30及び非貼着領域32の四方に存在するため、貼着領域34によるラップフィルム10の貼着保持をさらに効果的に行うことができる。
ラップフィルム開封機能付ラベル90を構成する粘着剤層20は周知の粘着剤を用いることが可能で、中でもCHR(ホモポリマー)系の水系アクリルエマルジョン粘着剤を用いることが好ましい。また、粘着剤層20は強粘着性のものを用いることが好ましく、その粘着力としてはJIS Z0237に準ずる試験方法で、プラスチック板に対する粘着力が界面破壊の数値で7.6N/25mm程度(6.6N/25mm〜8.6N/25mm)、ステンレス板に対する粘着力が界面破壊の数値で10.8N/25mm程度(9.8N/25mm〜11.8N/25mm)のものを用いることが特に好ましい。そして、この粘着剤層20によりシート層22とラップフィルム10とは強い力で粘着して一体化し、ラップフィルム10の延伸性を阻害する。これにより、ラップフィルム10は自由な伸び縮みができなくなり、延伸性を発揮することなくシート層22の裂断時と略同等の弱い力で簡単に裂断する。
また、ラップフィルム開封機能付ラベル90を構成するシート層22は、周知の合成樹脂製のシート材を用いることができる。尚、シート層22に印刷物Aを形成する場合には、一般的な印刷手法により印刷物Aの印刷が可能なシート層22を用いる。
また、このシート層22は、容易に裂断する易裂方向と、裂断し難い難裂方向とを有する異方性シートを用いる。尚、多くの合成樹脂製のシートは合成樹脂スラリを延伸して形成され、この延伸時の方向及び強弱によって易裂方向と難裂方向とが形成される。この製造方法は一般的なラップフィルム10にも用いられ、よって多くのラップフィルム10にも上記の異方性が存在する。尚、この異方性は合成樹脂膜をある程度加熱した状態で一方向に延伸したときに、分子が延伸方向に配列し強度が増すためと考えられ、ラップフィルム10を含む多くの合成樹脂製シートでは一般的に短尺方向が易裂方向となる。
そして、シート層22に異方性シートを用い、図1に示すように、ラップフィルム開封機能付ラベル90の摘まみ部30の側辺と非貼着領域32の側辺とが易裂方向となるように形成する。尚、図1中の黒矢印がシート層22の易裂方向を示す。これにより、摘まみ部30を摘まんで引っ張る引き裂き方向がシート層22の易裂方向となる。このため、摘まみ部30を引き裂き方向に引いた時に、シート層22は摘まみ部30の終端Pを起点として容易に裂断する。
尚、シート層22に異方性の傾向が弱いシート材を用いる場合には、図4(a)、(b)に示すように、摘まみ部30の終端部に、摘まみ部30の側辺に沿った切り込み38、もしくは非貼着領域32の両側辺に沿った切り取り線38’を設けることが好ましい。この構成によれば、異方性の傾向が弱いシート材を用いた場合でも、シート層22を引き裂き方向に簡単に裂断することができる。ただし、この場合には、摘まみ部30の側辺がラップフィルム10の易裂方向となるようにラップフィルム開封機能付ラベル90を形成することが好ましい。このことに関しては後に詳述する。
次に、本発明のシート層22に特に好適なシート材の構成を簡単に説明する。本発明に好適なシート材はポリプロピレン樹脂を主成分とし、基層と、この基層の上下に形成された2つの表層の3層で構成される。そして、本発明に好適なシート材は、基層が縦方向(長尺方向)に延伸された後、基層の上下面に表層が成膜され、基層とともに横方向(短尺方向)に延伸されてシート化される。よって、基層は長尺短尺の両方向に延伸され、上下表層は短尺方向にのみ延伸される。また、延伸前の基層、表層は微細な空隙を有し、この空隙も延伸方向に引き伸ばされる。よって、特に上下表層の空隙は短尺方向にのみ延伸され、短尺方向に細長い微細空隙となる。この短尺方向に長い微細空隙の存在によってシート材の短尺方向は容易に裂断する易裂方向となる。そして、この本発明に好適なシート材では、易裂方向である短尺方向に摘まみ部30及び非貼着領域32の側辺が沿うようにラップフィルム開封機能付ラベル90を形成する。
また、本発明に係るラップフィルム開封機能付ラベル90は、シート層22の貼着領域34をラップフィルム10に強固に貼着して一体化し、摘まみ部30及び非貼着領域32から延びる裂断線を起点として貼着領域34に貼着したラップフィルム10をシート層22ごと裂断するものである。よって、貼着領域34にはある程度の面積が必要となる。ここで、図5を用いて、貼着領域34の好ましい寸法を説明する。尚、図5は本発明に係るラップフィルム開封機能付ラベル90を開封ラベルに適用した図である。貼着領域34の好ましい寸法としては、非貼着領域32の両側方の貼着領域34の幅L1を15mm以上とする。また、好ましくは引き裂き方向における非貼着領域32の終端Qからラップフィルム開封機能付ラベル90の外周までの長さL2を30mm以上とする。この寸法程度の貼着領域34を有していれば、ラップフィルム10の保持に十分な面積を確保することが可能となり、ラップフィルム10の延伸性を阻止してラップフィルム10をシート層22とともに容易に裂断することができる。尚、この寸法値は、商品ラベルとしてのラップフィルム開封機能付ラベル90においても同様である。
また、本発明に係るラップフィルム開封機能付ラベル90は、摘まみ部30及び非貼着領域32の側辺をシート層22の易裂方向に沿って形成することに加え、貼着先であるラップフィルム10の易裂方向にも沿うように形成することが好ましい。ただし、ラップフィルム10による商品1の包装及びラベルの貼着は納品先で行われる場合が多い。従って、商品を包装したラップフィルム10の易裂方向と、納品先でのラベルの貼着方向とを予め把握しておき、摘まみ部30及び非貼着領域32の側辺がラップフィルム10の易裂方向とも同じとなるようにラップフィルム開封機能付ラベル90を形成することが好ましい。
ここで、図6に示すような印刷物Aを有するラップフィルム開封機能付ラベル90を製造すると仮定する。そして、例えば商品包装時のラップフィルム10の易裂方向が、図6(a)の白抜き矢印の方向の場合、摘まみ部30及び非貼着領域32の側辺がこのラップフィルム10の易裂方向、即ち商品1の短尺方向となるように印刷物Aの方向を設定する。このとき、図6中の黒矢印に示すシート層22の易裂方向もラップフィルム10の易裂方向と同じとする。よって、シート層22の易裂方向がシート材の短尺方向の場合、ラップフィルム開封機能付ラベル90の印刷方向は、図6(b)に示す方向となる。また、商品包装時のラップフィルム10の易裂方向が、図6(c)の白抜き矢印の方向の場合、摘まみ部30及び非貼着領域32の側辺がこのラップフィルム10の易裂方向、即ち商品1の長尺方向となるように印刷物Aの方向を設定する。このとき、図6中の黒矢印に示すシート層22の易裂方向もラップフィルム10の易裂方向と同じとする。よって、シート層22の易裂方向がシート材の短尺方向の場合、ラップフィルム開封機能付ラベル90の印刷方向は、図6(d)に示す方向となる。尚、摘まみ部30はラップフィルム開封機能付ラベル90の印刷物Aのデザイン性を損なわないよう、図6に示すように、印刷物aの絵柄に沿って形成することが好ましい。
次に、本発明に係るラップフィルム開封機能付ラベル90の使用方法を説明する。尚、ここでは摘まみ部30が突出したラップフィルム開封機能付ラベル90を例に説明を行うが、この使用方法は図3、図4等に示す他の摘まみ部30形状のラップフィルム開封機能付ラベル90でも同様である。
先ず、ラップフィルム開封機能付ラベル90は、図7(a)に示すように、商品1を包装したラップフィルム10に貼着された状態にある。尚、ラップフィルム開封機能付ラベル90は貼着領域34の粘着剤層20がラップフィルム10に貼着し、摘まみ部30、非貼着領域32は糊殺し層24の存在によりラップフィルム10には貼着しない。
次に、図7(b)に示すように、開封者が摘まみ部30を引き裂き方向に引く。これにより、摘まみ部30の終端Pを起点として貼着領域34と非粘着領域32との境界でシート層22が裂断する。尚、摘まみ部30の引き裂き方向はシート層22の易裂方向であるため、シート層22は貼着領域34と非粘着領域32との間で容易に裂断する。
開封者が摘まみ部30さらに引くと、図8(a)に示すように、終端Pを起点とした裂断線は非粘着領域32の終端Qに到達する。そして、開封者が摘まみ部30さらに引くと、図8(b)に示すように、終端Qに位置する貼着領域34のシート層22が貼着領域34と非粘着領域32との間の裂断線を起点に裂断する。このとき、貼着領域34はラップフィルム10を強固に貼着保持しているため、ラップフィルム10の特徴である延伸性が阻止されて伸び縮みができずシート層22とともに容易に裂断する。そして、さらに摘まみ部30を引くことでラップフィルム10の裂断は拡大し、これを開封端としてラップフィルム10を楽に開封することができる。
次に、本発明のラップフィルム開封機能付ラベル90の製造方法の一例を図9を用いて説明する。尚、ここでは印刷物Aを有するラップフィルム開封機能付ラベル90の製造方法を説明する。先ず、帯状のシート材94が巻回された原反ロール94aをラベル製造装置100に設置する。このシート材94は、前述したシート層22と、粘着剤層20と、離形処理が施され粘着剤層20の粘着面に仮貼着されたセパレータ26と、を有している。そしてシート材94は搬送ローラによってラベル製造装置100の裏面印刷部40に搬送される。裏面印刷部40は、先ず搬送されたシート材94のセパレータ26を剥離する。次に裏面印刷機44に搬送し、ここでシート材94の粘着剤層20にシリコン含有ニス等の周知の離形材を摘まみ部30、非貼着領域32の形状に印刷塗布する。これにより、摘まみ部30、非貼着領域32に相当する一部の粘着剤層20に糊殺し層24が形成される。次に、糊殺し層24が形成された粘着剤層20に、前段で剥離したセパレータ26を再度仮貼着する。次に、シート材94は表面印刷機46に搬送され、ここでシート層22の表面に所定の印刷物Aが印刷形成される。尚、多色印刷等の場合には、この表面印刷機46は複数台設置される。表面印刷が行われたシート材94は打ち抜き機48に搬送され、摘まみ部30を備えた所定のラップフィルム開封機能付ラベル90の形状に打ち抜かれる。このとき、セパレータ26に対しては打ち抜きが行われず、ラップフィルム開封機能付ラベル90はセパレータ26上に担持される。打ち抜きの行われたシート材94は周囲の不要な余白部分のシート層22’が剥離除去され巻き取られる。これにより、セパレータ26上に複数のラップフィルム開封機能付ラベル90が担持されたラベルロール92が完成する。そして、このラベルロール92は例えば受注元に納品され、前述のように商品1を包装したラップフィルム10上に貼着される。
以上のように、本発明に係るラップフィルム開封機能付ラベル90は、摘まみ部30の終端Pを起点として先ずシート層22を裂断し、次いで非粘着領域32の終端Qにおいてシート層22の裂断線を起点(切り口)とし、ラップフィルム10を貼着領域34のシート層22ごと裂断する。このとき、ラップフィルム10には貼着領域34が強固に貼着して一体化されているため、ラップフィルム10の延伸性は阻止されて塑性変形ができず、ラップフィルム10はシート層22とともに、シート層22の裂断時と略同等の弱い力で容易に裂断する。
また、本発明に係るラップフィルム開封機能付ラベル90は、シート層22及びラップフィルム10に存在する易裂方向と難裂方向とに着目し、摘まみ部30及び非貼着領域32の側辺がシート層22及びラップフィルム10の易裂方向となるように形成する。これにより、極めて容易かつ楽にシート層22及びラップフィルム10の裂断を行うことができる。
尚、本例で示したラップフィルム開封機能付ラベル90の構成は一例であり、ラップフィルム開封機能付ラベル90、摘まみ部30等の各部の形状、寸法、各層の材質等は上記のものに限定されるものではない。さらに、本発明は本発明の要旨を逸脱しない範囲で変更して実施することが可能である。
10 ラップフィルム
20 粘着剤層
22 シート層
30 摘まみ部
32 非貼着領域
34 貼着領域
36 切欠き部
37 剥離防止片
90 ラップフィルム開封機能付ラベル
A 印刷物
P (摘まみ部の)終端
Q (非粘着領域の)終端

Claims (6)

  1. 商品を包装するラップフィルム上に貼着するラップフィルム開封機能付ラベルであって、
    前記ラップフィルム開封機能付ラベルは、容易に裂断する易裂方向と裂断し難い難裂方向とを有する異方性シートからなる合成樹脂製のシート層と、前記シート層の裏面側に設けられた粘着剤層と前記粘着剤層によって前記ラップフィルムに貼着する貼着領域と、前記シート層非粘着処理すことで設けられ側辺を前記易裂方向に沿って形成した摘まみ部と、を有するとともに、
    前記摘まみ部の側辺の延長線上を境界として前記シート層内の前記摘まみ部の内側に所定の長さで形成され、前記摘まみ部の方向以外の3方向が全て前記貼着領域で囲われた非貼着領域を備え、
    前記摘まみ部を引くことにより、前記摘まみ部の終端を起点として前記貼着領域と前記非粘着領域との間で前記シート層を裂断し、次いでこの裂断線を起点として前記非粘着領域の終端に位置する貼着領域の前記シート層と、前記貼着領域に貼着した前記ラップフィルムとを、前記シート層の貼着領域が前記ラップフィルの延伸性を阻害しながら、共に裂断することを特徴とするラップフィルム開封機能付ラベル。
  2. シート層の表面側に印刷物を有し、
    貼着するラップフィルムの易裂方向を把握した上で、
    摘まみ部の側辺がラップフィルムの易裂方向となるように前記摘まみ部を形成するとともに、前記ラップフィルムの易裂方向に応じて前記印刷物形成時の印刷方向を設定することを特徴とする請求項に記載のラップフィルム開封機能付ラベル。
  3. 摘まみ部を、シート層の側辺から内側に形成された切欠き部で形成することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のラップフィルム開封機能付ラベル。
  4. 摘まみ部を、シート層の側辺から所定の間隔を取って内側に形成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のラップフィルム開封機能付ラベル。
  5. 摘まみ部の側辺に貼着領域と繋がる剥離防止片を有することを特徴とする請求項3または請求項4に記載のラップフィルム開封機能付ラベル。
  6. シート層が、基層と、前記基層の上下に配された表層とからなり、前記基層は長尺短尺方向に延伸されるとともに前記表層は短尺方向に延伸されてシート化され、前記表層には短尺方向への延伸時に生じる短尺方向に長い微細空隙を備え、前記微細空隙によって短尺方向に容易に裂断する易裂方向が形成されるとともに、前記摘まみ部の側辺を前記易裂方向に沿って形成することを特徴とする請求項乃至請求項のいずれかに記載のラップフィルム開封機能付ラベル。
JP2014196371A 2014-09-26 2014-09-26 ラップフィルム開封機能付ラベル Active JP5700612B1 (ja)

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