JPS5834030Y2

JPS5834030Y2 - 容器の蓋

Info

Publication number: JPS5834030Y2
Application number: JP1977026833U
Authority: JP
Inventors: 文昭永瀬; 正窪田; 良昭芝村; 一雄手島
Original assignee: 東洋アルミニウム株式会社
Priority date: 1977-03-04
Filing date: 1977-03-04
Publication date: 1983-07-30
Also published as: JPS53121251U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、容器の蓋、特に蓋の一部を容易に開封でき
るようにした蓋に関するものである。

金属箔を基材とする蓋で開口部を封緘した容器は、牛乳
その他の飲食物の収納容器として広く用いられている。

この内容物を飲食する場合には、通常、蓋全体を引き剥
すか、ストロ−を蓋に突き刺す方法が採られる。

前者の場合、容易に蓋を引き剥すことが出来るよう、従
来から多くの工夫がなされているが、剥離性と接着性を
両立させることは難しく、ある程度接着性を犠牲にする
のは、やむを得ないこととされている。

一方後者は、別途ストロ−などを用意しておく必要があ
り、面倒である。

この考案は、上記の問題点を解決するために提案された
ものであって、その目的は、接着性に優れしかも開封が
容易な蓋を提供するにある。

以下、この考案の実施例を添付図面にもとづいて説明す
る。

第１図に示すように、この考案の蓋は、適宜形状の蓋本
体１と、この蓋本体表面に接着された任意形状のラベル
１０より戒る。

前記蓋本体１には、表面から裏面まで貫通するほぼコの
字状（Ｕ字状、半円状を含む）の第１切り口２が設けら
れており、この切り目２に対向して第２の切り目３が設
けられている。

前記第１と第２の切り目２，３の終端間には、わずかの
間隔が設けられ、切り口２，３に囲まれた部分即ち開口
片となる部分が抜は落ちないようにしである。

なお、切り目２，３の一端のみ連続させてもよい。

即ち、少くとも一方の終端だけが不連続であればよい。

前記ラベル１０は、切り目２，３を覆うのに充分な大き
さを持ち、かつ切り目２，３の内部及びその近傍のみを
、鎖線で示すように、部分的にヒートシールして、接着
部４を形成し、ラベル１０の周縁部を未接着のよ・残し
ておく。

前記第２の切り目３は、第２図に示すように、容器開口
２１の内周に沿って彎曲させたものでもよく、また、第
３図に示すように、第１の切り目２とほは゛同形にして
もよい。

要は第１及び第２の切り目の両者で適当な形状の開口片
を画するようにすればよい。

前記接着部４は、第２図のような範囲を占めるものでも
よい。

即ち、ラベル１０を指で起して、引き剥すときにタブと
なる部分だけ固着せずに残しておいてもよい。

前記蓋本体１は、第４図に示すように、基材５の裏面に
、接着剤層６を介して、熱接着層７を設けたものである
。

なお、接着剤層６を介さず、直接熱接着層７を設けても
よい。

前記基材５は、例えば、アルミニウム等の金属箔、延伸
ポリプロピレン、延伸ナイロン、ポリエチレンテレフタ
レート、セロファン、紙等の単体もしくは複合材より戊
る。

勿論、基材５の表面に、印刷或は樹脂コートを施すこと
ができる。

前記熱接着層７は、後に述べる容器と熱接着可能な材料
より成る。

なお、容器自体に熱接着性を付与しておけば、この熱接
着層７を省略することもできる。

次に、前記ラベル１０は、基材１１と、接着剤層１２よ
り成り、この接着剤層によって、蓋本体１に固着する。

この考案の蓋は、以上の構成であって、いま、これを第
５図のように、容器２０の開口部に熱接着した後、開封
する場合には、まずラベル１０の未接着部を起して引張
ると、ラベル１０が剥離して行き、次いで切り目２の個
所に達すると、切り目２の輪郭に沿って、その内側部分
の蓋本体１がラベル１０と共に持ち上げられ、開封され
る。

ところが、この開封部は、第２の切り目３によって制限
され、それ以上延長することはない。

従ってラベル１０を取り去ると、切り目２，３に囲まれ
た内側部分がきれいに除去され、蓋本体１に開口が設け
られる。

なお、第３図に示すものでは、切り目２，３のいずれの
側からラベル１０を起してもよい。

さらに、切り目２゜３の一方の終端が連続している場合
、例えば第１図のようにラベル１０の全周にわたって未
接着部があると、ラベル１０を引き起す方向には必ずし
もこだわらず開封可能である。

この考案の蓋は、上述の通りであり、以下に列挙するよ
うな利点をもつ。

（１）蓋と容器の接着部を剥離するものではないから、
蓋と容器を完全融着させることができ、従って密封性に
優れ、また、切り目はラベルによって完全に封止されて
いるので、密封性が損われない。

（２）２個の切り目は不連続になっているので、蓋の製
造時に抜きかすが出来ない。

（３）２個の切り目の少くとも一方の終端部にわずかな
間隔を設けただけであるから、引き裂き性の良い材料を
用いなくても、容易に蓋を開封することができ、しかも
開封した開口周縁に残片が残らず、きれいな開口が得ら
れる。

そのほか、ラベル及び蓋本体の剥離片が容器内に落ち込
むことがなく、衛生的にも優れている等の多くの利点が
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図はこの考案の蓋を示す平面図、第４図
は同上の拡大断面図、第５図は容器に接着した蓋の開封
状態を示す断面図である。１・・・・・・蓋本体、２・・・・・・第１の切り目、
３・・・・・・第２の切り目、４・・・・・・熱接着部
、５・・・・・・基材、６・・・・・・接着剤層、７・
・・・・・熱接着層、１０・・・・・・ラベル、１１・
・・・・・基材、１２・・・・・・接着剤層。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

蓋本体とラベルより成り、前記蓋本体に適宜形状の開口
片を画する第１及び第２の貫通切り目を設け、これらの
切り目の終端の少くとも一方をわずかの間隔によって不
連続にし、さらにこれらの切り目を前記ラベルで覆い、
少くともラベルを起す部分を残して、前記蓋本体に接着
したことを特徴とする容器の蓋。