JP3301621B2 - 光記録ディスクの製造方法 - Google Patents

光記録ディスクの製造方法

Info

Publication number
JP3301621B2
JP3301621B2 JP15587691A JP15587691A JP3301621B2 JP 3301621 B2 JP3301621 B2 JP 3301621B2 JP 15587691 A JP15587691 A JP 15587691A JP 15587691 A JP15587691 A JP 15587691A JP 3301621 B2 JP3301621 B2 JP 3301621B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
groove
substrate
dye
recording layer
coating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP15587691A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04353636A (ja
Inventor
守 宇佐美
利樹 青井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP15587691A priority Critical patent/JP3301621B2/ja
Priority to US07/888,815 priority patent/US5313452A/en
Publication of JPH04353636A publication Critical patent/JPH04353636A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3301621B2 publication Critical patent/JP3301621B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/24Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material
    • G11B7/2403Layers; Shape, structure or physical properties thereof
    • G11B7/24047Substrates
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/24Record carriers characterised by shape, structure or physical properties, or by the selection of the material
    • G11B7/26Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of record carriers
    • G11B7/266Sputtering or spin-coating layers
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S430/00Radiation imagery chemistry: process, composition, or product thereof
    • Y10S430/136Coating process making radiation sensitive element
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S430/00Radiation imagery chemistry: process, composition, or product thereof
    • Y10S430/146Laser beam

Landscapes

  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、色素を主成分とする塗
布型の記録層を有する光記録ディスクの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、大容量情報担持媒体として、追記
型や書き換え可能型などの各種光記録ディスクが注目さ
れている。
【0003】このような光記録ディスクのなかに、色素
を主成分とする記録層を用いるものがある。また、構造
的には従来、汎用されている色素層上に空気層を設けた
いわゆるエアーサンドイッチ構造のものや、コンパクト
ディスク(CD)規格に対応した再生が可能なものとし
て色素層に反射層を密着して設けた構造のものが提案さ
れている(日経エレクトロニクス1989年1月23日
号,No.465,P107、社団法人近畿化学協会機
能性色素部会,1989年3月3日,大阪科学技術セン
ター、PROCEEDINGS SPIE-THE INTERNATIONAL SOCIETY F
OR OPTICAL ENGINEERING VOL.1078 PP80-87,"OPTICAL D
ATA STORAGE TOPICAL MEETING"17-19,JANUARY 1989 LOS
ANGELES等)。
【0004】このような色素層は、通常、色素を含有す
る塗布液を回転する基板上に展開塗布するスピンコート
法によって設層されている。
【0005】このようにして形成された色素塗膜は、塗
布液の流出によって、塗膜内周端面が所定位置よりはみ
出してしまって円周面とはならず、内周縁に凹凸が生じ
てしまう。このような凹凸は、mmオーダーであり、色素
塗膜の外観が悪くなるほかに、塗膜形成面積が変動した
り、特に内周部での膜厚が変動したりする。この膜厚の
変動は、内周、例えば平滑ミラー部における反射率の変
動となる。また、特に、色素塗膜上に反射層と保護膜と
を積層する場合には、反射層形成領域は蒸着等により正
確に形成されるので、色素塗膜が反射層から、あるいは
その上に形成される保護膜からまではみ出したりして、
保護膜の密着性が悪くなってしまう。また、このはみ出
しによっても反射率は変動する。さらに、保護膜塗布時
に色素塗膜が溶解したりして、保護膜溶液およびコーテ
ィング装置を汚染したりする。そして、このような現象
は、色素塗膜厚を2000A 以上としようとすると顕著
になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、基板
の所定領域に正確に記録層を設層することができ、保護
膜の密着性が良好であり、反射率の変動の少ない光記録
ディスクの製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(3)の本発明により達成される。 (1) 回転する基板上に、色素を含有する塗布液をス
ピンコートして記録層を形成するに際し、前記基板が、
前記記録層の内周縁を規制する溝を有し、さらに、記録
層形成領域内にグルーブを有し、このグルーブ内の記録
層厚が2000〜3000A であり、このグルーブ形成
領域内周側に平坦部と前記溝とを有し、前記溝が、深さ
500〜3000A で、幅0.3〜1.2μm であり、
基板の内周部と外周部の中間の位置で塗布液射出用ノズ
ルから塗布液を射出し、塗布液を射出しながら塗布液射
出用ノズルを基板の内周部に向かって移動させ、次いで
再び外周方向に移動させる光記録ディスクの製造方法。 (2) 前記記録層上に反射層および保護膜を積層する
上記(1)に記載の光記録ディスクの製造方法。 (3) 前記溝は、複数本の同心円またはスパイラル状
の溝である上記(1)または(2)に記載の光記録ディ
スクの製造方法。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【作用】本発明では、基板に、記録層形成領域の内周縁
を規制する溝を設けている。すなわち、基板内周部に複
数本の同心円またはスパイラル状の溝を設ける。これに
より、色素を含有する塗布液をスピンコートする際、塗
布液は表面張力により所定量溝内に保持され、溝をこえ
て塗布液が移動するのが防止される。
【0013】
【具体的構成】以下、本発明の具体的構成について詳細
に説明する。
【0014】本発明の光記録ディスクは、色素を含有す
る塗布液を展開塗布して形成された記録層を有するもの
であり、図1および図2には、その一構成例が示されて
いる。
【0015】図1は斜視図であり、図2は図1のA−A
線一部省略拡大断面図である。
【0016】図1および図2に示される光記録ディスク
1は、記録層上に反射層を密着して有するCD規格に対
応した再生が可能な密着型光記録ディスクである。
【0017】図示のように、光記録ディスク1は、基板
2表面に、色素を主成分とする記録層3を有し、記録層
3に密着して、反射層4、保護膜5を有する。また、基
板2の中心には孔31が設けられている。
【0018】基板2は、図1に示すように、ディスク状
のものであり、基板2の裏面側からの記録および再生を
可能とするために、記録光および再生光(波長600〜
900nm程度、特に波長770〜900nm程度の半導体
レーザー光、特に780nm)に対し、実質的に透明(好
ましくは透過率88%以上)な樹脂あるいはガラスを用
いて形成するのがよい。
【0019】また、大きさは、直径64〜120mm程
度、厚さ1.2mm程度のものとする。
【0020】基板2の記録層3形成面には、図2に示す
ように、トラッキング用のグルーブ23が形成される。
グルーブ23は、スパイラル状の連続型グルーブである
ことが好ましく、深さは0.1〜0.25μm 、幅は
0.35〜0.50μm 、グルーブピッチは1.5〜
1.7μm であることが好ましい。グルーブをこのよう
な構成とすることにより、グルーブ部の反射レベルを下
げることなく、良好なトラッキング信号を得ることがで
きる。
【0021】特にグルーブ幅を0.35〜0.50μm
に規制することは重要であり、グルーブ幅を0.35μ
m 未満とすると、十分な大きさのトラッキング信号が得
られにくく、記録時のトラッキングのわずかなオフセッ
トによって、ジッターが大きくなりやすい。また0.5
0μm をこえると、再生信号の波形歪みが生じやすく、
クロストロークの増大の原因となる。
【0022】基板2は、材質的には、樹脂を用いること
が好ましく、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ア
モルファスポリオレフィン、TPX等の各種熱可塑性樹
脂が好適である。そして、このような樹脂を用いて射出
成形等の公知の方法に従って製造することができる。グ
ルーブ23は、基板2の成形時に形成することが好まし
い。なお、基板2製造後に2P法等によりグルーブ23
を有する樹脂層を形成してもよい。
【0023】また、基板2は、図2に示すように、グル
ーブ23形成領域内周側に、ミラー部として機能する平
坦部20を有する。
【0024】基板2の、さらにグルーブ23形成領域内
周側には、グルーブ23とは別に、平坦部20の内周側
に、記録層3の設層領域を規制するための溝25が設け
られている。
【0025】溝25は、図1および図2に示されるよう
に、記録層3の内周縁が位置する部位にそって、基板2
に、連続円状に設けられるものである。また溝25は、
好ましくは同軸上に複数本設ける。深さは500〜30
00A 、好ましくは1000〜2500A 、巾は0.3
〜1.2μm 、好ましくは0.35〜0.6μm とすれ
ばよく、グルーブ23と同様とすればよい。溝のサイズ
をグルーブと同様のものとすれば、溝のカッティングを
容易に行なうことができる。また、溝25のピッチもグ
ルーブピッチと同様に1.5〜1.7μm とすればよ
く、内周部1mm巾程度の部位に形成するようにすればよ
い。また、複数本の同心円に限らず、溝25はスパイラ
ル状であってもよい。なお溝25は、グルーブ23の形
成と同様、基板2の射出成形時に形成することが好まし
いが、基板2の製造後に2P法等によって形成してもよ
い。
【0026】図2に示されるように、基板2に設層され
る記録層3は、色素を含有する塗布液を用いてスピンコ
ート法により形成されたものである。
【0027】スピンコート法は、基板2を回転させなが
ら、塗布液を展開塗布する方法である。
【0028】具体的には、目的とする記録層厚さや塗布
液の濃度に応じて適宜設定すればよいが、通常、基板回
転数は500〜4000rpm程度とすることが好まし
い。また、塗布液射出用ノズルの軌跡としては、塗布液
を射出しながら基板の内周部と外周部のほぼ中間から内
周部に向って移動させ、次いで内周部(溝25付近)で
一旦停止させ、再び出発位置に向って移動させる。
【0029】ノズルをこのように移動させることによ
り、内周部から外周部まで均一な厚さで塗膜を形成する
ことができる。
【0030】また、塗布液に用いる光吸収色素は吸収極
大が600〜900nm、好ましくは600〜800nm、
より好ましくは650〜750nmであれば、他に特に制
限はなく、例えば、シアニン系、フタロシアニン系、ナ
フタロシアニン系、アントラキノン系、アゾ系、トリフ
ェニルメタン系、ピリリウムないしチアピリリウム塩
系、スクワリリウム系、クロコニウム系、金属錯体色素
系等から1種ないし2種以上を選択することが好まし
い。
【0031】なかでも、シアニン色素を用いることが好
ましく、シアニン色素としては、インドレニン環、特に
ベンゾインドレニン環を有するシアニン色素であること
が好ましい。
【0032】塗布液に用いる溶剤としては、アルコール
系、ケトン系、エステル系、エーテル系、芳香族系、ハ
ロゲン化アルキル系等から、用いる色素に応じて適宜選
択すればよい。
【0033】この時の塗布液は、色素を2〜8wt% 含有
するものであり、粘度2〜10cps程度のものである。
【0034】なお、後述のように、クエンチャーと混合
して用いるとき、あるいはクエンチャーとの結合体を用
いるときは色素として上記のような割合で含有するもの
とすればよい。
【0035】また、色素を2種以上併用するときは、合
計で上記範囲の含有量とすればよい。
【0036】このようにして形成される記録層3の厚さ
は、乾燥膜厚で、500〜3000A とすることが好ま
しい。この範囲外では反射率が低下して、CD規格に対
応した再生を行なうことが難しくなる。
【0037】この際、グルーブ23内の記録トラック内
の記録層3の膜厚を2000〜3000A とすると、変
調度がきわめて大きくなり、しかも本発明により内周縁
は凹凸のない円状となる。
【0038】このようにして形成される記録層3は、C
D信号を記録する場合、その記録光および再生光波長に
おける消衰係数(複素屈折率の虚部)kは、0.02〜
0.05であることが好ましい。kが0.02未満とな
ると記録層の吸収率が低下し、通常の記録パワーで記録
を行なうことが困難である。また、kが0.05を超え
ると、反射率が70%を下回ってしまい、CD規格によ
る再生を行なうことが困難である。
【0039】また、記録層3の屈折率(複素屈折率の実
部)nは、2.0〜2.6となる。n<2.0では反射
率が低下し、また再生信号が小さくなり、CD規格によ
る再生が困難となる傾向にある。
【0040】また、記録層3には、光吸収色素とクエン
チャーとを混合して用いてもよい。さらに、色素カチオ
ンとクエンチャーアニオンとのイオン結合体を光吸収色
素として用いてもよい。
【0041】クエンチャーとしては、アセチルアセトナ
ート系、ビスジチオ−α−ジケトン系やビスフェニルジ
チオール系などのビスジチオール系、チオカテコール
系、サリチルアルデヒドオキシム系、チオビスフェノレ
ート系等の金属錯体が好ましい。また、窒素のラジカル
カチオンを有するアミン系化合物やヒンダードアミン等
のアミン系のクエンチャーも好適である。
【0042】結合体を構成する色素としては、インドレ
ニン環を有するシアニン色素が、またクエンチャーとし
てはビスフェニルジチオール金属錯体等の金属錯体色素
が好ましい。
【0043】好ましい色素、クエンチャー、結合体の詳
細については特開昭59−24692号、同59−55
794号、同59−55795号、同59−81194
号、同59−83695号、同60−18387号、同
60−19586号、同60−19587号、同60−
35054号、同60−36190号、同60−361
91号、同60−44554号、同60−44555
号、同60−44389号、同60−44390号、同
60−47069号、同60−20991号、同60−
71294号、同60−54892号、同60−712
95号、同60−71296号、同60−73891
号、同60−73892号、同60−73893号、同
60−83892号、同60−85449号、同60−
92893号、同60−159087号、同60−16
2691号、同60−203488号、同60−201
988号、同60−234886号、同60−2348
92号、同61−16894号、同61−11292
号、同61−11294号、同61−16891号、同
61−8384号、同61−14988号、同61−1
63243号、同61−210539号、特願昭60−
54013号、特開昭62−30088号、同62−3
2132号、同62−31792号、CMC出版刊「機
能性色素の化学」P74〜76等に記載されている。
【0044】なお、クエンチャーは、光吸収色素と別個
に添加しても、結合体の形で添加してもよいが、光吸収
色素の総計の1モルに対し1モル以下、特に0.05〜
0.5モル程度添加することが好ましい。これにより、
耐光性が向上する。
【0045】記録層に用いる色素には、上記のような光
吸収性の色素、色素−クエンチャー混合物、色素−クエ
ンチャー結合体から上記範囲のnおよびkを有するもの
を選択すればよいが、場合によっては、新たに分子設計
を行ない合成することもできる。
【0046】さらに、記録層3は、2種以上の色素を相
溶することによっても、nおよびkの値を上記範囲の値
とすることができる。またこれによって波長依存性を改
善することもできる。
【0047】図2に示されるように、記録層3上には、
直接密着して反射層4が設層される。反射層4として
は、Au、Cu等の高反射率金属ないし合金を用いるの
がよい。反射層4の厚さは500A 以上であることが好
ましく、蒸着、スパッタ等により設層すればよい。ま
た、厚さの上限に特に制限はないが、コスト、生産作業
時間等を考慮すると、1200A 程度以下であることが
好ましい。これにより、反射層4単独での反射率は、9
0%以上、媒体の未記録部の基板を通しての反射率は、
60%以上、特に70%以上が得られる。
【0048】図2に示されるように、反射層4上には、
保護膜5が設層される。保護膜5は、例えば紫外線硬化
樹脂等の各種樹脂材質から、通常は、0.5〜100μ
m 程度の厚さに設層すればよい。保護膜5は、層状であ
ってもシート状であってもよい。保護膜5は、スピンコ
ート、グラビア塗布、スプレーコート、ディッピング等
の通常の方法により形成すればよい。
【0049】本発明の光記録ディスクは、図示例のよう
な密着型の光記録ディスクに限らず、色素を含有する塗
布液を用いて記録層を形成するものであれば、いずれで
あってもよい。
【0050】このようなものとしては、エアーサンドイ
ッチ構造のピット形成型光記録ディスク等が挙げられ、
本発明を適用することによって、同様の効果が得られ
る。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、色素を主成分とする記
録層を、基板の所定領域に、はみ出し部を生じることな
く、正確に設層することが可能となる。この結果、保護
膜の密着性が良好となり、外観上好ましいものとなる。
また、回転下、特に内周部のミラー部等の反射率を読み
出したとき、その変動はきわめて小さいものとなる。
【0052】このような効果を確認するために、本発明
者は、種々の実験を行なった。以下に、その一例を示
す。
【0053】実験例1 まず、スパイラル状の連続グルーブ23および溝25が
同時に形成されるようにして直径120mm、厚さ1.2
mmのポリカーボネート樹脂基板2を射出成形により作っ
た。このときの溝25は、深さ1600A 、幅0.45
μm とし、内周部1mm幅の領域にピッチ1.6μm で形
成した。また、グルーブは、同様に、幅0.45μm 、
深さ1600A 、ピッチは1.6μm とした。なお、こ
のときの溝25はスパイラル状とした。
【0054】このような基板2上に色素を含有する塗布
液をスピンコート法により塗布して記録層を設層した。
このときの塗布液は、インドレニン系のシアニン色素の
6wt% ジアセトンアルコール溶液(粘度5〜6cps 程
度)とした。
【0055】また、スピンコートの際の基板2の回転数
は500〜4000rpm とし、塗布液射出中のノズルの
軌跡は、基板2の中央より40mmの位置から20mmの溝
25付近の位置に移動させて一旦停止させ、次いで元の
20mmの位置に移動させてさらに外周方向へと移動さ
せ、さらに元の位置に戻すようにした。
【0056】このようにして塗布したのち、乾燥して、
グルーブ23内の膜厚2200A の記録層を得た。
【0057】これをサンプルNo. 1とする。
【0058】また、サンプルNo. 1において、溝25を
形成しない基板2を用いるほかは、同様にしてサンプル
No. 2を作成した。
【0059】サンプルNo. 1、No. 2について、記録層
3の内周面を観察すると、サンプルNo. 1では、最内周
側の溝25からのはみ出しは生じていなかったが、サン
プルNo. 2では、内周縁に1.5mm程度の凹凸が生じ
た。
【0060】次に、上記サンプルNo. 1において、記録
層3上にスパッタリングによりAu薄膜を1500A 厚
に設層して反射層4とし、さらに、オリゴエステルアク
リレートを含有する紫外線硬化膜型樹脂を塗布した後、
紫外線硬化して5μm 厚の保護膜5とし、図1および図
2に示されるような光記録ディスクNo. 1を作成した。
【0061】また、上記サンプルNo. 2において、上記
と同様に、反射層4および保護膜5を順次形成して、光
記録ディスクNo. 2を作成した。
【0062】光記録ディスクNo. 1、No. 2について、
保護膜5の密着性を調べた。
【0063】密着性をテープ剥離試験により測定したと
ころ、光記録ディスクNo. 1では何ら問題がなかったの
に対し、光記録ディスクNo. 2では色素塗膜のはみ出し
た部分から保護膜が剥離し、密着性が十分でなかった。
また、記録層の反射率を測定したところ、光記録ディス
クNo. 1では均一であったのに対し、光記録ディスクN
o. 2では色素塗膜が内周側にはみ出した部分で、反射
率が約5%変動することがわかった。
【0064】なお、上記サンプルNo. 1において、溝2
5を複数本の同心円とするほかは同様にしてサンプルN
o. 3を作成した。そして、このサンプルNo. 3におい
て光記録ディスクNo. 1と同様にして光記録ディスクN
o. 3を作成した。
【0065】サンプルNo. 3および光記録ディスクNo.
3について、上記と同様の評価を行なったところ、サン
プルNo. 1および光記録ディスクNo. 1と同等の結果が
得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光記録ディスクの一構成例を示す斜視
図である。
【図2】図1におけるA−A線における一部省略部分拡
大断面図である。
【符号の説明】
1 光記録ディスク 2 基板 3 記録層 4 反射層 5 保護膜 20 平坦部 23 グルーブ 25 溝 31 孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−247341(JP,A) 特開 平3−32882(JP,A) 特開 昭63−42052(JP,A) 特開 昭63−200865(JP,A) 実開 昭62−198518(JP,U)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転する基板上に、色素を含有する塗布
    液をスピンコートして記録層を形成するに際し、 前記基板が、前記記録層の内周縁を規制する溝を有し、 さらに、記録層形成領域内にグルーブを有し、 このグルーブ内の記録層厚が2000〜3000A であ
    り、 このグルーブ形成領域内周側に平坦部と前記溝とを有
    し、 前記溝が、深さ500〜3000A で、幅0.3〜1.
    2μm であり、 基板の内周部と外周部の中間の位置で塗布液射出用ノズ
    ルから塗布液を射出し、塗布液を射出しながら塗布液射
    出用ノズルを基板の内周部に向かって移動させ、次いで
    再び外周方向に移動させる光記録ディスクの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記記録層上に反射層および保護膜を積
    層する請求項1に記載の光記録ディスクの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記溝は、複数本の同心円またはスパイ
    ラル状の溝である請求項1または2に記載の光記録ディ
    スクの製造方法。
JP15587691A 1991-05-30 1991-05-30 光記録ディスクの製造方法 Expired - Fee Related JP3301621B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15587691A JP3301621B2 (ja) 1991-05-30 1991-05-30 光記録ディスクの製造方法
US07/888,815 US5313452A (en) 1991-05-30 1992-05-27 Optical recording disk

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15587691A JP3301621B2 (ja) 1991-05-30 1991-05-30 光記録ディスクの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04353636A JPH04353636A (ja) 1992-12-08
JP3301621B2 true JP3301621B2 (ja) 2002-07-15

Family

ID=15615439

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15587691A Expired - Fee Related JP3301621B2 (ja) 1991-05-30 1991-05-30 光記録ディスクの製造方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5313452A (ja)
JP (1) JP3301621B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2068618A1 (en) * 1991-05-21 1992-11-22 Tadahiko Mizukuki Optical recording medium and production thereof
JPH07266705A (ja) * 1994-03-31 1995-10-17 Tdk Corp 光記録ディスク
US5714222A (en) * 1995-01-23 1998-02-03 Canon Kabushiki Kaisha Optical recording medium and process for producing same
JPH0917056A (ja) * 1995-06-30 1997-01-17 Sony Corp 光磁気ディスク
JPH10149578A (ja) * 1996-11-20 1998-06-02 Taiyo Yuden Co Ltd 光記録媒体
US5966369A (en) * 1997-04-23 1999-10-12 Eastman Kodak Company Reducing corrugations in optical recording discs
JP2001344820A (ja) * 2000-06-06 2001-12-14 Pioneer Electronic Corp 光ディスク
JP2002117584A (ja) * 2000-10-06 2002-04-19 Sony Corp 光学記録媒体およびその製造方法

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5978341A (ja) * 1982-10-28 1984-05-07 Ricoh Co Ltd 光学的情報記録媒体
JPH0613238B2 (ja) * 1982-11-08 1994-02-23 株式会社リコー 光学的情報記録媒体
US5219707A (en) * 1983-01-12 1993-06-15 Tdk Corporation Photostable cyanine dye and optical recording medium
US4626496A (en) * 1984-06-19 1986-12-02 Ricoh Co., Ltd. Optical information recording medium
JPH0731813B2 (ja) * 1987-02-27 1995-04-10 株式会社日立製作所 光デイスク
JP2805700B2 (ja) * 1987-03-13 1998-09-30 ソニー株式会社 デイスク記録再生装置
US5111442A (en) * 1988-09-20 1992-05-05 Sony Corporation Recordable optical disc storage device with limited storage capacity, and recording apparatus therefor
DE69033550T2 (de) * 1989-03-03 2001-01-18 Tdk Corp Medium für optische Datenspeicherung
MY105953A (en) * 1989-07-24 1995-02-28 Taiyo Yuden Kk Optical information recording medium and recording method.
US5099469A (en) * 1990-02-20 1992-03-24 Del Mar Avionics Process for manufacturing an optical disc master

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04353636A (ja) 1992-12-08
US5313452A (en) 1994-05-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20070122747A1 (en) Optical information recording method and optical information recording medium
JP2002367227A (ja) 光情報記録媒体
US6887548B2 (en) Optical information recording medium
US6699591B2 (en) Optical information recording medium
EP1369863B1 (en) Optical information recording medium
US6383722B1 (en) Method for making optical recording medium and optical recording medium
US20030203147A1 (en) Optical information recording medium
JP3301621B2 (ja) 光記録ディスクの製造方法
JP3617802B2 (ja) 光情報記録媒体及び情報記録方法
JP4284025B2 (ja) 光情報記録媒体
JP2858067B2 (ja) 光記録再生方法
JP4185270B2 (ja) 光情報記録媒体および情報記録方法
JP2004050612A (ja) 光情報記録媒体および情報記録方法
JP2858013B2 (ja) 光記録方法
JP2003016689A (ja) 光情報記録媒体
JP4284036B2 (ja) 光情報記録媒体
JP2009066893A (ja) 光情報記録媒体および情報記録方法
JP2604273B2 (ja) 光情報記録方法
JP2002367219A (ja) 光情報記録媒体
JP2005141807A (ja) 光情報記録媒体及び光情報記録方法
JP2007287298A (ja) 光記録媒体及び情報記録方法
JPH07323665A (ja) 光記録媒体
JP2008016110A (ja) 光記録媒体、情報記録方法及び色素の利用方法
JP2003246141A (ja) 光情報記録媒体
JP2005149634A (ja) 光情報記録媒体の製造方法、光情報記録媒体、及び光情報記録方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010424

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees