JP3301240B2 - 画像定着装置 - Google Patents

画像定着装置

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JP3301240B2
JP3301240B2 JP27341694A JP27341694A JP3301240B2 JP 3301240 B2 JP3301240 B2 JP 3301240B2 JP 27341694 A JP27341694 A JP 27341694A JP 27341694 A JP27341694 A JP 27341694A JP 3301240 B2 JP3301240 B2 JP 3301240B2
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peeling
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toner
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Fujifilm Business Innovation Corp
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  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンター等の電子写真プロセスを利用した画像形
成装置に使用される画像定着装置に係り、特に二つのロ
ールの間のニップに記録シートを通過させて、トナー像
を記録シートに定着させるようにした画像定着装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式を利用した複写機などにお
いては、紙などのシート上に形成された未定着トナー像
を定着して、永久画像にする必要があり、このための定
着方法としては加熱によってトナーを溶融させて、これ
を記録シート上に融着させる加熱定着法が最も広く普及
している。この方法を実施する加熱定着装置としては、
種々のものがあるが、一般には加熱ロール方式のものが
利用されている。この種の装置は、回転可能になされた
加熱ロールとこれに接触した加圧ロールとを備えてお
り、両者の間のニップに紙などのシートを通過させて、
シート上の未定着トナーを加熱および加圧することによ
って定着している。
【0003】図6は、従来の画像定着装置を使用した画
像形成装置の主要部の一例を示す。この図において、符
号1は、感光体ドラムを示す。この感光体ドラム1の周
囲には、図中時計回りに、帯電用コロトロン2、現像装
置4、転写用コロトロン5などが配設されている。感光
体ドラム1の表面は帯電用コロトロン2でまず帯電さ
れ、帯電された感光体ドラム1の表面上に図示しない露
光装置によって静電潜像が形成される。現像装置4から
はトナー8が供給され、このトナー8が静電潜像上に付
着すし、これによって、顕像(トナー像)が得られるよ
うになっている。
【0004】一方、感光体ドラム1と転写用コロトロン
5との間に向けて、レジストレーションロール6,7に
より記録シート9が搬送される。そして、転写用コロト
ロン5でトナー像が記録シート9に転写され、この記録
シート9はさらに搬送されて画像定着装置10に到達す
る。
【0005】一方、記録シート9に転写されずに感光体
ドラム1に残留したトナー8は、図示しないクリーニン
グ装置で除去され、この後クリーニング装置を通過した
感光体ドラム1の表面上の残留電荷が除去されるように
なっている。
【0006】画像定着装置10は、上側に配置された加
熱ロール13と下側に配置された加圧ロール14とを備
えている。このうち加熱ロール13には、赤外線ランプ
などの加熱源が内蔵されている。加熱ロール13と加圧
ロール14は互いに接触して回転可能になされており、
両者の間のニップ12に記録シート9が到達すると、記
録シート9を前進させると共に、記録シート9上に付着
したトナー8を加圧および加熱して定着させる。なお、
符号15は、転写用コロトロン5を通過した記録シート
9を画像定着装置10まで案内するためのガイドを示
す。
【0007】さて、記録シート9のトナー8が付着した
面は、定着時に加熱ロール13に付着するおそれがあ
る。これを回避するために、トナー8には離型剤が配合
されており、加熱ロール13の表面にも離型層が形成さ
れているが、それでも記録シート9が加熱ロール13に
付着した場合のために、加熱ロール13の近傍にはブレ
ード状の剥離爪16が設けられている。この剥離爪16
は加熱ロール13に付着した記録シート9を加熱ロール
13から強制的に剥離させて、記録シート9をほぼ直進
させることができるようになっている。画像定着装置1
0を通過した記録シート9は、図示しないガイドや搬送
ロールによって画像形成装置の外部の排出トレーに送ら
れる。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、この発明にあっては、第1のロールと、この第1の
ロールに接触させられて第1のロールとの間に未定着ト
ナー像が付着したシートを通過させるニップが形成され
た第2のロールと、前記第1のロールに接触させられて
前記ニップを通過した前記シートを前記第1のロールか
ら剥離させる第1の剥離手段と、前記ロールの軸線方向
における前記第1の剥離手段と対応する位置に配置させ
られると共に、前記第2のロールに接触させられ、前記
シートから前記第1のロールを介して前記第2のロール
に付着した廃トナーを除去する清掃手段と、前記清掃手
を挟むように隣接して設けられた一対の剥離手段であ
って、前記第2のロールに接触させられて前記ニップを
通過した前記シートを前記第2のロールから剥離させる
第2の剥離手段とを具備することを特徴としている。
た、この発明において、前記清掃手段の上面に連なる廃
トナー排出用の溝をさらに具備する態様が好ましい。
【0009】そして、次に画像定着が行われる記録シー
ト9が画像定着装置10に搬送されて来るときに、図8
に示すように、廃トナー18がニップ12において加圧
ロール14にも付着する。このように廃トナー18が加
圧ロール14に付着すると、図9に示すように記録シー
ト9が加熱ロール13および加圧ロール14の間を通過
する際に、記録シート9の裏面(トナー8の付着してい
ない方の面)に加圧ロール14上の廃トナー18が定着
してしまう。したがって、画像形成が行われた記録シー
ト9の裏面が汚れてしまうという問題がある。
【0010】この問題を解決するために、従来は上側の
加熱ロール13または下側の加圧ロール14にクリーニ
ングブレードやクリーニングロールを接触させ、廃トナ
ー18を除去するようにしていた。しかしこの方策で
は、クリーニングブレードやクリーニングロールを設け
るためのスペースが必要となり、装置の大型化を招いて
いた。
【0011】また、実公平4−52772号公報に記載
された技術では、ロール13,14の軸線方向において
剥離爪16と対応する位置に下側剥離爪を設け、この下
側剥離爪を加圧ロール14に接触させることによって、
加圧ロール14に接触した廃トナー18を掻き落とすよ
うにしている。上側の剥離爪16に溜まった廃トナー1
8の幅は上側の剥離爪16の幅に相当する狭い幅である
が、下側剥離爪に掻き落とされると広がるため、廃トナ
ー18が不用意に落下しないように、下側剥離爪は幅広
に形成されている。また、下側剥離爪は、剥離爪16と
は逆に、記録シート9が下側に付着または湾曲してきた
ときに、加圧ロール14から記録シート9を剥離する。
このように記録シート9が下側に付着するのは、例え
ば、記録シート9の両面に画像を形成する際に起こりや
すい。さらに、例えば大サイズの記録シート9に対して
定着を行った後、温度が上昇した状態で小サイズの記録
シート9に対して定着を行った場合や、湿気を含んで重
い記録シート9に対して定着を行った場合には、記録シ
ート9が下側に湾曲しやすい。
【0012】このように、この下側剥離爪は剥離爪とク
リーニングブレードの機能を兼ねている。しかし、廃ト
ナー18には通常トナー成分だけではなく紙粉が含まれ
ており、紙粉には硬くて研磨性の高い炭酸カルシウムが
含まれている。この炭酸カルシウムなどにより、下側剥
離爪の先端部が摩耗しやすい。特に、下側剥離爪は幅広
になされているので、廃トナー18が下側剥離爪の幅全
体に広がって、下側剥離爪全体にわたって摩耗が発生す
ることになる。このような摩耗が発生すると、下側剥離
爪と加圧ロール14の間に記録シート9の先端が入り込
みやすくなり、剥離しにくくなったり、搬送されなくな
ったりする。
【0013】また廃トナー18を掻き取っても、下側剥
離爪が加圧ロール14に接触している力によって、その
廃トナー18が下側剥離爪先端に固着してしまう。この
ように固着してしまうと、記録シート9の先端がここに
ぶつかって、やはり剥離しにくくなったり、搬送されな
くなったりする。
【0014】この発明は前記の事情を考慮してなされた
ものであり、記録シートの裏面の汚れを防止すると共
に、装置を大型化することなく、記録シートの剥離性や
搬送性を阻害しない画像定着装置を提供することを目的
とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、この発明にあっては、第1のロールと、この第1の
ロールに接触させられて第1のロールとの間に未定着ト
ナー像が付着したシートを通過させるニップが形成され
た第2のロールと、前記第1のロールに接触させられて
前記ニップを通過した前記シートを前記第1のロールか
ら剥離させる第1の剥離手段と、前記ロールの軸線方向
における前記第1の剥離手段と対応する位置に配置させ
られると共に、前記第2のロールに接触させられ、前記
シートから前記第1のロールを介して前記第2のロール
に付着した廃トナーを除去する清掃手段と、前記清掃手
段に隣接して設けられ、前記第2のロールに接触させら
れて前記ニップを通過した前記シートを前記第2のロー
ルから剥離させる第2の剥離手段とを具備することを特
徴としている。
【0016】
【作用】第1のロールと第2のロールとの間のニップを
シートが通過することによって、未定着トナーの一部が
第1のロールに付着する。付着したトナーは第1のロー
ルに接触した第1の剥離手段に止められて再度第1のロ
ールに付着する。そして、第1のロールと第2のロール
の回転によって、第2のロールにも廃トナーが付着す
る。ここで、この発明においては、清掃手段がロールの
軸線方向における第1の剥離手段と対応する位置に配置
させられていると共に、第2のロールに接触させられて
おり、この清掃手段が前記の廃トナーを除去する。これ
によって、記録シートの裏面の汚れを防止することが可
能である。
【0017】第1のロールと第2のロールとの間のニッ
プを通過したシートは、第1のロール側に湾曲または付
着してしまった場合、第1の剥離手段によって剥離させ
られ、第2のロール側に湾曲または付着してしまった場
合、第2の剥離手段によって剥離させられる。ここで第
2の剥離手段が清掃手段に隣接して設けられているの
で、両者を離れた位置に設けた場合と比べて、スペース
を節約することができ、装置の大型化を避けることがで
きる。また、清掃手段で第2のロールの清掃を行うと共
に、第2の剥離手段で記録シートの剥離を行っているの
で、廃トナー中に硬くて研磨性の高い物質が混入してい
たとしても第2の剥離手段はその影響を受けず、第2の
剥離手段が摩耗することによる記録シートの剥離性や搬
送性の低下が生じない。さらに、第2のロールから除去
した廃トナーが第2の剥離手段に固着することもないの
で、これに起因する記録シートの剥離性や搬送性の低下
も防止することが可能である。
【0018】
【実施例】A.実施例の構成 以下、図面を参照してこの発明の一実施例について説明
する。なお、図において図6ないし図9の各部に対応す
る部分には同一の符号を付け、その説明を省略する。さ
て、この実施例の画像定着装置10においては、図1に
示すように、加圧ロール14に接触する剥離・清掃部材
20が設けられている。他の構成は、図6ないし図9を
参照して前述したものと同様である。加熱ロール(第1
のロール)13に先端が接触する剥離爪16も設けられ
ており、以後この剥離爪を上側剥離爪(第1の剥離手
段)16と称する。
【0019】さて剥離・清掃部材20は、PPS(ポリ
フェニレンスルフィド)材によって一体成形されてお
り、図2ないし図4に示すように、棒状の基部22と、
基部22から鈍角をもって折れ曲がった先端部23とを
備えている。剥離・清掃部材20の材料としては、これ
以外にもPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)材な
どが好ましい。基部22には締結孔22aが形成されて
おり、この締結孔22aにボルトを挿通して、図示しな
い支持体に剥離・清掃部材20を固定するようになって
いる。また、先端部23は、ブレード状の清掃部(清掃
手段)24およびその両脇に一つずつ形成されたブレー
ド状の下側剥離爪(第2の剥離手段)25,25を有し
ている。
【0020】図3に明らかなように、加熱ロール13と
加圧ロール(第2のロール)14の軸線方向において、
清掃部24は上側剥離爪16に相当する位置に設けられ
ており、また清掃部24の幅は上側剥離爪16の先端部
(加熱ロール13に接触する部分)よりもわずかに大き
くなっている。この実施例においても、前述の従来技術
と同様に、上側剥離爪16により廃トナー18が加熱ロ
ール13に押し付けられて再付着し、廃トナー18の一
部がニップ12において加圧ロール14にも付着する。
しかし、清掃部24が上側剥離爪16に相当する位置に
設けられているために、加圧ロール14に付着した廃ト
ナー18を除去することができる。
【0021】図5に示すように、清掃部24の突端部
と、下側剥離爪25,25の突端部は、共に鋭角になさ
れており、ほぼ同じ方向を向いている。ただし、清掃部
24の上面24aは、下側剥離爪25,25の上面25
aよりも低くなされており、これによって、廃トナー1
8が清掃部24の上面24aに乗り上げて、ここに溜ま
るようになっており、また乗り上げた廃トナー18が両
脇の下側剥離爪25,25には移動しないようになって
いる。
【0022】また、清掃部24の下面24bは、下側剥
離爪25,25の下面25bよりも下側に設けられ、清
掃部24の突端部が下面25bよりも突出している。こ
れによって清掃部24の突端部と、下側剥離爪25,2
5の突端部が共に、加圧ロール14に接触するようにな
っている。すなわち、下面24bと下面25bとが面一
では、下側剥離爪25,25の突端部が加圧ロール14
に接触しても、清掃部24の突端部は下面25bに妨げ
られて加圧ロール14に接触できなくなる。これを回避
するために、この実施例では、清掃部24の突端部を下
面25bよりも突出させているのである。
【0023】剥離・清掃部材20の先端部23の上面に
は、清掃部24および下側剥離爪25,25を支持する
力を補強する突条27が形成されている。この突条27
は、下側剥離爪25,25の間における清掃部24の上
面24aに隣接する位置まで延在している。また、突条
27と下側剥離爪25,25との間には、溝28が形成
されている。これらの溝28は、清掃部24の上面24
aに連なっており、これによって上面24aに溜まった
廃トナー18が溝28を通じて排出されるようになって
いる。この剥離・清掃部材20の表面は全体にわたっ
て、フッ素コーティングされており、これによって離型
性と走行性を良好なものにしている。
【0024】B.実施例の動作 次に、この実施例の画像定着装置10の動作について説
明する。まず、前述の従来技術と同様に、記録シート9
が感光体ドラム1と転写用コロトロン5の間を通過し
て、トナー8の顕像が記録シート9に形成される(図1
参照)。この記録シート9はガイド15に案内されて加
熱ロール13と加圧ロール14の間のニップ12に到達
する。加熱ロール13および加圧ロール14は、記録シ
ート9をさらに進行させる方向に回転しており、両ロー
ルの間を記録シート9が進行する間に、両ロールによる
圧力および加熱ロール13の熱によって、トナー8が記
録シート9に融着される。
【0025】ここでトナー8の一部は、記録シート9に
融着されずに、加熱ロール13に付着する。廃トナー1
8は、上側剥離爪16と加熱ロール13との間に溜まり
やすく、ここに溜まった廃トナー18の一部は、上側剥
離爪16が押し付けられている力および廃トナー18全
体の重量により、再度加熱ロール13に強固に付着す
る。そして、次に画像定着が行われる記録シート9が画
像定着装置10に搬送されて来るときに、廃トナー18
がニップ12において加圧ロール14にも付着する。
【0026】このように上側剥離爪16によって加熱ロ
ール13に再付着させられて、加圧ロール14に転移し
た廃トナー18は、加圧ロール14の回転に伴って清掃
部24に到達し、ここで掻き落とされる。定着時に廃ト
ナー18が付着するのは、加熱ロール13の幅方向全体
であって、上側剥離爪16に対応する位置に限られるわ
けではないが、前述のように上側剥離爪16で押し付け
られること、および溜まった廃トナー18の総重量によ
って、廃トナー18が再付着しやすくなり、上側剥離爪
16に対応する位置で最も廃トナー18の量が多くな
る。したがって、この実施例では清掃部24が、ロール
の軸線方向において上側剥離爪16に対応する位置で廃
トナー18を掻き落とすようにしている。
【0027】こうして掻き落とされた廃トナー18は、
清掃部24の上面24aに堆積し、その後廃トナー18
の量が増加することによって溝28を通じて流出し、剥
離・清掃部材20の先端部23の下方に落下する。この
ように排出された廃トナー18は、図示しない回収装置
で回収される。
【0028】以上のようにして、加圧ロール14に付着
した廃トナー18を除去することができるので、次に画
像定着しようとする記録シート9がニップ12の間を通
過する際に、加圧ロール14から記録シート9の裏面に
廃トナー18が転移して定着してしまうのが回避され
る。したがって、記録シート9の裏面の汚れを効果的に
防止することができる。
【0029】一方、ニップ12を通過した記録シート9
は、材質や環境といった条件に応じて、加熱ロール13
または加圧ロール14に付着せず、そのまま直進する場
合もあるが、加熱ロール13または加圧ロール14に巻
きついてしまうことも多い。一般には、顕像が形成され
ている表面がトナー8の融着によって加熱ロール13に
付着する。この場合には、上側剥離爪16が記録シート
9を加熱ロール13から剥離する。
【0030】逆に、記録シート9の両面に画像を形成す
る場合、大サイズの記録シート9に対して定着を行った
後、温度が上昇した状態で小サイズの記録シート9に対
して定着を行った場合、湿気を含んで重い記録シート9
に対して定着を行った場合には、記録シート9が下側に
湾曲し加圧ロール14に付着しやすい。このように加圧
ロール14に付着した記録シート9は、剥離・清掃部材
20の下側剥離爪25,25によって剥離させられる。
【0031】ここで下側剥離爪25,25が清掃部24
と隣接して設けられているので、これらを離れた位置に
設けた場合に比べて、スペースを節約することができ、
これによって装置の大型化を避けることが可能である。
また、下側剥離爪25,25と清掃部24は、剥離・清
掃部材20に一体に設けられているので、部品数を増加
することがなく、製造工程を複雑化せずに済み、製造費
用を上昇させることがない。
【0032】また、清掃部24で加圧ロール14の清掃
を行うと共に、下側剥離爪25,25で記録シート9の
剥離を行っているので、廃トナー中に硬くて研磨性の高
い物質が混入していたとしても下側剥離爪25,25は
その影響を受けず、下側剥離爪25,25が摩耗するこ
とによる記録シート9の剥離性や搬送性の低下が生じな
い。特に、この実施例では、廃トナー18が清掃部24
の上面24aに乗り上げたなら溝28を通じて排出さ
れ、下側剥離爪25,25の上面25aには移動しない
ようになっているので、このような効果が顕著である。
【0033】さらに、加圧ロール14から除去した廃ト
ナーが下側剥離爪25,25に固着することもないの
で、これに起因する記録シート9の剥離性や搬送性の低
下も防止することが可能である。
【0034】C.変更例 なお、前記の実施例においては、加熱ロール13を上方
に配置し、加圧ロール14を下方に配置しているが、こ
れに限られることなく、加熱ロール13を下方に配置
し、加圧ロール14を上方に配置することも可能であ
る。また、加圧ロール14側に上側剥離爪16のような
形状の第1の剥離爪を設け、加熱ロール13側に下側剥
離爪25,25のような形状の第2の剥離爪を設けるこ
とも可能である。
【0035】さらに、前記の実施例では、剥離・清掃部
材20に清掃部24と下側剥離爪25,25とを一体に
設けているが、これに限ることなく清掃部24と下側剥
離爪25,25とを別々に形成してこれらを組合わせて
固定することも可能である。さらにまた、前記の実施例
は、加熱ロール13と加圧ロール14とが設けられた加
熱ロール方式の画像定着装置であるが、例えば圧力のみ
によって定着するトナー(例えばカプセルトナー)を用
いる圧力定着方式の装置のように、加熱ロールを使用せ
ず二つの加圧ロールの間のニップに記録シートを通過さ
せてトナー像を記録シートに定着させるようにした画像
定着装置に、この発明を適用することもできる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係る画
像定着装置によれば、第1の剥離手段に止められて第1
のロールにまず付着し、次いで第2のロールに付着した
廃トナーを清掃手段で除去することによって、記録シー
トの裏面の汚れを防止することが可能である。ここで、
第2の剥離手段が清掃手段に隣接して設けられているの
で、両者を離れた位置に設けた場合と比べて、スペース
を節約することができ、装置の大型化を避けることがで
きる。
【0037】また、清掃手段で第2のロールの清掃を行
うと共に、第2の剥離手段で記録シートの剥離を行って
いるので、廃トナー中に硬くて研磨性の高い物質が混入
していたとしても第2の剥離手段はその影響を受けず、
第2の剥離手段が摩耗することによる記録シートの剥離
性や搬送性の低下が生じない。さらに、第2のロールか
ら除去した廃トナーが第2の剥離手段に固着することも
ないので、これに起因する記録シートの剥離性や搬送性
の低下も防止することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例に係る画像定着装置が用
いられた画像形成装置の主要部の構成を示す断面図であ
る。
【図2】 実施例の画像定着装置を示す正面図である。
【図3】 実施例の画像定着装置を示す側面図である。
【図4】 実施例の画像定着装置に用いられる剥離・清
掃部材を示す図2におけるIV-IV線矢視図である。
【図5】 同剥離・清掃部材を示す図3におけるV-V線
矢視拡大図である。
【図6】 従来の画像定着装置が用いられた画像形成装
置の主要部の一例を示す断面図である。
【図7】 従来の画像定着装置においてトナーが加熱ロ
ールに付着した状態を示す正面図である。
【図8】 従来の画像定着装置においてトナーが加圧ロ
ールにも付着した状態を示す正面図である。
【図9】 従来の画像定着装置においてトナーが記録シ
ートの裏面に付着した状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム、2 帯電用コロトロン、4 現像装
置、5 転写用コロトロン、6,7 レジストレーショ
ンロール、8 トナー、9 記録シート、10 画像定
着装置、12 ニップ、13 加熱ロール(第1のロー
ル)、14 加圧ロール(第2のロール)、15 ガイ
ド、16 上側剥離爪(第1の剥離爪)、18 廃トナ
ー、20 剥離・清掃部材、22 基部、23 先端
部、24 清掃部(清掃手段)、24a 上面、24b
下面、25 下側剥離爪(第2の剥離爪)、25a
上面、25b 下面、27 突条、28 溝。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/20

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のロールと、 この第1のロールに接触させられて第1のロールとの間
    に未定着トナー像が付着したシートを通過させるニップ
    が形成された第2のロールと、 前記第1のロールに接触させられて前記ニップを通過し
    た前記シートを前記第1のロールから剥離させる第1の
    剥離手段と、 前記ロールの軸線方向における前記第1の剥離手段と対
    応する位置に配置させられると共に、前記第2のロール
    に接触させられ、前記シートから前記第1のロールを介
    して前記第2のロールに付着した廃トナーを除去する清
    掃手段と、 前記清掃手段を挟むように隣接して設けられた一対の剥
    離手段であって、前記第2のロールに接触させられて前
    記ニップを通過した前記シートを前記第2のロールから
    剥離させる第2の剥離手段とを具備することを特徴とす
    る画像定着装置。
  2. 【請求項2】 前記清掃手段の上面に連なる廃トナー排
    出用の溝をさらに具備することを特徴とする請求項1に
    記載の画像定着装置
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