JP2000098791A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JP2000098791A
JP2000098791A JP10281997A JP28199798A JP2000098791A JP 2000098791 A JP2000098791 A JP 2000098791A JP 10281997 A JP10281997 A JP 10281997A JP 28199798 A JP28199798 A JP 28199798A JP 2000098791 A JP2000098791 A JP 2000098791A
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Japan
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roll
image
recording material
paper
peeling
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Pending
Application number
JP10281997A
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English (en)
Inventor
Haruhiko Sano
晴彦 佐野
Atsumi Kurita
篤実 栗田
Hideaki Sekiguchi
英明 関口
Ryuichi Inamiya
竜一 稲宮
Masaru Kijima
勝 木島
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光沢の変化をなくし良好な画像を得る。 【解決手段】 剥離補助部材32を、ニップ部Nの出口
N1からそのロール側端部32dまでの距離Bが、記録
材P先端部の未画像部Xの送り方向長さCと同等以下と
なる位置に配置することで、記録材Pの先端が剥離補助
部材32のロール側端部32dに接触するまでは、記録
材Pの未画像部Xがニップ部Nの出口N1を通過し、記
録材Pの先端が剥離補助部材32のロール側端部32d
に接触して、ニップ部Nの出口N1からの当該記録材P
の熱源を有するロール30に対する剥離が開始されると
同時若しくはそれより後に、記録材Pの画像部Tがニッ
プ部Nの出口N1を通過するようにし、ニップ部Nの出
口N1を通過してから、記録材Pの画像部Tが熱源を有
するロール30に対して接触するのをなくして、当該ロ
ール30による記録材Pの画像部Tに対しての加熱時間
の変化を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば複写機、プ
リンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に用いられる定
着装置に関し、詳しくは少なくとも一方が熱源を有して
互いに圧接するロール対と、回転するロール対間を通り
画像が定着された記録材をロールに対して剥離する剥離
補助部材と、を備えた定着装置の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真プロセスを利用した複写機等の
画像形成装置は、用紙(記録材)上に転写された画像を
当該用紙に定着させる定着装置を備える。この定着装置
は、熱源を有して回転する加熱ロールと、この加熱ロー
ルに対して所定のニップ幅のニップ部を有して圧接し当
該加熱ロールと連れ回る加圧ロールと、を備え、回転す
る加熱ロールと加圧ロールとの間のニップ部を用紙が通
過することで当該用紙に画像が熱定着される構成になさ
れている。
【0003】ニップ部を通過した用紙は、何れのロール
にも巻き付くことなく排出されるのが理想的であるが、
用紙の種類、白黒・フルカラー等によるトナー量(現像
剤)の差等により全ての条件下で用紙を何れのロールに
も巻き付くことなく排出するのは困難であり、特にトナ
ーの熱定着を行う加熱ロールに用紙が巻き付く虞があ
る。
【0004】このため、多種多様の条件下での使用に際
してもニップ部を通過した用紙がロールに巻き付かない
ように、ニップ部よりロール周面下流に剥離補助部材を
設ける必要がある。
【0005】一般的な剥離補助部材としては、ロール表
面に対して接触して配置された接触式剥離爪と、ロール
表面に対して非接触に配置された非接触式剥離爪と、が
あり、これらの剥離爪により、ニップ部を通り画像が定
着された用紙がロールに対して剥離される。
【0006】しかしながら、接触式剥離爪ではロール表
面に対して接触するため、用紙をロールから完全に剥離
できる一方で、ロール表面を傷付けロール信頼性が低下
するといった問題があった。また、加熱ロールに残留す
るトナーが徐々に剥離爪の先端部(ロール側端部)に付
着していき、画像を汚す等の問題があった。
【0007】一方、非接触式剥離爪ではロール表面に対
して離間配置されるため、ロール表面を傷付けることは
ないが、ロールと非接触式剥離爪との間の隙間の大きな
箇所に用紙が入り込んでしまう剥離不良を生じるといっ
た問題がある。また、このような剥離不良を防止するに
は、ロールと非接触式剥離爪との間の隙間を軸方向に均
一に所定距離とする必要があるが、このような非接触式
剥離爪の取り付けは技術上難しい。
【0008】そこで、特開平4−147178号公報
に、接触式剥離爪及び非接触式剥離爪の両者を組み合わ
せて両剥離爪の欠点をカバーしたものや、特開平8−8
7197号公報や特開平8−254919号公報に、剥
離爪の取り付け方法を改善したものが提案されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載の剥離爪を始めとする剥離補助部材を用いた剥
離方式では、用紙の先端がロール間のニップ部の出口を
通過してから剥離爪に到達するまでに当該用紙が加熱ロ
ールに接触する可能性がある。
【0010】このニップ部を通過し加熱ロールに接触し
た用紙は、その先端が剥離爪に接触すると加熱ロールに
対して剥離され、それ以降にニップ部を通過する用紙部
分は剥離爪による剥離が続いて加熱ロールに対して接触
しなくなる。
【0011】このため、ニップ部を通過してから加熱ロ
ールに接触していた用紙の画像部に対する当該加熱ロー
ルによる加熱時間が、剥離開始以降にニップ部を通過す
る用紙部分の画像部に対して長くなって光沢が変化し、
すなわち、加熱ロールに接触していた用紙の画像部の光
沢が剥離開始以降にニップ部を通過する用紙部分の画像
部の光沢より増し、良好な画像が得られないといった問
題があった。
【0012】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
ものであり、熱源を有するロールによる記録材の画像部
に対しての加熱時間の変化を防止し、光沢の変化をなく
して、良好な画像を得る定着装置を提供することを目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の定着装置は、所
定のニップ幅のニップ部を有して互いに圧接すると共に
少なくとも一方に熱源を有して回転自在に配設されたロ
ール対と、回転するロール対のニップ部を通り画像が定
着された記録材を熱源を有するロールに対して剥離する
剥離補助部材と、を備え、剥離補助部材は、ニップ部の
出口からそのロール側端部までの距離が、記録材の先端
部に設けられる未画像部の送り方向長さと同等以下とな
る位置に配置されていることを特徴としている。
【0014】このように構成された本発明の定着装置に
よれば、記録材の先端が剥離補助部材のロール側端部に
接触するまでは、記録材の先端部に設けられた未画像部
がニップ部の出口を通過し、記録材の先端が剥離補助部
材のロール側端部に接触して、ニップ部の出口からの当
該記録材の熱源を有するロールに対する剥離が開始され
ると同時若しくはそれより後に、当該記録材の画像部が
ニップ部の出口を通過する。このため、ニップ部の出口
を通過してから、記録材の画像部が熱源を有するロール
に対して接触することはなく、当該ロールによる記録材
の画像部に対しての加熱時間の変化が防止される。
【0015】ここで、剥離補助部材の記録材に対する接
触面が、ニップ部の出口での熱源を有するロールのほぼ
ロール接線上に位置せずに、ロール対のニップ部の接線
である基準線と上記ロール接線との成す所定角度より、
上記基準線と剥離補助部材の記録材に対する接触面との
成す剥離角度が、例えば大きくなるように剥離補助部材
が配置された場合には、剥離補助部材のロール側端部の
みが記録材の画像部に接触する線接触となり、当該画像
部に対する擦れ力が大きくなって、画像障害が生じてし
まい、また、上記所定角度より上記剥離角度が例えば小
さくなるように剥離補助部材が配置された場合には、熱
源を有するロールに対しての記録材の剥離ポイントが、
ニップ部の出口より剥離補助部材近傍側に移動し、当該
熱源を有するロールによる記録材の画像部に対しての加
熱時間が長くなり、光沢が必要以上に増して、画質の劣
化を招来してしまう。
【0016】従って、剥離補助部材は、その記録材に対
する接触面が、ニップ部の出口での熱源を有するロール
のほぼロール接線上に位置するように配置されているの
が特に好ましい。
【0017】このような構成を採用した場合、熱源を有
するロールに対しての記録材の剥離ポイントは所定のニ
ップ部の出口であり、当該ロールによる記録材の画像部
に対しての加熱時間が最適にされると共に、剥離補助部
材の記録材に対する接触面のほぼ全面に対して記録材が
接触することになり、記録材の画像部に対する擦れが防
止される。
【0018】ここで、剥離補助部材の記録材に対する接
触面は、ニップ部の出口での熱源を有するロールのロー
ル接線に対して、±10°の範囲内に配置されているの
が好ましい。
【0019】このような構成を採用した場合、前述した
記録材の剥離ポイントの移動及び画像部に対する擦れの
発生が防止される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態を説明する。図1は、本発明の実施形態に係
る定着装置を備えた複写機(画像形成装置)を示す概略
構成図である。この複写機は概略、複写機本体1と、こ
の複写機本体1の上面に設置されたコピーガラス3を開
閉自在に覆うように設けられた自動原稿搬送装置2と、
から構成される。
【0021】複写機本体1の内部には、自動原稿搬送装
置2によりコピーガラス3上を搬送される移動原稿、ま
たは当該コピーガラス3上に載置された固定原稿の画像
を読み取って画像信号に変換する原稿読取部4と、この
原稿読取部4からの画像信号に基づいて用紙(記録材)
上に可視像を形成する画像形成部5と、この画像形成部
5に対して用紙を供給する給紙部6と、が設けられてい
る。
【0022】原稿読取部4は、ハロゲンランプ等の光源
7により照明された移動または固定原稿の反射光をレン
ズ8〜10を介して受光するCCD等のイメージセンサ
19と、このイメージセンサ19で得られた情報に所定
の画像処理を施す画像処理プロセッサ部20と、から構
成される。
【0023】給紙部6は、複写機本体1の下部に設けら
れており、複数(本実施形態では2つ)の給紙トレイ2
9を備える。給紙トレイ29は、用紙をサイズ別または
種別に積層収容するもので、上下に並べて複写機本体1
に対して着脱可能に装着される。これらのうちの何れか
の給紙トレイ29から用紙Paまたは用紙Pbが送り出
される。なお、以降の説明では、用紙を特定する場合に
は符号Pa,Pbの何れかを用い、用紙を特に特定せず
総称する場合には用紙Pと記す。当該用紙Pは1枚づつ
ピックアップロール13によりレジストロール11に向
かって送り出される。下の給紙トレイ29から上記レジ
ストロール11までの間には、用紙搬送路14が形成さ
れており、下の給紙トレイ17の用紙Pbは、用紙搬送
路14の全長を搬送されてレジストロール11に至り、
上の給紙トレイ29の用紙Paは、用紙搬送路14の途
中に合流して搬送されレジストロール11に至る。
【0024】画像形成部5は、上記画像処理プロセッサ
部20からの画像信号で変調されたレーザビームを出射
するレーザ露光部21と、帯電トロコロン等の帯電装置
22により帯電され上記レーザ露光部21からのレーザ
ビームにより露光される感光体ドラム(静電潜像担持
体)23と、カートリッジ24a内に収容されたトナー
等の現像剤を現像ロール24bにより担持して感光体ド
ラム23に転移することで、上記露光により感光体ドラ
ム23上に形成された静電潜像を画像として可視化すな
わち現像する現像装置24と、感光体ドラム23上に現
像された画像を、給紙部6から送り出され上記レジスト
ロール11により用紙姿勢と搬送タイミングが整合され
て感光体ドラム23との間に送り込まれる用紙Pに転写
する転写ロール等より成る転写装置26と、この転写装
置26により用紙Pに転写された画像を当該用紙Pに定
着する定着装置27と、転写後の感光体23上に残留す
るトナー等をブラシクリーナ25a等により除去して回
収ユニット25bに回収するクリーニング装置25と、
から構成される。そして、定着装置27により画像が定
着された用紙Pは、排紙ロール12により排紙トレイ2
8に排紙される。
【0025】次に、本実施形態の特徴を成す定着装置2
7について詳細する。この定着装置27は、図1に示す
ように、定着装置カバー27aと、この定着装置カバー
27a内に配置されたロール対33及び剥離補助部材と
してのブレード32から構成される。
【0026】ロール対33の一方のロールを構成する加
熱ロール30は、本実施形態では、直径が50mmであ
り、内部に例えばハロゲンランプ30a等の熱源を有し
鉄等より成るコアと、このコアの外周に設けられたシリ
コンゴム等より成る弾性層と、この弾性層の表面に被覆
されたフッ素ゴム、フッ素樹脂(例えばパーテトラフロ
ロエチレン(PTFE)、ポリフルオロアルコキシル基
(PFA)等)より成る表面層と、から構成される。
【0027】ロール対33の他方のロールを構成する加
圧ロール31は、加熱ロール30と同一な直径にされ、
鉄等より成るコアと、このコアの外周に設けられたシリ
コンゴム等より成る弾性層と、この弾性層の表面に被覆
されたフッ素ゴム、フッ素樹脂(例えばPTFE、PF
A等)より成る表面層と、から構成される。この加圧ロ
ール31は、加熱ロール30に対して適宜な圧力で圧接
するように配置され、これらのロール30,31間に、
図2に示すように、所定のニップ幅Aのニップ部Nが形
成される。
【0028】上記加熱ロール30は、ステッピングモー
タ等の所定の駆動源に連結されて回転駆動され、加圧ロ
ール31は加熱ロール30と連れ回る。そして、回転す
る加熱ロール30と加圧ロール31との間のニップ部N
を用紙Pが通過することで、転写装置26により用紙P
の図示上側(加熱ロール30側)に形成された画像部T
(未定着現像剤像;図2参照)が加熱され加圧されて当
該用紙Pに定着される構成になされている。
【0029】ブレード32は、図2に示すように、加熱
ロール30のニップ部Nよりロール周面下流に近接配置
される。このブレード32は、加熱ロール30のほぼ全
長に渡って対向配置され、ロール軸線に対する垂直断面
形状が略三角形を成す三角柱形状の基部32aと、この
基部32aの底面に設けられた薄板状の用紙接触部32
bと、から構成される。なお、ブレード32は、加熱ロ
ール30に対してロール軸線方向に沿って不連続に複数
個対向配置されるタイプでも良い。
【0030】ブレード32を構成する基部32aは、例
えばアルミニウムより成り、用紙接触部32bは、例え
ばポリイミド樹脂に例えばPFAを被覆して成る。この
用紙接触部32bの底面が、用紙Pが接触する用紙接触
面32cにされる。なお、基部32aは、例えば鉄、ス
テンレスまたは樹脂等より構成されていても良く、用紙
接触部32bの表面を被覆するPFAを、例えばPTF
Eに代えるようにしても勿論良い。
【0031】用紙接触部32bは、その先端部(ロール
側端部)32dが加熱ロール30の周面との間に所定の
隙間を有するように延出される。この隙間は、ニップ部
Nを通過した用紙Pの先端が当該隙間に入ることがなく
用紙Pの先端が接触して以降の用紙Pの加熱ロール30
からの剥離を可能とするように設定される。
【0032】特に、本実施形態の用紙接触部32bは、
ニップ部Nの出口N1から上記先端部32dまでの距離
B(以降単に剥離距離と呼ぶ)が、用紙Pの先端部に設
けられる未画像部Xの送り方向長さCと同等以下となる
位置に配置されている。ここで、本実施形態では、未画
像部Xの長さCが4mm以上に設定されているため、上
記剥離距離Bは4mm以下に設定される。
【0033】ブレード32はまた、用紙接触面32c
が、ニップ部Nの出口N1での加熱ロール30のほぼロ
ール接線L上に位置するように配置される。このロール
接線Lとロール対33のニップ部Nの接線である基準線
Hとの成す角度を、以降所定角度θと呼び、本実施形態
では、この所定角度θは略7°に設定されている。
【0034】なお、図面理解の容易性を考慮して、ブレ
ード32の用紙接触部32b及び用紙Pの画像部Tには
ハッチングが施されている。
【0035】次に、このように構成された定着装置27
の作用について説明する。図2に示すように、先端部に
長さCの未画像部Xが設けられると共にこの未画像部X
に続いて画像部Tが形成された用紙Pが転写装置26
(図1参照)より搬送されると、当該用紙Pは、回転す
る加熱ロール30と加圧ロール31のニップ部Nで加圧
されると同時に加熱されながら下流に搬送されて行く。
【0036】前述したように、用紙接触部32bの剥離
距離Bが用紙Pの未画像部Xの長さCと同等以下に設定
されているため、ニップ部Nの出口N1を通過した用紙
Pは、その先端がブレード32の先端部32dに接触す
るまでは、未画像部Xがニップ部Nの出口N1を通過す
る。
【0037】そして、用紙Pの先端がブレード32の先
端部32dに接触すると、ニップ部Nの出口N1からの
当該用紙Pの加熱ロール30に対する剥離が開始される
が、剥離距離Bが未画像部Xの長さCと同じ場合には剥
離開始と同時、また剥離距離Bが未画像部Xの長さCよ
り小さい場合には上記剥離開始より後に、用紙Pの画像
部Tがニップ部Nの出口N1を通過する。
【0038】このように、本実施形態においては、ニッ
プ部Nの出口N1を通過してから用紙Pの画像部Tが加
熱ロール30に対して接触することはなく、当該加熱ロ
ール30による画像部Tに対しての加熱時間の変化が防
止される。このため、光沢の変化がなくされて、良好な
画像を得ることができる。
【0039】一方、上記用紙Pは、ニップ部Nを通過す
ることにより画像が定着されながら、さらに下流に搬送
される。この時、前述したように、ブレード32の用紙
接触面32cが、ニップ部Nの出口N1での加熱ロール
30のほぼロール接線L上に位置するように配置されて
いるため、用紙Pは、用紙接触面32cのほぼ全面に対
して接触しながら且つ加熱ロール30に対しての剥離ポ
イントがニップ部Nの出口N1から移動されることな
く、スムーズに下流に搬送される。
【0040】ここで、ブレード32の用紙接触面32c
が、ニップ部Nの出口N1での加熱ロール30のほぼロ
ール接線L上に位置しないように、ブレード32を配置
した場合について説明する。
【0041】図3に示すように、用紙接触面32cと上
記基準線Hとの成す角度(以降剥離角度と呼ぶ)θ1
が、上記所定角度θより大きくなるように、ブレード3
2を配置した場合には、ブレード32の先端部32dの
みが用紙Pの画像部Tに接触する線接触となり、当該画
像部Tに対する擦れ力が大きくなって、画像障害が生じ
てしまう。
【0042】一方、図4に示すように、剥離角度θ2が
上記所定角度θより小さくなるように、ブレード32を
配置した場合には、加熱ロール30に対しての用紙Pの
剥離ポイントが、ニップ部Nの出口N1よりブレード3
2近傍側に移動し、当該加熱ロール30による用紙Pの
画像部Tに対しての加熱時間が長くなり、光沢が必要以
上に増して、画質の劣化を招来してしまう。
【0043】しかしながら、本実施形態においては、前
述したように、ブレード32の用紙接触面32cが、ニ
ップ部Nの出口N1での加熱ロール30のほぼロール接
線L上に位置するように配置されているため、加熱ロー
ル30に対しての用紙Pの剥離ポイントは所定のニップ
部Nの出口N1であり、当該加熱ロール30による用紙
Pの画像部Tに対しての加熱時間が最適にされると共
に、ブレード32の用紙接触面32cのほぼ全面に対し
て用紙Pが接触することになり、用紙Pの画像部Tに対
する擦れが防止されるようになっており、より良好な画
像を得ることができるようになっている。
【0044】因みに、上記剥離角度が所定角度θに対し
て±10°の範囲内にあるようにブレード32が配置さ
れていれば、用紙Pの剥離ポイントの移動及び画像部T
に対する擦れの発生が生じず画像障害が発生しないこと
を本発明者は実験により確認した。この結果を以下の表
1に示す。
【0045】
【表1】
【0046】以上、本発明をその実施形態に基づき具体
的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるも
のではなく、例えば、上記実施形態においては、ロール
対33の一方をハロゲンランプ32aを内蔵した加熱ロ
ール30とし、他方をこの加熱ロール30に圧接する加
圧ロール31としているが、例えば両面コピー機のよう
にロール対33の両方を加熱ロールとした定着装置に対
しても適用可能である。
【0047】また、ロール対33を複数段下流に並設し
て定着を行う定着装置に対しても勿論同様に適用でき
る。
【0048】また、上記実施形態においては、ブレード
32を非接触式のものとしているが、接触式のブレード
に対しても同様に適用できる。
【0049】さらにまた、上記実施形態を適宜、例えば
プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に適用するこ
とも可能である。
【0050】
【発明の効果】本発明による画像形成装置は、剥離補助
部材を、ニップ部の出口からそのロール側端部までの距
離が、記録材の先端部に設けられる未画像部の送り方向
長さと同等以下となる位置に配置することで、記録材の
先端が剥離補助部材のロール側端部に接触するまでは、
記録材の未画像部がニップ部の出口を通過し、記録材の
先端が剥離補助部材のロール側端部に接触して、ニップ
部の出口からの当該記録材の熱源を有するロールに対す
る剥離が開始されると同時若しくはそれより後に、当該
記録材の画像部がニップ部の出口を通過するようにして
いるため、ニップ部の出口を通過してから、記録材の画
像部が熱源を有するロールに対して接触することはな
く、当該ロールによる記録材の画像部に対しての加熱時
間の変化を防止できる。その結果、光沢の変化をなくす
ことができ、良好な画像を得ることが可能なるといった
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る定着装置を備えた複
写機を示す概略構成図である。
【図2】 図1中の定着装置を抽出して示す概略構成図
である。
【図3】 ブレードの用紙接触面角度を許容範囲を越え
て大きくした場合の状態を示す説明図である。
【図4】 ブレードの用紙接触面角度を許容範囲を越え
て小さくした場合の状態を示す説明図である。
【符号の説明】
27…定着装置、30…加熱ロール、30a…ハロゲン
ランプ(熱源)、31…加圧ロール、32…ブレード
(剥離補助部材)、32b…ブレードの用紙接触部、3
2c…ブレードの用紙接触面(剥離補助部材の記録材に
対する接触面)、32d…ブレードの先端部(剥離補助
部材のロール側端部)、33…ロール対、A…ニップ
幅、B…ニップ部の出口からブレードの先端部までの距
離(ニップ部の出口から剥離補助部材のロール側端部ま
での距離)、C…用紙先端部の未画像部の送り方向長さ
(記録材先端部の未画像部の送り方向長さ)、L…ニッ
プ部の出口での熱源を有するロールのロール接線、N…
ニップ部、N1…ニップ部の出口、T…画像部、P,P
a,Pb…用紙(記録材)、X…用紙先端部の未画像部
(記録材先端部の未画像部)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関口 英明 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 稲宮 竜一 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 木島 勝 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 Fターム(参考) 2H033 AA10 AA11 AA16 BA16 BA21 3J103 AA02 FA01 FA30 GA02 GA33 GA57 GA58 GA60 GA66

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のニップ幅のニップ部を有して互い
    に圧接すると共に少なくとも一方に熱源を有して回転自
    在に配設されたロール対と、 回転する前記ロール対の前記ニップ部を通り画像が定着
    された記録材を前記熱源を有するロールに対して剥離す
    る剥離補助部材と、を備え、 前記剥離補助部材は、前記ニップ部の出口からそのロー
    ル側端部までの距離が、前記記録材の先端部に設けられ
    る未画像部の送り方向長さと同等以下となる位置に配置
    されていることを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 前記剥離補助部材は、その記録材に対す
    る接触面が、前記ニップ部の出口での前記熱源を有する
    ロールのほぼロール接線上に位置するように配置されて
    いることを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 前記剥離補助部材の記録材に対する接触
    面は、前記ニップ部の出口での前記熱源を有するロール
    のロール接線に対して、±10°の範囲内に配置されて
    いることを特徴とする請求項2記載の定着装置。
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