JP2007217187A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】定着装置内でシート材の送り方向を分離板及び排紙ローラ対により、トナー画像の定着に際して定着装置内で記録紙であるシート材に発生するカールを修正することが可能で、また、これによりシート材の種類や装置使用時の環境によって変化する定着後のカールを修正する画像形成装置を提供する。
【解決手段】シート材Pに画像形成剤を熱定着させる定着装置6、この定着装置6に備え付けられた分離板26と前記定着装置6の下流側に前記シート材Pのカールを除去する排紙ローラ27、27’対を有するカール除去装置を備える画像形成装置において、前記分離板26の角度が75°〜95°かつ前記排紙ローラ27、27’対の食い込み量が0〜3mmである。
【選択図】図3

Description

本発明は、加熱されて回転する定着部材と、この定着部材に圧接しながら回転する加圧部材とを備え、両部材のニップ部を通過するシート材上のトナー像を熱と圧力の作用によって定着させる定着装置と、熱定着後にシート材に形成されるカールを除去するカール除去装置を有する、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等の電子写真式の画像形成装置に関するものである。
一般に電子写真式等の画像形成装置においては、シート材である記録紙に転写されたトナー像に熱を加えて定着する熱定着の方法が採られている。しかし、熱定着のプロセスにおいては、定着後の記録紙が熱によってカールしてしまい、搬送性および積載性等の取扱いに大きな悪影響を及ぼすことになる。
そこで、熱定着後のシート材のカール除去方法として排紙に関係するローラへの紙の巻付き角度を大きくし、記録紙に逆方向のカールを強制的に与える方法が採られている。
例えば、加熱した定着ローラ及び定着ローラに押圧される加圧ローラに対してシート材搬送方向の下流側に排紙ローラを配設するとともに、この排紙ローラに対して2つの補助用コロを圧接し、排紙ローラと各補助用コロとの協働作用に基いて記録紙に対して逆カールを付与することにより記録紙のカールを除去するのが一般的方法である。
また、従来の定着装置においては、定着部により作られるカールを排紙部までの間にカール修正を行なえる機能を備えた定着装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、定着ローラ対の接点と排紙ローラ対の接点とを結ぶ直線を横切って突出配置され、定着ローラ対の作用を受けたシート材に発生するカールを除去するためのカール除去部とを備え、用紙の幅方向における両端部に対応してそれぞれ設けられており、定着部により作られるカールを排紙部までの間にカール修正を行なえる機能を備えた定着装置が開示されている。
また、詳しくは説明しないが、排紙ローラ及び排紙コロの外径や硬度差を変え、逆ニップ化させることによりカールを修正させることも従来技術として知られている。
特開2004−139118公報
しかしながら、上述した従来の画像形成装置では定着ユニット下流側の記録紙のカール状態は、紙種、紙サイズ等によって、カールの大きさ、向きなど様々であり、排紙ローラへの記録紙の巻付き角を調整しなければならない。また、カール除去装置の効果を上げるために、コロの搬送ローラへの押圧を上げた場合にはシート材にコロ跡がつき、画像品質上の問題があった。
さらに、前記従来の定着装置では、記録紙のカール除去手段を構成するために排紙ローラに圧接される2つの補助用コロを必要とし、さらに、各補助用コロを排紙ローラに圧接するためのばね等の付属部品を別に必要とする。この結果、定着装置のコストがアップしてしまい、画像形成装置全体のコストアップを招来してしまう問題がある。
そこで、本発明の目的は、定着装置内で用紙の送り方向を分離板及び排紙ローラ対により、トナー画像の定着に際して定着装置内で記録紙であるシート材に発生するカールを修正することが可能で、また、これによりシート材の種類や装置使用時の環境によって変化する定着後のカールを修正する画像形成装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、シート材に画像形成剤を熱定着させる定着装置と、該定着装置から排出されてきたシート材に接してその排出方向を規制する分離板と、該定着装置を通過してきた前記シート材に形成されたカールを除去する排紙ローラ対と、を有する画像形成装置において、前記分離板の角度が75°〜95°かつ前記排紙ローラ対の食い込み量が0〜3mmであることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、前記排紙ローラ対の食い込み量を0〜3mmにするために排紙ローラの見掛け硬度が排紙コロの方より大きく、見掛け硬度差が30°以上であり(排紙ローラ見掛け硬度>排紙コロ見掛け硬度)、前記排紙ローラと前記排紙コロの外径差が0〜3mm(排紙ローラ外径<排紙コロ外径)である請求項1に記載の画像形成装置を特徴とする。
請求項3に記載の発明は、前記分離板先端と定着装置のニップ部までの距離d1が3〜8mmである請求項1又は2記載の画像形成装置を特徴とする。
請求項4に記載の発明は、前記分離板から前記排紙ローラ対までの距離d2が60〜290mmである請求項1乃至3のいずれか1項記載の画像形成装置を特徴とする。
請求項5に記載の発明は、前記分離板の表面にテフロン(登録商標)コートまたはエナメルコートを施している請求項1乃至4のいずれか1項記載の画像形成装置を特徴とする。
請求項6に記載の発明は、前記分離板の表面摩擦係数が0.10〜0.30である請求項1乃至5のいずれか1項記載の画像形成装置を特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、50g〜210g/m2の紙重量にまで対応している請求項1乃至6のいずれか1項記載の画像形成装置を特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、前記排紙ローラの表面がPFAで構成されている請求項1乃至7のいずれか1項記載の画像形成装置を特徴とする。
請求項9に記載の発明は、前記定着ローラ径がφ20〜φ45である請求項1乃至8のいずれか1項記載の画像形成装置を特徴とする。
請求項10に記載の発明は、前記定着装置のニップ部形状がローラ及びパッドでも使える請求項1乃至9のいずれか1項記載の画像形成装置を特徴とする。
本発明によれば、画像形成装置において、厚紙で起こるフェイスカール及び薄紙で起こり易いバックカールなどについても分離板の角度と排紙ローラの食い込み量を調節することでカールを修正することができ、カールに起因する排紙積載時の整列性の悪化や排紙トレイからの用紙の落下、ソータ等の収容性不良、紙詰まり等の画像形成装置内での紙走行性トラブルの発生頻度が高くなるという問題を解消することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明による画像形成装置の1つの実施の形態を示す概略構成図である。この画像形成装置10は、矢印A方向に回転する感光体1、この感光体1の表面を帯電するスコロトロン帯電装置2、帯電された感光体1の表面を画像情報により変調された露光Rで露光して感光体1上に静電潜像を形成するROS(レーザ出力部)3を備えている。
また、画像形成装置10には、感光体1上の静電潜像をトナー(画像形成剤)で現像して感光体1上にトナー像を形成する現像装置4、感光体1上のトナー像を記録紙Pに転写する転写装置5、記録紙Pに転写されたトナー像を定着する定着装置6、記録紙Pを収納する用紙トレイ7、感光体1の表面をクリーニングするクリーナ8、感光体1表面の残留電荷を除去する除電装置9が備えられている。
次に、図1を参照して画像形成装置10における画像形成動作について説明する。先ず、画像読み取り部(図示せず)で原稿から読み取られた原画像信号、あるいは外部のコンピュータ(図示せず)などで作成された原画像信号が画像処理部(図示せず)に入力され、適切な画像処理が行われる。
こうして得られた入力画像信号がROS(レーザ出力部)3に入力され、レーザ光線Rを変調する。入力画像信号によって変調されたレーザ光線Rは、スコロトロン帯電装置2により一様に帯電された感光体1の表面にラスタ照射される。感光体1表面にレーザ光線Rがラスタ照射されると、感光体1上には入力画像信号に対応した静電潜像が形成される。
感光体1上に形成された静電潜像は現像装置4によりトナーで現像され、感光体1上にトナー像が形成される。感光体1上に形成されたトナー像は感光体1の矢印A方向への回転に伴って、感光体1に対向して配置された転写装置5に向かって搬送される。
一方、用紙トレイ7に収納されていた記録紙Pが感光体1と転写装置5との間のニップ部(対向部)に向かって供給され、転写装置5により感光体1上のトナー像が記録紙P上に転写される。記録紙P上に転写されたトナー像は、定着装置6によって搬送されて定着され所望の画像が得られる。
トナー像の記録紙P上への転写が終了した感光体1の表面に付着した残留トナーなどの付着物はクリーナ8により除去され、さらに、感光体1の表面の残留電荷が除電装置9により除去されて、1回の画像形成動作が終了する。
図2は図1に示した画像形成装置に採用されている定着装置の構成を示す概略図である。図2に示す定着装置6は本発明の定着装置の1つの実施の形態にも相当する。図2において、図示してない駆動源によって回転する加熱定着ローラ11は、表面被覆層12と、弾性層13と、芯金14と、熱源15を含んでいる。
記録媒体(記録紙)Pの表面には未定着トナー16が付着している。記録紙Pは、図2の矢印方向に搬送される。記録紙Pを挟んで反対側の位置には加圧手段17が設けられている。この加圧手段17は、加圧部材18と、この加圧部材18を支持する支持部材19と、加圧部材18と支持部材19を記録紙P側に加圧する加圧スプリング20と、周方向に従動して移動する無端状部材21と、この無端状部材21と加圧部材18との間の摩擦を低減するための低摩擦部材22と、無端状部材21の搬送経路を規定するガイド23を備えている。
図2中、符号24は、無端状部材21と加圧部材18との間の摩擦をさらに低減するための潤滑油を供給する潤滑油供給部材である。一般的に潤滑油はシリコンオイルもしくはフッ素オイルなどが含まれているもの(多孔質材等)を使用する。図2には、加熱ローラ11と無端状部材21とのニップ部を通過した後の記録紙P上の定着画像25が略示されている。
加熱定着ローラ11の表面被覆層12は、未定着トナー16が付着しにくいようにPFA層などが用いられる。また、弾性層13としては、一般的にシリコンゴムやフッ素ゴムなどが用いられている。シリコンゴムを用いた場合、耐膨潤性を向上させるためにフッ素層などがコートされることもある。
無端状部材21はPFAとポリイミドより形成されているシート状のベルトである。加圧部材18としては加圧方向の面がフラットな加圧パッドが用いられており、シリコンゴム又はフッ素ゴムからなるゴム層を有している。ここで記録紙Pとしては、カット紙などのシート材があげられる。
図3は分離板の角度変更による記録紙のカール修正を角度θ=90°の場合で示す概略図である。図4は分離板の角度変更による記録紙のカール修正を角度θ=70°の場合で示す概略図である。図5は分離板の角度変更による記録紙のカール修正を角度θ=110°の場合で示す概略図である。
図3乃至図5には、加熱定着ローラ11と加圧手段17のニップ部下流近傍に適宜に配置された分離板26の角度θを変えることでシート材である記録紙Pのカールを修正することを示している。
先ず、図3は分離板の角度θ=90°の場合である。この時、厚紙はフェイスカール(印字面側にカール)しているが、分離板26に厚紙先端が当たることによりカールを修正している。
次に、図4は分離板26の角度θ=70°の場合である。この時、厚紙を搬送すると分離板26の角度が小さいために分離板26に厚紙先端がうまく当たらずカール修正されないまま排紙ローラ27、27’対にフェイスカールの付いたまま搬送される。排紙ローラ27、27’対は排紙ローラ27と排紙コロ27’からなっている。
また、図5は分離板26のθ=110°の場合であり、薄紙を搬送させるとバックカール(印字面と反対側につくカール)のついた薄紙が分離板26に当たらないためカールが修正されておらず、このまま排紙ローラ27、27’対に搬送されるために搬送不良が起こり易い。
図6は分離板先端と定着ローラ対のニップまでの距離及び分離板先端から排紙ローラ対の距離について表している概略図である。図6では分離板26先端と定着ローラ対(この場合、加熱定着ローラ11と加圧手段17)のニップ部までの距離d1及び分離板26先端から排紙ローラ27、27’対の距離d2について表している。
図7は定着装置のニップ部形状の第1の変形例を示す概略図である。図8は定着装置のニップ部形状の第2の変形例を示す概略図である。図7及び図8は図2の定着装置のニップ部形状以外の場合の例を示している。
図7のようなローラ/ローラ(加熱定着ローラ11/加圧ローラ28)方式や図8のようなベルト/ローラ(加熱定着ベルト29/加圧ローラ28)方式においてもローラ径をφ20〜φ45と制限することでカールを修正する画像形成装置を提供することができる。図7及び図8には、分離板26、記録紙(シート材)Pが示してある。
図9は分離板角度と排紙ローラ対の外径差との関係を示す図である。分離板角度が75°より小さい時、厚紙のフェイスカールが分離板(図8)に当たらずカールを修正することができない。
また、分離板角度が95°より大きいと薄紙のバックカールが分離板26先端に当たらないためカール修正ができない。また、排紙ローラ27、27’対(図8)の食い込み量が3mmより大きいとシート材である記録紙P(図8)にコロ跡が付き、紙シワが出る。このため、分離板角度は75°〜95°、排紙ローラ27、27’対の食い込み量0〜3mmの範囲で設定する必要がある。
ここで、図1乃至図9を再び参照して、更に本発明について述べる。シート材である記録紙P上にトナー画像を形成し、このトナー画像を加熱して定着する画像形成装置10における定着装置は、回転可能な加熱定着用の定着ローラと、記録紙Pの搬送方向における定着ローラの下流側に回転可能に設けられ、かつ記録紙Pを排出するための排紙ローラ27、27’対(図3乃至図8)と、定着ローラの作用を受けた記録紙Pに発生するカールを除去するためのカール除去部(分離板)26とを備えている。
そして、この分離板26の角度が75〜95°かつ排紙ローラ27、27’対の食い込み量が0〜3mmである構成になっている。ここで、分離板26の角度が75°よりも小さくなると、厚紙定着時に厚紙先端部が分離板26に当たらずカール補正できず、また、分離できず定着ローラ6に巻き付くおそれがある。
逆に、分離板26の角度が95°より大きいと、薄紙時のバックカールに対して分離板26によるカール補正をすることができなく搬送不良という問題を引き起こす。
また、排紙ローラ27及び排紙コロ27’からなる排紙ローラ27、27’対の食い込み量が3mmよりも大きくなると、排紙コロ27’によるコロ跡がシート材Pに付き、画像品質状の問題がある。このため、分離板26の角度と排紙ローラ対の食い込み量を調節することであらゆるシート材Pにおいても定着後のカールを修正することができる。
また、画像形成装置は、排紙ローラ27の排紙コロ27’への食い込み量を0〜3mmにするために排紙ローラ27の見掛け硬度が排紙コロ27’の見かけ硬度より大きく(排紙ローラ見掛け硬度>排紙コロ見掛け硬度)、見掛け硬度差が30°以上であり、排紙ローラ27と排紙コロ27’の外径差が0〜3mm(排紙ローラ外径<排紙コロ外径)になっている。これにより、逆ニップ化を作ることにより、分離板26によりカールが修正されなくても排紙ローラ27、27’対でカールを修正することができる。
本発明の画像形成装置によれば、分離板26先端と定着ローラ6対のニップ部までの距離d1は3mm〜8mmである。ここで、d1が3mmより小さいと分離板26先端に画像形成剤がオフセットして、裏汚れや画像に影響を与える。
また、d1が8mmより大きいとシート材Pの先端が分離板26に当たることなく定着ローラ6に巻き付くため、カール修正もできずまた分離の機能を果たせない。
本発明の画像形成装置によれば、分離板26から排紙ローラ27、27’対の距離d2(図6)は60〜290mmである。d2が290mmより大きいとA4縦紙が定着ニップ部に残らない。
またシート材Pの温度が下がり、このシート材Pのカールを固定した後で排紙ローラ27、27’対にシート材Pが送り込まれるためカール修正の効果が少ない。逆に、d2が60mmより小さいとシート材Pが冷め切っていないためにこのシート材Pに排紙コロ跡が付くおそれがある。
分離板26の表面にテフロン(登録商標)コートまたはエナメルコートを施している。これにより、シート材Pの先端が分離板に当たった後シート材Pが分離板26の表面に沿って搬送する際、滑りがよくなる。分離板26の表面摩擦係数が0.10〜0.30である。表面摩擦係数が0.30よりも大き過ぎると、シート材Pが分離板26の表面に沿って搬送する際に滑りが悪くなる。
本発明によれば、紙重量は50〜210g/m2まで対応している。これにより薄紙から厚紙までの紙種でカールを修正することができる。また、排紙ローラ27の表面をPFAで構成している。これによりシート材Pの離形性を良くしている。また、排紙ローラ27にトナーが付着しにくいようにしている。
また、本発明によれば、定着ローラ径はφ20〜φ45になっている。この範囲内での定着ローラ径においては上記の分離板26、排紙ローラ27及び排紙コロ27’対を用いることでカールを修正することができる。さらに、定着装置のニップ形状がローラ及びパッドなどさまざまな形状で使える。
図10は本発明の具体的な実施の形態と比較例を表にして示す図である。Lot.1〜11に関して紙種(薄紙、厚紙)、分離板角度、排紙ローラ対の食い込み量、排紙ローラ外径、排紙コロ外径、排紙ローラ見かけ硬度、排紙コロ見かけ硬度、定着ローラ対と分離板との距離d1、分離板と排紙ローラ対との距離d2、分離板の表面摩擦係数、定着ローラ径というパラメータに関してカール修正効果をみたものである。
ここで、カールの評価は排紙ローラ対からでてきたシート材の四隅を金尺で測定し、フェイスカールの場合は+○mmと規定し、バックカールの場合は−△mmとしたものでシート材四隅のカール量を平均した値に対して分離板角度と排紙ローラ対の食い込み量を変えて効果が見られたかを「あり」と「なし」で判定している。また、排紙ローラ対の食い込み量は排紙コロが歪んだ部分のMax量を測定している。
以下で、図10についてLot.1から順に説明する。
<Lot.1>
分離板26(図8)の角度が110°の例で排紙ローラ対がない構成での画像形成装置である。この場合、厚紙(157g/m2)に関してはカールを修正する効果があるが、薄紙(64g/m2)についてはバックカールするため分離板26に当たらず、カール修正されない。
即ち、ここでは、シート排出方向と直交する方向に対する分離板26の角度は110°に設定されており、排出ローラは設けられていない。
この場合、「カール修正効果」は、薄紙のバックカールに対しては「なし」である。その理由は、薄紙は排出時に分離板26の先端部(ガイド面)に接触しないからである。
一方、厚紙のフェイスカールに対する「カール修正効果」は「あり」である。その理由は、フェイスカールした厚紙は分離板26のガイド面に当接しつつ排出方向へ移動するからである。
<Lot2>
分離板26がない構成の画像形成装置である。排紙ローラ対の食い込み量は5mmであっても薄紙を通紙した際、逆ニップされているためバックカールがさらに強制される。また、コロ跡が付かつき紙シワが出る。
即ち、Lot2は、分離板26が設けられていない場合である。
この場合、「カール修正効果」は、薄紙のバックカールについては「なし」である。その理由は、薄紙は排紙ローラ27と排紙コロ27’との間に弾性的に挟まれて、バックカールが助長されるからである。仮に排紙ローラ27と排紙コロ27’との食い込み量を5mm以上にしても同様の結果をもたらす。加えて、この場合、シートにはコロ跡がつき、紙シワが出る。
<Lot3>
分離板角度が70°かつ排紙ローラ対食い込み量が0mmの時、薄紙ではバックカールが強制されない。
即ち、Lot3では、シート排出方向と直交する方向に対する分離板26の角度は70°に設定されており、排出ローラ対の食い込み量は0mmである。
この場合、「カール修正効果」は、薄紙のバックカールについては「あり」である。なぜなら、薄紙は分離板26の先端部に接触するからである。
また、厚紙のフェイスカールに対する「カール修正効果」は「なし」である。なぜならフェイスカールした厚紙はカールを正しく修正するほどには分離板26のガイド面に対して充分な強さで当接しないからである。
<Lot4〜6、10>
分離板角度が75°〜95°の範囲内で排紙ローラ対の食い込み量薄紙から厚紙までの紙種でカール修正に効果があった。
<Lot7>
定着ローラ対と分離板先端との距離d1=9mmの時の画像形成装置である。薄紙のときはバックカールが分離板に当たらないためカールが修正されない。また、厚紙の場合フェイスカールが分離板に当たりにくい。
<Lot8>
分離板先端と排紙ローラ対との距離がd2=350mmである時の画像形成装置である。d2の距離が大き過ぎるため、排紙後排紙ローラ対に到達するまでにシート材の温度が下がり、シート材のカールを固定した後で排紙ローラ対にシート材が送り込まれるため、カール修正の効果が小さい。
即ち、薄紙のみならず、厚紙のフェイスカールに対する「カール修正効果」も「なし」である。フェイスカールした厚紙の温度は排出ローラ対に達したときには冷えてしまっており、フェイスカールが固定されているのでカールが充分に正しく修正されないからである。
<Lot9>
分離板の表面摩擦係数が0.57である画像形成装置である。シート材の先端が分離板に当たった後シート材が分離板の表面に沿って搬送する際、滑りが悪いので搬送不良が起こる。
<Lot11>
排紙ローラの見かけ硬度差が18であり、定着ローラ対と分離板先端との距離d1=15mmでの画像形成装置である。薄紙に関してバックカールを修正できない。
本発明による画像形成装置の1つの実施の形態を示す概略構成図である。 図1に示した画像形成装置に採用されている定着装置の構成を示す概略図である。 分離板の角度変更による記録紙のカール修正を角度θ=90°の場合で示す概略図である。 分離板の角度変更による記録紙のカール修正を角度θ=70°の場合で示す概略図である。 分離板の角度変更による記録紙のカール修正を角度θ=110°の場合で示す概略図である。 分離板先端と定着ローラ対のニップまでの距離及び分離板先端から排紙ローラ対の距離について表している概略図である。 定着装置のニップ部形状の第1の変形例を示す概略図である。 定着装置のニップ部形状の第2の変形例を示す概略図である。 分離板角度と排紙ローラ対の外径差との関係を示す図である。 本発明の具体的な実施の形態と比較例を表にして示す図である。
符号の説明
P シート材(記録紙)
6 定着装置
10 画像形成装置
11 定着ローラ
17 加圧手段(加圧ローラ)
18 加圧手段(加圧部材、加圧パッド)
26 カール除去装置(分離板)
27 排紙ローラ対(排紙ローラ)
27’ 排紙ローラ対(排紙コロ)

Claims (10)

  1. シート材に画像形成剤を熱定着させる定着装置と、該定着装置から排出されてきたシート材に接してその排出方向を規制する分離板と、該定着装置を通過してきた前記シート材に形成されたカールを除去する排紙ローラ対と、を有する画像形成装置において、前記分離板の角度が75°〜95°であり、かつ前記排紙ローラ対の食い込み量が0〜3mmであることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記排紙ローラ対の食い込み量を0〜3mmにするために排紙ローラの見掛け硬度が排紙コロの方より大きく、見掛け硬度差が30°以上であり(排紙ローラ見掛け硬度>排紙コロ見掛け硬度)、前記排紙ローラと前記排紙コロの外径差が0〜3mm(排紙ローラ外径<排紙コロ外径)であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記分離板先端から前記定着装置のニップ部までの距離d1が3〜8mmであることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 前記分離板から前記排紙ローラ対までの距離d2が60〜290mmであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の画像形成装置。
  5. 前記分離板の表面にテフロン(登録商標)コートまたはエナメルコートを施していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の画像形成装置。
  6. 前記分離板の表面摩擦係数が0.10〜0.30であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の画像形成装置。
  7. 50g〜210g/m2までの紙重量に対応していることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の画像形成装置。
  8. 前記排紙ローラの表面はPFAで構成されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項記載の画像形成装置。
  9. 前記定着ローラ径はφ20〜φ45であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項記載の画像形成装置。
  10. 前記定着装置のニップ部形状はローラ及びパッドでも使えることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項記載の画像形成装置。
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