JP3300960B2 - 加振装置 - Google Patents

加振装置

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JP3300960B2
JP3300960B2 JP08944893A JP8944893A JP3300960B2 JP 3300960 B2 JP3300960 B2 JP 3300960B2 JP 08944893 A JP08944893 A JP 08944893A JP 8944893 A JP8944893 A JP 8944893A JP 3300960 B2 JP3300960 B2 JP 3300960B2
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cylinder
atmosphere
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則之 内藤
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D17/00Pressure die casting or injection die casting, i.e. casting in which the metal is forced into a mould under high pressure
    • B22D17/20Accessories: Details
    • B22D17/2076Cutting-off equipment for sprues or ingates
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D31/00Cutting-off surplus material, e.g. gates; Cleaning and working on castings

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Percussive Tools And Related Accessories (AREA)
  • Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば射出成形機によ
る鋳造成形後に、金型から取り出された中間成形品に衝
撃を加えてランナー部と製品部とを分離させる際に用い
る加振装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】射出成形機による鋳造成形後に金型から
取り出された中間成形品は、通常は製品部と、この製品
部へ到る溶融材料の通り道に相当するランナー部とから
形成されている。この中間成形品から製品部を得るに
は、中間成形品をハンマで打撃してランナー部における
製品部に接続するゲート部に衝撃を与え、このゲート部
を破断させることによって行っていた。
【0003】前記ハンマは、空気圧シリンダを駆動源と
する加振装置に装着されており、空気圧シリンダのピス
トンロッドに固着されて空気圧によって中間成形品に衝
突されていた。すなわち、空気圧シリンダのピストンロ
ッド先端にハンマが一体的に設けられ、ピストンの前後
に加圧空気を交互に供給してピストンを往復させ、ハン
マを中間成形品に繰り返し衝突させるように構成されて
いた。
【0004】また、空気圧シリンダの前後両側に加圧空
気を交互に供給するに当たっては、コンプレッサー等の
圧力空気供給源とピストン前進用空気通路,ピストン後
退用空気通路との間に自動切換弁を介在させて行ってい
た。この自動切換弁は、シリンダ内の圧力差によって前
記両空気通路を選択的に圧力空気供給源に連通させる構
造のものが用いられていた。すなわち、自動切換弁に圧
力空気を供給することによってハンマが自動的に往復動
する構造になっていた。なお、ハンマによる打撃を止め
るに当たっては、自動切換弁への圧力空気の供給を絶つ
ことによって行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上述したよ
うに構成された従来の加振装置では、空気圧シリンダを
停止させたときにハンマの停止位置が定まらないという
問題があった。すなわち、ピストンが前進端と後退端と
の中間で停止してしまうと、自動切換弁が中立位置に留
まり易く、このように中立となったままではその後で始
動させるときに圧力空気を供給しても始動できない。
【0006】このような不具合を解消するには、空気圧
シリンダの例えば前端部(ハンマ側端部)にピストンロ
ッドおよびハンマを後退させるための引き戻し用空気圧
シリンダを別に設け、打撃停止後にこの引き戻し用空気
圧シリンダによってハンマを後退させればよい。ところ
が、このようにすると前記空気圧シリンダの前部に余計
な構造物が張り出すため、中間成形品をロボットにより
保持して打撃を行うときには前記構造物が邪魔になって
最も効果的な打撃点に位置づけることができなかった
り、前記ロボットが最も効果的な姿勢をとれなかったり
する。
【0007】本発明はこのような問題点を解消するため
になされたもので、打撃位置や打撃姿勢の設定の自由度
を損なうことなく打撃終了後にハンマを後退位置あるい
は前進位置に位置づけることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る加振装
置は、ハンマ駆動用ピストンの後端側へ圧力空気を供給
する前進用空気通路と、前記ピストンの前端側へ圧力空
気を供給する後退用空気通路とのうち何れか一方を大気
解放用弁を介して大気に連通させ、この大気解放用弁を
加振時に閉じかつ加振停止時に開く構造としたものであ
る。
【0009】第2の発明に係る加振装置は、前記第1の
発明の加振装置において、大気解放用弁を三方弁とし、
前進用空気通路,後退用空気通路とのうち何れか一方の
空気通路と、シリンダ内外を連通する排気通路とをこの
三方弁を介して大気に連通させてなり、この三方弁を、
加振時に前記空気通路を閉塞させると共に排気通路を大
気解放させ、かつ加振停止時に前記空気通路を大気解放
させると共に排気通路を閉塞させる構造としたものであ
る。
【0010】
【作用】第1の発明によれば、加振停止時にはピストン
は前端側あるいは後端側に圧力空気が供給されて後退あ
るいは前進し、ハンマが後退位置あるいは前進位置まで
移動する。
【0011】第2の発明によれば、加振停止時にはピス
トンは前端側あるいは後端側に圧力空気が供給されて後
退あるいは前進し、ハンマが後端位置あるいは前端位置
まで移動する。そして、ピストンは停止位置において圧
力空気の圧力によって移動が規制される。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図10
によって詳細に説明する。本実施例は、打撃終了後にハ
ンマを後退位置に停止させる場合について説明する。図
1は本発明に係る加振装置によってワークを打撃してい
る状態を示す側面図、図2は本発明に係る加振装置を示
す側面図、図3は加振装置の後端部を拡大して示す断面
図、図4は加振装置の前端部を拡大して示す断面図、図
5は加振装置の後端部の平面図で、同図では一部を破断
して描いてある。
【0013】図6は図5におけるA矢視図、図7は図3
におけるVII−VII線断面図、図8は図3におけるVIII−
VIII線断面図で、同図におけるIII−III線での破断面を
前記図3に示した。図9は図8における空気圧シリンダ
のIX−IX線断面図、図10は本発明に係る加振装置の動
作を説明するための構成図で、同図(a)は前進時の状
態を示し、同図(b)は引き戻し時の状態を示し、同図
(c)は停止時の状態を示す。
【0014】これらの図において、1は本発明に係る加
振装置である。この加振装置1は、架台2上に支柱3を
介して支持固定されており、ワーク搬送ロボット4の近
傍に配置されている。このワーク搬送ロボット4は、基
台4aに鉛直軸回りに回転自在に支持されたロボット本
体4bと、このロボット本体4bの上部から延びるアー
ム4cとを備ている。このアーム4cは、前記ロボット
本体4bに上下揺動自在かつ水平方向移動自在に支承さ
れ、先端部にワークWを把持するワークチャック4dが
設けられている。
【0015】このワークWは、アルミニウム合金製の中
間成形品で、鋳造における射出成形機の金型キャビティ
(図示せず)から取り出されたものである。また、この
ワークWは、製品部W1と、この製品部W1に供給される
溶融材料としての溶融アルミニウム合金の通り道となる
ランナー部W2 とで一体成形されている。前記ランナー
部W2が製品部W1に接続する部分は、断面積が比較的小
さいゲート部W3 となっている。このゲート部W3 を本
発明に係る加振装置3によって打撃し、製品部W1をラ
ンナー部W2から分離させる。
【0016】さらに、このワークWは、製品部W1をラ
ンナー部W2の下方に位置づけるようにしてランナー部
2 が前記ワークチャック4dに把持されている。な
お、図1においてワークWの下方に位置する符号5で示
すものは、打撃によってランナー部W2から分離した製
品部W1を受け、次工程へ搬送するためのベルトコンベ
アである。
【0017】前記加振装置1は、図2〜図4に示すよう
に空気圧シリンダ6と、この空気圧シリンダ6の後端部
に取付けられコンプレッサ等の圧力空気供給源7から圧
力空気が供給される自動切換弁装置8と、前記空気圧シ
リンダ6の作動,停止を切り換えるための三方弁9とか
ら構成されている。前記空気圧シリンダ6は、ピストン
10が摺動自在に嵌挿されたシリンダ本体としての筒体
11と、この筒体11の後端部を閉塞する通路形成ブロ
ック12と、筒体11の前端部に螺着されて筒体11の
前端開口部を閉塞すると共に、筒体11の前部との間に
クッション13を挟圧保持する蓋体14等とから形成さ
れている。
【0018】前記ピストン10の前端部に固着されたピ
ストンロッド10aは、前記蓋体14を貫通してシリン
ダ外に導出しており、導出端にハンマ15が固着されて
いる。前記筒体11は、図3に示すように後端外周部に
支持フランジ16が螺着され、この支持フランジ16に
通路形成ブロック12を締結させることによって通路形
成ブロック12と結合されている。この通路形成ブロッ
ク12を締結させるには、図5および図6中に符号17
で示す4本のボルトを締め付けて行う。なお、このボル
ト17は、後述する自動切換弁装置8も通路形成ブロッ
ク12に固着している。言い換えれば、通路形成ブロッ
ク12と自動切換弁装置8はボルト17によって前記支
持フランジ16に取付けられている。また、これらの部
材および筒体11とは、対向面どうしが気密に密着する
構造になっている。
【0019】前記支持フランジ16は、筒体11と平行
に前端部側へ延びる連結ロッド18が4本立設され、図
4に示すように筒体11の前端部に係合した前側フラン
ジ19にこの連結ロッド18を介して連結されている。
そして、この支持フランジ16および前側フランジ19
は、不図示のブラケットを介して前記支柱3に連結され
る構造になっている。
【0020】前記筒体11の周壁部分には、ピストン1
0を前進させるための圧力空気が通される前進用空気孔
21と、ピストン10を後退させるための圧力空気が通
される後退用空気孔22と、シリンダ内の空気を排出さ
せるための排気孔23とがそれぞれシリンダ軸線方向に
沿って穿設されている。なお、本実施例でいう前進と
は、ピストン10が図2において右方へ移動することを
いい、後退とはその逆に左方へ移動することをいう。
【0021】前記前進用空気孔21は筒体11の4箇所
に設けられ、それぞれ上流端が筒体11の後端面に開口
し、下流端が図3に示すようにシリンダ内周面における
後端側にポート21aをもって開口している。前記後退
用空気孔22は前記前進用空気孔21の間であって図7
において筒体11の上下部となる2箇所に設けられ、そ
れぞれ上流端が筒体11の後端面に開口し、下流端が図
4に示すようにシリンダ内周面における前端側にポート
22aをもって開口している。
【0022】前記排気孔23は前記前進用空気孔21の
間であって図7において筒体11の左右両側部となる2
箇所に設けられている。そして、これらの排気孔23は
それぞれ下流端が筒体11の後端面に開口し、他端が図
3,図4および図9に示すようにポート23a,23
b,23cをもってシリンダ内周面に開口している。こ
れらのポート23a〜23cは図2に示すようにそれぞ
れ間隔をおいて配設され、最も後端部側に位置するポー
ト23aは筒体11の後端部近傍に位置づけられてい
る。
【0023】前記通路形成ブロック12は、前記筒体1
1の空気孔21,22および排気孔23と対応する位置
に前進用空気孔24,後退用空気孔25および排気孔2
6が穿設されている。前記前進用空気孔24および後退
用空気孔25はこの通路形成ブロック12をシリンダ軸
方向に沿って貫通するように穿設され、後述する自動切
換弁8に連通されている。また、前記各前進用空気孔2
4は、図8に示すようにX字状に形成された連通孔27
によって互いに連通されている。この連通孔27は通路
形成ブロック12の上部に開口し、この開口部に螺着さ
れたニップル28と、図2中に二点鎖線Bで示す空気管
とを介して後述する三方弁9に連通されている。
【0024】前記排気孔26は、図8および図9に示す
ように、筒体11の排気孔23の開口部と対向する位置
から筒体11の周方向に沿って延びる溝部26aと、シ
リンダ軸線方向に沿って延びる軸方向延在部26bと、
筒体11の径方向に沿って延びる径方向延在部26cと
から形成されており、通路形成ブロック12の筒体側端
面と図8において左右に位置する側部とに開口してい
る。そして、この排気孔26は、通路形成ブロック12
の側部に螺着されたニップル29と、図2中に二点鎖線
Cで示す空気管を介して後述する三方弁9に連通されて
いる。
【0025】前記自動切換弁装置8は、図3に示すよう
に、通路形成ブロック12にボルト17によって固着さ
れるバルブケース31と、このバルブケース31の凹陥
部31a内に装填されてバルブケース31によって通路
形成ブロック12に圧接されるバルブボディ32とから
形成されている。前記バルブケース31は、その上面と
凹陥部31の底面に開口する空気通路33が形成され、
この空気通路33の上面側開口部が図2中に二点鎖線D
で示す空気管を介して圧力空気供給源7に連通される構
造になっている。
【0026】前記バルブボディ32は、3枚の通路形成
部材32a,32b,32cを重ね合わせると共に、こ
れらの通路形成部材の内方に板状弁体34をシリンダ軸
線方向に進退自在に収納して形成されている。そして、
このバルブボディ32は、前記通路形成ブロック12の
前進用空気孔24と後退用空気孔25にそれぞれ連通さ
れる前進用空気孔35,後退用空気孔36が形成され、
弁体34の自動切り換え動作によってこれらの通路を選
択的に前記空気通路33に連通させるように構成されて
いる。
【0027】すなわち、弁体34を収容する空間は、弁
体34の位置が図3において左右何れであっても連通路
33a,33bを介して前記空気通路33に連通される
構造になっており、この空間のシリンダ側の壁(通路形
成部材32c)に前進用空気孔35の上流端が開口する
と共に、シリンダとは反対側の壁(通路形成部材32
a)に後退用空気孔36の上流端が開口している。
【0028】このため、図3に示すように弁体34が左
側(通路形成部材32a側)に位置しているときには、
前進用空気孔35が連通路33aを介して空気通路33
に連通されると共に、後退用空気孔36の開口部が弁体
34によって閉塞される。また、弁体34が前記とは逆
に右側に位置しているときには、後退用空気孔36が連
通路33bを介して空気通路33に連通されると共に、
前進用空気孔35の開口部が弁体34によって閉塞され
る。ここで、この自動切換弁装置8の自動切り換え動作
の原理を空気圧シリンダ6の動作説明と共に詳述する。
【0029】上述したように前進用空気孔35が空気通
路33に連通されたときには、連通孔27に連通された
空気管Bが閉塞されている状態であれば、圧力空気供給
源7から空気通路33に供給された加圧空気が前進用空
気孔35,24,21を通ってシリンダ内の後端部側に
圧送され、ピストン10が後端部側から空気圧力によっ
て押されて前進する。このとき、ハンマ15の前進位置
にワークWが配置されていると、ワークWがハンマ15
によって打撃される。
【0030】また、前記前進行程においてピストン10
が前進行程の終期まで前進すると、シリンダ内の前端部
側はピストン10により内圧が高くなる。この圧力は、
後退用空気孔22,25,36を介して弁体収容空間に
伝えられるため、ピストン10の前進が終了するときに
は、弁体34は前記圧力によってシリンダとは反対側か
ら押圧されて図3において右側へ移動する。
【0031】このように弁体34の位置が変わると、後
退用空気孔36が連通路33bを介して空気通路33に
連通され、空気通路33に供給されている圧力空気が後
退用空気孔36,25,22を通ってシリンダ内の前端
部側に圧送される。すなわち、ピストン10は前端部側
から空気圧力によって押されて後退することになる。そ
して、ピストン10が後退行程の終期まで後退すると、
シリンダ内の圧縮側の圧力が前進用空気孔21,24,
35を介して弁体収容空間に加えられるため、弁体34
は今度は左側へ移動するようになる。
【0032】なお、前記前進用空気孔,後退用空気孔か
らシリンダ内に供給された圧力空気は、排気孔26に連
通された空気管Cが大気に連通されている状態であれ
ば、ピストン10の移動に伴なうシリンダ内容積の増加
分を差し引いた量だけ排気孔23,26および空気管C
を通って大気中に放出される。
【0033】このため、弁体34は図3において左右に
進退し、空気通路33の圧力空気33の圧送先が前進用
空気孔と後退用空気孔とに交互に切り換えられることに
なる。そして、圧力空気を空気通路33に供給し続ける
ことで、ピストン10およびハンマ15が往復動作を繰
り返す。
【0034】前記三方弁9は、前記空気管Bおよび空気
管Cを選択的に大気に解放させる構造の手動弁で、大気
解放口には消音器9aが装着されている。すなわち、図
2に示すように空気管Cを大気に解放させているときに
は空気管Bが閉塞されることになる。なお、その逆に空
気管Bを大気に解放させているときには空気管Cが閉塞
されることになる。
【0035】次に、上述したように構成された加振装置
1の動作を図10(a)〜(c)によって説明する。図
10(a)〜(c)は加振装置1の各部材の機能を図に
示したものである。なお、図10においては、前進用空
気孔35,24,21からなる空気通路を前進用空気通
路として符号41で示し、後退用空気孔36,25,2
2からなる空気通路を後退用空気通路として符号42で
示し、排気孔23,26からなる排気通路を符号43で
示した。
【0036】先ず、加振装置1の前方に前記図1に示し
たようにワークWを配置させ、ワークWのゲート部W3
を打撃位置に位置決めする。この打撃位置は、空気圧シ
リンダ6がフルストロークとなった状態(ハンマ15が
前進側端部に位置する状態)でのハンマ15の位置より
も僅かに空気圧シリンダ6側に設定されている。なお、
ここではハンマ15は打撃位置より後退しているものと
する。そして、図10(a)に示すように三方弁9によ
って空気管Cを大気解放させると共に空気管Bを閉塞さ
せる。この状態で自動切換弁装置8に圧力空気を供給す
る。
【0037】このとき、自動切換弁装置8によって前進
用空気通路41に圧力空気が流されると、ピストン10
が圧力空気供給源7から供給された圧力空気によって
(a)図に示す位置から前進し、前進行程の終期におい
てハンマ15がワークWを打撃する。なお、シリンダに
供給された圧力空気のうち、シリンダ内容積の増加分を
差し引いた容積の余剰空気は、排気通路43および空気
管Cを通って三方弁9へ流され、消音器9aから大気中
へ放出される。
【0038】一方、ピストン10が前進行程終期まで前
進すると、自動切換弁装置8が空気の圧送先を切り換え
るため、打撃後には後退用空気通路42に圧力空気が流
されるようになる。
【0039】打撃後の状態を(b)図に示す。すなわ
ち、打撃後にはピストン10が圧力空気の圧力によって
後退するようになる。そして、ピストン10が後退行程
の終期まで後退すると、自動切換弁装置8が再び前進用
空気通路41へ圧力空気を流すようになる。このため、
ピストン10が前進し、ハンマ15が再度ワークWを打
撃する。このようにワークWを繰り返し打撃することに
よって、ゲート部W3 の下方に位置する製品部W1 が振
動し、ランナー部W2 から分離する。ランナー部W2
ら分離した製品部W1はベルトコンベア5に落下し、次
工程の例えば仕上げ装置へ搬送される。
【0040】製品部W1 の分離が終了した後、三方弁9
を切り換えることによって加振装置1を停止させる。こ
の停止操作は、圧力空気供給源7から圧力空気を自動切
換弁装置8へ供給させた状態で三方弁9を切り換え、図
10(c)に示すように、空気管Bを大気解放させると
共に空気管Cを閉塞させて行う。三方弁9をこのように
切り換えると、前進用空気通路41が大気解放され、排
気通路43が閉塞されることになる。
【0041】前記停止操作を前進行程の途中で行った場
合は、ピストン10は減速されつつシリンダの前端部ま
で移動し、自動切換弁8の弁体34の位置が図10
(a)に示す位置から(b)図に示す位置へ変わって後
退用空気通路42に圧力空気が供給され、ピストン10
が後退するようになる。このとき、シリンダ内の圧縮側
空気は前進用空気通路41から空気管Bを通って大気中
に放出される。このため、前進用空気通路41から自動
切換弁装置8へは圧力が伝わらず、ピストン10が後退
端まで後退したとしても弁体34は(a)図の位置へは
切り換わることがない。すなわち、ピストン10はシリ
ンダの後端部まで後退して停止する。また、後退行程の
途中で前記停止操作を行った場合にも、ピストン10は
シリンダの後端部まで後退してから停止する。
【0042】上述したようにピストン10が停止した後
は、排気通路43が閉塞されている関係からシリンダ内
が昇圧された状態となり、ピストン10は停止位置に空
気圧力によって保持されることになる。
【0043】したがって、打撃終了後に装置を停止させ
ると、ピストン10は前端側に圧力空気が供給されて後
退するから、ハンマ15が後退位置まで引き戻されるこ
とになり中立位置に留まることがない。
【0044】また、本実施例で示したようにハンマ15
を後退位置に停止させるに当たって空気通路に供給する
圧力空気の流れを巧みに制御して行うようにすると、従
来のように引き戻し用空気圧シリンダを追加する場合に
較べて空気圧シリンダ6の重量増加が少ない。このた
め、空気圧シリンダ6を支持する架台2,支柱3等のシ
リンダ支持部材は小型化が可能で、しかも剛性を比較的
低くすることができる。特に、引き戻し用空気圧シリン
ダを打撃用の空気圧シリンダの前部に位置させた場合に
は打撃用シリンダの前部が重くなってしまい、水平方向
へ打撃を行うには打撃用空気圧シリンダ用支持部材を大
型で強固な構造にしなければならないが、本実施例の構
造を採ることによってそのような不具合を解消できる。
【0045】なお、本実施例ではハンマ15を後退位置
で停止させる例について説明したが、三方弁9に連通さ
せる図10に示す空気通路を、前進用空気通路41の代
わりに交代用空気通路42とすることによってハンマ1
5を前進位置で停止させることができる。
【0046】また、本実施例では排気通路を43を三方
弁9に連通させて選択的に大気解放させる例を示した
が、排気通路43は必ずしも開閉させる必要がなく、常
時大気解放させておいたといしても上記実施例と同様の
効果を得ることができる。このようにする場合、前進用
空気通路41と後退用空気通路42とのうち何れか一方
を開閉弁(図示せず)を介して大気に連通させるように
する。本実施例で示したように排気通路43を打撃停止
時に閉塞させるようにすると、ピストン10を空気圧力
によって停止位置に保持しておくことができる。このた
め、停止後はハンマ15は一定位置に位置決めされた状
態となる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように第1の発明に係る加
振装置は、ハンマ駆動用ピストンの後端側へ圧力空気を
供給する前進用空気通路と、前記ピストンの前端側へ圧
力空気を供給する後退用空気通路とのうち何れか一方を
大気解放用弁を介して大気に連通させ、この大気解放用
弁を加振時に閉じかつ加振停止時に開く構造としたた
め、加振停止時にはピストンは前端側あるいは後端側に
圧力空気が供給されて後退あるいは前進し、ハンマが後
退位置あるいは前進位置まで移動する。
【0048】したがって、打撃終了後にハンマが後退位
置と前進位置との途中で止まることがないから、始動を
確実に行うことができる。このため、打撃作業を中断す
ることなく円滑に行うことができ、能率を高めることが
できる。しかも、空気圧シリンダに供給する圧力空気の
流れを制御してハンマを前進位置あるいは後退位置で停
止させるため、従来用いたハンマ引き戻し用空気圧シリ
ンダは不要になる。
【0049】第2の発明に係る加振装置は、前記第1の
発明の加振装置において、大気解放用弁を三方弁とし、
前進用空気通路,後退用空気通路とのうち何れか一方の
空気通路と、シリンダ内外を連通する排気通路とをこの
三方弁を介して大気に連通させてなり、この三方弁を、
加振時に前記空気通路を閉塞させると共に排気通路を大
気解放させ、かつ加振停止時に前記空気通路を大気解放
させると共に排気通路を閉塞させる構造としたため、加
振停止時にはハンマが後退位置あるいは前進位置まで移
動すると共に、ピストンが空気圧力によって停止位置に
保持される。
【0050】したがって、第1の発明と同様に始動を確
実に行うことができると共に、停止後にハンマが移動す
るのを規制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る加振装置によってワークを打撃し
ている状態を示す側面図である。
【図2】本発明に係る加振装置を示す側面図である。
【図3】加振装置の後端部を拡大して示す断面図であ
る。
【図4】加振装置の前端部を拡大して示す断面図であ
る。
【図5】加振装置の後端部の平面図である。
【図6】図5におけるA矢視図である。
【図7】図3におけるVII−VII線断面図である。
【図8】図3におけるVIII−VIII線断面図である。
【図9】図8における空気圧シリンダのIX−IX線断面図
である。
【図10】本発明に係る加振装置の動作を説明するため
の構成図で、同図(a)は前進時の状態を示し、同図
(b)は引き戻し時の状態を示し、同図(c)は停止時
の状態を示す。
【符号の説明】
1 加振装置 6 空気圧シリンダ 7 圧力空気供給源 8 自動切換弁装置 9 三方弁 10 ピストン 11 筒体 12 通路形成ブロック 21 前進用空気孔 22 後退用空気孔 23 排気孔 24 前進用空気孔 25 後退用空気孔 26 排気孔 27 連通孔 32 バルブボディ 33 空気通路 34 弁体 35 前進用空気孔 36 後退用空気孔 41 前進用空気通路 42 後退用空気通路 43 排気通路 W ワーク

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストンの前端にシリンダ外へ突出する
    ハンマが設けられ、このピストンの後端側と前端側とに
    自動切換弁によって選択的に圧力空気を供給してピスト
    ンを前後進させて前記ハンマをワークに接離させる加振
    装置において、ピストンの後端側へ圧力空気を供給する
    前進用空気通路と、ピストンの前端側へ圧力空気を供給
    する後退用空気通路とのうち何れか一方を大気解放用弁
    を介して大気に連通させ、この大気解放用弁を、加振時
    に閉じかつ加振停止時に開く構造としたことを特徴とす
    る加振装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の加振装置において、大気
    解放用弁を三方弁とし、前進用空気通路,後退用空気通
    路とのうち何れか一方の空気通路と、シリンダ内外を連
    通する排気通路とをこの三方弁を介して大気に連通させ
    てなり、この三方弁を、加振時に前記空気通路を閉塞さ
    せると共に排気通路を大気解放させ、かつ加振停止時に
    前記空気通路を大気解放させると共に排気通路を閉塞さ
    せる構造としたことを特徴とする加振装置。
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