JP3478086B2 - 油圧装置用動力発生機 - Google Patents

油圧装置用動力発生機

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JP3478086B2
JP3478086B2 JP28349497A JP28349497A JP3478086B2 JP 3478086 B2 JP3478086 B2 JP 3478086B2 JP 28349497 A JP28349497 A JP 28349497A JP 28349497 A JP28349497 A JP 28349497A JP 3478086 B2 JP3478086 B2 JP 3478086B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,圧縮空気の空圧を
油圧に変換して、油圧式の加工機械等に駆動力を供給す
る油圧装置用動力発生機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、空油変換器は、油圧の増圧のため
の空圧部の往復動制御用の部分と、実際に油圧を生成す
るための圧縮駆動部とを、並列配置或いは直列配置によ
り設置したものが知られている。
【0003】また、油圧装置用動力発生機としては特開
平7−285015号公報に「携帯用油圧式加工機」が
公開されているものがある。
【0004】この「携帯用油圧式加工機」は、ハウジン
グの小型軽量化を図るものであって、シリンダ内のピス
トンヘッドの前後に第1,第2のチャンバが規定されて
おり、この第1,第2のチャンバに油溜めとなるリザー
バがそれぞれ連通されている。シリンダを含む本体内の
モータ、ポンプによって加圧された油がリザーバからピ
ストンヘッド後部の第1チャンバに供給されると、第1
チャンバへの加圧油の供給に伴うピストンが前進するこ
とによって、ピストンの先端のハウジングに対向する一
対の加工治具が作動し、所望の機械加工が行われるよう
になっている。
【0005】この公報記載の携帯用油圧式加工機は、本
体の一部を形成するポンプケース内であってシリンダに
隣接した位置にリザーバが設けられ、第2チャンバの容
積変動に応じた収縮、膨張のもとで負圧の発生を防止す
る可撓性エアバックが、内部の大気に連通してリザーバ
内に配設されたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ように、空圧部の往復動制御部分と圧縮駆動部とを並列
に又は直列に配置すると大型となり、手持ち式の油圧工
具に適用した場合に小型軽量化の疎外要因となってい
た。
【0007】また、従来の空油変換器の場合、空圧部の
往復動制御用のエアと、圧縮ピストン駆動用のエアを別
々の場所から排気しているため、排気構造の重複により
小型化が難しいという問題がある。
【0008】さらに、特開平7−285015号の「携
帯用油圧式加工機」は、駆動力を増大させるとリザーバ
の容量が増大するため、手持ち式の油圧工具に適用する
と小型軽量化に限界があった。
【0009】本発明は、このような問題に着目してなさ
れたものであり、手持ち式の油圧工具に油圧を供給する
場合に、小型軽量化を促進できる油圧装置用動力発生機
を提供すると共に、圧縮空気を用いて油圧ポンプを作動
させる際に、圧縮空気の排気音を極力遮音することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1にかかる油圧装置用動力発生機
は、圧縮エアを導入・排気するハンドルの前方にエアシ
リンダと油圧ポンプとが直列に配置され、前記エアシリ
ンダの後端部にシリンダヘッド部が設けられ、前記エア
シリンダ内のピストンに設けられたピストンロッドの前
端部を、前記油圧ポンプの油圧路に挿通して、前記ハン
ドルに設けられたトリガをハンドル側に引いたときに、
前記ピストンを往復動させて前記油圧ポンプの吸入と吐
出を行う油圧装置用動力発生機であって、前記エアシリ
ンダの周囲に圧縮空気の供給チャンバが区画形成される
と共に、前記シリンダヘッド部の後部に前記ピストンの
往復動を制御するピストン制御機構の格納室が設けら
れ、この格納室と前記供給チャンバとは、前記トリガを
前記ハンドルから離間させているときに遮断され、前記
トリガを前記ハンドルに近づけるように引いたときに、
両者を互いに連通させるメインバルブを介して、連通・
遮断可能とされ、前記ピストン制御機構は、前記格納室
と前記供給チャンバとが連通状態にあって、前記ピスト
ンがシリンダヘッド部に最接近した位置にあるときに、
前記供給チャンバの圧縮空気を前記エアシリンダのチャ
ンバ内に供給して前記ピストンを前記油圧ポンプ側に移
動させ、前記ピストンが前記チャンバの最大位置に到達
する直前から再度チャンバの最小位置に戻るまで、前記
チャンバの空気を前記格納室内に排気させ、このチャン
バへの圧縮空気の供給・排気により、前記ピストンの往
復動を制御するように構成され、前記ピストンに、前記
エアシリンダ内部を連通させる通気孔が備えられ、前記
ピストンの前記シリンダヘッドに臨む面に、前記通気孔
を閉鎖するピストンダンパが設けられ、前記格納室から
延びる圧縮空気の排気経路と前記供給チャンバの圧縮空
気の供給経路とが前記ハンドルにおいて並列に設けられ
ていることを特徴とする。
【0011】また、本発明の請求項2の油圧装置用動力
発生機は、請求項1の油圧装置用動力発生機において、
前記ピストン制御機構は、前記シリンダヘッド部の軸中
心側の円筒状凹部と、この円筒状凹部の外側の円筒状空
間部とを有し、前記円筒状凹部に前記ピストンロッドの
後端部を突出させると共にこのピストンロッドの他端部
に前記円筒状凹部内を摺接する往復動制御バルブを設
け、前記円筒状空間部に、前記エアシリンダのチャンバ
内に圧縮空気を供給・排気する吸排気制御バルブを前後
方向にスライド可能に設け、前記シリンダヘッド部と前
記吸排気制御バルブは、前記ピストンが前記シリンダヘ
ッド部に近接した位置から前記油圧ポンプ側に前進移動
する時に、前記吸排気制御バルブを前方に位置させて前
記供給チャンバと前記エアシリンダ内のチャンバとを連
通させ、前記ピストンが前記油圧ポンプ側の往復動死点
近傍から再度シリンダヘッド近傍に後退移動するとき
に、前記吸排気制御バルブを後方に位置させて前記エア
シリンダ内のチャンバと前記格納室とを連通させ、前記
円筒状凹部の中間部は、前記円筒状空間部を介して前記
供給チャンバに連通すると共に、前記円筒状凹部の格納
壁側の部位は前記円筒状空間部の後部と連通し、前記往
復動制御バルブは、前記ピストンが前進移動において前
記油圧ポンプ側の往復動死点に到達する直前に、前記円
筒状空間部後方の圧縮空気を前記格納室に排気させて前
記吸排気制御バルブを前方から後方に移動させ、前記ピ
ストンが後退移動において前記シリンダヘッド部側の往
復動死点に到達する直前に、前記吸排気制御バルブの後
方に圧縮空気を送って、前記吸排気制御バルブを後方か
ら前方に移動させることを特徴とする。
【0012】また、本発明の請求項3の油圧装置用動力
発生機は、請求項1、2の何れかの油圧装置用動力発生
機において、前記ハンドルの下部に前記格納室から延び
る圧縮空気の排気経路に整流フィルタを設けたことを特
徴とする。
【0013】本発明の請求項1にかかる油圧装置用動力
発生機によれば、ピストン制御機構において、トリガを
引いたままの状態を維持していると、メインバルブが供
給チャンバと格納室とを連通させ、トリガを離すとメイ
ンバルブが供給チャンバと格納室とを遮断する。メイン
バルブが供給チャンバと格納室とを連通させているとき
に、ピストン制御機構がピストンを往復動させて、油圧
工具に油圧の供給を行う。ピストンを往復移動時におけ
る後退移動時に、エアシリンダ内のチャンバに充填され
た圧縮空気を格納室内に排気し、この格納室内に排気さ
れた圧縮空気の排気経路と供給チャンバへの圧縮空気の
供給系路とが並列して設けられているので、小型化が促
進される。また、ピストン制御機構が格納室内に格納さ
れるので、消音化が促進される。
【0014】本発明の請求項2にかかる油圧装置用動力
発生機によれば、往復動制御バルブが吸排気制御バルブ
の後方の圧縮空気を円筒状凹部に沿って格納室内に排気
すると共に、吸排気制御バルブがエアシリンダ内の圧縮
空気を円筒状空間部から格納室内に排気する際に環状に
排気するので、ピストン制御機構内の圧縮空気の排気す
る断面積が拡大し、ピストン制御機構内の排気音や、吸
排気制御バルブや往復動制御バルブの往復動時の音が遮
音される。
【0015】本発明の請求項3にかかる油圧装置用動力
発生機によれば、排気経路に整流フィルタが設けられて
いるので、バルブの往復動や圧縮空気の排気音が更に減
衰される。
【0016】
【発明の実施の形態】次に,本発明の好ましい実施形態
にかかる油圧装置用動力発生機を図面に基づいて説明す
る。
【0017】図1は本発明の1実施形態の油圧装置用動
力発生機の構成を概略示したものである。この油圧装置
用動力発生機1の主要構成を概略説明すると、油圧装置
用動力発生機1は、エアシリンダ2と油圧ポンプ3とが
直列に配置され、エアシリンダ2内のピストン4のピス
トンロッド5の一端部を、油圧ポンプ3の油圧路である
加圧室34に保持させて、ピストン4の往復動により油
圧ポンプ3から油圧シリンダへ油の吸入と吐出を行うも
のである。
【0018】エアシリンダ2の油圧ポンプ3の反対側の
位置には、ピストン4とエアシリンダ2と共同して圧縮
空気のチャンバ6を形成するシリンダヘッド部7が設け
られている。このシリンダヘッド部7のピストン4の反
対側の部位に、ピストン制御機構Pが設けられている。
このピストン制御機構Pは、格納ハウジング52により
区画された格納室Rの内部に配設されている。シリンダ
ヘッド部7は、ピストンロッド5を中心として円筒形状
に突出するインナーハウジング8と、このインナーハウ
ジング8の外側に位置する円筒状のミドルハウジング9
とにより構成されている。
【0019】ピストン制御機構Pは、インナーハウジン
グ8と、ミドルハウジング9と、インナーハウジング8
とミドルハウジング9との間の円筒状空間部10と、チ
ャンバ6内への圧縮空気の吸排気を行う円筒状の吸排気
制御バルブ11と、インナーハウジング8の内側の円筒
状凹部73,74と、円筒状凹部73の底部から突出し
たピストンロッド5の他端部に摺動自在に保持された円
筒状の往復動制御バルブ12とにより構成されている。
【0020】吸排気制御バルブ11は、エアシリンダ2
側の第1切替位置13にスライドしたときに、チャンバ
6内に圧縮空気を導入する一方、吸排気制御バルブ11
がエアシリンダ2から遠退いた第2切替位置14にスラ
イドしたときに、チャンバ6内の圧縮空気を格納室Rに
排気する。
【0021】往復動制御バルブ12は、ピストン4がチ
ャンバ6の最圧縮位置に位置するときに、吸排気制御バ
ルブ11を第1切替位置13に位置させ、ピストン4が
チャンバ6の最膨張位置に位置する直前に吸排気制御バ
ルブ11を第2切替位置14に位置させる。
【0022】これらの往復動制御バルブ12、インナー
ハウジング8、吸排気制御バルブ11、ミドルハウジン
グ9、エアシリンダ2はピストンロッド5を中心として
同心状に配置されている。
【0023】この油圧装置用動力発生機1では、圧縮空
気がミドルハウジング9の周面に供給されている状態
で、吸排気制御バルブ11を第1切替位置13に位置さ
せると、圧縮空気がエアシリンダ2のチャンバ6内に導
入され、ピストン4が付勢力に抗して油圧ポンプ3側に
移動する。
【0024】ピストン4がチャンバ6の最小位置に位置
する直前になると、ピストンロッド5の後端部に保持さ
れた往復動制御バルブ12により、吸排気制御バルブ1
1が第2切替位置14側に移動して、圧縮空気がミドル
ハウジング9に供給される状態が遮断されると共に、チ
ャンバ6内の圧縮空気が排気される。
【0025】チャンバ6内の圧縮空気が排気されると共
に、ピストン4が付勢力によりシリンダヘッド部7側に
戻る。ピストン4がシリンダヘッド部7側に移動してチ
ャンバ6の最大位置に位置すると、往復動制御バルブ1
2により吸排気制御バルブ11が第1切替位置13側に
移動し、再び、ミドルハウジング9を介してチャンバ6
内に圧縮空気が導入される。ミドルハウジング9への圧
縮空気の供給が遮断されえると、ピストン4の往復動作
が停止する。
【0026】このように、ピストン4の往復動作を制御
する往復動制御バルブ12、インナーハウジング8,吸
排気制御バルブ11,ミドルハウジング9がピストンロ
ッド5を中心として同心円状に配置形成されているの
で、小型化並びに軽量化が促進されると共に、ピストン
4の往復時に吸排気制御バルブ11と、往復動制御バル
ブ12とのバルブ音が減衰される。
【0027】次に、この油圧装置用動力発生機1の各部
について詳細に説明する。
【0028】油圧装置用動力発生機1は、ハンドル部1
5の底部16に圧縮空気のエアホースが接続される接続
口17が設けられている。ハンドル部15の前部18に
は、接続口17から導入される圧縮空気をエアーシリン
ダ2の外周側に形成された供給チャンバ27へ導く供給
路19と、エアーシリンダ2等からの使用済みの空気を
排気する排気路20とが並列して設けられている。
【0029】また、ハンドル部15の後部21にはミド
ルハウジング9内への圧縮空気の供給・停止を行うため
のメインバルブ22をピストンロッド5に沿ってスライ
ドさせるためのトリガ23が設けられている。
【0030】メインバルブ22の配置される配置空間2
4には、ハンドル部15の上部25を経てトリガ23に
より操作される図示しないバルブに通じる空気通路26
が通じており、当該バルブにより前記配置空間24は圧
縮空気供給源と排気口に選択的に接続される。
【0031】トリガ23を引いていない状態では、バル
ブを介して配置空間24内へ圧縮空気源からの圧縮空気
が供給されており、この圧縮空気がメインバルブ22の
上端面に作用してメインバルブ22を前方に押圧移動さ
せ、前記供給チャンバ27とミドルハウジング9間を遮
断して、ミドルハウジング9内への圧縮空気の供給を遮
断している。
【0032】トリガ23を引くとバネの付勢力に抗して
バルブが切り換えられて空気通路26を介して前記配置
空間24を排気口に接続する。これによって、配置空間
24内のメインバルブ22の上端面の圧縮空気が排気さ
れて、メインバルブ22は下端面に作用する供給チャン
バ27内の圧縮空気の圧力で後方へ移動されて、圧縮空
気がミドルハウジング9内に供給されて油圧装置用動力
発生機1を作動させる。
【0033】更に、トリガ23の引き込みを止めて元に
戻すと、バルブにより空気通路26を介して配置空間2
4に供給された圧縮空気がメインバルブ22の上端部に
作用して、メインバルブ22を前方に移動させ、供給チ
ャンバ27とミドルハウジング9の間を閉じて圧縮空気
の供給を遮断し、油圧装置用動力発生機1の作動を停止
する。
【0034】ハンドル部15の前方のエアーシリンダ2
には、ピストンロッド5に固定されたピストン4が摺動
自在に保持されている。エアーシリンダ2の外周は、圧
縮空気の供給チャンバ27を形成するアウターハウジン
グ28によって覆われている。アウターハウジング28
は円筒状に形成され、ハンドル部15の空気供給路19
と連通接続されている。
【0035】アウターハウジング28の内側には、供給
チャンバ27の圧縮空気を制御する円筒状のメインバル
ブ22がスライド自在に配設されている。メインバルブ
22は、下端面がエアーシリンダ2の上端面と当接・離
反することによって、供給チャンバ27とミドルハウジ
ング9の外周面との間を遮断・連通させる。すなわち供
給チャンバ27内の駆動用圧縮空気を油圧装置用動力発
生機1へ供給または停止させることで油圧装置用動力発
生機1の起動・停止を行う。ミドルハウジング9の内側
に配備されるインナーハウジング8とミドルハウジング
9はエアシリンダ2のシリンダヘッド部7を構成してい
る。
【0036】エアーシリンダ2の一方の端部である前端
部には、油圧シリンダを備えた油圧ポンプ3が固定され
ている。油圧ポンプ3のエアーシリンダ2の内部に臨む
部位には、エアシリンダー2の内径と同径同大の円形凹
部30が穿設されており、この円形凹部30の内周及び
底部にバンパ31が固定されている。円形凹部30の底
部の中心には、ピストンロッド5の前端部32がスライ
ド自在に保持される円筒穴33が形成されており、円筒
穴33は油圧ポンプ3の油圧路を構成している。ピスト
ンロッド5の前端部32と円筒穴33は、ピストンロッ
ド5の前端部32の前の加圧室34が水密が保持される
ように、シールされている。
【0037】バンパ31は、例えば耐油性のブチルゴム
などのプラスチックエラストマー等からなり、リング状
の形状に形成され、中心部側がピストン4に向かって膨
出している。バンパ31のピストン4側の外周部にはリ
ング状のワッシャ35が配設されている。ワッシャ35
はピストンロッド5側の中心部がバンパ31の周面の形
状に沿って突出しており、バンパ31の膨出部分の補強
を行っていると共に、ピストン4とワッシャ35とを離
間方向に弾性付勢するコイルスプリング36を支持して
いる。バンパ31はチャンバ6内の圧縮空気で駆動され
るピストン4をその往復動端で緩衝させて停止させる。
【0038】ピストン4の周面には、図8に示すよう
に、シールリング37が填め込まれている。シールリン
グ3は、エアシリンダ2とピストン4の周面とをシール
している。ピストン4はピストンロッド5に設けられた
固定フランジ38に支持されている。ピストン4のバン
パ31に臨む面とバンパ31の反対側の面との間には、
ピストン4をエアシリンダ2内に挿入する際の通気孔3
9が開口されている。ピストン4のバンパ31の反対側
の面には、ピストンダンパ40が取り付けられている。
ピストンダンパ40はチャンバ6に空気が充填されると
きに通気孔39をシールすると共に、ピストン4がイン
ナーハウジング8に衝突することを緩和する。ピストン
ダンパ40のインナーハウジング8側にはリング状のビ
ード41(図8参照)が突出して形成されている。
【0039】ピストン4とシリンダヘッド部7との間に
は、圧縮空気の吸気・排気により膨張収縮するチャンバ
6が形成される。チャンバ6には、インナーハウジング
8に開口されたポート42が臨んでいる。このポート4
2は、インナーハウジング8の下部であって、チャンバ
6に臨む面から円筒状空間部10の前側外周面まで延び
ており、吸排気制御バルブ11により開閉される。ポー
ト42は、図1に示すように、メインバルブ22が開い
て、吸排気制御バルブ11が第1切替位置13に位置し
ているとき、ミドルハウジング9のポート43b,吸排
気制御バルブ11のポート69と連通して、供給チャン
バ27の圧縮空気をチャンバ6内に導入する。
【0040】なお、ポート42は、図2に示すように、
吸排気制御バルブ11が油圧ポンプ3から遠い位置の第
2切替位置14に位置しているとき、ミドルハウジング
9とインナーハウジング8との隙間58と連通して、チ
ャンバ6の圧縮空気を排気路20に排気する。すなわ
ち、図5に示すように、チャンバ6が最も膨張する最大
位置に到達する前に、ポート42は排気状態になり、コ
イルスプリング36の付勢力により、ピストン4がシリ
ンダヘッド部7側に押されることにより、ポート42、
隙間58を介してチャンバ6内の圧縮空気が排気され
る。
【0041】エアシリンダ2の外周には、圧縮空気をチ
ャンバ6及び空気溜め59に供給するための供給チャン
バ27が形成される。図2に示すように、この供給チャ
ンバ27は、エアシリンダ2と、アウターハウジング2
8と、円筒状のグリップアダプタ45と、グリップアダ
プタ45の前後端部に固定されるシールリング46,4
7とにより形成される。アウターハウジング28の下部
には、ハンドル部15から延びる圧縮空気の供給路19
が通じている。グリップアダプタ45には供給路19と
供給チャンバ27を通じる穴48が開口されている。
【0042】アウターハウジング28の前端部側に位置
するシールリング46は、油圧ポンプ3のフランジ49
に保持されて固定されている。シールリング46は、エ
アシリンダ2の外周面とアウターハウジング28の内周
面との気密を保持するようにシールしている。
【0043】アウターハウジング28の後端部側に位置
するシールリング47は、アウターハウジング28の後
端部内壁面に突設されたフランジ50に支持されてい
る。シールリング47の内側には、前述のメインバルブ
22の前端部がスライド可能に当接している。シールリ
ング47は、アウターハウジング28の内周面とメイン
バルブ22前端部との間の気密を保つようにシールして
いる。
【0044】メインバルブ22の配置空間51は、ハン
ドル部15の前部を形成する円筒形の格納ハウジング5
2と、ミドルハウジング9の後部の段設部分53と、ア
ウターハウジング28の後端部と、シールリング47と
によって区画されている。ミドルハウジング9の段設部
分53と格納ハウジング52との間は、気密を保つこと
ができるようにシールされている。
【0045】メインバルブ22は略「L」字形の断面を
呈した環状形状に形成され、後端部の厚肉部分54が、
格納ハウジング52とミドルハウジング9との間に形成
された配置空間51内に摺動可能に配置されており、肉
薄の下端面はエアーシリンダ2の上端面と対峙して供給
チャンバ27に臨んでいる。なお、格納ハウジング52
の上部には前述の空気通路26が開口しており、空気通
路26を介してメインバルブ22の厚肉部分54後端面
が臨んでいる配置空間51へ圧縮空気が供給され、また
は配置空間51から圧縮空気が排気されるようになって
いる。
【0046】メインバルブ22は、空気通路26を介し
て圧縮空気が配置空間51内に供給されているときは、
メインバルブ22の肉厚部分54の後端面に作用する圧
縮空気前方に偏倚されて下端面がエアーシリンダ2の上
端面に押しつけられて、供給チャンバ27とミドルハウ
ジング9間を遮断している。また、配置空間51内の圧
縮空気が空気通路26を介して排気されるときには、肉
厚部分54の後端に作用していた圧縮空気による偏倚力
がなくなり、肉薄部分の下端に作用する供給チャンバ2
7内の圧縮空気の作用で後方へ偏倚して、下端面がエア
ーシリンダ2の上端面から離反して、供給チャンバ27
とミドルハウジング9間を連通させる。
【0047】ミドルハウジング9の前端部は、インナー
ハウジング8と共にシリンダヘッド部7を形成してお
り、エアシリンダ2の後端部内側に気密に嵌合されてい
る。図3に示すように、ミドルハウジング9の前端部外
周にはシールリング55が設けられており、シールリン
グ55によりミドルハウジング9の前端部とエアシリン
ダ2の後端部とのシールがなされている。ミドルハウジ
ング9の前端部内周にはシールリング56が設けられて
おり、シールリング56はインナーハウジング8の前端
部とミドルハウジング9との間をシールしている。ミド
ルハウジング9のエアシリンダ2側の上下部分には前述
のポート43a,43bが開口されている。このポート
43a、43bは円筒状のインナーハウジング8の外周
面全体に破線状に配列されていても良い。
【0048】ミドルハウジング9とインナーハウジング
8との間には、吸排気制御バルブ11を配設する円筒状
空間部10が形成されている。図2〜図7に示すよう
に、円筒状空間部10の後部外周壁57はインナーハウ
ジング9側に形成されている。後部外周壁57とミドル
ハウジング9の後部との間には、隙間58が設けられて
いる。この隙間58は、吸排気制御バルブ11が第2切
替位置14に位置しているとき、チャンバ6の圧縮空気
をポート42,吸排気制御バルブ11のポート69を通
して空気を排気させる。この隙間58は吸排気制御バル
ブ11の周囲を取り巻くように形成されている。
【0049】円筒状空間部10の後部には、吸排気制御
バルブ11の後端部との間に空気を貯留させて、吸排気
制御バルブ11を第1切替位置13側に前進させるため
の空気溜め59(図3,図4参照)が設けられるように
なっている。この空気溜め59において、吸排気制御バ
ルブ11の後端部内周面と円筒状配設室57との間に
は、空気溜め59内に空気を通す隙間61が設けられて
いる。
【0050】また、インナーハウジング8の前側上部か
ら内壁中間部にかけては、ポート62が開口され、イン
ナーハウジング8の内側に形成された円筒状凹部73,
74と連通している。図2に示すように、円筒状凹部7
3,74の内壁面に設けられたシールリング75、76
が往復動制御バルブ12の外周面から離れているとき、
ポート62から入り込む圧縮空気は、往復動制御バルブ
12との摺接面との間の隙間63を通り、更に、吸排気
制御バルブ11の後部に開口したポート64、隙間61
を介して空気溜め59に入り込む。
【0051】すなわち、図2に示すように、吸排気制御
バルブ11が、エアシリンダ2から離間した第2切替位
置14にあるとき、インナーハウジング8のポート62
は、往復動制御バルブ12との隙間63と、インナーハ
ウジング8の後部のポート64が連通する。これによ
り、隙間61を介して空気溜め59内に圧縮空気が導入
され、吸排気制御バルブ11が第2切替位置14から第
1切替位置13に移動する。
【0052】吸排気制御バルブ11は、図4に示すよう
に、エアシリンダ2側の内壁にシール65を有し、エア
シリンダ2側の外壁にシールリング66を有する。ま
た、吸排気制御バルブ11の内壁であってシールリング
65より後方側には凹部67が形成され、吸排気制御バ
ルブ11の外壁であってシールリング66より後方側に
は凹部68が形成されている。凹部67,68はポート
69により連通している。凹部68は吸排気制御バルブ
11の全周に形成され、ポート69は断続的に全周に取
り囲んでいる。吸排気制御バルブ11の外壁中央部に
は、シールリング70が設けられ、更にこのシールリン
グ70の後方にある外壁には全周を覆う凹部71が形成
されている。吸排気制御バルブ11の後端部外壁にはシ
ールリング72が設けられている。
【0053】シールリング65、66は、吸排気制御バ
ルブ11が第2切替位置14にあるとき、インナーハウ
ジング8のポート42とミドルハウジング9のポート4
3a、43bとを遮断している。シールリング66,7
0は、吸排気制御バルブ11が第1切替位置13にある
とき、ポート42,43b、69を連通し、圧縮空気を
チャンバ6に送るようにシールする。また、シールリン
グ66,70は、吸排気制御バルブ11が第2切替位置
14にあるとき、ポート42,69、凹部68、隙間5
8が連通するように、シールする。シールリング72は
空気溜め59に空気が溜められる場合にシールを行う。
なお、インナーハウジング8の外周の中央部に設けられ
たシールリング8aは吸排気制御バルブ11の前後の空
間のシールを行っている。
【0054】インナーハウジング8の内側には、図5,
図6に示すように、内径の異なる円筒状凹部73、74
が連なって段設されている。該円筒状凹部73、74の
内壁面にはそれぞれシールリング75,76が配設され
ている。円筒状凹部73,74内には、往復動制御バル
ブ12が収容されており、シールリング75,76と往
復動制御バルブ12の細径部77、及び太径部78の外
周面とが協働して、インナーハウジング8のポート62
から入ってくる圧縮空気を、往復動制御バルブ12の細
径部77、太径部78との隙間、ポート64を通して、
空気溜め59に供給し、または、空気溜め59内の圧縮
空気を排気通路へ排気させる。
【0055】また、シールリング75,76は、ピスト
ンロッド5が後退する際に往復動制御バルブ12に摩擦
力を与え、ピストンロッド5の戻り動作に若干の遅れを
伴って往復動制御バルブ12が後退移動して、シールリ
ング80のシールが解除されたとき、空気溜め59の圧
縮空気を排気する。
【0056】往復動制御バルブ12はピストンロッド5
の後端部にスライド可能に支持される。往復動制御バル
ブ12はピストンロッド5の後端部にストッパ79によ
り抜けが防止されている。往復動制御バルブ12の太径
部78の後部外周にはシールリング80が取り付けられ
ており、シールリング80は、インナーハウジング8の
ポート64の内壁側の縁部に設けられた凹部81を通過
するときに、空気溜め59の空気を排気する。なお、格
納ハウジング52の縦壁部にある符号94はブロックバ
ンパである。
【0057】吸排気制御バルブ11を第1切替位置13
から第2切替位置14にスライドさせるのは、空気溜め
59から圧縮空気を円筒状凹部74内に排気することに
より行われるが、この円筒状凹部74へ排気された空気
は格納室R内から排気路20に送られる。また、ピスト
ン4が油圧ポンプ3側からシリンダヘッド部7側に戻る
際にチャンバ6内の空気は、隙間58から格納室R内に
排気され、排気路20から排気される。このように、格
納室R内にピストン4の往復を行う圧縮空気の排気が行
われ、しかも、環状に排気されるので、格納室Rが小さ
く形成される一方、環状並びにピストンロッド5の軸方
向に排気されるため排気面積を十分に確保でき、ピスト
ン4の往復動作の速度を速めることができる。
【0058】エアーシリンダ2の前部には、油圧シリン
ダを備えた油圧ポンプ3が固定されている。該油圧ポン
プ3の前端部周縁にはフランジ89が突出して形成され
ており、フランジ89には、油圧シリンダ90がボルト
により固定されている。油圧ポンプ3のエアーシリンダ
2側に面した端部には、図1に示すように、エアーシリ
ンダ2の内部周壁と略同径同大の円形凹部35が形成さ
れており、この円形凹部35の中心部には、ピストンロ
ッド5の前端部32を水密にスライド自在に保持する円
筒穴33が形成されている。該円筒穴33は、油圧吸入
口85と油圧吐出口86を介してリザーバと油圧シリン
ダ90に連続している。ピストンロッド5の前端部32
が円筒穴33の内部を往復動することにより、油圧吸入
口85を介してリザーバ内の油が円筒穴33内に吸入さ
れ、更に油圧吐出口86を介して油が吐出されて油圧シ
リンダ90内へ供給される。油圧吸入口85の近傍及び
油圧吐出口86の近傍には、円筒穴33内の油が油圧吸
入口85から流出すること及び油圧シリンダ90側の油
が円筒穴33内へ流入することを防止するチェックバル
ブ87,88がそれぞれ配備されている。
【0059】油圧シリンダ90は、ピストン4の往復動
作の繰り返しにより、油圧シリンダ90内のオイルチャ
ンバ91内に油が充填されて、押圧部92が前進する。
アタッチメントホルダ93に油圧工具が取り付けられて
いる状態において、押圧部92が前進すると、押圧部9
2の押圧動作により油圧工具に対して仕事が行われる。
フランジ89及び油圧シリンダ90には油圧シリンダ9
0内部のオイルチャンバ91の油を排出可能な吐出バル
ブ(図示省略)が設けられている。この吐出バルブを開
くと、オイルチャンバ91内の油が油圧ポンプ3のシリ
ンダの途中から外に排出され、排出された油は図示しな
いリザーバに貯留される。油圧工具としては、例えば、
金属の棒鋼を折り曲げるベンダーや、或いは、切断する
カッター等が取り付けられる。
【0060】次に、本発明の油圧装置用動力発生機の動
作を図2〜図7に基づいて説明する。
【0061】図2は、トリガ23が引かれてメインバル
ブ22の後部に供給されていた圧縮空気が排気され、メ
インバルブ22が後退して供給チャンバ27とミドルハ
ウジング9との間が連通された直後の状態を示す。ピス
トン4はコイルスプリング36の復元力によってシリン
ダヘッド部7の近傍に接近してチャンバ6の容積が最小
になっている。
【0062】メインバルブ22が開くと、まず、エアシ
リンダ2の周りに円筒状に形成された供給チャンバ27
内の圧縮空気が、ミドルハウジング9の上部にあるポー
ト43a、43bを経由して、吸排気制御バルブ11を
収容している円筒状空間部10に入り込む。圧縮空気は
吸排気制御バルブ11の前端側に作用して、該吸排気制
御バルブ11を円筒状空間部10の後部に後退させ、円
筒状空間部10の前部上部のポート43a、43bから
の圧縮空気が入り込む。
【0063】円筒状空間部10の前部に入り込んだ圧縮
空気は、インナーハウジング8の上部に開口するポート
62、インナーハウジング8の円筒状凹部73,往復動
制御バルブ12の前端縁部の隙間63、円筒状凹部7
4,ポート64、隙間61を経由して、空気溜め59に
入り込む。空気溜め59に圧縮空気が溜まることによ
り、図3に示すように、吸排気制御バルブ11がピスト
ン4側に近接するように前進する。
【0064】図3は、吸排気制御バルブ11が前進して
第1切替位置13に停止した状態を示す。吸排気制御バ
ルブ11が第1切替位置13に位置すると、ポート43
bとインナーハウジング8の前部上部に開口するポート
62が遮断される一方、インナーハウジング8の前部下
部に開口するポート42と吸排気制御バルブ11の前部
に開口されたポート43bとが連通する。また、ポート
43bから入り込む圧縮空気は吸排気制御バルブ11の
前端、ポート62を経由して空気溜め59に供給され続
けている。供給チャンバ27の圧縮空気は、ポート43
b、69,42を介してチャンバ6内のピストン4の後
面に供給され、ピストン4が油圧ポンプ3側に変移す
る。このピストン4はコイルスプリング36を圧縮して
コイルスプリング36の弾発付勢力を増強させて行く。
ピストン4の油圧ポンプ3側への変移により、ピストン
ロッド5が円筒状凹部73,74の奥部に入り込み、往
復動制御バルブ12がピストンロッド5の後端に形成し
たストッパー79に押されて前方に移動し、やがて円筒
状凹部74とポート64との間の連通を遮断する。
【0065】ピストン4がコイルスプリング36を圧縮
して行き、チャンバ6が最も膨張する位置に到達する直
前に、図4に示すように、往復動制御バルブ12のシー
ルリング80と凹部81とのシールが解除される。シー
ルリング80と凹部81とのシールの解除により、空気
溜め59の空気が隙間58,ポート64,往復動制御バ
ルブ12と円筒状凹部74の内壁の隙間を通して排気さ
れる。また、ピストンロッド5が油圧ポンプ3側に最接
近するために、ピストンロッド5後端のストッパ79に
より、往復動制御バルブ12が円筒状凹部73,74の
段部に填り込む。
【0066】空気溜め59の空気が排気されると、図5
に示すように、吸排気制御バルブ11はその前端側に作
用している圧縮空気の作用で第2切替位置14側に移動
する。これにより、チャンバ6と、ポート42、69、
隙間58、排気路20とが連通し、チャンバ6の空気が
排気されると共に、ピストン4がコイルスプリング36
の弾発付勢力によってシリンダヘッド部7側に移動し始
める。
【0067】吸排気制御バルブ11が第2切替位置14
に位置し、チャンバ6が排気路20と通ずると、図6に
示すように、ピストン4がコイルスプリング36の弾発
付勢力により、ピストン4がシリンダヘッド部7側に移
動する。ピストン4の移動に伴ってピストンロッド5が
格納ハウジング52の縦壁側に移動する。往復動制御バ
ルブ12はシールリング75,76との摺動による摩擦
抵抗などにより円筒状凹部73,73の段部に少しの時
間保持されているが、やがて前端面側に作用する圧縮空
気の作用によって後方へ移動し、ピストンロッド5と共
に格納ハウジング52の縦壁部側に向かって移動する。
【0068】図7に示すように、ピストン4がシリンダ
ヘッド部7側に接近してシリンダヘッド部7側の往復死
点に到達する直前になると、インナーハウジング8のポ
ート62が、再び、円筒状凹部73と往復動制御バルブ
12の隙間(シールリング75,76間)、円筒状凹部
74と往復動制御バルブ12の隙間(シールリング7
6,80間)、ポート64,隙間61を経由して空気溜
め59と連通する。これにより、空気溜め59に空気が
溜まり始め、第2切替位置14に位置した吸排気制御バ
ルブ11が第1切替位置13に向かって移動し始める。
【0069】吸排気制御バルブ11が第1切替位置13
に向かって移動すると、再度、図2の状態に状態を遷移
して図7間での工程を繰り返す。トリガ23を引いたま
まの状態を維持してメインバルブ22が供給チャンバ2
7を解放している限り、ピストン4が往復動を繰り返し
駆動して、図1に示す油圧ポンプ3の油圧吸入口85か
ら油が吸引され、油圧吐出口86から油圧シリンダ90
のオイルチャンバ91内に油が充填され、油圧シリンダ
90による仕事を行うことができる。
【0070】
【発明の効果】本発明の請求項1にかかる油圧装置用動
力発生機によれば、ピストン制御機構において、ピスト
ンを往復移動時における後退移動時に、エアシリンダ内
のチャンバに充填された圧縮空気を格納室内に排気し、
この格納室内に排気された圧縮空気の排気経路と供給チ
ャンバへの圧縮空気の供給系路とが並列して設けられて
いるので、小型化が促進される。また、ピストン制御機
構が格納室内に格納されるので、消音化が促進される。
【0071】本発明の請求項2にかかる油圧装置用動力
発生機によれば、往復動制御バルブが吸排気制御バルブ
の後方の圧縮空気を円筒状凹部に沿って格納室内に排気
すると共に、吸排気制御バルブがエアシリンダ内の圧縮
空気を円筒状空間部から格納室内に排気する際に環状に
排気するので、ピストン制御機構内の圧縮空気の排気す
る断面積が拡大し、ピストン制御機構内の排気音や、吸
排気制御バルブや往復動制御バルブの往復動時の音が遮
音される。
【0072】本発明の請求項3にかかる油圧装置用動力
発生機によれば、排気経路に整流フィルタが設けられて
いるので、バルブの往復動や圧縮空気の排気音が更に減
衰される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる油圧装置用動力発
生機の主要構成を示す断面図
【図2】図1の油圧装置用動力発生機のピストンが最も
シリンダヘッド部に接近した状態の断面図
【図3】図1の油圧装置用動力発生機のチャンバ内に圧
縮空気が入り込んでピストンが前進し始めた状態の断面
【図4】図1の油圧装置用動力発生機のピストンがチャ
ンバの最大位置に向かって移動する状態の断面図
【図5】図1の油圧装置用動力発生機のピストンがチャ
ンバの最大位置に到達して吸排気制御バルブが第2切替
位置に位置した状態の断面図
【図6】図1の油圧装置用動力発生機のピストンがコイ
ルスプリングの弾発力によりシリンダヘッド部側に後退
して、チャンバ内の空気が排気される状態の断面図
【図7】図1の油圧装置用動力発生機のピストンがシリ
ンダヘッド部側に接近して、吸排気制御バルブ後部の空
気溜めに圧縮空気が入り始める状態の断面図
【図8】ピストンロッド及び往復動制御バルブの断面図
【符号の説明】
1 油圧装置用動力発生機 2 エアシリンダ 3 油圧ポンプ 4 ピストン 5 ピストンロッド 6 チャンバ 7 シリンダヘッド部 8 インナーハウジング 9 ミドルハウジング 10 円筒状空間部 11 吸排気制御バルブ 12 往復動制御バルブ 13 第1切替位置 14 第2切替位置 15 ハンドル部 19 供給路(供給経路) 20 排気路(排気経路) 22 メインバルブ 26 供給チャンバ 28 アウターハウジング 34 加圧室 42 ポート 43a、43b ポート 52 格納ハウジング 69 ポート 85 油圧吸入口 86 油圧吐出口 P ピストン制御機構 R 格納室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F15B 3/00 F15B 15/22 B25F 5/00 - 5/02 F04B 23/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮エアを導入・排気するハンドルの前方
    にエアシリンダと油圧ポンプとが直列に配置され、前記
    エアシリンダの後端部にシリンダヘッド部が設けられ、
    前記エアシリンダ内のピストンに設けられたピストンロ
    ッドの前端部を、前記油圧ポンプの油圧路に挿通して、
    前記ハンドルに設けられたトリガをハンドル側に引いた
    ときに、前記ピストンを往復動させて前記油圧ポンプの
    吸入と吐出を行う油圧装置用動力発生機であって、 前記エアシリンダの周囲に圧縮空気の供給チャンバが区
    画形成されると共に、 前記シリンダヘッド部の後部に前記ピストンの往復動を
    制御するピストン制御機構の格納室が設けられ、 この格納室と前記供給チャンバとは、前記トリガを前記
    ハンドルから離間させているときに遮断され、前記トリ
    ガを前記ハンドルに近づけるように引いたときに、両者
    を互いに連通させるメインバルブを介して、連通・遮断
    可能とされ、 前記ピストン制御機構は、前記格納室と前記供給チャン
    バとが連通状態にあって、前記ピストンがシリンダヘッ
    ド部に最接近した位置にあるときに、前記供給チャンバ
    の圧縮空気を前記エアシリンダのチャンバ内に供給して
    前記ピストンを前記油圧ポンプ側に移動させ、前記ピス
    トンが前記チャンバの最大位置に到達する直前から再度
    チャンバの最小位置に戻るまで、前記チャンバの空気を
    前記格納室内に排気させ、このチャンバへの圧縮空気の
    供給・排気により、前記ピストンの往復動を制御するよ
    うに構成され、前記ピストンに、前記エアシリンダ内部を連通させる通
    気孔が備えられ、前記ピストンの前記シリンダヘッドに
    臨む面に、前記通気孔を閉鎖するピストンダンパが設け
    られ、 前記格納室から延びる圧縮空気の排気経路と前記供給チ
    ャンバの圧縮空気の供給経路とが前記ハンドルにおいて
    並列に設けられていることを特徴とする油圧装置用動力
    発生機。
  2. 【請求項2】請求項1の油圧装置用動力発生機におい
    て、 前記ピストン制御機構は、前記シリンダヘッド部の軸中
    心側の円筒状凹部と、この円筒状凹部の外側の円筒状空
    間部とを有し、前記円筒状凹部に前記ピストンロッドの
    後端部を突出させると共にこのピストンロッドの他端部
    に前記円筒状凹部内を摺接する往復動制御バルブを設
    け、 前記円筒状空間部に、前記エアシリンダのチャンバ内に
    圧縮空気を供給・排気する吸排気制御バルブを前後方向
    にスライド可能に設け、 前記シリンダヘッド部と前記吸排気制御バルブは、前記
    ピストンが前記シリンダヘッド部に近接した位置から前
    記油圧ポンプ側に前進移動する時に、前記吸排気制御バ
    ルブを前方に位置させて前記供給チャンバと前記エアシ
    リンダ内のチャンバとを連通させ、前記ピストンが前記
    油圧ポンプ側の往復動死点近傍から再度シリンダヘッド
    近傍に後退移動するときに、前記吸排気制御バルブを後
    方に位置させて前記エアシリンダ内のチャンバと前記格
    納室とを連通させ、 前記円筒状凹部の中間部は、前記円筒状空間部を介して
    前記供給チャンバに連通すると共に、前記円筒状凹部の
    格納壁側の部位は前記円筒状空間部の後部と連通し、 前記往復動制御バルブは、前記ピストンが前進移動にお
    いて前記油圧ポンプ側の往復動死点に到達する直前に、
    前記円筒状空間部後方の圧縮空気を前記格納室に排気さ
    せて前記吸排気制御バルブを前方から後方に移動させ、
    前記ピストンが後退移動において前記シリンダヘッド部
    側の往復動死点に到達する直前に、前記吸排気制御バル
    ブの後方に圧縮空気を送って、前記吸排気制御バルブを
    後方から前方に移動させることを特徴とする油圧装置用
    動力発生機。
  3. 【請求項3】請求項1、2の何れかの油圧装置用動力発
    生機において、前記ハンドルの下部に前記格納室から延
    びる圧縮空気の排気経路に整流フィルタを設けたことを
    特徴とする油圧装置用動力発生機。
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