JP3300651B2 - 安定化電源装置 - Google Patents

安定化電源装置

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JP3300651B2
JP3300651B2 JP31370097A JP31370097A JP3300651B2 JP 3300651 B2 JP3300651 B2 JP 3300651B2 JP 31370097 A JP31370097 A JP 31370097A JP 31370097 A JP31370097 A JP 31370097A JP 3300651 B2 JP3300651 B2 JP 3300651B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定値以上の過電
流が入力された際に、その電流が出力されないように制
御するようになった安定化電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電化製品等においては、所定値以上の負
荷電流(過電流)が流れることによって、発火、発煙等
が生じるおそれがあるために、過電流が入力された際
に、その過電流を検出する安定化電源装置が使用されて
いる。このような安定化電源装置の一例を図5に示す。
【0003】この安定化電源装置20は、銅板によって
構成されたインナーリード21上に、出力用素子として
のPNP型の出力用トランジスタチップ22が、半田2
3によって導電状態でマウントされており、また、イン
ナーリード21上には、出力用トランジスタチップに隣
接して、制御用ICチップ24が、絶縁性接着剤25に
よって、絶縁状態でマウントされている。
【0004】PNP型の出力用トランジスタチップ22
は、一対の金線27aおよび27bによって、出力用ト
ランジスタチップ22に隣接してインナーリード21上
にマウントされた制御用ICチップ24に電気的に接続
されている。
【0005】制御用ICチップ24は、金線27eによ
って、長板状をした接地用アウターリード28cに電気
的に接続されるとともに、金線27fによって、インナ
ーリード21に接続された出力用リード部21aに電気
的に接続されている。インナーリード21上にマウント
されたPNP型の出力用トランジスタチップ22、制御
用ICチップ24は、各金線27a〜27fと、出力用
リード部21a、接地用アウターリード28cおよび入
力用アウターリード28aとともに、モールド樹脂29
によって封止されている。インナーリード21に設けら
れた出力用リード部21a、接地用アウターリード28
cおよび入力用アウターリード28aは、それぞれ、モ
ールド樹脂29から延出している。
【0006】図6は、このような安定化電源装置20の
等価回路図である。入力用アウターリード28aは、金
線27cにより、PNP型の出力用トランジスタチップ
22のエミッタに接続されており、入力用アウターリー
ド28aから入力される電流が、出力用トランジスタチ
ップ22のエミッタに入力されている。出力用トランジ
スタチップ22のコレクタは、出力用トランジスタチッ
プ22の裏面より半田23を介して、インナーリード2
1に接続されている。また、制御用ICチップ24は、
金線27fを介して、インナーリード21の出力用リー
ド部21aに接続されている。
【0007】出力用トランジスタチップ22のベース
は、金線27bを介して、抵抗24bに接続されてお
り、抵抗24bが、制御用ICチップ24に設けられた
制御用トランジスタ24cのコレクタに接続されてい
る。
【0008】制御用トランジスタ24cのエミッタは、
抵抗24hおよび金線27eを介して、接地用アウター
リード28cに接続されており、この接地用アウターリ
ード28cが接地されている。制御用トランジスタ24
cのエミッタと接地用アウターリード28cとの間に設
けられた抵抗24hを流れる電流Idは、過電流保護回
路24aによって検出されるようになっている。過電流
保護回路24aは、金線27eおよび接地用アウターリ
ード28cを介して接地されている。
【0009】制御用トランジスタ24cのベースには、
コンパレーター24dの出力端子が接続されており、こ
のコンパレーター24dの出力端子は、過電流保護回路
24aにも接続されている。コンパレーター24dのプ
ラス入力端子には、金線27eおよび接地用アウターリ
ード28cを介して接地された電源24eから所定の基
準電圧Vref が入力されている。また、コンパレーター
24dのマイナス入力端子には、抵抗24fおよび金線
27fを介して、出力用トランジスタチップ22のコレ
クタと、接地された接地用アウターリード28cとの間
に直列接続された一対の抵抗24fおよび24gの接続
点の電位が入力されている。
【0010】このような構成の安定化電源装置20で
は、制御用ICチップ24に設けられたコンパレーター
24dのプラス入力端子に、常時、基準電圧Vref が入
力されているために、通常、コンパレーター24dの出
力は、ハイレベルになっている。これにより、制御用ト
ランジスタ24cがオン状態になるとともに、出力用ト
ランジスタ22もオン状態になる。従って、入力用アウ
ターリード28aから入力される電流Iin が、出力用ト
ランジスタチップ22を通過し、この出力用トランジス
タチップ22裏面より半田23を介してインナーリード
21の出力用リード部21aから、出力電流Ioとして
出力される。
【0011】このとき、出力電流Ioに対応した電圧
が、制御用ICチップ24内に設けられた一対の抵抗2
4fおよび24gによって分圧されて、コンパレーター
24dのマイナス端子に入力されており、このマイナス
端子に入力された電圧が、コンパレーター24dのプラ
ス入力端子に入力されている基準電圧Vref よりも大き
くなると、コンパレーター24dの出力が反転してロー
レベルになる。これにより、制御用トランジスタ24c
がオフ状態になるとともに、出力用トランジスタ22も
オフ状態になり、入力用アウターリード28aから入力
される電流が、インナーリード21からは出力されなく
なる。従って、インナーリード21の出力用リード部2
1aからの出力電流Ioが、コンパレーター24dのプ
ラス入力端子に入力される基準電圧Vref に対応した電
流値以上になると、インナーリード21の出力用リード
部21aから出力されない状態になる。
【0012】このような安定化電源装置20では、入力
用アウターリード28aに所定値以上の過電流Iopが入
力されると、出力用トランジスタチップ22のベース電
流が増加し、制御用トランジスタ24cを通って抵抗2
4hに流れる電流Idが増加する。抵抗24hに流れる
電流Idは、電流保護回路24aによって検出されてお
り、抵抗24hを流れる電流Idが所定値以上になる
と、電流保護回路24aは、コンパレーター24dの出
力をローレベルとして、制御用トランジスタ24cをオ
フする。これにより、出力用トランジスタチップ22が
オフされ、入力用アウターリード28aに入力された過
電流は、出力用トランジスタチップ22を流れず、イン
ナーリード21の出力用リード部21aから出力されな
くなる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このように、安定化電
源装置20では、入力電流Iinに対する出力用トランジ
スタチップ22のベース電流を、制御用トランジスタ2
4に接続された抵抗24hを流れる電流Idとしてモニ
ターして、出力用トランジスタチップ22に入力される
過電流を検出するようになっている。この場合、出力用
トランジスタチップ22を流れる過電流Iop(入力電流
Iin)は、抵抗24hを流れる電流Idと、出力用トラ
ンジスタチップ22の電流増幅率とhfeとの積(Iop=
Id×hfe)になる。従って、出力用トランジスタ22
を流れる過電流Iopは、出力用トランジスタチップ22
の電流増幅率に依存することになる。
【0014】しかしながら、出力用トランジスタチップ
22の電流増幅率hfeは、量産される出力用トランジス
タチップ22では、±30%程度のバラツキがあり、し
かも、温度に依存して増減するとともに、出力用トラン
ジスタチップ22の入出力端子間の電圧差によっても増
減するために、抵抗24hを流れる電流Idによって
は、過電流を精度よく検出することができないという問
題がある。
【0015】図7は、図5および図6に示す安定化電源
装置20にて検出される過電流の温度依存性を示すグラ
フであり、また、図8は、その安定化電源装置20にて
検出される過電流の入出力間電圧依存性を示すグラフで
ある。このように、安定化電源装置20は、温度および
入出力間電圧によって、出力される電流値にバラツキが
生じる。このような出力電流値のバラツキは、設計上で
は3倍程度、実効値でも1.5倍程度になる。
【0016】また、制御用ICチップ24に組み込まれ
る抵抗24hは、シリコンウエハーに対する拡散抵抗を
利用して形成されているために、抵抗値のバラツキが大
きく、温度変化によっても抵抗値にバラツキが生じるお
それがあり、これによっても、過電流を精度よく検出す
ることができなくなる。
【0017】本発明は、このような問題を解決するもの
であり、その目的は、過電流を精度よく検出することが
でき、従って、制御される過電流のバラツキを制御する
ことができる安定化電源装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の安定化電源装置
は、入力電流が出力用素子を介して出力されるようにな
っており、その出力用素子が制御用ICチップによって
制御されることにより、過電流が出力されないように制
御される安定化電源装置であって、前記制御用ICチッ
には、前記出力用素子からの出力電圧が一対の抵抗に
より分圧された分圧電圧と基準電圧とを比較してその基
準電圧に対応した出力を行うように制御を行い、前記出
力用素子に入力される電流または前記出力用素子から出
力される電流のいずれか一方が流れるように抵抗体が設
けられており、この抵抗体を流れる電流をモニターして
過電流を検出すると前記出力用素子をオフする過電流保
護回路が前記制御用素子に設けられており、前記出力用
素子はインナーリード上にマウントされており、前記抵
抗体はそのインナーリードの側縁部に沿って延びる接続
部を備え前記インナーリードとは絶縁状態で設けられた
アウターリード上にダイボンディングされ、前記抵抗体
と出力用素子との間及び前記アウターリードの接続部と
制御用ICチップとの間を電気的に接続してなることを
特徴とする。
【0019】
【0020】前記制御用ICチップは、前記出力用素子
からの出力電圧が一対の抵抗により分圧された分圧電圧
と基準電圧とを比較するコンパレーターと、該コンパレ
ーターの出力素子が接続された該コンパレーターの出力
により前記出力用素子をオン状態又はオフ状態とする制
御を行う制御用トランジスタとを備えると共に、前記過
電流保護回路が前記コンパレーターの出力端子に接続さ
れている。
【0021】前記出力用素子は、PNP型トランジスタ
またはPチャンネルMOS電界効果型トランジスタであ
り、前記抵抗体は、出力用素子に入力される電流が流れ
るようになっている。
【0022】前記出力用素子は、NPN型トランジスタ
またはNチャンネルMOS電界効果型トランジスタであ
り、前記抵抗体は、出力用素子から出力される電流が流
れるようになっている。
【0023】
【発明の実態の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて詳細に説明する。
【0024】図1は、本発明の安定化電源装置の基本と
なる構成例を示す斜視図である。この安定化電源装置1
0は、銅板によって構成されたインナーリード11上
に、出力用素子としてのPNP型の出力用トランジスタ
チップ12が、半田13によって導伝状態でマウントさ
れており、また、インナーリード11上には、出力用ト
ランジスタチップ12に隣接して、制御用ICチップ1
4が、絶縁性接着剤15によって絶縁状態でマウントさ
れている。
【0025】PNP型の出力用トランジスタチップ12
は、一対のP型半導体層の間にN型半導体層を挟んだ状
態で、各P型半導体層上に電極がそれぞれ設けられて構
成されている。インナーリード11上には、一方のP型
半導体層上に設けられた電極が、半田13によって導電
状態でマウントされている。このPNP型の出力用トラ
ンジスタチップ12の他方のP型半導体層に設けられた
電極上には、抵抗体16が、例えば熱圧着等によってダ
イボンディングされている。抵抗体16は、熱圧着に限
らず、接着剤、半田等によって、PNP型の出力用トラ
ンジスタチップ12にダイボンディングするようにして
もよい。抵抗体16は、適当な抵抗値を有するCu、A
u、Ag、Al、Ni等の金属、あるいはセラミック類
等によって構成されている。
【0026】PNP型の出力用トランジスタチップ12
は、一対の金線17aおよび17bによって、制御用I
Cチップ14に電気的に接続されている。また、出力用
トランジスタチップ12上にマウントされた抵抗体16
は、金線17cを介して、インナーリード11とは絶縁
状態で設けられた長板状の入力用アウターリード18a
に電気的に接続されるとともに、金線17dを介して、
制御用ICチップ14に電気的に接続されている。
【0027】制御用ICチップ14は、金線17eによ
って、インナーリード11の出力用リード部11aに電
気的に接続されるとともに、金線17fによって、イン
ナーリード11とは絶縁状態で設けられた長板状の接地
用アウターリード18cに電気的に接続されている。イ
ンナーリード11上にマウントされたPNP型の出力用
トランジスタチップ12、制御用ICチップ14は、各
金線17a〜17fと、インナーリード11の出力用リ
ード部11a、入力用アウターリード18aおよび接地
用アウターリード18cとともに、モールド樹脂19に
よって封止されており、インナーリード11の出力用リ
ード部11a、入力用アウターリード18aおよび接地
用アウターリード18cの各先端部がモールド樹脂19
から延出している。
【0028】図2は、このような安定化電源装置10の
等価回路図である。入力用アウターリード18aに接続
された抵抗体16は、PNP型の出力用トランジスタチ
ップ12のエミッタに接続されており、入力用アウター
リード18aからの入力電流Iinが抵抗体16を通過し
て、出力用トランジスタチップ12のエミッタに入力さ
れるようになっている。また、抵抗体16を通過する電
流Idは、金線17dおよび17bによって、制御用I
Cチップ14内に設けられた過電流保護回路14aに与
えられており、この過電流保護回路14aによって、抵
抗体16を流れる電流Idがモニターされている。過電
流保護回路14aは、金線17fおよび接地用アウター
リード18cを介して接地されている。
【0029】出力用トランジスタチップ12のコレクタ
は、この出力用トランジスタチップ12の裏面と半田1
3とを介して、インナーリード11に電気的に接続され
ている。
【0030】出力用トランジスタチップ12のベース
は、金線17aを介して、制御用ICチップ14に設け
られた抵抗14bに接続されており、抵抗14bが、制
御用トランジスター14cのコレクタに接続されてい
る。
【0031】制御用トランジスタ14cのベースは、コ
ンパレーター14dの出力端子が接続されている。ま
た、制御用トランジスタ14cのエミッタは、金線17
fを介して接地用アウターリード18cに接続されてお
り、接地用アウターリード18cが接地されるようにな
っている。コンパレーター14dの出力端子は、過電流
保護回路14aにも接続されている。
【0032】コンパレーター14dのプラス入力端子に
は、金線17fおよび接地用アウターリード18cを介
して接地された電源14eから所定の基準電圧Vref が
入力されており、また、コンパレーター14dのマイナ
ス入力端子には、金線17eを介して接続された出力用
トランジスタチップ12のコレクタと、金線17fを介
して接続された接地用アウターリード18cとの間に、
直列接続された一対の抵抗14fおよび14gの接続点
の電位が入力されている。
【0033】このような構成の安定化電源装置10で
は、制御用ICチップ14に設けられたコンパレーター
14dのプラス入力端子に基準電圧Vref が入力されて
いるために、通常、コンパレーター14dの出力はハイ
レベルになっている。これにより、制御用トランジスタ
14cがオン状態になって、出力用トランジスタ12が
オンされる。従って、入力用アウターリード18aから
入力される電流Iinが、出力用トランジスタチップ12
上にマウントされた抵抗体16および出力用トランジス
タチップ12を通過し、出力用トランジスタチップ12
裏面より半田13を介して出力用リード部11aから出
力電流Ioとして出力される。
【0034】このとき、出力電流Ioに対応した電圧
が、制御用ICチップ14内に設けられた一対の抵抗1
4fおよび14gによって分圧されて、コンパレーター
14dのマイナス端子に入力されており、このマイナス
端子に入力された電圧が、コンパレーター14dのプラ
ス入力端子に入力されている基準電圧Vref よりも大き
くなると、コンパレーター14dの出力が反転してロー
レベルになる。これにより、制御用トランジスタ14c
がオフ状態になって、出力用トランジスタ12もオフさ
れ、入力用アウターリード18aから入力される電流I
inは、出力用リード部11aからは出力されない。従っ
て、出力用リード部11aからの出力電流Ioは、コン
パレーター14dのプラス入力端子に入力される基準電
圧Vref に対応した電流以下に制御される。
【0035】このような安定化電源装置10において、
入力用アウターリード18aに過電流が入力されると、
抵抗体16を流れる過電流が過電流保護回路14aによ
って検出される。これにより、過電流保護回路14a
は、コンパレーター14dの出力をローレベルとして、
制御用トランジスタ14cをオフ状態とし、出力用トラ
ンジスタチップ12をオフする。その結果、入力用アウ
ターリード18aに入力された過電流は、インナーリー
ド11の出力用リード部11aからは出力されなくな
る。
【0036】このように、出力用トランジスタチップ1
2に過電流が入力される場合には、その過電流が抵抗体
16によって検出され、制御用トランジスタ14cがオ
フ状態とされて、出力用トランジスタチップ12もオフ
されるために、出力用リード部11aから過電流が出力
されるおそれがない。
【0037】出力用トランジスタチップ12上にダイボ
ンディングされた抵抗体16としては、温度依存性が小
さなものが特に好適であり、抵抗体16の温度依存性が
小さいものを使用することにより、安定化電源装置10
自体の温度依存性が小さくなり、温度変化による安定化
電源装置10の出力電流のバラツキが抑制される。ま
た、抵抗体16は、出力用トランジスタチップ12上に
ダイボンディングされているために、抵抗体16の抵抗
値は、出力されることを防止するための電流に対応した
ものとすることができ、これによっても、安定化電源装
置10は、過電流を確実に制御することができる。
【0038】図3は、本発明の安定化電源装置10の実
施の形態を示す要部の斜視図である。この例では、入力
用アウターリード18aには、インナーリード11の側
縁に沿って延びる接続部が屈曲状態で設けられており、
この接続部上に、抵抗体16が、例えば熱圧着等によっ
てダイボンディングされている。抵抗体16は、熱圧着
に限らず、接着剤、半田等によって、入力用アウターリ
ード18aにダイボンディングするようにしてもよい。
また、抵抗体16は、前述したように、適当な抵抗値を
有するCu、Au、Ag、Al、Ni等の金属、あるい
はセラミック類等によって構成されている。
【0039】抵抗体16は、インナーリード11上に設
けられたPNP型の出力用トランジスタチップ12にお
ける電極と、金線17dによって電気的に接続されてお
り、また、入力用アウターリード18aの接続部が、イ
ンナーリード11上に設けられた制御用トランジスタチ
ップ14の電極に、金線17bによって接続されてい
る。その他の構成は、図1に示す安定化電源装置10と
同様になっている。
【0040】このような安定化電源装置10は、図2に
示す等価回路と同様の構成になっており、入力用アウタ
ーリード18aに過電流が入力されると、入力用アウタ
ーリード18a上にダイボンディングされた抵抗体16
を流れる過電流が、過電流保護回路14aによって検出
される。これにより、過電流保護回路14aは、コンパ
レーター14dの出力をローレベルとして、制御用トラ
ンジスタ14cをオフ状態とし、出力用トランジスタチ
ップ12をオフする。その結果、入力用アウターリード
18aに入力された過電流は、インナーリード11の出
力用リード部11aからは出力されなくなる。
【0041】なお、上記した各実施の形態では、出力用
素子としてPNP型の出力用トランジスタチップ12を
使用する構成であったが、Pチャンネル型MOSトラン
ジスタを使用してもよい。出力用素子としてPチャンネ
ル型MOSトランジスタを使用する場合にも、Pチャン
ネル型MOSトランジスタ上または入力用アウターリー
ド上に抵抗体16がダイボンディングされて、この抵抗
体16を通ってPチャンネル型MOSトランジスタに電
流が入力される。そして、抵抗体16を流れる電流に基
づいて、Pチャンネル型MOSトランジスタに入力され
る過電流が検出され、過電流の出力が制御される。
【0042】図4は、本発明の安定化電源装置10の実
施の形態における等価回路図である。この安定化電源装
置10では、出力用素子として、NPN型の出力用トラ
ンジスタチップ12が使用されており、このNPN型の
出力用トランジスタチップ12上またはインナーリード
11の出力用リード部11a上に抵抗体16がダイボン
ディングされている。NPN型の出力用トランジスタチ
ップ12は、コレクタに入力用アウターリード18aか
らの電流が入力され、エミッタから電流が出力されるよ
うになっており、エミッタから出力される電流が、出力
用トランジスタチップ12上または出力用リード部11
a上にマウントされた抵抗体16を通って、出力用リー
ド部11aから出力される。出力用トランジスタチップ
12のベースは、抵抗14bを介して、制御用トランジ
スタ14cのエミッタに接続されている。この制御用ト
ランジスタ14cのベースには、図2に示す安定化電源
装置10と同様に、コンパレーター14dの出力端子に
接続されており、コンパレーター14dの出力端子が、
抵抗体16を流れる電流を検出する過電流保護回路14
aにも接続されている。制御用トランジスタ14cのコ
レクタには、入力用アウターリード18aからの電流が
入力されている。
【0043】このような安定化電源装置10では、出力
用トランジスタチップ12に過電流が入力されると、そ
の出力用トランジスタチップ12を通過した過電流が抵
抗体16を通過する際に、過電流保護回路14aによっ
て検出される。これにより、過電流保護回路14aは、
コンパレーター14dの出力をローレベルとして、制御
用トランジスタ14cをオフ状態とし、出力用トランジ
スタチップ12がオフされる。その結果、出力用リード
部11aから過電流が出力されることが阻止される。
【0044】なお、上記実施の形態では、出力用トラン
ジスタチップ12と制御用ICチップ14とが、それぞ
れ個別のチップに構成されてインナーリード11上にマ
ウントされていたが、出力用トランジスタチップ12と
制御用ICチップ14とを一体化して1チップとし、こ
の1チップをインナーリード11上にマウントするよう
にしてもよい。
【0045】
【発明の効果】本発明の安定化電源装置によれば、出力
用素子に対する入力電流および出力電流のいずれか一方
が流れるように設けられた抵抗体によって、過電流を検
出するようになっており、かつ、この抵抗体をインナー
リードとは絶縁状態に設けられたアウターリード上にダ
イボンディングすることにより、過電流を高精度で検出
することができ、制御される過電流が、温度等によって
ばらつくおそれがなく、さらに、安定化電源装置を小型
化することができ、また、抵抗体の抵抗値を、検出する
過電流に対応させることも容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の安定化電源装置の実施の形態の一例を
示す要部の斜視図である。
【図2】その安定化電源装置の等価回路図である。
【図3】本発明の安定化電源装置の実施の形態の他の例
を示す要部の斜視図である。
【図4】本発明の安定化電源装置の実施の形態の他の例
を示す等価回路図である。
【図5】従来の安定化電源装置の一例を示す斜視図であ
る。
【図6】その安定化電源装置の等価回路図である。
【図7】その安定化電源装置の温度依存性を示すグラフ
である。
【図8】その安定化電源装置の入出力間電圧依存性を示
すグラフである。
【符号の説明】
10 安定化電源装置 11 出力用インナーリード 11a 出力用リード部 12 出力用トランジスタチップ 14 制御用ICチップ 14a 過電流保護回路 14c 制御用トランジスタ 16 抵抗体 18a 入力用アウターリード 18c 接地用アウターリード
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−136112(JP,A) 特開 平5−326832(JP,A) 特開 平5−335469(JP,A) 特開 平9−45850(JP,A) 特開 平9−45865(JP,A) 特開 平4−61263(JP,A) 特開 平4−57357(JP,A) 特開 昭49−60879(JP,A) 特開 昭62−298814(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05F 1/445,1/56 G05F 1/613,1/618 H01L 27/06 - 27/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力電流が出力用素子を介して出力され
    るようになっており、その出力用素子が制御用ICチッ
    によって制御されることにより、過電流が出力されな
    いように制御される安定化電源装置であって、 前記制御用ICチップには、前記出力用素子からの出力
    電圧が一対の抵抗により分圧された分圧電圧と基準電圧
    とを比較してその基準電圧に対応した出力を行うように
    制御を行い、 前記出力用素子に入力される電流または前記出力用素子
    から出力される電流のいずれか一方が流れるように抵抗
    体が設けられており、 この抵抗体を流れる電流をモニターして過電流を検出す
    ると前記出力用素子をオフする過電流保護回路が前記制
    御用素子に設けられており、 前記出力用素子はインナーリード上にマウントされてお
    り、前記抵抗体はそのインナーリードの側縁部に沿って
    延びる接続部を備え前記インナーリードとは絶縁状態で
    設けられたアウターリード上にダイボンディングされ
    前記抵抗体と出力用素子との間及び前記アウターリード
    の接続部と制御用ICチップとの間を電気的に接続して
    なることを特徴とする安定化電源装置。
  2. 【請求項2】 前記制御用ICチップは、前記出力用素
    子からの出力電圧が一対の抵抗により分圧された分圧電
    圧と基準電圧とを比較するコンパレーターと、該コンパ
    レーターの出力素子が接続された該コンパレーターの出
    力により前記出力用素子をオン状態又はオフ状態とする
    制御を行う制御用トランジスタとを備えると共に、前記
    過電流保護回路が前記コンパレーターの出力端子に接続
    されていることを特徴とする請求項1に記載の安定化電
    源装置。
  3. 【請求項3】 前記出力用素子は、PNP型トランジス
    タまたはPチャンネルMOS電界効果型トランジスタで
    あり、前記抵抗体は、出力用素子に入力される電流が流
    れるようになっていることを特徴とする請求項1又は2
    に記載の安定化電源装置。
  4. 【請求項4】 前記出力用素子は、NPN型トランジス
    タまたはチャンネルMOS電界効果型トランジスタで
    あり、前記抵抗体は、出力用素子から出力される電流が
    流れるようになっていることを特徴とする請求項1又は
    に記載の安定化電源装置。
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