JP3300145B2 - 物体浮揚装置 - Google Patents

物体浮揚装置

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JP3300145B2 JP34781793A JP34781793A JP3300145B2 JP 3300145 B2 JP3300145 B2 JP 3300145B2 JP 34781793 A JP34781793 A JP 34781793A JP 34781793 A JP34781793 A JP 34781793A JP 3300145 B2 JP3300145 B2 JP 3300145B2
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  • Non-Mechanical Conveyors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は物体を空中に浮揚させる
物体浮揚装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置として、下記の各方
式のものが知られている。
【0003】(1)コイルを流れる交流磁界を用いて物
体を磁気的に浮揚、搬送させる方式。 (2)超電導マイスナー効果を利用して浮揚、搬送させ
る方式。 (3)圧搾空気等の加圧気体を用いて浮揚、搬送させる
方式。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これら各装置のうち
(1)及び(2)に記載したものにおいては、浮揚、搬
送の対象とする物体が強磁性体や半導体に限られると共
に、磁気を受ける条件下に置くことが好ましくない物体
に関しては適用できないという欠点がある。また、超電
動マイスナー効果を利用する装置についてはコイルを極
低温まで冷却するために高価な冷却液が必要であり且つ
その消耗の問題などからもコストの増大を招来すると共
に、冷却液の安全性についても配慮しなければならず、
しかも、長時間安定した状態で浮揚させ、搬送するため
には装置の規模を極めて大きくしなければならないとい
う問題がある。
【0005】一方、上記(3)に記載した方式の装置に
おいては、物体の搬送路全面に加圧気体を供給する必要
があり、このために大掛かりな加圧気体供給手段が設け
られ、装置全体としての小型化を図ることが困難である
と共に、供給気体の圧力を広範囲にわたって均一化する
ための制御が容易ではないという問題を擁している。ま
た、該装置においては、いわゆるクリーンルームなど、
雰囲気を清浄に保つべき条件下にて使用される場合、上
記加圧気体供給手段より噴出せられる気体の拡散を防ぐ
ためにこれを吸引回収する手段も必要となり、装置の小
型化を図る上で更なる障害となっていると同時に、気体
の回収を完全に行うことは難しいという問題もある。
【0006】ところで、最近、図37に示す如き装置が
開発されている。なおこの装置は、1983年10月3
日に発行された『日本音響学会講演論文集』の第745
頁及び第746頁において開示されている。
【0007】すなわち、図37において、励振手段10
1により励振される段つき円形振動板102と、これに
対応して配置された反射板103との間に定在波(図示
せず)を生じさせ、発泡スチロールからなる球104
(重さ1.2mg、直径4mm)を複数、音場により浮
揚させている。なお、図37において、重力方向を矢印
gにて示している。この場合、各球104は空中超音波
の波長の1/2間隔で静止し、その位置は音圧の谷であ
ることが判明したとされている。また、浮揚可能な球の
大きさは1/2波長以下がよく、その重さは音圧に関係
するとされている。
【0008】しかしながら、このように定在波を用い、
その節の位置に物体を静止させる構成の装置において
は、現在、供試体としての球104は極めて軽量なもの
に限られ、重量の大きな物体を浮揚させるには振動板1
02の振動振幅を極めて大きくしなければならない。従
って、振動板102やホーン101a(図37参照)の
応力的な破壊に鑑みれば、重量物を長時間安定して浮揚
させることは困難であり、実用化には遠いものと考えら
れる。また、かかる構成において、音波を集束させて強
力音波にする方法を採用し、比較的重い物体でも浮揚を
可能にすることも考えられるが、これでは振動板102
の直径に比べ小さな面積に音波が作用することなり、結
果として小径の物体しか扱うことができない。
【0009】そこで本発明は、上記従来技術の欠点に鑑
みてなされたものであって、扱う物体の材質等の制約が
ないと同時に比較的大きな重量及び寸法の物体を取り扱
え、且つ、小型にしてコストが安く、しかも安全性等の
面からも好適であり、制御も容易な物体浮揚装置を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による物体浮揚装
置は、発振器と、該発振器に接続されて超音波振動を発
生する振動子と、フランジ部を有し前記振動子と直接結
合されて前記超音波振動を増幅するホーンと、前記フラ
ンジ部がパッキンを介して締結され前記振動子と前記ホ
ーンとが内蔵されたケースと、前記ケースから一部突出
して前記ホーンの先端に直接結合されて前記振動子及び
前記ホーンの振動方向と同方向に縦振動する振動体とを
備え、前記振動体の先端部表面から放射される振動の節
を有さない縦振動の超音波の放射圧を被浮揚物体の下面
にて受波して浮揚させるものである。また、前記振動体
は、ストレートホーンであるものである。また、前記振
動体は、厚肉の円板状部材であるものである。また、前
記振動体は、厚肉の矩形板状部材であるものである。ま
た、前記振動体は、略直方体状であって前記縦振動の方
向に伸長して形成されて横方向の振動を抑圧するスリッ
トを有するものである。また、前記振動体の両端部近傍
に垂下状に設けられた付加振動体を有するものである。
また、本発明による物体浮揚装置は、発振器と、該発振
器に接続されて超音波振動を発生する振動子と、前記振
動子と直接結合されて前記超音波振動を増幅するホーン
と、前記ホーンの先端に直接結合された平板状の副振動
体と、平板状であって該副振動体に対して一端側で結合
され、かつ他端側が開放され前記ホーンから伝達される
縦振動に基づいて縞状モードで振動する主振動体とを有
し、前記主振動体の表面上から放射される超音波の放射
圧を被浮揚物体の下面にて受波して浮揚させるものであ
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0012】図1乃至図3は、本発明の第1実施例とし
ての物体搬送装置を示すものである。
【0013】図示のように、当該物体搬送装置は、矩形
板状に形成された振動体1を有している。この振動体1
は例えばその中心部にてホーン2の先端に螺子3(図2
に図示)により締結されている。ただし、振動体1の形
状に関しては、平板状に限らず、その用途等に応じて適
宣可変である。また、ホーン2に対する振動体1の取付
けについても、ロウ付けや溶接など、他の種々の手段を
用いてよく、取付位置も可変である。なお、図1におい
て、ホーン2による超音波振動の振動方向を矢印Uにて
示す。このように、ホーン2は縦振動を行う。振動体1
の長さL(図2参照)及び幅Bは、ホーン2から伝達さ
れる振動に基づく撓み振動の共振長に定められ、図1に
示す撓み曲線Aのような撓み振動をする。
【0014】因に、本実施例の振動体1は、その長さL
が434mm、幅Bが154mm、厚みt(図1に図
示)が3mmとなされ、素材としてジュラルミンが用い
られている。また、ホーン2については、約19.4k
Hzで励振され、先端には振幅が32μmp−p程度の
振動がのせられる。これらの設定により、振動体1の振
動の節はその長さ方向において約54.25mm、幅方
向においては約19.25mmの間隔で現れ、格子状の
振動モードにて振動する。なお、振動体1の各寸法、共
振周波数及びその振幅並びに振動モードの形態について
は、適宣設定することができ、例えば長さLに関しては
1000mm以上とすることが可能である。
【0015】図1に示すように、ホーン2は、振動体1
に対する結合部とは反対側において振動子4と結合され
ている。この振動子4の電極4aと発振器5とが接続さ
れており、振動子4は該発振器5によって励振されて超
音波振動を発生する。ホーン2は、この振動子4が発す
る振動を機械的に増幅するものである。なお、ホーン2
にはフランジ部2bが形成されており、振動子4及び該
ホーン2を内蔵するケース6に対して該フランジ部2b
がパッキン2cを介して締結されている。
【0016】上述したホーン2と、振動子4と、発振器
5と、これらに関連する周辺の部材を、超音波励振手段
と総称する。
【0017】図2及び図3に示すように、搬送されるべ
き物体7の搬送路両側に沿って板状の音波反射部材8が
配置されており、且つ、ケース6に取り付けられてい
る。
【0018】次に、以上のような構成よりなる物体搬送
装置の作用について説明する。
【0019】まず、当該物体搬送装置が含む物体浮揚装
置としての作用について説明する。
【0020】まず、装置の作動に際し、図1に示すよう
に、振動体1が仮想水平面10に対して平行となるよう
に装置の姿勢が調整される。この状態で給電がなされ、
発振器5により振動子4が励振され、ホーン2が縦振動
して該ホーンを通じて振動体1が励振されて撓み振動を
行う。振動体1が撓み振動を行うことにより、該振動体
1より音波(図示せず)が放射される。
【0021】上記のように振動体1が振動を開始した
後、物体7を振動体1上に持ち来し、静かに手を離す。
但し、物体7は、振動体1の振動開始以前に予め振動体
1上に載置しておいてもよい。
【0022】図4は図1における部分Eを拡大したもの
であるが、該図から明らかなように、振動体1より発せ
られる音波の放射圧によって、物体7は該振動体1の表
面から距離e1 を隔てた状態で浮揚する。ここで、この
浮揚距離e1 は、未だ音波を発することなく静止した状
態の振動体1の表面を0(ゼロ)とし、これを基準とし
た距離である。また、振動体1の面積が小さければ、振
動体1は撓み振動をせずにホーン2より付与される縦振
動そのものの振動モードで振動するが、この場合も物体
7は同様に浮揚する。なお、超音波励振手段への給電を
断てば振動体1よりの音波は直ちに停止し、物体7は振
動体1に接触する。
【0023】図1乃至図4に示した物体7は、単に平板
状で比較的軽量のもの、例えば名刺や、合成樹脂製ある
いは金属製の薄板等を想定している。これらの物体は、
本実施例で示した装置を試作し、供試体として浮揚させ
てみたものであるが、この他、図5に示すような形態の
物体7についても実験を行った。すなわち、平板状のキ
ャリア7aと、該キャリア7a上に担持された重量物7
bとからなるものである。図5において、この場合のキ
ャリア7aと振動体1との距離をe2 にて示している。
なお、このようなキャリア7aを必要とする重量物7b
としては、球形に近いものあるいは凹凸を有するものな
ど自体のみにては浮揚し得ない物体や、容器に収容した
状態の粉体又は液体等が挙げられる。但し、自体の底面
が平坦であればキャリア7aを外して該重量物7bのみ
にても浮揚する故、そのような重量物7bについては自
体のみの浮揚実験をも行った他、種々の物体についても
実験を行った。この実験の実際及び該実験により得られ
た諸データ等については後述する。
【0024】上記の実験の結果、浮揚に供する供試体の
材質には何等制約されることがなく、どのような物体で
も浮揚することが判明した。また、軽量なものから重い
ものに亘り幅広く実験を行ったが、軽量物については勿
論浮揚し、重量物に関しては実験中最大のもので直径が
約140mm、重量が約3.26Kgの金属製の物体が
浮揚し、これから、振動体1よりの音波の放射圧によっ
て物体が受ける最大浮力を計算すると21.4g/cm
2 となった。よって、振動体1の表面積よりこの数値を
換算すると、仮に振動体1の全面に亘って延在するよう
な物体であれば、その物体の重量が14.3Kgでも浮
揚可能となる。ただし、比較的軽量の物体を浮揚させる
際は装置に加える振動系への入力電力は130Wで済ん
だが、上記のように重い物体を浮揚させる場合には16
0Wを要した。
【0025】また、前述したように、浮揚実験にはさま
ざまな材質の物体が供されたが、振動体1の表面と対向
する底面の平面精度が高いものほど、重量が大きくとも
浮揚することが判明した。ただし、振動体1の表面の平
面精度が高いこと、また、装置全体の安定性が重要であ
ることも確認された。
【0026】上記から明らかなように、本発明に係る装
置においては、磁性体であるや否やなど、扱う物体の材
質等の制約を受けることがなく、また、磁界中におくこ
とができないもの等、あらゆる物体を浮揚させ、後述の
ように搬送することができる。また、扱う物体の重量及
び寸法が比較的大きくとも、浮揚させ、搬送することが
できるものである。
【0027】続いて、上述した物体浮揚装置を含む物体
搬送装置の作用について説明する。この物体搬送装置
は、前述した物体浮揚装置の構成に、浮揚した状態の物
体7を走行させる走行手段を付加させたものである。
【0028】この走行のための手段の一例として、図6
に示すような構成を採用している。すなわち、振動体1
の表面が仮想水平面10に対して角度θ1 だけ傾斜する
ようになされる。この傾斜θ1 により、物体7に重力に
基づく加速度が生じ、走行する訳である。但し、角度θ
1 については実験では1〜5°に設定された。かかる構
成の場合、物体7を走行させるための駆動源を特に必要
とせず、単に装置を傾けるだけでよいため、装置全体と
しての小型化及びコストの低減が図り易くなっている。
なお、前述したように、超音波励振手段への給電を断て
ば物体7は瞬時に振動体1に接触し、摩擦抵抗により停
止する。
【0029】ところで、上記のようにして物体7が搬送
される際、下記の作用によって搬送路からの逸脱が防止
される。
【0030】すなわち、図2及び図3に示すように、該
搬送路の両側に沿って音波反射部材8が配設されてい
る。図3から明らかなように、これらの音波反射部材8
は振動体1とは非接触の状態であり、図において矢印に
て示すように振動体1の下面より放射される音波を反射
しつつ上記搬送路の側方へと導く。搬送路の側方にはこ
のように導かれた音波が存在することとなるため、これ
が壁となり、物体7が搬送路から逸脱しようとするとこ
れを押し戻す作用をなす。よって物体7が搬送路から逸
脱することがない。また、かかる構成によれば、物体7
は音波反射部材8と接触することがない。但し、このよ
うな音波反射部材8を設けずとも、振動体1の縁からは
み出そうとした物体7が、該振動体1自体が放射する音
波の作用によって内側に引き戻される作用があることが
確認されている。
【0031】次に、上述のように重力を利用して物体7
を走行させる形式とは異なる走行手段を夫々備えた他の
物体搬送装置について説明する。なお、これら各物体搬
送装置は、以下に説明する部分以外は図1乃至図3並び
に図6に示した第1実施例としての物体搬送装置と同様
に構成されているので、装置全体としての説明は重複す
る故に省略し、要部のみの説明に留める。また、以下の
説明において。図1乃至図3並びに図6に示した物体搬
送装置の構成部分と同一の構成部分については同じ参照
符号を用いて示している。
【0032】図7に、本発明の第2実施例としての物体
搬送装置の要部を示す。
【0033】図示のように、当該物体搬送装置において
は、振動体1が、仮想水平面10に対して平行となされ
ている。そして、物体7を走行させる走行手段が、該物
体7が走行すべき方向に沿って互いに所定間隔を隔てて
並設された複数のノズル15を有している。これらのノ
ズル15は例えば振動体1の上方に配設され、斜め後方
より物体7に向けて圧搾空気を噴出する。物体7はこの
噴出する圧搾空気によって加速され、搬送される。これ
らのノズル15と、該ノズル15に圧搾空気を供給する
コンプレッサ(図示せず)等とによって、上記走行手段
として作用する気体噴射手段が構成されている。なお、
加圧して噴射される気体は、空気に限らず、用途に応じ
て、また、雰囲気等の環境に及ぼす影響が許容されるな
らば、種々のものが使用可能である。
【0034】図8は、本発明の第3実施例としての物体
搬送装置の要部を示すものである。上記第2実施例とし
ての物体搬送装置においては気体の噴射によって物体7
を走行させているが、当該装置においては物体7に対し
て超音波を放射し、これを推進力として走行させる。
【0035】すなわち、図示のように、振動体1の上方
に、物体7が走行すべき方向に沿って複数の超音波放射
器20が等間隔にて並べて設けられている。そしてこれ
らの超音波放射器20は、各々が具備した振動板20a
より放射する超音波21が斜め前下方に指向するように
傾斜した状態に設置されている。
【0036】かかる構成においては、物体7は各超音波
放射器20より発せられる音波の放射圧により加速さ
れ、搬送される。
【0037】図9に、本発明の第4実施例としての物体
搬送装置の要部を示す。図8に示した第3実施例として
の物体搬送装置においては物体7の推進のために超音波
放射器20を設けているが、本実施例においては振動体
1自体が発する音波を物体推進用として活用している。
【0038】図示のように、本実施例においては、振動
体1の上方に、物体7が走行すべき方向に沿って複数の
平板状の反射部材25が並べて設けられている。各反射
部材25は振動体1の表面に対してθ2 の角度をなすよ
うに、且つ前方が高くなるように傾けて設置されてい
る。よって、振動体1より上方に向けて放射された音波
26aはこれら反射部材25にて反射し、斜め前下方向
に向って進む。物体7はこの反射波26bにより加速さ
れ、搬送される。
【0039】なお、本実施例においては複数の反射部材
25を個別に設けたが、この他、複数の傾斜部を波状に
形成した長尺の反射部材(図示せず)を1つのみ設ける
構成としてもよい。
【0040】また、図7乃至図9に夫々示した第2乃至
第4実施例においては、ノズル15、超音波放射器20
及び反射部材25を物体搬送路に沿って各々複数並べて
設けているが、これらを単一として、搬送すべき物体7
を追うように移動させる構成とすることも可能である。
【0041】図10は、本発明の第5実施例としての物
体搬送装置を示すものである。当該物体搬送装置におい
ては、物体7を走行させる走行手段が下記のように構成
されている。
【0042】図示のように、振動体1を励振する超音波
励振手段30が該振動体1の右端側に設置され、左端側
に、該超音波励振手段30とほぼ同様の構成を有するエ
ネルギー変換手段31が配置されている。このエネルギ
ー変換手段31は、超音波励振手段30により励振され
た振動体1が発する超音波のエネルギーを再び電気エネ
ルギーに戻すべく変換するものである。具体的には、該
エネルギー変換手段31が具備する振動子4の電極4a
に、抵抗R及びコイルLからなる回路が接続されてお
り、機械的エネルギーとしての超音波エネルギーより変
換された電気エネルギーはこの回路を経ることにより更
にジュール熱に変換され、放散される。
【0043】かかる構成においては、超音波励振手段と
同時にこのエネルギー変換手段31を作用させれば、矢
印Sにて示すように、振動体1に生ずる撓み振動の波が
進行波となる。物体7は、この進行波に載る状態にて走
行する。
【0044】図11に、本発明の第6実施例としての物
体搬送装置の要部を示す。
【0045】図示のように、当該物体搬送装置において
は、物体7の走行のための手段として、物体1の走行方
向側に重り32を搭載させることが行われる。このよう
に重りを載せると、物体7は該物体の走行方向側とその
反対方向側とで重量配分が異なり浮揚した状態にて傾斜
する。すると、振動体1より上方に向けて放射された音
波(図示せず)は物体7の下面にて反射し、その反射波
(図示せず)が斜め後下方向に向かって進む。物体7は
この反射波による推進力によって加速され、走行する。
なお、このような重り32を用いず、物体7自体につい
て走行方向側とその反対方向側との厚さを変えるなどし
て重量配分を異ならしめて傾斜させてもよい。
【0046】図12は、本発明の第7実施例としての物
体搬送装置の要部を示すものである。
【0047】図示するように、この物体搬送装置におい
ては、物体7を走行させるための手段として、物体7の
後部下面に凹凸7dが形成されている。図13から明ら
かなように、この凹凸7dは例えば、該物体7が走行す
べき方向において鉛直面7e及び傾斜面7fとを交互に
且つ連続的に形成することによりなる。そして、該傾斜
面7fは、振動体1の表面に対してθ3 の角度をなすよ
うに、且つ前方が低くなるように形成されている。よっ
て、振動体1より上方に向けて放射された音波26aは
これら傾斜面7fにて反射し、斜め後下方向に向って進
む。物体7はこの反射波26bによる推進力によって加
速され、走行する。
【0048】ところで、図2及び図3に示すように、前
述した各実施例の物体搬送装置においては、物体7の搬
送路からの逸脱を防止するために、搬送路に沿って音波
反射部材8を設け、振動体1の下面側より発せられて該
音波反射部材8に沿って反射された音波を壁として作用
させている。かかる構成により、ある程度の質量までの
物体に対処し得るのであるが、物体7の質量がかなり大
きくなると搬送路外に逸脱しようとする時の慣性も大き
く、音波の壁のみにてはこれを規制することは困難であ
る。そこで図14に示す構成を付加することが行われ
る。
【0049】図14に示すように、重量が大きい物体7
(例えば重量物7bのみからなる)の搬送路の両側に、
平板状の逸脱防止部材35を配設している。よって、物
体7は搬送路から逸脱しようとするとこの逸脱防止部材
35の内側面に極く軽く接触し、逸脱が回避される。
【0050】前述した各実施例においては、1台の物体
搬送装置について示したが、図15に示すように、2台
またはそれ以上の物体搬送装置を、その各々の搬送路が
連続するように直列に並べて設置することができる。こ
のように、搬送路の長さを自在に設定することができ、
自由度が大きく、汎用性に優れている。
【0051】ところで、前述した各実施例の物体搬送装
置によって搬送される被搬送側の実用化の一例として図
16に示す構成を考えた。
【0052】この構成において搬送されるべき物体は、
半導体(ICチップ)を製造する際の一次製品としての
シリコンウェハー40であり、該シリコンウェハー40
を例えば矩形板状に形成したキャリア41上に搭載させ
た状態で前述の物体搬送装置により浮揚させ、搬送する
ことを行う。
【0053】図から明らかなように、キャリア41に
は、略円形のシリコンウェハー40が挿通されるべき円
形の凹部41aが設けられている。この凹部41aの内
周面には例えば4つの突起41bが等間隔にて形成され
ており、シリコンウェハー40は凹部41a内において
これら突起41b上に載置されるようになされている。
そして、キャリア41の両側には、凹部41aに連通す
る切欠部41cが形成されている。この切欠部41c
は、シリコンウェハー40を上記突起41b上に載置し
た状態において該切欠部41cの底面とシリコンウェハ
ー40の下面との間に所定の間隙が生ずる程度の深さを
有している。すなわち、図示しないロボットハンド等が
このシリコンウェハー40を凹部41a内に挿入したり
取り出す際に、上記切欠部41cを通じてシリコンウェ
ハー40を保持するようになされている。
【0054】なお、かかるキャリア41を使用せずに、
直接シリコンウェハー40を搬送することも可能であ
る。
【0055】ここで、前述した各実施例の物体搬送装置
(物体浮揚装置を含む)に関し、搬送(浮揚)に供され
る物体7の大きさによる浮揚状態を確認すべく行った実
験について述べる。
【0056】すなわち、前述した各実施例におけるよう
に格子モード音源の場合、振動体1が撓み振動している
ため、放射される音波の放射圧が放射面上での位置によ
り異なる。そのためクラードニの砂図で得られる格子の
四角形の寸法より小さなものは、振動体1の表面と水平
に安定して浮揚せずに、斜めに傾いて浮揚したり、振動
の節の部分に物体7の一辺が接触してしまう場合があ
る。そこで、撓み振動の波長と物体7の大きさについて
実験的に検討した。なお、物体7として浮揚に供される
供試体は、ベークライトを素材として図17に示す各種
寸法のものを製作した。但し、この図17において、符
合λは撓み振動の1波長を示す。また、この実験におい
ては、振動体1として、長さLが434mm、幅Bが1
78mm、厚みtが3mmのジェラルミン製の矩形状板
を用いた。駆動周波数、すなわち、ホーン2(図1、図
2等参照)の励振周波数は19.11kHzで、格子状
の振動モードの格子の寸法は約32×23mmである。
振動体1の中心、すなわち図2に示す螺子3の頭部での
振動振幅は30μmp−p一定にして測定した。そのと
きの振動系の入力電圧は70Wである。
【0057】浮揚状態を測定した結果を図17の右側部
分に示している。
【0058】上述した格子モードの節の寸法、約32×
23mmは半波長の寸法である。これに対して安定に浮
揚する供試体の寸法は、60×60mm(厚さ1mm)
以上であることが測定された。このことから、ほぼ3/
2波長以上の寸法であれば振動体と水平に安定して浮揚
することが判明した。その概念図を図18に示す。
【0059】次に、本発明の第8実施例としての物体浮
揚装置について図19及び図20に基づいて説明する。
なお、当該物体浮揚装置は、以下に説明する部分以外は
前述の第1実施例としての物体搬送装置に含まれる物体
浮揚装置(図1乃至図3に図示)と同様に構成されてい
るので、装置全体としての説明は省略し、要部のみの説
明に留める。また、以下の説明において、この図1乃至
図3に示した物体浮揚装置の構成部分と同一の構成部分
については同じ参照符合を用いて示している。また、こ
れらのことは、後述する他の実施例の説明に関しても同
様である。
【0060】当該物体浮揚装置においては、物体7を表
面上にて浮揚させるための振動体として、直径60m
m、共振長126mmのステンレス製のストレートホー
ン45を用いた。このストレートホーン45は振幅拡大
率2.5倍のホーン2の先端にM14のねじ(図示せ
ず)で結合されており、振動振幅を数箇所測定した結
果、全体として均一に同相に、すなわち、物体7を浮揚
させるための表面に対して垂直若しくは略垂直に縦振動
していることが確認された。この「同相」とは、ストレ
ートホーン45の振動方向Vが、これが結合されたホー
ン2の振動方向Uと同方向であることを表わすものであ
る。なお、クラードニの砂図では、振動面上に振動の節
がないためパターンが得られないので、図は省略する。
また、このようなストレートホーン45は、1955年
6月27日に発行された『超音波加工に使用する固体ホ
ーンの設計(電気通信学会報)』の第1頁乃至第21頁
などにおいて開示されている。
【0061】上記した構成によっても、物体7はストレ
ートホーン45の表面上において浮揚する。なお、前述
したように、かかる構成においては、ストレートホーン
45はこれを励振するためのホーン2と同相にてピスト
ンのように振動することから、以下、該ストレートホー
ン45の振動モードについて同相ピストンモードと称す
る。
【0062】図21は、本発明の第9実施例としての物
体浮揚装置を示すものである。図示のように、本実施例
においては、物体7を表面上に浮揚させるための振動体
として、比較的厚肉の円板状部材48が使用されてい
る。この円板状部材48の素材としては例えばジュラル
ミン等が挙げられる。また、このような円板状の振動体
は、1981年2月23日に発行された『厚い円板形超
音波放射体(電子通信学会報US80−63)』の第7
頁乃至第12頁などにおいて開示されている。
【0063】かかる構成においても、上記円板状部材4
8はホーン2と同相のピストンモードにて全体が縦振動
し、物体7が円板状部材48の表面上において浮揚す
る。
【0064】次いで、本発明の第10実施例としての物
体浮揚装置を、図22及び図23を参照して説明する。
図示のように、本実施例においては、物体7を表面上に
浮揚させるための振動体として、前述した円板状部材4
8と同様の肉厚を有する矩形板状部材51が使用されて
いる。この矩形板状部材51の素材としては例えばジュ
ラルミン等が挙げられる。また、このような矩形板状の
振動体は、1981年2月23日に発行された『厚い角
板形超音波放射体(電子通信学会報US80−64)』
の第13頁乃至第18頁などにおいて開示されている。
【0065】かかる構成においても、上記矩形板状部材
51はホーン2と同相のピストンモードにて全体が縦振
動を行い、物体7が矩形板状部材51の表面上において
浮揚する。
【0066】また、この構成の物体浮揚装置に対し、図
6乃至図13に示したような走行手段を付加することに
より、物体7の搬送をなし得る物体搬送装置が構成され
る。この搬送を行う場合、図23に示すように、2台ま
たはそれ以上の物体搬送装置を、その各々の搬送路が連
続するように直列に並べて設置すれば、搬送路の長さを
自在に設定することができ、自由度が大きく汎用性に優
れる。
【0067】図24に、本発明の第11実施例としての
物体浮揚装置を示す。図示のように、本実施例において
は、物体7を表面上に浮揚させる振動体55が、略直方
体状に形成されている。この振動体55は例えばアルミ
ニウムなどを素材として形成される。このような振動体
55は、1986年2月24日に発行された『超音波プ
ラスチックウエルダ用大型工具の設計法の検討(電子通
信学会報US85−64)』の第13頁乃至第26頁な
どにおいて開示されている。
【0068】この構成の物体浮揚装置においても、上記
振動体55はホーン2と同相のピストンモードにて全体
が縦振動を行い、物体7が振動体55の表面上において
浮揚する。なお、図24に示すように、振動体55には
その振動方向において伸長する複数、この場合3条のス
リット55aが互いに平行に形成されているが、これら
のスリット55aは、Poisson比の影響による横
方向の振動を抑圧し、放射面で均一な変位分布を得るた
めのものである。
【0069】図24に示した構成の物体浮揚装置に対
し、図6乃至図13に示したような走行手段を付加する
ことにより、物体7の搬送をなし得る物体搬送装置が構
成される。この搬送を行う場合、図24に示すように、
2台またはそれ以上の物体搬送装置を、その各々の搬送
路が連続するように直列に並べて設置すれば、搬送路の
長さを自在に設定することができ、自由度が大きく汎用
性に優れる。
【0070】図25は、本発明の第12実施例としての
物体浮揚装置を示すものである。当該物体浮揚装置は、
上記した第11実施例としての物体浮揚装置が具備する
振動体55の両端部近傍下面側に対して、トラップホー
ンと称される付加振動体57を垂下状態にて装着した点
を除き、該第11実施例たる物体浮揚装置と同様に構成
されている。よって、当該物体浮揚装置においても振動
体55はホーン2と同相のピストンモードにて全体が縦
振動を行い、物体7が振動体55の表面上において浮揚
する。
【0071】上記付加振動体57は、これを装着するこ
とによって、振動体55の放射面上で平坦な鉛直方向の
振動変位分布を実現できるものである。なお、このよう
な付加振動体は、1988年2月23日に発行された
『ウェーブトラップトホーンによる超音波大型工具の振
動モード制御(電子通信情報学会報US87−65)』
の第9頁乃至第16頁などにおいて開示されている。
【0072】次に、本発明の第13実施例としての物体
浮揚装置を図26及び図27に基づいて説明する。
【0073】図示のように、当該物体浮揚装置において
は、物体7をその表面上にて浮揚させるための主振動体
61と、該主振動体61と励振用のホーン2との間に介
在する副振動体62とを備えている。主振動体61は、
ジュラルミン製であり、その長さLが695mm、幅B
が220mm、厚みtが3mmとなされている。また、
副振動体62としては、有限要素法解析で先端面を均一
な振動分布になるように設計されたプレート状のホーン
が用いられ、上記ホーン2の先端に下端部にて締結され
ると共に、上記主振動体61の片側に対して、M6の六
角穴付きボルト18ケを用いて結合してある。
【0074】上記した構成の物体浮揚装置においては、
ホーン2を通じて伝達される縦振動に基づき、主振動体
61が縞状の振動モードにて振動する。その振動モード
をクラードニの砂図により測定したところ、図27に示
すような結果が得られた。この構成によっても、物体7
は主振動体61の表面上において浮揚する。
【0075】図26に示した構成の物体浮揚装置に対
し、図6乃至図13に示したような走行手段を付加する
ことにより、物体7の搬送をなし得る物体搬送装置が構
成される。この搬送を行う場合、図26に示すように、
2台またはそれ以上の物体搬送装置を、その各々の搬送
路が連続するように直列に並べて設置すれば、搬送路の
長さを自在に設定することができ、自由度が大きく汎用
性に優れる。
【0076】前述した各実施例の物体浮揚装置につい
て、物体浮揚状態の実際を確認すべく実験を行った。具
体的には、振動体の振動モードを変えて、振動振幅と浮
揚距離の関係、被浮揚物体の質量と浮揚距離の関係など
の基本的な実験を行った。以下、この実験について説明
する。
【0077】この実験のため、図28に示すような測定
装置を用意した。この測定装置は前述したような各種振
動体(例えば格子モード振動をする振動体1を示す)上
における各種物体7の浮揚距離eを測定するものであ
る。図示のように、レーザ変位計67と、該レーザ変位
計67による測定値を表示するオシロスコープ68と、
該レーザ変位計67より発せられる信号の増幅等を行っ
てオシロスコープ68に表示させるべく両者間に介在す
る変位計本体69とを有している。
【0078】上記レーザ変位計68は、物体7の直上か
ら該物体の上面に向けてレーザ67aを照射し、その反
射光等を利用して距離を測定するためのものであるが、
種々ある公知の測定原理のものが採用され得る。測定
は、具体的には下記のように行われる。
【0079】まず、振動体1を振動させることなく静止
状態とし、該振動体1上に物体7を載置する。この状態
で上記測定装置を作動させ、静止状態の物体7の上面ま
での距離を浮揚距離測定の基準すなわち0(ゼロ)とす
べくリセットさせる。次いで、振動体1を励振させて物
体7を浮揚させる。この浮揚状態にて再び測定装置を作
動させ、測定を行う。ここで得られる測定値は上記基準
よりの距離であるから、該測定値がすなわち浮揚距離e
となる。なお、物体7が金属の場合、非浮揚状態におい
て物体7と振動体1とに通電して相互の導通状態を得て
おき、この導通状態が消えて非導通状態となったことを
以て物体7が浮揚したことを確認することも行われた。
【0080】本実験においては、被浮揚物体として図2
9及び図30に示す各種形態の供試体を用意し、これら
の供試体につき浮揚距離等の測定を行った。今回の実験
で浮揚させた供試体は、シリコンウェハー、ベーク(ベ
ークライト)板、アルミ製の金属ブロックの3種類であ
り、音波の放射圧を利用して浮揚するため、供試体の底
面は、平坦なものを選んだ。
【0081】図29は、格子状の振動モードの浮揚実験
に用いた各種供試体を示すものであり、供試体としては
格子モード振動にて水平に安定して浮揚する大きさのも
のを選んだ。また、縞モード振動の浮揚実験に関しても
この図29に示す供試体を用いた。また、同相ピストン
モード(縦振動)の浮揚実験については、図30に示す
各種供試体を用いた。この同相ピストンモード振動の場
合は、小さな供試体でも浮揚する。また、後述もする
が、音源の直径が60mmであるので、それより小さな
寸法のものを選んだ。
【0082】一方、上記各供試体を浮揚させるべき物体
浮揚装置として、下記のものが選定された。
【0083】まず、格子モード振動の浮揚実験について
は、図1乃至図3に第1実施例として示した物体浮揚装
置を選んだ。但し、当該物体浮揚装置に装備される振動
体1として、長さLが434mm、幅Bが178mm、
厚みtが3mmのジュラルミン製の矩形状板を用いた。
この振動体1は、その中心で、ジュラルミン製のエキス
ポネンシャルホーン2に対してM6の六角穴付ボルト
(図示せず)で結合された。そして、同一の振動体1で
振動モードの異なる3の共振周波数にて励振させて浮揚
特性を測定した。共振周波数は次の通りである。 f1=18.48kHz f2=19.11kHz f3=19.98kHz 入力電力は、駆動周波数f2=19.11kHz、ボル
ト頭部の振動振幅が20μmp−pの時27.5Wであ
る。
【0084】次に、縞モード振動の浮揚実験に関して
は、図26及び図27に第13実施例として示した物体
浮揚装置を用いた。なお、この場合、装備される主振動
体61及び副振動体62について、その寸法、材質等は
当該物体浮揚装置の説明において示した通りのものを採
用した。また、共振周波数は、19.04kHzで、振
動子の入力電力はボルト頭部の振動振幅が20μmp−
pの時102Wである。前述したように、その振動モー
ドをクラードニの砂図(図27参照)により測定したと
ころ、節と節すなわち1/2波長の距離は約19mmで
あった。
【0085】そして、同相ピストンモード振動(縦振
動)の浮揚実験には、図19及び図20に第8実施例と
して示した物体浮揚装置を採用した。なお、共振周波数
は19.36kHzである。
【0086】第1の実験として、図29及び図30に示
した各供試体を各音源に乗せ、振動振幅を一定に保ち、
そのときの供試体の質量に対する浮揚距離を測定した。
その結果を図31乃至図33に示す。該各図において、
横軸の質量は供試体の底面の面積、すなわち音波を直接
受ける面の面積で規格化した。従って、単位当たりの質
量で、単位は(g/cm2 )である。
【0087】以上の結果から、振動振幅に対する浮揚距
離は異なるものの、単位面積当たりの質量と浮揚距離と
の関係は、音源の振動モードの種類に関わらず、ほぼ−
1/2乗に比例することが確認された。また、音源の振
動モードが異なると供試体の浮揚距離も異なる。これは
振動体に振動振幅の分布があるため、位置により放射さ
れる音波の放射圧も変わるからと考えられる。尚、振動
系への入力電力は、定振幅制御の発信器を用いているた
め、供試体の質量により若干異なる。質量の大きいもの
を振動体に乗せると振動子端から見たインピーダンスが
大きくなり、振幅を一定に制御する発信器を用いている
ので発信器の出力が大きくなるからである。
【0088】次に、第2の実験として、振動振幅を変化
させ、浮揚距離を測定した。ここで、各振動モードに於
ける振動振幅測定位置は、次の通りである。 (1)格子モード振動:振動体の中心の締結用ボルトの
頭部 (2)縞モード振動:プレート状ホーン62との接続ボ
ルトの頭部 (3)同相ピストンモード振動:直径60mmのストレ
ートホーン45の先端面のほぼ中央
【0089】格子モード振動に関しては、前述したよう
に一つの振動体1(434×178×厚さ3mmのジュ
ラルミン製)を用い、その3つの共振点において、それ
ぞれ振動振幅を変化させて測定した。前述の通り各周波
数は低い方から、f1、f2、f3とし、次の値を持
つ。それぞれの振動モードは異なっている。 f1=18.48kHz f2=19.11kHz f3=19.98kHz 結果を図34に示す。
【0090】また、縞モード振動に関しても、同様に、
695×220×厚さ3mmのジュラルミン製の縞モー
ド振動体を用いて、振動振幅を変化させて測定した。駆
動周波数は19.04kHzである。結果を図35に示
す。
【0091】そして、同相ピストンモード振動について
も、同じく、直径60mmのステンレス製ストレートホ
ーンを用いて、同様に振動振幅を変化させて測定した。
結果を図36に示す。
【0092】以上の結果から、いずれのモードも振動振
幅に比例して浮揚距離が大きくなることが確認された。
しかしながら、その比例の傾きは振動モードにより異な
ることが判明した。 格子モード振動では、約0.75乗〜約1.14乗 縞モード振動では、約1.04乗〜約1.22乗 同相ピストンモード振動では約0.99乗 である。
【0093】また、供試体の質量によっても浮揚距離の
傾きが異なることが判明した。図34の格子モード音源
の実験結果から、6インチのシリコンウェハー(26.
7g)(供試体No.71)では、比例の傾きは約0.
75乗であるが、アルミ製の金属ブロック(900g)
(供試体No.74)では、約1.14乗に比例してい
る。
【0094】これは次の点が原因しているものと考えら
れる。 浮揚中のシリコンウェハーや板厚の薄いベーク板上に
砂をのせると、振動体と同様な振動パターンが確認さ
れ、板厚の大きい金属ブロック(900g)では砂図パ
ターンは全く現れなかった。このことから、板厚が薄い
供試体では音波の反射と透過が行われることが分かる。
ところが、板厚の大きい金属ブロックでは透過は極めて
少なく境界面(供試体の底面)で音波が全反射している
ものとみなせる。従って、浮揚距離と振幅の関係の比例
の傾きが異なるものと推定される。 単位面積当たりの質量が増加するに従い、供試体から
受ける反抗力も大きくなり、振動体が静的にたわんでし
まったために測定上誤差が出て、比例の傾きが変わって
しまったものと推定される。
【0095】以上のように、今回、撓み振動の波長と供
試体すなわち浮揚物質の大きさ及び、振動モードの異な
る音源を用いて、振動モードと浮揚特性の関係を実験的
に検討した。これらの実験結果から次のことが明らかに
なった。 1)浮揚物質が振動体と平行に安定に浮上するために
は、浮揚物質の大きさが撓み振動の波長の長さに対して
約3/2波長以上必要である。 2)浮揚距離と浮揚物質の単位底面積当たりの質量の関
係は、振動モードに関わらず、ほぼ−1/2乗に比例し
ている。 3)浮揚距離と振動振幅との関係は、比例関係にある
が、音源の振動モードによりその比例の傾きが異なる。 4) 浮揚距離と振動振幅との関係は、浮揚させる物質
の質量によっても比例の傾きが異なる。すなわち、質量
の大きいものほど傾きが大きくなる。これは上述した通
り、音波の透過及び、放射圧の反抗力により振動体が静
的にたわんでしまったため測定上比例の傾きが異なって
しまったものと推定される。
【0096】なお、本発明は、前述した各実施例の構成
に限らず、これら各実施例のいずれか2以上の構成をそ
の一部ずつでも互いに組み合わせることなどにより、多
岐に亘る構成を実現できることは勿論である。
【0097】また、前述の各実施例においては、振動体
の素材としてジュラルミン等が使用されているが、他
に、炭素鋼及びその合金鋼であるステンレス鋼や、チタ
ン合金等、種々の材質が採用可能である。
【0098】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
磁性体であるや否やなど、扱う物体の材質等の制約を受
けることがなく、また、磁界中におくことができないも
の等、あらゆる物体を浮揚させ、搬送することができ、
しかも、物体の重量及び寸法が比較的大きくとも対処可
能であるという効果がある。また、装置に関しては、実
質的に、振動体とこれを励振する超音波励振手段のみを
最小限設けるだけでよいから、小型化及びコストの低減
が達成されるという効果が得られると共に、消費電力も
極めて少なくて済み、省エネルギー化に寄与するもので
ある。更に、電気エネルギーを変換した音波の放射圧に
よる浮揚作用であるため、作業者の安全性についても容
易に確保し得ると共に、給電及びその断をなすことによ
り簡単に制御できる利点を有する。そして、用途に応じ
て振動体の形状を適宜変更し得、また、物体を長距離搬
送するためには装置を並べればよいなど、その自由度が
非常に大きく、且つ汎用性に優れている。また特に、同
相ピストンモード振動によれば、振動の節が存在しない
ので、浮揚、搬送されるべき物体の寸法が小さくとも可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1実施例としての物体搬送
装置の要部の、一部断面を含む正面図である。
【図2】図2は、図1に示した物体搬送装置の要部の平
面図である。
【図3】図3は、図1に関するD−D矢視図である。
【図4】図4は、図1における部分Eの拡大図である。
【図5】図5は、図1乃至図3に示した物体搬送装置に
よって搬送されるべき物体の他の構成を示す図である。
【図6】図6は、図1乃至図3に示した物体搬送装置の
動作説明図である。
【図7】図7は、本発明の第2実施例としての物体搬送
装置の要部の正面図である。
【図8】図8は、本発明の第3実施例としての物体搬送
装置の要部の正面図である。
【図9】図9は、本発明の第4実施例としての物体搬送
装置の要部の正面図である。
【図10】図10は、本発明の第5実施例としての物体
搬送装置の、一部断面を含む正面図である。
【図11】図11は、本発明の第6実施例としての物体
搬送装置の要部の正面図である。
【図12】図12は、本発明の第7実施例としての物体
搬送装置の要部の正面図である。
【図13】図13は、図12における部分Gの拡大図で
ある。
【図14】図14は、図1乃至図13に示した各実施例
の物体搬送装置に関し、その一部の変形例を示す側面図
である。
【図15】図15は、物体搬送装置を複数台並べた状態
を示す、一部断面を含む正面図である。
【図16】図16は、図1乃至図13に示した各実施例
の物体搬送装置により搬送されるべきシリコンウェハー
と、該シリコンウェハーを搭載するキャリアの斜視図で
ある。
【図17】図17は、本発明に係る物体浮揚装置に関す
る浮揚実験に供されるべき各種供試体の形態を示す図で
ある。
【図18】図18は、本発明に係る物体浮揚装置上にお
ける供試体の浮揚状態を示す概念図である。
【図19】図19は、本発明の第8実施例としての物体
浮揚装置の一部断面を含む正面図である。
【図20】図20は、図19に示した物体浮揚装置の一
部の斜視図である。
【図21】図21は、本発明の第9実施例としての物体
浮揚装置の要部の斜視図である。
【図22】図22は、本発明の第10実施例としての物
体浮揚装置の一部断面を含む正面図である。
【図23】図23は、図22に示した物体浮揚装置の一
部の斜視図である。
【図24】図24は、本発明の第11実施例としての物
体浮揚装置の要部の斜視図である。
【図25】図25は、本発明の第12実施例としての物
体浮揚装置の要部の斜視図である。
【図26】図26は、本発明の第13実施例としての物
体浮揚装置の要部の斜視図である。
【図27】図27は、図26に示した物体浮揚装置が具
備する振動体の平面図である。
【図28】図28は、本発明に係る物体浮揚装置の要部
と該装置に関する測定を行う測定装置の概略を示す正面
図である。
【図29】図29は、図28に示した測定装置による測
定に供される供試体の形態を示す図である。
【図30】図30は、図28に示した測定装置による測
定に供される供試体の形態を示す図である。
【図31】図31は、図28に示した測定装置により得
られた測定値をまとめた結果を示すグラフである。
【図32】図32は、図28に示した測定装置により得
られた測定値をまとめた結果を示すグラフである。
【図33】図33は、図28に示した測定装置により得
られた測定値をまとめた結果を示すグラフである。
【図34】図34は、図28に示した測定装置により得
られた測定値をまとめた結果を示すグラフである。
【図35】図35は、図28に示した測定装置により得
られた測定値をまとめた結果を示すグラフである。
【図36】図36は、図28に示した測定装置により得
られた測定値をまとめた結果を示すグラフである。
【図37】図37は、従来の物体浮揚装置の概略を示す
正面図である。
【符号の説明】
1 振動体 2 ホーン 4 振動子 5 発振器 6 ケース 7 物体 8 音波反射部材 10 仮想水平面 20 超音波放射器 25 反射部材 30 超音波励振手段 31 エネルギー変換手段 35 逸脱防止部材 40 シリコンウェハー 41 キャリア 45 ストレートホーン(振動
体) 48 円板状部材(振動体) 51 矩形板状部材(振動体) 55 振動体 57 付加振動体 61 主振動体 62 副振動体 67 レーザ変位計 68 オシロスコープ 69 変位計本体 71、72a〜72f、73、74、75、77a〜7
7j 供試体(被浮揚物体)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 27/00 - 27/34 B65G 54/00 - 54/02 B06B 1/02

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発振器と、該発振器に接続されて超音波
    振動を発生する振動子と、フランジ部を有し前記振動子
    と直接結合されて前記超音波振動を増幅するホーンと、
    前記フランジ部がパッキンを介して締結され前記振動子
    と前記ホーンとが内蔵されたケースと、前記ケースから
    一部突出して前記ホーンの先端に直接結合されて前記振
    動子及び前記ホーンの振動方向と同方向に縦振動する振
    動体とを備え、 前記振動体の先端部表面から放射される振動の節を有さ
    ない縦振動の超音波の放射圧を被浮揚物体の下面にて受
    波して浮揚させることを特徴とする物体浮揚装置。
  2. 【請求項2】 前記振動体は、ストレートホーンである
    ことを特徴とする請求項1記載の物体浮揚装置。
  3. 【請求項3】 前記振動体は、厚肉の円板状部材である
    ことを特徴とする請求項1記載の物体浮揚装置。
  4. 【請求項4】 前記振動体は、厚肉の矩形板状部材であ
    ることを特徴とする請求項1記載の物体浮揚装置。
  5. 【請求項5】 前記振動体は、略直方体状であって前記
    縦振動の方向に伸長して形成されて横方向の振動を抑圧
    するスリットを有することを特徴とする請求項1記載の
    物体浮揚装置。
  6. 【請求項6】 前記振動体の両端部近傍に垂下状に設け
    られた付加振動体を有することを特徴とする請求項5記
    載の物体浮揚装置。
  7. 【請求項7】 発振器と、該発振器に接続されて超音波
    振動を発生する振動子と、前記振動子と直接結合されて
    前記超音波振動を増幅するホーンと、前記ホーンの先端
    に直接結合された平板状の副振動体と、平板状であって
    該副振動体に対して一端側で結合され、かつ他端側が開
    放され前記ホーンから伝達される縦振動に基づいて縞状
    モードで振動する主振動体とを有し、 前記主振動体の表面上から放射される超音波の放射圧を
    被浮揚物体の下面にて受波して浮揚させることを特徴と
    する物体浮揚装置。
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