JP3864688B2 - 物体浮揚装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば音波等の放射圧を用いて物体を浮揚させる物体浮揚装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
物体を空中に浮揚させる物体浮揚装置として、振動手段により振動される振動体の音波の放射圧により振動体の表面上において物体を浮揚させる物体浮揚装置が特開平7−24415号公報、特開平7−137824号公報等に開示されている。この装置では平板状の振動体を使用し、浮揚させるべき物体の前記平板状の振動体の表面と対向する面を平面とし、振動体の振動による音波の放射圧により物体が浮揚する。また、浮揚した物体に空気を噴射したり、前記振動体で進行波を発生させて浮揚した物体を移動させる物体搬送装置も提案されている。
【0003】
また、物体を浮揚状態で搬送する方法として、台車に前記浮揚装置を装備して浮揚装置を移動させる方法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
浮揚させる物体が板状で面積が広い場合、物体を安定した状態で浮揚させるには、複数の振動板で物体に放射圧を作用させるのが好ましい。しかし、単純に複数の振動板に縦振動を発生させた場合、物体を所定の位置に保持する作用が不十分で、横方向から僅かな力が作用するだけで物体の位置ずれが発生するという問題がある。
【0005】
本発明は前記の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は複数の振動体を使用して物体を浮揚させる場合、物体を所定位置に保持する保持力を向上させることができる物体浮揚装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、複数の振動体を励振手段で励振させて、振動体からの音波の放射圧により振動体の表面上において物体を浮揚させる物体浮揚装置であって、少なくとも3個の振動体と、前記各振動体を進行波が生じるように励振させる励振手段とを備え、浮揚保持すべき物体に前記各振動体の振動に基づく力以外の力が作用しない状態で、各振動体に進行波が生じるように励振させた際、各振動体に発生する進行波による前記物体への力の向きと大きさを示すベクトルの和が実質的に零となるように配設した。「実質的に零」とは、零及び零でなくても零からずれた力では物体を移動させることができない程度のずれを含む。
【0007】
この発明では、励振手段で励振される複数の振動板からの音波の放射圧により、振動板の表面において物体が浮揚される。各振動体は進行波が発生するように振動される。振動体の数が奇数の場合は、各振動体の進行波の向きが、全部の振動体の配設位置の中心に向かうようになる。振動体の数が偶数の場合は、各振動体の進行波の向きが、全部の振動体の配設位置の中心に向かうようになる場合と、振動体が2個一組で互いに各振動体の進行波の向きが逆方向になる場合とがある。いずれの場合も、浮揚物体にそれぞれ異なる方向からの放射圧が作用して釣り合う状態にあるため、僅かな力が横方向から作用した場合でも、浮揚物体は最初の状態に保持され、保持力が向上する。
【0008】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記進行波が生じるように励振される各振動体からほぼ等距離の位置に、定在波が生じるように励振される振動体が配設されている。この発明では、定在波が生じる振動体からの放射圧により、物体の面積が大きな場合でもその撓みが抑制されて、物体が安定した状態で浮揚する。
【0013】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下、本発明を矩形状の平板を浮揚保持するのに適した物体浮揚装置に具体化した第1の実施の形態を図1及び図2に従って説明する。図1(a)は物体浮揚装置の模式平面図であり、図1(b)は物体浮揚装置を備えた台車の模式側面図である。
【0014】
図1(a)に示すように、物体浮揚装置1は矩形板状に形成された振動体2a〜2d,3を複数(この実施の形態では5個)備えている。各振動体2a〜2d,3は同じ大きさに形成されている。4個の振動体2a〜2dは進行波を発生するものであり、矩形板状の物体4の四隅と対応する位置に配設されている。各振動体2a〜2dは、浮揚状態の物体4に各振動体2a〜2dの振動に基づく力以外の力が作用しない状態で、各振動体2a〜2dに進行波が生じるように励振された際、各振動体2a〜2dに発生する進行波による物体4への力の向きと大きさを示すベクトルの和が実質的に零となるように配設されている。1個の振動体3は定在波を発生するもので、4個の振動体2a〜2dからほぼ等距離の位置に配置されている。
【0015】
各振動体2a〜2dには励振手段を構成する2個のホーン5a,5bが、それぞれその先端において図示しないネジにより締結されている。各ホーン5a,5bはほぼ円柱状に形成され、各振動体2a〜2dの対角線上に位置するように取り付けられている。
【0016】
図1(b)に示すように、各ホーン5a,5bは振動体2a〜2dが締結される面の反対側の面において振動子6に固定されている。振動子6には所謂ランジュバン形振動子が使用され、一対のリング状のピエゾ素子7a,7bと、ピエゾ素子7a,7b間に配置されたリング状の電極板8と、ピエゾ素子7a,7bの外側面と当接する位置に配置された金属ブロック9a,9bとを、図示しないボルトによって締め付け固定することにより構成されている。ボルトは金属ブロック9aに形成された図示しないねじ穴に、金属ブロック9b側から螺合されている。両金属ブロック9a,9bはボルトを介して互いに導通された状態となっている。
【0017】
図2に示すように、各振動体2a〜2dの振動体3から遠い側に位置するホーン5aを励振させる振動子6は、発振器10に接続されている。電極板8は配線11aを介して発振器10と接続され、発振器10の接地端子が配線11bを介して金属ブロック9bに接続されている。発振器10は図示しない制御装置からの制御信号により駆動される。
【0018】
各振動体2a〜2dの振動体3に近い側に締結されたホーン5bを励振させる振動子6は、抵抗R及びコイルLからなるエネルギー変換手段としての負荷回路12に接続されている。負荷回路12は配線11aを介して電極板8に、配線11bを介して金属ブロック9bにそれぞれ接続されている。
【0019】
振動体3には励振手段を構成する1個のホーン5cが、その先端において図示しないネジにより締結されている。ホーン5cはほぼ円柱状に形成されている。図1(b)に示すように、ホーン5cは振動体3が締結される面の反対側の面において前記と同様に構成された振動子6に固定されている。振動子6は配線11a,11bを介して発振器10に接続されている。
【0020】
ホーン5a,5b、振動子6、発振器10により振動体2a〜2dを励振させる励振手段が構成されている。ホーン5c、振動子6、発振器10により振動体3を励振させる励振手段が構成されている。
【0021】
図1(b)に示すように、物体浮揚装置1は台車としての搬送車14上に支持ブラケット15,16を介して取り付けられている。進行波を発生させる振動体2a〜2dを励振する各1組の振動子6は、1個の支持ブラケット15に固定されている。定在波を発生させる振動体3を励振する振動子6は、支持ブラケット16に固定されている。なお、図1(b)では配線11a,11b、発振器10及び負荷回路12の図示を省略している。
【0022】
次に前記のように構成された装置の作用を説明する。
物体浮揚装置1は、搬送すべき板状の物体4を浮揚状態に保持しつつ搬送車14の移動により目的位置まで搬送される。
【0023】
図1(a),(b)に示すように、物体4は各エッジ4aが各振動体2a〜2dの外側のエッジ17に揃うように各振動体2a〜2d,3上に載置される。その状態で発振器10の駆動により、振動子6が所定の共振周波数(例えば、20kHz前後)で励振され、ホーン5a〜5cが縦振動してホーン5a〜5cを介して振動体2a〜2d,3が励振されて撓み振動を行う。振動体2a〜2d,3が撓み振動を行うことにより、振動体2a〜2d,3から音波が放射される。振動体2a〜2d,3から放射される音波の放射圧によって、物体4は振動体2a〜2d,3の表面から浮揚する。
【0024】
発振器10に接続された振動子6が励振されると、ホーン5a,5bを介して振動体2a〜2dが撓み振動し、振動体2a〜2dの振動は負荷回路12に接続された振動子6に伝達され、振動子6を構成するピエゾ素子7a,7bにより機械エネルギーである振動のエネルギーが電気エネルギーに変換される。この電気エネルギーが負荷回路12の抵抗Rでジュール熱に変換されて放散される。そのため、各振動体2a〜2dに生じる振動の波が進行波となり、図1(a)に矢印で示すように、物体4に対してその四隅から中心側に向かうように放射圧が作用し、物体4は互いに向かい合う水平方向の分力が釣り合う状態で振動体2a〜2dの表面から安定に浮揚する。浮揚距離は数10〜数100μmである。
【0025】
物体4の中央と対応する位置に配置された振動体3は、振動子6が励振されると、撓み振動して定在波が発生する。この定在波により物体4は上方への放射圧を受ける。
【0026】
振動体2a〜2dのエッジ17と物体4のエッジ4aとが揃った状態に配置された状態では、振動体2a〜2dのエッジ17からはみ出そうとした物体4が、振動体2a〜2dが放射する音波の作用によって内側に引き戻される作用があるため、物体4が所定の位置に安定した状態で保持される。
【0027】
この実施の形態では以下の効果を有する。
(1) 複数の振動体2a〜2dを各振動体2a〜2dに進行波が生じるように励振させ、各振動体2a〜2dに発生する進行波による物体4への力の向きと大きさを示すベクトルの和が実質的に零となるように配設した。従って、物体4に対して水平方向において、前記進行波の進行方向と直交する方向以外の方向から外力が作用した際に、その力に抗する放射圧が存在するため物体4の移動が抑制され、物体4を所定位置に保持する保持力が向上する。
【0028】
(2) 各振動体2a〜2dに発生する進行波が物体4の中央側に向かうように構成されている。従って、物体4に対して物体の中央側に向かう放射圧が作用する状態となり、物体4に対して水平方向においていずれの側から外力が作用した場合でも、その力に抗する放射圧により物体4の移動が抑制され、物体4を所定位置に保持する保持力がより向上する。
【0029】
(3) 進行波が生じるように励振される各振動体2a〜2dからほぼ等距離の位置に、定在波が生じるように励振される振動体3が配設されている。従って、定在波が生じる振動体3からの放射圧により、物体4の面積が大きな場合でもその撓みが抑制されて、物体4が安定した状態で浮揚する。
【0030】
(4) 物体4に音波を放射する振動体を物体4の底面積全体と対応する大きさの振動体を使用せずに、複数の振動体2a〜2d,3を使用するとともに、その面積の合計が物体4の底面積より小さいため、振動体2a〜2d,3を軽量化でき、ひいては物体浮揚装置1全体の軽量化を図ることができる。
【0031】
(5) 浮揚すべき物体4は底面がフラットで、直線状のエッジ4aを有し、振動体2a〜2dは物体4を浮揚状態で保持する際、その外側のエッジ17が物体4の直線状のエッジ4aの近傍で該エッジ4aに沿って延びるように配置されている。従って、物体4を所定位置により安定した状態で保持できる。
【0032】
(第2の実施の形態)
次に第2の実施の形態を図3に従って説明する。この実施の形態では複数の振動体2a〜2dが進行波を発生させる構成に代えて、複数の振動板がそれぞれ1個の振動子の励振により複雑な振動を行うように構成した点が前記実施の形態と大きく異なっている。前記実施の形態と同一部分は同一符号を付して詳しい説明を省略する。
【0033】
図3に示すように、振動板としての振動体2a〜2dはその励振手段に対する固定位置が、該振動体2a〜2dの重心、即ち矩形の中心からずれた位置に設定されている。この実施の形態では重心に対して物体4の外側へずれた位置に設定されている。各振動体2a〜2dはホーン5aに連結され、ホーン5aを励振させる振動子6及び発振器10等の励振手段の構成は前記実施の形態と同じである。
【0034】
この実施の形態では、各振動体2a〜2dの励振手段に対する固定位置が、該振動体2a〜2dの重心からずれた位置に設定されているため、振動子6の振動に伴って振動体2a〜2dが単純な縦振動ではなく複雑に振動して物体4と振動体2a〜2dとの間に、物体4を所定位置に保持する保持力を増す空気流が発生する。前記空気流として旋回流(渦流)が発生すると考えられる。
【0035】
従って、この実施の形態の物体浮揚装置1は、前記実施の形態の(4)及び(5)に記載の効果の他に次の効果を有する。
(6) 各振動体2a〜2dの励振手段に対する固定位置を各振動体2a〜2dの重心からずれた位置に設定することで、浮揚保持すべき物体4と、各振動体2a〜2dとの間に保持力を増す空気流が発生し、簡単な構成で物体浮揚装置1の保持力が向上する。
【0036】
実施の形態は前記に限定されるものではなく、例えば次のように構成してもよい。
○ 矩形状の物体4を浮揚保持する構成において、各振動体2a〜2dを物体4の四隅と対応する位置に配置するとともに、各振動体2a〜2dから発生する進行波の向きが、全部の振動体2a〜2dの配設位置の中心に向かう構成に代えて、図4に示すように、物体4の長手方向に沿って配置された振動体2a,2cと、振動体2b,2dをそれぞれ一組とし、各組の振動体2a,2c、2b,2dの進行波の向きが逆方向になる構成としてもよい。この構成でも、各振動体2a〜2dに発生する進行波による物体4への力の向きと大きさを示すベクトルの和は実質的に零となる。この場合も物体を単純な定在波のみで浮揚させる構成に比較して、物体4の保持力が向上する。
【0037】
○ 物体浮揚装置1を搬送車14に装備した構成では、各振動体2a〜2dから発生する進行波によって物体に作用する力が、搬送車14の進行方向へ物体を付勢する力が進行方向と反対側へ付勢する力より大きくなるようにしてもよい。搬送車14の移動速度が大きい場合、物体4の慣性力により物体4が搬送車14の進行方向に対して相対的に後側へ移動しようとするが、搬送車14の進行方向に対する保持力が強くなるように各振動体2a〜2dを励振することにより、物体4の浮揚保持が安定する。例えば、図1(a)及び図4において搬送車14の進行方向が左側であれば、両振動体2c,2dの振動力を振動体2a,2bの振動力より大きくする。
【0038】
○ 振動体2a〜2d,3を全て水平に配置する代わりに、図5に示すように、振動体3のみを水平に配置して、振動体2a,2bと振動体2c,2dとを水平面に対して所定角度θ傾斜した状態に配設してもよい。所定角度θは物体4に対して互いに向かい合う水平方向の分力が釣り合うように作用する放射圧が発生する角度であり、物体4の質量、振動体2a〜2dの面積などによって適正値は変化するが、例えば、ほぼ1°前後であり、通常3°以下である。この場合、各振動体2a〜2dを水平に配置した場合より、物体4を所定位置に保持する効果が向上する。
【0039】
○ 矩形の物体4を浮揚させる際の進行波を発生させる振動体2a〜2dの配設位置は、物体4の四隅と対応する位置に限らず、各辺の中央と対応する位置に配置してもよい。この場合も各振動体2a〜2dから発生する進行波の向きは、全部の振動体2a〜2dの配設位置の中心に向かうようになる。
【0040】
○ 振動体の数は4個に限らず3個以上であればよく、物体4の大きさや形状によって適切な数が選択される。例えば、物体4が円板状の場合、図6に示すように、3個の振動体18を等角度間隔で物体4の中心と対応する位置の周囲に配設する。そして、ホーン5a,5b及び振動子6等を各振動体18の進行波の向きが、全部の振動体18の配設位置の中心に向かうように配設する。また、物体4が大きな場合は振動体18の数を適宜増やしてもよい。
【0041】
○ 物体4の形状は矩形や円形に限らず、正方形や他の多角形状でもよい。
○ 進行波を使用する構成において、中央に配置される定在波を発生する振動体3を省略してもよい。
【0042】
○ 第2の実施の形態のように、複数の振動体2a〜2dがそれぞれ1個の振動子6の励振により複雑な振動を行うタイプの物体浮揚装置1において、振動体2a〜2dの形状は矩形に限らず、円形、正方形、多角形あるいは任意の形状であってもよく、励振手段への固定位置が重心からずれていればよい。
【0043】
○ 第2の実施の形態のように、複数の振動体2a〜2dがそれぞれ1個の振動子6の励振により複雑な振動を行うタイプの物体浮揚装置1において、振動体2a〜2dの励振手段への固定位置を重心と一致させてもよい。この場合、振動体2a〜2dは板状で、その形状が振動体2a〜2dの重心(図心)を通る互いに直交する軸に関する断面二次モーメントの値が異なる形状であればよく、例えば、矩形、台形などがある。この場合も、振動体(振動板)が単純な縦振動ではなく複雑に振動して浮揚状態の物体4と振動板との間に空気の旋回流が発生し、物体を所定位置に保持する保持力が向上する。
【0044】
○ 物体浮揚装置1は搬送車14のような移動体に装備されて使用されるとは限らず、所定位置に配設されて物体を一時浮揚状態で保持する用途に使用してもよい。
【0045】
○ 各振動体2a〜2d等のエッジ17の一部が物体4のエッジ4aと対応せず、物体4がエッジ17からはみ出す大きさのものに適用してもよい。
○ 底面がフラットな物体を浮揚保持する装置に限らず、特開平7−137824号公報に開示された装置のように、物体の底面がV字状の物体を浮揚させる装置に適用してもよい。
【0046】
○ 振動体2a〜2d,3のホーン5a、5b、5cへの固定はネジによる締結に限らず、接着剤を使用したり、ロウ付けや溶接で固着してもよい。
○ 振動子6はランジュバン形振動子に限らず他の振動子を使用してもよい。
【0047】
前記実施の形態から把握される技術思想について、以下に記載する。
(1) 請求項1又は請求項に記載の発明において、前記物体は直線状のエッジを有し、前記物体の周縁と対向する位置に配置される振動体は、該振動体の外側のエッジが物体のエッジとほぼ対応する位置に配置されている。
【0048】
(2) 請求項1又は請求項2に記載された発明において、前記励振手段は2個のホーンと、各ホーンを励振させる振動子と、一方の振動子を振動させる発振器と、他方のホーンに連結された振動子の振動を減衰させるエネルギー変換手段とを備えている。
【0049】
(3) 請求項1又は請求項2に記載された発明において、前記物体は矩形状であり、前記進行波を発生する各振動体は前記物体の四隅と対応する位置に配置されるとともに、その進行波の進行方向が物体の対角線に沿った方向となるように配設されている。
【0050】
(4) 請求項1又は請求項2に記載された発明の物体浮揚装置を装備した台車であって、前記各振動体から発生する進行波によって前記物体に作用する力が、前記台車の進行方向へ前記物体を付勢する力が進行方向と反対側へ付勢する力より大きくなるように構成されている。
【0051】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項に記載の発明によれば、複数の振動体を使用して物体を浮揚させる場合、物体を所定位置に保持する保持力を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は第1の実施の形態の物体浮揚装置の模式平面図、(b)は台車に装備した模式側面図。
【図2】 同じく振動体と励振手段を示す模式図。
【図3】 第2の実施の形態の物体浮揚装置の模式平面図。
【図4】 別の実施の形態の物体浮揚装置の模式正面図。
【図5】 別の実施の形態の物体浮揚装置の模式側面図。
【図6】 別の実施の形態の物体浮揚装置の模式平面図。
【符号の説明】
1…物体浮揚装置、2a〜2d,3,18…振動体、4…物体、5a,5b,5c…励振手段を構成するホーン、6…同じく振動子、10…同じく発振器。

Claims (2)

  1. 複数の振動体を励振手段で励振させて、振動体からの音波の放射圧により振動体の表面上において物体を浮揚させる物体浮揚装置であって、
    少なくとも3個の振動体と、前記各振動体を進行波が生じるように励振させる励振手段とを備え、浮揚保持すべき物体に前記各振動体の振動に基づく力以外の力が作用しない状態で、各振動体に進行波が生じるように励振させた際、各振動体に発生する進行波による前記物体への力の向きと大きさを示すベクトルの和が実質的に零となるように配設した物体浮揚装置。
  2. 前記進行波が生じるように励振される各振動体からほぼ等距離の位置に、定在波が生じるように励振される振動体が配設されている請求項1に記載の物体浮揚装置
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