JP3299837B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JP3299837B2
JP3299837B2 JP04435794A JP4435794A JP3299837B2 JP 3299837 B2 JP3299837 B2 JP 3299837B2 JP 04435794 A JP04435794 A JP 04435794A JP 4435794 A JP4435794 A JP 4435794A JP 3299837 B2 JP3299837 B2 JP 3299837B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体記憶装置に関し、
特に強誘電体キャパシタの積層構造を有する半導体記憶
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体メモリにおいては、その微
細加工技術の進歩により、記憶容量、集積度の向上が著
しく、DRAMにおいては16Mビットが商品化され、
256Mビットの可能性が示されつつある。また、その
構造は1トランジスタ1キャパシタプレーナ構造からス
タック構造、トレンチ構造へと変化し、最近では高誘電
率材料の導入や新しいメモリセルの開発が望まれてい
る。
【0003】しかし、DRAM、SRAMは電源を切る
と記録されている情報が失われてしまうという欠点があ
り、特にDRAMに関しては情報を保持するために、リ
フレッシュという操作が必要になる。一方、MOS電界
効果トランジスタ(MOSFET)と強誘電体薄膜を絶
縁膜として用いた強誘電体キャパシタとを組み合わせ
た、強誘電体メモリが不揮発性メモリとして注目を浴び
ている。強誘電体材料が自発分極を持ち、ヒステリシス
ループを示すのは周知の通りであり、この強誘電体材料
をキャパシタに用いることで、不揮発性メモリが実現で
きる。
【0004】たとえば、図5に一般的な強誘電体メモリ
の回路図を示す。この強誘電体メモリは、一つのメモリ
セルがMOSFET47と強誘電体キャパシタ43とに
より構成された、1トランジスタ−1キャパシタ構成で
あることを表している。MOSFET47のゲート電極
がワードライン41に接続され、ソース電極又はドレイ
ン電極の一方が強誘電体キャパシタ43の一方の電極に
接続され、MOSFET47の残りの電極がビットライ
ン46に接続され、強誘電体キャパシタ43の残りの電
極がセルプレートを介してドライブライン40に接続さ
れた構造となっている。なお、図5においては、強誘電
体メモリは、さらに、ビットラインキャパシタ45及び
センスアンプ44に接続されている。
【0005】第6図に、上記メモリ素子の一部の断面図
を示す。MOSFETは、フィールド酸化膜52により
素子形成領域が規定され、この素子形成領域にソース領
域56及びドレイン領域55として高濃度不純物領域が
形成されたP型シリコン基板51上であって、ソース領
域56及びドレイン領域55間に位置するように、ゲー
ト絶縁膜53を介してゲート電極54が形成されて構成
されている。そして、強誘電体キャパシタは、上記MO
SFETのゲート電極54上に、絶縁膜を介して形成さ
れている。つまり、ゲート電極54上の絶縁膜の上に、
下部電極58、強誘電体膜61及び上部電極59が順次
形成されて構成されている。そして、強誘電体キャパシ
タの上部電極59は、上部電極接続ライン63によっ
て、MOSFETのソース領域56又はドレイン領域5
5に接続されており、下部電極58はドライブラインに
接続されている。また、他方のソース領域55又はドレ
イン領域56はソース電極64に接続されている。
【0006】上記のような構成の強誘電体不揮発性メモ
リの動作を簡単に説明すると、ドライブライン40及び
ワードライン41を制御して、強誘電体キャパシタ43
にかかる電界を、記録したい情報に対応させて変化させ
ることで、強誘電体薄膜内の分極を変化させる。即ち、
例えば、分極方向が上方向を情報“0”、下方向を
“1”に対応させる。これにより情報の書き込みを行
う、又、情報の読み出しは強誘電体キャパシタに一定方
向の電界をかけて、ビットライン46に流れる反転電
流、非反転電流を観測し、センスアンプ44により検出
する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記した構造を有する
強誘電体キャパシタを用いた半導体記憶装置において
は、安定に信号を検出するために、分極に伴う蓄積電荷
量を確保する必要がある。しかし、高集積化に伴って強
誘電体キャパシタの面積が小さくなるにつれ、信号量が
減少し、信号の安定な検出ができなくなり、誤動作の原
因になったりする、あるいは、このような誤動作を防止
することにより、高集積化が妨げられたりするという問
題があった。
【0008】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
って、誤動作を防止するとともに、高集積化をより一層
図ることができ、更なる情報の多値記録を可能とする半
導体記憶装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体記憶装置
によれば、MOSFETと強誘電体キャパシタとにより
メモリセルを構成する半導体記憶装置であって、前記強
誘電体キャパシタが、前記MOSFETのソース領域ま
たはドレイン領域に接続された下部電極、該下部電極上
に形成された第1強誘電体膜、該第1強誘電体膜上に形
成された中間電極、該中間電極上に形成された第2強誘
電体膜及び該第2強誘電体膜上に形成された上部電極か
らなる半導体記憶装置が提供される。
【0010】本発明の半導体記憶装置におけるMOSF
ETと強誘電体キャパシタは、半導体基板上に形成され
ているものであり、この半導体基板としては特に限定さ
れるものではないが、シリコン基板が好ましい。MOS
FETは、主として、半導体基板に形成されたソース/
ドレイン領域とゲート電極とからなる。半導体基板とし
てP型基板を用いた場合にはソース/ドレイン領域はN
型の不純物、例えばリン又は砒素が、約30〜70Ke
V、1×1015〜1×1016cm-3程度注入されてい
る。なお、N型基板を用いる場合にはP型の不純物が注
入されていてもよい。また、半導体基板上には、膜厚1
0〜30nm程度のゲート絶縁膜を介して、膜厚300
〜1000nm程度のゲート電極が形成されている。ゲ
ート絶縁膜としてはSiO2 が好ましく、ゲート電極と
しては、通常電極材料として用いることができるもので
あれば、特に限定されるものではないが、ポリシリコン
が好ましい。これら絶縁膜及び電極は公知の方法、例え
ば、CVD法等により所望の膜厚に形成することができ
る。
【0011】強誘電体キャパシタは、下部電極、第1強
誘電体膜、中間電極、第2強誘電体膜及び上部電極が順
次積層されて形成されている。下部電極、中間電極及び
上部電極は、通常電極材料として用いられる材料、例え
ば、ポリシリコン、シリサイド、ポリサイド、W、Mo
等を用いることができるが、RuO2、Pt又はReO2
等が好ましい。これら電極は、公知の方法、例えばスパ
ッタリング法、CVD法等により、膜厚300〜100
0nm程度に形成することができる。また、これら電極
材料層を、フォトリソグラフィ工程、公知のエッチング
法により所望の電極形状に加工することができる。上記
下部電極、中間電極、上部電極はそれぞれ異なる信号ラ
インに接続してもよいが、上部電極と下部電極とを同一
の信号ラインに接続し、この信号ラインを中間電極と分
離することが好ましい。上部及び下部電極と中間電極と
を分離することによりメモリセル部へのアクセス及び検
出のための信号ラインの数が減少され、一層の高集積化
が図られる。
【0012】また、第1及び第2強誘電体膜としては、
強誘電体材料であれば特に限定されるものではないが、
チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、チタン酸ビスマス
(Bi4Ti312)やPLZTのような強誘電性を示す
材料が好ましい。これら強誘電体材料を第1及び第2強
誘電体膜として用いる場合には、同じ材料を異なる膜厚
で、異なる材料を同じ膜厚で、異なる材料を異なる膜厚
で、組成の異なる同じ材料を同じ膜厚で、組成の異なる
同じ材料を異なる膜厚で形成することができる。この場
合の膜厚は50〜300nm程度で適宣選択して組み合
わせることができる。例えば、第1及び第2強誘電体膜
の材料が同じで組成が異なり、膜厚が同じ場合の組み合
わせとしては、PZTを用いた場合にはPb(Zr
0.52-0.7Ti0.48-0.3)O3を50〜200nmとPb
(Zr0.3-0.52Ti0.7-0.48)O3を50〜200n
m、PLZTを用いた場合には(Pb0.99-0.9La
0.01-0.1)(Zr0.6-0.7Ti0.4-0.3)O3を50〜20
0nmと(Pb0.99-0.9La0.01-0.1)(Zr0.2-0.5
0.8-0.5)O3を50〜200nmが好ましい。第1及
び第2強誘電体膜の材料が同じで組成が異なり、膜厚が
異なる場合の組み合わせとしては、PZTを用いた場合
には、Pb(Zr0.52-0.7Ti0.48-0.3)O3を50〜
200nmとPb(Zr0.3-0.52Ti0.7-0.48)O3
50〜100nm、PLZTを用いた場合には(Pb
0.99-0.9La0.01-0.1)(Zr0.6-0.7Ti0.4-0.3)O3
を100〜200nmと(Pb0.99-0.9La0.01-0.1
(Zr0.2-0.5Ti0.8-0.5)O3を50〜100nmが好
ましい。第1及び第2強誘電体膜の材料が異なり、膜厚
が同じ場合の組み合わせとしては、PZTを50〜20
0nmとBi4Ti312を50〜200nm、PLZT
を50〜200nmとBi4Ti312を50〜200n
mが好ましく、特に、PZTを50〜200nmとPL
ZTを50〜200nmが好ましい。また、第1及び第
2強誘電体膜の材料が異なり、膜厚が異なる場合の組み
合わせとしては、PZTを50〜100nmとBi4
312を100〜200nm、PZTを50〜100
nmとPLZTを100〜200nmが好ましい。第1
及び第2強誘電体膜の材料が同じで、膜厚が異なる場合
の組み合わせとしては、PZTを用いた場合には50〜
100nmと100〜200nm、チタン酸ビスマスを
用いた場合には50〜100nmと100〜200n
m、PLZTを用いた場合には50〜100nmと10
0〜200nmが好ましい。
【0013】上記いずれの場合にも各強誘電体膜の分極
状態を独立に制御できるような組合せであれば特に限定
されるものではない。ここで、各強誘電体膜の分極状態
を独立に制御することができるということは、例えば、
図3に示したように、第1強誘電体膜と第2強誘電体膜
とがAとBのように異なったヒステリシス曲線を有する
ことを意味する。このようにヒステリシス曲線が異なれ
ば、各電極に印加する電圧を種々変化させることによ
り、各強誘電体膜の分極状態を独立に制御することがで
きる。
【0014】これら強誘電体膜は、公知の方法、例えば
スパッタリング法、CVD法等により形成することがで
きる。また、これら強誘電体膜をフォトリソグラフィ工
程、公知のエッチング法により所望の強誘電体膜形状に
加工することができる。本発明の半導体記憶装置は、M
OSFETのソース領域またはドレイン領域に、強誘電
体キャパシタの下部電極が接続されているものであり、
強誘電体キャパシタはMOSFETの近傍に形成されて
いても良く、MOSFETのゲート電極上に絶縁膜を介
して積層されていてもよい。
【0015】
【作用】上記のように本発明の半導体記憶装置によれ
ば、MOSFETと強誘電体キャパシタとによりメモリ
セルを構成する半導体記憶装置であって、前記強誘電体
キャパシタが、前記MOSFETのソース領域またはド
レイン領域に接続された下部電極、該下部電極上に形成
された第1強誘電体膜、該第1強誘電体膜上に形成され
た中間電極、該中間電極上に形成された第2強誘電体膜
及び該第2強誘電体膜上に形成された上部電極からなる
ので、キャパシタ占有面積を増加させることなく、等価
的にキャパシタ面積が増大することにより信号量を確保
しながら高集積化が可能となる。
【0016】また、強誘電体キャパシタの上部電極と下
部電極とが同一の信号ラインに接続されるとともに、中
間電極から分離されている場合には、メモリセル部への
アクセス及び検出のための信号ラインの数が減少され、
一層の高集積化が図られる。更に、強誘電体キャパシタ
が、異なる組成の同一の材料を用いた第1強誘電体膜と
第2強誘電体膜からなる、異なる材料を用いた第1強誘
電体膜と第2強誘電体膜からなる又は膜厚の異なる同一
の材料を用いた第1強誘電体膜と第2強誘電体膜からな
る場合には、分極状態が独立に制御でき、一つのメモリ
セルで強誘電体キャパシタ面積を縮小することなく多値
の情報を記録することができるとともに、信号量を確保
しながら高集積化を図ることができる。
【0017】本発明の原理を図3、図4を用いて簡単に
説明する。図3は本発明における強誘電体膜のヒステリ
シス曲線の特性を示す図である。図4は本発明の動作原
理を示す図である。図3において前記第1強誘電体膜、
第2強誘電体膜のそれぞれのヒステリシス曲線の特性を
図中のA、Bの特性とする。このときそれぞれの残留分
極をPr1、Pr2、抗電界をEc1、Ec2とする
と、本発明における強誘電体膜の特性は次の関係が成立
する。
【0018】Pr1<Pr2、 Ec1<Ec2 この状態において図4の(a)を初期状態とすると、こ
れは上部電極70、下部電極71を同一信号ラインで接
続し、更に、0Vに保ち、中間電極72に図中の−V2
を印加することで達成できる。ここでV1、V2、−V
1、−V2の大きさを次のように設定する。(図3、図
4) Ec1<V1<Ec2、 Ec2<V2、 −Ec1>−V1>−Ec2、 −Ec2>−V2 この中間電極72にV1を印加すると分極状態は図中
(b)になる。更に、印加電圧V2を印加すると状態
(c)になる。更に、−V1を印加すると状態(d)に
なり、−V2を印加すると状態(a)に戻る。これによ
り4つの状態が記録されたことになり、一つのメモリセ
ルに2ビットの多値記録が可能となる(記録)。
【0019】次に状態(a)においてリ−ドパルス−V
2を印加すると、A、B共、分極反転は生じず、検出電
荷量は非常に小さい。また、状態(b)においてリ−ド
パルス−V2を印加すると、Aは分極反転を生じ、Bは
分極反転は生じない、即ち、検出電荷量はAの残留分極
(Pr1)に対応した量が検出される。次に状態(c)
においてリ−ドパルス−V2を印加すると、A、B共、
分極反転は生じ、これによる検出電荷量はPr1+Pr
2に対応した量となる。状態(d)においてリ−ドパル
ス−V2を印加すると、Aは分極反転は生じず、Bは分
極反転は生じる。これにより、検出電荷量はPr2とな
る。以上の操作で4状態の検出が可能となる(再生)。
【0020】
【実施例】本発明の半導体記憶装置である強誘電体不揮
発性メモリを図面に基づいて説明する。 実施例1 図1に示したように、強誘電体不揮発性メモリの単位セ
ルはシリコン基板上にMOSFETと強誘電体キャパシ
タから構成されている。
【0021】MOSFETは、P型シリコン基板1上に
は、膜厚約20nmのゲート酸化膜3を介して膜厚約5
00nmのポリシリコンによるゲート電極4が形成され
ており、シリコン基板1の一部に高密度のN型半導体層
が形成されて構成されている。N型半導体層の一方は自
由電子の供給源として働くソース6として、他方は、ソ
ース6からゲート酸化膜3の界面に形成されたチャネル
を通って自由電子が供給されるドレイン5として形成さ
れており、ソース6にはオーミック電極としてソース電
極14が接続されている。
【0022】また、シリコン基板1上であって、MOS
FETと隣接する位置には絶縁膜を介して膜厚500n
mのRuO2によるキャパシタ下部電極8が形成されて
おり、このキャパシタ下部電極8はMOSFETのドレ
イン5と接続されている。キャパシタ下部電極8上に
は、膜厚100nmのチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)
による第1強誘電体膜11を介して膜厚300nmのR
uO2による中間電極10が形成されている。さらに中
間電極10上には、第1強誘電体膜11と同一のキャパ
シタ第2強誘電体膜12を介して膜厚500nmのRu
2によるキャパシタ上部電極9が形成されている。そ
して、キャパシタ下部電極8は、キャパシタ上部電極9
とAlによる接続ライン13によって接続されている。
【0023】このように、強誘電体キャパシタは中間電
極10を有する多層キャパシタ構造になっており、キャ
パシタ上部電極9と下部電極8とが同一信号ライン13
によって接続されている。以下、上記不揮発性メモリの
製造方法を簡単に説明する。まず、不純物濃度1016
1015cm-3程度のP型シリコン基板1内に、通常の方法
によりMOSFETを作製する。そして、強誘電体キャ
パシタとして、通常の方法によりRuO2からなる下部
電極8を形成する。次いで、下部電極8上にMOCVD
法により、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)薄膜からな
る第1強誘電体膜11を堆積し、上記と同様にRuO2
の中間電極10を形成する。さらに、中間電極10上に
MOCVD法により、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)
薄膜からなる第2強誘電体膜12を堆積する。更に、R
uO2の上部電極9を形成した後に、Alからなる上部
電極9と下部電極8の信号ライン13を形成する。
【0024】このように形成された強誘電体不揮発性メ
モリによれば、メモリ1セル中に占めるキャパシタ部の
占有面積を変えることなしに、蓄積電荷量を2倍にする
ことが可能となる。これにより高集積化時のキャパシタ
占有面積減少における検出信号量の減少を抑えることが
できる。また、上部電極9と下部電極8とが同一の信号
ライン13に接続されているので、メモリセル部へのア
クセス及び検出のための信号ライン13の数を減少させ
ることができ、一層の素子構造の簡素化及び高集積化を
図ることができる。
【0025】実施例2 図2に示したように、基本的な構造および原理は、図1
に示す強誘電体不揮発性メモリと同一であり、単位セル
はシリコン基板上にMOSFETと強誘電体キャパシタ
から構成されている。図1に示した不揮発性メモリとの
違いは、積層形成されている強誘電体キャパシタが、選
択トランジスタであるMOSFETの上部に配置されて
いることである。即ち、ゲート電極24上に絶縁膜を介
して下部電極28を成膜し、下部電極28上に第1強誘
電体膜31を形成し、更にその上部に中間電極30、第
2強誘電体膜32を形成し、上部電極29を形成した構
造となっている。また、上部電極29と下部電極28と
を同一の信号ライン33で接続するため、MOSFET
のドレイン25と下部電極28とを接続した導電層が、
さらに上部電極29とも接続されている。
【0026】このように、MOSFET上に形成された
強誘電体キャパシタも、図1の不揮発性メモリと同様の
効果を有する。また、強誘電体キャパシタがMOSFE
T上に形成されているので、さらなる高集積化を図るこ
とができる。 実施例3 第1強誘電体膜としてPb(Zr0.6Ti0.4)O3 を1
00nmで形成し、第2強誘電体膜としてPb(Zr
0.4Ti0.6)O3 を100nmで形成した以外は実施例
1と同一の強誘電体不揮発性メモリを作製した。
【0027】実施例4 第1強誘電体膜としてPZTを100nmで形成し、第
2強誘電体膜としてPLZTを100nmで形成した以
外は実施例1と同一の強誘電体不揮発性メモリを作製し
た。 実施例5 第1強誘電体膜としてPZTを100nmで形成し、第
2強誘電体膜としてPZTを200nmで形成した以外
は実施例1と同一の強誘電体不揮発性メモリを作製し
た。
【0028】上記実施例3、4、及び5で示したよう
に、強誘電体キャパシタが、組成の異なる同一の材料を
用いた第1強誘電体膜と第2強誘電体膜からなる、異な
る材料を用いた第1強誘電体膜と第2強誘電体膜からな
る又は膜厚の異なる同一の材料を用いた第1強誘電体膜
と第2強誘電体膜からなる強誘電体不揮発性メモリによ
り、一つのメモリセルで多値記録が可能となった。
【0029】
【発明の効果】本発明の半導体記憶装置によれば、MO
SFETと強誘電体キャパシタとによりメモリセルを構
成する半導体記憶装置であって、前記強誘電体キャパシ
タが、前記MOSFETのソース領域またはドレイン領
域に接続された下部電極、該下部電極上に形成された第
1強誘電体膜、該第1強誘電体膜上に形成された中間電
極、該中間電極上に形成された第2強誘電体膜及び該第
2強誘電体膜上に形成された上部電極からなるので、キ
ャパシタ占有面積を増加させることなく、等価的にキャ
パシタ面積を増大することができ、安定に信号量を確保
することが可能となった。
【0030】また、強誘電体キャパシタの上部電極と下
部電極とが同一の信号ラインに接続されるとともに、中
間電極から分離されている上記半導体装置の場合には、
メモリセル部へのアクセス及び検出のための信号ライン
の数を減少することができ、一層の高集積化を図ること
ができる。更に、強誘電体キャパシタが、組成の異なる
同一の材料を用いた第1強誘電体膜と第2強誘電体膜か
らなる、異なる材料を用いた第1強誘電体膜と第2強誘
電体膜からなる又は強誘電体キャパシタが膜厚の異なる
同一の材料を用いた第1強誘電体膜と第2強誘電体膜か
らなる上記半導体装置の場合には、分極状態を独立に制
御することができ、一つのメモリセルで強誘電体キャパ
シタ面積を縮小することなく多値記録が可能となる。
【0031】つまり、簡単な構造でありながら、半導体
記憶装置の大容量化を図ることができ、キャパシタ部の
占有面積を縮小していっても、安定な信号検出が可能と
なり、信頼性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体記憶装置の一実施例である
強誘電体不揮発性メモリの要部を示す概略断面図であ
る。
【図2】本発明の半導体記憶装置の他の実施例を示す要
部の概略断面である。す。
【図3】本発明の半導体装置の第1及び第2強誘電体膜
のヒステリシス曲線を示す図である。
【図4】本発明の半導体装置の動作原理を説明するため
の図である。
【図5】従来の強誘電体不揮発性メモリの等価回路図で
ある。
【図6】従来の強誘電体不揮発性メモリの要部の概略断
面図である。
【符号の説明】
1、21、51 シリコン基板 22、52 素子分離用絶縁膜 3、23、53 ゲート絶縁膜 4、24、54 ゲート電極 5、25、55 ドレイン領域 6、26、56 ソース領域 8、28、71 キャパシタ下部電極 9、29、70 キャパシタ上部電極 10、30、72 中間電極 11、31 第1強誘電体膜 12、32 第2強誘電体膜 13、33 信号ライン 14、34、64 ソース電極 36、66 絶縁層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H01L 29/792 (72)発明者 石川 智弘 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−152537(JP,A) 特開 平6−76562(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 27/105 H01L 21/822 H01L 21/8247 H01L 27/04 H01L 29/788 H01L 29/792

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 MOSFETと強誘電体キャパシタとに
    よりメモリセルを構成する半導体記憶装置であって、前
    記強誘電体キャパシタが、 前記MOSFETのソース領域またはドレイン領域に接
    続された下部電極、 該下部電極上に形成された第1強誘電体膜、 該第1強誘電体膜上に形成された中間電極、 該中間電極上に形成された第2強誘電体膜及び該第2強
    誘電体膜上に形成された上部電極からなり、 前記上部電極と下部電極とが同一の信号ラインに接続さ
    れるとともに、前記中間電極から分離され、 前記第1強誘電体膜と第2強誘電体膜とが異なるヒステ
    リシス曲線を有する ことを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 強誘電体キャパシタが組成の異なる同一
    の材料を用いた第1強誘電体膜と第2強誘電体膜からな
    請求項1記載の半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 強誘電体キャパシタが異なる材料を用い
    た第1強誘電体膜と第2強誘電体膜からなる請求項1
    載の半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 強誘電体キャパシタが膜厚の異なる同一
    の材料を用いた第1強誘電体膜と第2強誘電体膜からな
    る請求項1記載の半導体記憶装置。
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