JP3299100B2 - フェニレンジアミン誘導体及びラジカルスカベンジャー、脳梗塞抑制剤、脳浮腫抑制剤 - Google Patents

フェニレンジアミン誘導体及びラジカルスカベンジャー、脳梗塞抑制剤、脳浮腫抑制剤

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフェニレンジアミン
誘導体、特に生体内におけるラジカルスカベンジャーと
して有効な誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、活性酸素やフリーラジカルの生体
に及ぼす影響が注目されるようになった。活性酸素やフ
リーラジカルは我々が酸素を利用して生存し続ける限り
常に体内で発生し、そして消去されるものである。これ
らは一般には生体防御の一環として生体にとって有利な
方向に作用する。しかし、その一方で生体のラジカルに
対する防御能を上回る量の生成をみた場合には、これら
が生体の膜や組織を構成する生体内成分を攻撃しさまざ
まな病態の形成や増悪を引き起こすことになる。現時点
で活性酸素・フリーラジカルが関与していると考えられ
る病態や疾患としては、脳梗塞、脳浮腫、パーキンソン
病のような脳神経疾患、肺酸素中毒、成人呼吸窮迫症候
群のような肺疾患、虚血性心疾患(心筋梗塞、不整脈な
ど)、動脈硬化のような循環器疾患あるいは消化性潰
瘍、潰瘍性大腸炎、クローン病のような消化器疾患など
があり枚挙にいとまがない。
【0003】このような現状において当然のことなが
ら、活性酸素・フリーラジカルのスカベンジャーを上記
のような疾患の治療薬に応用しようとする試みがなされ
てきている。例えば、脳浮腫に対しては、マイルドなラ
ジカルスカベンジャーであるマンニトールが臨床の場で
使用されているが、2週間にわたる連続投与が必要とさ
れている。最近、AVS(現在申請中)やMCI186(現在第
3相臨床治検中)のようなラジカルスカベンジャーが開
発されてきているが、これらの化合物の対象疾患は脳浮
腫のみとされており、ラジカルスカベンジャーで脳梗塞
を抑える医薬品は現状では皆無の状態にある。
【0004】一方、SODのリコンビナントが入手可能と
なり、これを臨床患者に投与してその組織保護作用が検
討されつつある。急性期心筋梗塞もその対象疾患の1つ
であるが、逆に、本疾患に対する治療薬としてSOD以外
のラジカルスカベンジャーは知られていない。また、不
整脈に対しては局所麻酔剤であるリドカインが臨床的に
使用されているのみである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記従来技術
に鑑みなされたものであり、その目的は、ラジカルスカ
ベンジャーとして脳浮腫、脳梗塞等に有効な低分子化合
物を見い出し、さらには活性酸素・フリーラジカルが関
与している各種の疾患に有効な低分子化合物を見い出す
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明者らが鋭意研究を進めてきた結果、特定のフェ
ニレンジアミン誘導体及びその薬理的に許容される塩は
ラジカルスカベンジャーとして脳浮腫及び脳梗塞に有効
であることを見出し、本発明を完成するに至った。すな
わち、本発明にかかるフェニレンジアミン誘導体は、下
記化5で示されることを特徴とする。
【0007】
【化5】
【0008】(化5中、Rは低級アルキル基であり、
、Rは水素原子、炭素原子数1〜10のアルキル
基又はアルケニル基、あるいはベンジル基を意味す
る。)請求項2記載の化合物は、請求項1記載の化合物
において、Rがtert−ブチル基であることを特徴とす
る。請求項3記載の化合物は、請求項1記載の化合物
おいて、下記化6で示される化合物であることを特徴と
する。
【0009】
【化6】
【0010】(化6中、Rは低級アルキル基であり、
、R は炭素原子数1〜10のアルケニル基、ある
いはベンジル基を意味する。)請求項4記載の化合物
は、請求項3記載の化合物において、下記化7で示され
化合物であることを特徴とする。
【0011】
【化7】
【0012】(化7中、R 、R は前記化6と
同一である。)請求項5記載の化合物は、請求項1記載
化合物において、下記化8で示される化合物であるこ
とを特徴とする。
【0013】
【化8】
【0014】(上記化8中、Rは低級アルキル基であ
り、R、Rは炭素原子数1〜10のアルキル基を意
味する。)請求項6記載の化合物は、請求項5記載の
合物において、R及びRがメチル基である化合物
あることを特徴とする。請求項7記載の化合物は、請求
項3〜6何れかに記載の化合物において、Rがter
t−ブチル基である化合物であることを特徴とする。
【0015】本発明の請求項8に記載の脳梗塞抑制剤
は、請求項1〜7の何れかに記載のフェニレンジアミン
誘導体及びその塩の1種以上を主成分とすることを特徴
とする。また、本発明の請求項9に記載の脳浮腫抑制剤
は、請求項1〜7の何れかに記載のフェニレンジアミン
誘導体及びその塩の1種以上を主成分とすることを特徴
とする。
【0016】本発明の請求項10に記載のラジカルスカ
ベンジャーは、請求項1〜7の何れかに記載のフェニレ
ンジアミン誘導体及びその塩の1種以上を主成分とする
ことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。本発明にかかるフェニレンジアミン
誘導体を表す前記一般式化5ないし化8において、R
に見られる低級アルキル基とは炭素数1〜6の直鎖もし
くは分岐状のアルキル基であり、例えばメチル基、エチ
ル基、n−プロピル基、n−ブチル基、イソプロピル基、
イソブチル基、l−メチルプロピル基、tert−ブチル
基、n−ペンチル基、l−エチルプロピル基、イソアミル
基、n−ヘキシル基などを挙げることができるが、好ま
しいRとしてはtert−ブチル基である。
【0018】R2、R3は水素原子、炭素原子数1〜10
のアルキル基又はアルケニル基、あるいはベンジル基を
意味し、R2、R3は同一または異なっていてもよい。R
2及びR3において、アルキル基及びアルケニル基は直鎖
あるいは分岐の何れでもよく、分岐アルケニル基におい
ては各二重結合の立体配置がシス(cis)、トランス(tra
ns)のいずれであってもよい。また、ベンジル基は他の
置換基で置換されていてもよい。なお、R2及びR3がア
ルキル基の場合にはメチル基が好ましい。前記化5ない
し化8で示されるフェニレンジアミン誘導体はその大多
数が従来開示されたことのない新規な化合物であり、そ
のラジカルスカベンジャーとしての作用や、脳梗塞抑制
作用、脳浮腫抑制作用についてはこれまで全く知られて
いなかった化合物である。
【0019】なお、特開平6−116143には、前記
化8で示される化合物の一部が記載されているが、その
作用については血中コレステロール低下作用及びマクロ
ファージ泡沫化抑制作用であり、その用途についても抗
高脂血症剤及び抗動脈硬化剤が記載されているのみで、
本発明の薬理学的効果、もしくはそれに関連するような
作用等については全く開示されていない。よって、化8
に示されるフェニレンジアミン誘導体の本発明にかかる
薬理学的作用はこれまで全く知られておらず、本発明に
おいて初めて明らかにされたものである。本発明は、化
8で示されるフェニレンジアミン誘導体及びその薬理学
的に許容される塩を主成分とするラジカルスカベンジャ
ー、脳梗塞抑制剤、脳梗塞抑制剤についてもその範囲に
包含するものである。
【0020】また、その他本発明にかかるフェニレンジ
アミン誘導体の公知類似化合物として、DE 3,830,054に
血小板凝集抑制作用を有するフェニレンジアミン誘導体
が、US 2,870,146に抗催眠、鎮静作用を有するフェニレ
ンジアミン誘導体が、J. Prakt. Chem. 19(1-2), 45(19
62)に抗腫瘍抗生物質としてのフェニレンジアミン誘導
体が、J. Indian. Chem. Soc. 34, 528(1957)に局所麻
酔作用を有するフェニレンジアミン誘導体が記載されて
いるが、これらについても本発明の薬理学的効果には関
連がなく、また構造的に見ても、本発明のフェニレンジ
アミン誘導体は前記化5で示されるようにベンゼン環上
に2つのR1及び水酸基を有することを一つの特徴とす
るものであり、このような化合物は上記には開示されて
いない。
【0021】本発明にかかるラジカルスカベンジャー、
脳梗塞抑制剤、脳浮腫抑制剤の主成分として好適な前記
化5ないし化8で示されるフェニレンジアミン誘導体及
びその薬理学的に許容される塩は、ラジカルスカベンジ
ャーとして抗酸化作用及び脂質過酸化抑制作用を有し、
しかも安全性が高い。このため、虚血再潅流などにより
発生するラジカルがその発症要因とされている各種の障
害、例えば、脳梗塞、脳浮腫などの予防・治療剤として
有用であり、またその他の虚血再潅流障害に対しても有
用性が期待できる。さらに、本発明化合物は従来知られ
ているラジカルスカベンジャーと異なり、一剤で脳浮腫
と脳梗塞に有効なものもある。
【0022】本発明で提供される前記化5で示される一
般式(I)の化合物は、例えば図1又は図2に示す反応
式A又はBによって製造することができる。製造方法と
しては、例えば、「新実験化学講座」(丸善)や「ペプ
チド合成」(丸善)に記載されている一般的な製法を用
いることができる。まず、図1に示す反応式A中、
1、R2、R3は一般式(I)の定義のとおりである。反
応式Aにおいて、一般式(II)で表されるカルボン酸と
一般式(III)で表されるアミンから一般式(I-a)で表
される本発明に係わるアミド化合物が得られる。本反応
においては混合酸無水物を経由する方法、酸塩化物を経
由する方法、縮合剤を用いる方法、カルボニルジイミダ
ゾール類を用いる方法あるいはアジドを用いる方法など
の公知のアミド結合形成反応を使用することができる。
【0023】混合酸無水物法の場合には、活性化剤とし
て例えば、ジフェニルホスフィニッククロリド、オキシ
塩化リン、クロロギ酸エチル、クロロギ酸イソブチル、
塩化ピバロイルなどを用いて、カルボン酸(II)をその
対応する酸無水物へと変換した後、アミン化合物(II
I)と反応させる。添加剤としては例えば、有機塩基で
あるトリエチルアミン、ピリジン、N−メチルモルホリ
ンなどが用いられる。溶媒としては例えば、ジクロロメ
タン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、ピリジンなどの芳香族化合
物、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル
類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなど
のアミド類、ジメチルスルホキシドなどが用いられる。
反応温度、反応時間は使用する原料化合物に応じて変化
させれば良いが、通常−15℃から溶媒の還流温度の範
囲で行われる。
【0024】酸塩化物法の場合には、例えば五塩化リ
ン、三塩化リン、塩化チオニルなどを用いて、カルボン
酸(II)をその対応する酸塩化物へと変換した後、アミ
ン化合物(III)と反応させる。添加剤としては例え
ば、トリエチルアミン、ピリジン、N−メチルモルホリ
ンなどの有機塩基、水酸化ナトリウムなどの無機塩基、
あるいは酢酸ナトリウムや炭酸カリウムなどの塩が用い
られる。溶媒としては例えば、ジクロロメタン、クロロ
ホルムなどのハロゲン化炭化水素、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、ピリジンなどの芳香族化合物、ジエチル
エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエー
テル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド
などのアミド類、ジメチルスルホキシド、水あるいはそ
れらの混合溶媒などが用いられる。反応温度、反応時間
は使用する原料化合物に応じて変化させれば良いが、通
常0℃から溶媒の還流温度の範囲で行われる。
【0025】縮合剤を用いる方法では、例えば N,N'−
ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、1−(3−
ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド
塩酸塩(WSCI)などのカルボジイミド類や四塩化チタ
ン、四塩化ケイ素などの塩化物が用いられる。溶媒とし
ては例えば、ジクロロメタン、クロロホルムなどのハロ
ゲン化炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン、ピリ
ジンなどの芳香族化合物、テトラヒドロフラン、ジオキ
サンなどのエーテル類、ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルアセトアミドなどのアミド類、ジメチルスルホキシド
などが用いられる。本反応は必要に応じて1−ヒドロキ
シベンゾトリアゾール(HOBt)やN−ヒドロキシスクシ
ンイミド(HOSu)などを添加して行っても良い。反応温
度、反応時間は使用する原料化合物に応じて変化させれ
ば良いが、通常−78℃から溶媒の還流温度の範囲で行
われる。
【0026】カルボニルジイミダゾール(CDI)を用い
る方法では、1,1'−カルボニルジイミダゾールを用
いてカルボン酸(II)をN−アシル誘導体へ導き、これ
とアミン(III)とを反応させる方法が用いられる。溶
媒としては例えば、ジクロロメタン、クロロホルムなど
のハロゲン化炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン
などの芳香族炭化水素、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ンなどのエーテル類、ジメチルホルムアミド、ジメチル
アセトアミドなどのアミド類、ジメチルスルホキシドな
どが用いられる。反応温度、反応時間は使用する原料化
合物に応じて変化させれば良いが、通常0℃から溶媒の
還流温度の範囲で行われる。
【0027】アジド法の場合には、活性化剤として例え
ば、ジフェニルホスホリルアジドなどを用いてカルボン
酸(II)をその対応するアジドへと変換した後、アミン
(III)と反応させる。添加剤としては例えば、有機塩
基であるトリエチルアミン、ピリジン、N−メチルモル
ホリンなどが用いられる。溶媒としては例えば、ジクロ
ロメタン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素、ベ
ンゼン、トルエン、キシレン、ピリジンなどの芳香族化
合物、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル
類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなど
のアミド類、ジメチルスルホキシドなどが用いられる。
反応温度、反応時間は使用する原料化合物に応じて変化
させれば良いが、通常0℃から溶媒の還流温度の範囲で
行われる。
【0028】脱水縮合によるエステル結合形成の場合に
は、触媒として硫酸、塩酸などの鉱酸、p−トルエンス
ルホン酸などの有機酸、三フッ化ホウ素エーテラートな
どのLewis酸を用いる方法、無水硫酸マグネシウムやモ
レキュラーシーブなどの乾燥剤を共存させる方法などを
とることができる。また、トリフルオロ酢酸無水物やN,
N−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)などの縮合剤
を用いることもでき、この際ピリジン、4−ジメチルア
ミノピリジンなどを併用することが可能である。また、
トリフェニルホスフィンの存在下、ジアゾカルボン酸ジ
エチルを用いることもできる。溶媒としては例えば、ジ
クロロメタン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水
素、ベンゼン、トルエン、キシレン、ピリジンなどの芳
香族化合物、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエ
ーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチル
アセトアミドなどのアミド類が用いられる。反応温度、
反応時間は使用する原料化合物に応じて変化させればよ
いが、通常0℃から溶媒の還流温度の範囲で行われる。
【0029】具体的には、例えば縮合剤を用いる方法で
は、カルボン酸(II)をジクロロメタン、N,N−ジメチ
ルホルムアミドなどに溶解し、添加剤としてのHOBt、HO
Suの存在または非存在下、DCC、WSCIなどの縮合剤を加
えて攪拌した後、アミン(III)を加え0℃から室温の
範囲で反応を行なうことにより目的を達する。混合酸無
水物法の場合、活性化剤としてジフェニルホスフィニッ
ククロライドなどを用い、添加剤としてはトリエチルア
ミンを用いてクロロホルムなどの溶媒中にて、0℃から
室温の範囲で反応を行うことにより目的を達する。
【0030】また、本発明に係る化合物は図2に示す反
応式Bによっても得ることができる。反応式B中、
1、R2、R3は一般式(I)の定義の通りである。ま
た、R4はフェノール性水酸基の保護基を表し、以後の
反応において特に問題のない限り、ベンジル基、各種の
置換ベンジル基、ベンジルオキシカルボニル基、あるい
は第3ブチルオキシカルボニル基などを用いることがで
きる。反応式Bの第一段階においては、一般式(II-a)
で表されるカルボン酸と一般式(III)で表されるアミ
ンから、反応式Aにおいて記述した縮合方法を用いるこ
とにより、一般式(I-b)で表される化合物が得られ
る。反応式Bの第二段階において、一般式(I-b)で表
される化合物を脱保護反応に付すことにより一般式(I-
c)で表される化合物が得られる。
【0031】上記脱保護反応は保護基R5の種類により
公知の各種の方法が用いることができる。例えばR4
ベンジル基の場合、還元的な除去または酸処理による除
去法が用いられる。具体的には、例えば接触還元条件
下、触媒としてパラジウムー炭素を用い、エタノール等
の溶媒中にて室温から溶媒の還流温度の範囲で反応を行
なうことにより目的を達する。上記反応式で用いられる
一般式(II)、(II-a)、(III)で表される原料化合
物は、商業上入手可能であるかまたは公知の方法にて合
成可能である。例えば、一般式(III)で表される原料
化合物は図3に示す反応式Cのようにして合成すること
ができる。なお、反応式C中、R2、R3は一般式(I)
の定義のとおりである。反応式Cにおいては、一般式
(V)で表される化合物を順次アルキル化し、さらにニ
トロ基を還元することにより、一般式(III)で表され
る目的化合物が得られる。
【0032】本反応における一段階目および二段階目の
アルキル化反応では、ハロゲン化合物(VI-a)及び(VI
-b)と化合物(V)とを反応させることにより化合物(I
II-b)を合成することができる。反応は塩基の存在下に
行うことができ、ナトリウムアミド、トリエチルアミ
ン、水素化ナトリウム、水酸化ナトリウム、炭酸カリウ
ム、酸化バリウム、酸化銀などが用いられる。また、触
媒量のヨウ化カリウムを加えることもできる。溶媒とし
ては例えば、メタノール、エタノール、ブタノールなど
のアルコール類、ベンゼン、トルエン、キシレン、ピリ
ジンなどの芳香族類、ジエチルエーテル、テトラヒドロ
フラン、ジオキサンなどのエーテル類、N,N-ジメチルホ
ルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミドなどのアミド
類、ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類、アセ
トンなどのケトン類が使用される。反応温度、反応時間
は使用する原料化合物に応じて変化させれば良いが、通
常0℃から溶媒の還流温度の範囲で行われる。
【0033】反応式Cの三段階目の化合物(V-b)のニ
トロ基の還元反応は、公知の反応を用いることができ、
例えばバーチ還元、ベンケッサー還元、または金属水素
錯化合物を用いた還元などの条件を用いることができ
る。バーチ還元の場合には、例えばリチウム、ナトリウ
ム、カリウムなどの金属を用い、溶媒としては液体アン
モニアを用いて、プロトン源としてメタノール、エタノ
ール、t-ブタノールなどを共存させて反応を行う。反
応時間、反応温度は使用する原料化合物に応じて変化さ
せれば良いが、通常−78℃から溶媒の還流温度の範囲
で行われる。ベンケッサー還元の場合は、溶媒として例
えばメチルアミン、エチルアミンまたはエチレンジアミ
ンを用い、−78℃から溶媒の還流温度の範囲で反応を
行うことにより目的を達する。金属水素錯化合物を用い
た反応では、水素化ホウ素ナトリウムを用い、溶媒とし
ては水、メタノール、エタノール、イソプロパノールな
どを用い、触媒として10%パラジウム/カーボン、シ
アノニッケル錯イオン、ジクロロビス(トリフェニルホ
スフィン)ニッケル(II)の存在下で反応を行う。反応
時間、反応温度は使用する原料化合物に応じて変化させ
れば良いが、通常0℃から溶媒の還流温度の範囲で行わ
れる。
【0034】具体的には例えば、触媒であるジクロロビ
ス(トリフェニルホスフィン)ニッケル(II)をエタノ
ールなどに溶解し、水素化ホウ素ナトリウム及び化合物
(V-b)を加え、0℃から溶媒の還流温度の範囲で反応
を行うことにより目的を達する。なお、上記反応式Cに
おいて用いられている原料化合物は、商業上入手可能で
あるか、あるいは公知の方法を用いて容易に合成するこ
とができる。本発明にかかる一般式(I)で表される化
合物は、必要に応じて酸付加塩とすることができる。酸
付加塩としては、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン
酸などの無機酸との塩、酢酸、プロピオン酸、クエン
酸、乳酸、シュウ酸、マレイン酸、フマル酸、コハク
酸、酒石酸、メタンスルホン酸などの有機酸との塩が挙
げられる。これらの塩は通常の方法により容易に製造す
ることができる。
【0035】本発明にかかるフェニレンジアミン誘導体
を脳梗塞、脳浮腫のような脳神経疾患治療薬として用い
る場合、内服薬あるいは注射薬として用いるのが一般的
である。本発明にかかる化合物を内服薬として用いる場
合には、錠剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤、シロップ剤
などとして経口的に投与してもよいし、また坐剤などと
して非経口的に投与してもよい。投与量は症状の程度、
個人差、年齢などにより下記範囲外の量を投与すること
もあり得るが、むろんそれぞれ特定の場合における個々
の状況に適合するように調整しなければならない。通常
成人1日あたり約0.01〜200mg/kg、好ましくは
0.05〜50mg/kg、さらに好ましくは0.1〜10m
g/kgを1日1ないし数回に分けて投与する。
【0036】製剤化の際は、通常の製剤担体を用い、常
法により製造するが、必要により薬理学的に許容し得る
添加物を加えてもよい。すなわち、経口用固形製剤を調
整する場合には、主薬に賦形剤、さらに必要に応じて結
合剤、崩壊剤、滑沢剤、着色剤、矯味矯臭剤等を加えた
後、常法により錠剤、被覆錠剤、顆粒剤、散剤、カプセ
ル剤などとする。
【0037】賦形剤としては、例えば乳糖、コーンスタ
ーチ、白糖、ブドウ糖、ソルビット、結晶セルロース、
二酸化ケイ素等が、結合剤としては、例えばポリビニル
アルコール、ポリビニルエーテル、エチルセルロース、
メチルセルロース、アラビアゴム、トラガント、ゼラチ
ン、シェラック、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒド
ロキシプロピルスターチ、ポリビニルピロリドン等が、
崩壊剤としては、例えば澱粉、寒天、ゼラチン末、結晶
セルロース、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、ク
エン酸カルシウム、デキストリン、ペクチン等が、滑沢
剤としては、例えばステアリン酸マグネシウム、タル
ク、ポリエチレングリコール、シリカ、硬化植物油など
が、着色剤としては医薬品に添加することが許されてい
るものが、矯味矯臭剤としては、ココア末、ハッカ脳、
芳香酸、ハッカ油、龍脳、桂皮末などが用いられる。こ
れらの錠剤、顆粒剤には糖衣、ゼラチン衣、その他必要
により適宜コーティングすることが可能である。
【0038】本発明にかかる化合物を注射薬として用い
る場合、投与量は症状の程度、個人差、年齢などにより
異なるが、通常成人1日あたり0.05〜10mg/kg、
好ましくは0.1〜3mg/kgを1日一ないし数回に分け
て投与する。注射剤としては、無菌の水性または非水性
の溶液剤、懸濁剤、乳濁剤が含まれる。このような注射
剤においては、1つまたはそれ以上の活性物質が、少な
くとも1つの不活性な水性の希釈剤や不活性な非水性の
希釈剤と混合して用いられ、必要に応じて、さらに防腐
剤、湿潤剤、乳化剤、分散剤、安定化剤、溶解補助剤の
ような補助剤を含有してもよい。これらは通常、濾過
(バクテリア保留フィルター等)、殺菌剤の配合または
ガンマー線照射によって無菌化されるか、またはこれら
の処理をした後、凍結乾燥等の方法により固体組成物と
し、使用直前に無菌水または無菌の注射用希釈剤を加え
て使用される。
【0039】以下、本発明にかかるのフェニレンジアミ
ン誘導体の幾つかを例として、本発明の実施の形態をさ
らに詳細に説明するが、これに先立ち、本発明で用いた
効果試験の方法について説明する。
【0040】脂質過酸化抑制作用 <意義>ラジカルスカベンジャーの生体内における役割
としてフリーラジカル消去による脂質過酸化抑制作用が
知られている。従って、被験化合物が実際に生体内で脂
質過酸化抑制作用を有するか否か、またその効力比較を
ラット脳ホモジネートを用いた自動酸化系にて検討す
る。
【0041】<方法>嶋本らの方法(フリーラジカルの
臨床、第1巻、91〜95ページ、1987年)に準じて以下の
方法にて行なった。SD系雄性ラット(7週齢)をペント
パルビタール麻酔下に生理食塩水を潅流し脱血致死させ
た後、大脳半球を摘出し氷冷下にて19倍量の20mMリン酸
緩衝液(pH7.4)を加えてホモジナイズした。これに被験
薬物を1μM添加し、37℃1時間インキュベートを行い生
成した過酸化脂質量をTBA法にて定量した。すなわち、
ホモジネート0.2mlに8.1%SDS 0.2ml、20%酢酸緩衝液(p
H3.5)1.5ml、0.8%TBA試薬1.5mlを加え95℃にて1時間イ
ンキュベートした後速やかに氷冷し、蒸留水1ml、n-ブ
タノール−ピリジン混液(15:1,v/v)5mlを加え撹拌
した。遠心分離後ブタノール層を採取し盲検を対照に53
5nmの吸光度(a)を測定した。また標準液として1,1,3,3
-tetraethoxypropane(TEP)10μM液を脳ホモジネートの
代わりに加え吸光度(A)を測定した。なお盲検として脳
ホモジネートの代わりにリン酸緩衝液を加えたものを用
いた。過酸化物濃度は以下の式にて算出し、過酸化脂質
量とした。 過酸化物濃度(nmol/g wet weight)=a/A × 100 被検薬物はジメチルスルホオキサイド(DMSO)に溶解し
用いた。DMSOの終濃度は2%としたが、本系への影響は見
られなかった。
【0042】<判定基準>濃度1μMにおける被検薬物
の脂質過酸化抑制率は溶媒添加群(M)、薬物添加群
(m)での過酸化脂質量より以下の式にて算出した。 脂質過酸化抑制率 (%)={1−(m/M)}× 100
【0043】脳梗塞抑制作用 <意義>in vivoでの脳梗塞抑制効果を検討する。本試
験により、末梢投与した被験薬物が血液脳関門を通過し
うるかどうかの判断もできる。
【0044】<方法>実験には9〜10週齢のCrj:Fischer
-344系雄性ラットを使用した。被験薬物は、溶解可能な
ものはすべて生理食塩水に溶解し静脈内投与及び腹腔内
投与した。溶解できないものは0.1%Tween-80を含む生理
食塩水に懸濁し、腹腔内投与した。また、0.5%のTween8
0を含む生理食塩水に溶解したものを静脈内投与に用い
た。腹腔内投与は再潅流の20分前に、また静脈内投与は
再潅流と同時に投与した。なお、対照には基剤のみを投
与した。手術はKoizumiらの方法(脳卒中、第8巻、1-8
ページ、1986年)に準じて中大脳動脈(MCA)閉塞モデル
を作成した。すなわち、ラットを4%halothaneにて吸入
麻酔で導入して、1%halothaneで麻酔を維持し、背位に
固定した。頚部正中切開して右頚動脈分岐部を中心に総
頚動脈および外頚動脈を周囲結合組織より剥離し、絹糸
にて結紮した。さらに内頚動脈起始部に絹糸をかけ、塞
栓挿入後の結紮・固定に備えた。ついで総頚動脈を切開
し、同部より4-0の外科用ナイロン糸を歯科用印象剤で
被覆した長さ約16mmの塞栓を内頚動脈に向けて挿入し、
塞栓のナイロン糸近位端を前述の絹糸で内頚動脈に結紮
・固定した。またすべての麻酔による体温低下を防ぐた
め、手術の際、小動物体温制御装置にて体温を保持し
た。
【0045】以上の操作より、2時間脳虚血を施し、塞
栓を抜き去ることにより再潅流した。再潅流した2時間
後に脳を摘出後、lambdaのレベルから後方2mm毎の冠状
断切片を4切片作成し、これを2%triphenyltetrazorium
chloride(TTC)液に浸け37℃で10分間インキュベートし
た。染色した脳切片をリン酸緩衝化8%ホルマリン液に1-
2日間浸けた後、切片を実体顕微鏡(SZH1O ORINPAS)下写
真に撮り、各冠状断片ごとにPlanimeter(PLANIX 5000,
TAMAYA)で梗塞巣の面積を測定した。
【0046】<判定基準>被験薬物の効果を、4切片のT
TCによって染色されなかった梗塞部位の総合面積を障害
の指標に用い、おのおの抑制率(%)で表した。有意差検
定はstudent t-testで行った。 各抑制率(%)={1-(被験薬物群の値/対照群の値)}
×100
【0047】脳浮腫抑制作用 <意義>in vivoでの脳浮腫抑制効果を確認する。本試
験により、末梢投与した被検薬物が血液脳関門を通過し
うるかどうかの判断もできる。
【0048】<方法>7〜9週齢のFischer rat(日本チ
ャールスリバー)を用い、MCA閉塞再潅流モデルを小泉
らの方法(脳卒中、第8巻、1-8ページ、1986年)にした
がって作成した。すなわち、動物を2%ハロタン麻酔下で
背位に固定し、頚部正中線に沿って切開して迷走神経の
保存に注意し、右総頚動脈を頚動脈分岐点まで分離し
た。頚動脈分岐点を中心に、外頚動脈および内頚動脈を
周囲結合組織より剥離し、総頚動脈および外頚動脈を絹
糸にて結紮し、さらに、内頚動脈起始部に絹糸をかけ塞
栓糸挿入後の結紮、固定に備えた。次に、総頚動脈を切
開し、同部より塞栓糸を内頚動脈に向けて約15〜16mm挿
入し、前述の絹糸で内頚動脈に結紮、固定した。以上の
操作により、塞栓糸の先端はMCA分岐点を越えて、前大
脳動脈内に約1〜2mm入り、塞栓糸の体部でMCA入り口
を閉塞した。再潅流はMCA始起部を閉塞した塞栓糸を一
定時間留置後、ハタロン麻酔下で抜き去ることにより行
なった。但し、このモデルでの血流の再開は、右総頚動
脈が結紮されているため、左内頚動脈および椎骨・脳底
動脈より前・後交通動脈を介して行なわれるものと考え
られている。本実験では2時間虚血2時間再潅流を行なっ
た。
【0049】なお、塞栓糸の作製は以下の通り行なっ
た。全長16mmの4-0外科用ナイロン糸の先端をアルコー
ルランプにかざして直径0.2〜0.3mmの球を作り、それよ
り近位側に向かって約5mmの範囲を玉の大きさを目安と
して歯科用印象剤でコーティングし、これを塞栓糸とし
た。脳水分含有量は湿乾燥重量法で測定した。すなわ
ち、虚血あるいは虚血再潅流を施した動物を断頭し脳を
摘出した後、小脳を除いた前脳を左右半球に分けて、右
半球を虚血側、左半球を非虚血側としてそれぞれ速やか
に重量を測定し、これを湿重量とした。さらに、110℃
で24時間乾燥させ、再び重量を測定し、これを乾燥重量
とした。これら湿重量および乾燥重量より以下の式を用
いて脳水分含有量を測定した。 脳水分含有量(%)=(湿重量−乾燥重量)/湿重量×
100 被験薬物は0.05%Tween80/生理食塩液に懸濁し、再潅
流20分前に5ml/kgを腹腔内投与した。また対照には基剤
のみを同様に投与した。
【0050】<判定基準>得られた結果は、平均値±標
準誤差で表し、有意差検定はunpairdのT検定法あるいは
WelchのT検定法で比較検定し、危険率5%未満(P<0.05)
を有意な差とみなした。また抑制率は次式で表した。 抑制率(%)={(対照群の脳水分含有量−薬物群の脳
水分含有量)/(対照群の脳水分含有量−2時間虚血群
の脳水分含有量)}×100
【0051】[実施例1]
【化9】
【0052】[実施例2]
【化10】
【0053】[実施例3]
【化11】
【0054】[実施例4]
【化12】
【0055】[実施例5]
【化13】
【0056】[実施例6]
【化14】
【0057】[実施例7]
【化15】
【0058】
【表1】 ───────────────────────────── 脂質過酸化抑制率 脳梗塞抑制率 脳浮腫抑制率 ───────────────────────────── 実施例1 53.0% 25.4%1) 実施例2 64.6 2.51) 実施例3 21.4 32.92) 実施例4 28.6 31.22) 16.14) 実施例5 37.2 13.81) 4.23) 実施例6 19.7 6.82) 実施例7 41.1 21.02) 38.72) ───────────────────────────── 1)投与量は 50mg/kg 2)投与量は100mg/kg 3)投与量は 30mg/kg 4)投与量は 10mg/kg
【0059】上記表1より明らかなように、本発明にか
かるフェニレンジアミン誘導体及びその塩は高い脂質過
酸化抑制作用を有し、ラジカルスカベンジャーとして有
用であることが示唆された。また、脳梗塞抑制作用及び
脳浮腫抑制作用を有する化合物も確認された。このよう
にラジカルスカベンジャーとして一剤で脳梗塞、脳浮腫
に有用な化合物はきわめてまれである。
【0060】
【実施例】以下に、前記実施例1〜7のフェニレンジア
ミン誘導体の製造方法を示す。
【0061】実施例1 4−ニトロアニリン2.00g、炭酸カリウム4.00g、ゲラ
ニルブロマイド3.24gをアセトン70ml中で20時間攪拌還
流した。反応液を吸引濾過し、濾液を減圧濃縮した。残
さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:
酢酸エチル = 8:1)で精製した。得られた化合物0.52
g、水素化ホウ素ナトリウム0.21g、ジクロロビス(ト
リフェニルホスフィン)ニッケル(II)0.25gをエタノ
ール-イソプロパノール混合溶液40ml中で1時間攪拌還流
した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出
液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄
した。無水硫酸ナトリウムで乾燥、濃縮して得られた残
さを無水塩化メチレン25mlに溶解し、3,5-ジ-t-ブチ
ル-4-ヒドロキシベンゼンカルボン酸0.47g、トリエチ
ルアミン2mlおよび1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エ
チルカルボジイミド塩酸塩0.40gを加え、室温で18時間
攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽
和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濃縮
後、得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(酢酸エチル:n-ヘキサン = 1:5)で精製することに
より、標題化合物0.35gを得た。1 H-NMR (CDCl3)δ 1.28(3H, s), 1.48(18H, s), 1.59(3
H, s), 1.71(3H, s), 2.05(2H, m), 2.12(2H, m), 3.71
(2H, d, J=6.4Hz), 5.10(1H, m), 5.39(1H, m),5.56(1
H, s), 6.62(2H, d, J=8.8Hz), 7.40(2H, d, J=8.8Hz),
7.52(1H, m), 7.65(1H, m), 7.66(2H, s).
【0062】実施例2 4-ニトロアニリン2.00gを実施例1の場合と同様にして
ベンジルブロマイド1.72ml、3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒド
ロキシベンゼンカルボン酸0.55gを用いてベンジル化反
応、還元反応、縮合反応に順次付すことにより標題化合
物0.22gを得た。 mp 176.2-178.0 ℃1 H-NMR (DMSO-d6)δ 1.41(18H, s), 4.25(2H, d, J=5.9
Hz), 6.07-6.10(1H, m ), 6.55(2H,d, J=8.8Hz), 7.20-
7.37(8H, m), 7.61(2H, s), 9.65(1H, s).
【0063】実施例3 4-ニトロアニリン2.00gを実施例1の場合と同様にして
ベンジルブロマイド4.95g、3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒド
ロキシベンゼンカルボン酸0.40gを用いてベンジル化反
応、還元反応、縮合反応に順次付すことにより標題化合
物0.40gを得た。 mp 207.8-209.0 ℃1 H-NMR (DMSO-d6)δ 1.41(18H, s), 4.67(4H, s), 6.6
6(2H, d, J=8.3Hz), 7.23-7.37(13H, m), 7.60(2H, s),
9.69(1H, s).
【0064】実施例4 3,5-ジ-t-ブチル-2-ヒドロキシベンゼンカルボン酸1.
50gを、テトラヒドロフラン25mlに溶解し、氷冷下t-ヒ
ドロキシベンズトリアゾール1.06g、ジシクロヘキシル
カルボジイミド1.28gを加えた。30分間攪拌後、 N, N−
ジメチル−1,4−フェニレンジアミン0.82gを加え室温
で15時間攪拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液、飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(n-ヘキサン:酢酸エチル=5:1)
にて精製し、得られた固体を再結晶(n-ヘキサン:酢酸
エチル)することにより、標題化合物1.20gを得た。 mp 167.2-169.3℃1 H-NMR(CDCl3)δ 1.34&1.43(each9H, s), 2.96(6H, s),
6.75(2H, d, J=9.3Hz),7.28(1H, d, J=1.9Hz), 7.37(2
H, d, J=9.3Hz), 7.49(1H, d, J=1.9Hz), 7.74(1H, s)
【0065】実施例5 4-ニトロアニリン2.00gを実施例1の場合と同様にして
n-ヘキシルアイオダイド6.14g、3,5-ジ-t-ブチル-4
-ヒドロキシベンゼンカルボン酸0.82gを用いてアルキ
ル化反応、還元反応、縮合反応に順次付すことにより標
題化合物0.19gを得た。 mp 152.0-163.0 ℃1 H-NMR (CDCl3)δ 0.90(6H, m), 1.31(12H, brs), 1.48
(18H, s), 1.56(2H, brs), 3.22-3.26(4H, m), 5.55(1
H, s), 6.63(2H, d, J=8.8Hz), 7.40(2H, m), 7.47(1H,
s), 7.66(2H, s).
【0066】実施例6 4-ニトロアニリン2.00gを実施例1の場合と同様にして
エチルアイオダイド4.52g、3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒド
ロキシベンゼンカルボン酸1.29gを用いてアルキル化反
応、還元反応、縮合反応に順次付すことにより標題化合
物0.89gを得た。 mp 184.0-187.0 ℃1 H-NMR (CDCl3)δ 1.15(6H, t, J=6.8Hz), 1.48(18H,
s), 3.34(4H, q, J=7.3Hz), 5.56(1H, s), 6.69(2H, d,
J=9.3Hz), 7.42(2H, m), 7.49(1H, brs), 7.67(2H,
s).
【0067】実施例7 3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシベンゼンカルボン酸2.
50gを、ジクロロメタン25ml、トリエチルアミン2.02g
に溶解し、氷冷下ジフェニルホスフィッククロライド2.
06gを加えた。30分撹拌後、N,N-ジメチル-1,4-フェニ
レンジアミン1.36gを加え、室温で15時間撹拌した。
反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で
洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。得
られた固体をジエチルエーテルに溶解し、1N-塩酸エー
テル溶液15mlを加えた。10分間室温で撹拌した後、析
出した結晶を濾取し、標題化合物1.06gを得た。 mp 219.5℃(dec.)1 H-NMR(DMSO-d6)δ 1.43(18H,s) , 3.06(6H,s) , 7.35
-7.55(1H,br) , 7.68(2H,s) , 7.70-7.85(1H,br) , 10.
1(1H,br)
【0068】
【発明の効果】以上説明したように本発明にかかるフェ
ニレンジアミン誘導体及びその塩は、優れたラジカルス
カベンジャー作用を有し、脳梗塞、脳浮腫に有効であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる化合物の製造行程を示す説明図
である。
【図2】本発明にかかる化合物の製造行程を示す説明図
である。
【図3】本発明にかかる化合物の原料の製造行程を示す
説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61P 11/00 A61P 11/00 25/28 25/28 43/00 111 43/00 111 (72)発明者 宮沢 和之 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株式会社 資生堂 第一リサーチセンタ ー内 (72)発明者 稲田 竜平 東京都中央区銀座7丁目5番5号 株式 会社 資生堂内 (72)発明者 大竹 達也 東京都中央区銀座7丁目5番5号 株式 会社 資生堂内 (56)参考文献 特開 昭62−215954(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) CA(STN) CAOLD(STN) REGISTRY(STN)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記化1で示されるフェニレンジアミン
    誘導体及びその塩。 【化1】 (化1中、Rは低級アルキル基であり、R、R
    水素原子、炭素原子数1〜10のアルキル基又はアルケ
    ニル基、あるいはベンジル基を意味する。)
  2. 【請求項2】 請求項1記載の化合物において、R
    tert−ブチル基であるフェニレンジアミン誘導体及
    びその塩。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の化合物において、下記化
    2で示されるフェニレンジアミン誘導体及びその塩。 【化2】 (化2中、Rは低級アルキル基であり、R及びR
    は炭素原子数1〜10のアルケニル基、あるいはベンジ
    ル基を意味する。)
  4. 【請求項4】 請求項3記載の化合物において、下記化
    3で示されるフェニレンジアミン誘導体及びその塩。 【化3】 (化3中、R、R、Rは前記式2と同一であ
    る。)
  5. 【請求項5】 請求項1記載の化合物において、下記化
    4で示されるフェニレンジアミン誘導体及びその塩。 【化4】 (化4中、Rは低級アルキル基であり、R及びR
    は炭素原子数1〜10のアルキル基を意味する。)
  6. 【請求項6】 請求項5記載の化合物において、R
    びRがメチル基であるフェニレンジアミン誘導体及び
    その塩。
  7. 【請求項7】 請求項3〜6何れかに記載の化合物にお
    いて、Rがtert−ブチル基であるフェニレンジアミン
    誘導体及びその塩
  8. 【請求項8】 請求項1〜7の何れかに記載のフェニレ
    ンジアミン誘導体及びその塩の1種以上を主成分とする
    脳梗塞抑制剤。
  9. 【請求項9】 請求項1〜7の何れかに記載のフェニレ
    ンジアミン誘導体ないしその塩の1種以上を主成分とす
    る脳浮腫抑制剤。
  10. 【請求項10】 請求項1〜7の何れかに記載のフェニ
    レンジアミン誘導体 ないしその塩の1種以上を主成分と
    するラジカルスカベンジャー
JP34494795A 1995-12-05 1995-12-05 フェニレンジアミン誘導体及びラジカルスカベンジャー、脳梗塞抑制剤、脳浮腫抑制剤 Expired - Fee Related JP3299100B2 (ja)

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