JPH06116143A - 抗高脂血症剤及び抗動脈硬化症剤 - Google Patents
抗高脂血症剤及び抗動脈硬化症剤Info
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- JPH06116143A JPH06116143A JP4266173A JP26617392A JPH06116143A JP H06116143 A JPH06116143 A JP H06116143A JP 4266173 A JP4266173 A JP 4266173A JP 26617392 A JP26617392 A JP 26617392A JP H06116143 A JPH06116143 A JP H06116143A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 アシルCoAコレステロールアシルトランス
フェラーゼの活性及び細胞内のコレスロール輸送を阻害
することにより、血中コレステロールを低下させ、マク
ロファージの泡沫化を抑制することのできる毒性の少な
い新規薬剤を提供する。 【構成】 下式Iで示される化合物を有効成分とする抗
高脂血症剤及び抗動脈硬化症剤。 【化1】 (式中、R1 は水素原子、アルキル、アシル、ジアルキ
ルカルバモイル基または脂肪族若しくは芳香族のスルホ
ニル基を表し、R2 はアルキル、アリール基、OR3 ま
たはNR4 R5 を表す。ここで、R3 はアルキル、アリ
ール基またはヘテロ環基を表し、R4 及びR5 はそれぞ
れ独立に水素原子、アルキル、シクロアルキル、アリー
ル基またはヘテロ環基を表し、R4 とR5 とが連結して
環を形成してもよい。但し、R4 とR5 が同時に水素原
子である場合を除く。)
フェラーゼの活性及び細胞内のコレスロール輸送を阻害
することにより、血中コレステロールを低下させ、マク
ロファージの泡沫化を抑制することのできる毒性の少な
い新規薬剤を提供する。 【構成】 下式Iで示される化合物を有効成分とする抗
高脂血症剤及び抗動脈硬化症剤。 【化1】 (式中、R1 は水素原子、アルキル、アシル、ジアルキ
ルカルバモイル基または脂肪族若しくは芳香族のスルホ
ニル基を表し、R2 はアルキル、アリール基、OR3 ま
たはNR4 R5 を表す。ここで、R3 はアルキル、アリ
ール基またはヘテロ環基を表し、R4 及びR5 はそれぞ
れ独立に水素原子、アルキル、シクロアルキル、アリー
ル基またはヘテロ環基を表し、R4 とR5 とが連結して
環を形成してもよい。但し、R4 とR5 が同時に水素原
子である場合を除く。)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な抗高脂血症剤及
び抗動脈硬化症剤に関し、更に詳しくは血中コレステロ
ール低下作用を有する抗高脂血症剤およびマクロファー
ジ泡沫化抑制作用を有する抗動脈硬化症剤に関する。
び抗動脈硬化症剤に関し、更に詳しくは血中コレステロ
ール低下作用を有する抗高脂血症剤およびマクロファー
ジ泡沫化抑制作用を有する抗動脈硬化症剤に関する。
【0002】
【従来の技術】生活水準が向上するに従い、高カロリー
・高コレステロール食を多く含む食生活が増加してい
る。更に、これに人口の高齢化が加わり、高脂血症およ
びそれに起因する動脈硬化性疾患が急増し大きな社会問
題となっている。現在、高脂血症・動脈硬化症の薬物療
法としては主に血中コレステロールを低下させることが
行われているが、動脈硬化病巣そのものの退縮が期待で
きる薬物は現在のところない。高脂血症治療薬として
は、現在、プロブコール〔化学名:4,4'−(イソプロピ
リデンジチオビス(2,6−ジ−tert−ブチルフェノー
ル)、商品名:ロレルコ、メーカー:大塚製薬〕が広く
使用されているが、この薬品はヒトに対する投与量が多
く、しかも、ウサギを用いた実験では、血中コレステロ
ール降下作用が弱い〔Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 8
4, 5928-5931 (1987)〕。動脈硬化症は、血管の内膜肥
厚と脂質蓄積という特徴的な病変であるので、その薬物
療法として上記のように血中コレステロールを低下させ
る薬物が用いられているが、最近の生化学的知見からマ
クロファージの泡沫化が動脈硬化病巣の形成に中心的な
役割を果たしていることがわかっているので、これを抑
えることで動脈硬化病巣そのものを退縮できることが期
待されている。
・高コレステロール食を多く含む食生活が増加してい
る。更に、これに人口の高齢化が加わり、高脂血症およ
びそれに起因する動脈硬化性疾患が急増し大きな社会問
題となっている。現在、高脂血症・動脈硬化症の薬物療
法としては主に血中コレステロールを低下させることが
行われているが、動脈硬化病巣そのものの退縮が期待で
きる薬物は現在のところない。高脂血症治療薬として
は、現在、プロブコール〔化学名:4,4'−(イソプロピ
リデンジチオビス(2,6−ジ−tert−ブチルフェノー
ル)、商品名:ロレルコ、メーカー:大塚製薬〕が広く
使用されているが、この薬品はヒトに対する投与量が多
く、しかも、ウサギを用いた実験では、血中コレステロ
ール降下作用が弱い〔Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 8
4, 5928-5931 (1987)〕。動脈硬化症は、血管の内膜肥
厚と脂質蓄積という特徴的な病変であるので、その薬物
療法として上記のように血中コレステロールを低下させ
る薬物が用いられているが、最近の生化学的知見からマ
クロファージの泡沫化が動脈硬化病巣の形成に中心的な
役割を果たしていることがわかっているので、これを抑
えることで動脈硬化病巣そのものを退縮できることが期
待されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、アシルCo
Aコレステロールアシルトランスフェラーゼ(いわゆる
ACAT)の活性及び細胞内のコレスロール輸送を阻害
することにより、血中コレステロールを低下させ、マク
ロファージの泡沫化を抑制することのできる毒性の少な
い新規薬剤を提供することを目的とするものである。
Aコレステロールアシルトランスフェラーゼ(いわゆる
ACAT)の活性及び細胞内のコレスロール輸送を阻害
することにより、血中コレステロールを低下させ、マク
ロファージの泡沫化を抑制することのできる毒性の少な
い新規薬剤を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、この目的
を達成するため研究を続けた結果、特定のベンゾイル骨
格を有する化合物が、ACAT阻害作用及び細胞内コレ
ステロール輸送阻害作用を有しかつ優れた血中コレステ
ロール低下作用を有すると共にマクロファージ泡沫化抑
制作用をも有することを見出し本発明を完成するに至っ
た。即ち、本発明は、下式I
を達成するため研究を続けた結果、特定のベンゾイル骨
格を有する化合物が、ACAT阻害作用及び細胞内コレ
ステロール輸送阻害作用を有しかつ優れた血中コレステ
ロール低下作用を有すると共にマクロファージ泡沫化抑
制作用をも有することを見出し本発明を完成するに至っ
た。即ち、本発明は、下式I
【0005】
【化2】
【0006】(式中、R1 は水素原子、アルキル、アシ
ル、ジアルキルカルバモイル基または脂肪族若しくは芳
香族のスルホニル基を表し、R2 はアルキル、アリール
基、OR3 またはNR4 R5 を表す。ここで、R3 はア
ルキル、アリール基またはヘテロ環基を表し、R4 及び
R5 はそれぞれ独立に水素原子、アルキル、シクロアル
キル、アリール基またはヘテロ環基を表し、R4 とR5
とが連結して環を形成してもよい。但し、R4 とR5 が
同時に水素原子である場合を除く。)で示される化合物
を有効成分とする抗高脂血症剤及び抗動脈硬化症剤の発
明である。本発明の好ましい態様においては、本発明の
抗高脂血症剤及び抗動脈硬化症剤の有効成分は、上記式
IのR1 が水素原子であり、R2 がNR4 R5 であっ
て、かつ、R4 とR5 のいずれかが水素原子である化合
物、即ち、下式IIで示される化合物である。
ル、ジアルキルカルバモイル基または脂肪族若しくは芳
香族のスルホニル基を表し、R2 はアルキル、アリール
基、OR3 またはNR4 R5 を表す。ここで、R3 はア
ルキル、アリール基またはヘテロ環基を表し、R4 及び
R5 はそれぞれ独立に水素原子、アルキル、シクロアル
キル、アリール基またはヘテロ環基を表し、R4 とR5
とが連結して環を形成してもよい。但し、R4 とR5 が
同時に水素原子である場合を除く。)で示される化合物
を有効成分とする抗高脂血症剤及び抗動脈硬化症剤の発
明である。本発明の好ましい態様においては、本発明の
抗高脂血症剤及び抗動脈硬化症剤の有効成分は、上記式
IのR1 が水素原子であり、R2 がNR4 R5 であっ
て、かつ、R4 とR5 のいずれかが水素原子である化合
物、即ち、下式IIで示される化合物である。
【0007】
【化3】
【0008】(式中、RはR4 及びR5 と同じ意義を有
する。但し、水素原子である場合を除く。)以下、本発
明を詳しく説明する。式IのR1 は、上記の如く、水素
原子、アルキル、アシル、ジアルキルカルバモイル基ま
たは脂肪族若しくは芳香族のスルホニル基を表す。R1
によって表されるアルキル基としては、炭素数1〜18
のアルキル基が挙げられ、直鎖状、分岐状のいずれであ
ってもよい。具体的には、メチル、エチル、n−プロピ
ル、イソプロピル、イソブチル、sec-ブチル、tert−ブ
チル、tert−ペンチル、ヘキシル、オクチル、デシル、
ドデシル基等が挙げられる。このうち、炭素数1〜8の
アルキル基が好ましく、炭素数1〜4のアルキル基が特
に好ましい。また、R1 によって表されるアシル基とし
ては、炭素数2〜8のアシル基(例えば、アセチル、ブ
タノイル、ヘキサノイル基等)、炭素数1〜4のアルコ
キシ基を有するアルコキシカルボニル基(例えば、メト
キシカルボニル、エトキシカルボニル、ブトキシカルボ
ニル基等)、ベンゾイル基が挙げられる。R1 によって
表されるジアルキルカルバモイル基としては、(例え
ば、ジメチルカルバモイル基、ジエチルカルバモイル
基、ジブチルカルバモイル基等)が挙げられる。
する。但し、水素原子である場合を除く。)以下、本発
明を詳しく説明する。式IのR1 は、上記の如く、水素
原子、アルキル、アシル、ジアルキルカルバモイル基ま
たは脂肪族若しくは芳香族のスルホニル基を表す。R1
によって表されるアルキル基としては、炭素数1〜18
のアルキル基が挙げられ、直鎖状、分岐状のいずれであ
ってもよい。具体的には、メチル、エチル、n−プロピ
ル、イソプロピル、イソブチル、sec-ブチル、tert−ブ
チル、tert−ペンチル、ヘキシル、オクチル、デシル、
ドデシル基等が挙げられる。このうち、炭素数1〜8の
アルキル基が好ましく、炭素数1〜4のアルキル基が特
に好ましい。また、R1 によって表されるアシル基とし
ては、炭素数2〜8のアシル基(例えば、アセチル、ブ
タノイル、ヘキサノイル基等)、炭素数1〜4のアルコ
キシ基を有するアルコキシカルボニル基(例えば、メト
キシカルボニル、エトキシカルボニル、ブトキシカルボ
ニル基等)、ベンゾイル基が挙げられる。R1 によって
表されるジアルキルカルバモイル基としては、(例え
ば、ジメチルカルバモイル基、ジエチルカルバモイル
基、ジブチルカルバモイル基等)が挙げられる。
【0009】R1 によって表される脂肪族スルホニル基
としては、炭素数1〜4のアルキル基を有するスルホニ
ル基(例えば、メタンスルホニル、エタンスルホニル、
ブタンスルホニル基等)が挙げられ、芳香族スルホニル
基としては、例えば、ベンゼンスルホニル基、p−トル
エンスルホニル基を挙げることができる。これらアルキ
ル基、アシル基、スルホニル基は置換基を有していても
よく、置換基としては、塩素、臭素、フッ素、沃素等の
ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、低級アルキル基及び
低級アルコキシ基が挙げられる。具体的な置換アルキル
基の例としては、メトキシエチル、ジメチルアミノエチ
ル、エトキシカルボニルメチル基が挙げられ、置換アシ
ル基の例としては、3,5−ジ−tert−ブチル−ヒドロキ
シベンゾイル基、エトキシアセチル基が挙げられ、置換
スルホニル基の例としては、メトキシエタンスルホニ
ル、ジメチルアミノスルホニル基が挙げられる。これら
のうち、R1 として好ましいものは水素原子である。
としては、炭素数1〜4のアルキル基を有するスルホニ
ル基(例えば、メタンスルホニル、エタンスルホニル、
ブタンスルホニル基等)が挙げられ、芳香族スルホニル
基としては、例えば、ベンゼンスルホニル基、p−トル
エンスルホニル基を挙げることができる。これらアルキ
ル基、アシル基、スルホニル基は置換基を有していても
よく、置換基としては、塩素、臭素、フッ素、沃素等の
ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、低級アルキル基及び
低級アルコキシ基が挙げられる。具体的な置換アルキル
基の例としては、メトキシエチル、ジメチルアミノエチ
ル、エトキシカルボニルメチル基が挙げられ、置換アシ
ル基の例としては、3,5−ジ−tert−ブチル−ヒドロキ
シベンゾイル基、エトキシアセチル基が挙げられ、置換
スルホニル基の例としては、メトキシエタンスルホニ
ル、ジメチルアミノスルホニル基が挙げられる。これら
のうち、R1 として好ましいものは水素原子である。
【0010】式IのR2 は、上記の如く、アルキル、ア
リール基、OR3 またはNR4 R5を表す。R2 によっ
て表されるアルキル基としては、炭素数1〜18のアル
キル基が挙げられ、直鎖状、分岐状のいずれであっても
よい。具体的には、メチル、エチル、n−プロピル、イ
ソプロピル、イソブチル、sec-ブチル、tert−ブチル、
tert−ペンチル、ヘキシル、オクチル、デシル、ドデシ
ル基等が挙げられる。このうち、炭素数1〜12のアル
キル基が好ましく、炭素数1〜4のアルキル基が特に好
ましい。また、R2 によって表されるアリール基として
は、フェニル、トリル、キシリル、ナフチル基を挙げる
ことができる。これらアルキル及びアリール基は置換基
を有していてもよく、置換基としては、塩素、臭素、フ
ッ素、沃素等のハロゲン原子、水酸基、低級アルキル基
及び低級アルコキシ基が挙げられる。具体的な置換アル
キル基の例としては、2−メトキシブチル基が挙げら
れ、置換アリール基の例としては、キシリル、2,5−ジ
メトキシフェニル、2,6−ジイソプロピルフェニル基が
挙げられる。
リール基、OR3 またはNR4 R5を表す。R2 によっ
て表されるアルキル基としては、炭素数1〜18のアル
キル基が挙げられ、直鎖状、分岐状のいずれであっても
よい。具体的には、メチル、エチル、n−プロピル、イ
ソプロピル、イソブチル、sec-ブチル、tert−ブチル、
tert−ペンチル、ヘキシル、オクチル、デシル、ドデシ
ル基等が挙げられる。このうち、炭素数1〜12のアル
キル基が好ましく、炭素数1〜4のアルキル基が特に好
ましい。また、R2 によって表されるアリール基として
は、フェニル、トリル、キシリル、ナフチル基を挙げる
ことができる。これらアルキル及びアリール基は置換基
を有していてもよく、置換基としては、塩素、臭素、フ
ッ素、沃素等のハロゲン原子、水酸基、低級アルキル基
及び低級アルコキシ基が挙げられる。具体的な置換アル
キル基の例としては、2−メトキシブチル基が挙げら
れ、置換アリール基の例としては、キシリル、2,5−ジ
メトキシフェニル、2,6−ジイソプロピルフェニル基が
挙げられる。
【0011】R2 がOR3 である場合、R3 は、上記の
如く、アルキル、アリール基またはヘテロ環基を表す。
R3 によって表されるアルキル基としては、炭素数1〜
18のアルキル基が挙げられ、直鎖状、分岐状のいずれ
であってもよい。具体的には、メチル、エチル、n−プ
ロピル、イソプロピル、イソブチル、sec-ブチル、tert
−ブチル、tert−ペンチル、ヘキシル、オクチル、デシ
ル、ドデシル基等が挙げられる。このうち、炭素数1〜
12のアルキル基が好ましく、炭素数1〜4のアルキル
基が特に好ましい。また、R3 によって表されるアリー
ル基としては、フェニル、ナフチル基を挙げることがで
きる。更に、R3 によって表されるヘテロ環基として
は、ピリジル、ピペラジニル、イミダゾリル、オキサゾ
リル、チアゾリル基が挙げられる。これらヘテロ環基は
ベンゼン環と縮環を形成していてもよい。これらアルキ
ル、アリール及びヘテロ環基は置換基を有していてもよ
く、置換基としては、塩素、臭素、フッ素、沃素等のハ
ロゲン原子、水酸基、アミノ基、低級アルキル基及び低
級アルコキシ基が挙げられる。具体的な置換アルキル基
の例としては、メトキシエチル、ジエチルアミノプロピ
ル、2−クロロエチル基が挙げられ、置換アリール基の
例としては、キシリル、2,4−ジ−tert−ブチルフェニ
ル、2,4−ジクロロフェニル基が挙げられ、置換ヘテロ
環基の例としては、6−メチルピリジン−2−イル、5
−フルオロピリジン−2−イル基が挙げられる。
如く、アルキル、アリール基またはヘテロ環基を表す。
R3 によって表されるアルキル基としては、炭素数1〜
18のアルキル基が挙げられ、直鎖状、分岐状のいずれ
であってもよい。具体的には、メチル、エチル、n−プ
ロピル、イソプロピル、イソブチル、sec-ブチル、tert
−ブチル、tert−ペンチル、ヘキシル、オクチル、デシ
ル、ドデシル基等が挙げられる。このうち、炭素数1〜
12のアルキル基が好ましく、炭素数1〜4のアルキル
基が特に好ましい。また、R3 によって表されるアリー
ル基としては、フェニル、ナフチル基を挙げることがで
きる。更に、R3 によって表されるヘテロ環基として
は、ピリジル、ピペラジニル、イミダゾリル、オキサゾ
リル、チアゾリル基が挙げられる。これらヘテロ環基は
ベンゼン環と縮環を形成していてもよい。これらアルキ
ル、アリール及びヘテロ環基は置換基を有していてもよ
く、置換基としては、塩素、臭素、フッ素、沃素等のハ
ロゲン原子、水酸基、アミノ基、低級アルキル基及び低
級アルコキシ基が挙げられる。具体的な置換アルキル基
の例としては、メトキシエチル、ジエチルアミノプロピ
ル、2−クロロエチル基が挙げられ、置換アリール基の
例としては、キシリル、2,4−ジ−tert−ブチルフェニ
ル、2,4−ジクロロフェニル基が挙げられ、置換ヘテロ
環基の例としては、6−メチルピリジン−2−イル、5
−フルオロピリジン−2−イル基が挙げられる。
【0012】R2 がNR4 R5 である場合、R4 及びR
5 は、上記の如く、それぞれ独立に水素原子、アルキ
ル、シクロアルキル、アリール基またはヘテロ環基を表
す(R 4 とR5 が同時に水素原子である場合を除く)。
このうち、R4 及びR5 で表されるアルキル、アリール
及びヘテロ環の各基の例は、R3 で挙げたものと同様で
ある。シクロアルキル基の具体的な例としては、シクロ
ペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル基を挙げる
ことができる。なお、アルキル、シクロアルキル、アリ
ール及びヘテロ環基上の置換基としては、R2 がOR3
である場合に挙げたもの以外に、炭素数1〜18のアル
コキシ、炭素数1〜4のアシルアミノ、ニトロ基、炭素
数1〜4のアルキル基を有するジアルキルアミノ基、炭
素数1〜12のアルキルアミノカルボニル基が挙げられ
る。具体的な置換アルキル基の例としては、ドデシルオ
キシプロピル、p−ニトロフェニルオキシエチル、モル
ホリノプロピル、ジメチルアミノエチル基が挙げられ、
置換シクロアルキル基の例としては、メチルシクロアル
キル、4−t−ブチルシクロヘキシル基が挙げられ、置
換アリール基の例としては、キシリル、2,4−ジメトキ
シフェニル、2,5−ジクロロフェニル、2,5−ジフルオ
ロフェニル、2−イソプロピルフェニル基が挙げられ、
置換ヘテロ環基の例としては、4−ヘキシルアミノカル
ボニルピリジン−2−イル、2,2,6,6-テトラメチルピペ
リジン−4−イル基が挙げられる。R4とR5 とは連結
して環を形成していてもよい。そのような環としては、
モルホリノ、ピペリジノ、ピペラジノの各環を挙げるこ
とができる。NR4 R5 で示される基のうち、好ましい
基はR4 とR5 のいずれかが水素原子である基である。
この場合、R4 とR5 のうち他方の基はアリール基が好
ましい。
5 は、上記の如く、それぞれ独立に水素原子、アルキ
ル、シクロアルキル、アリール基またはヘテロ環基を表
す(R 4 とR5 が同時に水素原子である場合を除く)。
このうち、R4 及びR5 で表されるアルキル、アリール
及びヘテロ環の各基の例は、R3 で挙げたものと同様で
ある。シクロアルキル基の具体的な例としては、シクロ
ペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル基を挙げる
ことができる。なお、アルキル、シクロアルキル、アリ
ール及びヘテロ環基上の置換基としては、R2 がOR3
である場合に挙げたもの以外に、炭素数1〜18のアル
コキシ、炭素数1〜4のアシルアミノ、ニトロ基、炭素
数1〜4のアルキル基を有するジアルキルアミノ基、炭
素数1〜12のアルキルアミノカルボニル基が挙げられ
る。具体的な置換アルキル基の例としては、ドデシルオ
キシプロピル、p−ニトロフェニルオキシエチル、モル
ホリノプロピル、ジメチルアミノエチル基が挙げられ、
置換シクロアルキル基の例としては、メチルシクロアル
キル、4−t−ブチルシクロヘキシル基が挙げられ、置
換アリール基の例としては、キシリル、2,4−ジメトキ
シフェニル、2,5−ジクロロフェニル、2,5−ジフルオ
ロフェニル、2−イソプロピルフェニル基が挙げられ、
置換ヘテロ環基の例としては、4−ヘキシルアミノカル
ボニルピリジン−2−イル、2,2,6,6-テトラメチルピペ
リジン−4−イル基が挙げられる。R4とR5 とは連結
して環を形成していてもよい。そのような環としては、
モルホリノ、ピペリジノ、ピペラジノの各環を挙げるこ
とができる。NR4 R5 で示される基のうち、好ましい
基はR4 とR5 のいずれかが水素原子である基である。
この場合、R4 とR5 のうち他方の基はアリール基が好
ましい。
【0013】R2 全体としては、アリール基またはNR
4 R5 で示される基が好ましい。従って、式Iの化合物
のうち、好ましい化合物は、R1 が水素原子であり、R
2 がNR4 R5 であって、かつ、R4 とR5 のいずれか
が水素原子である化合物である。中でも、R4 とR5 の
うち他方の基がアリール基である場合が好ましい。以下
に本発明の式Iで表わされる化合物の具体例を挙げる
が、本発明はこれら化合物に限られるものではない。
4 R5 で示される基が好ましい。従って、式Iの化合物
のうち、好ましい化合物は、R1 が水素原子であり、R
2 がNR4 R5 であって、かつ、R4 とR5 のいずれか
が水素原子である化合物である。中でも、R4 とR5 の
うち他方の基がアリール基である場合が好ましい。以下
に本発明の式Iで表わされる化合物の具体例を挙げる
が、本発明はこれら化合物に限られるものではない。
【0014】
【化4】
【0015】
【化5】
【0016】
【化6】
【0017】
【化7】
【0018】
【化8】
【0019】
【化9】
【0020】
【化10】
【0021】
【化11】
【0022】
【化12】
【0023】つぎに、これらの化合物の合成法を具体例
を示して説明する。式Iで示される化合物のうち、アミ
ド系及びエステル系化合物の合成法は一般に3,5−ジ−
tert−4−ヒドロキシ安息香酸の酸ハライドと相当する
アミンまたはヒドロキシ化合物との縮合反応により容易
に合成することができる。また、フェノン系化合物の合
成法は一般に酸ハライドまたは酸無水物のフリーデル・
クラフツ反応により容易に合成することができる。
を示して説明する。式Iで示される化合物のうち、アミ
ド系及びエステル系化合物の合成法は一般に3,5−ジ−
tert−4−ヒドロキシ安息香酸の酸ハライドと相当する
アミンまたはヒドロキシ化合物との縮合反応により容易
に合成することができる。また、フェノン系化合物の合
成法は一般に酸ハライドまたは酸無水物のフリーデル・
クラフツ反応により容易に合成することができる。
【0024】合成例1 3,5−ジ−tert−4−ヒドロキ
シ安息香酸クロライドの合成 3,5−ジ−tert−4−ヒドロキシ安息香酸25gをトル
エン250ml中に懸濁し、加熱、攪拌しながら、塩化チ
オニル18.5mlを滴下した。更に4時間加熱した後、減
圧下に溶媒を留去した。26.8gの酸クロライドが得ら
れた。合成例2 化合物(1)の合成 2,4−キシリジン5.4gをアセトニトリル100mlとジ
メチルアセトアミド15mlに溶解し、合成例1で得た酸
クロライド13.4gを少しずつ添加した。室温で4時間
反応させた後、水30mlを添加した。析出した結晶を濾
取し、アセトニトリルより再結晶して化合物(1)の結
晶14.3gを得た。 融点 163.5〜165℃ 元素分析 実測値(%)C:77.92、H:8.78、N:4.04 計算値(%)C:78.08、H:8.84、N:3.96
シ安息香酸クロライドの合成 3,5−ジ−tert−4−ヒドロキシ安息香酸25gをトル
エン250ml中に懸濁し、加熱、攪拌しながら、塩化チ
オニル18.5mlを滴下した。更に4時間加熱した後、減
圧下に溶媒を留去した。26.8gの酸クロライドが得ら
れた。合成例2 化合物(1)の合成 2,4−キシリジン5.4gをアセトニトリル100mlとジ
メチルアセトアミド15mlに溶解し、合成例1で得た酸
クロライド13.4gを少しずつ添加した。室温で4時間
反応させた後、水30mlを添加した。析出した結晶を濾
取し、アセトニトリルより再結晶して化合物(1)の結
晶14.3gを得た。 融点 163.5〜165℃ 元素分析 実測値(%)C:77.92、H:8.78、N:4.04 計算値(%)C:78.08、H:8.84、N:3.96
【0025】合成例3 化合物(2)の合成 2,6−キシリジン5.6gをアセトニトリル100mlとジ
メチルアセトアミド15mlに溶解し、合成例1で得た酸
クロライド15.0gを少しずつ添加した。50℃で2時
間反応させた後冷却し、水40mlを添加した。析出した
結晶を濾取し、化合物(2)の結晶15.6gを得た。 融点 250〜251℃ 元素分析 実測値(%)C:78.12、H:8.93、N:3.88 計算値(%)C:78.08、H:8.84、N:3.96
メチルアセトアミド15mlに溶解し、合成例1で得た酸
クロライド15.0gを少しずつ添加した。50℃で2時
間反応させた後冷却し、水40mlを添加した。析出した
結晶を濾取し、化合物(2)の結晶15.6gを得た。 融点 250〜251℃ 元素分析 実測値(%)C:78.12、H:8.93、N:3.88 計算値(%)C:78.08、H:8.84、N:3.96
【0026】合成例4 化合物(11)の合成 2,4−ジメチルアニリン7gをアセトニトリル100ml
とジメチルアセトアミド15mlに溶解し、合成例1で得
た酸クロライド15.5gを少しずつ添加した。室温で3
0分反応させた後、水30mlを添加した。析出した結晶
を濾取し、化合物(11)の結晶17.2gを得た。 融点 200〜201℃ 元素分析 実測値(%)C:71.45、H:8.13、N:3.54 計算値(%)C:71.66、H:8.11、N:3.63
とジメチルアセトアミド15mlに溶解し、合成例1で得
た酸クロライド15.5gを少しずつ添加した。室温で3
0分反応させた後、水30mlを添加した。析出した結晶
を濾取し、化合物(11)の結晶17.2gを得た。 融点 200〜201℃ 元素分析 実測値(%)C:71.45、H:8.13、N:3.54 計算値(%)C:71.66、H:8.11、N:3.63
【0027】合成例5 化合物(13)の合成 2,4−ジクロロアニリン7.5gをアセトニトリル100
mlとジメチルアセトアミド15mlに溶解し、合成例1で
得た酸クロライド13.4gを少しずつ添加した。70℃
で6時間反応させた後冷却し、水50mlを添加した。析
出した結晶を濾取し、水−メタノール(1:3)より2
回再結晶して、化合物(13)の結晶12.2gを得た。 融点 163〜165℃ 元素分析 実測値(%)C:63.82、H:6.45、N:3.41 計算値(%)C:63.96、H:6.39、N:3.55
mlとジメチルアセトアミド15mlに溶解し、合成例1で
得た酸クロライド13.4gを少しずつ添加した。70℃
で6時間反応させた後冷却し、水50mlを添加した。析
出した結晶を濾取し、水−メタノール(1:3)より2
回再結晶して、化合物(13)の結晶12.2gを得た。 融点 163〜165℃ 元素分析 実測値(%)C:63.82、H:6.45、N:3.41 計算値(%)C:63.96、H:6.39、N:3.55
【0028】合成例6 化合物(15)の合成 ドデカノイルアミン3.5gをアセトニトリル50ml、ジ
メチルアセトアミド8ml及びピリジン3mlに溶解し、合
成例1で得た酸クロライド7.5gを氷冷下に少しずつ添
加した。室温で3時間反応させた後冷却し、氷水中に注
ぎ中和した後に酢酸エチルで抽出した。減圧下に溶媒を
留去した後、含水アセトニトリル(1:5)より再結晶
を繰り返して、化合物(15)の結晶4.2gを得た。 融点 163〜165℃ 元素分析 実測値(%)C:76.12、H:11.24、N:3.72 計算値(%)C:77.07、H:11.13、N:3.60
メチルアセトアミド8ml及びピリジン3mlに溶解し、合
成例1で得た酸クロライド7.5gを氷冷下に少しずつ添
加した。室温で3時間反応させた後冷却し、氷水中に注
ぎ中和した後に酢酸エチルで抽出した。減圧下に溶媒を
留去した後、含水アセトニトリル(1:5)より再結晶
を繰り返して、化合物(15)の結晶4.2gを得た。 融点 163〜165℃ 元素分析 実測値(%)C:76.12、H:11.24、N:3.72 計算値(%)C:77.07、H:11.13、N:3.60
【0029】合成例7 化合物(16)の合成 4−メチルシクロヘキシルアミン2.7gをアセトニトリ
ル50ml、ジメチルアセトアミド8ml及びピリジン3ml
に溶解し、合成例1で得た酸クロライド7.5gを氷冷下
に少しずつ添加した。室温で3時間反応させた後、氷水
中に注ぎ中和した後に酢酸エチルで抽出した。減圧下に
溶媒を留去した後、酢酸エチル−ヘキサン(1:20)
より再結晶し、化合物(16)の結晶5.3gを得た。 融点 222〜224℃ 元素分析 実測値(%)C:77.18、H:10.30、N:3.88 計算値(%)C:76.47、H:10.21、N:4.05
ル50ml、ジメチルアセトアミド8ml及びピリジン3ml
に溶解し、合成例1で得た酸クロライド7.5gを氷冷下
に少しずつ添加した。室温で3時間反応させた後、氷水
中に注ぎ中和した後に酢酸エチルで抽出した。減圧下に
溶媒を留去した後、酢酸エチル−ヘキサン(1:20)
より再結晶し、化合物(16)の結晶5.3gを得た。 融点 222〜224℃ 元素分析 実測値(%)C:77.18、H:10.30、N:3.88 計算値(%)C:76.47、H:10.21、N:4.05
【0030】合成例8 化合物(22)及び(26)の合成 2,4−キシレノール2.9gをアセトニトリル50ml及び
ピリジン5mlに溶解し、合成例1で得た酸クロライド7.
7gを少しずつ添加した。室温で1時間反応させた後、
氷水中に注ぎ中和した後に酢酸エチルで抽出した。減圧
下に溶媒を留去した後、カラムクロマトグラフィー(吸
着剤;シリカゲル200g,展開溶媒;酢酸エチル:ヘ
キサン=12:100)に付したところ、2種類の生成
物が得られた。分析の結果、高極性の方が化合物(22)
であり、低極性の方が化合物(26)であった。アセトニ
トリルより再結晶し、化合物(22)の結晶1.9gと化合
物(26)の結晶2.5gを得た。 化合物(22); 融点 130〜131℃ 元素分析 実測値(%)C:77.76、H:8.44、N:0.0 計算値(%)C:77.93、H:8.53、N:0.0 化合物(26); 融点 203〜205℃ 元素分析 実測値(%)C:77.69、H:8.51、N:0.0 計算値(%)C:77.77、H:8.59、N:0.0
ピリジン5mlに溶解し、合成例1で得た酸クロライド7.
7gを少しずつ添加した。室温で1時間反応させた後、
氷水中に注ぎ中和した後に酢酸エチルで抽出した。減圧
下に溶媒を留去した後、カラムクロマトグラフィー(吸
着剤;シリカゲル200g,展開溶媒;酢酸エチル:ヘ
キサン=12:100)に付したところ、2種類の生成
物が得られた。分析の結果、高極性の方が化合物(22)
であり、低極性の方が化合物(26)であった。アセトニ
トリルより再結晶し、化合物(22)の結晶1.9gと化合
物(26)の結晶2.5gを得た。 化合物(22); 融点 130〜131℃ 元素分析 実測値(%)C:77.76、H:8.44、N:0.0 計算値(%)C:77.93、H:8.53、N:0.0 化合物(26); 融点 203〜205℃ 元素分析 実測値(%)C:77.69、H:8.51、N:0.0 計算値(%)C:77.77、H:8.59、N:0.0
【0031】合成例9 化合物(37)の合成 合成例2で得た化合物(1)2.0gをアセトニトリル2
0mlとピリジン2mlに溶解し、アセチルクロライド0.6
6gを滴下した。室温で4時間反応させた後、水5mlを
添加した。析出した結晶を濾取し、化合物(37)の結晶
1.8gを得た。 融点 138〜140℃ 元素分析 実測値(%)C:76.08、H:8.55、N:3.44 計算値(%)C:75.91、H:8.41、N:3.54
0mlとピリジン2mlに溶解し、アセチルクロライド0.6
6gを滴下した。室温で4時間反応させた後、水5mlを
添加した。析出した結晶を濾取し、化合物(37)の結晶
1.8gを得た。 融点 138〜140℃ 元素分析 実測値(%)C:76.08、H:8.55、N:3.44 計算値(%)C:75.91、H:8.41、N:3.54
【0032】本発明の薬剤は、上記式Iの化合物を1ま
たは2以上含有してもよく、当該技術分野において従来
から用いられている両立可能な公知の抗高脂血症剤また
は抗動脈硬化症剤と組み合わせて使用してもよい。かか
る従来から用いられている抗高脂血症剤または抗動脈硬
化症剤としては、メリナマイド、プロブコール、メバロ
チン等が挙げられる。本発明の薬剤の投与は、経口投
与、注射(主として筋肉内、静脈内、皮下)などにより
行われ、各投与方法に応じた剤型に調剤される。錠剤、
散剤、顆粒剤、カプセル剤、シロップ剤、乳化剤、懸濁
剤、溶液剤などの経口投与剤、注射剤などとして用いる
ことができる。また、剤型に応じて適当な担体ないし希
釈剤及び適当な生理活性物質を配合して調剤することが
できる。
たは2以上含有してもよく、当該技術分野において従来
から用いられている両立可能な公知の抗高脂血症剤また
は抗動脈硬化症剤と組み合わせて使用してもよい。かか
る従来から用いられている抗高脂血症剤または抗動脈硬
化症剤としては、メリナマイド、プロブコール、メバロ
チン等が挙げられる。本発明の薬剤の投与は、経口投
与、注射(主として筋肉内、静脈内、皮下)などにより
行われ、各投与方法に応じた剤型に調剤される。錠剤、
散剤、顆粒剤、カプセル剤、シロップ剤、乳化剤、懸濁
剤、溶液剤などの経口投与剤、注射剤などとして用いる
ことができる。また、剤型に応じて適当な担体ないし希
釈剤及び適当な生理活性物質を配合して調剤することが
できる。
【0033】本発明の薬剤に式Iの化合物と組み合わせ
て用いることのできる医薬キャリアーまたは希釈剤の好
適な例としては、グルコース;サッカロース;ラクトー
ス;エチルアルコール;グリセリン;マンニトール;ソ
ルビトール;ペンタエリスリトール;ジエチレングリコ
ール、トリエチレングリコール、エチレングリコール、
プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリ
エチレングリコール400、他のポリエチレングリコー
ル;トリラウリン酸グリセリル,モノステアリン酸グリ
セリル,トリステアリン酸グリセリル及びジステアリン
酸グリセリルの如き飽和脂肪酸のモノ、ジ及びトリグリ
セリド;ペクチン;でんぷん;コーンスターチ;アルギ
ニン酸;キシロース;タルク;石松子;オリーブ油、ピ
ーナッツ油、ヒマシ油、コーン油、小麦麦芽油、ゴマ
油、綿実油、ヒマワリ油及びタラ肝油の如きオイル及び
油脂;ゼラチン;レシチン;シリカ;セルロース;メチ
ルヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、
ヒドロキシエチルセルロース;カルボキシメチルセルロ
ースカルシウムの如きセルロース誘導体;ステアリン酸
カルシウム、ラウリン酸カルシウム、オレイン酸マグネ
シウム、パルミチン酸カルシウム、ベヘン酸カルシウム
及びステアリン酸マグネシウム等の12〜22の炭素原
子を有する脂肪酸のマグネシウム塩またはカルシウム
塩;シクロデキストリン類;例えば、α‐シクロデキス
トリン、β‐シクロデキストリン、γ‐シクロデキスト
リン、ヒドロキシエチル‐β‐シクロデキストリン、ヒ
ドロキシプロピル‐β‐シクロデキストリン、ジヒドロ
キシプロピル‐β‐シクロデキストリン、カルボキシメ
チルエチル‐β‐シクロデキストリン及びジメチル‐β
‐シクロデキストリン;乳化剤;例えば、2〜22、特
に10〜18の炭素原子を有する飽和及び不飽和の脂肪
酸とグリコール、グリセリン、ジエチレングリコール、
ペンタエリスリトール、エチルアルコール、ブチルアル
コール、オクタデシルアルコールの如き一価の脂肪族ア
ルコール(例えば、アルカノールの如き1〜20の炭素
原子を有するもの)または多価アルコールとのエステル
または;ジメチルポリシロキサンの如きシリコーン;及
びパイロジェン不含蒸留水が挙げられる。
て用いることのできる医薬キャリアーまたは希釈剤の好
適な例としては、グルコース;サッカロース;ラクトー
ス;エチルアルコール;グリセリン;マンニトール;ソ
ルビトール;ペンタエリスリトール;ジエチレングリコ
ール、トリエチレングリコール、エチレングリコール、
プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリ
エチレングリコール400、他のポリエチレングリコー
ル;トリラウリン酸グリセリル,モノステアリン酸グリ
セリル,トリステアリン酸グリセリル及びジステアリン
酸グリセリルの如き飽和脂肪酸のモノ、ジ及びトリグリ
セリド;ペクチン;でんぷん;コーンスターチ;アルギ
ニン酸;キシロース;タルク;石松子;オリーブ油、ピ
ーナッツ油、ヒマシ油、コーン油、小麦麦芽油、ゴマ
油、綿実油、ヒマワリ油及びタラ肝油の如きオイル及び
油脂;ゼラチン;レシチン;シリカ;セルロース;メチ
ルヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、
ヒドロキシエチルセルロース;カルボキシメチルセルロ
ースカルシウムの如きセルロース誘導体;ステアリン酸
カルシウム、ラウリン酸カルシウム、オレイン酸マグネ
シウム、パルミチン酸カルシウム、ベヘン酸カルシウム
及びステアリン酸マグネシウム等の12〜22の炭素原
子を有する脂肪酸のマグネシウム塩またはカルシウム
塩;シクロデキストリン類;例えば、α‐シクロデキス
トリン、β‐シクロデキストリン、γ‐シクロデキスト
リン、ヒドロキシエチル‐β‐シクロデキストリン、ヒ
ドロキシプロピル‐β‐シクロデキストリン、ジヒドロ
キシプロピル‐β‐シクロデキストリン、カルボキシメ
チルエチル‐β‐シクロデキストリン及びジメチル‐β
‐シクロデキストリン;乳化剤;例えば、2〜22、特
に10〜18の炭素原子を有する飽和及び不飽和の脂肪
酸とグリコール、グリセリン、ジエチレングリコール、
ペンタエリスリトール、エチルアルコール、ブチルアル
コール、オクタデシルアルコールの如き一価の脂肪族ア
ルコール(例えば、アルカノールの如き1〜20の炭素
原子を有するもの)または多価アルコールとのエステル
または;ジメチルポリシロキサンの如きシリコーン;及
びパイロジェン不含蒸留水が挙げられる。
【0034】本発明の薬剤の投与量は疾患の種類、患者
の年齢、体重、症状の程度および投与経路などによって
も異なるが、通常、成人一日体重一キログラム当たり式
Iで示される化合物が0.1〜500mg、好ましくは0.2
〜100mgの範囲となる量が適当である。
の年齢、体重、症状の程度および投与経路などによって
も異なるが、通常、成人一日体重一キログラム当たり式
Iで示される化合物が0.1〜500mg、好ましくは0.2
〜100mgの範囲となる量が適当である。
【0035】薬理試験 (1)in vitroマウス腹腔マクロファージを用いたマク
ロファージ泡沫化抑制作用試験 15週令ICRマウス・メス(日本SLC製)の頸部を
切断し、放血した後、腹腔内にハンクス緩衝液(日水製
薬)を注入した。腹部をもんだ後これをすみやかに回収
し、1000回転で5分間遠心し、腹腔マクロファージ
を集めた。次いで、集めた腹腔マクロファージをGIT
培地(和光純薬工業製)に懸濁し、24ウェルマイクロ
プレートに播種した。37℃、5%CO2 条件下で2時
間培養した後、培地をダルベッコ変法イーグルMEM培
地(日水製薬製)に変換した。更に、37℃、5%CO
2 条件下で16時間培養した後、下記物質を下記の順で
添加した。
ロファージ泡沫化抑制作用試験 15週令ICRマウス・メス(日本SLC製)の頸部を
切断し、放血した後、腹腔内にハンクス緩衝液(日水製
薬)を注入した。腹部をもんだ後これをすみやかに回収
し、1000回転で5分間遠心し、腹腔マクロファージ
を集めた。次いで、集めた腹腔マクロファージをGIT
培地(和光純薬工業製)に懸濁し、24ウェルマイクロ
プレートに播種した。37℃、5%CO2 条件下で2時
間培養した後、培地をダルベッコ変法イーグルMEM培
地(日水製薬製)に変換した。更に、37℃、5%CO
2 条件下で16時間培養した後、下記物質を下記の順で
添加した。
【0036】 被検物質−−−DMSO(和光純薬工
業製)に溶解したもの1mMの溶液を調製し原液とした。
この原液を適当に希釈し5μlを1ウェル(500μ
l)に添加した。 リポソーム PC/PS/DCP/CHOL.=50/50/10/
75(nmol) PC: フォスファチジルコリン(フナコシ製) PS: フォスファチジルセリン(フナコシ製) DCP: ジセチルフォスフェイト(フナコシ製) CHOL.: コレステロール(シグマ製) 3H−オレイン酸(アマシャム・ジャパン製) 37℃、5%CO2 条件下で更に16時間培養した後、
クロロホルムとメタノールで脂質画分を抽出した。抽出
した脂質画分をTLCで展開し(展開溶媒;ヘキサン:
エーテル:酢酸=70:30:1)、CE(コレステリ
ルエステル)、TG(トリグリセライド)部分を削り取
り、液体シンチレーションカウンター(パッカードBH
−22)で放射活性を測定した。コレステリルエステル
の生成率は対照との比率で算出した。結果を表1に示
す。
業製)に溶解したもの1mMの溶液を調製し原液とした。
この原液を適当に希釈し5μlを1ウェル(500μ
l)に添加した。 リポソーム PC/PS/DCP/CHOL.=50/50/10/
75(nmol) PC: フォスファチジルコリン(フナコシ製) PS: フォスファチジルセリン(フナコシ製) DCP: ジセチルフォスフェイト(フナコシ製) CHOL.: コレステロール(シグマ製) 3H−オレイン酸(アマシャム・ジャパン製) 37℃、5%CO2 条件下で更に16時間培養した後、
クロロホルムとメタノールで脂質画分を抽出した。抽出
した脂質画分をTLCで展開し(展開溶媒;ヘキサン:
エーテル:酢酸=70:30:1)、CE(コレステリ
ルエステル)、TG(トリグリセライド)部分を削り取
り、液体シンチレーションカウンター(パッカードBH
−22)で放射活性を測定した。コレステリルエステル
の生成率は対照との比率で算出した。結果を表1に示
す。
【0037】
【表1】 表 1 ───────────────────────────────── 化合物No. 投与量 CE生成率(%) TG生成率(%) ───────────────────────────────── (1) 5μM 5 90 (2) 5μM 18 92 (3) 5μM 68 95 (4) 5μM 24 98 (8) 5μM 42 98 (10) 5μM 62 90 (12) 5μM 51 90 (15) 5μM 72 92 (17) 5μM 68 88 (18) 5μM 70 90 (20) 5μM 52 95 (21) 5μM 46 94 (22) 5μM 73 95 (29) 5μM 62 91 (31) 5μM 68 95 (32) 5μM 63 93 (33) 5μM 25 89 (34) 5μM 62 94 (35) 5μM 54 96 (37) 5μM 63 87 (38) 5μM 70 95 ─────────────────────────────────
【0038】表1から、これら化合物はTG生成率をそ
れほど低下させない、即ち、毒性が低く、かつ、CE生
成率を顕著に抑制することが明らかである。即ち、これ
ら化合物はマクロファージに高い毒性を示すことなく、
マクロファージの泡沫化を顕著に抑制することが明らか
である。
れほど低下させない、即ち、毒性が低く、かつ、CE生
成率を顕著に抑制することが明らかである。即ち、これ
ら化合物はマクロファージに高い毒性を示すことなく、
マクロファージの泡沫化を顕著に抑制することが明らか
である。
【0039】(2)高コレステロール飼料食ラビットに
おける血中脂質低下作用 体重約2kgのニュージランドホワイトラビット・メスを
高コレステロール飼料(100g/日/匹:オリエンタ
ル酵母社製ORC−4+0.5%コレステロール+0.5%
オリーブ油)にて7日間飼育し、高コレステロール血症
とした。引き続き同量の高コレステロール飼料で飼育す
ると共に、1群3匹(試験群)に被検物質(1)を10
0mg/kg/日/匹で飼料に混ぜて7日間連続投与した。
一方、同ラビット1群3匹を同量の高コレステロール飼
料のみで飼育し対照群とした。1週間に1度耳下静脈よ
り小量採血し、血中総コレステロール量を測定した(イ
アトリポTC:ヤトロン社製使用)。血中総コレステロ
ール低下率は、薬剤を投与しない対照(3羽)との比率
で表して40%であった。この試験条件下で従来品であ
るプロブコール100mg/kg/日を7日間連続投与し
た。この場合の血中総コレステロール低下率は薬剤を投
与しない対照との比率で表して15〜20%であった。
このように、被検物質(1)は、従来品と比較して優れ
た血中コレステロール降下作用を有することが明らかで
ある。
おける血中脂質低下作用 体重約2kgのニュージランドホワイトラビット・メスを
高コレステロール飼料(100g/日/匹:オリエンタ
ル酵母社製ORC−4+0.5%コレステロール+0.5%
オリーブ油)にて7日間飼育し、高コレステロール血症
とした。引き続き同量の高コレステロール飼料で飼育す
ると共に、1群3匹(試験群)に被検物質(1)を10
0mg/kg/日/匹で飼料に混ぜて7日間連続投与した。
一方、同ラビット1群3匹を同量の高コレステロール飼
料のみで飼育し対照群とした。1週間に1度耳下静脈よ
り小量採血し、血中総コレステロール量を測定した(イ
アトリポTC:ヤトロン社製使用)。血中総コレステロ
ール低下率は、薬剤を投与しない対照(3羽)との比率
で表して40%であった。この試験条件下で従来品であ
るプロブコール100mg/kg/日を7日間連続投与し
た。この場合の血中総コレステロール低下率は薬剤を投
与しない対照との比率で表して15〜20%であった。
このように、被検物質(1)は、従来品と比較して優れ
た血中コレステロール降下作用を有することが明らかで
ある。
【0040】(3)正常飼料食ラビットにおける血中脂
質低下作用 体重約2kgのニュージランドホワイトラビット・メスを
普通飼料(100g/日/匹:ORC−4:オリエンタ
ル酵母社製)にて7日間飼育した。引き続き同量の普通
食で飼育するとともに、1群3匹(試験群)に被検物質
(2)100mg/kg/日/匹を飼料に混ぜて7日間連続
投与した。また、同ラビット1群3匹を同量の普通食の
みで飼育し対照群とした。1週間に1度耳下静脈より小
量採血し血中総コレステロールを測定した。(イアトリ
ポTC:ヤトロン社製) 血中総コレステロール低下率は、薬剤を投与しない対照
(3羽)との比率で表して18%であった。このよう
に、被検物質(1)は、コレステロール負荷食ラビット
ばかりでなく、普通食ラビットにおいても、優れた血中
コレステロール降下作用を有することが明らかになっ
た。
質低下作用 体重約2kgのニュージランドホワイトラビット・メスを
普通飼料(100g/日/匹:ORC−4:オリエンタ
ル酵母社製)にて7日間飼育した。引き続き同量の普通
食で飼育するとともに、1群3匹(試験群)に被検物質
(2)100mg/kg/日/匹を飼料に混ぜて7日間連続
投与した。また、同ラビット1群3匹を同量の普通食の
みで飼育し対照群とした。1週間に1度耳下静脈より小
量採血し血中総コレステロールを測定した。(イアトリ
ポTC:ヤトロン社製) 血中総コレステロール低下率は、薬剤を投与しない対照
(3羽)との比率で表して18%であった。このよう
に、被検物質(1)は、コレステロール負荷食ラビット
ばかりでなく、普通食ラビットにおいても、優れた血中
コレステロール降下作用を有することが明らかになっ
た。
【0041】(4)急性毒性試験 化合物(1)を0.5%ツィーン80溶液に懸濁し、8週
令ddyマウス一群6匹に経口投与し、1カ月間急性毒
性を観察した。その結果該化合物のLD50値は1000
mg/kg以上であった。これは、本発明の化合物が低毒性
であることを示している。
令ddyマウス一群6匹に経口投与し、1カ月間急性毒
性を観察した。その結果該化合物のLD50値は1000
mg/kg以上であった。これは、本発明の化合物が低毒性
であることを示している。
【0042】
【実施例】実施例1 錠剤 化合物(1)を25mg含有する錠剤の調製 化合物(1) 10g コーンスターチ 40g 結晶セルロース 45g カルボキシメチルセルロースカルシウム 4g 軽質無水ケイ酸 500mg ステアリン酸マグネシウム 500mg 計 100g 〜を均一に混合し、打錠機にて圧縮成型して一錠に
250mgの錠剤を得た。この錠剤一錠には、化合物
(1)が25mg含有されており、成人1日5〜30錠を
数回に分けて服用される。
250mgの錠剤を得た。この錠剤一錠には、化合物
(1)が25mg含有されており、成人1日5〜30錠を
数回に分けて服用される。
【0043】実施例2 カプセル剤 化合物(1)を40mg含有するカプセル剤の調製 化合物(8) 20g コーンスターチ 79.5g 軽質無水ケイ酸 500mg 計 100g 〜を均一に混合し、その200mgをカプセルに充填
してカプセル剤を得た。このカプセル剤には1カプセル
当たり化合物(2)が40mgが含まれており、成人1日
1〜20カプセルを数回に分けて服用する。
してカプセル剤を得た。このカプセル剤には1カプセル
当たり化合物(2)が40mgが含まれており、成人1日
1〜20カプセルを数回に分けて服用する。
【0044】実施例3 顆粒剤 1g中に化合物(1)を100mg含有する顆粒剤の調製 化合物(1) 10g 結晶セルロース 40g 10%ヒドロキシプロピルセルロースエタノール溶液 50g 計 100g 〜を均一に混合し、練合した後、押し出し造粒機に
より造粒し、乾燥して顆粒剤を得た。この顆粒剤1gに
は化合物(1)が100mg含有されており、成人1日1
〜8gを数回に分けて服用する。
より造粒し、乾燥して顆粒剤を得た。この顆粒剤1gに
は化合物(1)が100mg含有されており、成人1日1
〜8gを数回に分けて服用する。
【0045】
【発明の効果】本発明により、優れた血中コレステロー
ル低下作用及びマクロファージ泡沫化抑制作用を有し、
毒性も低く、高脂血症更には動脈硬化症にすぐれた治療
効果を示す長期投与可能な薬剤が提供される。
ル低下作用及びマクロファージ泡沫化抑制作用を有し、
毒性も低く、高脂血症更には動脈硬化症にすぐれた治療
効果を示す長期投与可能な薬剤が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/415 9360−4C 31/44 9360−4C 31/445 9360−4C 31/535 9360−4C C07D 211/58 9165−4C 213/81 235/30 Z 295/10 Z 295/12 Z
Claims (5)
- 【請求項1】 下式Iで示される化合物を有効成分とす
る抗高脂血症剤及び抗動脈硬化症剤。 【化1】 (式中、R1 は水素原子、アルキル、アシル、ジアルキ
ルカルバモイル基または脂肪族若しくは芳香族のスルホ
ニル基を表し、R2 はアルキル、アリール基、OR3 ま
たはNR4 R5 を表す。ここで、R3 はアルキル、アリ
ール基またはヘテロ環基を表し、R4 及びR5 はそれぞ
れ独立に水素原子、アルキル、シクロアルキル、アリー
ル基またはヘテロ環基を表し、R4 とR5 とが連結して
環を形成してもよい。但し、R4 とR5 が同時に水素原
子である場合を除く。) - 【請求項2】 式IのR2 がNR4 R5 である、請求項
1記載の抗高脂血症剤及び抗動脈硬化症剤。 - 【請求項3】 式IのR1 が水素原子である、請求項2
記載の抗高脂血症剤及び抗動脈硬化症剤。 - 【請求項4】 式IのR1 が水素原子であり、R2 がア
ルキル基またはアリール基である、請求項1記載の抗高
脂血症剤及び抗動脈硬化症剤。 - 【請求項5】 式IのR2 が水素原子であり、R2 がO
R3 である、請求項1記載の抗高脂血症剤及び抗動脈硬
化症剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4266173A JPH06116143A (ja) | 1992-10-05 | 1992-10-05 | 抗高脂血症剤及び抗動脈硬化症剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4266173A JPH06116143A (ja) | 1992-10-05 | 1992-10-05 | 抗高脂血症剤及び抗動脈硬化症剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06116143A true JPH06116143A (ja) | 1994-04-26 |
Family
ID=17427280
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4266173A Pending JPH06116143A (ja) | 1992-10-05 | 1992-10-05 | 抗高脂血症剤及び抗動脈硬化症剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06116143A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5703130A (en) * | 1995-06-07 | 1997-12-30 | Institute Of Materia Medica, An Institute Of The Chinese Academy Of Medical Sciences | Chalcone retinoids and methods of use of same |
US6071968A (en) * | 1995-12-05 | 2000-06-06 | Shiseido Co., Ltd. | Phenylenediamine derivative radical scavenger, brain-infarction depressant, and brain-edema depressant |
US6083987A (en) * | 1995-11-24 | 2000-07-04 | Shiseido Co., Ltd. | Phenylenediamine derivative, radical scavenger, brain-infarction depressant, and brain-edema depressant |
-
1992
- 1992-10-05 JP JP4266173A patent/JPH06116143A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5703130A (en) * | 1995-06-07 | 1997-12-30 | Institute Of Materia Medica, An Institute Of The Chinese Academy Of Medical Sciences | Chalcone retinoids and methods of use of same |
US6083987A (en) * | 1995-11-24 | 2000-07-04 | Shiseido Co., Ltd. | Phenylenediamine derivative, radical scavenger, brain-infarction depressant, and brain-edema depressant |
US6071968A (en) * | 1995-12-05 | 2000-06-06 | Shiseido Co., Ltd. | Phenylenediamine derivative radical scavenger, brain-infarction depressant, and brain-edema depressant |
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