JPH07228530A - 抗高脂血症剤及び抗動脈硬化症剤 - Google Patents

抗高脂血症剤及び抗動脈硬化症剤

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JPH07228530A
JPH07228530A JP2109694A JP2109694A JPH07228530A JP H07228530 A JPH07228530 A JP H07228530A JP 2109694 A JP2109694 A JP 2109694A JP 2109694 A JP2109694 A JP 2109694A JP H07228530 A JPH07228530 A JP H07228530A
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JP
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compound
alkyl
group
yield
carbon atoms
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JP2109694A
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English (en)
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Kazuhiro Aikawa
和広 相川
Kozo Aoki
幸三 青木
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ACATの活性及び細胞内のコレステロール
輸送を阻害することにより、血中コレステロールを低下
させ、マクロファージの泡沫化を抑制する毒性の少ない
新規な抗高脂血症剤および抗動脈硬化症剤を提供するこ
と。 【構成】 5−クロロ−1−ドデシル−2−メチルベン
ゾイミダゾール、1−ドデカノイル−2−メチルベンゾ
イミダゾール、2−エトキシカルボニルメチル−1−テ
トラデカノイルベンゾイミダゾール、1−ドデカノイル
−2−メルカプトベンゾイミダゾール、これらの類縁化
合物又はこれらの薬学的に許容される塩を有効成分とす
る抗高脂血症剤及び抗動脈硬化症剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な抗高脂血症剤お
よび抗動脈硬化症剤に関し、さらに詳しくは血中コレス
テロール低下作用を有する抗高脂血症剤およびマクロフ
ァージ泡沫化抑制作用を有する抗動脈硬化症剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】生活水準が向上するに従い、高カロリー
・高コレステロール食を多く含む食生活が増加してい
る。これに人口の高齢化が加わり、高脂血症およびそれ
に起因する動脈硬化性疾患が急増し大きな社会問題とな
っている。高脂血症・動脈硬化症の薬物療法としてはお
もに血中脂質を低下させることがおこなわれているが、
残念ながら動脈硬化病巣そのものの退縮が期待できる薬
物は現在のところない。そもそも、動脈硬化症は、血管
の内膜肥厚と脂質蓄積という特徴的な病変であり、その
薬物療法として上記の血中脂質を低下させる薬物が用い
られているが、最近の生化学的知見から動脈硬化病巣の
形成に中心的な役割をはたしているマクロファージの泡
沫化を抑えることで、動脈硬化病巣そのものの退縮が期
待されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、アシル CoA
コレステロール アシル トランスフェラーゼ(いわ
ゆるACAT)の活性及び細胞内のコレステロール輸送
を阻害することにより、血中コレステロールを低下さ
せ、マクロファージの泡沫化を抑制する毒性の少ない新
規な抗高脂血症剤および抗動脈硬化症剤を提供すること
を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、この目的
を達成するため研究を続けた結果、特定の構造を有する
縮合イミダゾール化合物若しくはそれらの薬学的に許容
される塩がACAT阻害作用及び細胞内コレステロール
輸送阻害作用を有し、すぐれた血中コレステロール低下
作用を有する抗高脂血症剤として、さらに、マクロファ
ージ泡沫化抑制作用を有する抗動脈硬化症剤として有用
な医薬化合物であることを見いだし、本発明を完成する
に至った。すなわち、本発明は、下式I又はIIで表わさ
れる縮合イミダゾール化合物若しくはそれらの薬学的に
許容される塩を有効成分とする抗高脂血症剤及び抗動脈
硬化症剤を提供する。
【0005】
【化2】
【0006】[内部にAを有する6員環は、ベンゼン環
または6員環の不飽和含窒素ヘテロ環を表わし;R1
らびにR4 はそれぞれアルキルまたはアルキルカルボニ
ル基を表わし;R2 は水素原子、アルキル、ヒドロキ
シ、メルカプトおよびアルキルチオ基を表わし;R5
水素原子、アルキルまたはアルキルカルボニル基を表わ
し;R3 ならびにR6 はそれぞれ水素原子、ハロゲン原
子、ニトロ、シアノ、アルキル、アルコキシ、アルコキ
シカルボニル、カルバモイル、スルファモイル、アシル
アミノおよびスルフォンアミド基を表わし;Xは酸素ま
たは硫黄原子を表わし;n1 ならびにn2 はそれぞれ1
から3の整数を表わす。]
【0007】以下に本発明の化合物について詳細に説明
する。式IおよびIIにおいて、内部にAを有する6員
環により表される6員環の不飽和含窒素ヘテロ環として
は、ピリジン環、ピリミジン環、ピラジン環が挙げられ
る。式IおよびIIにおいてR1 ならびにR4 によって
表わされるアルキル基としては炭素数1〜18のアルキ
ル基(例えば、メチル、ブチル、オクチル、ドデシル、
オクタデシル基)が挙げられる。アルキルカルボニル基
としては炭素数1〜18のアルキルカルボニル(例え
ば、アセチル、ブタノイル、オクタノイル、テトラデカ
ノイル、オクタデカノイル基)が挙げられる。これらに
含まれるアルキル基は直鎖状、分岐状あるいは環状のい
ずれの場合も含み、更に置換基を有していても良い。式
IにおけるR1 としては、炭素数6〜18のアルキル
基、ベンジル基、炭素数10〜18のアルキルカルボニ
ル基が好ましい。又、式IIにおいてR4 としては、炭
素数6〜18のアルキル基、炭素数2〜18のアルキル
カルボニル基が好ましい。
【0008】式IにおいてR2 によって表わされるアル
キル基としては炭素数1〜18のアルキル基(例えば、
メチル、ブチル、オクチル、ドデシル、オクタデシル
基)が挙げられる。アルキルチオ基としては炭素数1〜
18のアルキルチオ基(例えば、メチルチオ、ブチルチ
オ、オクチルチオ、ドデシルチオ、オクタデシルチオ
基)が挙げられる。これらに含まれるアルキル基は直鎖
状、分岐状あるいは環状のいずれの場合も含み、更に置
換基を有していても良い。式IにおけるR2 としては、
水素原子、炭素数1〜6のアルキル基(特に、低級アル
キル基)、低級アルキルチオ基が好ましい。ここで、低
級とは、炭素数1〜3をいう(以下、同じ)。式IIに
おいてR5 によって表わされるアルキル基としては炭素
数1〜18のアルキル基(例えば、メチル、ブチル、オ
クチル、ドデシル、オクタデシル基)が挙げられる。ア
ルキルカルボニル基としては炭素数1〜18のアルキル
カルボニル(例えば、アセチル、ブタノイル、オクタノ
イル、テトラデカノイル、オクタデカノイル基)が挙げ
られる。これらに含まれるアルキル基は直鎖状、分岐状
あるいは環状のいずれの場合も含み、更に置換基を有し
ていても良い。式IIにおけるR5 としては、炭素数1
〜16のアルキル基が好ましい。
【0009】式IおよびIIのR3 ならびにR6 におけ
るハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素
原子、ヨウ素原子、好ましくはフッ素原子、塩素原子、
臭素原子が挙げられ、塩素原子が特に好ましい。アルキ
ル基としては炭素数1〜18のアルキル基(例えば、メ
チル、ブチル、オクチル、ドデシル、オクタデシル基)
が挙げらる。アルコキシ基としては炭素数1〜18のア
ルコキシ基(例えば、メトキシ、ブトキシ、オクチルオ
キシ、ドデシルオキシ、オクタデシルオキシ基)が挙げ
らる。アルコキシカルボニル基としては炭素数1〜18
のアルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニ
ル、ブトキシカルボニル、オクチルオキシカルボニル、
ドデシルオキシカルボニル、オクタデシルオキシカルボ
ニル基)が挙げらる。カルバモイル基としては炭素数0
〜18のカルバモイル基(例えばカルバモイル、メチル
カルバモイル、ジエチルカルバモイル、オクチルカルバ
モイル、ヘキサデシルカルバモイル、フェニルカルバモ
イル基)が挙げらる。スルファモイル基としては炭素数
0〜18のスルファモイル基(例えばスルファモイル、
メチルスルファモイル、ジエチルスルファモイル、オク
チルスルファモイル、ヘキサデシルスルファモイル、フ
ェニルスルファモイル基)が挙げらる。
【0010】アシルアミノ基としては炭素数1〜18の
アシルアミノ基(例えばアセチルアミノ、ブタノイルア
ミノ、オクタノイルアミノ、ヘキサデカノイルアミノ、
ベンゾイルアミノ基)が挙げらる。スルフォニルアミノ
基としては炭素数1〜18のスルフォニルアミノ基(例
えばメタンスルフォニルアミノ、ブタンスルフォニルア
ミノ、オクタンスルフォニルアミノ、ヘキサデカンスル
フォニルアミノ、ベンゼンスルフォニルアミノ基)が挙
げられ、これらのアルキル部分は直鎖状、分岐状あるい
は環状のいずれの場合も含み、アルキル基、アリール基
は更に置換基を有していても良い。式IおよびIIにお
けるR3 ならびにR6 としては、水素原子、ハロゲン原
子(特にクロル)、アルキル基(特に、低級アルキル基
〔トリフルオロメチルを含む〕)、アルコキシ基(特
に、低級アルコキシ基)、炭素数1〜18のアルコキシ
カルボニル基、ニトロ基、シアノ基、炭素数1〜18の
カルバモイル基、炭素数1〜18のスルファモイル基、
炭素数1〜18のスルファモイル基、炭素数1〜18の
アシルアミノ基、炭素数1〜18のスルフォニルアミノ
基が好ましい。式IおよびIIで表わされる化合物は塩
を形成していても良い。形成しうる塩としては塩酸塩、
臭素酸塩、硝酸塩、硫酸塩、燐酸塩、トルエンスルフォ
ン酸塩などが挙げられる。
【0011】式IおよびIIにおいて内部にAを有する
6員環としては、ベンゼン環又はピリジン環が好まし
い。又、式IおよびIIにおいて、n1 ならびにn2
それぞれ1又は2の整数が好ましい。式IおよびIIで
表わされる化合物においてR1 、R2 、R3 、R4 、R
5 、R6 で表わされる置換基の炭素数の合計は少なくと
も6以上あることが好ましく、8から30が特に好まし
い。更には、少なくとも1つの置換基の炭素数が6以上
であることが好ましく、8〜16であることが特に好ま
しい。式Iにおいて特に好ましいものは次の式IIIで
表わされる化合物である。
【0012】
【化3】
【0013】[式中R1 およびR2 は前述と同義であ
り、R31とR32は前述のR3 と同義である。] 式Iにおける好ましい置換基が、式IIIにおいても好
ましい置換基である。式IIIで表わされる化合物は塩
を形成していても良い。形成しうる塩としては塩酸塩、
臭素酸塩、硝酸塩、硫酸塩、燐酸塩、トルエンスルフォ
ン酸塩などが挙げられる。式IIIにおいてR1
2 、R31またはR32の何れかは炭素数6以上を有する
ことが好ましく、8〜16であることが特に好ましい。
式IIにおいて特に好ましいものは次の式IVで表わさ
れる化合物である。
【0014】
【化4】
【0015】[式中R4 、R5 およびXは前述と同義で
あり、R61とR62は前述のR6 と同義である。] 式IIにおける好ましい置換基が、式IVにおいても好
ましい置換基である。式IVで表わされる化合物は塩を
形成していても良い。形成しうる塩としては塩酸塩、臭
素酸塩、硝酸塩、硫酸塩、燐酸塩、トルエンスルフォン
酸塩などが挙げられる。式IVにおいてR1 、R2 、R
31またはR32の何れかは炭素数6以上を有することが好
ましく、8〜16であることが特に好ましい。本発明に
おいては、薬理効果の点から、下記(i)〜(iii) の化
合物を用いるのが好ましい。 (i) 式IIIの化合物において、R1 が炭素数6〜
18のアルキル基、R2が低級アルキル基、R31又はR
32が水素原子、残りがハロゲン原子(特にクロル)、低
級アルコキシ基、低級アルキル基、又はR31及びR32
ともにハロゲン原子(特にクロル)又は低級アルキル基
である化合物。 (ii) 式IIIの化合物において、R1 が炭素数10
〜18のアルキルカルボニル基、R2 が炭素数1〜6の
アルキル基(特に、低級アルキル基)、R31又はR32
水素原子、残りが低級アルキル基、又はR31及びR32
ともに水素原子である化合物。 (iii) 式IVの化合物において、R4 が炭素数2〜1
8(特に炭素数10〜18)のアルキルカルボニル基、
5 が水素原子、R61又はR62が水素原子、残りが低級
アルキル基又はハロゲン原子(特にクロル)、若しくは
61及びR62がともに水素原子、低級アルキル基又はハ
ロゲン原子(特にクロル)、Xが硫黄又は酸素である化
合物。 以下に本発明で用いる式I及びIIで表わされる代表的
化合物を具体的に例示する。
【0016】
【化5】
【0017】
【化6】
【0018】
【化7】
【0019】
【化8】
【0020】
【化9】
【0021】
【化10】
【0022】
【化11】
【0023】
【化12】
【0024】
【化13】
【0025】式IおよびIIで表わされる縮合イミダゾ
ール化合物は、以下に示す反応式に従い製造することが
できる。
【0026】
【化14】
【0027】[式中R1 、R2 、R3 、R4 、R5 、R
6 、n1 、n2 、AおよびXは前述の通りである。] 化合物(V)に対しても化合物(VI)に対しても同様
の条件で製造することができる。すなわち、化合物
(V)または化合物(VI)に対してアシル化を行って
化合物(I)または化合物(II)とする場合、通常の
不活性溶媒(例えばアセトニトリル、酢酸エチル、TH
F(テトラヒドロフラン)、DMF(ジメチルフォルム
アミド)、DMAc(ジメチルアセトアミド)など)中
で脱酸剤として塩基触媒(例えば炭酸カリウム、トリエ
チルアミン、ピリジンなど)を用いて対応する酸ハライ
ドと反応させることにより遂行できるが、極性の強いD
MF、DMAc、アセトニトリルなどを用いた場合には
塩基触媒を用いなくとも良い。本工程に用いる溶媒の使
用量は、化合物(V)または化合物(VI)に対して2
〜50倍量が好ましく、用いる酸ハライドの量は化合物
(V)または化合物(VI)に対して1.8〜2.4倍
のモル数を使うことが好ましい。反応温度は30〜15
0℃で進行するが、50〜100℃で行うことが好まし
い。化合物(V)または化合物(VI)に対してアルキ
ル化を行って化合物(I)または化合物(II)とする
場合、一般的な有機溶剤(例えばエタノール、アセトニ
トリル、アセトン、酢酸エチル、DMF(ジメチルフォ
ルムアミド)、THF(テトラヒドロフラン)など)中
で、脱酸剤として水酸化ナトリウム、炭酸カリウム、ト
リエチルアミン、ナトリウムエチラートなどの塩基触媒
を用いてアルキルハライドかアルキルトシラートなどと
反応させることで遂行できる。反応温度は基質と溶媒に
より変わるが、通常0〜100℃、好ましくは20〜6
0℃で行う。
【0028】本発明の抗高脂血症剤および抗動脈硬化症
剤は、上式(I)又は(II)の1または2以上の化合物
を含有してもよく、当該技術分野において従来から用い
られている両立可能な公知の抗高脂血症剤または抗動脈
硬化症剤と組み合わせて使用しても良い。かかる従来か
ら用いられている抗高脂血症剤または抗動脈硬化症剤と
しては、メリナマイド、プロブコール、メバロチン等が
挙げられる。本発明の抗高脂血症剤および抗動脈硬化症
剤の投与は、経口投与、注射(主として筋肉内、静脈
内、皮下)などにより行われ、各投与方法に応じた剤型
に調剤される。錠剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤、シロ
ップ剤、乳化剤、懸濁剤、溶液剤などの経口投与剤、注
射剤などとして用いることができる。また、剤型に応じ
て適当な担体ないし希釈剤及び適当な生理活性物質を配
合して調剤することができる。
【0029】本発明の抗高脂血症剤および抗動脈硬化症
剤において、上式(I)又は(II)の化合物と組み合わ
せて用いることのできる医薬キャリアーまたは希釈剤の
好適な例としては、グルコース;サッカロース;ラクト
ース;エチルアルコール;グリセリン;マンニトール;
ソルビトール;ペンタエリスリトール;ジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、
ポリエチレングリコール400、他のポリエチレングリ
コール;トリラウリン酸グリセリル、モノステアリン酸
グリセリル、トリステアリン酸グリセリル及びジステア
リン酸グリセリルの如き飽和脂肪酸のモノ、ジ及びトリ
グリセリド;ペクチン;でんぷん;コーンスターチ;ア
ルギニン酸;キシロース;タルク;石松子;オリーブ
油、ピーナッツ油、ヒマシ油、コーン油、小麦麦芽油、
ゴマ油、綿実油、ヒマワリ油及びタラ肝油の如きオイル
及び油脂;ゼラチン;レシチン;シリカ;セルロース;
メチルヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース;カルボキシメチルセ
ルロースカルシウムの如きセルロース誘導体;ステアリ
ン酸カルシウム、ラウリン酸カルシウム、オレイン酸マ
グネシウム、パルミチン酸カルシウム、ベヘン酸カルシ
ウム及びステアリン酸マグネシウム等の12〜22の炭
素原子を有する脂肪酸のマグネシウム塩またはカルシウ
ム塩;シクロデキストリン類;例えば、α−シクロデキ
ストリン、β−シクロデキストリン、γ−シクロデキス
トリン、ヒドロキシエチル−β−シクロデキストリン、
ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン、ジヒド
ロキシプロピル−β−シクロデキストリン、カルボキシ
メチル−β−シクロデキストリン及びジメチル−β−シ
クロデキストリン;乳化剤;例えば、2〜22、特に1
0〜18の炭素原子を有する飽和及び不飽和の脂肪酸と
グリコール、グリセリン、ジエチレングリコール、ペン
タエリスリトール、エチルアルコール、ブチルアルコー
ル、オクタデシルアルコールの如き一価の脂肪族アルコ
ール(例えば、アルカノールの如き1〜20の炭素原子
を有するもの)または多価アルコールとのエステルまた
は;ジメチルポリシロキサンの如きシリコーン;及びパ
イロジェン不含蒸留水が挙げられる。
【0030】本発明の抗高脂血症剤および抗動脈硬化症
剤の投与量は疾患の種類、患者の年齢、体重、症状の程
度及び投与経路などによっても異なるが、通常、成人一
日体重一キログラム当たり有効成分化合物が0.1〜5
00mg、好ましくは0.2〜100mgの範囲となる量が
適当である。
【0031】
【発明の効果】本発明の抗高脂血症剤および抗動脈硬化
症剤薬剤は、優れた血中コレステロール低下作用及びマ
クロファージ泡沫化抑制作用を有し、毒性も低く、高脂
血症さらには動脈硬化症にすぐれた治療効果を示す長期
投与可能な医薬である。次に参考例及び実施例により本
発明を説明する。
【0032】
【実施例】
参考例 次に本発明で用いる化合物の具体的な合成例について説
明する。 (1)2−メチル−1−テトラデシルベンゾイミダゾー
ルの合成 2−メチルベンゾイミダゾール2.7g、テトラデシル
ブロマイド6.1g、炭酸カリウム4.1gをDMF1
0ml中30℃で24時間攪拌した。反応混合物を水に
あけ、析出した結晶を濾集した。アセトニトリルより再
結晶して5.9gの目的物を得た(収率90%)。 融点 220−223℃ 元素分析C22362 として 計算値:C、80.43 ;H、11.05 ;N、 8.53 (%) 実測値:C、80.21 ;H、10.89 ;N、 8.42 (%)
【0033】(2)5−クロロ−1−ドデシル−2−メ
チルベンゾイミダゾールおよび(3)6−クロロ−1−
ドデシル−2−メチルベンゾイミダゾールの合成 5−クロロ−2−メチルベンゾイミダゾール1.66
g、ドデシルブロマイド2.75g、炭酸カリウム2.
7gをDMF10ml中30℃で44時間攪拌した。反
応混合物を水にあけ、析出した油状物を酢酸エチルで抽
出した。溶媒を減圧下で溜去して得られた残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトで分取精製した(シリカゲル120
g、溶媒:酢酸エチル−クロロフォルム 1:10)。
Rf値(酢酸エチル−クロロフォルム 1:5)=0.
57の分画を冷アセトニトリルより晶析して(2)を
0.75g得た(収率22%)。、Rf値=0.62の
分画を冷アセトニトリルより晶析して(3)を0.55
g得た(収率16%)。 (2)融点 43−44℃ 元素分析C20312 Cl1 として 計算値:C、71.72 ;H、 9.33 ;N、 8.37 (%) 実測値:C、71.58 ;H、 9.17 ;N、 8.29 (%) (3)融点 52−53℃ 元素分析C20312 Cl1 として 計算値:C、71.72 ;H、 9.33 ;N、 8.37 (%) 実測値:C、71.76 ;H、 9.28 ;N、 8.33 (%)
【0034】(4)1−ドデシル−2,5−ジメチルベ
ンゾイミダゾールおよび(5)1−ドデシル−2,6−
ジメチルベンゾイミダゾールの合成 2,5−ジメチルベンゾイミダゾール1.34g、ドデ
シルブロマイド2.75g、炭酸カリウム2.7gをD
MF10ml中30℃で16時間攪拌した。反応混合物
を水にあけ、析出した油状物を酢酸エチルで抽出した。
溶媒を減圧下で溜去して得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトで分取精製した(シリカゲル30g、溶媒:
酢酸エチル−クロロフォルム 1:10)。Rf値(酢
酸エチル−クロロフォルム 1:5)=0.40の分画
を集めたところ(4)および(5)の混合物(約1:
1)を3.0g得た(収率96%)。 (6)1−ドデシル−2−メチル−6−メトキシベンゾ
イミダゾールおよび(7)1−ドデシル−2−メチル−
5−メトキシベンゾイミダゾールの合成 2−メチル−5−メトキシベンゾイミダゾール1.50
g、ドデシルブロマイド2.75g、炭酸カリウム2.
7gをDMF10ml中30℃で30時間攪拌した。反
応混合物を水にあけ、析出した油状物を酢酸エチルで抽
出した。溶媒を減圧下で溜去して得られた残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトで分取精製した(シリカゲル120
g、溶媒:酢酸エチル−クロロフォルム 1:10)。
Rf値(酢酸エチル−クロロフォルム 1:5)=0.
42の分画から(6)を油状物として0.8g得た(収
率24%)。、Rf値=0.29の分画をから(7)を
油状物として1.1g得た(収率33%)。
【0035】(8)5,6−ジクロロ−1−ヘキシル−
2−メチルベンゾイミダゾールの合成 5,6−ジクロロ−2−メチルベンゾイミダゾール0.
48g、ヘキシルブロマイド0.45g、炭酸カリウム
0.7gをDMF3ml中30℃で30時間攪拌した。
アセトニトリル5mlと水5mlを添加し、析出した結
晶を濾集して目的物を0.5g得た(収率70%)。 融点 112−114℃ 元素分析C14182 Cl2 として 計算値:C、58.95;H、 6.36;N、 9.82(%) 実測値:C、58.79;H、 6.21;N、 9.70(%)
【0036】(8)と同様にして次の化合物を得た。 化合物(9)収率78%、 融点 95−96℃ 元素分析C15202 Cl2 として 計算値:C、60.20 ;H、 6.74 ;N、 9.36 (%) 実測値:C、60.14 ;H、 6.66 ;N、 9.19 (%) 化合物(10)収率91%、 融点 92−93℃ 元素分析C20302 Cl2 として 計算値:C、65.00 ;H、 8.18 ;N、 7.58 (%) 実測値:C、64.88 ;H、 8.06 ;N、 7.51 (%) 化合物(12)収率49%、 融点 65−68℃ 元素分析C16222 Cl2 として 計算値:C、61.34 ;H、 7.08 ;N、 8.94 (%) 実測値:C、61.48 ;H、 6.94 ;N、 8.84 (%) 化合物(13)収率99%、 融点 200−202℃ 元素分析C15122 Cl2 として 計算値:C、61.87 ;H、 4.15 ;N、 9.62 (%) 実測値:C、61.66 ;H、 4.03 ;N、 9.48 (%)
【0037】(11)1−ドデシル−2,5,6−トリ
メチルベンゾイミダゾールの合成 2,5,6−トリメチルベンゾイミダゾール1.60
g、ドデシルブロマイド2.75g、炭酸カリウム2.
7gをDMF10ml中30℃で23時間攪拌した。水
を添加し、析出した油状物を酢酸エチルで抽出し、減圧
下で溶媒を溜去した。残渣を冷アセトニトリルより晶析
し目的物2.14gを得た(収率65%)。 融点 39−41℃ 元素分析C22362 として 計算値:C、80.43 ;H、11.05 ;N、 8.53 (%) 実測値:C、80.35 ;H、11.14 ;N、 8.65 (%)
【0038】(14)1−ドデシル−2−メチルチオベ
ンゾイミダゾールの合成 2−メチルチオベンゾイミダゾール1.64g、ドデシ
ルブロマイド2.75g、炭酸カリウム2.7gをDM
F10ml中30℃で18時間攪拌した。水を添加し、
析出した油状物を酢酸エチルで抽出し、減圧下で溶媒を
溜去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトで分取精製
した(シリカゲル60g、溶媒:酢酸エチル−クロロフ
ォルム 1:10)。Rf値(酢酸エチル−クロロフォ
ルム 1:5)=0.60の分画を集めて目的物2.4
gを得た(収率79%)。 (15)3−ドデシル−イミダゾ[4.5−b]ピリジ
ンおよび(16)1−ドデシル−イミダゾ[4.5−
b]ピリジンの合成 イミダゾ[4.5−b]ピリジン1.0g、ドデシルブ
ロマイド2.3g、炭酸カリウム1.74gをDMF1
0ml中30℃で24時間攪拌した。水にあけ酢酸エチ
ルで抽出し、溶媒を減圧下で溜去した。残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトで分取精製した(シリカゲル60g、
溶媒:酢酸エチル−クロロフォルム 1:10)。レス
ポーラー分画として(15)を1.4g(収率58%)
とモアポーラー分画として(16)を0.5g(収率2
1%)をいずれも油状物として得た。
【0039】(17)1−ドデカノイル−2−メチルベ
ンゾイミダゾールの合成 2−メチルベンゾイミダゾール5gをDMAc20m
l、アセトニトリル40mlおよびトリエチルアミン
6.4mlにとかし、50℃でドデカノイルコロライド
9.1gを滴下した。50℃で3時間攪拌した後に冷却
し、水20mlを添加して析出した結晶を濾集した。ア
セトニトリルで洗浄し、乾燥して目的物11.1g(収
率93%)。 融点 54−55℃ 元素分析C20302 1 として 計算値:C、76.38 ;H、 9.62 ;N、 8.91 (%) 実測値:C、76.45 ;H、 9.78 ;N、 8.78 (%)
【0040】(17)と同様にして次の化合物を得た。 化合物(18)収率78%、 融点 45−50℃ 元素分析C21342 1 として 計算値:C、76.31 ;H、10.37 ;N、 8.48 (%) 実測値:C、76.15 ;H、10.21 ;N、 8.29 (%) 化合物(19)収率88%、 融点 76−82℃ 元素分析C20322 1 として 計算値:C、75.90 ;H、10.19 ;N、 8.85 (%) 実測値:C、75.78 ;H、10.25 ;N、 8.79 (%)
【0041】(20)2−メチルメルカプト−1−テト
ラデカノイルベンゾイミダゾールの合成 3H−1−テトラデカノイルベンゾイミダゾール−2−
チオン2gをDMAc5ml、THF5mlおよびトリ
エチルアミン1.2mlに溶かし、沃化メチル0.8g
を添加した。室温で23時間攪拌した後にアセトニトリ
ル20mlと水5mlを添加し析出した結晶を濾集し
た。希炭酸ナトリウム水溶液とアセトニトリルで洗浄し
た後に乾燥して目的物を1.8g得た(収率86%)。 融点 85−88℃ 元素分析C22342 1 1 として 計算値:C、70.54 ;H、 9.15 ;N、 7.48 (%) 実測値:C、70.37 ;H、 9.08 ;N、 7.32 (%) (21)2−エトキシカルボニルメチル−1−テトラデ
カノイルベンゾイミダゾールの合成 2−エトキシカルボニルメチルベンゾイミダゾール2g
をDMAc6ml、アセトニトリル12mlおよびトリ
エチルアミン1.7mlに溶かし、50℃でテトラデカ
ノイルクロライド1.7mlを添加した。4時間攪拌し
た後にアセトニトリル10mlと水10mlを添加し析
出した油状物を酢酸エチルで抽出した。減圧下に溶媒を
留去し、残渣をアセトニトリルより晶析して目的物1.
0gを得た(収率24%)。 融点 123−126℃ 元素分析C25382 3 として 計算値:C、72.42 ;H、 9.24 ;N、 6.75 (%) 実測値:C、72.31 ;H、 9.07 ;N、 6.88 (%)
【0042】(22)2,5−ジメチル−1−テトラデ
カノイルベンゾイミダゾールの合成 2,5−ジメチルベンゾイミダゾール1.5gをDMA
c6ml、アセトニトリル12mlおよびトリエチルア
ミン1.7mlに溶かし、50℃でテトラデカノイルク
ロライド1.7mlを添加した。1時間攪拌した後にア
セトニトリル20mlと水6mlを添加し析出した結晶
を濾集した。アセトニトリルで洗浄後乾燥して3.0g
の目的物を得た(収率84%)。 融点 63−65℃ 元素分析C23362 1 として 計算値:C、77.48 ;H、10.18 ;N、 7.86 (%) 実測値:C、77.33 ;H、10.09 ;N、 7.67 (%) (23)5−クロロ−2−メチル−1−テトラデカノイ
ルベンゾイミダゾールの合成 2−クロロ−5−メチルベンゾイミダゾール1.7gを
DMAc6ml、アセトニトリル12mlおよびトリエ
チルアミン1.7mlに溶かし、50℃でテトラデカノ
イルクロライド1.7mlを添加した。1時間攪拌した
後にアセトニトリル20mlと水6mlを添加し析出し
た結晶を濾集した。アセトニトリルで洗浄後乾燥して
1.7gの目的物を得た(収率45%)。 融点 96−98℃ 元素分析C22332 1 Cl1 として 計算値:C、70.09 ;H、 8.82 ;N、 7.43 (%) 実測値:C、69.89 ;H、 8.65 ;N、 7.34 (%)
【0043】(23)と同様にして次の化合物を得た。 化合物(24)収率57%、 融点 52−56℃ 元素分析C23333 1 として 計算値:C、75.16 ;H、 9.05 ;N、11.44 (%) 実測値:C、75.01 ;H、 8.98 ;N、11.25 (%) 化合物(25)収率78%、 融点 76−78℃ 元素分析C20282 1 Cl2 として 計算値:C、62.66 ;H、 7.36 ;N、 7.31 (%) 実測値:C、62.45 ;H、 7.22 ;N、 7.42 (%) 化合物(26)収率65%、 融点 63−66℃
【0044】(27)3−テトラデカノイル−イミダゾ
[4.5−b]ピリジンおよび(28)1−テトラデカ
ノイル−イミダゾ[4.5−b]ピリジンの合成 イミダゾ[4.5−b]ピリジン1.0gををDMAc
4ml、アセトニトリル8mlおよびトリエチルアミン
1.4mlに溶かし、50℃でテトラデカノイルクロラ
イド2.17gを添加した。4時間攪拌した後にアセト
ニトリル20mlと水6mlを添加し析出した結晶を濾
集した。アセトニトリルで洗浄後乾燥して2.7gの目
的物(27)と(28)の混合物(2:1)を得た(収
率98%)。 融点 65−68℃(混合物として) 元素分析C20313 1 として 計算値:C、72.90 ;H、 9.48 ;N、12.76 (%) 実測値:C、72.73 ;H、 9.31 ;N、12.54 (%) (29)1,3−ジデシルベンゾイミダゾ[3H]−2
−チオンの合成 2−メルカプトベンゾイミダゾール15gとデシルブロ
マイド45gをキシレン中12時間加熱還流した。減圧
下に溶媒を留去した後にピリジン50mlを加え、1時
間加熱還流した。減圧でピリジンを留去した後に残渣を
減圧下に蒸留して目的物26gを得た(収率60%)。 元素分析C27462 1 として 計算値:C、75.29 ;H、10.77 ;N、 6.50 (%) 実測値:C、75.13 ;H、10.58 ;N、 6.47 (%)
【0045】(30)1,3−ジドデシルベンゾイミダ
ゾ[3H]−2−オンの合成 2−ヒドロキシベンゾイミダゾール1.3gをDMF7
mlに溶かし、炭酸カリウム2.1gとドデシルブロマ
イド2.7gを添加した。24時間攪拌した後に、水1
0mlを加え、塩酸で中和し攪拌しつづけて徐々に析出
した結晶を濾集した。水洗乾燥後目的物2.9gを得た
(収率62%)。 融点 36−38℃ 元素分析C31542 1 として 計算値:C、79.09 ;H、11.56 ;N、 5.95 (%) 実測値:C、78.98 ;H、11.43 ;N、 5.87 (%) (31)1−エチル−3−テトラデカノイルベンゾイミ
ダゾ[3H]−2−オンの合成 1−エチル−2−ベンゾイミダゾリノン1.6gをDM
Ac4ml、アセトニトリル8mlおよびトリエチルア
ミン1.7mlに溶かし、50℃でミリスチン酸クロラ
イド2.6gを滴下した。50℃で2時間攪拌した後
に、アセトニトリル10mlと水5mlを添加し、析出
した結晶を濾集した。アセトニトリルで洗浄した後に乾
燥して目的物2.7gを得た(収率73%)。 融点 45−48℃ 元素分析C23362 2 として 計算値:C、74.15 ;H、 9.74 ;N、 7.52 (%) 実測値:C、74.04 ;H、 9.59 ;N、 7.44 (%)
【0046】(32)1−ドデカノイル−2−メルカプ
トベンゾイミダゾールの合成 2−メルカプトベンゾイミダゾール10gをDMAc4
0ml,アセトニトリル80mlおよびトリエチルアミ
ン11.3mlに溶かし、50℃でドデカノイルブロマ
イド16gを滴下した。50℃で4時間攪拌した後に、
水50mlを添加し、析出した結晶を濾集した。酢酸エ
チルとアセトニトリルで洗浄した後に乾燥して14gの
目的物を得た(収率63%)。 融点 126−129℃ 元素分析C19282 1 1 として 計算値:C、68.63 ;H、 8.49 ;N、 8.43 (%) 実測値:C、68.47 ;H、 8.33 ;N、 8.31 (%)
【0047】(32)と同様にして次の化合物を得た。 化合物(33)収率48%、 融点 122−123℃ 元素分析C21322 1 1 として 計算値:C、69.95 ;H、 8.95 ;N、 7.77 (%) 実測値:C、69.79 ;H、 8.74 ;N、 7.82 (%) 化合物(34)収率68%、 融点 125−126℃ 元素分析C23362 1 1 として 計算値:C、71.08 ;H、 9.33 ;N、 7.21 (%) 実測値:C、71.01 ;H、 9.24 ;N、 7.08 (%) 化合物(35)収率70%、 融点 109−112℃ 元素分析C21322 2 として 計算値:C、73.21 ;H、 9.36 ;N、 8.13 (%) 実測値:C、73.08 ;H、 9.21 ;N、 8.18 (%)
【0048】 化合物(37)収率17%、 融点 119−121℃ 元素分析C21313 3 1 として 計算値:C、62.19 ;H、 7.71 ;N、10.36 (%) 実測値:C、62.03 ;H、 7.59 ;N、10.14 (%) 化合物(38)収率48%、 融点 63−66℃ 元素分析C22343 2 2 として 計算値:C、60.51 ;H、 7.85 ;N、 9.63 (%) 実測値:C、60.42 ;H、 7.68 ;N、 9.49 (%) 化合物(39)収率71%、 融点 164−166℃ 元素分析C24373 2 1 として 計算値:C、66.78 ;H、 8.64 ;N、 9.74 (%) 実測値:C、66.57 ;H、 8.48 ;N、 9.62 (%) 化合物(40)収率61%、 融点 163−168℃ 元素分析C23353 2 1 として 計算値:C、66.15 ;H、 8.45 ;N、10.06 (%) 実測値:C、66.02 ;H、 8.39 ;N、10.13 (%)
【0049】 化合物(41)収率58%、 融点 155−158℃ 元素分析C23342 3 1 として 計算値:C、65.99 ;H、 8.19 ;N、 6.69 (%) 実測値:C、65.86 ;H、 8.06 ;N、 6.64 (%) 化合物(42)収率66%、 融点 174−177℃ 元素分析C22353 3 2 として 計算値:C、58.24 ;H、 7.78 ;N、 9.26 (%) 実測値:C、58.11 ;H、 7.62 ;N、 9.18 (%) 化合物(43)収率73%、 融点 123−126℃ 元素分析C23362 1 1 として 計算値:C、71.08 ;H、 9.34 ;N、 7.21 (%) 実測値:C、70.89 ;H、 9.24 ;N、 7.09 (%) 化合物(44)収率76%、 融点 134−137℃ 元素分析C21302 1 1 Cl2 として 計算値:C、58.73 ;H、 7.04 ;N、 6.52 (%) 実測値:C、58.58 ;H、 6.98 ;N、 6.34 (%)
【0050】実施例1 表−1記載の化合物(1)〜(44)の薬理効果を以下
の方法により求めた。尚、化合物の番号は、参考例に記
載の化合物の番号に対応するものである。薬理試験 (1)in vitroマウス腹腔マクロファージを用いた、マ
クロファージ泡沫化抑制作用試験 15週令ICRマウス・メス(日本SLC)の頚部を切
断し、放血した後、腹腔内にハンクス緩衝液(日水製
薬)を注入する。腹部をもんだ後これをすみやかに回収
し、1000回転・5分間遠心し、腹腔マクロファージ
を集める。集められた腹腔マクロファージは次にGIT
培地(和光純薬工業製)に懸濁し、24穴マイクロプレ
ートに播種する。37℃ 5%CO2条件下で2時間培
養した後、培地をダルベッコ変法イーグルMEM培地
(日水製薬)に変換する。さらに、37℃5%CO2条
件下で16時間培養した後以下のものをこの順で添加す
る。 被験物質−−−DMSO(和光純薬工業製)に溶解
したもの リポソーム PC/PS/DCP/CHOL.=50/50/10/
75(n mols) PC: フォスファチジルコリン(フナコシ製) PS: フォスファチジルセリン(フナコシ製) DCP: ジセチルフォスフェイト(フナコシ製) CHOL.:コレステロール (シグマ製) 37℃、5%CO2 条件下でさらに16時間培養した
後、クロロホルムとメタノールで脂質画分を抽出する。
抽出した脂質画分をイソプロピルアルコールで溶解し、
酵素発色法を用いて、生成したコレステリルエステル
(CE)の定量を行った。各化合物のコレステリルエス
テルの生成率は対照との比率で算出した。細胞毒性に関
しては、顕微鏡下で細胞の形態を観察することによって
行った。結果を表1に示す。
【0051】
【表1】 表−1 化合物 No. 投与量(μM) CE(%) 細胞毒性 (1) 5 65 細胞毒性なし (2) 5 22 細胞毒性なし (3) 5 64 細胞毒性なし (4) 5 67 細胞毒性なし (6) 5 59 細胞毒性なし (7) 5 58 細胞毒性なし (8) 5 68 細胞毒性なし (9) 5 64 細胞毒性なし (10) 5 28 細胞毒性なし (11) 5 56 細胞毒性なし (12) 5 68 細胞毒性なし (13) 5 69 細胞毒性なし (15) 5 61 細胞毒性なし (16) 5 66 細胞毒性なし (17) 5 38 細胞毒性なし (18) 5 63 細胞毒性なし (20) 5 82 細胞毒性なし (21) 5 38 細胞毒性なし (22) 5 53 細胞毒性なし (23) 5 45 細胞毒性なし (25) 5 61 細胞毒性なし (27) 5 68 細胞毒性なし (29) 5 72 細胞毒性なし (30) 5 80 細胞毒性なし (31) 5 78 細胞毒性なし (32) 5 41 細胞毒性なし (33) 5 56 細胞毒性なし (34) 5 37 細胞毒性なし (35) 5 22 細胞毒性なし (36) 5 52 細胞毒性なし (43) 5 46 細胞毒性なし (44) 5 42 細胞毒性なし
【0052】表−1の結果から、これら化合物は5μM
において細胞毒性を示さないことがわかる。即ち、毒性
が低く、かつ、CE生成率を顕著に抑制することが明ら
かである。即ち、これら化合物はマクロファージに高い
毒性を示すことなく、マクロファージの泡沫化を顕著に
抑制するものである。 (2)高コレステロール飼料食ラビットにおける血中脂
質低下作用 体重約2Kgのニュージーランドホワイトラビット・オス
を高コレステロール飼料(100g /日/匹:オリエン
タル酵母社製ORC−4+0.5%コレステロール+
0.5%オリーブ油)にて7日間飼育し、高コレステロ
ール血症とした。引き続き同量の高コレステロール飼料
で飼育すると共に、1群3羽(試験群)に被験化合物
(17)100mg/kg/日/匹を飼料に混ぜて14日間
連続投与した。一方、同ラビット1群3羽を同量の高コ
レステロール飼料のみで飼育し対照群とした。14日間
連続投与後1日間絶食し、耳下静脈より少量採血し、血
中総コレステロール量を測定した。(イアトリポTC:
ヤトロン社製使用) 血中総コレステロール低下率は、薬剤を投与しない対照
(3羽)との比率で表して65%であった。このよう
に、被験化合物(17)は、優れた血中コレステロール
降下作用を有することが明かになった。
【0053】(3)急性毒性試験 化合物(17)を0.5%ツイーン80溶液に懸濁し、
8週令ddyマウス1群6匹に経口投与し、1カ月間急
性毒性を観察した。その結果当該化合物のLD50値は、
5000mg/kg以上であった。これは、本発明の化合物
が低毒性であることを示している。
【0054】実施例2 錠剤 化合物(17)を25mg含有する錠剤の調製 化合物(17) 10g コーンスターチ 40g 結晶セルロース 45g カルボキシメチルセルロースカルシウム 4g 軽質無水ケイ酸 500mg ステアリン酸マグネシウム 500mg 計 100g 上記の処方に従って〜を均一に混合し、打錠機にて
圧縮成型して一錠250mgの錠剤をえた。この錠剤一
錠には、化合物(17)が25mg含有されており、成
人1日5〜30錠を数回に分けて服用する。
【0055】実施例3 カプセル剤 化合物(17)を40mg含有するカプセル剤の調製 化合物(17) 20g コーンスターチ 79.5g 軽質無水ケイヒ酸 500mg 計 100g 上記の処方に従って〜を均一に混合し、その200
mgをカプセルに充填してカプセル剤を得た。このカプセ
ル剤には1カプセル当たり化合物(17)が40mg含ま
れており、成人1日1〜20カプセルを数回に分けて服
用する。
【0056】実施例4 顆粒剤 1g中に化合物(17)を100mg含有する顆粒剤の調製 化合物(17) 10g 結晶セルロース 40g 10%ヒドロキシプロピルセルロース エタノール溶液 50g 計 100g 上記の処方にしたがって〜を均一に混合し、練合し
た後、押し出し造粒機により造粒後、乾燥して顆粒剤を
えた。この顆粒剤1gには化合物(17)が100mg
含有されており、成人1日1〜8gを数回にわけて服用
する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下式I又はIIで表わされる縮合イミダゾ
    ール化合物若しくはそれらの薬学的に許容される塩を有
    効成分とする抗高脂血症剤及び抗動脈硬化症剤。 【化1】 [内部にAを有する6員環は、ベンゼン環または6員環
    の不飽和含窒素ヘテロ環を表わし;R1 ならびにR4
    それぞれアルキルまたはアルキルカルボニル基を表わ
    し;R2 は水素原子、アルキル、ヒドロキシ、メルカプ
    トおよびアルキルチオ基を表わし;R5 は水素原子、ア
    ルキルまたはアルキルカルボニル基を表わし;R3 なら
    びにR6 はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子、ニトロ、
    シアノ、アルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニ
    ル、カルバモイル、スルファモイル、アシルアミノおよ
    びスルフォンアミド基を表わし;Xは酸素または硫黄原
    子を表わし;n1 ならびにn2 はそれぞれ1から3の整
    数を表わす。]
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US6448281B1 (en) 2000-07-06 2002-09-10 Boehringer Ingelheim (Canada) Ltd. Viral polymerase inhibitors

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