JP3133930B2 - フェニレンジアミン誘導体及びラジカルスカベンジャー、脳梗塞抑制剤、脳浮腫抑制剤 - Google Patents
フェニレンジアミン誘導体及びラジカルスカベンジャー、脳梗塞抑制剤、脳浮腫抑制剤Info
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Description
誘導体、特に生体内におけるラジカルスカベンジャーと
して有効な誘導体に関する。
に及ぼす影響が注目されるようになった。活性酸素やフ
リーラジカルは我々が酸素を利用して生存し続ける限り
常に体内で発生し、そして消去されるものである。これ
らは一般には生体防御の一環として生体にとって有利な
方向に作用する。しかし、その一方で生体のラジカルに
対する防御能を上回る量の生成をみた場合には、これら
が生体の膜や組織を構成する生体内成分を攻撃しさまざ
まな病態の形成や増悪を引き起こすことになる。現時点
で活性酸素・フリーラジカルが関与していると考えられ
る病態や疾患としては、脳梗塞、脳浮腫、パーキンソン
病のような脳神経疾患、肺酸素中毒、成人呼吸窮迫症候
群のような肺疾患、虚血性心疾患(心筋梗塞、不整脈な
ど)、動脈硬化のような循環器疾患あるいは消化性潰
瘍、潰瘍性大腸炎、クローン病のような消化器疾患など
があり枚挙にいとまがない。
ら、活性酸素・フリーラジカルのスカベンジャーを上記
のような疾患の治療薬に応用しようとする試みがなされ
てきている。例えば、脳浮腫に対しては、マイルドなラ
ジカルスカベンジャーであるマンニトールが臨床の場で
使用されているが、2週間にわたる連続投与が必要とさ
れている。最近、AVS(現在申請中)やMCI186(現在第
3相臨床治検中)のようなラジカルスカベンジャーが開
発されてきているが、これらの化合物の対象疾患は脳浮
腫のみとされており、ラジカルスカベンジャーで脳梗塞
を抑える医薬品は現状では皆無の状態にある。
なり、これを臨床患者に投与してその組織保護作用が検
討されつつある。急性期心筋梗塞もその対象疾患の1つ
であるが、逆に、本疾患に対する治療薬としてSOD以外
のラジカルスカベンジャーは知られていない。また、不
整脈に対しては局所麻酔剤であるリドカインが臨床的に
使用されているのみである。
に鑑みなされたものであり、その目的は、ラジカルスカ
ベンジャーとして脳浮腫、脳梗塞等に有効な低分子化合
物を見い出し、さらには活性酸素・フリーラジカルが関
与している各種の疾患に有効な低分子化合物を見い出す
ことにある。
に本発明者らが鋭意研究を進めてきた結果、特定のフェ
ニレンジアミン誘導体及びその薬理的に許容される塩は
ラジカルスカベンジャーとして脳浮腫及び脳梗塞に有効
であることを見出し、本発明を完成するに至った。
ミン誘導体は、下記一般式化4で示されることを特徴と
する。
−、あるいは式−CS−で示される基を意味する。ま
た、R1、R2は低級アルキル基、R3はアルケニル基
を意味し、nは1または2の整数を意味する。)また、
本発明において、R3が分岐のアルケニル基であること
が好適であり、さらにはR3が式R4−C(CH3)=
CH−CH2−(但し、式中R4はメチル基、プレニル
−CH 2 −基またはゲラニル−CH 2 −基の何れかであ
る。)で表される分岐アルケニル基であることが好適で
ある。
ル基であることが好適である。また、本発明において、
Aが式−CO−または式−CS−で示される基であるこ
とが好適である。また、本発明にかかる化合物は、下記
一般式化5で表されることを特徴とする。
は分岐のアルケニル基を意味する。)
に結合していることが好適であり、また、R3は式R 4
−C(CH3)=CH−CH2−(但し、式中R4はメ
チル基、プレニル−CH 2 −基またはゲラニル−CH 2
−基の何れかである。)で表される分岐アルケニル基で
あることが好適である。また、前記化5において、R1
及びR2がメチル基であることが好適である。
式化6で表されることを特徴とする。
3は分岐のアルケニル基を意味する。)前記化6におい
て、R3が式R4−C(CH3)=CH−CH2−(但
し、式中R4はメチル基、プレニル−CH 2 −基または
ゲラニル−CH 2 −基の何れかである。)で表される分
岐アルケニル基であることが好適である。
チル基であることが好適であり、また、Aが式−CO−
で示される基であることが好適である。また、本発明に
かかるラジカルスカベンジャーは、前記フェニレンジア
ミン誘導体ないしその薬理学的に許容される塩を主成分
とすることを特徴とする。また、本発明にかかる脳梗塞
抑制剤または脳浮腫抑制剤は、前記フェニレンジアミン
誘導体ないしその薬理学的に許容される塩を主成分とす
ることを特徴とする。
て詳細に説明する。本発明にかかるフェニレンジアミン
誘導体を表す前記化4〜化6の一般式において、Aは式
−CO−、式−CS−あるいは式−CH2CO−で示さ
れる基を意味する。なお、Aの式における酸素原子Oは
イオウ原子Sに置き換えることも可能である。
同一または異なっていてもよい。なお、ここで低級アル
キル基とは炭素数1〜6の直鎖もしくは分岐状のアルキル
基で、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、n−
ブチル基、イソプロピル基、イソブチル基、l−メチル
プロピル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、l−エチ
ルプロピル基、イソアミル基、n−ヘキシル基などを挙
げることができるが、好ましくはメチル基である。
アルケニル基とは二重結合が1つ以上含まれる炭素数2
〜20の直鎖もしくは分岐状のアルケニル基を意味する
が、好ましくは分岐アルケニル基であり、特に好ましく
は式R4−C(CH3)=CH−CH2−(但し、式中
R4はメチル基、プレニル−CH 2 −基またはゲラニル
−CH 2 −基の何れかである。)で表される分岐アルケ
ニル基である。なお、二重結合の立体配置についてはシ
ス(cis)、トランス(trans)の2種類が存在するが、ア
ルケニル基中の各々の二重結合はこのいずれであっても
よい。
あり、よって基R3−O−はベンゼン環に1つまたは2
つ結合している。基R3−O−のベンゼン環上における
結合位置は特に制限されないが、nが1である場合には
R3−O−が基−A−NH−C6H4−N(R1)R2に対
してパラ位に結合していることが好ましい。
及びその薬理的に許容される塩は、ラジカルスカベンジ
ャーとして抗酸化作用及び脂質過酸化抑制作用を有し、
しかも安全性が高い。このため、虚血再潅流などにより
発生するラジカルがその発症要因とされている各種の障
害、例えば、脳梗塞、脳浮腫などの予防・治療剤として
有用であり、またその他の虚血再潅流障害に対しても有
用性が期待できる。さらに、本発明化合物は従来知られ
ているラジカルスカベンジャーと異なり、一剤で脳浮腫
と脳梗塞に有効なものがあることが示された。
規な化合物である。公知の類似化合物としては、DE 3,8
30,054に血小板凝集抑制作用を有するフェニレンジアミ
ン誘導体が、US 2,870,146に抗催眠、鎮静作用を有する
フェニレンジアミン誘導体が、J. Prakt. Chem. 19(1-
2), 45(1962)に抗腫瘍抗生物質としてのフェニレンジア
ミン誘導体が、J. Indian. Chem. Soc. 34, 528(1957)
に局所麻酔作用を有するフェニレンジアミン誘導体が記
載されているが、これらは本発明の薬理学的効果に関連
がなく、また構造的に見ても、本発明のフェニレンジア
ミン誘導体はベンゼン環上にアルケニルオキシ基を有す
ることを一つの特徴とするものであり、故に上記の公知
フェニレンジアミン誘導体とは異なり新規な化合物であ
る。
般式(I)の化合物は図1ないし図3に示す反応式A〜
Cによって製造することができる。製造方法としては、
たとえば、「新実験化学講座」(丸善)や「ペプチド合
成」(丸善)に記載されている一般的な製法を用いるこ
とができる。
CO− または −CH2CO− を表し、R1、R2、R3
およびnは一般式(I)の定義のとおりである。反応式
Aにおいて、一般式(II)で表されるカルボン酸と一般
式(III)で表されるアミンから一般式(I-a)で表され
る本発明に係わるアミド化合物が得られる。本反応にお
いては混合酸無水物を経由する方法、酸塩化物を経由す
る方法、縮合剤を用いる方法、カルボニルジイミダゾー
ル類を用いる方法あるいはアジドを用いる方法などの公
知のアミド結合形成反応を使用することができる。
て例えば、ジフェニルホスフィニッククロリド、オキシ
塩化リン、クロロギ酸エチル、クロロギ酸イソブチル、
塩化ピバロイルなどを用いて、カルボン酸(II)をその
対応する酸無水物へと変換した後、アミン化合物(II
I)と反応させる。添加剤としては、例えば、有機塩基
であるトリエチルアミン、ピリジン、N−メチルモルホ
リンなどが用いられる。溶媒としては、例えば、ジクロ
ロメタン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素、ベ
ンゼン、トルエン、キシレン、ピリジンなどの芳香族化
合物、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル
類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなど
のアミド類、ジメチルスルホキシドなどが用いられる。
反応温度、反応時間は使用する原料化合物に応じて変化
させれば良いが、通常−15℃から溶媒の還流温度の範
囲で行われる。
ン、三塩化リン、塩化チオニルなどを用いて、カルボン
酸(II)をその対応する酸塩化物へと変換した後、アミ
ン化合物(III)と反応させる。添加剤としては、例え
ば、トリエチルアミン、ピリジン、N−メチルモルホリ
ンなどの有機塩基、水酸化ナトリウムなどの無機塩基、
あるいは酢酸ナトリウムや炭酸カリウムなどの塩が用い
られる。溶媒としては例えば、ジクロロメタン、クロロ
ホルムなどのハロゲン化炭化水素、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、ピリジンなどの芳香族化合物、ジエチル
エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエー
テル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド
などのアミド類、ジメチルスルホキシド、水あるいはそ
れらの混合溶媒などが用いられる。反応温度、反応時間
は使用する原料化合物に応じて変化させれば良いが、通
常0℃から溶媒の還流温度の範囲で行われる。
ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、1−(3−
ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド
塩酸塩(WSCI)などのカルボジイミド類や四塩化チタ
ン、四塩化ケイ素などの塩化物が用いられる。溶媒とし
ては、例えば、ジクロロメタン、クロロホルムなどのハ
ロゲン化炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン、ピ
リジンなどの芳香族化合物、テトラヒドロフラン、ジオ
キサンなどのエーテル類、ジメチルホルムアミド、ジメ
チルアセトアミドなどのアミド類、ジメチルスルホキシ
ドなどが用いられる。本反応は必要に応じて1−ヒドロ
キシベンゾトリアゾール(HOBt)やN−ヒドロキシスク
シンイミド(HOSu)などを添加して行っても良い。反応
温度、反応時間は使用する原料化合物に応じて変化させ
れば良いが、通常−78℃から溶媒の還流温度の範囲で
行われる。
る方法では、1、1'−カルボニルジイミダゾールを用
いてカルボン酸(II)をN−アシル誘導体へ導き、これ
とアミン(III)とを反応させる方法が用いられる。溶
媒としては、例えば、ジクロロメタン、クロロホルムな
どのハロゲン化炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレ
ンなどの芳香族炭化水素、テトラヒドロフラン、ジオキ
サンなどのエーテル類、ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルアセトアミドなどのアミド類、ジメチルスルホキシド
などが用いられる。反応温度、反応時間は使用する原料
化合物に応じて変化させれば良いが、通常0℃から溶媒
の還流温度の範囲で行われる。
ば、ジフェニルホスホリルアジドなどを用いてカルボン
酸(II)をその対応するアジドへと変換した後、アミン
(III)と反応させる。添加剤としては、例えば、有機
塩基であるトリエチルアミン、ピリジン、N−メチルモ
ルホリンなどが用いられる。溶媒としては、例えば、ジ
クロロメタン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水
素、ベンゼン、トルエン、キシレン、ピリジンなどの芳
香族化合物、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエ
ーテル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミ
ドなどのアミド類、ジメチルスルホキシドなどが用いら
れる。反応温度、反応時間は使用する原料化合物に応じ
て変化させれば良いが、通常0℃から溶媒の還流温度の
範囲で行われる。
は、触媒として硫酸、塩酸などの鉱酸、p−トルエンス
ルホン酸などの有機酸、三フッ化ホウ素エーテラートな
どのLewis酸を用いる方法、無水硫酸マグネシウムやモ
レキュラーシーブなどの乾燥剤を共存させる方法などを
とることができる。また、トリフルオロ酢酸無水物やN,
N−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)などの縮合
剤を用いることもでき、この際ピリジン、4−ジメチル
アミノピリジンなどを併用することが可能である。ま
た、トリフェニルホスフィンの存在下、ジアゾカルボン
酸ジエチルを用いることもできる。溶媒としては例え
ば、ジクロロメタン、クロロホルムなどのハロゲン化炭
化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン、ピリジンなど
の芳香族化合物、テトラヒドロフラン、ジオキサンなど
のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメ
チルアセトアミドなどのアミド類が用いられる。反応温
度、反応時間は使用する原料化合物に応じて変化させれ
ばよいが、通常0℃から溶媒の還流温度の範囲で行われ
る。
は、カルボン酸(II)をジクロロメタン、ジメチルホル
ムアミドなどに溶解し、添加剤としてのHOBt、HOSuの存
在または非存在下、DCC、WSCIなどの縮合剤を加えて攪
拌した後、アミン(III)を加え0℃から室温の範囲で
反応を行なうことにより目的を達する。混合酸無水物法
の場合、活性化剤としてジフェニルホスフィニッククロ
ライドなどを用い、添加剤としてはトリエチルアミンを
用いてクロロホルムなどの溶媒中にて、0℃から室温の
範囲で反応を行うことにより目的を達する。
CO− または −CH2CO− を表し、A2は−CS−
または −CH2CS− を表す。R1、R2、R3およびn
は一般式(I)の定義のとおりである。反応式Bにおい
て、一般式(I-a)で表される化合物を一般式(I-b)で
表される化合物に変換することにより本発明の化合物が
得られる。反応に用いられる試薬としては、例えば Law
esson's 試薬(2、4−ビス(4−メトキシフェニル)
−1、3−ジチア−2、4−ジホスフェタン−2、4−
ジスルフィド)、五硫化リンなどがある。また、化合物
(I-a)をホスゲンと反応させて得られるイミドイルク
ロリドを、硫化水素と反応させることによってもチオア
ミド化合物(I-b)を合成することができる。溶媒とし
ては、例えば、ジクロロメタン、クロロホルムなどのハ
ロゲン化炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン、ピ
リジンなどの芳香族化合物、テトラヒドロフラン、ジオ
キサンなどのエーテル類、ジメチルホルムアミド、ジメ
チルアセトアミドなどのアミド類、ジメチルスルホキシ
ドなどが用いられる。反応温度、反応時間は使用する原
料化合物に応じて変化させれば良いが、通常0℃から溶
媒の還流温度の範囲で行われる。
エン等に溶解し、Lawesson's 試薬を加え、室温から溶
媒の還流温度の範囲で反応を行なうことにより目的を達
する。また、図3に示す反応式C中、A1 は、−CO−
または −CH2CO− を表し、Xはハロゲン原子を表
す。R1、R2、R3およびnは一般式(I)の定義のとお
りである。
るカルボン酸と一般式(III)で表されるアミン化合物
を反応させてアミド化合物(V)を合成して、次にアル
ケニルハライド(VI)を塩基存在下で反応させることに
より、一般式(I-c)で表される本発明化合物が得られ
る。本反応における一段階目のアミド結合形成反応で
は、反応式Aにおける反応条件と同様の条件で行うこと
ができる。次のアルケニルハライド(VI)との反応では
塩基の存在下に行うことができ、ナトリウムアミド、ト
リエチルアミン、水素化ナトリウム、水酸化ナトリウ
ム、炭酸カリウム、酸化バリウム、酸化銀などが用いら
れる。また、触媒量のヨウ化カリウムを加えることもで
きる。溶媒としては例えば、メタノール、エタノール、
ブタノールなどのアルコール類、ベンゼン、トルエン、
キシレン、ピリジンなどの芳香族化合物、ジエチルエー
テル、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル
類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなど
のアミド類、ジメチルスルホキシド、アセトンなどのケ
トン類などが使用される。反応温度、反応時間は使用す
る原料化合物に応じて変化させれば良いが、通常0℃か
ら溶媒の還流温度の範囲で行われる。
ヒドロフラン、N,N'−ジメチルホルムアミド等に溶解
し、塩基として水素化ナトリウム等を加えて攪拌した
後、アルケニルハライドを加えて室温から溶媒の還流温
度の範囲で反応を行なうことにより目的を達する。一
方、反応式Aで用いられる原料化合物(II)は図4に示
す反応式Dによって製造することができる。
CH2CO− を表し、R5はメチル基、エチル基、イソ
プロピル基、t−ブチル基などの低級アルキル基または
ベンジル基を表す。Xはハロゲン原子を表し、R3およ
びnは一般式(I)の定義のとおりである。反応式Dに
おいて、ヒドロキシ化合物(VII)をアルケニルハライ
ド(VI)でアルキル化し、ついで加水分解することによ
りカルボン酸(II)を合成することができる。本反応の
1段階目のアルキル化反応は、反応式Cの2段階目の反
応における反応条件と同様の条件で行うことができる。
また、本反応の2段階目では、エステル化合物(VIII)
を酸あるいは塩基の存在下で加水分解することにより、
カルボン酸(II)を合成することができる。酸としては
塩酸、硫酸、p-トルエンスルホン酸など、塩基としては
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、カリウムt−ブト
キシドなどが用いられる。溶媒としてはギ酸、酢酸など
のカルボン酸類、メタノール、エタノールなどのアルコ
ール類、水あるいはこれらの混合溶媒などが使用され
る。反応温度、反応時間は使用する原料化合物に応じて
変化させれば良いが、通常0℃から溶媒の還流温度の範
囲で行われる。
I)をメタノール、エタノールなどのアルコール類に溶
解し、水酸化ナトリウムあるいは水酸化カリウム水溶液
を加え、室温から還流温度で反応を行うことにより目的
を達する。なお、上記の各反応式において用いられてい
る原料化合物で、とくに記述していない化合物(II
I)、(IV)、(VI)及び(VII)は、商業上入手可能で
あるか、あるいは公知の方法を用いて容易に合成するこ
とができる。
る化合物は、必要に応じて酸付加塩とすることができ
る。酸付加塩としては、例えば塩酸、臭化水素酸、硫
酸、リン酸などの無機酸との塩、酢酸、プロピオン酸、
クエン酸、乳酸、シュウ酸、マレイン酸、フマル酸、コ
ハク酸、酒石酸、メタンスルホン酸などの有機酸との塩
が挙げられる。これらの塩は通常の方法により容易に製
造することができる。
を脳梗塞、脳浮腫のような脳神経疾患治療薬として用い
る場合、内服薬あるいは注射薬として用いるのが一般的
である。本発明化合物を内服薬として用いる場合には、
錠剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤、シロップ剤などとし
て経口的に投与してもよいし、また坐剤などとして非経
口的に投与してもよい。投与量は症状の程度、個人差、
年齢などにより下記範囲外の量を投与することもあり得
るが、むろんそれぞれ特定の場合における個々の状況に
適合するように調整しなければならない。通常成人1日
あたり約0.01〜200mg/kg、好ましくは0.05
〜50mg/kg、さらに好ましくは0.1〜10mg/kgを1
日1ないし数回に分けて投与する。
法により製造するが、必要により薬理学的に許容し得る
添加物を加えてもよい。すなわち、経口用固形製剤を調
整する場合には、主薬に賦形剤、さらに必要に応じて結
合剤、崩壊剤、滑沢剤、着色剤、矯味矯臭剤等を加えた
後、常法により錠剤、被覆錠剤、顆粒剤、散剤、カプセ
ル剤などとする。
ーチ、白糖、ブドウ糖、ソルビット、結晶セルロース、
二酸化ケイ素等が、結合剤としては、例えばポリビニル
アルコール、ポリビニルエーテル、エチルセルロース、
メチルセルロース、アラビアゴム、トラガント、ゼラチ
ン、シェラック、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒド
ロキシプロピルスターチ、ポリビニルピロリドン等が、
崩壊剤としては、例えば澱粉、寒天、ゼラチン末、結晶
セルロース、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、ク
エン酸カルシウム、デキストリン、ペクチン等が、滑沢
剤としては、例えばステアリン酸マグネシウム、タル
ク、ポリエチレングリコール、シリカ、硬化植物油など
が、着色剤としては医薬品に添加することが許されてい
るものが、矯味矯臭剤としては、ココア末、ハッカ脳、
芳香酸、ハッカ油、龍脳、桂皮末などが用いられる。こ
れらの錠剤、顆粒剤には糖衣、ゼラチン衣、その他必要
により適宜コーティングすることが可能である。
投与量は症状の程度、個人差、年齢などにより異なる
が、通常成人1日あたり0.05〜10mg/kg、好まし
くは0.1〜3mg/kgを1日一ないし数回に分けて投与
する。注射剤としては、無菌の水性または非水性の溶液
剤、懸濁剤、乳濁剤が含まれる。このような注射剤にお
いては、1つまたはそれ以上の活性物質が、少なくとも
1つの不活性な水性の希釈剤や不活性な非水性の希釈剤
と混合して用いられ、必要に応じて、さらに防腐剤、湿
潤剤、乳化剤、分散剤、安定化剤、溶解補助剤のような
補助剤を含有してもよい。これらは通常、濾過(バクテ
リア保留フィルター等)、殺菌剤の配合またはガンマー
線照射によって無菌化されるか、またはこれらの処理を
した後、凍結乾燥等の方法により固体組成物とし、使用
直前に無菌水または無菌の注射用希釈剤を加えて使用さ
れる。
の幾つかを例として、本発明の実施の形態をさらに詳細
に説明するが、これに先立ち、本発明で用いた効果試験
の方法について説明する。DPPHラジカル消去作用 <意義>被験薬物のラジカル消去能を、安定ラジカル
α,α−diphenil−β−picrylhydrazyl(DPPH)との反
応量、及び反応性から検討する。
巻、678〜683ページ、1968年)にて行なった。すなわ
ち、20mM酢酸緩衝液(pH5.5)、60%エタノール、被験
薬物10μMを含む溶液に0.1mMとなるようDPPHを加え撹拌
し、室温にて30分間の517nmの吸光度変化を測定した。
なお被験薬物はDMSOに溶解し、DMSOの終濃度は10%であ
ったが、この濃度では本系への影響は見られなかった。 <判定基準>濃度10μMにおける被験薬物のDPPH還元率
は以下の式にて算出した。 還元率(%)={1−(30分後の吸光度/初めの吸光
度)}× 100
質過酸化抑制作用を有するか否か、またその効力比較を
ラット脳ホモジネートを用いた自動酸化系にて検討す
る。
臨床、第1巻、91〜95ページ、1987年)に準じて以下の
方法にて行なった。SD系雄性ラット(7週齢)をペント
パルビタール麻酔下に生理食塩水を潅流し脱血致死させ
た後、大脳半球を摘出し氷冷下にて19倍量の20mMリン酸
緩衝液(pH7.4)を加えてホモジナイズした。これに被験
薬物を1μM添加し、37℃1時間インキュベートを行い生
成した過酸化脂質量をTBA法にて定量した。すなわち、
ホモジネート0.2mlに8.1%SDS 0.2ml、20%酢酸緩衝液(p
H3.5)1.5ml、0.8%TBA試薬1.5mlを加え95℃にて1時間イ
ンキュベートした後速やかに氷冷し、蒸留水1ml、n-ブ
タノール−ピリジン混液(15:1,v/v)5mlを加え撹拌
した。遠心分離後ブタノール層を採取し盲検を対照に53
5nmの吸光度(a)を測定した。また標準液として1,1,3,3
-tetraethoxypropane(TEP)10μM液を脳ホモジネートの
代わりに加え吸光度(A)を測定した。なお盲検として脳
ホモジネートの代わりにリン酸緩衝液を加えたものを用
いた。過酸化物濃度は以下の式にて算出し、過酸化脂質
量とした。
用いた。DMSOの終濃度は2%としたが、本系への影響は見
られなかった。 <判定基準>濃度1μMにおける被検薬物の脂質過酸化
抑制率は溶媒添加群(M)、薬物添加群(m)での過酸
化脂質量より以下の式にて算出した。 脂質過酸化抑制率 (%)={1−(m/M)}× 100
験により、末梢投与した被験薬物が血液脳関門を通過し
うるかどうかの判断もできる。
-344系雄性ラットを使用した。被験薬物は、溶解可能な
ものはすべて生理食塩水に溶解し静脈内投与及び腹腔内
投与した。溶解できないものは0.1%Tween-80を含む生理
食塩水に懸濁し、腹腔内投与した。また、0.5%のTween8
0を含む生理食塩水に溶解したものを静脈内投与に用い
た。腹腔内投与は再潅流の20分前に、また静脈内投与は
再潅流と同時に投与した。なお、対照には基剤のみを投
与した。手術はKoizumiらの方法(脳卒中、第8巻、1-8
ページ、1986年)に準じて中大脳動脈(MCA)閉塞モデル
を作成した。すなわち、ラットを4%halothaneにて吸入
麻酔で導入して、1%halothaneで麻酔を維持し、背位に
固定した。頚部正中切開して右頚動脈分岐部を中心に総
頚動脈および外頚動脈を周囲結合組織より剥離し、絹糸
にて結紮した。さらに内頚動脈起始部に絹糸をかけ、塞
栓挿入後の結紮・固定に備えた。ついで総頚動脈を切開
し、同部より4-0の外科用ナイロン糸を歯科用印象剤で
被覆した長さ約16mmの塞栓を内頚動脈に向けて挿入し、
塞栓のナイロン糸近位端を前述の絹糸で内頚動脈に結紮
・固定した。またすべての麻酔による体温低下を防ぐた
め、手術の際、小動物体温制御装置にて体温を保持し
た。
栓を抜き去ることにより再潅流した。再潅流した2時間
後に脳を摘出後、lambdaのレベルから後方2mm毎の冠状
断切片を4切片作成し、これを2%triphenyltetrazorium
chloride(TTC)液に浸け37℃で10分間インキュベートし
た。染色した脳切片をリン酸緩衝化8%ホルマリン液に1-
2日間浸けた後、切片を実体顕微鏡(SZH1O ORINPAS)下写
真に撮り、各冠状断片ごとにPlanimeter(PLANIX 5000,
TAMAYA)で梗塞巣の面積を測定した。
TCによって染色されなかった梗塞部位の総合面積を障害
の指標に用い、おのおの抑制率(%)で表した。有意差検
定はstudent t-testで行った。 各抑制率(%)={1-(被験薬物群の値/対照群の値)}
×100
験により、末梢投与した被検薬物が血液脳関門を通過し
うるかどうかの判断もできる。
ャールスリバー)を用い、MCA閉塞再潅流モデルを小泉
らの方法(脳卒中、第8巻、1-8ページ、1986年)にした
がって作成した。すなわち、動物を2%ハロタン麻酔下で
背位に固定し、頚部正中線に沿って切開して迷走神経の
保存に注意し、右総頚動脈を頚動脈分岐点まで分離し
た。頚動脈分岐点を中心に、外頚動脈および内頚動脈を
周囲結合組織より剥離し、総頚動脈および外頚動脈を絹
糸にて結紮し、さらに、内頚動脈起始部に絹糸をかけ塞
栓糸挿入後の結紮、固定に備えた。次に、総頚動脈を切
開し、同部より塞栓糸を内頚動脈に向けて約15〜16mm挿
入し、前述の絹糸で内頚動脈に結紮、固定した。以上の
操作により、塞栓糸の先端はMCA分岐点を越えて、前大
脳動脈内に約1〜2mm入り、塞栓糸の体部でMCA入り口
を閉塞した。再潅流はMCA始起部を閉塞した塞栓糸を一
定時間留置後、ハタロン麻酔下で抜き去ることにより行
なった。但し、このモデルでの血流の再開は、右総頚動
脈が結紮されているため、左内頚動脈および椎骨・脳底
動脈より前・後交通動脈を介して行なわれるものと考え
られている。本実験では2時間虚血2時間再潅流を行なっ
た。
た。全長16mmの4-0外科用ナイロン糸の先端をアルコー
ルランプにかざして直径0.2〜0.3mmの球を作り、それよ
り近位側に向かって約5mmの範囲を玉の大きさを目安と
して歯科用印象剤でコーティングし、これを塞栓糸とし
た。脳水分含有量は湿乾燥重量法で測定した。すなわ
ち、虚血あるいは虚血再潅流を施した動物を断頭し脳を
摘出した後、小脳を除いた前脳を左右半球に分けて、右
半球を虚血側、左半球を非虚血側としてそれぞれ速やか
に重量を測定し、これを湿重量とした。さらに、110℃
で24時間乾燥させ、再び重量を測定し、これを乾燥重量
とした。これら湿重量および乾燥重量より以下の式を用
いて脳水分含有量を測定した。
量)/湿重量×100 被験薬物は0.05%Tween80/生理食塩液に懸濁し、投与
濃度は100mg/kgとし、再潅流20分前に5ml/kgを腹腔内投
与した。また対照には基剤のみを同様に投与した。 <判定基準>得られた結果は、平均値±標準誤差で表
し、有意差検定はunpairdのT検定法あるいはWelchのT検
定法で比較検定し、危険率5%未満(P<0.05)を有意な差
とみなした。また抑制率は次式で表した。 抑制率(%)={(対照群の脳水分含有量−薬物群の脳
水分含有量)/(対照群の脳水分含有量−2時間虚血群
の脳水分含有量)}×100
が分岐のアルケニル基である。 [実施例1]
質は高いDPPH還元作用(ラジカル消去作用)ととも
に、脂質過酸化抑制作用を有している。また、化合物群
1に属するもののうち、基R3−O−がベンゼン環上で
パラ位に結合しているものに脳梗塞抑制作用及び脳浮腫
抑制作用が確認された。なお、本化合物群1の場合に
は、Aの自由度が高く、−CO−、−CH2CO−、−
CS−などが用いられる。
が分岐のアルケニル基である。 [実施例9]
質は高いDPPH還元作用(ラジカル消去作用)ととも
に、脂質過酸化抑制作用を有しており、この傾向は基R
3−O−の結合位置に関わらず広く認められる。また、
実施例9の化合物などは脳浮腫抑制効果を有することも
確認された。
PH還元作用、脂質過酸化抑制作用を有するとともに、
脳梗塞抑制および脳浮腫抑制に優れた効能を示してお
り、このようにラジカルスカベンジャーとして一剤で脳
梗塞、脳浮腫に有用な化合物はきわめてまれである。
アミン誘導体の製造方法を示すが、これに先立って、フ
ェニレンジアミン誘導体製造の代表原料化合物である4
−ゲラニルオキシ安息香酸の合成法を、参考例1として
示す。
0ml に、ゲラニルブロミド 10.9g および炭酸カリウム
13.8g を加えて、6時間加熱還流した。反応終了後、水
150mlを加えクロロホルムで抽出した。有機層を無水硫
酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=
9:1)で精製して、4−ゲラニルオキシ安息香酸メチ
ルを 13.00g(90%)得た。
のメタノール溶液 50ml に、水酸化カリウム 3.90g の
水溶液 10ml を加えた。室温で一晩攪拌した後、1時間
加熱還流した。反応液に濃塩酸を加えて溶液を酸性とし
たのち、クロロホルムで抽出した。有機層を無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去した。得られた
結晶をヘキサン−酢酸エチルから再結晶して標題化合物
9.77g(71%)を得た。
1.06gのクロロホルム溶液20mlに氷冷下、トリエチルア
ミン1.08ml、ジフェニルホスフィニッククロライド0.91
mlを加えた。30分間攪拌後、 N,N −ジメチル−1,4−フ
ェニレンジアミン0.53gを加え、室温にて2時間攪拌し
た。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩
水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧濃縮し
た後、得られた残渣をジエチルエーテル20mlに溶解し、
1N-塩酸を加えた。10分間室温で攪拌後、析出した結晶
を濾取し、前記化7の化合物1.24g(75%)を得た。 mp 178.0-(dec.)℃1 H-NMR(DMSO-d6)δ: 1.57 (3H, s), 1.63 (3H, s), 1.7
2(3H, s), 2.03〜2.14(4H, m), 3.08(6H, s), 4.64(2
H, d, J=6.3Hz), 5.04〜5.11(1H, m), 5.44(1H,t, J=6.
4Hz), 7.06(2H, d, J=8.8Hz), 7.46〜7.70(2H, br.),
7.84〜7.93(2H, m), 7.96(2H, d, J=8.8Hz), 10.26(1H,
br.s).
ヒドロキシ安息香酸メチル 7.61g と1−ブロモ−3−メ
チル−2−ブテン 7.45g とから、4−(3−メチル−2−
ブテニルオキシ)安息香酸 5.86g(57%)を得た。実施
例1と同様にして、4−(3−メチル−2−ブテニルオキ
シ)安息香酸1.00g およびN,N−ジメチル−1,4−フェニ
レンジアミン0.66g から、前記化8の化合物 1.29g(82
%)を得た。 mp 170.0-174.0 ℃1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.76(3H, s), 1.81(3H, s), 2.94
(6H, s), 4.57(2H, d, J=6.8Hz), 5.50(1H, m), 6.75(2
H, d, J=8.8Hz), 6.97(2H, d, J=8.8Hz), 7.46(2H, d,
J=8.8Hz), 7.56(1H, s), 7.82(2H, d, J=8.8Hz).
ヒドロキシ安息香酸メチル 5.33g と trans,trans−フ
ァルネシルブロミド 10.0g とから、4−(trans,trans
−ファルネシルオキシ)安息香酸 7.58g(63%)を得た
実施例1と同様にして、4−(trans,trans−ファルネシ
ルオキシ)安息香酸1.00g およびN,N−ジメチル−1,4−
フェニレンジアミン0.38g から、前記化9の化合物 0.8
3g(62%)を得た。 mp 109.5-111.0 ℃1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.60(6H, s), 1.68(3H, s), 1.76
(3H, s), 1.96-2.00(2H,m), 2.03-2.16(6H, m), 2.94(6
H, s), 4.60(2H, d, J=6.4Hz), 5.07-5.12(2H, m), 5.4
9(1H, t, J=6.4Hz), 6.75(2H, d, J=8.8Hz), 6.97(2H,
d, J=8.8Hz), 7.46(2H, d, J=8.8Hz), 7.55(1H, s), 7.
81(2H, d, J=8.8Hz).
−(N,N−ジメチルアミノ−4−フェニル)−4−ゲラニ
ルオキシベンズアミド 0.80g のトルエン溶液 50ml
に、Lawesson's 試薬 0.40g を加えた。2時間加熱還流
した後、反応液に酢酸エチルを加えた。重曹水ついで食
塩水で洗浄し、有機層を減圧濃縮した。得られた残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:
酢酸エチル=5:1)で精製し、得られた固体を再結晶
(n-ヘキサン-酢酸エチル)することにより前記化10
の化合物0.53g(64%)を得た。 mp 114.0-117.0 ℃1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.73(3H, s), 1.75(3H, s), 1.77
(3H, s), 2.11-2.15(4H,m), 2.99(6H, s), 4.60(2H, d,
J=7.4Hz), 5.11(1H, m), 5.49(1H, m), 6.75(2H, d, J
=8.8Hz), 6.93(2H, d, J=8.8Hz), 7.54(2H, d, J=8.8H
z), 7.87(2H, d, J=8.8Hz), 8.82(1H, s).
1.00gの無水塩化メチレン30ml溶液に、氷冷下トリエチ
ルアミン1ml、N,N−ジメチル−1,4−フェニレンジアミ
ン0.90gおよび1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エ
チルカルボジイミド塩酸塩1.54gを加えた。室温で2時
間攪拌した後、反応液を飽和重曹水、飽和食塩水の順で
洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧濃縮した
後、得られた残渣を炭酸カリウム2.0g、ゲラニルブロ
ミド0.78gと共にアセトン50mlに溶解した。3時間加熱
環流した後、反応液を飽和重曹水、飽和食塩水の順で洗
浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧濃縮後、シリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:酢酸
エチル=6:1)にて精製して前記化11の化合物0.49g
(35% )を得た。 mp 77.2-78.5 ℃1 H-NMR (CDCl3)δ: 1.62(3H, s), 1.69(3H, s), 1.76(3
H, s), 2.11-2.14(4H, m), 2.90(6H, s), 3.66(2H, s),
4.56(2H, d, J=6.4Hz), 5.10(1H, m), 5.50(1H,m), 6.
66(2H, d, J=8.8Hz), 6.87(1H, brs), 6.94(2H, d, J=
8.8Hz), 7.23-7.25(4H, d, J=9.3Hz).
ヒドロキシ安息香酸メチル 7.61g とゲラニルブロミド
10.9g とから、3−ゲラニルオキシ安息香酸 10.2g(75
%)を得た。実施例1と同様にして、3−ゲラニルオキ
シ安息香酸 0.80g およびN,N−ジメチル−1,4−フェニ
レンジアミン 0.40g から、前記化12の化合物 0.69g
(60%)を得た。 mp 63.5-65.0 ℃1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.61(3H, s), 1.68(3H, s), 1.75
(3H, s), 2.11-2.15(4H,m), 2.94(6H, s), 4.61(2H, d,
J=6.4Hz), 5.10(1H, m), 5.52(1H, t, J=6.4Hz), 6.75
(2H, d, J=8.8Hz), 7.06-7.09(1H, m), 7.34-7.37(2H,
m), 7.45-7.49(3H, m), 7.62(1H, s).
ヒドロキシ安息香酸メチル 7.61g をゲラニルブロミド
10.9g と反応させ、ついで加水分解することにより2−
ゲラニルオキシ安息香酸 10.2g(75%)を得た。実施例
1と同様にして、2−ゲラニルオキシ安息香酸 0.80g お
よびN,N−ジメチル−1,4−フェニレンジアミン 0.40g
から、前記化13の化合物0.83g(73%)を得た。 mp 59.0-61.0 ℃1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.62(3H, s), 1.68(3H, s), 1.7
9(3H, s), 2.16(4H, s),2.93(6H, s), 4.73(2H, d, J=
6.8Hz), 5.12(1H, brs), 5.66(1H, t, J=6.4Hz),6.74(2
H, d, J=8.8Hz), 7.02(1H, d, J=8.3Hz), 7.12(1H, t,
J=7.8Hz), 7.45(1H, t, J=8.8Hz), 7.53(2H, d, J=8.8H
z), 8.32(1H, d, J=7.8Hz), 10.03(1H, s).
エチルエーテル溶液30mlに、1N-塩酸メタノール溶液5ml
を加えた。10分間室温で攪拌後、析出した結晶を濾取
し、前記化14の化合物 1.09 g(82%)を得た。 mp 154.5-157.0℃1 H-NMR (CDCl3) δ : 1.60(3H,s), 1.68(3H,s), 1.73(3
H,s), 2.06〜2.14(4H,m), 3.13(6H,s) , 3.75(2H,s) ,
4.52(2H,d,J=6.8Hz) , 5.07〜5.11(1H,m), 5.46〜5.50
(1H,m) , 6.90(2H,d,J=8.8Hz), 7.30(2H,d,J=8.8Hz),
7.61(2H,d,J=8.8Hz) , 7.79(2H,d,J=8.8Hz) , 8.76(1H,
s).
−ジヒドロキシ安息香酸エチル 9.10g とゲラニルブロ
ミド 21.7g とから、3,4−ジゲラニルオキシ安息香酸 1
3.1g(62%)を得た。実施例1と同様にして、3,4−ジゲ
ラニルオキシ安息香酸 1.00g およびN,N−ジメチル−1,
4−フェニレンジアミン 0.32g から、前記化15の化合
物 0.88g(69%)を得た。 mp 92.0-98.5 ℃1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.59(3H, s), 1.60(3H, s), 1.66
(3H, s), 1.67(3H, s), 1.74(3H, s), 1.75(3H, s), 2.
07-2.12(8H, m), 2.94(6H, s), 4.68(4H, d, J=6.3Hz),
5.08(2H, m), 6.75(2H, d, J=9.3Hz), 6.90(1H, d, J=
8.8Hz), 7.35(1H,dd, J=2.0, 8.3Hz), 7.45-7.48(3H,
m), 7.56(1H, s).
ル酢酸エチル1.00gのN, N−ジメチルホルムアミド溶液
20ml に、氷冷下1−ヒドロキシベンゾトリアゾール 0.
88g 、 N,N'−ジシクロヘキシルカルボジイミド 1.47g
およびN,N−ジメチル−1,4−フェニレンジアミン 0.88g
を加え、3時間加熱還流した。反応液を濾過して結晶
を濾別し、ろ液に酢酸エチルを加えた。抽出した後、有
機層を食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
た。減圧濃縮後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(クロロホルム:メタノール=30:1)
で精製して、N−(N,N−ジメチルアミノ−4−フェニ
ル)−2,4−ジヒドロキシベンズアミドを得た。参考例
1と同様にして、本化合物0.58gおよびゲラニルブロミ
ド0.97gより前記化16の化合物0.67g(58%)を得
た。 mp 63.4-65.0 ℃1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.61(3H, s), 1.62(3H, s), 1.68
(6H, s), 1.76(3H, s), 1.78(3H, s), 2.11-2.16(8H,
m), 2.92(6H, s), 4.60(2H, d, J=6.8Hz), 4.67(2H, d,
J=6.8Hz), 5.11(2H, m), 5.49(1H, t, J=6.8Hz), 5.65
(1H, t, J=6.8Hz),6.55(1H, d, J=2.0Hz), 6.64(1H, d
d, J=2.0, 8.8Hz), 7.51(2H, d, J=8.8Hz),8.25(1H, d,
J=8.8Hz), 9.89(1H, s).
2,5−ジヒドロキシ安息香酸エチル 1.00g とN,N−ジメ
チル−1,4−フェニレンジアミン 0.88gおよびゲラニル
ブロミド0.98gから、前記化17の化合物0.46g(41
%)を得た。1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.61(3H, s), 1.62(3H, s), 1.68
(6H, s), 1.74(3H, s), 1.76(3H, s), 2.08-2.14(8H,
m), 2.93(6H, s), 4.58(2H, d, J=6.8Hz), 4.67(2H, d,
J=7.3Hz), 5.10-5.11(2H, m), 5.50(1H, m), 5.63(1H,
t, J=7.3Hz), 6.73(2H, d, J=9.3Hz), 6.96(1H, d, J=
9.3Hz), 6.99-7.03(1H, m), 7.53(2H, d, J=9.3Hz), 7.
88(1H, d, J=4.4Hz), 10.16(1H, s).
5−ジヒドロキシ安息香酸メチル 8.40g とゲラニルブロ
ミド 21.7g とから、3,5−ジゲラニルオキシ安息香酸 1
0.1g(47%)を得た。実施例1と同様にして、3,5−ジゲ
ラニルオキシ安息香酸 1.00g およびN,N−ジメチル−1,
4−フェニレンジアミン 0.32g から、前記化18の化合
物 0.89g(70%)を得た。 mp 51.5-53.2 ℃1 H-NMR (CDCl3) δ: 1.61(6H, s), 1.68(6H, s), 1.74
(6H, s), 2.05-2.13(8H,m), 2.94(6H, s), 4.57(4H, d,
J=6.8Hz), 5.10(2H, m), 5.49(2H, t, J=6.4Hz), 6.64
(1H, s), 6.74(2H, d, J=8.8Hz), 6.99(2H, d, J=2.1H
z), 7.46(2H, d, J=8.8Hz), 7.59(1H, s).
ニレンジアミン誘導体及びその塩は、優れたラジカルス
カベンジャー作用を有し、脳浮腫、脳梗塞に有効であ
る。
である。
である。
である。
説明図である。
Claims (16)
- 【請求項1】 下記一般式化1で表されるフェニレンジ
アミン誘導体及びその塩。 【化1】 (上記一般式化1中、Aは式−CO−、式−CH2CO
−、あるいは式−CS−で示される基を意味する。ま
た、R1、R2は低級アルキル基、R3はアルケニル基を
意味し、nは1または2の整数を意味する。) - 【請求項2】 請求項1記載の化合物において、R3が
分岐のアルケニル基であることを特徴とするフェニレン
ジアミン誘導体及びその塩。 - 【請求項3】 請求項2記載の化合物において、R3が
式R4−C(CH3)=CH−CH2−(但し、式中R
4はメチル基、プレニル−CH 2 −基またはゲラニル−
CH 2 −基の何れかである。)で表される分岐アルケニ
ル基であることを特徴とするフェニレンジアミン誘導体
及びその塩。 - 【請求項4】 請求項1〜3の何れかに記載の化合物に
おいて、R1及びR2がメチル基であることを特徴とする
フェニレンジアミン誘導体及びその塩。 - 【請求項5】 請求項1〜4の何れかに記載の化合物に
おいて、Aが式−CO−または式−CS−で示される基
であることを特徴とするフェニレンジアミン誘導体及び
その塩。 - 【請求項6】 請求項1記載の化合物において、下記一
般式化2で表されることを特徴とするフェニレンジアミ
ン誘導体及びその塩。 【化2】 (化2中、A、R1、R2は前記化1と同一であり、R3
は分岐のアルケニル基を意味する。) - 【請求項7】 請求項6に記載の化合物において、基R
3−O−がパラ位に結合していることを特徴とするフェ
ニレンジアミン誘導体及びその塩。 - 【請求項8】 請求項6または7に記載の化合物におい
て、R3が式R4−C(CH3)=CH−CH2−(但
し、式中R4はメチル基、プレニル−CH 2 −基または
ゲラニル−CH 2 −基の何れかである。)で表される分
岐アルケニル基であることを特徴とするフェニレンジア
ミン誘導体及びその塩。 - 【請求項9】 請求項6〜8の何れかに記載の化合物に
おいて、R1及びR2がメチル基であることを特徴とする
フェニレンジアミン誘導体及びその塩。 - 【請求項10】 請求項1記載の化合物において、下記
一般式化3で表されることを特徴とするフェニレンジア
ミン誘導体及びその塩。 【化3】 (化3中、A、R1、R2は前記化1と同一であり、R3
は分岐のアルケニル基を意味する。) - 【請求項11】 請求項10記載の化合物において、R
3が式R4−C(CH3)=CH−CH2−(但し、式
中R4はメチル基、プレニル−CH 2 −基またはゲラニ
ル−CH 2 −基の何れかである。)で表される分岐アル
ケニル基であることを特徴とするフェニレンジアミン誘
導体及びその塩。 - 【請求項12】 請求項10または11に記載の化合物
において、R1及びR2がメチル基であることを特徴とす
るフェニレンジアミン誘導体及びその塩。 - 【請求項13】 請求項10〜12のいずれかに記載の
化合物において、Aが式−CO−で示される基であるこ
とを特徴とするフェニレンジアミン誘導体及びその塩。 - 【請求項14】 請求項1〜13の何れかに記載のフェ
ニレンジアミン誘導体ないしその薬理学的に許容される
塩を主成分とすることを特徴とするラジカルスカベンジ
ャー。 - 【請求項15】 請求項1〜13の何れかに記載のフェ
ニレンジアミン誘導体ないしその薬理学的に許容される
塩を主成分とすることを特徴とする脳梗塞抑制剤。 - 【請求項16】 請求項1〜13の何れかに記載のフェ
ニレンジアミン誘導体ないしその薬理学的に許容される
塩を主成分とすることを特徴とする脳浮腫抑制剤。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07243642A JP3133930B2 (ja) | 1995-08-28 | 1995-08-28 | フェニレンジアミン誘導体及びラジカルスカベンジャー、脳梗塞抑制剤、脳浮腫抑制剤 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP07243642A JP3133930B2 (ja) | 1995-08-28 | 1995-08-28 | フェニレンジアミン誘導体及びラジカルスカベンジャー、脳梗塞抑制剤、脳浮腫抑制剤 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH0967327A JPH0967327A (ja) | 1997-03-11 |
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1995
- 1995-08-28 JP JP07243642A patent/JP3133930B2/ja not_active Expired - Fee Related
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