JP3297252B2 - 食器洗浄機 - Google Patents

食器洗浄機

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JP3297252B2
JP3297252B2 JP16215195A JP16215195A JP3297252B2 JP 3297252 B2 JP3297252 B2 JP 3297252B2 JP 16215195 A JP16215195 A JP 16215195A JP 16215195 A JP16215195 A JP 16215195A JP 3297252 B2 JP3297252 B2 JP 3297252B2
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泰廣 硲田
政次 福井
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    • A47L2501/34Change machine operation from normal operational mode into special mode, e.g. service mode, resin regeneration mode, sterilizing mode, steam mode, odour eliminating mode or special cleaning mode to clean the hydraulic circuit

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  • Washing And Drying Of Tableware (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は洗浄槽内に収納された
食器に対して洗浄、すすぎおよび乾燥などを行ない食器
を洗浄する食器洗浄機に関し、特に、洗浄槽内部を洗浄
するセルフクリーニング機能を有する食器洗浄機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図11は従来の一般的な食器洗浄機の構
成を示す概略断面図である。
【0003】図を参照して、食器洗浄機400は、洗浄
すべき食器などを出し入れするための開閉自在の前面ド
ア29と、洗浄すべき食器16を設置するためのラック
15と、ラック15の下部方向であって、洗浄水を貯留
するための貯水部48を有する洗浄槽12と、洗浄槽1
2のほぼ中央部に突出して回転自在の洗浄ノズル14
と、洗浄ノズル14の上に設けられた複数の噴射孔49
と、洗浄槽12内に設けられ、洗浄水の温度を検知する
ためのサーミスタ35と、洗浄水を加熱するための加熱
ヒータ40と、貯水部48の洗浄水水位を検知するため
のフロートスイッチ式の水位センサ32と、洗浄水を洗
浄ノズル14に供給するための洗浄ポンプ13と、洗浄
水を排水管18に排出するための排水ポンプ17と、洗
浄水を供給するための給水管19と、給水管19からの
給水を制御するためのバルブ47と、洗浄槽12内に付
設された着脱自在のフィルタ42と、洗浄された食器を
乾燥させるための送風を行なうための乾燥用ファン43
と、乾燥用ファン43から送風された風を加熱するため
の温風用ヒータ44と、食器洗浄機全体を制御するため
のCPU(中央処理装置の略)を含むマイクロコンピュ
ータを中心とした制御装置411とから構成される。
【0004】洗浄用の洗剤は、前面ドア29を開けて洗
浄前に毎回洗剤投入箱(図示せず)に規定量を手動で投
入する。この洗剤は食器洗浄機専用洗剤であり販売店も
限定され入手できにくい。
【0005】洗剤により落とされた汚れは、フィルタ4
2によって捕捉するようにしてある。溜った残滓はフィ
ルタ42を取出して捨て去る。
【0006】また、フィルタ42を通過する汚れた洗浄
後の水は排水ポンプ17を作動させ排水管18を介して
下水に排水する。
【0007】動作において、洗浄槽12内の貯水部48
にはバルブ(給水電磁弁)47の開放にて給水管19を
介し水道水が給水される。貯水部48に貯えられる水の
量は、水位センサ32により検知され規定水量になれば
制御装置411がバルブ47の動作を停止させる。ヒー
タ40およびサーミスタ35が配設されているので、貯
水部48内の水温を所定温度に加温することができる。
このヒータ40で洗浄とすすぎのための温水が作られ
る。
【0008】洗浄とすすぎの工程が終了するとヒータ4
4とファン43が運転されて、洗浄槽12に熱風が送風
されて食器16は乾燥される。
【0009】図12は図11の食器洗浄機の操作部を示
す図である。操作部60は図11には示されないが、食
器洗浄機400の前面の利用者の操作しやすい位置に設
けられる。操作部60は現在の動作モードを点滅表示し
て示すモード表示ランプ群241、動作モードを切換指
定するために押下されるモードスイッチ242、モード
スイッチ242により指定された動作モードで食器洗浄
機400を動作開始させるために押下されるスタートス
イッチ243、食器洗浄機400の動作を停止させるた
めに押下される停止スイッチ244および利用者にオペ
レーションのための、または警告などのためのメッセー
ジを表示するための表示部25からなる。
【0010】モードスイッチ242で動作モードが指定
されると、モード表示ランプ群241の指定動作モード
に対応のランプが点灯する。
【0011】通常は操作部60のスタートスイッチ24
3をON(押下)すると洗浄→すすぎ→乾燥と一連の工
程が連続して運転される。モードスイッチ242を順次
押下していくと、モード表示ランプ群241で示される
任意のモードが選択でき、選択したモードのみの運転も
可能となる。
【0012】これら一連の動作は制御装置411で制御
される。制御装置411はマイクロコンピュータを含み
記憶、判断、比較、演算および信号取込などの処理とリ
レー制御などを行なう。
【0013】一連の動作において、適宜、フィルタ42
で残滓を取除き、汚れた水を排水しても、洗浄槽12の
内部には匂いが残り洗浄槽12の内壁には油分、澱粉、
蛋白質などが付着する。これらの付着物は次回の洗浄時
に汚れや悪臭の成分として加わって、洗浄性能を悪化さ
せる。特に使用回数が増加すると汚れの度合も悪化す
る。
【0014】このため、従来では定期的に、洗浄槽12
に食器16を収容せずに洗剤を入れ洗浄機400を空運
転させたり、特開平5−146390号公報に開示され
るように特別にセルフクリーニングモードを備えたもの
がある。
【0015】この公報の技術では、セルフクリーニング
動作させる時期は、洗浄槽12の汚れや匂いを使用者が
独自に判断することにより決定される。そしてその判断
結果に基づき必要なら操作部に設けられたセルフクリー
ニング用のスイッチを操作する。このとき、洗浄槽12
内のラック15は食器16がない状態で、所定の洗剤箱
に洗剤を入れた状態に設定される。
【0016】この場合、セルフクリーニングのスイッチ
を押すと洗浄、すすぎなどセルフクリーニングモードで
動作する。このときの洗浄水の水温は通常の食器洗浄モ
ードの洗浄水の最高水温60℃〜70℃と同等である。
【0017】なお、通常の食器洗浄モードでの最高水温
は漆塗りなどの漆器類がこれ以上の温水に耐えられない
ことから決められている。
【0018】このように、セルフクリーニング動作をす
ることで洗浄槽12内の汚れや匂いを軽減して清潔に保
ち、次回以降の食器洗浄能力を良好に維持しようとする
ものである。
【0019】また、食器洗浄方法として電解槽によりア
ルカリイオン水、酸性イオン水を予め生成し食器洗浄機
に利用する技術が特願平6−187407号、特開平6
−319673号公報および実開平5−26051号公
報に提案されている。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
食器洗浄機ではセルフクリーニング動作でも洗剤を入れ
る必要があった。そのため、利用者が洗剤投入を忘れる
とセルフクリーニングの効果が軽減して洗浄槽内の汚
れ、匂いが低下しにくいという欠点があった。
【0021】通常の食器洗浄機は洗浄槽内の食器が外部
から見えないため、洗浄槽内に食器が収納された状態で
誤ってセルフクリーニング動作を行なうことがある。洗
浄と乾燥を完了し槽内に放置された食器が、このセルフ
クリーニング動作で再度水の付着した状態になるという
不具合が発生する。
【0022】また、セルフクリーニング動作の開始は使
用者に任されているため、使用者がセルフクリーニング
開始のスイッチ操作を忘れると、洗浄槽内の汚れがひど
くなり悪臭が残り食器洗浄性能の悪化をきたすという問
題がある。一方、セルフクリーニングを頻繁に動作させ
ても無駄なエネルギを浪費する。このように、従来は適
切なセルフクリーニング時期が不明確であり、その動作
も手動で煩わしさがあった。
【0023】また、セルフクリーニング動作中の洗浄水
水温は食器洗浄時の最高水温と同等であるので、洗浄槽
の内壁に付着した頑固な油成分などの汚れが食器洗浄モ
ードで洗浄される程度以上には洗浄されないという不具
合があった。
【0024】このように従来のセルフクリーニング動作
は利用者の判断、操作に依存する面が多いので、利用者
にとって操作が煩わしい。また、洗浄能力が食器洗浄程
度であり洗浄槽内を十分に洗浄することができなかっ
た。
【0025】それゆえにこの発明の目的は、洗浄槽を洗
浄するセルフクリーニングに関する操作性向上および洗
浄能力向上を可能とする食器洗浄機を提供することであ
る。
【0026】
【課題を解決するための手段】この発明に係る食器洗浄
機は、少なくとも洗浄槽の内部に収容された食器を洗浄
するための洗浄モードと、洗浄槽の内部を洗浄するため
のセルフクリーニングモードとを備えて、供給された水
からアルカリイオン水を生成する生成手段と、セルフク
リーニングモード指定時、生成手段により生成されたア
ルカリイオン水を用いて洗浄槽の内部を洗浄する洗浄手
段と、セルフクリーニングモードを指定するために外部
操作されるセルフクリーニングモードスイッチと、洗浄
槽の内壁の汚れを検出する汚れ検出手段と、汚れ検出手
段の検出出力に応じて、セルフクリーニングモードの指
定を催促するよう報知する報知手段とを備える。
【0027】上述の食器洗浄機において、汚れ検出手段
は、洗浄槽の内壁に予め設けられた一対の電極間の抵抗
変化に基づいて汚れを検出するようにしてもよい。
【0028】上述の食器洗浄機では、一対の電極間の抵
抗変化に基づいて、洗浄槽内の水位が検出されることを
特徴とする。
【0029】上述の食器洗浄機では、汚れ検出手段は、
洗浄モードによる動作時間および動作回数の少なくとも
一方に基づいて汚れを検出するようにしてもよい。
【0030】上述の食器洗浄機は、セルフクリーニング
モード指定に応じて、洗浄槽の内部において食器の有無
を検出する食器検出手段と、食器検出手段による食器有
りの検出出力に応じて、外部にエラー報知する手段とを
さらに備える。
【0031】上述の食器洗浄機では、セルフクリーニン
グモード時の洗浄水温度は洗浄モード時のそれよりも高
く設定されることを特徴とする。
【0032】
【0033】また、食器洗浄機において、供給された水
からアルカリイオン水とともに酸性イオン水を生成し、
アルカリイオン水による洗浄が終了後、生成された酸性
イオン水を用いて洗浄槽の内部を洗浄するようにしても
よい。
【0034】
【0035】食器洗浄機において、前述の一対電極は、
洗浄槽の内壁に所定間隔を有して配設され、抵抗変化
、一方電極側は接地され他方電極側は所定電位が印加
されるようにして検出されてもよい。
【0036】
【作用】この発明に係る食器洗浄機においては、セルフ
クリーニングモード指定時、生成されたアルカリイオン
水を用いて洗浄槽の内部が洗浄される。
【0037】また、汚れが検出されたことに応じてセル
フクリーニングモード指定を催促するように外部報知す
る。
【0038】また、食器洗浄機では、洗浄槽の内壁に予
め設けられた一対の電極間の抵抗変化に基づいて汚れが
検出される。
【0039】また、食器洗浄機では、この一対電極間
抵抗変化に基づいて洗浄槽内の水位も検出される。
【0040】また、食器洗浄機では、洗浄モードによる
動作時間および動作回数の少なくとも一方に基づいて汚
れが検出される。
【0041】また、食器洗浄機では、セルフクリーニン
グモード指定に応じて、洗浄槽内に食器が検知されると
外部にエラーが報知される
【0042】また、上述の食器洗浄機では、セルフクリ
ーニングモード時の洗浄水温度を食器洗浄モード時のそ
れよりも高く設定する。
【0043】また、食器洗浄機はアルカリイオン水で洗
浄後の洗浄槽内を生成された酸性イオン水を用いて洗浄
する。
【0044】
【0045】
【0046】
【実施例】以下、この発明の実施例について図面を参照
して詳細に説明する。
【0047】図1は、この発明の一実施例によるセルフ
クリーニング機能付食器洗浄機のブロック構成図であ
る。
【0048】図1を参照してセルフクリーニング機能付
食器洗浄機100の本体部分の構成には、図11で示さ
れた従来の食器洗浄機400のそれに汚れ検出装置21
および食器検出装置22が追加されたものであり、その
他の構成は基本的に同じであるので、その説明は省略す
る。
【0049】ここでは、従来の食器洗浄機400とは異
なり、また本発明の特徴部分でもあるセルフクリーニン
グに関する給水処理、洗浄槽12内の汚れ検出装置21
などを用いた汚れ検出機能および食器検出装置22によ
る食器検出機能について説明する。
【0050】給水処理に関して、水道管蛇口より給水さ
れた水道水50は給水管19および20の間に設けられ
たバルブ1を介して電解槽2に供給される。電解槽2か
ら取出された陰極水管3はアルカリイオン水タンク5に
接続し、同じく電解槽2から取出された陽極水管4は酸
性イオン水タンク6に接続される。
【0051】アルカリイオン水タンク5には、陰極水管
3を通して供給されるアルカリイオン水7が所定の水位
まで貯留され、酸性イオン水タンク6にも陽極水管4を
通して供給された酸性イオン水8が所定の水位まで貯留
される。アルカリイオン水タンク5および酸性イオン水
タンク6の下部にはバルブ9および10がそれぞれ設け
られ、洗浄機本体内に接続される洗浄給水管11に接続
される。
【0052】なお、電解槽2におけるアルカリイオン水
および酸性イオン水の生成については、たとえば本願発
明者らによる特願平6−187407号に提案されたも
のが適用される。
【0053】簡単に言えば、水道管蛇口に接続された給
水管20につながる電解槽2の中には複数の陽極板と、
複数の陰極板とが、複数の開口が設けられた隔壁を介し
て対向配置されている。水道水50は隔壁のそれぞれで
区画化された陰極板のそれぞれを収納した陰極板室と、
隔壁のそれぞれで区画された、陽極板を収納した陽極板
室とに導かれる。
【0054】ここで、電解槽2の陽極板と陰極板との間
へ直流電圧を印加すると、供給された水道水50は電気
分解により隔壁の開口を通して陰極板室には陰極水(ア
ルカリイオン水)7が、陽極板室には陽極水(酸性イオ
ン水)8がそれぞれ生成される。
【0055】図2は、図1の汚れ検出装置21の要部断
面図である。図3は、図1の制御装置41に内蔵される
マイクロコンピュータ(以下、マイコンと略す)28の
周辺回路を示す図である。
【0056】図4は、図3のマイコン28の内部ブロッ
ク図である。図5は、図1の制御装置41のマイコン2
8に基づいて制御される各種リレースイッチとその周辺
回路を示す図である。
【0057】図3に示されるようにマイコン28は、食
器洗浄機の本体の前面など利用者の操作しやすい位置に
設けられた操作部24が接続されて、操作部24のスイ
ッチ操作に応じて本体の動作を制御するとともに、適宜
メッセージを編集して操作部24に与える。
【0058】操作部24は食器洗浄の指定動作モードま
たは現在の動作モード(洗浄、すすぎ、乾燥)をランプ
点滅または点灯などによって表示するためのモード表示
ランプ群241、押下により指定動作モードを切換える
ためのモードスイッチ242、押下によりセルフクリー
ニング動作モードを指定するためのセルフクリーニング
モードスイッチ26、押下によりモードスイッチ242
または26による指定の動作モードを開始および停止さ
せるためのスタートスイッチ33および停止スイッチ2
44、ならびに利用者に動作/操作に関するマイコン2
8からのメッセージ(警告を含む)を表示するための表
示部25を含む。
【0059】また、マイコン28には汚れ検出装置21
および食器検出装置22が接続される。
【0060】汚れ検出装置21は洗浄槽12の内壁に配
設され、その配設位置は貯水部48に溜められる洗浄水
の表面位置の近傍である(図1参照)。
【0061】図2および図3を参照して汚れ検出装置2
1は、2つの金属製の電極36および樹脂ベース37を
含み、2つの電極36はある程度(5〜20mm)の空
間距離を設け対向させ樹脂ベース37上に固着される。
図3で示されるように2つの電極36のうち一方は接地
側に、他方は抵抗R1(数キロオーム程度)の一方端側
に直列に接続され、抵抗R1の他方端側には直流電圧V
dが印加されている。抵抗R1と電極36の分割電圧V
Y はマイコン28に入力信号として伝達される。乾燥時
は電極36間の抵抗値は高い(メグオーム単位)ので汚
れ検出装置21の両端電圧VY は高い。
【0062】洗浄の使用時間、回数が増加してくると、
洗浄槽内12は汚れが付着し匂いが残るようになる。汚
れ検出装置21の電極36の間にも、油脂、澱粉などの
食品滓、垢などの異物が付着してくる。汚れが少ない場
合は電極36間の抵抗は大きいが、汚れが多くなると汚
れの量に応じてその抵抗値が低下する。
【0063】食器洗浄→すすぎの工程が終ると、排水ポ
ンプ17により貯水部48に溜った汚水は下水等に排水
されて、洗浄槽12内の水はなくなる。
【0064】そして、ヒータ44およびファン43がO
Nされて、洗浄槽12内は徐々に乾燥状態となる。
【0065】この時点で、汚れ検出装置21の電圧VY
がマイコン28により読込まれる。汚れが少ない場合は
乾燥すると電極36の両端抵抗の値が大きくなり電圧V
Y も高くなる。汚れがひどくなると、乾燥しても電極3
6の両端抵抗は増加せずに抵抗値が小さいまま復帰しな
い。これにより、電圧VY の値に応じて汚れを検出する
ことができる。
【0066】なお、電圧VY 読取りは乾燥終了時点に近
いタイミングがよい。これは、電極36に洗浄時の水滴
などが付着し誤動作を防止するためである。
【0067】このように食器洗浄機100は、洗浄槽1
2の内壁に設けられた1対の電極36間の電位差に基づ
いて、すなわち物理的に洗浄槽12内の汚れを検出する
ことができる。
【0068】上述の汚れ検出は汚れ検出装置21による
方法であるが、洗浄槽12内の汚れや悪臭は食器洗浄の
ための使用回数または使用時間に比例し増加してくるの
で、ある程度使用されるとセルフクリーニングするのが
適切である。
【0069】そこで、食器洗浄動作を実施すると、毎回
本体が実際に動作した時間および回数をそれぞれ累積し
て記憶する。この記憶操作は食器洗浄の動作が終了した
時点で行なわれる。
【0070】この累積した値を予め定めたセルフクリー
ニング開始のためのしきい値と比較し、このしきい値よ
り大きいと判断されるとセルフクリーニング催促の報知
をする。
【0071】図3を参照して食器検出装置22は発光ダ
イオード30とフォトトランジスタ31を含んで構成さ
れる。これらの光センサ素子はラック15の上部近傍に
配設される(図1参照)。洗浄槽12の両側壁にあけた
孔の位置に、発光ダイオード30とフォトトランジスタ
31とがお互い対向するように設けられる。
【0072】洗浄槽12内に食器16がなければ発光ダ
イオード30から発射された光が対向するフォトトラン
ジスタ31に到達しフォトトランジスタ31がONし抵
抗R1の両端電圧値はVdとなる。
【0073】食器16があれば発光ダイオード30から
の光が食器16により遮られフォトトランジスタ31に
光が到達せず、フォトトランジスタ31はOFFとなり
抵抗R1の両端電圧値は0となる。この電圧値がマイコ
ン28に食器検知信号として与えられる。
【0074】図5を参照して、食器洗浄機に供給される
交流電源ACは、各部へ供給される。
【0075】電気分解のための2つの電極39を有した
電解槽2には水の電気分解のために直流電源を供給する
ための直流電源発生装置23が設けられる。直流電源発
生装置23は直列に接続されたリレースイッチRS1に
よりON・OFF制御される。
【0076】バルブ47、1、9および10のそれぞれ
は直列に接続されたリレースイッチRS2、RS3、R
S4およびRS5のそれぞれによりON・OFF制御さ
れる。
【0077】洗浄ポンプ13はリレースイッチRS6に
よって、および加熱ヒータ40はリレースイッチRS6
とRS5aによって、排水ポンプ17は直列に接続され
たリレースイッチRS7によって、ファン43および乾
燥ヒータ44は直列に接続されたリレースイッチRS8
によってそれぞれオン・オフ制御される。
【0078】これらリレースイッチRS1〜RS8のそ
れぞれはマイコン28により集中制御される。
【0079】図4を参照してマイコン28はCPU28
0を含み、CPU280はマイコン28の外部に接続さ
れる各種回路とCPU280とを接続するためのインタ
フェース部281、タイマ282、RAM(ランダムア
クセスメモリ)283およびROM(リードオンリーメ
モリ)284を接続する。
【0080】タイマ282は食器洗浄、すすぎおよび乾
燥ならびにセルフクリーニングに関するアルカリイオン
水による洗浄および酸性イオン水による洗浄に関する所
要時間を個々に計測できるとともに、食器洗浄、すすぎ
および乾燥の一連の所要時間も計測できる。
【0081】RAM283は変数領域285および各種
プログラムを格納するためのプログラム領域286を含
み、ROM284は変数領域287および各種プログラ
ムを格納するためのプログラム領域288を含む。
【0082】変数領域285には該食器洗浄機100が
食器洗浄動作に使用されるごとにカウントアップ(累
積)して得られた値の累積使用回数N1および食器洗浄
動作ごとに使用された時間を累積して得られた値の累積
使用時間N2がストアされる。
【0083】変数領域287には食器なしと判定するた
めの食器検出装置22の出力電圧値である食器なし時の
規定電圧値VS1、貯水部48の貯水が所定水位まで達し
ていることを判定するための汚れ検出装置21の出力電
圧値である給水水位の規定電圧値VS2および洗浄槽12
内の汚れがセルフクリーニングの必要レベルまで達して
いることを判定するための汚れ検出装置21の出力電圧
値である汚れ検出の規定電圧値VS3がストアされる。な
お、電圧値VS1〜VS3のそれぞれは0以上電源電圧Vd
以下の値をとる。
【0084】また、領域287には、貯水部48の貯留
水の食器洗浄時およびセルフクリーニング時の規定水温
TE1およびTE2、食器洗浄のために設定される規定
洗浄時間TM1、貯水部48の貯留水をすべて排水する
ために設定される規定排水時間TM2、食器のすすぎの
ために設定される規定すすぎ時間TM3、食器を乾燥さ
せるために設定される規定乾燥時間TM4、セルフクリ
ーニング時のアルカリイオン水および酸性イオン水によ
り洗浄槽12内を洗浄するめたに設定される規定洗浄時
間TM5およびTM6がストアされる。
【0085】さらに領域287には、セルフクリーニン
グ開始の目安として設定される本体の食器洗浄動作回数
および動作時間である規定使用回数TN1および規定使
用時間TN2がストアされる。
【0086】なお、上述の変数領域287にストアされ
る各種変数値は、実験や使用実施調査などにより決めら
れる。
【0087】図6は、この発明の一実施例により食器検
出装置22を用いて食器の有無を調べる工程のフローチ
ャートである。
【0088】図7は、この発明の一実施例による汚れ検
出装置21の水位検出機能を用いた貯水部48への給水
工程のフローチャートである。
【0089】図8は、この発明の一実施例による食器の
洗浄工程→すすぎ工程のフローチャートである。
【0090】図9は、この発明の一実施例による食器の
乾燥工程のフローチャートである。図10は、この発明
の一実施例によるセルフクリーニング工程のフローチャ
ートである。
【0091】図6ないし図10のフローチャートは、プ
ログラムとして予めROM284のプログラム領域28
8にストアされて、CPU280の制御の下に実行され
る。
【0092】また、図6〜図10の各フローチャートは
処理ステップSi(i=1、2、3、…)からなり、以
下の説明ではSiと略す。
【0093】図6を参照して、洗浄槽12内の食器16
の有無を調べる場合、まずCPU280はインタフェー
ス部281を介して発光ダイオード30をONするの
で、発光ダイオード30から対向して設けられたフォト
トランジスタ31へ光が照射される(S1)。
【0094】次に、CPU280はインタフェース部2
81を介してフォトトランジスタ31の光電変換による
出力電圧値を一時変数eに読込み、変数eの値とROM
284の食器なし時の規定電圧値VS1とを比較する(S
2、S3)。
【0095】食器16があれば発光ダイオード30から
の光は遮られてフォトトランジスタ31で受光されない
ので変数eの値は0となるが、食器16があれはフォト
トランジスタ31で受光されるので変数eの値は電源電
圧Vdとなる。
【0096】比較結果、e<VS1であれば食器16は洗
浄槽12内にあると判定され(S4)、e<VS1でなけ
れば食器16は洗浄槽12内にはないと判定される(S
5)。
【0097】図7を参照して、食器洗浄時またはセルフ
クリーニング時の貯水部48への給水時、まずCPU2
80はインタフェース部281を介してリレースイッチ
RS2をONするのでバルブ47は開放状態となって、
貯水部48への給水が行なわれる(S6、S7)。
【0098】給水中、CPU280はインタフェース部
281を介して汚れ検出装置21の出力電圧VY を読込
み、出力電圧VY の値とROM284の給水水位の規定
電圧値VS2とを比較する(S8、S9)。
【0099】比較結果VY <VS2でない間は、まだ食器
洗浄またはセルフクリーニングのための規定水位に達し
ていないと判定されて、給水が継続する。すなわち、S
7〜S9のループが繰り返される。
【0100】一方、VY <VS2になると貯水部48の水
位は規定水位に達したと判定されて、CPU280はイ
ンタフェース部281を介してリレースイッチRS2を
OFFしてバルブ47を閉じる(S10)。これにより
貯水部48への給水は終了する。
【0101】図8と図9を参照して、食器洗浄機100
の従来と類似した食器洗浄→食器すすぎ→食器乾燥の動
作について説明する。
【0102】まず、CPU280はインタフェース部2
81を介した操作部24からの洗浄開始の指示に応じ
て、タイマ282を用いて洗浄時間の計測を開始すると
ともに、図7のフローチャートに従って貯水部48に洗
浄のための規定水位まで給水する(S11)。
【0103】その後、CPU280はリレースイッチR
6とRS5aをONして洗浄ポンプ13とヒータ40
とを駆動させる(S12)。これにより、貯水部48の
貯留水が加温されるとともに、洗浄が始まる。そしてC
PU280はタイマ28の計測時間とROM284の規
定洗浄時間TM1とを比較して規定洗浄時間が経過した
か否かが判定される(S13)。
【0104】規定洗浄時間TM1が経過してなければ、
CPU280はサーミスタ35の検出電圧値を読取って
対応の温度に変換して、ROM28の洗浄時の規定水温
TE1に達したか否か判定する(S14,S15)。
【0105】判定結果、規定水温TE1に達していなけ
れば、S12以降に戻って加温を継続するが、規定水温
TE1に達していればリレースイッチRS5aによりヒ
ータ40をOFFさせて(S16)、S13以降の処理
に移る。
【0106】一方、S13で規定洗浄時間TM1が経過
していれば、CPU280はリレースイッチRS6を介
してポンプ13をOFFして洗浄を終了する(S1
7)。
【0107】そして、CPU280はリレースイッチR
S7をONして排水ポンプ17を駆動させ洗浄終了後の
貯水部48の汚水を排水させる(S18)。この排水時
間はタイマ282により計測されて、CPU280は計
測された排水時間がROM284の規定排水時間TM2
の経過を示すまで排水を継続する。一方、規定排水時間
TM2を経過したときはリレースイッチRS7をOFF
して排水ポンプ17を停止させ排水を終了する(S1
9,S20)。
【0108】次に、洗浄された食器16をすすぐため
に、CPU280は再度、図7のフローチャートに従っ
て貯水部48にすずきのため給水する(S21)。
【0109】そして、CPU280はリレースイッチR
6とRS5aをONしてヒータ40とポンプ13を駆
動させ、すすぎを開始するとともに、貯水部48の水を
加温する(S22)。
【0110】なお、すすぎ開始時、タイマ282により
すすぎ時間が計測開始される。このすすぎ動作は、タイ
マ282による計測時間がROM284の規定すすぎ時
間TM3の経過を示すまで継続する(S22、S23)
が、規定すすぎ時間TM3を経過すれば、CPU280
はリレースイッチRS5aとRS6をOFFしてヒータ
40とポンプ13とを停止させて、すすぎを終了する
(S24)。
【0111】すすぎ終了すると、CPU280はリレー
スイッチRS7をONして排水ポンプ17を駆動させて
貯水部48のすすぎによる汚水を排水する(S25)。
【0112】なお、排水開始時、タイマ282により排
水時間が計測開始される。この排水動作は、タイマ28
2による計測時間がROM284の規定排水時間TM2
の経過を示すまで継続するが(S25、S26)、規定
排水時間TM2を経過すれば、CPU280はリレース
イッチRS7をOFFして排水ポンプ17を停止させ、
排水を終了する(S27)。
【0113】そして、洗浄およびすすぎが行なわれた食
器16を乾燥させるための工程に移行する(S28)。
【0114】図9を参照して、すすぎ後の食器16の乾
燥時、まず、CPU280はリレースイッチRS8をO
Nしてヒータ44とファン43とを駆動させ、洗浄槽1
2内に熱風を送り込むことにより食器乾燥を開始させ
る。
【0115】なお、この食器乾燥開始時、タイマ282
は食器乾燥時間を計測開始する。このタイマ282によ
る計測時間がROM284の規定乾燥時間TM4の経過
を示さない間は食器乾燥動作は継続する(S30でN
O)。
【0116】食器乾燥動作期間において、CPU280
はRAM283から、これまでに食器洗浄機100が実
際に動作した累積時間N2および累積回数N1とROM
284の規定使用時間TN2および規定使用回数TN1
とをそれぞれ比較して、累積時間N2が規定使用時間T
N2に達したか、または累積使用回数N1が規定使用回
数TN1に達したかを判定する(S31)。
【0117】判定結果、使用時間および使用回数の少な
くともいずれか一方が規定値に達していれば、CPU2
80は一時変数Fに1をセットする(S32)。
【0118】タイマ282により規定の乾燥時間TM4
の経過が計測されると(S30でYES)、CPU28
0は汚れ検出装置21の出力電圧VY を読込む(S3
3)。
【0119】そして、CPU280はF=1または電圧
Y の値<汚れ検出の規定電圧値V S3であるか否かを判
定する(S34)。
【0120】CPU280はF=1またはVY <VS3
判定すれば(S34でYES)、洗浄槽12内の汚れの
程度はかなり進行していると判定し(S35)、表示部
25にセルフクリーニング催促の旨のメッセージを表示
して報知するか、図示されないブザーによりその旨を報
知する(S36)。
【0121】そして、CPU280は累積使用回数N1
を+1インクリメントして更新するとともに、累積使用
時間N2にタイマ282により計測された今回の洗浄→
すすぎ→乾燥の一連の動作時間を累積して更新する(S
37)。
【0122】なお、累積使用回数N1および累積使用時
間N2はセルフクリーニング終了ごとにリセットされ
る。
【0123】上述したセルフクリーニング催促の報知
は、洗浄槽12内の汚れ有り(S35)と判定されてか
ら、セルフクリーニングが行なわれるまでは、食器洗浄
機100を動作させるごとに行なうようにしてもよい。
【0124】次に、図10のフローチャートに従ってセ
ルフクリーニング動作について説明する。
【0125】セルフクリーニングの催促報知に応じて、
使用者が操作部24のセルフクリーニングスイッチ26
を押下すると、CPU280がこの入力信号を読取り食
器洗浄機100をセルフクリーニングの動作モードに移
行させる(S38)。
【0126】この動作モード指定に応じてCPU280
は食器16が洗浄槽12内に無いことを図6のフローチ
ャートに従って判定して(S39)、食器16があれば
表示部25または図示されないブザーにより食器有りの
エラーを表示または警告する(S40、S41)。これ
は、食器16が洗浄槽12内にあればセルフクリーニン
グ機能が阻害されるので、利用者に食器の取出しを指示
するためである。
【0127】一方食器がなければCPU280はリレー
スイッチRS3をONしてバルブ1(3ポート2位置の
電磁切換弁)をONするので水道蛇口より給水管19を
経てきた水道水50の経路は電解槽2側に切換えられる
(S43)。通常はバルブ1はOFFなので給水管19
からの水道水50はバルブ47より洗浄槽12側に送水
される。
【0128】次にCPU280はスイッチRS1をON
して、電解槽2に給水された水を電気分解させて、得ら
れたアルカリイオン水と酸性イオン水をそれぞれタンク
5と6に溜める(S44)。
【0129】次に、CPU280はリレースイッチRS
4とRS5を介してバルブ9をONしバルブ10をOF
Fするので、洗浄槽12内に図7のフローチャートに従
ってアルカリイオン水が給水される(S45、S4
6)。これにより、貯水部48にアルカリイオン水が溜
まると、汚れ検出装置21の出力に応じてCPU280
が、図8の洗浄工程のフローチャートに従って規定洗浄
時間TM5の間洗浄槽12内を洗浄する(S47、S4
8)。
【0130】なお、このときの水温に関する設定温度
(セルフクリーニング時の規定水温TE2)は、食器洗
浄時の最高設定温度より5〜10℃高く設定される。こ
の洗浄時、洗浄ポンプ13がONし、ノズル14が回転
しながら噴射孔49よりアルカリイオン水が洗浄槽10
内部に噴射され、洗浄槽12内に付着した汚れや匂いの
成分となる付着物は洗浄される。
【0131】アルカリイオン水による定められた時間
(アルカリイオン水による規定洗浄時間TM5)の洗浄
が終ると(S48でYES)、ポンプ17をONし洗浄
槽12の内壁の汚れを落とした後の水が排水管18を介
し下水道に排出される。排出が終るとポンプ17をOF
Fし排水を停止する(S49、S50)。
【0132】次に、図7のフローチャートに従って、バ
ルブ10をONしタンク6に溜った酸性イオン水8を洗
浄槽12内に給水する(S51)。その後、図8の洗浄
工程のフローチャートに従って、アルカリイオン水と同
様に洗浄ポンプ13とヒータ40とをONし、酸性イオ
ン水による定められた時間(酸性イオン水による規定洗
浄時間TM6)洗浄槽12内を洗浄する(S52、S5
3)。
【0133】洗浄の終了とともに排水ポンプ17をON
し排水を行なう(S54)。排水が終了すると一連のセ
ルフクリーニング動作が終了する。
【0134】このアルカリイオン水と酸性イオン水によ
る洗浄を繰り返し行なってもよい。繰り返し回数が多い
ほどセルフクリーニング効果は増大する。
【0135】セルフクリーニングに用いられるアルカリ
イオン水は脂肪など油汚れに洗浄作用を有し、酸性イオ
ン水は殺菌、消毒作用を有することにより、洗浄槽12
内が清潔に保たれ悪臭の発生を抑制することができる。
【0136】食器洗浄機100は、アルカリイオン水で
洗浄後の洗浄槽12内を、酸性イオン水を用いて洗浄す
るので、アルカリイオン水のみを用いた洗浄に比べより
洗浄効果が向上する。
【0137】上述のセルフクリーニングには、アルカリ
イオン水と酸性イオン水とを用いたが、アルカリイオン
水のみを生成し、これのみを用いて洗浄するようにして
もよい。
【0138】食器洗浄機100はさらに外部操作される
ことによりセルフクリーニングモードを指定するための
モードスイッチ26を有しているので、利用者は所望す
る時期に洗浄槽12のセルフクリーニングを開始させる
ことができる。
【0139】上述のセルフクリーニングは操作部24の
セルフクリーニングモードスイッチ26の押下に応答し
て開始された場合であるが、セルフクリーニングモード
スイッチ26の押下の有無にかかわらず、洗浄槽12が
汚れ検出装置21の検出出力や累算使用回数または累積
使用時間によりセルフクリーニング催促の警告の判断を
出す時期に達すると、自動的にセルフクリーニングモー
ドに移行して動作を開始するようにしてもよい。このた
めに、まずCPU280は食器検出装置22の出力信号
で洗浄槽12内に食器のないことを判断すると、前述し
たようにアルカリイオン水および酸性イオン水を生成し
洗浄槽12内を自動的に洗浄する。これにより、使用者
の手を煩わせずに洗浄することができる。
【0140】なお、食器洗浄機100による通常の食器
洗浄は、特願平6−187407号で提案されたような
アルカリイオン水または酸性イオン水を用いた方法であ
ってもよい。
【0141】
【発明の効果】この発明に係る食器洗浄機においては、
生成されたアルカリイオン水を用いて洗浄槽の内部が洗
浄されるので、洗浄槽の洗浄のための洗剤が不要であ
り、洗剤の投入忘れによる性能低下が防止される。
【0142】また、汚れが汚れ検出手段により検出され
た時にはセルフクリーニングモード指定を催促するよう
に外部報知するので、利用者はセルフクリーニングモー
ド運転が必要なほどに汚れているか否かを判断しなくて
も適切な時期に、すなわちセルフクリーニングが必要な
ほどに汚れた時期にセルフクリーニングモードスイッチ
を操作してセルフクリーニングモードを指定できるか
ら、セルフクリーニングモードの操作に関する利用者負
担は軽減されて、その操作性は向上する。また、食器洗
浄機では汚れ検出には、洗浄槽の内壁に予め設けられた
一対の電極間の抵抗変化に基づいてなされるという簡単
な構成が採用される。
【0143】また、上述の一対の電極間の抵抗変化に
り洗浄槽内の水位も検出できるから、言換えると一対の
電極は汚れ検出と水位検出に兼用することが可能なの
で、使用部品が削減されて、コストは低下する。
【0144】また、食器洗浄機では洗浄モードによる実
使用時間および実使用回数に基づいて汚れを検出するこ
ともできる。
【0145】また、食器洗浄機ではセルフクリーニング
モード指定に応じて洗浄槽内の食器の有無が検出され
て、食器があるとその旨が外部にエラー報知されるの
で、食器が洗浄槽内に存在したままセルフクリーニング
動作が行なわれることはなくなって、誤使用が回避され
る。
【0146】また、食器洗浄機では、セルフクリーニン
グモード時の洗浄水温を食器洗浄モード時のそれよりも
高く設定するので、洗浄槽内の洗浄性能の向上を図るこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるセルフクリーニング
機能付食器洗浄機のブロック構成図である。
【図2】図1の汚れ検出装置の要部断面図である。
【図3】図1の制御装置に内蔵されるマイクロコンピュ
ータの周辺回路を示す図である。
【図4】図3のマイクロコンピュータの内部ブロック図
である。
【図5】図1の制御装置のマイクロコンピュータに基づ
いて制御される各種リレースイッチとその周辺回路を示
す図である。
【図6】この発明の一実施例による食器検出装置を用い
た食器の有無を調べる工程のフローチャートである。
【図7】この発明の一実施例による汚れ検出装置の水位
検出機能を用いた貯水部への給水工程のフローチャート
である。
【図8】この発明の一実施例による食器の洗浄工程→す
すぎ工程のフローチャートである。
【図9】この発明の一実施例による食器の乾燥工程のフ
ローチャートである。
【図10】この発明の一実施例によるセルフクリーニン
グ工程のフローチャートである。
【図11】従来の一般的な食器洗浄機の構成を示す概略
断面図である。
【図12】図11の食器洗浄機の操作部を示す図であ
る。
【符号の説明】
2 電解槽 3 陰極水管 4 陽極水管 5 アルカリイオン水タンク 6 酸性イオン水タンク 7 アルカリイオン水 8 酸性イオン水 12 洗浄槽 16 食器 21 汚れ検出装置 22 食器検出装置 24 操作部 25 表示部 26 セルフクリーニングモードスイッチ 28 マイクロコンピュータ 41 制御装置 100 食器洗浄機 なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。
フロントページの続き (72)発明者 福井 政次 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 中川 英次郎 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 井口 栄二郎 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−146390(JP,A) 特開 平6−319673(JP,A) 特開 平6−296572(JP,A) 特開 平8−47471(JP,A) 特開 平8−117177(JP,A) 実開 平5−26051(JP,U) 実開 平7−37028(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47L 15/42 - 15/46

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも洗浄槽の内部に収容された食
    器を洗浄するための洗浄モードと、前記洗浄槽の内部を
    洗浄するためのセルフクリーニングモードとを備えた食
    器洗浄機において、供給された水からアルカリイオン水を生成する生成手段
    と、 前記セルフクリーニングモード指定時、前記生成手段に
    より生成された前記アルカリイオン水を用いて前記洗浄
    槽の内部を洗浄する洗浄手段と、 前記セルフクリーニングモードを指定するために外部操
    作されるセルフクリーニングモードスイッチと、 前記洗浄槽の内壁の汚れを検出する汚れ検出手段と、 前記汚れ検出手段の検出出力に応じて、前記セルフクリ
    ーニングモードの指定を催促するよう報知する報知手段
    とを備えた、食器洗浄機。
  2. 【請求項2】 前記汚れ検出手段は、 前記洗浄槽の内壁に予め設けられた一対の電極間の抵抗
    変化に基づいて前記汚れを検出することを特徴とする、
    請求項1に記載の食器洗浄機。
  3. 【請求項3】 前記一対の電極間の前記抵抗変化に基づ
    いて、前記洗浄槽内の水位が検出されることを特徴とす
    る、請求項2に記載の食器洗浄機。
  4. 【請求項4】 前記汚れ検出手段は、 前記洗浄モードによる動作時間および動作回数の少なく
    とも一方に基づいて、前記汚れを検出することを特徴と
    する、請求項1に記載の食器洗浄機。
  5. 【請求項5】 前記セルフクリーニングモード指定に応
    じて、前記洗浄槽の内部において前記食器の有無を検出
    する食器検出手段と、 前記食器検出手段による前記食器有りの検出出力に応じ
    て、外部にエラー報知する手段とをさらに備えた、請求
    1から4のいずれか1項に記載の食器洗浄機。
  6. 【請求項6】 前記セルフクリーニングモード時の洗浄
    水温度は前記洗浄モード時のそれよりも高く設定される
    ことを特徴とする、請求項1から5のいずれか1項に記
    載の食器洗浄機。
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