JP3296308B2 - プリント配線板の抵抗測定装置およびそれを用いた抵抗測定方法 - Google Patents

プリント配線板の抵抗測定装置およびそれを用いた抵抗測定方法

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JP3296308B2 JP34635098A JP34635098A JP3296308B2 JP 3296308 B2 JP3296308 B2 JP 3296308B2 JP 34635098 A JP34635098 A JP 34635098A JP 34635098 A JP34635098 A JP 34635098A JP 3296308 B2 JP3296308 B2 JP 3296308B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は各種電子機器などに
用いられるプリント配線板の抵抗測定装置およびそれを
用いた抵抗測定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、各種電子機器などに用いられるプ
リント配線板(以後単に基板と呼ぶ)は、電子機器の小
型化や多機能化に伴い、基板の多層化や電子部品が実装
されるパターンランドの狭ピッチ細線化などファイン化
が進み、基板の電気検査が追随できなくなってきてい
る。さらには多層基板の各層パターンの接続はスルホー
ルからビアホールへと変化し、ビアホールの品質を保証
するためにはビアホールの抵抗値測定が重要な課題とな
っている。
【0003】以下に従来の基板の電気検査方法について
図面を用いて説明する。図10は従来の基板の電気検査
概略構成図であるが、図10に示すように、ピンボード
33,34にスプリング37,38付きのプローブピン
35,36を取り付け、ピンボード33,34を被測定
基板10の上下からパターン面に押し当て、抵抗測定器
39により断線、及び抵抗を測定していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】基板の電気検査におい
ては、配線が接続されているか、と共に、ビアホールの
精度の良い抵抗値測定、パターンランドに傷をつけない
ことが要求されているが、従来の基板試験装置ではパタ
ーンランドとプローブピン間の接触抵抗により、精度の
高い抵抗測定ができず、パターンランドにもプローブピ
ンの押し痕が残っていた。
【0005】またパターンランドがファイン化されピン
プローブも極細化されているものの100μm以下のピ
ンプローブは実用化されておらずパターンのファイン化
に追随できていない。
【0006】本発明はこのような基板の電気検査におい
て、パターンランドに傷を付けずに基板の抵抗値を接触
抵抗の影響なく高精度で測定することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、インピーダンス・位相測定器(以下単に測
定器と呼ぶ)の測定用端子の両側に測定用プローブを設
け、前記測定用プローブのどちらか一方は、測定用セン
サ電極とLCタンク回路が直列に接続されており、他方
の測定用プローブには測定用センサ電極が設けられたプ
リント配線板の抵抗測定装置を用いることであり、ある
いは測定器の両側に測定用プローブを設け、前記測定用
プローブのどちらか一方は、測定用センサ電極とインダ
クタンス素子が直列に接続されており、他方の測定用プ
ローブには測定用センサ電極が設けられ、前記測定用セ
ンサ電極の先端に高誘電率の絶縁体が取り付けられたプ
リント配線板の抵抗測定装置を用いることであり、ある
いは前記測定用センサ電極は導通孔を有する回路基板で
形成されたプリント配線板の抵抗測定装置を用いること
である。
【0008】これにより、パターンランドに傷を付ける
ことなく被測定基板のパターンランド間の抵抗値を接触
抵抗の影響なく高精度で測定することが出来る。
【0009】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、インピ
ーダンス・位相測定器の測定用端子の両側に測定用プロ
ーブを設け、前記測定用プローブのどちらか一方は、
定用センサ電極とLCタンク回路が直列に接続されてお
り、他方の測定用プローブには測定用センサ電極が設け
られたことを特徴とするプリント配線板の抵抗測定装置
としたものであり、インダクタンスの値を小さくしても
LCタンク回路の共振周波数近傍で誘導性インピーダン
スが非常に大きくなることを利用して、測定周波数を低
くして測定精度を向上させるという作用を有する。
【0010】本発明の請求項2に記載の発明は、インピ
ーダンス・位相測定器の測定用端子の両側に測定用プロ
ーブを設け、前記測定用プローブのどちらか一方は、測
定用センサ電極とインダクタンス素子が直列に接続され
ており、他方の測定用プローブには測定用センサ電極が
設けられ、前記測定用センサ電極の先端に高誘電率の絶
縁体が取り付けられたことを特徴とするプリント配線板
の抵抗測定装置としたものであり、センサ電極とパター
ンランド間の容量を大きくして共振周波数を低くし測定
周波数を低くして測定精度を向上させることができ、パ
ターンランドに接触傷を付けることなく基板の抵抗を測
定することができるという作用を有する。
【0011】また、絶縁体の面をパターンランドに当て
る事により、センサ電極とパターンランドの距離が安定
し、その間の容量を安定させる作用も有するものであ
る。
【0012】請求項3に記載の発明は、絶縁体の面積は
センサ電極の面積と同等以上である請求項2に記載のプ
リント配線板の抵抗測定装置としたものであり、センサ
電極とパターンランド間の容量を最大にして共振周波数
を低くし測定周波数を低くして測定精度を向上させると
いう作用を有するものである。
【0013】請求項4に記載の発明は、被測定基板の複
数の測定用パターンランドの各々に対応するセンサ電極
パターンを有する請求項3に記載のプリント配線板の抵
抗測定装置としたものであり、センサ電極の面積は被測
定基板のパターンランド面積と同程度あればよく、複数
の測定用パターンランドを有する被測定基板のファイン
化に追随できるセンサ電極を容易に製作することができ
るものである。
【0014】請求項5に記載の発明は、センサ電極パタ
ーンが導通孔を介してインダクタンス素子に接続されて
いる請求項4に記載のプリント配線板の抵抗測定装置と
したものであり、センサ電極パターンが形成された面の
反対面に導通孔を介してセンサ電極パターンに接続する
パターンを形成し、そのパターンがインダクタンス素子
に接続されていることにより、センサ電極パターンを高
密度に形成することができるという作用を有する。
【0015】請求項6に記載の発明は、インピーダンス
・位相測定器の測定用端子の両側に測定用プローブを設
け、前記測定用プローブのどちらか一方は、測定用セン
サ電極とインダクタンス素子が直列に接続されており、
他方の測定用プローブには測定用センサ電極が設けら
れ、前記測定用センサ電極は導通孔を有する回路基板で
形成されたものであることを特徴とするプリント配線板
の抵抗測定装置としたものであり、パターンランドに接
触傷を付けることなく基板の抵抗を測定することがで
き、ファイン化に追随できるセンサ電極を容易に製作す
ることができるものである。
【0016】請求項7に記載の発明は、回路基板が多層
基板である請求項6に記載のプリント配線板の抵抗測定
装置としたものであり、センサ電極を多層回路板で形成
することにより、高密度の被測定基板に容易に対応でき
るという作用を有する。
【0017】請求項8に記載の発明は、インダクタンス
素子とインピーダンス・位相測定器の測定用端子の間に
プログラムスイッチを介した請求項6に記載のプリント
配線 板の抵抗測定装置としたものであり、複数の測定用
パターンランドを有する被測定基板を測定に際し、それ
に対応する複数の電極センサパターンを接触させ、プロ
グラムスイッチを切り替えることにより、各測定用パタ
ーンランドの抵抗測定を容易に行うことができる装置を
提供するものである。
【0018】請求項9に記載の発明は、回路基板は被測
定基板と同じ製造方法で形成されたものであることを特
徴とする請求項6に記載のプリント配線板の抵抗測定装
置としたものであり、センサ電極の回路基板を被測定基
板と同じ製造方法で形成することにより被測定基板の製
造技術が向上し、更にパターンがファイン化されても被
測定基板と同様の製造方法で作成できるので常にファイ
ン化に追随できるものである。
【0019】請求項10に記載の発明は、導通孔を有す
るプリント配線板において、前記導通孔を介した少なく
とも2以上の測定用パターンランドに、請求項1または
請求項2または請求項6に記載のプリント配線板の抵抗
測定装置の測定用プローブを接触させることによって抵
抗測定を行うことを特徴とするプリント配線板の抵抗測
定方法というものであり、これによりパターンランドに
接触傷を付けることなく、基板の抵抗を測定することが
でき、さらに導通孔を介する被測定基板の抵抗を精度良
く測定することができるという作用を有する。
【0020】請求項11に記載の発明は、請求項2に記
載された測定用プローブの測定用センサ電極先端に設け
られた高誘電率の絶縁体を、測定用パターンランドの面
に押し当てて行うことを特徴とする請求項10に記載の
プリント配線板の抵抗測定方法というものであり、これ
によりパターンランドに傷がつきにくく、かつ絶縁体の
厚さの分距離を安定して保つことができるため、測定誤
差が少なく精度の良い抵抗測定ができるという作用を有
する。
【0021】請求項12に記載の発明は、請求項8に記
載に記載されたプログラムスイッチを順次切り替えて行
うことを特徴とする請求項10に記載のプリント配線板
の抵 抗測定方法というものであり、複数の測定用パター
ンランドを有する被測定基板の測定に際し、それに対応
する複数の電極センサパターンを接触させ、プログラム
スイッチを切り替えることにより、各測定用パターンラ
ンドの抵抗測定を容易に行うことができるという作用を
有する。
【0022】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図9を用いて説明する。
【0023】(実施の形態1) 図1は本発明の一実施の形態における基板の電気検査方
法を示す構成図である。
【0024】図1において1及び2は測定用プローブ、
3及び4はセンサ電極部、5はインダクタンス素子、6
は基板の上面パターンと下面パターンを接続するビアホ
ール、7は基板上面のパターンランド部、8は基板上面
のパターンランド部7とビアホール6を接続するパター
ン、9は基板下面のパターンランド部、10は基板下面
のパターンランド部9とビアホール6を接続するパター
ン、12は測定器であり、上面パターンランド7の上面
に数十μm〜数百μm程度近接させ、センサ電極3を配
置してある。
【0025】センサ3からはインダクタンス5を電気的
に介して、測定器12の測定端子Aに接続されている。
【0026】また、上面パターン7、ビアホール6およ
び下面パターン10を経由して電気的に接続された下面
パターンランド9の面からも数十μm〜数百μm程度近
接させたセンサ電極4が配置され、そのセンサ電極4は
測定器12の測定端子Bに直接電気的に接続している。
【0027】図2(a)は測定器12の測定端子A,B
から見た図1の等価回路であり、13はインダクタンス
5の抵抗を除くセンサ電極3から測定端子Aまでの等価
抵抗、14はインダクタンス5の抵抗分、15はインダ
クタンス、16はセンサ電極3と上面パターンランド7
の間の容量、17は上面パターンランド7から下面パタ
ーンランド9までの抵抗、18は下面センサ電極4とパ
ターンランド9間の容量、19は下面センサ電極4から
測定器12の測定端子Bまでの抵抗である。
【0028】図2(b)は図2(a)の総合インピーダ
ンスZを実数部Zr、虚数部誘導成分ZL、虚数部容量成
分ZCで表したものでありその値は、
【0029】
【数1】
【0030】
【数2】
【0031】
【数3】
【0032】となり、測定端子A,Bから見た総合イン
ピーダンスZは、
【0033】
【数4】
【0034】となる。そして虚数部の合計がZiであ
る。
【0035】上記(数4)の虚数部誘導成分ZL、虚数
部容量成分ZCをインピーダンス−周波数特性図に表す
と図3のようになる。
【0036】図4は図3の共振周波数f0近傍で任意の
測定周波数f1におけるインピーダンスベクトル図であ
る。
【0037】図4からわかるように測定器12で総合イ
ンピーダンスZ、および位相角θを測定すれば、
【0038】
【数5】
【0039】より、実数部Zr、すなわち抵抗値Rが求ま
る。
【0040】また、センサ電極3から測定端子Aまでの
等価抵抗r1、インダクタンス素子5の抵抗r2,センサ電
極4から測定端子Bまでの等価抵抗r4を予め測定してお
けば、(数1)より、上面パターンランド7から下面パ
ターンランド9間の抵抗r3を求めることができる。
【0041】インダクタンス5が無い場合でも抵抗値R
は計算にて求まるが、一般的に、測定すべき上面パター
ンランド7から下面パターンランド9間の抵抗r3の抵
抗値は10mΩ前後、インダクタンス5の抵抗も含めセ
ンサ電極3から測定端子Aまでの等価抵抗と下面センサ
電極4から測定器12の測定端子Bまでの抵抗の合計は
数百mΩ、センサ電極3,4とパターンランド7,9間
の容量は1pF程度であり、今インダクタンス5が無い
場合(数4)は、
【0042】
【数6】
【0043】となり、ここで仮に測定周波数を100M
HzとするとインピーダンスZの値は約1600Ω、位
相角θは90°近くになり位相角θの測定誤差が1°あ
ればインピーダンスZの実数部Rは約28Ωの誤差とな
り、被測定抵抗値より誤差が数十倍となり10mΩ程度
の抵抗を測定することは不可能である。
【0044】本発明のように、インダクタンス5を追加
することにより、このインダクタンス5とセンサ電極
3、4とパターンランド7,9間の容量C1およびC2と共
振させると、共振周波数の近傍ではインピーダンスZが
非常に小さくなり、インピーダンスZの虚数部Ziと実数
部Zr比が1に近くなり、位相角θを45°近くにする
ことで、測定誤差の影響を小さくすることができる。
【0045】例えば、インピーダンスZが200mΩ、
位相角θが60°であれば(数7)より、インピーダン
スZの実数部Rは100mΩとなる。
【0046】ここで、位相角θの測定誤差が1°発生し
ても実数部Rの計算誤差は±3mΩ(±3%)程度とな
り、十分実用化が可能である。
【0047】(実施の形態2) 図5は図1のインダクタンス5の代わりに、インダクタ
ンス23と容量24を並列結合したタンク回路25を挿
入したものである。図6(a)は図5の等価回路であ
り、図6(b)は図6(a)の総合インピーダンスZ1
を実数部Zr1、タンク回路の虚数部ZLC、虚数部容量成
分ZCで表したものである。
【0048】このタンク回路25のインピーダンスZLC
Rは
【0049】
【数7】
【0050】となり、総合インピーダンスZ1の実数部
Zr1、タンク回路の虚数部ZLC、虚数部容量成分ZCは
それぞれ、
【0051】
【数8】
【0052】
【数9】
【0053】
【数10】
【0054】図6の合計インピーダンス1は、
【0055】
【数11】
【0056】となる。
【0057】図7は図6(b)のインピーダンスの虚数
部をタンク回路25の虚数部ZLC、その他の虚数部容量
成分ZC即ち、センサ電極3,4とパターンランド7,
9間の容量C1,C2の合計インピーダンスとに分けたイ
ンピーダンス−周波数特性図である。
【0058】図7からわかるように、タンク回路25の
共振周波数の近傍ではタンク回路25のインピーダンス
の虚数部が非常に大きくなり、共振周波数の低い側では
インピーダンスが誘導性となる。したがって図6(a)
の等価回路全体の共振周波数はタンク回路25の共振周
波数より低い周波数となる。
【0059】ここで、測定周波数を回路全体の共振周波
数の近傍でかつ低い周波数側にすれば、測定インピーダ
ンス、及び位相角が小さくなり数十mΩ程度の低抵抗が
精度良く測定できる。タンク回路25の共振周波数を低
くすることは比較的容易であり、回路全体の共振周波数
を低くすることができ、測定周波数を低くして測定系に
近接する他の電気部品、構造部品からの影響を少なくす
ることができる。
【0060】(実施の形態3) 図1の測定回路の構成において、計測器12の測定周波
数を掃引させ、測定回路の位相角θが0°、またはイン
ピーダンスZの虚数部Ziが0Ω、またはインピーダン
スZの値が最小値の点を探すなどの方法により測定回路
の共振周波数f0を求め共振周波数f0でインピーダンス
Zを測定すれば、インピーダンスZの虚数部Ziは0Ω
となり、(数6)は
【0061】
【数12】
【0062】となり、位相角θの測定誤差の影響が無く
なり、精度の良い抵抗測定ができる。
【0063】(実施の形態4) 図8はセンサ電極3とパターンランド7近辺の部分図で
あるが、センサ電極3の先端には、センサ電極3と同程
度以上の面積を持つ高誘電率の誘電体29が取り付けら
れ、測定時には、誘電体29のセンサ電極3と反対側の
面を、パターンランド7の面に押し当てている。
【0064】センサ電極3とパターンランド7間容量C
1の値は、センサ電極3とパターンランド7の対向面積
をS[m2]、距離をT[m]とすると、
【0065】
【数13】
【0066】但し、εO:真空誘電率 εS:誘電体
29の非誘電率となり、誘電体29の非誘電率に比例し
てセンサ電極3とパターンランド7間の容量C1が大き
くなり、被測定回路の共振周波数を低くする事ができ、
測定周波数が低くなって、測定系に近接する他の電気部
品、構造部品からの影響を少なくすることができる。
【0067】また、パターンランド7には、絶縁体29
の面で当たるため、傷がつきにくく、かつセンサ電極3
とパターンランド7間の距離が安定して保たれるため、
測定誤差が少なく精度の良い測定ができる。
【0068】(実施の形態5) 図9は複数のセンサ電極部30を両面基板31で作成し
た一例の斜視図であるが、片面に被測定基板と同様の製
造方法でセンサ電極部30を作成しスルホールあるいは
ビアホール32で他の面へ引き出され、そこからインダ
クタンス5に接続されている。そこから、プログラムス
イッチにより順次切り替えて、測定器に接続されること
は言うまでもない。
【0069】センサ電極を両面基板または多層基板を被
測定基板同様の製造法で作成することにより、被測定基
板のパターンが今後更にファイン化されても、センサ電
極部も常にファイン化に追随できる。
【0070】
【発明の効果】以上のように、本発明は回路基板のパタ
ーンに傷を付けることなく、また接触抵抗の影響がない
ため精度良く回路基板のビアホールを含めた回路の抵抗
が測定できる。またセンサ電極は、被測定回路基板と同
様の製造法で作ればよく、今後更に回路基板のパターン
がファイン化されても、常にファイン化に追随できると
いう効果を有するものである。
【0071】尚、本発明は回路基板のビアホールを含め
た回路の抵抗測定に限定するものではなく、チップ抵抗
など電極面を持つ抵抗の測定などにも応用できることは
言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の構成図
【図2】図1の等価回路図
【図3】図2の等価回路のインピーダンス虚数部−周波
数特性図
【図4】測定周波数におけるインピーダンスベクトル図
【図5】本発明の他の実施の形態を示す構成図
【図6】図5の等価回路図
【図7】図6の等価回路のインピーダンス虚数部−周波
数特性図
【図8】本発明の他の実施の形態を示す構成図
【図9】本発明の他の実施の形態を示す構成図
【図10】従来の構成図
【符号の説明】
1,2 測定用プローブ 3,4 センサ電極 5,23 インダクタンス 6 ビアホール 7,9 パターンランド 8,10 パターン 11 被測プリント配線基板 12 測定器 13,14,17,19 抵抗 16,18,26 容量
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−62464(JP,A) 特開 昭63−180869(JP,A) 特開 平1−318975(JP,A) 特開 昭56−111471(JP,A) 特開 昭57−196168(JP,A) 特開 平6−18460(JP,A) 特開 平9−329632(JP,A) 特公 昭44−12109(JP,B1) 特公 昭36−10293(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 27/02 G01R 31/02

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インピーダンス・位相測定器の測定用端
    子の両側に測定用プローブを設け、前記測定用プローブ
    のどちらか一方は、測定用センサ電極とLCタンク回路
    直列に接続されており、他方の測定用プローブには測
    定用センサ電極が設けられたことを特徴とするプリント
    配線板の抵抗測定装置。
  2. 【請求項2】 インピーダンス・位相測定器の測定用端
    子の両側に測定用プローブを設け、前記測定用プローブ
    のどちらか一方は、測定用センサ電極とインダクタンス
    素子が直列に接続されており、他方の測定用プローブに
    は測定用センサ電極が設けられ、前記測定用センサ電極
    の先端に高誘電率の絶縁体が取り付けられたことを特徴
    とするプリント配線板の抵抗測定装置。
  3. 【請求項3】 絶縁体の面積はセンサ電極の面積と同等
    以上である請求項2に記載のプリント配線板の抵抗測定
    装置。
  4. 【請求項4】 被測定基板の複数の測定用パターンラン
    ドの各々に対応するセンサ電極パターンを有する請求項
    3に記載のプリント配線板の抵抗測定装置。
  5. 【請求項5】 センサ電極パターンが導通孔を介してイ
    ンダクタンス素子に接続されている請求項4に記載の
    リント配線板の抵抗測定装置。
  6. 【請求項6】 インピーダンス・位相測定器の測定用端
    子の両側に測定用プローブを設け、前記測定用プローブ
    のどちらか一方は、測定用センサ電極とインダクタンス
    素子が直列に接続されており、他方の測定用プローブに
    は測定用センサ電極が設けられ、前記測定用センサ電極
    は導通孔を有する回路基板で形成されたものであること
    を特徴とするプリント配線板の抵抗測定装置。
  7. 【請求項7】 回路基板が多層基板である請求項6に記
    載のプリント配線板の抵抗測定装置。
  8. 【請求項8】 インダクタンス素子とインピーダンス・
    位相測定器の測定用端子の間にプログラムスイッチを介
    した請求項6に記載のプリント配線板の抵抗測定装置。
  9. 【請求項9】 回路基板は被測定基板と同じ製造方法で
    形成されたものであることを特徴とする請求項6に記載
    プリント配線板の抵抗測定装置。
  10. 【請求項10】 導通孔を有するプリント配線板におい
    て、前記導通孔を介した少なくとも2以上の測定用パタ
    ーンランドに、請求項1または請求項2または請求項6
    に記載のプリント配線板の抵抗測定装置の測定用プロー
    ブを接触させることによって抵抗測定を行うことを特徴
    とするプリント配線板の抵抗測定方法。
  11. 【請求項11】 請求項2に記載された測定用プローブ
    の測定用センサ電極先端に設けられた高誘電率の絶縁体
    を、測定用パターンランドの面に押し当てて行うことを
    特徴とする請求項10に記載のプリント配線板の抵抗測
    定方法。
  12. 【請求項12】 請求項8に記載されたプログラムスイ
    ッチを順次切り替えて行うことを特徴とする請求項10
    に記載のプリント配線板の抵抗測定方法。
JP34635098A 1998-12-07 1998-12-07 プリント配線板の抵抗測定装置およびそれを用いた抵抗測定方法 Expired - Fee Related JP3296308B2 (ja)

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