JP2002196026A - 高周波特性測定方法 - Google Patents

高周波特性測定方法

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JP2002196026A
JP2002196026A JP2000396630A JP2000396630A JP2002196026A JP 2002196026 A JP2002196026 A JP 2002196026A JP 2000396630 A JP2000396630 A JP 2000396630A JP 2000396630 A JP2000396630 A JP 2000396630A JP 2002196026 A JP2002196026 A JP 2002196026A
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Naonori Nagakari
尚謙 永仮
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Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高周波用途の電子部品素子の特性を高精度で測
定方法を提供する。 【解決手段】支持基板1上に、第1導体層2、第1絶縁層
3、第2導体層4、第2絶縁層5を順次積層してなり、か
つ、複数の実装用パッド及び複数のプローブコンタクト
パッド7a、7b具備する実装評価基板A、開放用評価
基板B、短絡用評価基板Cとを用いて、前記開放用評価
基板B、短絡用評価基板Cからの特性結果に基づいて、
実装評価基板Aの寄寄生インピーダンス成分を補正し、
その後、実装評価基板Aに実装された電子部品素子Dの
高周波特性を評価する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、面実装型の電子部
品素子の高周波特性を評価するための測定方法に関する
ものである。
【0002】
【従来技術】近年、電子機器の小型化、高機能化に伴
い、電子機器内に設置される電子部品にも小型化、薄型
化、高周波対応などの要求が強くなってきている。
【0003】特に、大量の情報を高速に処理する必要の
あるコンピュータの高速デジタル回路では、パーソナル
コンピュータレベルにおいても、CPUチップ内のクロ
ック周波数は200MHzから1GHz、チップ間バス
のクロック周波数も75MHzから133MHzという
具合に高速化が顕著である。
【0004】また、LSIの集積度が高まりチップ内の
素子数の増大につれ、消費電力を抑えるために電源電圧
は低下の傾向にある。これらIC回路の高速化、高密度
化、低電圧化に伴い、コンデンサ等の受動部品も小型大
容量化と併せて、高周波もしくは高速パルスに対して優
れた特性を示すことが必須になってきている。
【0005】受動部品の高周波特性の要求が高くなると
同時に、その高周波特性の評価技術も重要となってく
る。
【0006】従来、このようよ受動部品の高周波特性を
測定して、評価方法としては、伝送線路を形成し、受動
素子を実装し、評価する手法が一般的であった。これら
伝送線路を用いた評価手法では、伝送線路の特性インピ
ーダンスと接点、並びに素子のインピーダンスとの整合
をとるのが難しく、反射等の問題が生じ、高精度の評価
が困難であった。特開平10−300778や、特開平
4−290968、特開平2−253171等にインピ
ーダンス整合の問題を解消する手法が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
伝送線路を用いた測定方法では、測定対象の素子とイン
ピーダンスに合わせた伝送線路を作製する必要がある。
測定の精度は伝送線路の設計精度に左右される事とな
る。さらには、複数の端子を有する素子に対して、イン
ピーダンス整合を考慮した伝送線路が必要であり、伝送
線路自身の設計が困難となる問題があった。
【0008】本発明は、上述の課題に鑑みて案出された
ものであり、その目的は、面実装可能な電子部品素子の
実使用環境下を模擬でき、さらに高精度な高周波特性を
測定することがきる高周波特性測定方法を提供すること
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、底面に複数の
第1及び第2の電極パッドが形成された電子部品素子の高
周波特性を測定する方法であって、支持基板上に、第1
導体層、第1絶縁層、第2導体層、第2絶縁層を順次積
層して成り、かつ、前記第1導体層と導通するともに、
前記第1電極パッドと接続する複数の第1実装用パッド、
前記第2導体層と導通するとともに、前記第2電極パッ
ドと接続する複数の第2実装用パッド、前記第1導体層
と導通する第1のプローブコンタクトパッド、前記第2
導体層と導通する第2のプローブコンタクトパッドを具
備する実装評価基板と、前記実装用評価基板と実質的に
同一構造を有し、実装評価用基板に寄生する容量成分を
測定する開放用評価基板と、支持基板上に、第1導体
層、第1絶縁層、第2導体層、第2絶縁層を順次積層し
てなり、前記実装評価基板の第1実装用パッドが第1導
通層と接続する部位で、第1導通層と第2導通層とが短
絡しあい、実装評価用基板に寄生する抵抗成分及びイン
ダクタンス成分を測定する短絡用評価基板とを用いて、
前記実装評価基板に搭載し、且つ前記第1のプローブコ
ンタクトパッドと前記第2のプローブコンタクトパッド
との間で測定された電子部品素子の高周波特性に対し
て、前記開放用評価基板の容量成分と前記短絡用評価基
板の抵抗成分及びインダクタンス成分とに基づいて補正
し、実装された前記電子部品素子の高周波特性を測定す
ることを特徴とする高周波特性測定方法である。
【0010】また、前記1つの支持基板の第1のプロー
ブコンタクトパッド及び前記第2のプローブコンタクト
パッドが、実装評価用基板における実装用パッドが形成
された領域の裏面側に形成された実装評価基板、開放用
評価基板及び短絡用評価基板を用いた。
【0011】さらに、前記実装評価基板、開放用評価基
板及び短絡用評価基板のプローブコンタクトパッド及び
ビアホール導体の位置が、各基板間において±20μm
内の領域に入っていることを特徴とする。
【0012】前記実装評価基板、開放用評価基板及び短
絡用評価基板の第1導体層並びに第2導体層の厚みt1
が0.5μm≦t1≦3μmであり、かつ第1絶縁層並
びに第2絶縁層の厚みt2が1μm≦t2≦10μmで
あり、さらに第1絶縁層並びに第2絶縁層の比誘電率k
がk<5であることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の高周波特性の測定
方法について図面に基づいて詳説する。
【0014】図1は、本発明の高周波特性測定方法に用
いる実装評価基板及び開放用評価基板の構造を示す分解
斜視図である。また、図2は、高周波特性測定方法に用
いる短絡用評価基板である。
【0015】図1に示す実装評価基板は、1は支持基
板、2は第1導体層、3は第1絶縁層、4は第2導体
層、5は第2絶縁層、6aは第1実装用パッド、6bは第
2実装用パッド、7aは第1のプローブコンタクトパッ
ド、7bは第2のプローブコンタクトパッドである。
【0016】支持基板1上に、第1導体層2と第1絶縁
層3、第2導体層4及び第2絶縁層5とが順次積層した
構造となっている。
【0017】第2絶縁層5には、例えば実装評価基板に
おいて測定する面実装可能な電子部品素子の電極パッド
に対応する実装用パッド6a、6bが形成されている。
実施際に、第2絶縁層5上に形成したり、また、第2絶
縁層6に形成した開口かち露出するように形成される。
この実装用パッド6a、6bは、図面の奥側に形成され
ている。そして実装用パッド6a、6bは、この実装用
基板に搭載される電子部品素子の電極パッドに対応し
て、例えば8行2列に配列された16個のパッドが形成
されている。この実装パッド6a、6bは、2種のパッ
ドがあり、例えば電子部品素子の電極パッドの極性に対
応して交互に配列されている。電子部品素子の一方の極
性の電極パッドに接続する第1実装パッド6aは、例え
ば第2絶縁層5、第2の導体層4、第1絶縁層3を越え
て、第1導体層2に接続されている。具体的には、第2
の絶縁層5、第1の絶縁層3を貫くビアホール導体8a
を介して第1導体層2に導通している。ここで、第2の
導体層4とビアホール導体8aとが交差する部位には、
ビアホール導体8aと第2導体層4とが短絡しないよう
にビアホール導体8aの周囲には絶縁領域が形成されて
いる。
【0018】また、電子部品素子のもう一方の極性の電
極パッドに接続する第2実装パッド6bは、第2絶縁層
5を貫くビアホール導体8bによって第2導体層4に接
続されている。
【0019】また、図面の手前側には、プローブコンタ
クトパッド7a、7bが形成されている。このプローブ
コンタクトパッド7a、7bは、高周波特性を測定する
装置の一対のプローブと接触するように形成さている。
一方のプローブコンタクトパッド7aは、第2絶縁層
5、第1絶縁層4を貫くビアホール導体9aを介して第
1の導体層2と導通している。尚、ここで、第2の導体
層4とビアホール導体9aとが交差する部位には、ビア
ホール導体9aと第2導体層4とが短絡しないようにビ
アホール導体9aの周囲には絶縁領域が形成されてい
る。
【0020】また、もう一方のプローブコンタクトパッ
ド7bは、第2絶縁層5を貫くビアホール導体8bによ
って第2導体層4に接続されている。
【0021】尚、上述の実装評価基板と開放用評価基板
とは、実質的にと同一形状、同一構造であるため、ここ
では、実装評価基板を符号Aを付して、また、開放用評
価基板は符号Bを付す。
【0022】図2に示す短絡用評価基板においては、実
装評価基板A、開放用評価基板Bと同一部分は、同一符
号を付して説明する。
【0023】短絡用評価基板Cは、支持基板1上に、第
1導体層2と第1絶縁層3、第2導体層4及び第2絶縁
層5とが順次積層した構造となっている。
【0024】ここで、実装評価基板A、開放用評価基板
Bと相違する形状は、まず、実装用パッド6a、6bが
存在しないこと、また、第1の絶縁層4に形成したビア
ホール導体10によって、第1導体層2と第2導体層3
とが互いに短絡することである。その他は、実装評価基
板A、開放用評価基板Bと同一である。上述のビアホー
ル導体10は、実装評価基板A、開放用評価基板Bのビ
アホール8aが形成された部位と同一部位に形成されて
いる。
【0025】図3(a)〜(c)は、夫々の基板の長手
方向の断面を示す断面図である。図2では、実装用パッ
ド6a、6bは、第2絶縁層5に形成した開口11を介
して、第2絶縁層5の表面側に露出する形状を示してい
る。
【0026】また、図3において、符号12は、高周波
特性装置の一方のプローブを示している。図3から理解
できるように、実装評価基板Aには、高周波特性を測定
する対象物である電子部品素子Dが、実装評価基板Aの
実装用パッド6a、6bと電子部品素子Dの電極パッド
13a、13bとが接続されて実装される。
【0027】次に、本発明の高周波特性の測定方法を説
明する。
【0028】まず、実装評価基板Aに高周波特性を測定
する対象物である電子部品素子Dを、図3(a)に示す
ように実装する。ここで、電子部品素子Dの一例として
は、例えば、絶縁基板上に、薄膜技法で、下部電極、誘
電体層、上部電極を形成し、実装底面に、下部電極と接
続する第1電極パッドと、上部電極と接続する第2電極
パッドが、交互に配列された薄膜コンデンサが例示でき
る。即ち、第1の電極パッド、第2の電極パッドは、夫
々8行2列の16個が、隣接しあう電極パッドが極性が
変わるように形成されている。即ち、電子部品素子Dで
は、図4の右側枠内に示すように、等価的には抵抗成
分、インダクタンス成分、容量成分を有している。
【0029】このように電子部品素子Dを実装評価基板
Aに実装して、高周波特性装置の一対のプロープを用い
て測定した場合、実際には、図4の左側枠内で示す実装
評価基板Aに寄生する抵抗成分、インダクタンス成分、
容量成分を含んで測定してしまう。
【0030】次に、開放用評価基板Bを用いて、高周波
特性装置の一対のプロープをプローブコンタクトパッド
7a、7bに接触して測定する。開放用評価基板Bは、
電子部品素子Dが実装されていないため、実装用パッド
6a、6b側から開放状態となっている。これにより、
プローブコンタクトパッド7a、7bから測定される特
性は、図4の左側の枠内において、容量成分Cのみが測
定できる。この容量成分は、例えば、開放用評価基板B
の第2導体層4と第1の導体層2との間で寄生する浮遊
容量や第1絶縁層4と交差するビアホール導体8a、9
aの周囲で発生する浮遊容量などに起因するものであ
る。
【0031】即ち、実装評価基板Aのプローブコンタク
トパッド7a、7bで測定された結果から、開放用評価
基板Bで測定された結果を差し引けば、実装評価基板A
中の電子部品素子Dとは全く関係のない容量成分を除外
(補正)することができる。
【0032】次に、短絡用評価基板Cを用いて、高周波
特性装置の一対のプロープをプローブコンタクトパッド
7a、7bに接触して測定する。短絡用評価基板Cは、
第1導体層4と第2導体層5とがビアホール導体10に
よって短絡状態となっている。これにより、プローブコ
ンタクトパッド7a、7bから測定される特性は、実装
評価基板Aにおいて、電子部品素子Dからビアホール8
a、第1導体層4を経由して第1プローブコンタクトパ
ッド7aまで間及びビアホール8b、第2導体層5を経
由して第2プローブコンタクトパッド7bまで間に相当
する抵抗成分及びインダクタンス成分、即ち、図4の左
側の枠内において、抵抗成分R及びインダクタンス成分
Lが測定できる。そして、実装評価基板Aのプローブコ
ンタクトパッド7a、7bで測定された結果から、短絡
用評価基板Cで測定された結果を差し引けば、実装評価
基板A中の電子部品素子Dとは全く関係のない抵抗成分
及びインダクタンス成分容量成分を除外(補正)するこ
とができる。
【0033】具体的には、測定装置(例えばインピーダ
ンスアナライザー、ネットワークアナライザー)と、高
周波プローブ、高周波プローブ校正基板を用いて、高周
波プローブ先端までの補正を行う。この状態で、プロー
ブを、開放用評価基板B、短絡用評価基板Cに形成され
たコンタクトプローブパッド7a、7bに接触させ、開
放用評価基板Bで基板のオープン補正、短絡用評価基板
Cで基板のショート補正を行う。このとき、素子を実装
する基板が有する寄生の容量(C)成分、抵抗(R)成
分、インダクタンス(L)成分が補正される。
【0034】次に、電子部品素子Dが実装された実装評
価基板Aのプローブコンタクトパッド7a、7bにプロ
ーブを接触させ、高周波特性を評価する。
【0035】上述のように、実装評価基板Aで測定され
た結果を、開放用評価基板B及び短絡用評価基板Cで測
定された結果で補正が行われているので、実装された電
子部品素子Dの高周波特性のみを測定・評価することが
できる。特に、高い周波数で動作し、実装底面に複数の
電極パッド(端子)が形成された電子部品素子Dにおい
ては、多数端子の電子部品素子D全体の純粋な高周波特
性を測定することが困難であるが、本発明の測定方法で
は、非常に簡単に実装評価基板Aに寄生する容量成分
C、抵抗成分R及びインダクタンス成分Lを測定でき、
結果として、電子部品素子Dの高周波特性を簡単に求め
ることができる。
【0036】このような測定方法に用いる上述の実装評
価基板A、開放用評価基板B、短絡用評価基板Cについ
て詳細な構造を説明すると、各実装評価基板A、開放用
評価基板B、短絡用評価基板Cにおいて支持基板1は、
一定の強度があり、且つ絶縁されているものであれば、
特に限定されない。例えば、アルミナ、サファイア、ガ
ラス、石英等の無機酸化物や、エポキシ樹脂、ガラスエ
ポキシ樹脂等の樹脂系材料から選ばれる。
【0037】第1導体層2及び第2導体層4は、抵抗率
が低く、加工性の良い材料より選ばれる。高周波特性を
測定する電子部品素子Dを実装するので、リフロー半田
処理の温度に耐え得る耐熱性、耐酸化性があれば、特に
限定されない。例えば、Au、Cu、Al、Ni、W、
Mo、Pt等の材料である。各導体層2、4を形成する
にあたり、公知の密着材料であるTi、Cr等を介在さ
せてもよい。
【0038】導体層2、4の膜厚t1は0.5μm以上
であれば良く、特には1μm〜3μmであれば特に限定
されない。0.5μm未満では導体層2、4で被覆性に
バラツキが生じ、各実装評価基板A、開放用評価基板
B、短絡用評価基板Cの抵抗のバラツキとなり、高精度
の測定ができなくなる。0.5μm以上では高周波領域
での導体の表皮効果を考慮すると導体層2、4の抵抗は
殆ど変化しないからである。
【0039】第1絶縁層3及び第2絶縁層5は比誘電率
5以下であれば良く、特に限定されない。例えば、Si
O2、ポリイミド、テフロン(登録商標)樹脂、BCB
(ベンゾシクロブテン)、SiNx、ソルダーレジスト
等があげられる。層の厚みは1μm以上あれば良いが、
特には1μm以上10μm以下であることが望ましい。
【0040】また、各実装評価基板A、開放用評価基板
B、短絡用評価基板Cの実装用パッド6a、6bやビア
ホール導体8a、8b、10、プローブコンタクトパッ
ド7a、7b、ビアホール導体9a、9bの形成位置の
精度は、プラスマイナス20μm以内であることが望ま
しい。20μmより大きい場合は、各実装評価基板A、
開放用評価基板B、短絡用評価基板C間で寄生する高周
波特性が夫々変化してしまい、実装評価基板Aの容量成
分、抵抗成分、及びインダクタンス成分と、開放用評価
基板B及び短絡用評価基板Cの容量成分や抵抗成分、イ
ンダクタンス成分との差が大きくなり、実装評価基板A
に寄生する容量成分や抵抗成分、インダクタンス成分と
の差が大きくなり、実装評aにaに電子部品層実装評価部
の補正ができず、実装される素子の高周波特性を精度よ
く評価することが不可能となるからである。
【0041】尚、実装評価基板A、開放用評価基板Bに
おける実装用パッド6a、6bの配列形状、短絡用評価
基板Cのビアホール導体10の配列構造は、の電子部品
素子Dの電極パッドの配列、極性に応じて設定すれば、
任意のパターンで形成できるので、多端子の素子の評価
も可能となる。
【0042】
【実施例】以下に、本発明の実施例を説明する。
【0043】まず、アルミナからなる支持基板1上に高
周波マグネトロンスパッタ法を用いて、膜厚10nmの
Ti層、0.5μmのAu層、0.2μmのTi層、
1.0μmNi層、0.1μmのAu層を積層し、第1
導体層とした。
【0044】次に、フォトリソグラフィ技術を用いて、
図5(a)に示したパターンに加工した。加工された第
1導体層2上に膜厚約3μmの光感光性のBCB樹脂を
塗布し、露光、現像を行い、ビアホール導体8a、9aと
なる貫通孔を形成し、図5(b)に示したパターンに加
工した第1絶縁層3とした。
【0045】次に、再度スパッタ法を用いて、第1導体
層2と同じ層構成を有する第2導体層4を形成し、フォ
トリソグラフィ技術を用いて、ビアホール導体8a、9a
が短絡しないよう図5(c)に示したパターンに加工し
た。
【0046】最後に、膜厚約3μmの光感光性BCB樹
脂(比誘電率2.5)を塗布し、露光、現像を行い、ビ
アホール導体8a、8b、9a、9bとなる、となる開口
を形成し、図5(d)に示したパターンに加工し、16
端子の実装用パッド6a、6bと2つのプローブコンタ
クトパッド7a、7bを有する実装評価基板Aとした。
【0047】尚、開放用評価基板Bは、図6(a)〜
(d)に示すが、実質的に図5の実装評価基板Aと同一
である。また、短絡用評価基板Cは、図7(a)〜(b)
に示すが、第2導体層4がビアホール導体8aに短絡す
るようにパターンを変更した。
【0048】評価する電子部品素子Dとしては、16端
子の薄膜コンデンサを用いた。この結果、図8に示す。
コンピュータシミュレーションの結果、容量約40n
F、ESR40mΩ、ESL8pHの特性を示す極低イ
ンダクタンス構造の薄膜コンデンサである。端子間ピッ
チは横方向に0.25mm、縦方向に0.5mmであっ
た。
【0049】評価する薄膜コンデンサを、実装評価基板
Aにリフロー半田接合を行い、実装用パッド6a、6b
に実装した。
【0050】測定はインピーダンスアナライザー(ヒュ
ーレットパッカード社製 HP4291A)と高周波プ
ローブ(ピコプローブ社製 40A−SG−600−
P)を用い、周波数1MHzから1.8GHzまでのイ
ンピーダンス特性を評価した。
【0051】まず始めに、校正基板(ピコプローブ社製
CS−11)を用いて、プローブ先端までの補正(オー
プン−ショート−50Ωロード)を行った。
【0052】次に、開放用評価基板Bのプローブコンタ
クトパッド7a、7bにプローブを接触させ、開放状態
で、容量成分の補正を行った。
【0053】短絡用評価基板Cをプローブコンタクトパ
ッド7a、7bにプローブを接触させ、短絡状態で抵抗
成分及びインダクタンス成分の補正を行った。
【0054】このようにして実装評価基板Aに寄生する
各成分の補正終了後、16端子の薄膜コンデンサが実装
された実装部のプローブコンタクトパッドにプローブを
接触させ、16端子の薄膜コンデンサのインピーダンス
特性を測定・評価した。
【0055】測定・評価結果を図8に示す。比較のため
コンピューターシミュレーション結果も同図内に標記し
た。
【0056】図8に示したように、多端子の極低インダ
クタンス薄膜コンデンサ自身のインピーダンス特性はシ
ミュレーション結果と良く一致しているのがわかる。実
測のインピーダンス特性の等価回路解析の結果、測定し
た薄膜コンデンサの特性は容量38nF、ESR 30
mΩ、ESL9.6pHであった。シミュレーションと
のインダクタンス値の違いは実装部の半田BGAに起因
するインダクタンス成分による。このようにして本発明
の高周波特性の測定方法では、電子部品素子の高周波特
性を高精度な評価が可能となる。
【0057】尚、上述の実施例では、複数のプローブコ
ンタクトパッド7a、7bが、支持基板1の図面手前側
に配置されているが、この複数のコンタクトプローブパ
ッド7a、7bを実装用パッド6a、6bが形成された
領域の支持基板1の裏面に形成することにより、実使用
条件下に近い電子部品素子Dの特性を測定することがで
きる。尚、この場合においては、測定装置のコンタクト
プローブも支持基板1の裏面側から接触らせるようにす
ればよい。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、高周波特性を測定・評
価する電子部品素子が実装され、測定される実装評価基
板と、電子部品素子が搭載されていない状態の開放用評
価基板と、実装評価基板における電流経路を等価的に作
成した短絡用評価基板とを用いてることにより、実装評
価基板に寄生する容量成分、抵抗成分、インダクタンス
成分を補正することができるため、実装評価基板に実装
された電子部品素子のみの特性を簡単に測定・評価する
ことができる。しかも、複数のプローブコンタクトパッ
ドが前記実装用パッドと同一平面に形成されているか、
もしくは支持基板を介して、前記実装用パッド部の裏面
に形成されていることので、実使用条件下に近い素子の
特性を模擬することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高周波特性の測定方法に用いる実装評
価基板及び開放用評価基板の分解斜視図である。
【図2】本発明の高周波特性の測定方法に用いる短絡用
評価基板の分解斜視図である。
【図3】本発明の高周波特性評価基板の各基板の断面図
であり、(a)は、電子部品素子を実装した状態の実装
評価基板であり、(b)は、開放用評価基板、(c)は
短絡用評価基板である。
【図4】本発明の高周波特性評価基板を用いた測定方法
を説明するための等価回路図である。
【図5】本発明の高周波特性の測定方法に用いる実装評
価基板の導体層及び絶縁層のパターンを示す平面図であ
り、(a)は、第1の導体層、(b)は第1絶縁層、
(c)は第2絶縁層、(d)は第2絶縁層である。
【図6】本発明の高周波特性の測定方法に用いる開放用
評価基板の導体層及び絶縁層のパターンを示す平面図で
あり、(a)は、第1の導体層、(b)は第1絶縁層、
(c)は第2絶縁層、(d)は第2絶縁層である。
【図7】本発明の高周波特性の測定方法に用いる短絡用
評価基板の導体層及び絶縁層のパターンを示す平面図で
あり、(a)は、第1の導体層、(b)は第1絶縁層、
(c)は第2絶縁層、(d)は第2絶縁層である。
【図8】本発明の実施例で測定した16端子の薄膜コン
デンサのインピーダンス特性の実測値とシミュレーショ
ン結果を比較した特性図である。
【符号の説明】
1…支持基板 2…第1導体層 3…第1絶縁層 4…第2導体層 5…第2絶縁層 6a、6b…実装用パッド 7a、7b…プローブコンタクトパッド

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】底面に複数の第1及び第2の電極パッドが形
    成された電子部品素子の高周波特性を測定する方法であ
    って、 支持基板上に、第1導体層、第1絶縁層、第2導体層、
    第2絶縁層を順次積層して成り、かつ、前記第1導体層
    と導通するともに、前記第1電極パッドと接続する複数
    の第1実装用パッド、 前記第2導体層と導通するとともに、前記第2電極パッ
    ドと接続する複数の第2実装用パッド、 前記第1導体層と導通する第1のプローブコンタクトパ
    ッド、 前記第2導体層と導通する第2のプローブコンタクトパ
    ッドを具備する実装評価基板と、 前記実装用評価基板と実質的に同一構造を有し、実装評
    価用基板に寄生する容量成分を測定する開放用評価基板
    と、 支持基板上に、第1導体層、第1絶縁層、第2導体層、
    第2絶縁層を順次積層してなり、前記実装評価基板の第
    1実装用パッドが第1導通層と接続する部位で、第1導
    通層と第2導通層とが短絡しあい、実装評価用基板に寄
    生する抵抗成分及びインダクタンス成分を測定する短絡
    用評価基板とを用いて、 前記実装評価基板に搭載し、且つ前記第1のプローブコ
    ンタクトパッドと前記第2のプローブコンタクトパッド
    との間で測定された電子部品素子の高周波特性に対し
    て、前記開放用評価基板の容量成分と前記短絡用評価基
    板の抵抗成分及びインダクタンス成分とに基づいて補正
    し、実装された前記電子部品素子の高周波特性を測定す
    ることを特徴とする高周波特性測定方法。
  2. 【請求項2】前記1つの支持基板の第1のプローブコン
    タクトパッド及び前記第2のプローブコンタクトパッド
    が、実装評価用基板における実装用パッドが形成された
    領域の裏面側に形成された実装評価基板、開放用評価基
    板及び短絡用評価基板を用いたことを特徴とする請求項
    1記載の高周波特性測定方法。
  3. 【請求項3】前記実装評価基板、開放用評価基板及び短
    絡用評価基板のプローブコンタクトパッド及びビアホー
    ル導体の位置が、各基板間において±20μm内の領域
    に入っていることを特徴とする請求項1記載の高周波特
    性測定方法。
  4. 【請求項4】前記実装評価基板、開放用評価基板及び短
    絡用評価基板の第1導体層並びに第2導体層の厚みt1
    が0.5μm≦t1≦3μmであり、かつ第1絶縁層並
    びに第2絶縁層の厚みt2が1μm≦t2≦10μmで
    あり、さらに第1絶縁層並びに第2絶縁層の比誘電率k
    がk<5であることを特徴とする請求項1記載の高周波
    特性測定方法。
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