JP3296275B2 - 車両用空気調和装置 - Google Patents
車両用空気調和装置Info
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Description
に係り、詳しくは、自動車等の車両に搭載される内外気
2層ユニットの車両用空気調和装置に関する。
おいては、内気風路と外気風路とを仕切り壁にて分割す
る内外気2層ユニットの車両用空気調和装置が既に提案
されており、その一例が実開昭60−8105号に示さ
れている。
装置100では、風上部に外気吸込口102及び車室内
空気(内気)吸込口104が設けられ、風下部にデフロ
スタ吹出口106及びベンチレーション吹出口108、
足元吹出口110などの他の吹出口が設けられ、内部に
外気吸込口102からデフロスタ吹出口106に至る外
気風路112と、内気吸込口104から他の吹出口に至
る内気風路114とを仕切る仕切り116が形成され、
さらに風下部に外気風路112と内気風路114とを連
結する連結路118を備えたダクト120と、ダクト1
20の外気吸込口102と内気吸込口104とに取付け
られた送風ファン122、124と、ダクト120内に
外気風路112と内気風路114とに仕切られて配置さ
れたヒータコア126と、少なくとも外気風路112と
内気風路114との連結路118を開閉するダンパ12
8とを、備えた構成となっている。
用空気調和装置では、通常、フットモード時及びフット
デフモード時であり、外気導入時である場合には、外気
吸込口102から吸い込まれた比較的温度の低い空気を
所定の温度に調整した後、デフロスタ吹出口106に吹
き出すと共に、内気吸込口104から吸い込まれた比較
的温度の高い空気を所定の温度に調整した後、足元吹出
口110に吹き出すことによって、頭寒足熱のために快
適な温度差を実現している。
な車両用空気調和装置では、ヒータコア126の配管が
図8に示される様になっている。即ち、ヒータコア12
6にエンジン冷却水(図8の矢印H)を送り込む入口側
のヒータパイプ132の上流側132A及びヒータパイ
プ132の上流側132Aに連結されたヒータコア本体
内のエンジン冷却水配管133が外気(図8の矢印W
1)風路112内に配設されており、ヒータパイプ13
2の下流側132B及びヒータパイプ132の下流側1
32Bに連結されたヒータコア本体内のエンジン冷却水
配管134が内気(図8の矢印W2)風路114内に配
設されている。なお、配管133、134を通過したエ
ンジン冷却水(図8の矢印C)は、ヒータパイプ136
によりエンジンに戻される。
は、ヒータコア126における、外気風路112及び内
気通路114内の送風方向上流側から下流側へ向けて所
定の間隔で設定した互いに対応する温度測定点A、B、
C、D及び温度測定点a、b、c、dでの、冷却水の温
度分布T1(図9の実線で示す分布)に対して、外気風
の温度分布T3(図9の破線で示す分布)と、内気風の
温度分布T2(図9の一点鎖線で示す分布)との各温度
差S1、S2、S3、S4が、あまり大きくならない。
その結果、暖房性能の一つとしての頭寒足熱のための快
適な温度差を実現し難くい。
より内気風と外気風との温度差を大きくでき、暖房性能
を向上することができる車両用空気調和装置を得ること
が目的である。
は、ダクト内が外気風路と内気風路に仕切られた車両用
空気調和装置において、ヒータコア本体内のエンジン冷
却水配管の上流側が前記内気風路内に配設されており、
前記エンジン冷却水配管の下流側が前記外気風路内に配
設されていると共に、前記ヒータコア本体内のエンジン
冷却水配管が、前記内気風路と前記外気風路の各送風方
向に沿った方向に配設されていることを特徴としてい
る。
エンジン冷却水は、内気風路内に配設されている上流側
のエンジン冷却水配管内を流れ内気を温めた後、外気風
路内に配設されている下流側のエンジン冷却水配管内を
流れ外気を温め、徐々に温度を下げながら移動する。こ
のため、ヒータコアにおけるエンジン冷却水の温度分布
は、内気風路内の測定点から外気風路内の測定点に向か
って所定の割合で温度が低くなる。この結果、ヒータコ
アを通過した後の、内気風及び外気風の温度分布は、内
気風路内の測定点の温度に対して外気風路内の測定点の
温度が大幅に低くなるため、内気風と外気風との温度差
を大きくして暖房性能を向上することができる。また、
ヒータコア本体内に送り込まれたエンジン冷却水は、内
気風路内に配設されている上流側のエンジン冷却水配管
内を内気風路の送風方向に沿った方向に流れ内気を温め
た後、外気風路内に配設されている下流側のエンジン冷
却水配管内を外気風路の送風方向に沿った方向に流れて
外気を温める。
風路と内気風路に仕切られた車両用空気調和装置におい
て、ヒータコア本体内のエンジン冷却水配管の上流側が
前記内気風路内に配設されており、前記エンジン冷却水
配管の下流側が前記外気風路内に配設されていると共
に、前記外気風路と内気風路の内部に配設され、送風方
向上流側端部が流線型であるヒータユニットケースを有
することを特徴としている。
エンジン冷却水は、内気風路内に配設されている上流側
のエンジン冷却水配管内を流れ内気を温めた後、外気風
路内に配設されている下流側のエンジン冷却水配管内を
流れ外気を温め、徐々に温度を下げながら移動する。こ
のため、ヒータコアにおけるエンジン冷却水の温度分布
は、内気風路内の測定点から外気風路内の測定点に向か
って所定の割合で温度が低くなる。この結果、ヒータコ
アを通過した後の、内気風及び外気風の温度分布は、内
気風路内の測定点の温度に対して外気風路内の測定点の
温度が大幅に低くなるため、内気風と外気風との温度差
を大きくして暖房性能を向上することができる。また、
ヒータユニットケースの送風方向上流側端部が流線型で
あるため、ヒータユニットケースによる内外気風の抵抗
を少なくすることができる。
明の車両用空気調和装置の一実施形態について説明す
る。
空気調和装置10は、ブロアユニット12、クーラユニ
ット14及びヒータユニット16の三つの要素によって
構成されている。
調和装置10は、仕切りガイド18によって、ダクト内
が外気と連通可能な外気通路20と、内気と連通可能な
内気通路22とに仕切られており、所謂、内外気2層ユ
ニットの車両用空気調和装置となっている。
内にはエバポレータ24が配設されている。また、ヒー
タユニット16内にはヒータコア26が配設されてお
り、ヒータコア26の上流側には冷風バイパスダンパ2
8が配設されている。また、ヒータコア26の下流側に
は、内気通路外気通路連結用の上下バイパスダンパ3
0、外気通路のデフダンパ32、内気通路のフットダン
パ34、外気通路のフェイスダンパ36Aがそれぞれ配
設されている。
通路22には、単一モータ40で駆動される第1ブロア
ファン42と第2ブロアファン44とがそれぞれ配設さ
れている。また、外気吸込口45から延びる外気通路2
0には内気吸込口46を開閉するための内気ダンパ48
が配設されている。
気を導く内気ダンパ50が設けられており、この内気ダ
ンパ50は、内気吸込口52を開閉すると共に、外気吸
込口45との連通部を開閉するようになっている。
て詳細に説明する。図1に示される如く、ヒータコア2
6のヒータコア本体60は、外気通路20と内気通路2
2とに跨がって配設されており、ヒータコア本体60へ
エンジン冷却水(図1の矢印H)を導くためのヒータパ
イプ62は、ヒータコア本体60の送風方向上流側にお
いて、外気通路20、内気通路22の順でそれぞれを通
過し、ヒータコア本体60の内気通路側端部60Aに連
結されている。このため、ヒータコア本体60内のエン
ジン冷却水配管64の上流側64Aが内気(図1の矢印
W2)風路22内に配設されており、ヒータコア本体6
0内のエンジン冷却水配管64の下流側64Bが外気
(図1の矢印W1)風路20内に配設されている。ま
た、ヒータコア本体60の外気通路側端部60Bには、
ヒータコア本体60からエンジンへエンジン冷却水(図
1の矢印C)を導くためのヒータパイプ66が連結され
ている。
通路22の内部にはヒータコア本体60のヒータパイプ
62の送風方向上流側を覆うヒータユニットケース68
が配設されており、このヒータユニットケース68の先
端部(送風方向上流側端部)68Aの断面形状は、送風
方向上流側に頭部を向けたU字状の流線型となってい
る。また、ヒータコア60の上流側にはメインエアミッ
クスダンパ70が配設されており、ヒータコア60の下
流側にはサブエアミックスダンパ72が配設されてい
る。
に示される如く、本実施形態の車両用空気調和装置で
は、ヒータパイプ62からヒータコア26のヒータコア
本体60の内気通路側端部60Aに送り込まれたエンジ
ン冷却水(図1の矢印H)は、内気(図1の矢印W2)
風路22内に配設されているヒータコア本体60のエン
ジン冷却水配管64の上流側64Aから、外気(図1の
矢印W1)風路20内に配設されているヒータコア本体
60のエンジン冷却水配管64の下流側64Bを通り、
内気及び外気を温め、徐々に温度を下げながら移動す
る。その後、温度の下がったエンジン冷却水(図1の矢
印C)はヒータパイプ66を通ってエンジンに戻され
る。
路22内のエンジン冷却水の上流側から下流側へ向けて
所定の間隔で設定した温度測定点A、B及び、外気風路
20内のエンジン冷却水の上流側から下流側へ向けて所
定の間隔で設定した温度測定点C、Dにおける、冷却水
の温度分布T1は、図5に実線で示す如く、点Aから点
Dに向かって所定の割合で温度が低くなって行く分布に
なる。
後の、内気風路22内のエンジン冷却水の上流側から下
流側へ向けて所定の間隔で設定した温度測定点A、B及
び、外気風路20内のエンジン冷却水の上流側から下流
側へ向けて所定の間隔で設定した温度測定点C、Dにお
ける、内気風の温度分布T2及び外気風の温度分布T3
は、図5に一点鎖線で示す如く、点Aから点Dに向かっ
て徐々に温度が低くなって行く分布になる。なお、内気
風の温度分布T2と外気風の温度分布T3との境の段差
は、ヒータコア26を通過する前の内気風と外気風との
温度差によって生じている。
内気風の温度(温度測定点A、Bでの温度)と、ヒータ
コア26を通過した後の外気風の温度(温度測定点C、
Dでの温度)との温度差K1、K2が、図9に示す、従
来装置における外気風の温度分布(図9の破線で示す分
布)と、内気風の温度分布(図9の一点鎖線で示す分
布)との各温度差S1、S2、S3、S4に比べて大き
くなる。このため、ヒータコア26により内気風と外気
風との温度差を大きくでき、例えば、フット部吹出風と
フェイス部吹出風との温度差を大きくして暖房性能を向
上することができる。
く、ヒータユニットケース68の先端部68Aの断面形
状を、送風方向上流側に頭部を向けたU字状の流線型と
したため、ヒータユニットケース68による風の抵抗を
少なくすることができる。
について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に
限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々
の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかで
ある。例えば、本実施形態では、図1に示される如く、
ヒータパイプ62を、ヒータコア本体60の送風方向上
流側において、外気通路20と内気通路22とを通過さ
せ、ヒータコア本体60の内気通路側端部60Aに連結
し、ヒータコア本体60内のエンジン冷却水配管64の
上流側64Aを内気(図1の矢印W2)風路22内に、
エンジン冷却水配管64の下流側64Bを外気(図1の
矢印W1)風路20内に配設したが、これに代えて、図
6に示される如く、ヒータコア本体60へエンジン冷却
水(図6の矢印H)を導くためのヒータパイプ62に連
結されたヒータコア本体60内のエンジン冷却水配管6
4を内気(図6の矢印W2)風路22内に、内気の送風
方向に沿った方向(図6では、送風方向に沿って逆方
向)に配設すると共に、ヒータコア本体60からエンジ
ンへエンジン冷却水(図6の矢印C)を導くためのヒー
タパイプ66に連結されたヒータコア本体60内のエン
ジン冷却水配管64を外気(図6の矢印W1)風路20
内に、外気の送風方向に沿った方向(図6では、送風方
向に沿って同方向)に配設した構成としても良い。
気風路と内気風路に仕切られた車両用空気調和装置にお
いて、ヒータコア本体内のエンジン冷却水配管の上流側
が内気風路内に配設されており、エンジン冷却水配管の
下流側が外気風路内に配設されていると共に、ヒータコ
ア本体内のエンジン冷却水配管が、内気風路と外気風路
の各送風方向に沿った方向に配設されているため、暖房
性能を向上することができるという優れた効果を有す
る。
風路と内気風路に仕切られた車両用空気調和装置におい
て、ヒータコア本体内のエンジン冷却水配管の上流側が
内気風路内に配設されており、エンジン冷却水配管の下
流側が外気風路内に配設されていると共に、外気風路と
内気風路の内部に配設され、送風方向上流側端部が流線
型であるヒータユニットケースを有するため、暖房性能
を向上することができると共に、ヒータユニットケース
による内外気風の抵抗を少なくすることができるという
優れた効果を有する。
のヒータユニットを示す概略平断面図である。
のヒータユニットを示す概略側断面図である。
を示す概略側断面図である。
の内外気の温度分布を示すグラフである。
調和装置のヒータユニットを示す概略平断面図である。
す概略図である。
ータユニットを示す概略平断面図である。
外気の温度分布を示すグラフである。
流側 64B ヒータコア本体内のエンジン冷却水配管の下
流側 66 ヒータパイプ 68 ヒータユニットケース
Claims (2)
- 【請求項1】 ダクト内が外気風路と内気風路に仕切ら
れた車両用空気調和装置において、 ヒータコア本体内のエンジン冷却水配管の上流側が前記
内気風路内に配設されており、前記エンジン冷却水配管
の下流側が前記外気風路内に配設されていると共に、前
記ヒータコア本体内のエンジン冷却水配管が、前記内気
風路と前記外気風路の各送風方向に沿った方向に配設さ
れていることを特徴とする車両用空気調和装置。 - 【請求項2】 ダクト内が外気風路と内気風路に仕切ら
れた車両用空気調和装置において、 ヒータコア本体内のエンジン冷却水配管の上流側が前記
内気風路内に配設されており、前記エンジン冷却水配管
の下流側が前記外気風路内に配設されていると共に、前
記外気風路と内気風路の内部に配設され、送風方向上流
側端部が流線型であるヒータユニットケースを有する こ
とを特徴とする車両用空気調和装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33891997A JP3296275B2 (ja) | 1997-12-09 | 1997-12-09 | 車両用空気調和装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33891997A JP3296275B2 (ja) | 1997-12-09 | 1997-12-09 | 車両用空気調和装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11170847A JPH11170847A (ja) | 1999-06-29 |
JP3296275B2 true JP3296275B2 (ja) | 2002-06-24 |
Family
ID=18322572
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33891997A Expired - Fee Related JP3296275B2 (ja) | 1997-12-09 | 1997-12-09 | 車両用空気調和装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3296275B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2855460B1 (fr) * | 2003-06-02 | 2006-06-23 | Valeo Climatisation | Dispositif de chauffage-ventilation et/ou climatisation a encombrement reduit pour vehicule automobile |
-
1997
- 1997-12-09 JP JP33891997A patent/JP3296275B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11170847A (ja) | 1999-06-29 |
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