JPH09156342A - 自動車用空気調和装置 - Google Patents

自動車用空気調和装置

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JPH09156342A
JPH09156342A JP8248277A JP24827796A JPH09156342A JP H09156342 A JPH09156342 A JP H09156342A JP 8248277 A JP8248277 A JP 8248277A JP 24827796 A JP24827796 A JP 24827796A JP H09156342 A JPH09156342 A JP H09156342A
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air
heater core
evaporator
unit case
foot
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Masahiro Sano
正宏 佐野
Hiroaki Sasaki
尋章 佐々木
Yukio Nakazawa
幸雄 中沢
Naoharu Shibuya
直治 渋谷
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Calsonic Corp
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外径形状が一致しないエバポレータとヒータ
コアとを同一のユニットケース内に配置することにより
生じる余剰スペースを有効に利用し、よりコンパクト化
を図った一体型の「自動車用空気調和装置」を提供する
こと。 【解決手段】 ヒータコア13とエバポレータ15とを
同一のユニットケース12内に上下の位置関係を有する
ように配置した一体型の自動車用空気調和装置であっ
て、前記ヒータコア13とエバポレータ15との空気流
通面積の差により生じる前記ユニットケース12内外の
余剰空間Sに、配風通路(17又は22又は24)を配
置したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒータコアとエバ
ポレータとを同一のユニットケース内に配置した一体型
の自動車用空気調和装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用空気調和装置は、車室
内あるいは車室外の空気を選択的に取り入れるインテー
クユニットと、該インテークユニットからの空気を冷却
するクーラユニットと、該クーラユニットからの空気を
加熱するヒータユニットという3つのユニットを車幅方
向に直列的に連結しており、これら各ユニット内を、い
わば直線的に空気を流しつつ温度調節し、この温調され
た空気を車室内所定領域に向かってダクトにより吹き出
すようにしている。
【0003】つまり、空気を冷却する冷却源である冷房
サイクルを構成するエバポレータと、空気を加熱する加
熱源であるエンジン冷却水が流れるヒータコアとは、車
幅方向に概して平行に対設され、これらを通って空気を
流しつつ温調するようになっているので、比較的スペー
スを必要とする構造となっている。
【0004】一方、自動車用空気調和装置は、車室内前
方のインストルメントパネルの下方という狭小な空間に
設置されるので、全体形状はよりコンパクトなものが望
ましいとされている。
【0005】したがって、最近では、空気を車幅方向に
沿って流さず、車幅方向と直交する長手方向に沿ってほ
ぼU字状に上下しつつ流すようにしたものが提案されて
いる(実開昭57−202311号公報等参照)。この
自動車用空気調和装置は、前記インテークユニット、ク
ーラユニット及びヒータユニットという3つのユニット
を、図7に示すように配置し、ファンfを回転させるこ
とにより車室内空気取入口2a又は車室外空気取入口2
bから取り込まれた空気をエバポレータ3を流通した後
に、底部でUターンさせ、エアーミックスドア4により
ヒータコア5側とバイパス通路6側とに分岐し、ミック
スチャンバ7で冷風と温風をミックスし、ベント口8
v、フット口8f等の各吐出口8から車室内に向かって
吹き出すようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この自動車用
空気調和装置では、平面的にエバポレータ3とヒータコ
ア5が離間して配置されているので、長手方向の長さL
が大きく、コンパクト化の要請からは、まだ不十分なも
のである。
【0007】この点を改良する手段として、エバポレー
タ3とヒータコア5とを同一のユニットケース1内に上
下に配置した一体型の自動車用空気調和装置とすること
が考えられる。
【0008】ところが、これらエバポレータ3とヒータ
コア5は、自動車用空気調和装置の冷却源あるいは加熱
源となるものであり、冷房性能あるいは暖房性能に直接
影響を及ぼす中心的構成部材であることから、それぞれ
性能を重視して設計されており、両者の外径形状も、必
ずしも同一とはならないことが多い。一般的には、エバ
ポレータ3の方が大きく、ヒータコア5の方が小さい。
このため、エバポレータ3とヒータコア5とを同一のユ
ニットケース1内に上下に配置しても、ユニットケース
1自体にはその周辺に余剰空間が生じ、自動車用空気調
和装置全体を有効にコンパクト化することは難しいとい
うのが実情である。
【0009】なお、本願明細書中において使用する「余
剰空間」とは、エバポレータとヒータコアの設計上から
必然的に生じる外径形状の差に基づくデッドスペースを
指称するものであり、自動車用空気調和装置の配管や他
の種々のユニットを設置した結果生じるようなデッドス
ペースまでも意味するものではない。
【0010】本発明は、このような従来技術の課題に鑑
みてなされたものであり、外径形状が一致しないエバポ
レータとヒータコアとを同一のユニットケース内に配置
することにより生じる余剰空間を有効に利用し、装置全
体のコンパクト化を図った一体型の自動車用空気調和装
置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、請求項毎に次のように構成される。請求項
1に記載の発明は、ヒータコアとエバポレータとを1つ
のユニットケース内に上下の位置関係を有するように配
置した一体型の自動車用空気調和装置であって、前記ヒ
ータコアとエバポレータとの空気流通面積の差により生
じる前記ユニットケース内部又は外部に生じる余剰空間
に、配風通路を形成したことを特徴とする。請求項2に
記載の発明は、前記配風通路を、乗員の足元に空気を吹
き出すフットダクトとしたことを特徴とする。請求項3
に記載の発明は、前記配風通路を、前記エバポレータに
より冷却された空気をそのまま車室内に配風するフレッ
シュベントダクトとしたことを特徴とする。請求項4に
記載の発明は、前記ユニットケースが、前記ヒータコア
とエバポレータとの間に、該エバポレータを流通した空
気をヒータコア側と該ヒータコアをバイパスするバイパ
ス通路側に分岐するエアーミックスドアを有し、前記フ
レッシュベントダクトの一部を前記バイパス通路とした
ことを特徴とする。
【0012】
【作用】このように構成した本発明にあっては、請求項
毎に次のように作用する。請求項1に記載の発明にあっ
ては、ヒータコアとエバポレータとを同一のユニットケ
ース内に上下に配置したとき、ヒータコアとエバポレー
タとの空気流通面積の差によりユニットケース内外に余
剰空間が生じるが、この余剰空間に、通常ユニットケー
スと所定の吹出口とを連通する配風ダクトやあるいは空
気が流通する通路を設けると、このような配風通路を別
途配置する場合に比し、ユニット全体はコンパクト化
し、スペースの有効利用を図ることができる。ユニット
ケースの外部の余剰空間に、配風通路を形成すれば、ユ
ニットケースの外部形状を所望の形状、例えば箱型等と
することができ、車室内前方のインストルメントパネル
の下方という狭小な空間に設置する場合に、作業性が向
上するのみでなくスペース的にもより好ましいものとな
る。また、ユニットケースの内部の余剰空間に、配風通
路を形成すれば、外部突出物のないユニットケースとす
ることができ、この場合もスペース的により好ましいも
のとなり、しかもインストルメントパネル下方の狭小な
空間がスッキリとしたものとなる。請求項2に記載の発
明にあっては、ユニットケース外部の余剰空間をフット
ダクトに利用しているので、通常温風を乗員の足元に吹
出すフットダクトを不必要に延長しなくても乗員の足元
に温風を吹出すことができる。また、ヒータコア壁面の
再通過による風温低下の防止が図れ、余剰空間からの吹
下ろし風による頭寒足熱性が向上し、長い余剰空間の整
流作用による足元配風性が向上し、従来あった下部フッ
トダクトの不必要による車両高さ寸法の縮小によるレイ
アウト自由度の向上が図れる。請求項3に記載の発明に
あっては、ユニットケース内部の余剰空間をフレッシュ
ベントダクトに利用しているので、別途ユニットケース
外部にフレッシュベントダクトを設ける必要がなくな
り、スペース的に有利となる。請求項4に記載の発明に
あっては、ヒータコアとエバポレータとの間にエアーミ
ックスドアを設けたとき、ヒータコアをバイパスして空
気を流すバイパス通路が必要となるが、このバイパス通
路をフレッシュベントダクトの一部としているので、不
必要にユニットケースが肥大化することはなく、スペー
ス的に有利となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の実施の形態1を示
す概略縦断面図、図2は図1の2−2線に沿う概略図、
図3は図1の3−3線に沿う概略断面図である。
【0014】(実施の形態1)まず、図1に示すよう
に、本実施の形態1の自動車用空気調和装置10は、車
室R内とエンジンルームERとを仕切るダッシュパネル
11の近傍であってインストルメントパネル(図示せ
ず)の下部に設けられた1つのユニットケース12を有
している。
【0015】ユニットケース12内には、ヒータコア1
3とエバポレータ15が図示のように上下の位置関係を
もって配置され、外径形状の小さいヒータコア13は、
上方に、外径形状の大きいエバポレータ15は、下方に
位置するように設けられている。ヒータコア13とエバ
ポレータ15との間には、エアーミックスドア16が設
けられ、エアーミックスドア16の開度状態によりエバ
ポレータ15を流通した空気の、ヒータコア13側を流
れる量と、該ヒータコア13の側部に形成されたバイパ
ス通路17側を流れる量の比率を調節し、吹出し空気の
温度を調節するようになっている。
【0016】なお、ヒータコア13には、導管14a内
を流れているエンジン冷却水が開閉弁14bを介して導
入されるようになっており、エバポレータ15には、導
管18a内を流れている冷媒が膨脹弁18bを介して導
入されるようになっている。エバポレータ15は、図外
のコンプレッサあるいはコンデンサや、膨脹弁18bな
どとともに周知の冷房サイクルを構成しており、コンプ
レッサから吐出された高温高圧状態の冷媒が、コンデン
サ及び膨脹弁18bを経て低温低圧の冷媒とされ、エバ
ポレータ15に導入される。
【0017】ユニットケース12には、下部に空気入口
19が設けられ、この空気入口19には、切換ドアとブ
ロアを有しかつ車室内空気あるいは車室外空気を選択し
て配風するインテークユニット(図示せず)が連通され
ている。
【0018】したがって、このインテークユニットによ
り選択された空気は、空気入口19からユニットケース
12内に導入され、エバポレータ15及びヒータコア1
3を通ってユニットケース12内を上方へと流され、該
ユニットケース12の上端に開設された吹出口(図示実
施例では、デフ口20及びベント口21)よりダクトを
介して車室内に配風されるようになっている。
【0019】なお、デフ口20には、デフドア20a
が、ベント口21には、ベントドア21aがそれぞれ回
動可能に設けられている。
【0020】前記ユニットケース12は、外径形状の小
さいヒータコア13と外径形状の大きいエバポレータ1
5とを内部に収納するように、前後壁12a,12bは
平坦面とされているが(図1参照)、両側壁12c,1
2dはヒータコア13の側面とエバポレータ15の側面
とを繋ぐ湾曲面(図3参照)を有するものにより形成さ
れているので、この両側壁12c,12dの側部には、
余剰空間S(図2参照)が存在することになる。
【0021】したがって、本実施例では、この余剰空間
Sを利用してフットダクト22を設置し、両側壁12
c,12dに沿って乗員の足元に温風を吹き出すように
している。このようにすれば、本来ならば、フットダク
ト22用のスペースを別途設けて設置しなければならな
いものを、外径形状の小さいヒータコア13と外径形状
の大きいエバポレータ15とに起因する余剰空間Sを有
効利用して設置でき、自動車用空気調和装置自体をコン
パクトにすることができるのみでなく、狭小な自動車用
空気調和装置設置スペースを有効利用することができ
る。また、温風は、ヒータコア13の壁面を再通過する
ことになるので、この壁面からの熱を受け風温低下が防
止され、しかも、余剰空間Sからの吹下ろし風による頭
寒足熱性も向上する。さらに、長い余剰空間Sの整流作
用による足元配風性も向上することになる。
【0022】なお、図中の符号「22a」はフット口、
「22b」はフットドア、「23」はドレンパイプであ
る。
【0023】次に、上記実施例の作用を説明する。ベントモード ベントモードは、乗員の顔面に向かって冷風を吹き出す
モードであり、インテークユニットから空気入口19を
経てユニットケース12内に向かって配風される。この
空気は、すべてエバポレータ15に導かれ、ここで冷却
された後に、エアーミックスドア16の開度に応じてヒ
ータコア13側とバイパス通路17側とに所定の比率で
分岐される。
【0024】ヒータコア13側を通る空気は、ヒータコ
ア13により加熱され、バイパス通路17側を通る空気
は、ヒータコア13により加熱されることなくバイパス
通路17を通って流れ、両者は、ヒータコア13の上部
においてミックスされ、所定の温度とされる。そして、
デフ口20あるいはフット口22aに設けられている各
ドア20a,22bが閉鎖状態で、ベント口21のドア
21aが開放されていると、このベント口21から車室
内に向かって温調された空気が吐出され、車室内を冷房
する。
【0025】フットモード フットモードは、乗員の足元に向かって温風を吹き出す
モードであり、インテークユニットから空気入口19を
経てユニットケース12内に向かって配風される。この
空気は、すべてエバポレータ15に導かれ、ここで一旦
冷却された後に、エアーミックスドア16の開度に応じ
てヒータコア13側とバイパス通路17側とに所定の比
率で分岐され、前記と同様に、ヒータコア13の上部に
おいてミックスされ、所定の温度とされる。そして、デ
フ口20あるいはベント口21に設けられている各ドア
20a,21aが閉鎖状態で、フット口22aのドア2
2bが開放されていると、このフット口22aからフッ
トダクト22を通り、乗員の足元に向かって温風を吹き
出すことになり、車室内を暖房する。
【0026】デフロストモード デフロストモードは、フロントガラス等に向かって温風
を吹き出し、曇りを晴らすモードである。このモードで
は、空気入口19からユニットケース12内に向かって
配風された空気は、すべてエバポレータ15に導かれ、
ここで一旦冷却され、除湿された後に、ヒータコア13
によって加熱され、フット口22aあるいはベント口2
1に設けられている各ドア22b,21aが閉鎖状態
で、デフ口20のドア20aが開放されていると、この
デフ口20からデフダクト(図示せず)を通り、フロン
トガラス等に向かって温風を吹き出し、フロントガラス
等の曇りを晴らす。
【0027】上記実施例では、ユニットケース12の外
部に生じる余剰空間Sをフットダクト22設置用のスペ
ースとして利用しているが、ユニットケース12の外部
形状を異形なものとせず、矩形状とし、内部にフットダ
クト22を形成しても良い。つまり、図4〜6に示す第
2実施例では、ここをフットダクト22とフレッシュベ
ントダクト24を設置する部分として利用したものであ
る。
【0028】(実施の形態2)図4は本発明の実施の形
態2を示す概略縦断面図、図5は図4の5−5線に沿う
概略図、図6は図4の6−6線に沿う概略断面図であ
り、図1〜3に示す部材と共通する部材には同一符号を
付している。
【0029】実施の形態2のユニットケース12は、全
体が矩形箱状としたもので、前後壁12a,12b及び
両側壁12c,12dとも平坦面であり(図4参照)、
外径形状の小さいヒータコア13と外径形状の大きいエ
バポレータ15を内部に収納することにより生じる余剰
空間は、ユニットケース12内にフットダクト22とフ
レッシュベントダクト24を設置する部分として利用し
ている。
【0030】つまり、この実施例では、図5,6より明
らかなように、エバポレータ15で冷却された空気がヒ
ータコア13及びバイパス通路17を通って流れるよう
に一対の第1仕切板25により仕切って形成した中央通
路26と、この中央通路26の両側に第1仕切板25と
ユニットケース12の両側壁12c,12dとの間を第
2仕切板27により仕切ることにより形成したフットダ
クト22及びフレッシュベントダクト24とを有してい
る。
【0031】中央通路26には、通路中にヒータコア1
3と、該ヒータコア13の前面に設けられたエアーミッ
クスドア16と、該ヒータコア13をバイパスする空気
が流れるバイパス通路17が形成されている。
【0032】フットダクト22及びフレッシュベントダ
クト24は、前記ヒータコア13とエバポレータ15の
形状の相違から前記中央通路の両側に生じる余剰空間を
利用して設けられているが、フットダクト22は、上部
にフット口22aが設けられ、下端部は、足元に向かっ
て空気を吹き出すようにされるとともにエバポレータ1
5からの冷却空気が流入しないように閉塞されている。
フレッシュベントダクト24は、上端にフレッシュベン
トドア24aが回動可能に設けられ、下端は開放されエ
バポレータ15からの冷風が直接流入するようになって
いる。
【0033】そして、中央通路26の上端には、ベント
ドア21aにより開閉されるベント口21(図6参照)
及びデフドア20aにより開閉されるデフ口20(図4
参照)が設けられている。
【0034】本実施の形態2では、ベントモードの場合
は、空気入口19からユニットケース12内に向かって
配風された空気は、すべてエバポレータ15に導かれ、
ここで冷却された後に、中央通路26とフレッシュベン
トダクト24に流入する。
【0035】この中央通路26においては、冷却された
空気は、エアーミックスドア16の開度に応じてヒータ
コア13側とバイパス通路17側とに所定の比率で分岐
され、ヒータコア13側を通る空気は、ヒータコア13
により加熱され、バイパス通路17側を通る空気は、ヒ
ータコア13により加熱されることなく流され、両者
は、ヒータコア13の上部においてミックスされ、所定
の温度となった後に、ベント口21から車室内に向かっ
て吐出され、車室内を冷房する。
【0036】一方、フレッシュベントダクト24に流入
した空気は、フレッシュベントドア24aが開放されて
いるときには、そのままフレッシュベントダクト24を
通って車室内に吐出され、車室内を冷房する。
【0037】フットモードの場合は、ベントモードと同
様に、中央通路26においてエアーミックスドア16に
よりヒータコア13側とバイパス通路17側とに分岐さ
れ、ヒータコア13側を通る空気は、ヒータコア13に
より加熱され、バイパス通路17側を通る空気は、ヒー
タコア13により加熱されることなく流され、両者は、
ヒータコア13の上部においてミックスされ、所定の温
度とされる。その後、この空気は、フット口22aから
フットダクト22を通って下方に向かって流下し、乗員
の足元に向かって温風を吹き出し、車室内を暖房する。
【0038】デフロストモードの場合は、ベントモード
の場合に開放されていたベントドア21aが閉鎖され、
デフドア20aが開放された状態であり、中央通路26
を通って吹き出された温風がデフ口20よりダクトによ
ってフロントガラス等の近傍まで導かれ、フロントガラ
ス等に向かって吹き出された温風により曇りを晴らすこ
とになる。
【0039】なお、以上説明した実施の形態は、本発明
の理解を容易にするために記載されたものであって、本
発明を限定するために記載されたものではない。したが
って、上記実施の形態に開示された各要素は、本発明の
技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物も含む趣旨
である。上記実施の形態では、余剰空間Sは、ユニット
ケース12の外部あるいは内部においてフットダクト2
2あるいはフレッシュベントダクト24として利用して
いるが、本発明は、これのみでなく、広く空気の通り
道、つまり配風通路として利用することができるもので
ある。例えば、インテークユニットに車室外の空気ある
いは車室内の空気を導くためのダクトを設置する空間と
して利用しても良く、また、ハーネスの通路あるいは種
々の物品収納庫としても使用可能である。
【0040】また、前記実施の形態2では、余剰空間S
を利用してフレッシュベントダクト24を設けている
が、ヒータコア13の設置場所等を考慮する等、所定の
場合によっては、第1仕切板25の一部を除去し、当該
フレッシュベントダクト24を前述したバイパス通路1
7の一部として利用することも可能である。
【0041】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、請求
項毎に次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明
によれば、ヒータコアとエバポレータとを同一のユニッ
トケース内に上下に配置したとき、ヒータコアとエバポ
レータとの空気流通面積の差によりユニットケース内外
に余剰空間が生じるが、この余剰空間に配風通路を配置
すると、ユニット全体はコンパクト化し、スペースの有
効利用を図ることができる。請求項2に記載の発明によ
れば、ユニットケース外部の余剰空間をフットダクトに
利用しているので、通常温風を乗員の足元に吹出すフッ
トダクトを不必要に延長しなくても乗員の足元に温風を
吹出すことができる。また、ヒータコア壁面の再通過に
よる風温低下の防止が図れ、余剰空間からの吹下ろし風
による頭寒足熱性が向上し、長い余剰空間の整流作用に
よる足元配風性が向上し、従来あった下部フットダクト
の不必要による車両高さ寸法の縮小によるレイアウト自
由度の向上が図れる。請求項3に記載の発明によれば、
ユニットケース内部の余剰空間をフレッシュベントダク
トに利用しているので、ユニットケースの形状が平滑な
外面となり、スペース的に有利となるとともにユニット
全体の取扱いも容易となり、作業性も向上する。請求項
4に記載の発明によれば、ヒータコアとエバポレータと
の間にエアーミックスドアを設けたとき、ヒータコアを
バイパスして空気を流すバイパス通路が必要となるが、
このバイパス通路をフレッシュベントダクトの一部とし
ているので、不必要にユニットケースが肥大化すること
はなく、スペース的に有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す概略縦断面図であ
る。
【図2】 図1の2−2線に沿う概略図である。
【図3】 図1の3−3線に沿う概略断面図である。
【図4】 本発明の第2実施例を示す概略縦断面図であ
る。
【図5】 図4の5−5線に沿う概略図である。
【図6】 図4の6−6線に沿う概略図である。
【図7】 従来の自動車用空気調和装置を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
12…ユニットケース、 13…ヒータコア、 15…エバポレータ、 16…エアーミックスドア、 17…バイパス通路、 22…フットダクト、 24…フレッシュベントダクト、 S…余剰空間。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中沢 幸雄 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 渋谷 直治 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒータコア(13)とエバポレータ(15)とを
    1つのユニットケース(12)内に上下の位置関係を有する
    ように配置した一体型の自動車用空気調和装置であっ
    て、前記ヒータコア(13)とエバポレータ(15)との空気流
    通面積の差により生じる前記ユニットケース(12)内部又
    は外部に生じる余剰空間(S) に、配風通路(17 又は22又
    は24) を形成したことを特徴とする自動車用空気調和装
    置。
  2. 【請求項2】 前記配風通路は、乗員の足元に空気を吹
    き出すフットダクト(22)である請求項1に記載の自動車
    用空気調和装置。
  3. 【請求項3】 前記配風通路は、前記エバポレータ(15)
    により冷却された空気をそのまま車室内に配風するフレ
    ッシュベントダクト(24)である請求項1に記載の自動車
    用空気調和装置。
  4. 【請求項4】 前記ユニットケース(12)は、前記ヒータ
    コア(13)とエバポレータ(15)との間に、該エバポレータ
    (15)を流通した空気をヒータコア(13)側と該ヒータコア
    (13)をバイパスするバイパス通路(17)側に分岐するエア
    ーミックスドア(16)を有し、前記フレッシュベントダク
    ト(24)の一部を前記バイパス通路(17)としたことを特徴
    とする請求項3に記載の自動車用空気調和装置。
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US6796368B1 (en) * 1997-08-11 2004-09-28 Denso Corporation Air conditioning apparatus for vehicle

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