JPH1148751A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JPH1148751A
JPH1148751A JP20692097A JP20692097A JPH1148751A JP H1148751 A JPH1148751 A JP H1148751A JP 20692097 A JP20692097 A JP 20692097A JP 20692097 A JP20692097 A JP 20692097A JP H1148751 A JPH1148751 A JP H1148751A
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JP
Japan
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air
outlet
casing
defroster
guide plate
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Withdrawn
Application number
JP20692097A
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English (en)
Inventor
Masao Sawada
正夫 沢田
Takahide Yamamoto
隆英 山本
Shigehiro Hashizume
慈洋 橋詰
Goro Otsubo
五郎 大坪
Hideto Noyama
英人 野山
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両用空調装置において、デフロスタ側吹出
口等の所定吹出口から温風等を吹き出す場合、その温度
および風量を容易に調整すること。 【解決手段】 上流側に配された空気の導入口24と該
導入口からの空気を車室内の複数箇所にそれぞれ供給す
るための複数の吹出口25とを設けたケーシング21を
備えてなる車両用空調装置において、前記ケーシングに
は、先端部をケーシング内の中間部分に配してケーシン
グを部分的に仕切るとともにその正面で前記空気を案内
する案内板部21cが設けられ、該案内板部の案内方向
には前記複数の吹出口のうち第1の吹出口25aが配さ
れるとともに、案内板部の背面側には第2の吹出口が配
され、該案内板部の正面には、前記空気の一部を流入さ
せて軸線方向に送出する誘導筒部Uが設けられ、該誘導
筒部は、前記第1の吹出口に向けて前記案内板部の先端
部から突出して設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車両に
設置され車室内における冷房および暖房等の空気調和を
行う車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用空調装置は、例えば、図6
に示すように、上流側に内外気を吸入する吸入口1およ
び下流側に吸入空気を車室内の複数箇所にそれぞれ供給
する複数の吹出口2が形成されるとともに内部に空気流
路3が形成されるケーシング4と、該ケーシング4内の
上流側に配されたブロアファン5と、ブロアファン5の
下流側に配されたエバポレータ6と、該エバポレータ6
の下流側に配されたヒータ7とを備えている。
【0003】前記ケーシング4の吸入口1は、外気を導
入する外気吸入口1aと、車室内循環内気を導入する内
気吸入口1bとからなり、外気吸入口1aおよび内気吸
入口1bの間には、外気吸入口1aまたは内気吸入口1
bのいずれか一方を開口させ外気と内気との切り換えを
行う内外気切換ダンパ8が設けられている。また、ケー
シング4の吹出口2は、ケーシング4上部に形成され車
室内の前面窓等に空気を吹きつけて曇り等を防ぐデフロ
スタ側吹出口2aと、ダッシュボード前面等から空気を
吹き出させるフェイス側吹出口2bと、ケーシング4下
部に形成され車室下部から空気を供給するダクト9に接
続されるフット側吹出口2cとを備えている。
【0004】前記デフロスタ側吹出口2a、フェイス側
吹出口2bおよびフット側吹出口2cには、それぞれの
開口面積を調整するデフロスタ側ダンパ10、フェイス
側ダンパ11およびフット側ダンパ12が設けられてい
る。前記ブロアファン5は、内外気を外気吸入口1aま
たは内気吸入口1bから吸引してケーシング4内に導入
するものであり、図示しない電動モータに接続されてい
る。
【0005】前記エバポレータ6は、冷媒配管で圧縮機
(図示せず)に接続され、圧縮機作動時には吸入口1か
ら導入された空気を通過させて冷風にするものである。
また、前記ヒータ7は、温水配管で車両に搭載されたエ
ンジン(図示せず)に接続され、該エンジンの冷却水が
内部に流通されており、通過する空気を温風にするもの
である。
【0006】さらに、ヒータ7の上流側近傍には、ケー
シング4に軸支されたエアミックスダンパ13が揺動可
能に設けられ、該エアミックスダンパ13は、揺動位置
によってヒータ7の上流側表面7aを完全に覆ってヒー
タ7内への空気の流通を止める状態から上流側表面7a
を全開にするとともに空気をヒータ7に誘導する状態ま
で調整可能とされている。
【0007】次に、上記従来の車両用空調装置における
車室内への送風方法について説明する。
【0008】まず、ブロアファン5を駆動することによ
り、外気または内気が外気吸入口1aまたは内気吸入口
1bからケーシング4内に導入され空気流路3を下流側
へと送られる。導入された空気は、次にエバポレータ6
のフィン間を通過することによりエバポレータ6のチュ
ーブ内に流通する冷媒と熱交換することによって冷風と
され、下流側のヒータ7側へと送られる。
【0009】このとき、エアミックスダンパ13がヒー
タ7の上流側表面7aを完全に覆った状態に設定されて
いるときは、空気はヒータ7を通過せずにエアミックス
ダンパ13上方側の空気流路3に誘導されて送風され
る。また、エアミックスダンパ13がヒータ7の上流側
表面7aを全開にする状態に設定されているときは、空
気はヒータ7のフィン間を通過してヒータ7のチューブ
内に流通する高温状態の冷却水と熱交換して温風とされ
送風される。
【0010】さらに、これらの状態の中間位置にエアミ
ックスダンパ13が配されている場合には、空気はエア
ミックスダンパ13の上方側および下方側にそれぞれ分
離されて送風され、下方側に誘導された空気はヒータ7
によって温風とされるとともに、上方側に誘導された空
気は冷風のまま送風される。これらの冷風および温風が
エアミックスダンパ13の下流側で合流することによ
り、両空気の割合に応じた温度の混合空気となって下流
側に送られる。
【0011】したがって、エアミックスダンパ13の揺
動位置によって、下流側に送風する空気の温度調整が行
われる。この後、冷風、温風またはこれらの混合空気
は、開口状態とされた各吹出口2に誘導されて車室内の
各箇所に所定の風量で吹き出されることにより、車室内
の空気調和が行われる。
【0012】例えば、混合空気をデフロスタ側吹出口2
aおよびフット側吹出口2cから送風する場合(デフロ
スタ/フットモード)には、エアミックスダンパ13を
所定の中間位置まで揺動させ、エアミックスダンパ13
の上方側には冷風を、下方側には温風を分離して送るよ
うに設定するとともに、デフロスタ側ダンパ10および
フット側ダンパ12を揺動させてデフロスタ側吹出口2
aおよびフット側吹出口2cを開口状態とする。このと
き、他の吹出口を各ダンパで閉塞状態とすることによ
り、エアミックスダンパ13で分離された冷風および温
風は混合空気として、選択的にデフロスタ側吹出口2a
およびフット側吹出口2cから吹き出される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の車両用空調装置には、以下のような課題が残されて
いる。すなわち、混合空気や温風をデフロスタ側吹出口
2aおよびフット側吹出口2cから送風させる場合(デ
フロスタ/フットモード)に、空気流路3の下方側を温
風が主に流通し、特に流速が低いと温風が底面に沿って
流れ易い性質を有することにより、底面側に配されたフ
ット側吹出口2cに多くの温風が流れ込み、ケーシング
4上部に配されたデフロスタ側吹出口2aへ流れ難いと
いう問題があった。したがって、デフロスタ側吹出口2
aおよびフット側吹出口2cから吹き出される空気に温
度差が生じ、デフロスタ側吹出口2aから吹き出す空気
温度が低くなってしまっていた。また、混合空気や温風
をフェイス側吹出口2bおよびフット側吹出口2cから
送風させる場合(フェイス/フットモード)でも、上記
と同様に、フェイス側吹出口2bがケーシング4内の上
方に配されているために、温風の風量が少なく、多くの
温風が底面側のフット側吹出口2cに流れ込んでしまう
不都合が生じていた。
【0014】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、デフロスタ側吹出口等の所定吹出口から温風等を
吹き出させる際にその風量および温度を容易に調整する
ことができる車両用空調装置を提供することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために以下の構成を採用した。すなわち、本発明
に係る車両用空調装置では、上流側に配された空気の導
入口と該導入口からの空気を車室内の複数箇所にそれぞ
れ供給するための複数の吹出口とを設けたケーシングを
備えてなる車両用空調装置において、前記ケーシングに
は、先端部をケーシング内の中間部分に配してケーシン
グを部分的に仕切るとともにその正面で前記空気を案内
する案内板部が設けられ、該案内板部の案内方向には前
記複数の吹出口のうち第1の吹出口が配されるととも
に、案内板部の背面側には第2の吹出口が配され、該案
内板部の正面には、前記空気の一部を流入させて軸線方
向に送出する誘導筒部が設けられ、該誘導筒部は、前記
第1の吹出口に向けて前記案内板部の先端部から突出し
て設けられている技術が採用される。
【0016】この車両用空調装置では、案内板部の正面
に、空気の一部を流入させて軸線方向に送出する誘導筒
部が設けられ、該誘導筒部は、第1の吹出口に向けて案
内板部の先端部から突出して設けられているので、案内
板部の正面に沿って流れる空気の一部が誘導筒部内を通
ることにより、第1の吹出口に向けて送出され、部分的
に第1の吹出口へと強制的に誘導され、他の空気は第2
の吹出口へも流れる。
【0017】また、前記案内板部の上流側に配され通過
する空気を温風にするヒータを前記ケーシング内に備
え、前記第1の吹出口は、デフロスタ側吹出口またはフ
ェイス側吹出口とされ、前記第2の吹出口は、フット側
吹出口とされている技術が採用される。
【0018】この車両用空調装置では、案内板部の上流
側に配され通過する空気を温風にするヒータをケーシン
グ内に備え、第1の吹出口は、デフロスタ側吹出口また
はフェイス側吹出口とされ、第2の吹出口は、フット側
吹出口とされているので、案内板部の正面に沿って流れ
る温風の一部が誘導筒部内を通ることにより、デフロス
タ側吹出口またはフェイス側吹出口へと強制的に誘導さ
れ、他の温風はフット側吹出口にも流れる。すなわち、
フット側吹出口へも温風を送り込りながら、一定の温風
を強制的にデフロスタ側吹出口またはフェイス側吹出口
へ送り込むことができ、これら吹出口において一定の温
風の風量が確保される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る車両用空調装
置の一実施形態を図1から図4を参照しながら説明す
る。これらの図にあって、符号21はケーシング、22
はエバポレータ、23はヒータを示している。
【0020】本実施形態の車両用空調装置は、図1およ
び図2に示すように、上流側に配されたケーシング上流
部21Aと下流側に配されたケーシング下流部21Bと
から構成されるケーシング21と、ケーシング上流部2
1Aに設置されたエバポレータ22と、ケーシング下流
部21B、すなわちエバポレータ22の下流側に設置さ
れたヒータ23とを備えている。
【0021】前記ケーシング上流部21Aには、上流側
に配され従来と同様にブロアファン(図示せず)よって
吸入された空気を導入する導入口24が形成され、該導
入口24にエバポレータ22が立設されている。前記ケ
ーシング下流部21Bには、エバポレータ22側の下部
に傾斜状態にヒータ23が配され、導入口24からエバ
ポレータ22を介して導入された空気を車室内の複数箇
所にそれぞれ供給するための複数の吹出口25が形成さ
れている。
【0022】なお、ケーシング上流部21Aの導入口2
4には、従来と同様に、外気吸入口(図示せず)および
内気吸入口(図示せず)が形成されブロアファン(図示
せず)が設置されたブロア側ケーシング(図示せず)に
接続され、ブロアファンで吸入した内外気を導入口24
へ圧送するように設定されている。また、ケーシング2
1は、ケーシング上流部21Aとケーシング下流部21
Bとに分割可能とされ、個別に成形されている。
【0023】前記ケーシング上流部21Aには、ケーシ
ング下流部21Bとの接続部分に上方開口部26と下方
開口部27が上下に形成され、上方開口部26と下方開
口部27との間には回転軸28aが軸支され上下に揺動
可能なエアミックスダンパ28が設けられている。該エ
アミックスダンパ28は、完全に下方に揺動された状態
で下方開口部27を閉塞し、完全に上方に揺動された状
態で上方開口部26を閉塞するように設定されている。
【0024】前記ケーシング下流部21Bは、上部に配
された上壁部21aと、両側に配された2つの側壁部2
1bと、両側壁部21b間に形成された内壁部(案内板
部)21cと、下部に配された下壁部21dと、内壁部
21cの車室側を間隔を空けて覆いフット側空気流路F
を内壁部21cおよび側壁部21bとの間に形成するカ
バー部29とから構成されている。前記上壁部21a、
側壁部21bおよび内壁部21cは、一体に成形された
ものであるとともに、カバー部29はこれらと別個に成
形され、交換可能に組み合わされるものである。
【0025】前記上壁部21aには、上方開口部26の
下流側上部かつヒータ23の上方に配されたデフロスタ
側吹出口(第1の吹出口)25aと、該デフロスタ側吹
出口25aより車室側に配されたフェイス側吹出口(第
1の吹出口)25bとが形成されている。すなわち、エ
アミックスダンパ28によって、上方開口部26が開口
状態とされた場合には、ケーシング21内の上部におい
てデフロスタ側吹出口25aの側方から冷風をデフロス
タ側吹出口25aおよびフェイス側吹出口25bへ送る
冷風流路Cが、エバポレータ22に接続するように形成
される。
【0026】また、前記内壁部21cは、先端部をケー
シング21内の中間部分に配してケーシング21を部分
的に仕切るとともに、下壁部21dからデフロスタ側吹
出口25aに向けて斜め上方に延在して配されている。
さらに、内壁部21cとヒータ23との間には、ケーシ
ング21内の下部におけるヒータ23からの温風をデフ
ロスタ側吹出口25aにその下方から送る温風流路H
が、ヒータ23に接続するように形成される。そして、
内壁部21cの上端部と上壁部21aの車室側端部との
間には、フェイス側吹出口25bの下方に配されたフッ
ト側流通口30が形成されている。さらに、内壁部21
cの上部には、内壁部21cの両側を貫通するとともに
フット側空気流路Fに連通する内壁連通口31が形成さ
れている。
【0027】また、内壁部21cの上部かつヒータ23
側には、上下に延在した温風誘導筒部Uが複数間隔を空
けて設けられている。これら温風誘導筒部Uは、デフロ
スタ側吹出口25aおよびフェイス側吹出口25bに向
けて内壁部21cの先端部から突出して設けられてい
る。すなわち、温風誘導筒部Uは、内部を温風流路Hの
一部として、ヒータ23からの温風を下方から流通させ
て上方へと誘導する機能を有し、デフロスタ側吹出口2
5aやフェイス側吹出口25bへ温風を部分的に誘導す
るためのものである。
【0028】さらに、温風誘導筒部Uについて詳述する
と、図4に示すように、温風誘導筒部Uは、断面U字状
の部材100を内壁部21cのヒータ23側の面に設け
たものであり、その上端開口部100aは、冷風流路C
の上流側(エバポレータ22側)に向けて開口するよう
に斜めに形成されるとともに、その反対側(車室側)も
開口するように形成され、温風誘導筒部Uが冷風流路C
を流れる冷風の妨げにならないように設定されている。
なお、温風誘導筒部Uの流路断面積、設置数および設置
間隔は、温風の風量等により適宜設定される。
【0029】前記側壁部21bには、車室内の前席側底
部から吹き出すダクトに接続されるフロント用フット側
吹出口25cが内壁部21cより車室側に形成される。
また、前記カバー部29には、車室内の後席側底部から
吹き出すダクトに接続されるリア用フット側吹出口25
dが下部に突出状態に形成されている。
【0030】さらに、カバー部29の内面には、上部か
ら下部に亙って内壁部21c側に突出した板状の仕切部
29aが複数形成されている。これら仕切部29aは、
フロント用フット側吹出口(第2の吹出口)25cおよ
びリア用フット側吹出口(第2の吹出口)25dに対応
してフット側空気流路Fをフロント用空気流路F1およ
びリア用空気流路F2の複数に分割するものであり、こ
れら吹出口へ空気を個別に誘導するためのものである。
【0031】前記デフロスタ側吹出口25aには、その
開口面積を別々に調整可能なデフロスタ側ダンパ32と
サブダンパ33とが設けられている。前記デフロスタ側
ダンパ32は、サブダンパ33の下流側に配されデフロ
スタ側吹出口25aの開口縁上流側に軸支された回転軸
32aを中心に上下に揺動可能とされ、揺動位置によっ
てデフロスタ側吹出口25aの開口面積が調整される。
【0032】特に、デフロスタ側ダンパ32が上方に完
全に揺動された状態では、デフロスタ側吹出口25aを
閉塞状態とし、下方に完全に揺動された状態、すなわち
ケーシング下流部21Bに内方に突出して形成されたス
トッパ部34に当接した状態では、デフロスタ側吹出口
25aを開口状態とする。
【0033】したがって、デフロスタ側ダンパ32は、
開口状態でケーシング下流部21Bの内方に突出して冷
風流路Cを遮り、該冷風流路Cを流れる冷風を下方側に
誘導し、その進路変更を行う機能を有している。
【0034】前記サブダンパ33は、デフロスタ側吹出
口25aを横切る回転軸33aを中心に回転可能に配さ
れ、デフロスタ側ダンパ32が閉塞状態の位置にある場
合は、デフロスタ側吹出口25aの開口面とほぼ平行状
態とされ、デフロスタ側ダンパ32が開口状態の位置に
ある場合のみに回転するように設定されている。すなわ
ち、サブダンパ33は、デフロスタ側ダンパ32の補助
ダンパとして機能する。
【0035】なお、サブダンパ33は、デフロスタ側吹
出口25aの開口面とほぼ平行状態でも、デフロスタ側
吹出口25aを完全に閉塞せず、所定の隙間が生じる面
積に設定されている。したがって、デフロスタ側ダンパ
32が開口状態にある場合に、サブダンパ33が上記平
行状態とされても、デフロスタ側吹出口25aから内部
の空気が前記隙間を介して所定量吹き出すように設定さ
れている。
【0036】前記フェイス側吹出口25bには、その開
口面積を調整可能なフェイス側ダンパ35が設けられて
いる。該フェイス側ダンパ35は、フェイス側吹出口2
5bの開口縁下流側に軸支された回転軸35aを中心に
上下に揺動可能とされ、揺動位置によってフェイス側吹
出口25bの開口面積が調整される。
【0037】特に、フェイス側ダンパ35が上方に完全
に揺動された状態では、フェイス側吹出口25bを閉塞
状態とし、下方に完全に揺動された状態、すなわちフッ
ト側流通口30の開口縁に当接した状態では、フェイス
側吹出口25bを開口状態とする。したがって、フェイ
ス側ダンパ35は、フェイス側吹出口25bの開閉と同
時にフット側流通口30の開閉をも行い、フット側流通
口30の開口面積を調整することができる。
【0038】前記内壁連通口31には、その開口面積を
調整可能な連通口側ダンパ36が設けられている。該連
通口側ダンパ36は、内壁連通口31のカバー部29側
における開口縁上端に軸支された回転軸36aを中心に
上下に揺動可能とされ、揺動位置によって内壁連通口3
1の開口面積が調整される。特に、内壁連通口31が上
方に完全に揺動された状態では、フット側空気流路F内
方に突出してその流路断面積を狭めるとともに内壁連通
口31を開口状態とし、下方に完全に揺動された状態、
すなわち内壁連通口31の開口縁に当接した状態では、
内壁連通口31を閉塞状態とする。
【0039】内壁部21cの中間部には、フット側空気
流路Fの流路断面積を調整可能なフット側ダンパ37が
設けられている。該フット側ダンパ37は、内壁部21
cのカバー部29側におけるフロント用フット側吹出口
25cより上方に軸支された回転軸37aを中心に上下
に揺動可能とされ、揺動位置によってフット側空気流路
Fの流路断面積が調整される。特に、フット側ダンパ3
7が上方に完全に揺動された状態、すなわち内壁部21
cに当接した状態では、フット側空気流路Fの流路断面
積が最大となり、下方に完全に揺動された状態、すなわ
ちカバー部29に当接した状態では、フット側空気流路
Fをほぼ塞いだ状態とする。
【0040】前記ケーシング上流部21Aの一側面に
は、収納されたエバポレータ22の冷媒配管22a、2
2bが挿通される配管用挿通孔39Aが形成されてい
る。また、前記側壁部21bの一方には、ヒータ23が
差し込まれて支持されるヒータ支持孔39Bが形成され
ている。そして、ケーシング上流部21Aの一側面に
は、前記配管用挿通孔39Aおよびヒータ支持孔39B
を覆うように側面カバー40が取り付けられている。
【0041】ケーシング上流部21Aの一側面および側
面カバー40には、図3に示すように、互いの当接面に
対向状態の2対の半円状凹部41a、41bおよび一対
の膨張弁用凹部41cが形成されている。これら半円状
凹部41a、41bおよび膨張弁用凹部41cは、組み
合わされた状態で、ヒータ23に接続された温水配管2
3a、23bおよびエバポレータ22に接続された膨張
弁22cをそれぞれ挿通させる貫通孔となる。
【0042】さらに、半円状凹部41a、41bは、温
水配管23a、23bを両側から挟持するようにこれら
配管の径に対応した半径に設定されているとともに、膨
張弁用凹部41cは、膨張弁22cを両側から挟持する
ように膨張弁22cの外径に対応した形状に設定されて
いる。すなわち、半円状凹部41a、41bおよび膨張
弁用凹部41cは、温水配管23a、23bおよび膨張
弁22cを支持することにより、冷却水(温水)および
冷媒の流動や車両自体の振動による温水配管23a、2
3bおよび膨張弁22cの振動を抑える役目をする。
【0043】次に、一実施形態の車両用空調装置におけ
る車室内への送風方法について、〔デフロスタ/フット
モード〕および〔フェイス/フットモード〕の場合に分
けて図1および図5を参照しながら説明する。
【0044】〔デフロスタ/フットモード〕デフロスタ
側吹出口25a、フロント用フット側吹出口25cおよ
びリア用フット側吹出口25dから混合空気を吹き出さ
せる場合(デフロスタ/フットモード)では、図1に示
すように、エバポレータ22を通過した冷風がエアミッ
クスダンパ28の上下に分離するように、エアミックス
ダンパ28が所定の揺動位置に設定されるとともに、デ
フロスタ側ダンパ32およびサブダンパ33が、デフロ
スタ側吹出口25aが開口状態となる揺動位置および回
転位置にそれぞれ設定される。
【0045】また、フェイス側ダンパ35および連通口
側ダンパ36は、フェイス側吹出口25bおよび内壁連
通口31をそれぞれ閉塞状態にする揺動位置に設定さ
れ、また、フット側ダンパ37は、フット側空気流路F
の流路断面積を最大にする揺動位置に設定される。
【0046】この状態では、エアミックスダンパ28の
上方、すなわち冷風流路Cを流れる冷風は、内方に突出
したデフロスタ側ダンパ32によって一端下方へと誘導
された後、デフロスタ側吹出口25aへ送られる。一
方、エアミックスダンパ28の下方を流れる冷風は、ヒ
ータ23を通過して温風となり、内壁部21cの正面に
沿った温風流路Hによってデフロスタ側吹出口25aの
下方から上方へと誘導され、一部は温風誘導筒部Uを通
って上方の冷風流路Cを流れる冷風と合流して混合空気
となってデフロスタ側吹出口25aから吹き出される。
【0047】また、温風誘導筒部Uを通らずに内壁部2
1cに沿って流れる温風は、一部は案内方向にあるデフ
ロスタ側吹出口25aへ流れ、他の温風は、壁沿いに流
れ易い特性のために、内壁部21cの正面から背面へ先
端部で折り返すように進路を変えてフット側空気流路F
へと流れていき、冷風と合流して混合空気としてフロン
ト用フット側吹出口25cおよびリア用フット側吹出口
25dから吹き出される。
【0048】すなわち、本実施形態における車両用空調
装置では、内壁部21cの正面に、温風の一部を流入さ
せて軸線方向に送出する温風誘導筒部Uが設けられ、該
温風誘導筒部Uは、デフロスタ側吹出口25aに向けて
内壁部21cの先端部から突出して設けられているの
で、内壁部21cの正面に沿って流れる温風の一部が温
風誘導筒部U内を通ることにより、デフロスタ側吹出口
25aに向けて送出され、部分的にデフロスタ側吹出口
25aへと強制的に誘導され、他の温風はフロント用フ
ット側吹出口25cおよびリア用フット側吹出口25d
へも流れる。
【0049】したがって、フロント用フット側吹出口2
5cおよびリア用フット側吹出口25dへも温風を送り
込みながら、一定の温風を強制的にデフロスタ側吹出口
25aへ送り込むことができ、デフロスタ側吹出口25
aにおいて一定の温風の風量が確保され、吹き出される
冷風との混合空気における温風の割合を容易に増加・調
整することができる。
【0050】〔フェイス/フットモード〕フェイス側吹
出口25b、フロント用フット側吹出口25cおよびリ
ア用フット側吹出口25dから混合空気を吹き出させる
場合(フェイス/フットモード)では、図5に示すよう
に、デフロスタ側ダンパ32およびサブダンパ33がデ
フロスタ側吹出口25aを閉塞状態にする揺動位置に設
定されているとともに、フェイス側ダンパ35がフット
側吹出口25bおよびフット側流通口30を開口状態と
する所定の揺動位置(温風誘導筒部Uの先端近傍)に設
定される点でデフロスタ/フットモードと異なってい
る。
【0051】すなわち、デフロスタ/フットモードで
は、デフロスタ側吹出口25aからも混合空気が吹き出
されるのに対し、フェイス/フットモードでは、デフロ
スタ側吹出口25aではなくフェイス側吹出口25bか
ら混合空気が吹き出すように設定される。
【0052】したがって、内壁部21cの正面に沿って
下方から流れる温風の一部は、温風誘導筒部Uを通って
フェイス側吹出口25bに向けて送出され、一定の温風
を強制的にフェイス側吹出口25bへ送り込むことがで
き、フェイス側吹出口25bにおいて一定の温風の風量
が確保され、吹き出される冷風との混合空気における温
風の割合を容易に増加・調整することができる。
【0053】なお、本発明は、次のような実施形態をも
含むものである。 (1)内壁部21cの正面に沿って流れる空気を温風と
したが、冷風としても構わない。この場合、冷風誘導筒
部を所定の吹出口に向けて内壁部の先端部に突出状態に
設けることにより、冷風の一部を所定の吹出口に強制的
に誘導することができる。
【0054】(2)上記実施形態では、デフロスタ/フ
ットモードおよびフェイス/フットモードにおける各ダ
ンパの状態を説明したが、他のモード(例えば、フェイ
ス側吹出口から主に空気を吹き出させるフェイスモー
ド)においても各ダンパの揺動位置が適宜設定される。 (3)温風誘導筒部Uの流路断面形状を略半円状とした
が、他の形状にしても構わない。また、温風誘導筒部U
の長さおよび突出量も、各吹出口への風量やケーシング
形状等によって適宜設定される。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果を奏する。 (1)本発明に係る車両用空調装置では、案内板部の正
面に、空気の一部を流入させて軸線方向に送出する誘導
筒部が設けられ、該誘導筒部は、第1の吹出口に向けて
案内板部の先端部から突出して設けられているので、案
内板部の正面に沿って流れる空気の一部が誘導筒部内を
通ることにより、部分的に第1の吹出口へと強制的に誘
導することができるとともに、他の空気を第2の吹出口
へも流すことができる。したがって、案内板部で案内さ
れる一定の空気を強制的に第1の吹出口へ送り込むこと
ができ、第1の吹出口において一定の風量が確保され、
他の方向からの空気との混合割合を制御して混合空気の
風量および温度を容易に調整することができる。
【0056】(2)また、案内板部の上流側に配され通
過する空気を温風にするヒータをケーシング内に備え、
第1の吹出口は、デフロスタ側吹出口またはフェイス側
吹出口とされ、第2の吹出口は、フット側吹出口とされ
ているので、案内板部の正面に沿って流れる温風の一部
が誘導筒部内を通ることにより、デフロスタ側吹出口ま
たはフェイス側吹出口へと強制的に誘導することがで
き、他の温風をフット側吹出口にも流すことができる。
すなわち、フット側吹出口へも温風を送り込みながら、
一定の温風を強制的にデフロスタ側吹出口またはフェイ
ス側吹出口へ送り込むことができ、これら吹出口におい
て一定の温風の風量を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る車両用空調装置の一実施形態に
おけるデフロスタ/フットモードを示す断面図である。
【図2】 本発明に係る車両用空調装置の一実施形態を
示す分解斜視図である。
【図3】 本発明に係る車両用空調装置の一実施形態を
示す要部背面図である。
【図4】 本発明に係る車両用空調装置の一実施形態に
おける温風誘導筒部を示す要部斜視図である。
【図5】 本発明に係る車両用空調装置の一実施形態に
おけるフェイス/フットモードを示す断面図である。
【図6】 本発明に係る車両用空調装置の従来例を示す
断面図である。
【符号の説明】
21 ケーシング 21A ケーシング上流部 21B ケーシング下流部 21c 内壁部(案内板部) 22 エバポレータ 23 ヒータ 24 導入口 25 吹出口 25a デフロスタ側吹出口 25b フェイス側吹出口 25c フロント用フット側吹出口 25d リア用フット側吹出口 U 温風誘導筒部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋詰 慈洋 愛知県西春日井郡西枇杷島町字旭町3丁目 1番地 三菱重工業株式会社エアコン製作 所内 (72)発明者 大坪 五郎 愛知県西春日井郡西枇杷島町字旭町3丁目 1番地 三菱重工業株式会社エアコン製作 所内 (72)発明者 野山 英人 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱重工業株式会社名古屋研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上流側に配された空気の導入口と該導入
    口からの空気を車室内の複数箇所にそれぞれ供給するた
    めの複数の吹出口とを設けたケーシングを備えてなる車
    両用空調装置において、 前記ケーシングには、先端部をケーシング内の中間部分
    に配してケーシングを部分的に仕切るとともにその正面
    で前記空気を案内する案内板部が設けられ、 該案内板部の案内方向には前記複数の吹出口のうち第1
    の吹出口が配されるとともに、案内板部の背面側には第
    2の吹出口が配され、 該案内板部の正面には、前記空気の一部を流入させて軸
    線方向に送出する誘導筒部が設けられ、 該誘導筒部は、前記第1の吹出口に向けて前記案内板部
    の先端部から突出して設けられていることを特徴とする
    車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両用空調装置におい
    て、 前記案内板部の上流側に配され通過する空気を温風にす
    るヒータを前記ケーシング内に備え、 前記第1の吹出口は、デフロスタ側吹出口またはフェイ
    ス側吹出口とされ、 前記第2の吹出口は、フット側吹出口とされていること
    を特徴とする車両用空調装置。
JP20692097A 1997-07-31 1997-07-31 車両用空調装置 Withdrawn JPH1148751A (ja)

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