JP3295962B2 - 2サイクルエンジン - Google Patents

2サイクルエンジン

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JP3295962B2 JP12473792A JP12473792A JP3295962B2 JP 3295962 B2 JP3295962 B2 JP 3295962B2 JP 12473792 A JP12473792 A JP 12473792A JP 12473792 A JP12473792 A JP 12473792A JP 3295962 B2 JP3295962 B2 JP 3295962B2
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    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/02Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ピストン打音の発生や
シリンダボア、ピストン等の摩耗を防止できるようにし
た2サイクルエンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】図6に示すような一般的な2サイクルエ
ンジンのシリンダボア100には、排気ポート101と
掃気ポート102、ならびに通気ポート103が設けら
れている。上記排気ポート101および掃気ポート10
2はシリンダボア100の中間部に開設され、通気ポー
ト103はシリンダスカート104に穿設される。
【0003】掃気ポート102および通気ポート103
は、排気ポート101が開設された側を除く3方向に設
けられることが多く、図6には示していないが、シリン
ダボア100の手前面および後方面にも設けられてい
る。この関係上、図6のようにシリンダボア100が傾
斜もしくは水平に設置されている場合には、排気ポート
101と、図示された掃気ポート102および通気ポー
ト103がシリンダボア中心線CLを挟んで鉛直方向に
対向配置される。
【0004】このようなシリンダボア100にはピスト
ン105が摺動自在に挿入され、このピストン105の
往復により前記各ポート101,102,103が開閉
されてシリンダボア100内のガス交換がなされる。ピ
ストン105の頭部周囲には、シリンダボア100とピ
ストン105間の気密を保つトップピストンリング10
6とボトムピストンリング107が環装されている。な
お108は、図示しないコンロッドにピストン105を
連結させるピストンピンである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ピスト
ン105の重心Gは、一般にピストンピン108よりも
頭部側に位置しているため、車両用エンジン等のように
ピストンピン108とクランクシャフト(非図示)の軸
方向が水平である場合には、傾斜したシリンダボア10
0内において重力の作用によりピストン105の頭部側
が下がり、ピストンスカート109側が上がる傾向とな
る。このため、ピストン105が排気ポート101と通
気ポート103の双方にさし掛かる位置に来た時、ピス
トン105の頭部が排気ポート101内に、ピストンス
カート109のエッジが通気ポート103内にそれぞれ
落ち込み、ピストン105が僅かに傾斜する(図6では
ピストン105の傾斜をオーバーに表現している)。
【0006】その後、ピストン105が例えば上死点側
に移動すると、トップピストンリング106が排気ポー
ト101の上死点側エッジ101aに乗り上げ、ピスト
ン105の傾斜が立て直される。また、ピストン105
が下死点側に移動すると、ピストンスカート109のエ
ッジが通気ポート103の下死点側エッジ103aに乗
り上げてピストン105の傾斜が立て直される。
【0007】しかしながら、上述した状況ではピストン
105の傾斜が急激に立て直されるため、その反動でピ
ストン105の周面がシリンダボア100に打ち付けら
れ、不快なピストン打音を発生させるとともに、シリン
ダボア100およびピストン105の周面が偏摩耗する
おそれがあった。
【0008】しかも、トップピストンリング106およ
びピストンスカート109のエッジが、それぞれ排気ポ
ート101の上死点側エッジ101aおよび通気ポート
103の下死点側エッジ103aに引っ掛ることになる
ため、これらの部分の摩耗が促進され、同時に異音発生
の原因にもなっていた。
【0009】本発明は、このような問題を解決するため
になされたものであり、シリンダボアが傾斜していても
ピストン打音や他の異音を抑制できるとともに、シリン
ダボアおよびシリンダボアに設けられた各ポート部分、
ならびにらピストン、ピストンリングなどの摩耗を回避
することのできる2サイクルエンジンを提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る2サイクルエンジンは、クランクケー
スに対しシリンダボアが傾斜方向もしくは水平方向に延
びるように設置され、クランクシャフトとピストンピン
の軸方向が水平であるとともに、上記シリンダボアの中
間部に開設された排気ポートとシリンダスカートに穿設
された通気ポートとが上記シリンダボアの中心線を挟ん
で鉛直方向に対向配置され、シリンダボア内に配設され
るピストンはその頭部周囲にトップピストンリングとボ
トムピストンリングとを有して重心が上記ピストンピン
よりも頭部側に位置した2サイクルエンジンにおいて、
上記排気ポートの上死点側エッジから通気ポートの上死
点側エッジまでの長さを、上記トップピストンリングか
らピストンスカートエッジまでの長さ以上に設定し、排
気ポートの上死点側エッジに面取りを施すとともに、排
気ポートの下死点側エッジから通気ポートの下死点側エ
ッジまでの長さを、上記ボトムピストンリングからピス
トンスカートエッジまでの長さ以上に設定し、通気ポー
トの下死点側エッジまたはピストンスカートエッジの少
なくとも片方に面取りを施し、ピストンが排気ポートと
通気ポートの双方にさし掛る位置に来てピストンの頭部
が排気ポート内に、ピストンスカートエッジが通気ポー
ト内にそれぞれ落ち込んでピストンが傾斜しても、その
傾斜角が最小となった時点以降でトップピストンリング
とピストンスカートエッジがそれぞれ排気ポートの上死
点側エッジと通気ポートの下死点側エッジとに重なるよ
うにしたことを特徴とするものである。
【0011】
【作用】2サイクルエンジンを以上のように構成した場
合、ピストンが排気ポートと通気ポートの双方にさし掛
る位置に来て傾斜しても、この位置からピストンが上、
下死点方向に移動するに連れて上記傾斜の角度が徐々に
小さくなり、傾斜角が最小になった時点以降でトップピ
ストンリングおよびピストンスカートエッジがそれぞれ
上記排気ポートの上死点側エッジおよび通気ポートの下
死点側エッジに重なる。
【0012】したがって、ピストンの傾斜が急激に立て
直されることがなくなり、反動によるピストン打音およ
び異音の発生や、シリンダボア、ピストン周面、ピスト
ンリングおよび各ポート部分の摩耗が回避される。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明
する。
【0014】図1は、本発明に係る2サイクルエンジン
の縦断面図である。この2サイクルエンジン1のクラン
クケース2前面には、シリンダブロック3およびシリン
ダヘッド4が順に取り付けられている。上記シリンダブ
ロック3内にはシリンダボア5を構成するシリンダライ
ナ6が埋設され、このシリンダライナ6がシリンダブロ
ック3から延出する部分がシリンダスカート7となって
いる。また、シリンダヘッド4には上記シリンダボア5
に整合する燃焼室8が形成され、点火プラグ9が設けら
れている。
【0015】この2サイクルエンジン1は、例えばスク
ータ用のものであり、エンジンの高さを低くしてスクー
タの車体内スペースを確保する目的のため、前述したよ
うにシリンダブロック3およびシリンダヘッド4がクラ
ンクケース2の前面に設置されており、シリンダボア5
はクランクケース2に対しほぼ水平に近い角度で前方に
延びるように傾斜して設けられている。
【0016】クランクケース2内にはクランク室11が
画成され、クランクケース2上部には上記クランク室1
1を外部に連通させる吸気通路12が設けられており、
この吸気通路12内にリードバルブアッセンブリ13が
設置されている。また、吸気通路12の外部には図示し
ないキャブレタが設置される。
【0017】前記シリンダボア5の中間部には、排気ポ
ート14と掃気ポート15とが開設されており、排気ポ
ート14は下方に延びる排気通路16に、掃気ポート1
5は前記クランク室11に連通する掃気通路17にそれ
ぞれ繋っている。また、シリンダスカート7には通気ポ
ート18が穿設されている。この通気ポート18は、前
記吸気通路12からクランク室11内に導入される混合
気の流れがシリンダスカート7によって阻害されること
のないように設けられたものである。上記排気ポート1
4、並びに掃気ポート15および通気ポート18は、シ
リンダボア5の中心線CLを挟んで鉛直方向に対向配置
されている。なお、排気通路16には図示しない排気マ
フラが接続される。
【0018】クランク室11内にはクランクシャフト2
0が回転自在に軸支される一方、シリンダボア5内には
ピストン21が摺動自在に挿入されており、上記クラン
クシャフト20に偏心して設けられたクランクピン22
と、上記ピストン21に挿通されたピストンピン23と
がコンロッド24によって連結されている。クランクシ
ャフト20とピストンピン23の軸方向は共に水平であ
り、シリンダボア5内におけるピストン21の往復運動
がクランクシャフト20の回転運動に変換され、2サイ
クルエンジン1の出力となる。
【0019】また、ピストン21の頭部周囲にはトップ
ピストンリング25とボトムピストンリング26が環装
されており、シリンダボア5とピストン21間の気密が
保たれている。なお、ピストン21の重心はピストンピ
ン23よりも頭部側に位置している。
【0020】ピストン21がシリンダボア5内を上死点
側に移動すると、クランク室11内が負圧となるため前
記リードバルブアッセンブリ13が開弁し、キャブレタ
からの混合気がクランク室11内に充填される。この混
合気は、ピストン21が上死点を過ぎて下死点側に移動
することによって一次圧縮され、ピストン21の頭部が
掃気ポート15を開くと同時に掃気通路17を通って一
斉にシリンダボア5内に流入する。
【0021】シリンダボア5内に流入した混合気は、ピ
ストン21が再び上死点側に移動するに連れて二次圧縮
される。これと同時にクランク室11内が再び負圧とな
り、リードバルブアッセンブリ13が開弁して次の混合
気がクランク室11内に取り入れられる。そして、ピス
トン21が上死点付近に達すると点火プラグ9がスパー
クし、二次圧縮された混合気が燃焼室8内で爆発、膨張
してピストン21を下死点側に押圧する。このときの押
圧力が2サイクルエンジン1の出力となるとともに、前
記一次圧縮を行なうための圧縮力となる。
【0022】上記爆発、膨張によってピストン21が下
死点側に移動すると、先ず排気ポート14が開かれ、次
に掃気ポート15が開かれる。このため、シリンダボア
5内の膨張ガスが排気ポート14からある程度まで排出
されたとき、掃気ポートから一次圧縮された混合気が勢
い良くシリンダボア5内に吹き込まれ、残る膨張ガスを
排気通路16へ押し出す。
【0023】以上のような行程を繰り返し、2サイクル
エンジン1は作動する。
【0024】さて本発明では、排気ポート14の上死点
側エッジ14aから通気ポート18の上死点側エッジ1
8aまでの長さCを、ピストン21のトップピストン
リング25からピストンスカートエッジ21aまでの長
さP以上に設定するとともに、図1中のII部を拡大
した図2に示すように、排気ポート14の上死点側エッ
ジ14aにシリンダボア中心線CLに対し鋭角な面取り
27を施している。
【0025】また、排気ポート14の下死点側エッジ1
4bから通気ポート18の下死点側エッジ18bまでの
長さCを、ピストン21のボトムピストンリング26
からピストンスカートエッジ21aまでの長さP以上
に設定するとともに、図1中のIII部を拡大した図3
に示すように、通気ポート18の下死点側エッジ18b
またはピストンスカートエッジ21aの少なくとも片方
に、シリンダボア中心線CLに対し鋭角な面取り28あ
るいは29を施している。ここで鋭角とは、好ましくは
45°以下であることをいう。
【0026】次に、本発明の作用および効果について説
明する。図1に示すように、ピストン21が排気ポート
14と通気ポート18の双方にさし掛かる位置にある
時、前述したピストン重心の関係でピストン21の頭部
が排気ポート14内に、ピストンスカートエッジ21a
が通気ポート18内にそれぞれ落ち込み、ピストン21
は図6に示すピストン105と同じく僅かに傾斜する。
【0027】図4に示すようにピストン21が上死点側
に移動している時、上記傾斜角は徐々に小さくなり、ピ
ストンスカートエッジ21aが通気ポート18の上死点
側エッジ18aに一致した時点でピストン21の傾斜が
最小となり、C≧Pであることから、この時点と同
時もしくは直後にトップピストンリング25が排気ポー
ト14の上死点側エッジ14aに重なる。このため、ト
ップピストンリング25が排気ポート14の上死点側エ
ッジ14aに重なった時点でピストン21の傾斜が急激
に立て直されることがなくなり、反動によるピストン打
音の発生やシリンダボア5およびピストン21周面の偏
摩耗を効果的に抑制することができる。
【0028】また、前記面取り27が施されているた
め、トップピストンリング25が排気ポート14の上死
点側エッジ14aに引っ掛かることなくスムーズに重な
ることができ、これらの部分の摩耗や異音の発生が一層
有効に回避される。
【0029】一方、図5に示すようにピストン21が下
死点側に移動している時もピストン21の傾斜は徐々に
小さくなり、ボトムピストンリング26が排気ポート1
4の下死点側エッジ14bに一致した時点でピストン2
1の傾斜が最小となり、C≧Pであることから、こ
の時点と同時もしくは直後にピストンスカートエッジ2
1aが通気ポート18の下死点側エッジ18bに重な
る。このため、ピストンスカートエッジ21aが通気ポ
ート18の下死点側エッジ18bに重なった時点でピス
トン21の傾斜が急激に立て直されることがなくなり、
やはりピストン打音の発生やシリンダボア5およびピス
トン21周面の偏摩耗が抑制される。
【0030】また、前記面取り28または29の少なく
とも片方が施されているため、ピストンスカートエッジ
21aが通気ポート18の下死点側エッジ18bに引っ
掛かることなくスムーズに重なることができ、摩耗や異
音の発生が回避される。
【0031】なお、通気ポート18の形状が本実施例に
示すように穴形ではなく、シリンダスカート7に切り欠
き状に設けられている場合は、図1に示す寸法CをP
以上に設定し、前記面取り27を施すだけでもピスト
ン打音や摩耗等の回避に有効である。また、本発明はシ
リンダボア5が直立あるいはほぼ直立した2サイクルエ
ンジンに適用しても良い効果が得られる。
【0032】ところで、本発明を適用した場合でも、シ
リンダブロック3およびピストン21の製造工程は従来
と同一であり、コストアップの懸念はない。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る2サ
イクルエンジンは、シリンダボアに開設された排気ポー
トの上死点側エッジから通気ポートの上死点側エッジま
での長さを、ピストンのトップピストンリングからピス
トンスカートエッジまでの長さ以上に設定し、排気ポー
トの上死点側エッジに面取りを施すとともに、排気ポー
トの下死点側エッジから通気ポートの下死点側エッジま
での長さを、ピストンのボトムピストンリングからピス
トンスカートエッジまでの長さ以上に設定し、通気ポー
トの下死点側エッジまたはピストンスカートエッジの少
なくとも片方に面取りを施し、ピストンが排気ポートと
通気ポートの双方にさし掛る位置に来てピストンの頭部
が排気ポート内に、ピストンスカートエッジが通気ポー
ト内にそれぞれ落ち込んでピストンが傾斜しても、その
傾斜角が最小となった時点以降でトップピストンリング
とピストンスカートエッジがそれぞれ排気ポートの上死
点側エッジと通気ポートの下死点側エッジとに重なるよ
うにしたことを特徴とするものである。
【0034】このように構成した場合、ピストンが排気
ポートと通気ポートの双方にさし掛かる位置に来て傾斜
しても、この位置からピストンが上、下死点側に移動す
るに連れて上記傾斜の角度が徐々に小さくなり、傾斜角
が最小になった時点以降でトップピストンリングおよび
ピストンスカートエッジがそれぞれ排気ポートの上死点
側エッジおよび通気ポートの下死点側エッジに重なる。
【0035】したがって、トップピストンリングおよび
ピストンスカートエッジがそれぞれ排気ポートの上死点
側エッジおよび通気ポートの下死点側エッジに重なった
時点でピストンの傾斜が急激に立て直されることがなく
なり、ピストン周面がシリンダボアに打ち付けられて起
こる不快なピストン打音や、シリンダボアおよびピスト
ン周面の偏摩耗が防止される。
【0036】しかも、排気ポートの上死点側エッジに施
した面取りと、通気ポートの下死点側エッジまたはピス
トンスカートエッジの少なくとも片方に施した面取りと
により、トップピストンリングおよびピストンスカート
エッジが各ポートのエッジに引っ掛かることなくスムー
ズに重なるため、異音の発生や各部の摩耗を一段と有効
に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る2サイクルエンジンの縦断面図。
【図2】図1中のII部拡大図。
【図3】図1中のIII部拡大図。
【図4】本発明の作用を示すシリンダブロックの縦断面
図。
【図5】本発明の作用を示すシリンダブロックの縦断面
図。
【図6】従来の技術を示す図。
【符号の説明】
1 2サイクルエンジン 2 クランクケース 3 シリンダブロック 4 シリンダヘッド 5 シリンダボア 6 シリンダライナ 7 シリンダスカート 14 排気ポート 14a 排気ポートの上死点側エッジ 14b 排気ポートの下死点側エッジ 15 掃気ポート 18 通気ポート 18a 通気ポートの上死点側エッジ 18b 通気ポートの下死点側エッジ 20 クランクシャフト 21 ピストン 21a ピストンスカートエッジ 23 ピストンピン 24 コンロッド 25 トップピストンリング 26 ボトムピストンリング 27,28,29 面取り CL シリンダボア中心線 C 排気ポート上死点側エッジから通気ポート上死点
側エッジまでの長さ C 排気ポート下死点側エッジから通気ポート下死点
側エッジまでの長さ P トップピストンリングからピストンスカートエッ
ジまでの長さ P ボトムピストンリングからピストンスカートエッ
ジまでの長さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02F 1/00 - 3/00 F02B 67/00 F02B 25/00 - 25/28

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランクケースに対しシリンダボアが傾
    斜方向もしくは水平方向に延びるように設置され、クラ
    ンクシャフトとピストンピンの軸方向が水平であるとと
    もに、上記シリンダボアの中間部に開設された排気ポー
    トとシリンダスカートに穿設された通気ポートとが上記
    シリンダボアの中心線を挟んで鉛直方向に対向配置さ
    れ、シリンダボア内に配設されるピストンはその頭部周
    囲にトップピストンリングとボトムピストンリングとを
    有して重心が上記ピストンピンよりも頭部側に位置した
    2サイクルエンジンにおいて、上記排気ポートの上死点
    側エッジから通気ポートの上死点側エッジまでの長さ
    を、上記トップピストンリングからピストンスカートエ
    ッジまでの長さ以上に設定し、排気ポートの上死点側エ
    ッジに面取りを施すとともに、排気ポートの下死点側エ
    ッジから通気ポートの下死点側エッジまでの長さを、上
    記ボトムピストンリングからピストンスカートエッジま
    での長さ以上に設定し、通気ポートの下死点側エッジま
    たはピストンスカートエッジの少なくとも片方に面取り
    を施し、ピストンが排気ポートと通気ポートの双方にさ
    し掛る位置に来てピストンの頭部が排気ポート内に、ピ
    ストンスカートエッジが通気ポート内にそれぞれ落ち込
    んでピストンが傾斜しても、その傾斜角が最小となった
    時点以降でトップピストンリングとピストンスカートエ
    ッジがそれぞれ排気ポートの上死点側エッジと通気ポー
    トの下死点側エッジとに重なるようにしたことを特徴と
    する2サイクルエンジン。
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