JPH05263647A - 2サイクル内燃機関の燃焼室 - Google Patents

2サイクル内燃機関の燃焼室

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JPH05263647A
JPH05263647A JP4062375A JP6237592A JPH05263647A JP H05263647 A JPH05263647 A JP H05263647A JP 4062375 A JP4062375 A JP 4062375A JP 6237592 A JP6237592 A JP 6237592A JP H05263647 A JPH05263647 A JP H05263647A
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JP
Japan
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valve
exhaust valve
exhaust
combustion chamber
discharge valve
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Application number
JP4062375A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Nihei
裕昭 仁平
Kenichi Nomura
憲一 野村
Tatsuo Kobayashi
辰夫 小林
Koichi Nakada
浩一 中田
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/24Cylinder heads
    • F02F1/42Shape or arrangement of intake or exhaust channels in cylinder heads
    • F02F1/4214Shape or arrangement of intake or exhaust channels in cylinder heads specially adapted for four or more valves per cylinder
    • F02F1/4221Shape or arrangement of intake or exhaust channels in cylinder heads specially adapted for four or more valves per cylinder particularly for three or more inlet valves
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
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    • F02B1/02Engines characterised by fuel-air mixture compression with positive ignition
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2サイクル内燃機関の燃焼室において、燃焼
室内の既燃ガスを良好に排出させると共に、新気の吹き
抜け量を低く抑えつつ燃焼室内に送り込まれる新気量を
増大させる。 【構成】 シリンダヘッド内壁面3a上に給気弁6と第
1排気弁7aとを隣接配置し、第1排気弁7a側の給気
弁6の開口を覆うマスク壁8aを設ける。第2排気弁7
bを第1排気弁7aに比べて給気弁6から離れた位置に
配置する。第2排気弁7bを通りかつシリンダ軸線と平
行をなす直線と第2排気弁7bの弁軸とがなす傾斜角
を、第1排気弁7aを通りかつシリンダ軸線と平行をな
す直線と第1排気弁7aの弁軸とがなす傾斜角よりも小
さく形成する。第1排気弁7aおよび第2排気弁7bを
ほぼ同時に開弁させると共に、第1排気弁7aが閉弁し
た後に第2排気弁7bを閉弁させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は2サイクル内燃機関の燃
焼室に関する。
【0002】
【従来の技術】シリンダヘッド内壁面上に給気弁と第1
の排気弁とを隣接配置して給気弁と第1排気弁間に第1
排気弁側の給気弁開口を覆うマスク壁を設け、これら給
気弁、マスク壁、第1排気弁からなる給排気弁組を二組
具備し、更に、これら二組の給排気弁組以外にシリンダ
ヘッド内壁面上に配置された一つの第2の排気弁を具備
し、第2排気弁を第1排気弁に比べて給気弁から離れた
位置に配置した2サイクル内燃機関の燃焼室が本出願人
により既に提案されている(特願平2−228452
号)。この2サイクル内燃機関では第1排気弁および第
2排気弁をほぼ同時に開弁させると共に第1排気弁およ
び第2排気弁をほぼ同時に閉弁させるようにしている。
【0003】この2サイクル内燃機関では上述のように
第1排気弁および第2排気弁を合わせて計3個の排気弁
が備えられているので、2個の第1排気弁のみが備えら
れている場合に比べて排気弁の開口面積が増大される。
その結果排気弁の開弁時に燃焼室内の既燃ガスが排気弁
を介して排気ポート内により速やかに排出されて燃焼室
内の圧力がより速やかに低下せしめられ、その結果新気
が燃焼室内に流入しやすくなるようにしている。
【0004】また、給気弁を介して燃焼室内に流入する
新気は、第1排気弁側に位置する給気弁開口がマスク壁
によって覆われているのでマスク壁と反対側の給気弁開
口から燃焼室内に流入する。この新気は給気弁下方のシ
リンダ内壁面に沿って下降し、次いでピストン頂面上に
おいて向きを変えて排気弁下方のシリンダ内壁面に沿っ
て上昇する。斯くして新気はシリンダ軸線を含む平面内
において燃焼室内をループ状に流れ、このループ状に流
れる新気によって燃焼室内の既燃ガスが良好に掃気され
る。
【0005】ところで、このように排気弁側の給気弁開
口をマスク壁によって覆うようにしていても給気弁から
流入した新気の一部はわずかばかりではあるが排気弁か
ら流出する既燃ガス流に引きずられて排気ポート内に吹
き抜ける。即ち、給気弁から流入した新気の一部がほぼ
シリンダヘッド内壁面に沿い流れて排気ポート内に吹き
抜ける。しかしながらこの2サイクル内燃機関では第2
排気弁は給気弁から離れているので第2排気弁を介して
新気が排気ポート内に吹き抜けることがほとんどない。
またこの第2排気弁を設けることによって、第2排気弁
が設けられていない場合に比べて第1排気弁からの既燃
ガスの流出量が低下するために第1排気弁からの新気の
吹き抜け量が低下する。従って空気の全吹き抜け量が低
下せしめられる。
【0006】このようにこの2サイクル内燃機関では二
組の給排気弁組に加えて更に第2排気弁を設けることに
より、燃焼室内の既燃ガスをより良好に排出させると共
に、燃焼室内に送り込まれる新気量を増大させつつ排気
ポートに吹き抜ける新気量を低減させるようにしてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この2
サイクル内燃機関では上述のように第1排気弁および第
2排気弁をほぼ同時に開弁させると共に第1排気弁およ
び第2排気弁をほぼ同時に閉弁させるようにしている。
従って3個の排気弁の開弁時期がほぼ等しくなってい
る。この場合、第2排気弁を設けることにより既燃ガス
の掃気作用を増大させるようにしていても機関高回転運
転時にはブローダウン期間を含めた掃気時間が短くなる
ために燃焼室内の既燃ガスを十分に掃気し切れないとい
う問題を生ずる。このように高温の既燃ガスを十分に掃
気し切れないと圧縮行程末期の燃焼室内のガス温が上昇
し、その結果ノッキングが発生しやすくなるという問題
を生ずる。
【0008】一方、機関高回転運転時においても既燃ガ
スを十分に掃気することができるように第1排気弁およ
び第2排気弁の閉弁開始クランク角を遅らせると、今度
は機関低回転運転時に燃焼室内をループ状に流れてきた
新気が排気弁を介して排気ポート内に吹き抜けてしまう
という問題を生ずる。このように排気ポート内に吹き抜
ける新気量が増大すると、燃焼室内にとどまる新気量が
低減してしまうと共に燃焼室内に新気を送り込むために
駆動される機械式過給機の駆動損失が増大してしまい、
その結果機関出力が低下してしまうという問題を生ず
る。
【0009】このように第1排気弁および第2排気弁の
開弁時期をほぼ等しくしていると、機関運転状態に応じ
た最適な掃気作用が得られないという問題を生ずる。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明によれば、シリンダヘッド内壁面上に給気弁
と第1の排気弁とを隣接配置して給気弁と第1排気弁間
に第1排気弁側の給気弁開口を覆うマスク壁を設け、こ
れら給気弁、マスク壁、第1排気弁からなる給排気弁組
を少くとも一組具備し、更に、上述の給排気弁組以外に
シリンダヘッド内壁面上に配置された少くとも一つの第
2の排気弁を具備し、第2排気弁を第1排気弁に比べて
給気弁から離れた位置に配置した2サイクル内燃機関の
燃焼室において、第2排気弁を通りかつシリンダ軸線と
平行をなす直線と第2排気弁の弁軸とがなす第2排気弁
の傾斜角を、第1排気弁を通りかつシリンダ軸線と平行
をなす直線と第1排気弁の弁軸とがなす第1排気弁の傾
斜角よりも小さく形成し、第1排気弁および第2排気弁
をほぼ同時に開弁させると共に第1排気弁が閉弁した後
に第2排気弁を閉弁させるようにしている。
【0011】
【作用】第2排気弁の閉弁開始時期が遅くなっているの
で、機関運転状態に拘らずに燃焼室内の既燃ガスが排気
弁を介して十分に排出される。このとき第2排気弁は給
気弁から離れているので新気が第2排気弁から流出する
既燃ガス流に引きずられて排気ポート内に吹き抜けるこ
とがほとんどない。また第1排気弁側の給気弁開口を覆
うマスク壁が設けられているので、給気弁を介して燃焼
室内に流入した大部分の新気は給気弁下方のシリンダ内
壁面に沿って下降し、次いでピストン頂面上において向
きを変えて排気弁下方のシリンダ内壁面に沿って上昇す
る。即ち、大部分の新気は燃焼室内をループ状に流れて
シリンダ軸線とほぼ平行をなす方向に上昇してくる。こ
こで第2排気弁の傾斜角は第1排気弁の傾斜角よりも小
さく形成されているので、第2排気弁のかさ部は排気弁
下方のシリンダ内壁面に沿って上昇してくる新気の流れ
方向に対してより直角に近い角度をなして交差する。従
ってこの新気の流れ方向に沿ってみたときに第2排気弁
の開口の内で第2排気弁のかさ部により隠される開口部
分の割合が大きく、従って新気の流れ方向に向けて開口
する第2排気弁の開口面積は比較的小さい。その結果機
関運転状態によっては燃焼室内をループ状に流れる新気
の先端部分が第2排気弁の開弁期間中に第2排気弁まで
到達したとしても、この第2排気弁まで到達した新気の
内で第2排気弁のかさ部前面に当たる新気の割合が多
く、従って第2排気弁を介して排気ポート内に吹き抜け
る新気の量は少い。
【0012】
【実施例】図1から図3を参照すると、1はシリンダブ
ロック、2はシリンダブロック1内で往復動するピスト
ン、3はシリンダブロック1上に固定されたシリンダヘ
ッド、4はシリンダヘッド3の内壁面3aとピストン2
の頂面間に形成された燃焼室を夫々示す。シリンダヘッ
ド内壁面3a上には凹部5が形成され、この凹部5の底
壁面をなすシリンダヘッド内壁面部分3b上に一対の給
気弁6が配置される。一方、凹部5を除くシリンダヘッ
ド内壁面部分3cは傾斜したほぼ平坦をなし、このシリ
ンダヘッド内壁面部分3c上に一対の第1の排気弁7a
と一個の第2の排気弁7bとが配置される。シリンダヘ
ッド内壁面部分3bとシリンダヘッド内壁面部分3cは
凹部5の周壁8を介して互いに接続されている。
【0013】この凹部周壁8は図1に示されるように一
対の給気弁6と第1排気弁7a、第2排気弁7bとの間
においてシリンダヘッド内壁面3aの一方の周縁部から
他方の周縁部まで延びている。この凹部周壁8は給気弁
6と給気弁6に隣接配置された第1排気弁7a間におい
て給気弁6の周縁部に極めて近接配置されかつ給気弁6
の周縁部に沿って円弧状に延びる一対のマスク壁8a
と、給気弁6間に位置する新気ガイド壁8bと、シリン
ダヘッド内壁面3aの周壁と給気弁6間に位置する一対
の新気ガイド壁8cとにより構成される。各マスク壁8
aは最大リフト位置にある給気弁6よりも下方まで燃焼
室4に向けて延びており、従って隣接配置された第1排
気弁7a側に位置する給気弁6周縁部と弁座9間の開口
は給気弁6の開弁期間全体に亙ってマスク壁8aにより
閉鎖されることになる。
【0014】また、点火栓10はシリンダヘッド内壁面
3aの中心に位置するようにシリンダヘッド内壁面部分
3c上に配置されている。一方、第1排気弁7aおよび
第2排気弁7bに対しては排気弁7a,7bと弁座11
間の開口を覆うマスク壁が設けられておらず、従って排
気弁7a,7bが開弁すると排気弁7a,7bと弁座1
1間に形成される開口はその全体が燃焼室4内に開口す
ることになる。
【0015】図1から図3に示す実施例では互いに隣接
配置された給気弁6と第1排気弁7aとそれらの間に形
成されたマスク壁8aからなる給排気弁組が二組設けら
れており、これら二組の給排気弁組に加えて更に一個の
第2排気弁7bが設けられている。第2排気弁7bは一
対の第1排気弁7aの間であって給気弁6と反対側のシ
リンダヘッド内壁面3aの周辺部に設けられており、従
って第2排気弁7bは第1排気弁7aに比べて給気弁6
から離れた位置に配置されている。なお、図1から図3
に示されるようにこの実施例では第1排気弁7aの弁径
と第2排気弁7bの弁径とはほぼ等しく形成されてい
る。
【0016】図2および図3に示されるように一対の給
気弁6はシリンダヘッド3内に摺動可能に挿入された対
応するバルブリフタ14を介して一対の給気弁駆動カム
15により駆動され、これら一対の給気弁駆動カム15
は各給気弁6の軸線上に位置する共通の給気弁用カムシ
ャフト上に形成されている。即ち、全給気弁6はロッカ
ーアームを介することなく共通の給気弁用カムシャフト
上に形成された給気弁駆動カム15によって直接駆動さ
れる。なお、各給気弁6は対応する圧縮ばね16によっ
て各給気弁6の閉弁方向に向けて付勢されている。
【0017】一方、図2に示されるように一対の第1排
気弁7aはシリンダヘッド3内に摺動可能に挿入された
対応するバルブリフタ18aを介して一対の第1排気弁
駆動カム19aにより駆動される。また図3に示される
ように一個の第2排気弁7bはシリンダヘッド3内に摺
動可能に挿入されたバルブリフタ18bを介して第2排
気弁駆動カム19bにより駆動される。これら一対の第
1排気弁駆動カム19aおよび一個の第2排気弁駆動カ
ム19bは各排気弁7a,7bの軸線上に位置する共通
の排気弁用カムシャフト上に形成されている。即ち、全
排気弁7a,7bはロッカーアームを介することなく共
通の排気弁用カムシャフト上に形成された排気弁駆動カ
ム19a,19bによって直接駆動される。なお、各排
気弁7a,7bは対応する圧縮ばね20a,20bによ
って各排気弁7a,7bの閉弁方向に向けて付勢されて
いる。
【0018】また図2および図3からわかるように、第
2排気弁7bを通りかつシリンダ軸線と平行をなす直線
と第2排気弁7bの弁軸とがなす第2排気弁7bの傾斜
角α b は、第1排気弁7aを通りかつシリンダ軸線と平
行をなす直線と第1排気弁7aの弁軸とがなす第1排気
弁7aの傾斜角αa よりも小さく形成されている。即
ち、第2排気弁7bの弁軸は第1排気弁7aの弁軸に比
べて、シリンダ軸線に対しより平行に近い方向に延びて
いる。
【0019】図2および図3に示されるようにシリンダ
ヘッド3内には各給気弁6に対して夫々給気ポート23
が形成され、各排気弁7a,7bに対して夫々排気ポー
ト24が形成される。また各給気弁6の近傍のシリンダ
ヘッド内壁面3aの周縁部には一対の燃料噴射弁、即ち
第1燃料噴射弁26aと第2燃料噴射弁26bとが配置
され、これらの燃料噴射弁26a,26bから燃料が燃
焼室4内に向けて噴射される。
【0020】図4に図1から図3に示す実施例における
給排気弁の開弁時期を示す。図4からわかるように図1
から図3に示す実施例では排気弁7a,7bが給気弁6
よりも先に開弁し、排気弁7a,7bが給気弁6よりも
先に閉弁する。また第1排気弁7aと第2排気弁7bと
はほぼ同時に開弁し、第2排気弁7bは第1排気弁7a
が閉弁した後に閉弁する。
【0021】ここで給排気弁の開弁時期を決定する諸要
因について説明する。まず排気弁7a,7bの開弁開始
時期によって機関サイクルの膨張比が決定される。この
排気弁7a,7bの開弁開始時期が早すぎると燃料消費
率が悪化したり、或いは機関高回転運転時に燃焼室4内
で燃焼が完了せずに機関排気通路内で後燃えが発生した
りするという問題を生ずる。一方、排気弁7a,7bの
開弁開始時期が遅すぎるとそれに応じて排気弁7a,7
bの閉弁開始時期が遅くなりすぎ、その結果燃焼室4内
に供給された新気の内で排気ポート24内に吹き抜ける
新気量が増大してしまうという問題を生ずる。なお、排
気弁7a,7bの閉弁開始時期は排気弁7a,7bの開
弁開始時期から従属的に決定される。
【0022】また、排気弁7a,7bが開弁すると燃焼
室4内の既燃ガスが急激に排気ポート24内に流出し、
所謂ブローダウンを生ずる。その結果、燃焼室4内の圧
力は急激に低下する。給気弁6の開弁開始時期は、この
ようにブローダウンにより既燃ガスが排気ポート24内
に十分に流出して燃焼室4内の圧力が十分に低下した後
の時期に定められることが望ましい。しかしながらこの
給気弁6の開弁開始時期を遅くしすぎるとそれに応じて
給気弁6の閉弁開始時期が遅くなりすぎ、その結果機関
の実圧縮比が低下してしまうという問題を生ずる。な
お、給気弁6の閉弁開始時期は給気弁6の開弁開始時期
から従属的に決定される。
【0023】給排気弁の開弁時期はこれらの諸要因をバ
ランス良く向上させるように定められる。図4に示す実
施例では第1排気弁7aおよび第2排気弁7bの開弁開
始時期が上死点TDC後約110度に定められており、
給気弁6の開弁開始時期が上死点TDC後約130度に
定められており、第1排気弁7aの閉弁開始時期が下死
点BDC後約10度に定められており、第2排気弁7b
の閉弁開始時期が下死点BDC後約27度に定められて
おり、給気弁6の閉弁開始時期が下死点BDC後約70
度に定められている。
【0024】また、燃焼室4内の既燃ガスを排気弁7
a,7bを介して排気ポート24内に良好に排出すると
共に新気を給気弁6を介して燃焼室4内に良好に供給す
るためには、排気弁7a,7bおよび給気弁6の各リフ
ト量をできるだけ大きくして排気弁7a,7bおよび給
気弁6の各開口面積をできるだけ増大させることが必要
である。しかしながら排気弁7a,7bおよび給気弁6
の開弁速度を速めすぎると開弁開始初期に排気弁駆動カ
ム19a,19bおよび給気弁駆動カム15が対応する
バルブリフタ18a,18b,14に衝突するときに発
生する騒音が増大してしまうので、排気弁7a,7bお
よび給気弁6の開弁速度は許容される騒音に対応した許
容開弁速度以上には速められない。また排気弁7a,7
bおよび給気弁6の閉弁速度を速めすぎると排気弁7
a,7bおよび給気弁6が対応する弁座11,9に着座
するときに発生する騒音が増大してしまうので、排気弁
7a,7bおよび給気弁6の閉弁速度も許容される騒音
に対応した許容閉弁速度以上には速められない。このよ
うに開弁速度の上限値および閉弁速度の上限値の双方が
制限されるので、排気弁7a,7bおよび給気弁6の最
大リフト量は各給排気弁が開弁しているクランク角期間
に応じて夫々決まってしまい、開弁クランク角期間が長
くなるほど最大リフト量を大きくすることができる。図
1から図3に示す実施例では図4に示されるように第2
排気弁7bの開弁クランク角期間が第1排気弁7aの開
弁クランク角期間に比べて長くなっており、従ってその
分だけ第2排気弁7bの最大リフト量が大きくなるよう
に第2排気弁駆動カム19bの形状が形成されている。
【0025】次に、排気弁7a,7bが開弁したときの
ブローダウン作用、および給気弁6が開弁したときの掃
気作用について説明する。排気弁7a,7bが開弁する
と燃焼室4内の既燃ガスが急激に排気ポート24内に流
出し、所謂ブローダウンを生ずる。その結果、燃焼室4
内の圧力は急激に低下する。図1から図3に示す実施例
では3個の排気弁7a,7bが設けられているので2個
あるいは1個の排気弁が設けられている場合に比べて排
気弁の開口面積が増大し、その結果燃焼室4内の既燃ガ
スがより急激かつ大量に排気ポート24内に流出し、斯
くして燃焼室4内の圧力が極めて急激に低下する。従っ
て、次いで給気弁6が開弁するとただちに新気が燃焼室
4内に流入を開始する。斯くして図1から図3に示すよ
うに3個の排気弁7a,7bを設けることによって多量
の新気を燃焼室4内に送り込むことができる。
【0026】給気弁6が開弁すると新気が燃焼室4内に
流入を開始するが第1排気弁7a側の給気弁6の開口は
マスク壁8aによって覆われているので新気はマスク壁
8aと反対側の給気弁6の開口から燃焼室4内に流入す
る。燃焼室4内に流入した大部分の新気は図5および図
6において矢印Wで示すように給気弁6下方のシリンダ
ボア内壁面に沿って下降するが一部の新気は第1排気弁
7aから排出する既燃ガス流に引きずられて排気ポート
24内に排出される。即ち、一部の新気は第1排気弁7
aから排出する既燃ガス流に引きずられてほぼシリンダ
ヘッド内壁面3aに沿うような形で流れ、この既燃ガス
と共に第1排気弁7aを介して排気ポート24内に吹き
抜ける。
【0027】ところで図1から図3に示す実施例では第
2排気弁7bが給気弁6からかなり離れて配置されてい
るために給気弁6から流入した新気が第2排気弁7bか
ら流出する既燃ガスによって引きずられることがなく、
斯くして第2排気弁7bからはほとんど新気を含まない
既燃ガスが排出されることになる。また、ブローダウン
により燃焼室4内の圧力が低下した後は燃焼室4内の既
燃ガスは新気によって押し出されるので一対の第1排気
弁7aに加えて更に第2排気弁7bを設けると第2排気
弁7bから排出される既燃ガス分だけ必然的に第1排気
弁7aから排出される既燃ガス量は少くなり、斯くして
第1排気弁7aから流出する既燃ガスにより引きずられ
てこの既燃ガスと共に排気ポート24内に吹き抜ける新
気量が少くなる。このように第2排気弁7bからは新気
がほとんど流出せず、また第1排気弁7aからの新気の
吹き抜け量が減少するので全体として排気ポート24内
への新気の吹き抜け量が減少することになる。また、上
述のように第2排気弁7bの開弁期間は第1排気弁7a
の開弁期間に比べて長くなっており、第2排気弁7bの
最大リフト量は第1排気弁7aの最大リフト量に比べて
大きくなっている。従って第2排気弁7bの開口面積が
全体的に大きくなっているので第1排気弁7aから流出
する既燃ガス量が更に減少し、斯くして既燃ガス流に引
きずられて排気ポート24内へ吹き抜ける新気量は更に
少くなる。
【0028】一方、上述したように給気弁6が開弁する
と燃焼室4内に流入した大部分の新気は図5および図6
において矢印Wで示すように給気弁6下方のシリンダボ
ア内壁面に沿って下降する。次いでこの新気はピストン
2の頂面に沿い進んで排気弁7a,7b下方のシリンダ
ボア内壁面に沿い上昇し、斯くして空気は燃焼室4内を
ループ状に流れることになる。このループ状に流れる空
気Wによって燃焼室4内の既燃ガスが排気弁7a,7b
を介して良好に排出される。
【0029】ところで、図5および図6に示されるよう
に燃焼室4内をループ状に流れる空気Wは排気弁7a,
7b下方のシリンダボア内壁面に沿いシリンダ軸線にほ
ぼ平行をなす方向に上昇してくる。図2および図5に示
されるように第1排気弁7aの傾斜角αa は比較的大き
いので、第1排気弁7a下方のシリンダボア内壁面に沿
い上昇してくる空気の流れに沿ってみたときに第1排気
弁7aの開口が比較的大きく現われる。従って燃焼室4
内をループ状に流れる空気Wの先端部分が第1排気弁7
aに到達したときに第1排気弁7aが未だ開弁し続けて
いると、第1排気弁7aに到達した空気の内のかなり多
くの部分が空気Wの流れ方向に向けて開口する第1排気
弁7aの開口部分を介してそのまま排気ポート24内に
吹き抜けてしまう。そこで図1から図6に示す実施例で
は燃焼室4内をループ状に流れる空気Wの先端部分が第
1排気弁7aに到達する直前に第1排気弁7aを閉弁さ
せるようにしている。
【0030】一方、図3および図6に示されるように第
2排気弁7bの傾斜角αb は比較的小さいので、第2排
気弁7bのかさ部前面は第2排気弁7b下方のシリンダ
ボア内壁面に沿い上昇してくる空気の流れ方向に対して
より直角に近い角度をなして交差する。従ってシリンダ
ボア内壁面に沿い上昇してくる空気の流れに沿ってみた
ときに第2排気弁7bの開口はほとんど現われない。即
ち、シリンダボア内壁面に沿い上昇してくる空気の流れ
に対して第2排気弁7bの開口のほぼ全体が第2排気弁
7bのかさ部によって隠される恰好になる。従って燃焼
室4内をループ状に流れる空気Wの先端部分が第2排気
弁7bに到達したときに第2排気弁7bが開弁していて
も、第2排気弁7bに到達した空気の大部分が第2排気
弁7bのかさ部前面に当たって流れの向きを変え、図6
において矢印W1 で示されるように第2排気弁7bのか
さ部前面に沿う方向に流れるようになるので、空気は排
気ポート24内に吹き抜けにくい。従って図4に示され
るように第2排気弁7bの閉弁開始時期を第1排気弁7
aの閉弁開始時期に比べて遅くすることができる。ま
た、これにより第2排気弁7bの開弁期間が長くなるの
で上述のように第2排気弁7bの最大リフト量を大きく
することができ、その結果給気弁6が開弁した後の掃気
期間中における第2排気弁7bの開口面積を全体的に増
大させることができる。
【0031】このように第2排気弁7bの閉弁開始時期
を遅くしているので、掃気時間の短い機関高回転運転時
においても燃焼室4内をループ状に流れる空気Wの先端
部分が第2排気弁7bの開弁期間中に第2排気弁7bま
で確実に到達する。従って機関運転状態に拘らずに燃焼
室4内の既燃ガスを良好に排出させることができると共
に、排気ポート24内に吹き抜ける新気量を低く抑えつ
つ燃焼室4内に送り込まれる新気量を増大させることが
できる。また上述のように第2排気弁7bの開口面積が
全体的に増大されるので燃焼室4内の既燃ガスが更に良
好に排出される。斯くして高温の既燃ガスを良好に排出
させることができるので圧縮行程末期の燃焼室4内のガ
ス温が上昇しすぎることがなく、その結果ノッキングの
発生を防止することができる。また、排気ポート24内
に吹き抜ける新気量を低く抑えつつ燃焼室4内に送り込
まれる新気量を増大させることができるので、燃焼室4
内にとどまる新気量が増大せしめられると共に燃焼室4
内に新気を送り込むために駆動される機械式過給機(図
示しない)の駆動損失が低減せしめられ、斯くして機関
出力を向上させることができる。
【0032】なお、図1から図6に示す実施例ではピス
トン2が下死点BDCを過ぎて上昇を開始するとその後
燃料噴射弁26a,26bからの燃料噴射が開始され
る。なお、これまで本発明を筒内噴射式2サイクル内燃
機関に適用した場合について説明してきたが、本発明を
給気ポート内に燃料を噴射する2サイクル内燃機関にも
同時に適用することができる。
【0033】
【発明の効果】燃焼室内の既燃ガスを排気ポート内に良
好に排出させることができるのでノッキングの発生を防
止することができる。また排気ポート内に吹き抜ける新
気量を低く抑えつつ燃焼室内に送り込まれる新気量を増
大させることができるので、機関出力を向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】2サイクル内燃機関のシリンダヘッドの底面図
である。
【図2】図1のII−II線に沿ってみた断面図である。
【図3】図1の III−III 線に沿ってみた断面図であ
る。
【図4】給排気弁の開弁時期を示す線図である。
【図5】掃気行程時を示す図2と同一断面に沿ってみた
断面図である。
【図6】掃気行程時を示す図3と同一断面に沿ってみた
断面図である。
【符号の説明】
2…ピストン 3…シリンダヘッド 3a…シリンダヘッド内壁面 4…燃焼室 6…給気弁 7a…第1の排気弁 7b…第2の排気弁 8a…マスク壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中田 浩一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダヘッド内壁面上に給気弁と第1
    の排気弁とを隣接配置して該給気弁と第1排気弁間に第
    1排気弁側の給気弁開口を覆うマスク壁を設け、該給気
    弁、マスク壁、第1排気弁からなる給排気弁組を少くと
    も一組具備し、更に、該給排気弁組以外にシリンダヘッ
    ド内壁面上に配置された少くとも一つの第2の排気弁を
    具備し、該第2排気弁を第1排気弁に比べて給気弁から
    離れた位置に配置した2サイクル内燃機関の燃焼室にお
    いて、上記第2排気弁を通りかつシリンダ軸線と平行を
    なす直線と第2排気弁の弁軸とがなす第2排気弁の傾斜
    角を、上記第1排気弁を通りかつシリンダ軸線と平行を
    なす直線と第1排気弁の弁軸とがなす第1排気弁の傾斜
    角よりも小さく形成し、第1排気弁および第2排気弁を
    ほぼ同時に開弁させると共に第1排気弁が閉弁した後に
    第2排気弁を閉弁させるようにした2サイクル内燃機関
    の燃焼室。
JP4062375A 1992-03-18 1992-03-18 2サイクル内燃機関の燃焼室 Pending JPH05263647A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000064859A (ja) * 1998-08-20 2000-02-29 Daihatsu Motor Co Ltd ユニフロ−型2サイクルエンジン
US9038592B2 (en) 2013-04-16 2015-05-26 Deere & Company Cylinder head comprising a shroud
CN105508083A (zh) * 2016-01-15 2016-04-20 魏伯卿 发动机局部增氧装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000064859A (ja) * 1998-08-20 2000-02-29 Daihatsu Motor Co Ltd ユニフロ−型2サイクルエンジン
US9038592B2 (en) 2013-04-16 2015-05-26 Deere & Company Cylinder head comprising a shroud
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