JP3295731B2 - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物

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JP3295731B2 JP11590793A JP11590793A JP3295731B2 JP 3295731 B2 JP3295731 B2 JP 3295731B2 JP 11590793 A JP11590793 A JP 11590793A JP 11590793 A JP11590793 A JP 11590793A JP 3295731 B2 JP3295731 B2 JP 3295731B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、帯電防止性とその持続
性に優れ、かつ加工時の熱安定性に優れた熱可塑性樹脂
組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、帯電防止能とその持続性に優れた
熱可塑性樹脂組成物を得るためには、帯電防止性を付与
するための高分子化合物を熱可塑性樹脂に配合すること
が行なわれており、そのような高分子化合物としては、
例えば、スチレン−無水マレイン酸共重合体をイミド変
性した後、四級化してカチオン化したポリマー(特公平
1−29820号公報)、末端がカルボキシル基のポリ
メチルメタクリレートをグリシジルメタクリレートで末
端カルボキシル基をメタクリロイル基に変換した高分子
量単量体とアミノアルキルアクリル酸エステルまたはア
クリルアミドとのくし型共重合体およびその四級化カチ
オン変性品(特開昭62−121717号公報)、ポリ
アルキレンオキサイド鎖を含むポリエーテルエステルア
ミド(特公平4−5691号公報)などの制電性官能基
を有する高分子化合物が提案されている。
【0003】また本発明者らは、帯電防止性を付与する
高分子化合物として第四級アンモニウム塩基含有アクリ
ルアミド構造単位を有するポリエチレン共重合体を提案
している(特開平4−198308号公報)。この共重
合体を用いれば、得られる成形体は、帯電防止効果とそ
の持続性に優れたものになることを提案している。
【0004】さらに、特開平5−5066号公報には、
同アクリルアミド系共重合体をポリオレフィン、ナイロ
ン−6、ポリエチレンテレフタレートなどのフィルムに
適用することが提案されており、その際、他の添加剤、
例えば酸化防止剤を使用してもよいことが述べられてい
るが、具体的な例は示されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、帯電防
止性能とその持続性に優れた熱可塑性樹脂を得るために
上記のような従来の第四級アンモニウム塩基含有共重合
体を用いた場合、組成物の熱安定性が低下し、物性の低
下や着色などが引き起こされるのみならず、添加された
カチオン性重合体の熱劣化に伴なって帯電防止性能の低
下も引き起こされる。
【0006】したがって、加工温度が限定されるため、
使用できる樹脂も限定され、かつ、低温で加工するため
生産性が悪く、経済的でないという問題点があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従
来の問題点に着目してなされたもので、(A)熱可塑性
樹脂 100重量部(以下、単に部という)、(B)第
四級アンモニウム塩基含有共重合体 1〜30部、およ
び(C)ホスフォナイト、ホスファイトおよびホスファ
ンオキシドからなる群から選ばれた1種以上のリン化合
物 0.01〜5部からなる熱可塑性樹脂組成物であ
る。
【0008】特に、前記(C)成分を熱可塑性樹脂組成
物の熱安定剤として配合したことが、上記の問題点の解
消に寄与している。
【0009】前記(A)、(B)および(C)各成分に
ついて、以下で詳細に説明する。
【0010】(A)成分 本発明において(A)成分として用いられる熱可塑性樹
脂としては、ポリオレフィン樹脂、ポリ塩化ビニル、ポ
リスチレン樹脂、ABS樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエ
ステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、変性ポリフェニレ
ンエーテルなどが例示できるが、これらのうち、ポリオ
レフィン樹脂、ABS樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエス
テル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂
が、本発明をより効果的に実施できるという点で好まし
い。
【0011】ここでポリオレフィン樹脂とは、ポリオレ
フィン類、エチレン−ビニルエステル共重合体、エチレ
ン−アクリルエステル共重合体などであり、これらの各
種ポリオレフィンおよび共重合体のブレンドも含まれ
る。なかでもポリオレフィン類が、本発明において
(C)成分との相溶性がより優れたものとなるという点
で好ましい。
【0012】より詳細には、上記ポリオレフィン類と
は、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリ−4
−メチルペンテン−1、エチレンとα−オレフィンの共
重合体などであり、このようなポリオレフィン類のう
ち、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度
ポリエチレン、ポリプロピレンが好ましく、その数平均
分子量としては通常5,000〜500,000のもの
が用いられるが、好ましくは10,000〜200,0
00のものが用いられる。
【0013】また、ABS樹脂については、種類は特に
限定されず、グラフト法やポリマーブレンド法によるも
のが使用できる。また、AS樹脂(アクリロニトリル−
スチレン樹脂)、AES樹脂(アクリロニトリル−EP
DM−スチレン樹脂)なども使用可能であるが、どちら
かと言えば、ABS樹脂を使用することが好ましい。
【0014】ポリアミド樹脂についても特に限定され
ず、各種のものを使用することができ、脂肪酸、芳香
族、いずれのポリアミド樹脂であってもよい。分子量に
ついては特に制限はないが、得られる組成物の成形性や
物性を考慮すると数平均分子量としては、4,000〜
50,000、好ましくは5,000〜30,000が
適合する。
【0015】このようなポリアミド樹脂は、様々な公知
の方法で製造することができる。例えば、三員環以上の
ラクタム、重合可能なω−アミノ酸、二塩基酸とジアミ
ンなどの閉環(共)重合や(共)重縮合などによって製
造することができる。
【0016】上述のポリアミド樹脂としては、様々なも
のを充当することができるが、その具体例を挙げれば、
ナイロン6;ナイロン6−6;ナイロン6−10;ナイ
ロン11;ナイロン12;ナイロン6−12;ナイロン
4−6などの脂肪族ポリアミド、ナイロン6/6;ナイ
ロン6/6,10;ナイロン6/6,12などの脂肪族
共重合ポリアミド、ポリヘキサメチレンジアミンテレフ
タルアミド;ポリヘキサメチレンジアミンイソフタルア
ミド;キシレン基含有ポリアミドなどの芳香族ポリアミ
ドなどがある。さらには、ポリエステルアミド、ポリエ
ステルエーテルアミドなどを挙げることができる。この
うち好ましいポリアミド樹脂はナイロン6およびナイロ
ン6−6である。
【0017】本発明の樹脂組成物では、ポリエステル樹
脂、ポリカーボネート樹脂またはそれらのブレンド系樹
脂を用いることができる。
【0018】上記ポリエステル樹脂とは、ポリエチレン
テレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレー
ト(PBT)など、結合単位がエステルである樹脂のこ
とである。
【0019】また、上記ポリカーボネート樹脂は、ビス
フェノールAなどのビスフェノール類をホスゲンもしく
は炭酸エステルなどで重縮合させて得られる樹脂であ
る。
【0020】ポリスチレン樹脂としては、スチレン、α
−メチルスチレン、p−メチルスチレンの単独重合体ま
たは共重合体が挙げられ、例えば、汎用ポリスチレン
(GPPS)、高衝撃性ポリスチレン(HIPS)、ス
チレン−マレイミド共重合体や、さらには、スチレン系
熱可塑性エラストマーであるスチレン−ブタジエン−ス
チレンのブロック共重合体の水素添加物(SEBS樹
脂)、スチレン−イソプレン−スチレンのブロック共重
合体の水素添加物(SEPS樹脂)を例示することがで
きる。このような、ポリスチレン樹脂のうち、汎用ポリ
スチレン(GPPS)、高衝撃性ポリスチレン(HIP
S)が好ましく、その平均分子量としては、20,00
0〜300,000が好ましく、30,000〜20
0,000がさらに好ましい。
【0021】(B)成分 本発明のB成分には、次の構造単位からなる第四級アン
モニウム塩基含有共重合体が用いられる。すなわち、一
般式(I)で表わされるポリα−オレフィン構造単位
と、一般式(III)〜(VIII)で表わされる構造
単位の1種以上の四級アンモニウム塩基含有カチオン性
第四級アンモニウム塩構造単位とが線状に配列した、重
量平均分子量1,000〜100,000の共重合体で
ある。さらに前記共重合体には一般式(II)で表わさ
れるアクリレート構造単位またはメタクリレート構造単
位が含まれていてもよい。
【0022】前記ポリα−オレフィン構造単位は下記一
般式(I)で表わされ、
【化10】 前記共重合体中での割合は45〜99モル%である。
【0023】一般式(I)において、Rは水素原子、
〜C18のアルキル基またはフェニル基であり、R
が水素原子のものとアルキル基、フェニル基のものと
が混在していても構わない。すなわち本明細書における
ポリα−オレフィン構造単位とは、狭義のポリα−オレ
フィン構造単位のみならず、ポリエチレン構造単位、ポ
リスチレン構造単位、およびこれらのうちの任意のもの
の共重合構造単位を含むものである。
【0024】上記ポリα−オレフィン構造単位の割合が
45モル%未満である場合には、前記共重合体の軟化点
が低くなって、熱可塑性樹脂に配合したときに、タック
やベタツキに基づく粘着性が生じ、また99モル%を超
える場合には、前記共重合体の帯電防止性が小さくなり
すぎる。なお、本発明においては、前記ポリα−オレフ
ィン構造単位の割合は、軟化点および帯電防止性の釣り
合いの点から65〜97モル%であることが特に好まし
い。
【0025】前記(メタ)アクリレート構造単位は下記
一般式(II)で表わされ、
【化11】 前記共重合体中での割合は0〜15モル%である。
【0026】上記一般式(II)において、Rは水素
原子またはメチル基であり、Rは炭素数1〜18のア
ルキル基である。このようなRの具体例としては、メ
チル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、
n−ブチル基、i−ブチル基、n−オクチル基、n−ラ
ウリル基、ステアリル基が挙げられ、これらの基は1分
子中に混在してもよい。なお、これらの基の中では、メ
チル基およびエチル基が軟化点を維持する上で特に好ま
しいものである。
【0027】本発明において、上記(メタ)アクリレー
ト構造単位が含まれている場合には、帯電防止性が向上
するので好ましい。この構造単位の割合が15モル%を
超えると、前記共重合体の軟化点が低くなって熱可塑性
樹脂に配合したときに、タックやベタツキに基づく粘着
性が生じるようになる。
【0028】前記四級アンモニウム塩基含有カチオン性
第四級アンモニウム塩構造単位は、下記一般式(II
I)〜(VIII)で表される構造単位の群から1種以
上選ばれる。
【0029】まず、一般式(III)で表される第四級
アンモニウム塩構造単位は下記の構造を有し、
【化12】 前記共重合体での割合は1〜35モル%である。
【0030】上記一般式(III)において、Rは水
素原子またはメチル基である。Rは炭素数2〜8のア
ルキレン基である。このようなRの具体例としては、
たとえばエチレン基、プロピレン基、ヘキサメチレン
基、ネオペンチレン基などが挙げられ、これらの基は1
分子中に混在していてもよい。なお、これらの基の中で
は、製造の容易性および経済性の面からエチレン基およ
びプロピレン基が好ましく、特にプロピレン基が好まし
い。
【0031】また式中、RおよびRはそれぞれ炭素
数1〜4のアルキル基である。このようなRおよびR
の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基が挙げられ、これらの基は1分子中に混在
していてもよい。なお、これらの基の中では、帯電防止
性付与の点からメチル基およびエチル基が好ましい。
【0032】さらに式中、Rは炭素数1〜12のアル
キル基、炭素数6〜12のアリールアルキル基または炭
素数6〜12の脂環アルキル基である。このようなR
の具体例としては、例えばメチル基、エチル基、n−プ
ロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、sec−ブ
チル基、n−オクチル基、n−ラウリル基などのアルキ
ル基;ベンジル基、4−メチルベンジル基などのアリー
ルアルキル基;シクロヘキシル基、メチルシクロヘキシ
ル基などの脂環アルキル基が挙げられ、これらの基は1
分子中に混在していてもよい。なお、前記Rとして
は、耐熱性の点から、直鎖状アルキル基およびアリール
アルキル基が好ましく、また帯電防止性付与の点から低
級アルキル基が好ましい。特に好ましいRとしては、
メチル基およびエチル基が挙げられる。
【0033】この一般式(III)で表される構造単位
の割合が1モル%未満である場合には、帯電防止性が小
さくなりすぎ、また35モル%を超える場合には、前記
共重合体を熱可塑性樹脂に配合したとき、吸湿性が生じ
るようになり、得られた成形製品が着色を帯び、しかも
帯電防止性の耐久性が損なわれる。なお、本発明におい
ては、前記構造単位の割合は、帯電防止性、その耐久性
および吸湿性との釣り合いの点から、2〜15モル%で
あることが特に好ましい。
【0034】一般式(IV)で表される構造単位は下記
の構造を有し、
【化13】 前記共重合体中での割合は1〜55モル%である。
【0035】式(IV)中、R、R、R、R
よびXは、前記と同じである。
【0036】本構造単位が1モル%未満である場合に
は、帯電防止性が小さくなりすぎ、55モル%を超える
場合にはタックおよび温度依存性が大きくなり、また樹
脂との相溶性が悪化する。
【0037】一般式(V)で表される構造単位は下記の
構造を有し、
【化14】 その割合は1〜35モル%である。
【0038】式(V)中、Xは、例えばCl、Br、I
などのハロゲン原子、CHOSOまたはC
SOであり、これらは1分子中に混在していてもよ
い。なお、これらの中では、帯電防止性の点からCl、
CHOSOおよびCOSOが好ましい。式
中、R、R、Rは、前記と同じである。
【0039】本構造単位の割合が1モル%未満である場
合には、帯電防止性が小さくなりすぎ、また35モル%
を超える場合には、前記共重合体を熱可塑性樹脂に配合
したときに、吸湿性が生じるようになり、得られた成形
製品が着色を帯び、しかも帯電防止性の耐久性が損なわ
れる。
【0040】一般式(VI)で表されるスルホベタイン
型構造単位は下記の構造を有し、
【化15】 前記共重合体での割合は1〜35モル%である。
【0041】式中、Rは炭素数が1〜12のアルキレ
ン基を示し、R10は炭素数が2〜3のアルキレン基を
示し、R11およびR12はそれぞれ炭素数が1〜2の
アルキル基、ヒドロキシアルキル基、カルボキシアルキ
ル基およびカルボキシレートアルキル基からなる群から
選ばれた基を示し、Aはエステル結合、アミド結合また
はメチレン基を示し、Bはメチレン基を示す。
【0042】前記一般式(VI)で表わされるスルホベ
タイン型の官能基として具体的には、例えば以下のもの
が挙げられる。
【0043】
【化16】
【化17】
【化18】
【化19】 前記一般式(VI)中のAとしてエステル結合を含有す
るスルホベタイン型の官能基の結合した共重合体を製造
する方法としては、例えば、アクリル酸、メタクリル
酸、α−エチルアクリル酸、アトロパ酸、クロトン酸な
どの不飽和モノカルボン酸成分単位、アクリル酸エステ
ル、メタクリル酸エステルなどの不飽和モノカルボン酸
エステル成分単位をオレフィン等と共重合するか、また
は前記不飽和カルボン酸誘導体成分単位をポリオレフィ
ン等にグラフト共重合する方法などによって前記ポリα
−オレフィン構造単位にこれらの成分単位を結合させ、
さらにこれにアルカノールアミン、N−アルキルアルカ
ノールアミン、N,N−ジアルキルアルカノールアミ
ン、ジアルカノールアミン、トリアルカノールアミンな
どのアルカノールアミン類を反応させてエステル化また
はエステル交換させた後に、さらにこれに1,3−プロ
パンスルトン、1,4−ブタンスルトンなどのスルトン
類あるいは1−メチル−エチレンサルフェート、1,3
−プロピレンサルフェートなどの環状サルフェート類な
どを反応させる方法などが挙げられる。
【0044】さらに、メタクリル酸アミノエチル、メタ
クリル酸−N−アルキルアミノエチル、メタクリル酸−
N,N−ジアルキルアミノエチル、メタクリル酸−N,
N−ジヒドロキシアルキルアミノエチル、アクリル酸ア
ミノエチル、アクリル酸−N−アルキルアミノエチル、
アクリル酸−N,N−ジアルキルアミノエチルまたはア
クリル酸−N,N−ジヒドロキシアルキルアミノエチル
などをオレフィン等と共重合するか、ポリオレフィン等
にグラフト共重合する方法によって前記ポリα−オレフ
ィン構造単位へ結合させた後、これに前記のスルトン類
あるいは環状サルフェート類を反応させる方法なども挙
げられる。
【0045】また、前記一般式(VI)中のAがメチレ
ン基であるスルホベタイン型の官能基が結合した共重合
体を製造する方法としては、例えば、アルケニルアミ
ン、N−アルキルアルケニルアミン、N,N−ジアルキ
ルアルケニルアミン、N−ヒドロキシアルキルアルケニ
ルアミン、N,N−ジヒドロキシアルキルアルケニルア
ミンなどの不飽和アミン類とオレフィン等とを共重合さ
せるか、あるいはポリオレフィン等に前記不飽和アミン
類をグラフト共重合する方法によって前記不飽和アミン
類を前記ポリα−オレフィン構造単位へ結合させた後、
さらにこれに前記スルトン類あるいは環状サルフェート
類などを反応させる方法などを挙げることができる。
【0046】また、前記一般式(VI)中のAがアミド
結合であるスルホベタイン型の官能基の結合したものを
製造する方法としては、アクリル酸、メタクリル酸など
の不飽和モノカルボン酸成分単位をオレフィン等と共重
合するか、またはポリオレフィン等にこれらの成分単位
をグラフト共重合する方法などによって、これらの不飽
和モノカルボン酸成分単位を前記ポリα−オレフィン構
造単位に結合させ、さらにこれにアルキレンジアミン、
N−アルキルアルキレンジアミン、N,N−ジアルキル
アルキレンジアミン、N−ヒドロキシアルキルアルキレ
ンジアミン、N,N−ジヒドロキシアルキルアルキレン
ジアミンなどのアルキレンジアミン類を反応させるか、
またはアルキレンジアミン、N−アルキルアルキレンジ
アミンなどのアルキレンジアミン類を反応させた後、エ
チレンオキシド、プロピレンオキシドなどのアルキレン
オキシド類を付加し、さらにこれらに前記スルトン類あ
るいは環状サルフェート類などを反応させる方法などを
挙げることができる。
【0047】上記のうち、前記一般式(VI)中のAが
エステル結合あるいはメチレン基であるスルホベタイン
型の官能基の結合したものが、帯電防止効果およびその
効果の持続性が優れているという点、ならびに調製方法
が容易であるという点から好ましく、また、前記一般式
中のR10およびBがいずれもメチレン基であるスルホ
ベタイン型の官能基の結合したものが同様の理由から好
ましい。
【0048】さらに、R11およびR12がいずれも炭
素数が1〜2のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、カ
ルボキシルアルキル基およびカルボキシレートアルキル
基からなる群から選ばれた任意の基であることが同様の
理由から好ましい。
【0049】一般式(VII)および(VIII)で表
されるカルボベタイン型構造単位はそれぞれ下記の構造
を有し、
【化20】
【化21】 前記共重合体での割合は1〜35モル%である。
【0050】上記式(VII)および式(VIII)に
おいて、R13は炭素数1〜3のアルキレン基を示し、
14はメチレン基を示し、R15およびR16はそれ
ぞれ炭素数1〜2のアルキル基を示し、Dは酸素原子ま
たは>NHを示す。
【0051】前記一般式(VII)および/または一般
式(VIII)で表わされるカルボベタイン型官能基を
構成する各官能基を例示すると、次のものが挙げられ
る。R13として具体的には、メチレン基、エチレン
基、プロピレン基などを例示することができる。R15
およびR16としてそれぞれ具体的には、メチル基、エ
チル基を例示することができる。
【0052】前記一般式(VII)および/または一般
式(VIII)で表わされるカルボベタイン型官能基と
して具体的には、例えば、下記のものが挙げられる。
【0053】
【化22】 (B)成分の重量平均分子量は、1000〜10000
0の範囲のものが好ましい。ここでいう重量平均分子量
とは、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーで測定
したポリスチレン換算の重量平均分子量のことであり、
超高温GPC(絹川、高分子論文集、第44巻、2号、
139〜141頁(1987年))に準じて測定するこ
とができる。この分子量が1000未満である場合に
は、分子量が小さすぎて、熱可塑性樹脂に配合して加熱
したときに揮散するおそれがあり、また100000を
越える場合には、溶融したときの粘度が大きくなりす
ぎ、作業性が悪くなる。
【0054】(C)成分 (C)成分としてのホスフォナイト系、ホスファイト
系、ホスファンオキシド系含リン熱安定剤としては以下
のものが挙げられる。
【0055】
【化23】
【化24】
【化25】
【化26】 これらのうち好ましいものは、ホスフォナイト系化合物
ではテトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−
4,4' −ビフェニレンジホスフォナイト[C−n]、
ホスファイト系化合物では、トリス(2,4−ジ−t−
ブチルフェニル)ホスファイト[C−g]、ジステアリ
ル−ペンタエリスリトールジホスファイト[C−h]、
4,4' −イソプロピリデンジフェノールアルキル(C
12〜C15)ホスファイト[C−k]、ホスファンオキシ
ド系化合物では3,4,5,6−ジベンゾ−1,2−オ
キサホスファン−2−オキシド[C−o]である。なか
でもテトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−
4,4´−ビフェニレンジホスフォナイト[C−n]が
好ましい。
【0056】上記(B)成分および(C)成分の配合割
合は、(A)成分100部に対し、(B)成分が1〜3
0部、(C)成分が0.01〜5部である。
【0057】(B)成分の配合割合が1部未満である
と、帯電防止効果が小さく、30部を超えると、帯電防
止効果は充分であるが、他の物性、例えば熱変形温度を
低下させる。(B)成分の特に望ましい範囲は3〜20
部である。
【0058】(C)成分の配合割合が0.01部未満で
あると、熱安定性が不十分であり、製品の着色が著し
く、5部を超えると、非経済的であり、かつ、混練押出
時の発煙が激しくなる。(C)成分の特に好ましい範囲
は0.01〜3.0部である。上記した(A)〜(C)
成分の配合方法としては、一軸、または二軸押出し機、
または加圧ニーダーなどを用いて(A)成分、(B)成
分および(C)成分を加熱溶融下で混練することにより
組成物とすることができる。
【0059】
【実施例】本発明の熱可塑性組成物を実施例によって、
より具体的に説明する。
【0060】本発明における(B)成分である第四級ア
ンモニウム塩基含有カチオン性共重合体は以下のように
して製造した。
【0061】製造例1(アクリルアミド系共重合体[B
−a]の製造) 温度計、撹拌機、滴下ロートおよびディーン・スターク
分水器を備えた1リットルの四ツ口フラスコに、キシレ
ン400ml、エチレン−アクリル酸エチル−アクリル
酸共重合体(不規則に配列しており、そのモル比はエチ
レン/アクリル酸エチル/アクリル酸=93/3/4)
150gおよびパラトルエンスルホン酸1.0gを仕込
んだ。
【0062】次に、N,N−ジメチルアミノプロピルア
ミン21.1gを仕込み、オイルバスを用いて140℃
に加熱し、生成した水をキシレンとの共沸により連続的
に除去し、さらに、140℃で17時間、水が生成しな
くなり水の共沸が認められなくなるまでアミド化反応を
継続した。
【0063】得られた反応物458gを80℃まで冷却
し、その反応混合物に滴下ロートからヨウ化メチル2
8.7gを1時間かけて徐々に滴下した。この間、発熱
が認められたが、冷却することにより反応温度を90℃
に維持した。滴下終了後、100℃で4時間熟成反応を
行なった。このようにして得られた反応物を多量のメタ
ノール中へ投入し、生成した沈殿物を回収、乾燥してア
クリルアミド系共重合体を製造した。
【0064】製造例2(アクリル酸エステル系共重合体
[B−b]の製造) 温度計、撹拌機、滴下ロートおよびディーン・スターク
分水器を備えた1リットルの四ツ口フラスコに、トルエ
ン400ml、エチレン−アクリル酸エチル−アクリル
酸共重合体(不規則に配列しており、そのモル比はエチ
レン/アクリル酸エチル/アクリル酸=93/3/4)
150gおよびパラトルエンスルホン酸1.0gを仕込
んだ。
【0065】次に、N,N−ジメチルアミノプロパノー
ル21.1gを仕込み、オイルバスを用いて110℃に
加熱し、生成した水をキシレンとの共沸により連続的に
除去し、さらに、110℃で5時間、水が生成しなくな
り水の共沸が認められなくなるまでエステル化反応を継
続した。
【0066】得られた反応物460gを80℃まで冷却
し、その反応混合物に滴下ロートからヨウ化メチル2
8.7gを1時間かけて徐々に滴下した。この間、発熱
が認められたが、冷却することにより反応温度を90℃
に維持した。滴下終了後、100℃で4時間熟成反応を
行なった。このようにして得られた反応物を多量のメタ
ノールの中へ投入し、生成した沈殿物を回収、乾燥して
アクリル酸エステル系共重合体を製造した。
【0067】製造例3(コハクイミド系共重合体[B−c]製造) 温度計、滴下ロート、撹拌機およびディーン・スターク
分水器を備えた1リットルの四ツ口フラスコに、トルエ
ン400ml、スチレン−無水マレイン酸共重合体(ス
チレン/無水マレイン酸=3/1モル)100gを仕込
み、加熱、溶解した。
【0068】次いで、N,N′−ジメチルアミノプロピ
ルアミン25.4gを徐々に滴下した。終了後、110
℃まで昇温し、還流しながら脱水反応を4時間行なっ
た。
【0069】得られた反応物を80℃まで冷却し、その
反応混合物に滴下ロートからジエチル硫酸38.3gを
1時間かけて徐々に滴下した。この間、発熱が認められ
たが、冷却することにより反応温度を90℃に維持し
た。滴下終了後、100℃で4時間熟成反応を行なっ
た。こうして得られた反応物を多量のメタノール中へ投
入し、生成した沈殿物を回収、乾燥してコハクイミド系
共重合体を製造した。
【0070】製造例4(スルホベタイン型共重合体[B−d]) エチレンとアクリル酸エチルとの共重合体(重量平均分
子量25,000)20gを200gのパラキシレンに
溶解し、135℃まで昇温後、ナトリウムメチラート
0.1gとN,N−ジメチルエタノールアミン13.6
gとを徐々に滴下し、滴下終了後、4時間反応させた。
未反応のエタノールアミンを除去した後、プロパンサル
トン3.4gを添加し、135℃で2時間反応させた。
本生成物を精製し、スルホベタイン型の官能基を有する
共重合体を得た。
【0071】製造例5(カルボベタイン型共重合体[B−e]) ポリエチレンワックス(重量平均分子量2750)20
0gを温度計、撹拌機、Nガス導入管および冷却管を
備えた500ミリリットルの四ツ口フラスコに仕込み、
190℃に加温してワックスを溶融させ、系内を窒素置
換した後、強撹拌下に無水マレイン酸31.4gとジ−
t−ブチルペルオキシド1.5gとを4時間かけて滴下
し、そのまま2時間後反応を行なった。反応終了後、直
ちに反応混合物をバット上に取り出して室温まで放冷し
た。これを粉砕し、約1リットルのDMFに加温して溶
解させ、室温まで放冷後、反応混合物を大過剰のアセト
ン中で析出させて得た中間変性ポリマーをアセトンにて
よく洗浄して減圧下室温にて一昼夜乾燥し、201.2
gの中間変性ポリマーを得た。この中間変性ポリマーの
無水マレイン酸含量は、該中間変性ポリマー中の酸素含
有量より計算して、1.3mmol/gであり、重量平
均分子量は3125であった。
【0072】次にジメチルエタノールアミン[HOCH
CHN(CH]とモノクロル酢酸ナトリウム
とを反応させて合成した反応試剤[HOCHCH
(CHCOO]10.8g、中間変性ポリマー
20gおよびDMF200ミリリットルを温度計、撹拌
機、Nガス導入管および冷却管のついた500ミリリ
ットルの四ツ口フラスコに仕込み、系内を窒素置換した
後に140℃まで昇温し、撹拌下に8時間反応させた。
反応終了後、室温まで放冷し、この反応混合物を大過剰
のメタノールで析出させて得たポリマーを水−メタノー
ルの混合溶媒で3回洗浄し、さらにアセトンでよく洗浄
して、50℃で減圧下に一昼夜乾燥して、式
【化27】 で表わされるカルボベタイン型官能基含量を有するカル
ボベタイン変性ポリマーを得た。
【0073】製造例6(ベンジル型カチオン共重合体
[B−f]製造) 温度計、撹拌機、Nガス導入管および冷却管を備えた
1リットルの四ツ口フラスコにトルエン400ml、ス
チレンモノマー104g、ビニルベンジルクロライド7
6.2gを仕込み、Nガスを導入しながら80℃まで
昇温した。そのまま1時間持続し、系内の空気を除去し
た。
【0074】次に、ラウロイルパーオキサイド0.88
gを少量のトルエンに溶解し、上記溶液に添加した。
【0075】反応初期において発熱がみられるが、冷却
などにより内温度を80〜90℃に保ちながら6時間反
応を行なった。
【0076】次に、得られた反応物にオクチルジメチル
アミン80gを添加し、90〜100℃で5時間四級化
反応を行なった。このようにして得られた反応物を多量
のメタノール中へ投入し、生成した沈殿物を回収、乾燥
してベンジル型カチオン共重合体を製造した。
【0077】上記の製造例1〜6で得られた共重合体
[B−a]〜[B−f]の重量平均分子量、および構造
単位(I)〜(VIII)の割合(モル%)を下記の方
法で求めた。結果を表1に示す。
【0078】[B−a]:赤外吸収スペクトルを測定
し、オレフィン共重合体のアルキル基に基づく1400
〜1500cm−1の吸収とアクリレートのカルボニル
に基づく1730〜1735cm−1の吸収およびN−
置換アミドに基づく1650cm−1の吸光度の比より
求めた。
【0079】[B−b]および[B−d]:赤外吸収ス
ペクトルを測定し、オレフィン共重合体のアルキル基に
基づく1400〜1500cm−1の吸収とアクリレー
トのカルボニルに基づく1730〜1735cm−1
吸収、および元素分析による窒素の微量分析より求め
た。
【0080】[B−c]、[B−e]および[B−
f]:一般式(IV)、(VII)、(VIII)、
(V)のモル%を、元素分析による窒素の微量分析によ
り求めた。一般式(I)のモル%は100よりその数値
を引いたものである。
【0081】
【表1】
【0082】実施例1〜16および比較例1〜10 上記の製造例1〜6で得た[B]成分、下記表2、表3
に記載した熱可塑性樹脂([A]成分)およびリン化合
物([C]成分)を、同表に記載した割合で配合し、二
軸押出し機(KRCニーダー、栗本鉄工所製)を用いて
混練温度を変えて溶融、混練してペレット化した。
【0083】次いで、得られたペレットを射出成形機
(Hipershot3000,新潟鉄工所製)を用い
て加工し、成形品を得た。
【0084】
【表2】
【0085】
【表3】
【0086】上記により得た成形品を用いて、帯電防
止性、その持続性、耐衝撃性および成形物の着色
度を評価した。
【0087】帯電防止性の評価 帯電防止性の評価は、表面固有抵抗の測定により行なっ
た。その表面固有抵抗の測定方法は、次の通りである。
【0088】すなわち、成形試験片を20℃、60%R
H(相対湿度)の条件下に24時間放置後、(株)川口
電気製作所製、超絶縁系R−503型を用いて表面固有
抵抗値を測定した。結果を表4、表5に記載する。
【0089】帯電防止性の持続性の評価 帯電防止性の持続性の評価は以下の通りに行なった。
【0090】すなわち成形試験片を40℃のオーブン中
で14日間エージングした後に、その表面を洗剤として
ママレモン(ライオン(株)製)水溶液を用いて充分に
洗浄後、イオン交換水で充分にすすぎ、その後20℃、
60%RHの雰囲気中で24時間放置し、前記の方法で
表面固有抵抗値を測定した。結果を表4、表5に併記す
る。
【0091】耐衝撃性の評価 耐衝撃性の評価は、アイゾット衝撃強度の測定により行
なった(JIS K−7110に準拠)。結果を表4、
表5に併記する。
【0092】成形物の着色度の評価 日本電子社製の色差計Z−1001DPにより、実施
例、比較例で作成した試験片および各々の無添加樹脂の
b値を測定し、その差を色差(Δb)として示した。な
おこの値が小さい程、黄変度が小さいことを示す。結果
を表4、表5に併記する。
【0093】
【表4】
【0094】
【表5】
【0095】
【発明の効果】本発明の熱可塑性樹脂組成物によれば、
優れた帯電防止性を示し、この帯電防止性が洗浄によっ
てもほとんど衰えない成形品が得られる。
【0096】また、成形加工時の温度上昇に起因すると
考えられる衝撃強度の低下、成形体の着色、および帯電
防止性能の低下の問題も著しく改善される。
【0097】したがって、本発明の樹脂組成物によれ
ば、加工温度の高い樹脂についても優れた帯電防止能を
付与することができ、また、加工温度を上げることによ
り生産性の向上を図ることもできる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−5066(JP,A) 特開 平5−16303(JP,A) 特開 平2−245057(JP,A) 特開 昭64−24841(JP,A) 特開 昭62−138542(JP,A) 特開 昭60−135450(JP,A) 特開 昭56−149457(JP,A) 特開 昭52−119652(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 1/00 - 101/16 C08K 3/00 - 13/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)熱可塑性樹脂 100重量部、
    (B)第四級アンモニウム塩基含有共重合体 1〜30
    重量部および(C)ホスフォナイト、ホスファイトおよ
    びホスファンオキシドからなる群から選ばれた1種以上
    のリン化合物 0.01〜5重量部からなる熱可塑性樹
    脂組成物。
  2. 【請求項2】前記第四級アンモニウム塩基含有共重合体
    が、下記のポリα−オレフィン構造単位、(メタ)アク
    リレート構造単位および第四級アンモニウム塩基含有構
    造単位が線状に配列してなる重量平均分子量1,000
    〜100,000の共重合体である、請求項1に記載の
    熱可塑性樹脂組成物。一般式(I)、 【化1】 (式中、Rは水素原子またはC〜C18のアルキル
    基またはフェニル基を示す。)で表わされるポリα−オ
    レフィン構造単位 45〜99モル%、一般式(I
    I)、 【化2】 (式中、Rは水素原子またはメチル基、Rは炭素数
    1〜18のアルキル基を示す。)で表わされる(メタ)
    アクリレート構造単位 0〜15モル%、一般式(II
    I)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)および
    (VIII)で表される群から選ばれた1種以上の第四
    級アンモニウム塩基含有構造単位ただし一般式(II
    I)、(V)、(VI)、(VII)および(VII
    I)のものは1〜35モル%、一般式(IV)のものは
    1〜55モル%。 【化3】 【化4】 【化5】 (式(III)、式(IV)および式(V)中、Yは酸
    素原子またはNH、Rは水素原子またはメチル基、R
    は炭素数2〜8のアルキレン基、RおよびRはそ
    れぞれ炭素数1〜4のアルキル基、Rは炭素数1〜1
    2のアルキル基、炭素数6〜12のアリールアルキル基
    または炭素数6〜12の脂環アルキル基、Xはハロゲン
    原子、CHOSOまたはCOSOを示
    す。) 【化6】 (式(VI)中、Aはエステル結合、アミド結合または
    メチレン基を示す。Bはメチレン基を示す。RはC
    〜C12のアルキレン基、R10はC〜Cのアルキ
    レン基、R11、R12はC〜Cのアルキル基、ヒ
    ドロキシアルキル基、カルボキシアルキル基またはカル
    ボキシレートアルキル基を示す。) 【化7】 【化8】 (式(VII)および式(VIII)中、R13は炭素
    数1〜3のアルキレン基を示し、R14はメチレン基を
    示し、R15およびR16はそれぞれ炭素数1〜2のア
    ルキル基を示し、Dは酸素原子または>NHを示す。)
  3. 【請求項3】前記リン化合物が、 【化9】 から選ばれた1種以上である、請求項1または2に記載
    の熱可塑性樹脂組成物。
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