JP3292720B2 - ベルト式ドラフト装置用のローラ - Google Patents

ベルト式ドラフト装置用のローラ

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バイアー フランク
ホヴァルカ ホルスト
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    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01HSPINNING OR TWISTING
    • D01H5/00Drafting machines or arrangements ; Threading of roving into drafting machine
    • D01H5/18Drafting machines or arrangements without fallers or like pinned bars
    • D01H5/26Drafting machines or arrangements without fallers or like pinned bars in which fibres are controlled by one or more endless aprons
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    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
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    • D01H5/00Drafting machines or arrangements ; Threading of roving into drafting machine
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
  • Centrifugal Separators (AREA)
  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)
  • Manipulator (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、精紡機のベルト式
ドラフト装置用のローラであって、軸線方向で中央部が
両端側周縁部に比べて半径方向内方に窪まされているロ
ーラに関する。
【0002】
【従来の技術】このようなベルト式ドラフト装置用のロ
ーラは、ペンジュラアーム(荷重アーム)によって回転
自在に支持され、下方に位置するボトムローラ上にベル
トを介して位置するようになっている。ローラ、いわゆ
る溝付きローラは、今日において、種々の形態のものが
知られている。このようなローラ、すなわちトップロー
ラおよびボトムローラの両端側周縁部は、それぞれトッ
プローラ用ベルトおよびボトムローラ用ベルトを確実に
搬送し正確に走行せしめるために、これらベルトに大き
な圧力を伝達する。これのローラの軸線方向中央部にお
いては、一方では繊維の搬送が保証され、他方では繊維
の撚糸が効果的になされるように、ベルトを介して繊維
に、ほんの僅かに圧力を与えるだけでよい。そのような
ローラは、ローラ表面に形成されたゴム被膜に所定の深
さの溝が刻み込まれている溝付きローラと、弾性溝付き
ライニングを備えた溝付きローラと、非弾性的な縁部を
備え、即ち溝付き深さが一定している溝付きローラとに
大別される。
【0003】ゴムで周縁部が作られている溝付きローラ
の場合、ゴムの軟らかさのために、周縁部が平らにな
り、これに伴って溝の有効深さが減少してしまう。周縁
部における製造公差のために、軸線方向で一様になら
ず、その結果、ベルト走行において傾斜した引っ張りお
よびゆがみが生ずる。溝深さが減少するので、繊維の搬
送およびドラフトに対する良好な条件を得るために、補
正手段例えばローラ押圧力を変更する手段が必要とされ
る。しかも、ベルト走行において、滑りが生ずるという
問題がある。
【0004】弾性溝付きライニングを備えた溝付きロー
ラの場合、その材料あるいは溝における弾性的に包み込
まれた中空空間により、弾性が生ずる。しかし、その弾
性特性が、摩耗および硬化によって、時間が経つにつれ
て大きく変化する、という欠点がある。そのために、糸
の品質が害され、保守に高い費用がかかり、例えば溝付
きライニングを修理するために高い費用がかかる。
【0005】非弾性的な周縁部を備えた溝付きローラの
場合、その一定した溝付き深さは、糸繊細の狭い範囲に
しか適用できない。深さが大きすぎると、糸切れを増加
し、小さすぎると、糸の伸びを減少してしまう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、ベル
ト式ドラフト装置用のローラを、一方では滑ることのな
い正確なベルト走行が保証され、他方では軸線方向中央
部における僅かな押圧力が、その都度の糸繊細度に自動
的に合うように、改良することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によればこの課題
は、精紡機のベルト式ドラフト装置用のローラであっ
て、軸線方向で中央部が両端側周縁部に比べて半径方向
内方に窪まされているローラにおいて、該ローラの上記
中央部に、半径方向に移動可能なブッシュが上記中央部
との間に半径方向隙間を形成して配置されていることに
よって解決される。
【0008】本発明によると、種々の繊細度の糸を、何
らの転換費用を必要とすることなしに、引き抜き法にお
いて高い品質でドラフトできる。繊維がトップローラ用
ベルトとボトムローラ用ベルトとの間に挿入されたと
き、繊細度が大きいものに変わっても、半径方向に移動
可能なブッシュは隙間の範囲内で移動し、挿入された繊
維に、ベルトが軽く押圧力を与えるように作用する。こ
れは、僅かなドラフトを妨げることなしに、糸の搬送を
保証する。
【0009】ブッシュにベルトが180°より大きな角
度にわたって巻き掛けられていることによって、トップ
ローラ用ベルトの上側ベルトラインが、ブッシュの持ち
上がり運動に対抗して作用して、これを防止する。これ
によって、繊維束の厚さがベルトの予張力に影響を与え
る。繊維束への過大な押圧は、ブッシュが半径方向に移
動して、溝範囲にベルトを通すようになり、ベルトガイ
ドにより前方に引っ張られるベルトの予張力のために、
ベルトの部分隙間の中に前方に引っ張られることによっ
て、防止される。これによって、ベルトは、僅かではあ
るが搬送にとって十分な力で繊維束と接する。即ち、ベ
ルトの弾性は、軽い押圧力を発生するために十分に利用
し尽くされ、ブッシュの押圧力を繊維束に伝える。その
押圧力は、一方では糸切れなしの繊維搬送が保証され、
他方では繊維束内に糸の伸びを減少しないような引っ張
り力しか生じないように、作用する。
【0010】繊維束に対するローラの最良の押圧力にお
いて、ブッシュの外径は、ローラの両端側周縁部の直径
と同じにされるか、幾分異なるように形成される。
【0011】繊維を良好に案内する理由から、ブッシュ
は、両端側周縁部との間に軸方向隙間を有する。
【0012】ブッシュに対する規定された軸方向隙間を
保証するために、ローラは軸線に直角な面に対して鏡面
対称な2つの同形部品で形成され、これら両部品はそれ
ぞれ周縁部と該周縁部より小径の軸方向延長部とから成
り、両軸方向延長部は軸線方向で互いに接して中央部を
形成し、該中央部が、ブッシュの半径方向変位をブッシ
ュと中央部との間の隙間以下に制限する。
【0013】ローラを安価に製造できるようにするため
に、環状の周縁部およびブッシュは、プラスチック部品
として形成される。
【0014】ブッシュの自重を押圧力に対して良好に利
用し尽くすようにするために、ブッシュは、自重を増大
できる程度の高い密度の材料で形成されるか、大きな壁
をもって形成される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
に基づいて形成されたローラの実施形態を詳細に説明す
る。
【0016】図1には、2つの溝付きローラ10,10
を備えたトップローラが示されている。その各溝付きロ
ーラ10は軸線と直角な面に対して鏡面対称の2つの同
形部品11,12で形成されている。これらの両鏡面対
称部品11,12はそれぞれ、周縁部13,14と軸方
向延長部15,16とから成っている。周縁部13,1
4より小径の両軸方向延長部15,16はローラ10の
軸線方向中央において互いに突き当たり、ローラ10に
溝を形成している。両軸方向延長部15,16は環状の
ブッシュ17によって包囲されている。ブッシュ17
は、図2から理解できる駆動ベルト20の最良の押圧力
において、軸方向延長部15,16に対して半径方向隙
間18を有している。ブッシュ17は更に、最良の繊維
走行において、軸方向隙間19をも有している。
【0017】図2には、特に軸方向延長部15を有する
ローラ10が示されている。この軸方向延長部15はブ
ッシュ17によって包囲されている。ベルト20がロー
ラ10の上にブッシュ17を含めて巻き掛けられ、更に
ベルトガイド21を介して案内されている。ブッシュ1
7はベルト張力のためにベルト20をほんの僅かな圧力
で、繊維束に接している。その場合、ブッシュ17は、
これがベルトガイド21に対して変位運動することによ
って、軸方向延長部15、16に対する半径方向隙間1
8に変化をもたらし、自動的に繊維束の厚さに合わされ
る。この位置において、ブッシュ17はベルト20およ
び部品11,12と共に回転する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ベルト式ドラフト装置用の本発明に基づくトッ
プローラの軸線を含む面での断面図である。
【図2】ベルト式ドラフト装置用の図1におけるトップ
ローラの軸線に直角な面での部分断面側面図である。
【符号の説明】
10 ローラ 11,12 鏡面対称な部品 13,14 周縁部 15,16 軸方向延長部 17 ブッシュ 19 軸方向隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ホルスト ホヴァルカ ドイツ連邦共和国、71334 ヴァイブリ ンゲン、 エガーテンヴェーグ 21 (56)参考文献 実公 昭29−8132(JP,Y1) 実公 昭33−11020(JP,Y1) 実公 昭47−3786(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D01H 5/00 - 5/88

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 精紡機のベルト式ドラフト装置用のロー
    ラであって、軸線方向で中央部が両端側周縁部13,1
    4に比べて半径方向内方に窪まされているローラ10に
    おいて、該ローラ10の上記中央部に、半径方向に移動
    可能なブッシュ17が上記中央部との間に半径方向隙間
    を形成して配置されていることを特徴とするベルト式ド
    ラフト装置用のローラ。
  2. 【請求項2】 ブッシュ17の外径が、両端側周縁部1
    3,14の直径と同じであるか、幾分異なっていること
    とする請求項1に記載のベルト式ドラフト装置用のロー
    ラ。
  3. 【請求項3】 ブッシュ17が、両端側周縁部13,1
    4との間に軸方向隙間19を有していることとする請求
    項1又は請求項2に記載のベルト式ドラフト装置用のロ
    ーラ。
  4. 【請求項4】 ローラ10が軸線に直角な面に対して鏡
    面対称の2つの同形部品11,12で形成され、これら
    両部品11,12がそれぞれ周縁部13,14と該周縁
    部13,14よりも小径の軸方向延長部15,16とか
    ら成り、両軸方向延長部15,16が軸線方向で互いに
    接して中央部を形成し、該中央部が、ブッシュ17の半
    径方向変位をブッシュと中央部との間の隙間以下に制限
    していることとする請求項1ないし請求項3のいずれか
    1つに記載のベルト式ドラフト装置用のローラ。
  5. 【請求項5】 周縁部13,14およびブッシュ17
    が、プラスチック部品として形成されていることとする
    請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載のベルト
    式ドラフト装置用のローラ。
  6. 【請求項6】 ブッシュ17が、自重を増大できる程度
    高い密度の材料によって形成されているか、大きな壁
    をもって形成されていることとする請求項1ないし請
    求項5のいずれか1つに記載のベルト式ドラフト装置用
    のローラ。
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