JP2001302272A - 光ファイバの製造方法及び装置 - Google Patents

光ファイバの製造方法及び装置

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JP2001302272A
JP2001302272A JP2000113131A JP2000113131A JP2001302272A JP 2001302272 A JP2001302272 A JP 2001302272A JP 2000113131 A JP2000113131 A JP 2000113131A JP 2000113131 A JP2000113131 A JP 2000113131A JP 2001302272 A JP2001302272 A JP 2001302272A
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rotating
roller
spinning
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Kenji Okada
健志 岡田
Koji Tsurusaki
幸司 鶴崎
Koichi Harada
光一 原田
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Fujikura Ltd
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
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    • C03B37/01Manufacture of glass fibres or filaments
    • C03B37/02Manufacture of glass fibres or filaments by drawing or extruding, e.g. direct drawing of molten glass from nozzles; Cooling fins therefor
    • C03B37/03Drawing means, e.g. drawing drums ; Traction or tensioning devices
    • C03B37/032Drawing means, e.g. drawing drums ; Traction or tensioning devices for glass optical fibres
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B2203/00Fibre product details, e.g. structure, shape
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    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
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    • C03B2205/06Rotating the fibre fibre about its longitudinal axis

Abstract

(57)【要約】 【課題】 張力分布やねじれ量が長手方向で均一であっ
て、PMDの抑制された低伝送損失な光ファイバの製造
方法および製造装置を提供する。 【解決手段】 光ファイバ母材1を溶融紡糸して光ファ
イバ裸線4を得て、次いで該光ファイバ裸線4に樹脂を
被覆して光ファイバ素線10とし、該光ファイバ素線1
0にねじれを付与する光ファイバの製造方法であって、
該光ファイバ素線10と第3、第4の回転ローラ20
a、20bとの接点が3点以上となるように第3、第4
の回転ローラ20a、20bを構成し、該第3、第4の
回転ローラ20a、20bを、光ファイバ素線10を中
心軸として回転させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバの製造
方法及びその製造装置に関し、特に偏波モード分散(以
下、PMDと略する)が抑制された低伝送損失な光ファ
イバを簡便に提供できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】近年の光通信技術の進歩に伴って、用途
に応じた多種多様な光ファイバが製造、利用されてい
る。光ファイバは、気相軸付け法(VAD法)、外付け
法(OVD法)、内付け法(CVD法、MCVD法、P
CVD法)、ロッドインチューブ法等で得られた光ファ
イバ母材を溶融紡糸して製造されている。
【0003】このような従来の製造方法においては、真
円状の断面を有する光ファイバを製造することは非常に
困難であり、得られた光ファイバの断面形状は、わずか
に歪んだ円状や、楕円状であることがほとんどであっ
た。しかし、このように光ファイバの断面が真円状でな
い場合、光ファイバを伝搬する2偏波の位相速度が異な
り、PMDを増加させてしまうといった問題があった。
【0004】そこで、PMDを低減させるために、長手
方向にねじれが付与された光ファイバを製造する方法
が、例えば、特表平10−507438号公報等におい
て提案されている。以下に、上記ねじれが付与された光
ファイバの従来の製造方法について、図2および図3を
用いて説明する。図3は、従来の光ファイバの製造方法
の一例を示す概略構成図であり、図4は、第1、第2の
回転ローラの形態を上から見た時の概略平面図である。
【0005】図3において、符号1は光ファイバ母材を
示し、この光ファイバ母材1は、紡糸炉2に送られ、紡
糸炉2内で加熱・軟化される。この加熱・軟化された光
ファイバ母材溶融端部3から光ファイバ裸線4が線引き
される。この線引きされた光ファイバ裸線4は、冷却塔
5に送られて冷却された後、第1の樹脂被覆装置6へと
導かれて、1次被覆樹脂液が塗布される。塗布された1
次被覆樹脂液は、第1の架橋塔7で紫外線照射や加熱等
により硬化され、1次被覆樹脂層が形成される。1次被
覆樹脂層が形成された光ファイバは、次いで、第2の樹
脂被覆装置8、第2の架橋塔9へと順次導かれ、1次被
覆樹脂層上に2次被覆樹脂層が形成された光ファイバ素
線10となる。
【0006】次いで、光ファイバ素線10は、同一水平
面上に設けられた一対の第1の回転ローラ11aと第2
の回転ローラ11bとの周曲面間に導かれる。上記第
1、第2の回転ローラ11a、11bは、周曲面がゴム
などの可撓性物質で被覆されてなる鉛直面での断面形状
が円形の円柱状物である。また、上記第1、第2の回転
ローラ11a、11bは、光ファイバ素線10が周曲面
に対して略接線方向に走行し、かつこれらの間で押圧さ
れるように構成されている。
【0007】さらに、図4に示すように、第1、第2の
回転ローラ11a、11bは、第1、第2の回転軸12
a、12bの廻りに各々回転可能であり、第1、第2の
回転軸12a、12bは、ロッド13に対する第1、第
2の支点14a、14bにおいて各々回転可能となって
いる。また、ロッド13自体も、第1、第2の回転軸1
2a、12bの中間に位置する基準点15の廻りに回動
可能となっている。
【0008】上記光ファイバ素線10が、第1、第2の
回転ローラ11a、11bの間を押圧された状態で走行
すると、第1の回転ローラ11aが第1の回転軸12a
の廻りを回転し、第2の回転ローラ11bは第2の回転
軸12bの廻りを、第1の回転ローラ11aの回転方向
と逆方向に回転する。これによって、ロッド13が、基
準点15の廻りで前後に梃子運動を行い、第1の回転ロ
ーラ11aがA方向に移動すると、基準点15を介して
第1の回転ローラ11aと反対側に位置する第2の回転
ローラ11bが、B方向に移動するといったように、第
1、第2の回転軸12a、12bに沿って、第1、第2
の回転ローラ11a、11bが前後に振動する。この時
の振動回数は20〜1000回/min程度であり、振
幅は2〜50mm程度である。
【0009】上記第1、第2の回転ローラ11a、11
bの振動は、鉛直方向に移動中の光ファイバ素線10
を、第1、第2の回転ローラ11a、11bの周曲面に
対して前後に転動させる。その結果、光ファイバ素線1
0には、長手方向に右廻りと左廻りのトルクが加えられ
る。ここで光ファイバ素線10に加えられたトルクは、
紡糸炉2内で加熱・溶融されている光ファイバ母材溶融
端部3にまでさかのぼって伝搬し、光ファイバ母材溶融
端部3にねじれが加えられる。このようにしてねじれが
付与された光ファイバ母材溶融端部3は、線引き、冷却
され、長手方向に右廻りと左廻りのねじれを有する光フ
ァイバ裸線3となり、次いでこれが、第1、第2の樹脂
被覆装置6、8、第1、第2の架橋塔7、8を順次通過
することにより長手方向に右廻りと左廻りのねじれを有
する光ファイバ素線10となる。
【0010】このようにして得られた光ファイバ素線1
0は、ターンプーリー16上を進行して、方向を変えら
れ、引き取り機17、ダンサー18を順次通過後、巻き
取り機19で巻き取られる。なお、上記ターンプーリー
16には、テンションピックアップが接続されていて、
紡糸張力を測定できるようになっている。
【0011】しかしながら、上記方法では、第1、第2
の回転ローラ11a、11bに前後の振動を行わせる際
に、第1、第2の回転ローラ11a、11bを厳密に同
期させることは困難であるため、光ファイバ素線10の
中心軸位置が前後に変動し、線ブレするといった問題点
があった。ここで、線ブレとは、光ファイバ素線10が
第1、第2の回転ローラ11a、11bによって押圧さ
れている部位から、光ファイバ母材溶融端部3に至るま
での中心軸位置が、長手方向に変動することを示す。上
記線ブレが生じることにより、1次被覆樹脂又は2次被
覆樹脂のコーティング不良が発生し、これによって光フ
ァイバ素線10の断面における張力分布が長手方向で変
動し、ケーブル化した場合の強度が低下するといった問
題点があった。
【0012】また、第1、第2の回転ローラ11a、1
1bの周曲面間で、光ファイバ素線10に対する押圧が
変動することから、第1、第2の回転ローラ11a、1
1bと光ファイバ素線10との間ですべりが不規則に発
生し、ねじれ量が光ファイバ素線10の長手方向で変化
するといった問題点があった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記事情に鑑
みてなされたもので、張力分布やねじれ量が長手方向で
均一であって、PMDの抑制された低伝送損失な光ファ
イバの製造方法および製造装置を提供することを課題と
する。
【0014】
【課題を解決するための手段】かかる課題は、光ファイ
バ母材を溶融紡糸して光ファイバ裸線を得て、次いで該
光ファイバ裸線に樹脂を被覆して光ファイバ素線とし、
該光ファイバ素線にねじれを付与する光ファイバの製造
方法であって、該光ファイバ素線と第3、第4の回転ロ
ーラとの接点が3点以上となるように第3、第4の回転
ローラを構成し、該第3、第4の回転ローラを、光ファ
イバ素線を中心軸として回転させることによって解決さ
れる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳しく説明
する。図1は、本発明の製造方法の一例を示す概略構成
図であり、図2は、第3、第4の回転ローラ20a、2
0bを上から見た時の概略平面図である。これらの図に
おいて、図3および図4に示した構成要素と同一のもの
には、同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0016】本実施例が従来のものと主に異なる点は、
光ファイバ素線10との接点を3点以上有するように構
成された第3、第4の回転ローラ20a、20bと、両
者を光ファイバの進行方向に対して同軸上に回転させる
駆動装置とからなるスピン装置24を用い、ファイバ素
線10を中心軸として上記3、第4の回転ローラ20
a、20bを回転させることにより、光ファイバ素線1
0に長手軸方向のねじれを付与する点である。
【0017】上記スピン装置24を構成する第3の回転
ローラ20aとしては、半径10〜100mm程度、高
さ10〜100mm程度の円柱状物であって、水平面で
の断面形状が略V字状となるV字溝22をローラ面上に
有するものが好適に用いられる。また、上記第4の回転
ローラ20bとしては、半径10〜100mm程度、高
さ10〜100mm程度の円柱状物であって、水平面で
の断面形状が凸部となる突出部23をローラ面上に有す
るものが好適に用いられる。上記第3、第4の回転ロー
ラ20a、20bは、それぞれ第3、第4の回転軸21
a、21bの廻りを回転することができるようになって
いる。
【0018】上記第3の回転ローラ20aが有するV字
溝22および第4の回転ローラ20bが有する突出部2
3の深さ(高さ)D1、D2や、幅W1、W2は、V字溝2
2および突出部23における光ファイバ素線10との接
点が3点以上となるように、光ファイバ素線10の外径
に応じて適宜設定される。例えば、光ファイバ裸線4の
外径が125μm、コート径が250μmの光ファイバ
素線を押圧する場合には、通常、V字溝22の深さD1
は0.25〜50mm程度であり、幅W1は0.25〜
50mm程度とされ、突出部23の高さD2は0.25
〜50mm程度であり、幅W2は0.25〜50mm程
度とされる。
【0019】また、上記第3、第4の回転ローラ20
a、20bの材質としては、特に制限はないが、光ファ
イバ素線10が上記第3、第4の回転ローラ20a、2
0bのローラ面上で摺動することなく、スムーズに転動
することができるように、金属、合金、プラスチィッ
ク、エンジニアリングプラスチィック、セラミックやこ
れらの複合材料、さらに、これらに保護層、メッキ層等
を設けたもの、表面処理を施したもの等が、光ファイバ
素線10の被覆の材質に応じて適宜選択される。
【0020】このような第3、第4の回転ローラ20
a、20bは、図示略の架台によって固定され、該架台
が図示略のターンテーブルに接続され、さらにそのター
ンテーブルには、図示略の駆動装置が接続されて、スピ
ン装置24を構成している。上記駆動装置によって駆動
されるターンテーブルによって、第3、第4の回転ロー
ラ20a、20bは、光ファイバ素線10を軸として、
右方向または左方向の回転運動を行う。これによって、
上記V字溝22と突出部23との間を押圧された状態で
走行する光ファイバ素線10に、長手方向軸廻りに右廻
りまたは左廻りのトルクが付与され、上述の通りに、光
ファイバ素線10に長手方向軸廻りのねじれが付与され
る。
【0021】上記回転運動の回転速度は、紡糸線速、光
ファイバに要求されるPMDの程度、光ファイバの種類
などに応じて適宜設定されるが、通常10〜1000回
/min程度の範囲で設定される。また、上記スピン装
置24は、紡糸線速100〜800m/min程度で好
適に紡糸される光ファイバ裸線4が冷却される冷却塔5
から引き取り機17までの間に設けることができる。中
でも、第2の架橋塔9の後に設けることが好ましい。こ
れにより、第3、第4の回転ローラ20a、20bによ
って押圧される光ファイバ表面が、1次被覆樹脂層およ
び2次被覆樹脂層で保護されているものとなるため、光
ファイバガラス表面における機械的損傷を抑制すること
ができる。
【0022】このような光ファイバの製造方法にあって
は、光ファイバ素線10にねじれを容易に付与すること
ができるものであるので、PMDの抑制された低伝送損
失な光ファイバを容易に得ることができるものである。
また、上記光ファイバの製造方法にあっては、光ファイ
バ素線10との接点が3点以上となるように構成された
第3、第4の回転ローラ20a、20bを用いているの
で、光ファイバ素線10の位置が固定され、光ファイバ
素線10に対する押圧が変動することがないものであ
る。このため、第3、第4の回転ローラ20a、20b
と光ファイバ素線10との間ですべりが発生することも
なく、ねじれ量が光ファイバ素線10の長手方向で変化
するといったこともなく、上記第3、第4の回転ローラ
20a、20bの回転数に応じたねじれ量を得ることが
できるものである。
【0023】また、上記第3の回転ローラ20aが有す
るV字溝22および第4の回転ローラ20bが有する突
出部23の深さ(高さ)D1、D2や、幅W1、W2等は、
V字溝22および突出部23における光ファイバ素線1
0との接点が3点以上となるように適宜設定できるた
め、用いる光ファイバ母材1の形状や寸法も任意のもの
を使用できるものである。
【0024】また、光ファイバ素線10を中心軸として
第3、第4の回転ローラ20a、20bを回転させるた
め、光ファイバ素線10の位置が変動することがなく、
線ブレすることもないものである。このため、1次被覆
樹脂又は2次被覆樹脂のコーティング不良が発生するこ
とがなく、光ファイバ素線10の断面における張力分布
が長手方向に変動することもないものである。
【0025】また、上記第3、第4の回転ローラ20
a、20bの回転運動の回転数を、任意に設定すること
ができるため、所望するPMDに応じて回転数を適宜設
定することができるものである。さらに、第3、第4の
回転ローラ20a、20bを回転運動させる簡単な操作
によるので、高速での溶融紡糸にも対応でき、幅広い紡
糸速度において有効である。
【0026】また、上記のように光ファイバ素線10と
の接点が3点以上となるように構成された第3、第4の
回転ローラ20a、20bを有するスピン装置24が設
けられ、このスピン装置24には第3、第4の回転ロー
ラ20a、20bを光ファイバ素材10を中心軸として
回転運動させる駆動装置が設けられている光ファイバ装
置は、従来の紡糸機にスピン装置24を取り付けること
によって簡単に得られるため低コストであり、必要に応
じて容易にスピン装置24を取り付けたり、取外したり
することができるものである。
【0027】
【実施例】以下、実施例を示して本発明を、より具体的
に説明する。かかる実施例は、本発明の一態様を示すも
のであり、この発明を限定するものではなく、本発明の
範囲で任意に変更が可能である。 (実施例1)波長多重伝送用光ファイバ母材(ITU−
T G655準拠、以下、WDN母材と呼ぶ)に縦溝を
掘った母材(以下、縦溝母材と呼ぶ)を、図1に示す方
法で溶融紡糸、被覆を行い、光ファイバ裸線125μ
m、コート径250μmの光ファイバ素線10を製造し
た。被覆材としては、1次被覆樹脂層、2次被覆樹脂層
ともに、ウレタン−アクリレート系紫外線硬化型樹脂を
使用し、紡糸線速は100m/minとした。第3の回
転ローラ20aとして、図2に示すようなローラ面に、
深さD15mm、幅W110mmのV字溝22を有した直
径20mm、高さ40mmのものを用いた。また、第4
の回転ローラ20bとして、図2に示すようなローラ面
に、高さD25mm、幅W20.5mmの突出部23を有
した直径20mm、高さ40mmのものを用いた。ま
た、上記第3、第4の回転ローラ20a、20bのロー
ラ回転数は、100〜1000回/minとした。得ら
れた光ファイバ素線10のねじれ量の測定を、特表平1
0−507438号公報の実施例4に記載の方法に従っ
て行った。測定は、試料長1m毎に10回測定を行い、
その結果を図5に示した。
【0028】(実施例2)光ファイバ母材としてWDM
母材を用いた以外は、実施例1と同様にして、光ファイ
バ素線10を製造した。得られた光ファイバ素線10の
PMD測定を、固定アナライザー法に従って行った。測
定は、試料長10kmのものについて10本測定し、そ
の結果を図5に示した。
【0029】(実施例3)紡糸線速を100〜400m
/minとし、第3、第4の回転ローラ20a、20b
のローラ回転数を、1000回/minとした以外は、
実施例1と同様にして、光ファイバ素線10を製造し
た。得られた光ファイバ素線10のねじれ量の測定を、
実施例1と同様して行い、その結果を図6に示した。
【0030】(実施例4)紡糸線速を100〜400m
/minとし、第3、第4の回転ローラ20a、20b
のローラ回転数を、1000回/minとした以外は、
実施例2と同様にして、光ファイバ素線10を製造し
た。得られた光ファイバ素線10のPMD測定を、実施
例2と同様して行い、その結果を図6に示した。
【0031】(比較例1)縦溝母材を、図2に示す方法
で溶融紡糸、被覆を行い、光ファイバ裸線125μm、
コート径250μmの光ファイバ素線10を製造した。
被覆材としては、1次被覆樹脂層、2次被覆樹脂層とも
に、ウレタン−アクリレート系紫外線硬化型樹脂を使用
し、紡糸線速は100m/minとした。第1、第2の
ローラ11a、11bとしては、直径20mm、高さ4
0mmのものを用い、第1、第2のローラ11a、11
bが前後に振動を行う時のローラ振幅が2mm、ローラ
振動数が20〜200回/minとなるように設定し
た。得られた光ファイバ素線10のねじれ量の測定を、
実施例1と同様にして行い、その結果を図7に示した。
【0032】(比較例2)光ファイバ母材として、WD
M母材を用いた以外は、比較例1と同様にして、光ファ
イバ素線10を製造した。得られた光ファイバ素線10
のPMD測定を、実施例2と同様して行い、その結果を
図7に示した。
【0033】(比較例3)紡糸線速を100〜400m
/minとし、ローラ振幅2mm、ローラ振動数200
回/minとした以外は、比較例1と同様にして光ファ
イバ素線10を製造した。得られた光ファイバ素線10
のねじれ量の測定を、実施例1と同様して行い、その結
果を図8に示した。
【0034】(比較例4)紡糸線速を100〜400m
/minとし、ローラ振幅2mm、ローラ振動数200
回/minとした以外は、比較例2と同様にして光ファ
イバ素線10を製造した。得られた光ファイバ素線10
のPMD測定を、実施例2と同様して行い、その結果を
図8に示した。
【0035】図5〜6のグラフに示したように、本実施
例の光ファイバ素線10の製造方法によれば、測定毎に
おけるねじれ量、又はPMD値の変動が小さく、ローラ
回転数に応じたねじれ量を安定して付与することがで
き、PMDの抑制の程度を必要に応じて任意に制御する
ことができた。これに対して、図7〜8のグラフに示し
たように、比較例1、2の光ファイバ素線10の製造方
法によれば、測定毎におけるねじれ量、又はPMD値の
変動が大きく、ローラ振動数や紡糸線速に応じたねじれ
量を安定して付与することができず、所望のPMDにす
ることが困難なものであった。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光ファイ
バの製造方法にあっては、光ファイバ素線にねじれを容
易に付与することができるものであるので、PMDの抑
制された低伝送損失な光ファイバを容易に得ることがで
きるものである。また、光ファイバ素線との接点が3点
以上となるように構成された第3、第4の回転ローラを
用いているので、光ファイバ素線の位置が固定され、光
ファイバ素線に対する押圧が変動することがないもので
ある。このため、第3、第4の回転ローラと光ファイバ
素線との間ですべりが発生することもなく、ねじれ量が
光ファイバ素線の長手方向で変化するといったこともな
く、上記第3、第4の回転ローラの回転数に応じたねじ
れ量を得ることができるものである。
【0037】また、上記第3の回転ローラが有するV字
溝および第4の回転ローラが有する突出部の深さ(高
さ)や幅は、V字溝と突出部と光ファイバ素線との接点
が3点以上となるように、適宜設定できるため、用いる
光ファイバ母材の形状や寸法も任意のものを使用できる
ものである。
【0038】また、光ファイバ素線を中心軸として第
3、第4の回転ローラを回転させるため、光ファイバ素
線の中心軸位置が長手方向に変動することがなく、線ブ
レすることもないものである。このため、1次被覆樹脂
又は2次被覆樹脂のコーティング不良が発生することが
なく、光ファイバ素線の断面における張力分布が長手方
向に変動することもないものである。
【0039】また、上記第3、第4の回転ローラの回転
運動の回転数を、任意に設定することができるため、所
望するPMDに応じて回転数を適宜設定することができ
るものである。さらに、第3、第4の回転ローラを回転
運動させる簡単な操作によるので、高速での溶融紡糸に
も対応でき、幅広い紡糸速度において有効である。
【0040】また、上記のように光ファイバ素線との接
点が計3点以上となるように構成された第3、第4の回
転ローラを有するスピン装置が設けられ、このスピン装
置には第3、第4の回転ローラを光ファイバ素材を中心
軸として回転運動させる駆動装置が設けられている光フ
ァイバ装置は、従来の紡糸機にスピン装置を取り付ける
ことによって簡単に得られるため低コストであり、必要
に応じて容易にスピン装置を取り付けたり、取外したり
することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光ファイバの製造方法の一例を示す
概略構成図である。
【図2】 第3、第4の回転ローラの一形態を上から見
た時の概略平面図である。
【図3】 従来の光ファイバの製造方法の一例を示す概
略構成図である。
【図4】 第1、第2の回転ローラの一形態を上から見
た時の概略平面図である。
【図5】 本発明の実施例で得られた光ファイバの長手
方向のねじれ量と偏波モード分散を示すグラフである。
【図6】 本発明の実施例で得られた光ファイバの長手
方向のねじれ量と偏波モード分散を示すグラフである。
【図7】 本発明の比較例で得られた光ファイバの長手
方向のねじれ量と偏波モード分散を示すグラフである。
【図8】 本発明の比較例で得られた光ファイバの長手
方向のねじれ量と偏波モード分散を示すグラフである。
【符号の説明】
1…光ファイバ母材、4…光ファイバ裸線、10…光フ
ァイバ素線、20a…第3の回転ローラ、20b…第4
の回転ローラ、22…V字溝、23…突出部、24…ス
ピン装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバ母材を溶融紡糸して得た光フ
    ァイバ裸線に樹脂を被覆して光ファイバ素線とし、該光
    ファイバ素線にねじれを付与する光ファイバの製造方法
    であって、 該光ファイバ素線を、一対の回転ローラとの接点が3点
    以上となるように走行させ、かつ、これらの間で押圧さ
    れるように配設し、 該光ファイバ素線を中心軸として、該一対の回転ローラ
    を回転させて、光ファイバ素線に長手軸方向のねじれを
    付与することを特徴とする光ファイバの製造方法。
  2. 【請求項2】 光ファイバ母材を溶融紡糸して光ファイ
    バ裸線を得る紡糸装置と、光ファイバ裸線に被覆を施し
    光ファイバ素線を得る被覆装置と、光ファイバ素線にね
    じれを付与する一対の回転ローラを有するスピン装置か
    らなる光ファイバ製造装置であって、 上記一対の回転ローラが、光ファイバ素線と3点以上の
    接点を有するように構成されたものであることを特徴と
    する光ファイバ製造装置。
  3. 【請求項3】 上記一対の回転ローラは、 光ファイバ素線を挿着するためのV字溝がローラ面上に
    設けられた回転ローラと、 上記V字溝に挿着された光ファイバ素線を固定するため
    の突出部がローラ面上に設けられた回転ローラからなる
    ことを特徴とする請求項2に記載の光ファイバ製造装
    置。
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