JP3291610B2 - プッシュナット - Google Patents

プッシュナット

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JP3291610B2
JP3291610B2 JP10865996A JP10865996A JP3291610B2 JP 3291610 B2 JP3291610 B2 JP 3291610B2 JP 10865996 A JP10865996 A JP 10865996A JP 10865996 A JP10865996 A JP 10865996A JP 3291610 B2 JP3291610 B2 JP 3291610B2
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locking
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  • Connection Of Plates (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Supports For Pipes And Cables (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パネル側に設けら
れたスタッドボルトを利用して、自動車部品等を上記パ
ネルにワンタッチで固定することのできるプッシュナッ
トの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種プッシュナットとして、例
えば、実開平6−35765号公報に示すものが存す
る。この従来のプッシュナットは、パイプ類のホルダー
を車体パネルに固定するために提案されたもので、パネ
ル側に設けられたスタッドボルトを内部に差し込む中空
胴部と、ホルダーをパネル側に押し付ける拡大フランジ
部とを備え、当該中空胴部と拡大フランジ部とを合成樹
脂で一体に成形して、中空胴部の先端縁内側に、スタッ
ドボルトの径よりも大径な穿孔を有して当該穿孔縁に複
数の係止爪を形成した金属板ばね材を装着する構成とな
っている。
【0003】そして、実際の使用に際しては、まず、パ
イプ類をホルダーに保持して、当該ホルダー側に形成さ
れている貫通孔内にスタッドボルトの先端部を臨ましめ
ながら、今度は、上記の中空胴部を貫通孔内に逆方向か
ら直線的に押し込むと、スタッドボルトの先端部が金属
板ばね材の穿孔内に導かれて、該金属板ばね材の各係止
爪がスタッドボルトの螺旋溝に自動的に係止するので、
これにより、拡大フランジ部の押し付け作用を得て、ホ
ルダーがパネル側にワンタッチで固定されることとな
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、従来のプッシ
ュナットは、工具等を用いずとも、単に、その中空胴部
を直線的にホルダーの貫通孔内に押し込むだけで、ホル
ダーをパネルに固定することが可能となるので、作業性
が良好となるばかりか、スタッドボルトの螺旋溝に金属
板ばね材の係止爪を係止させる関係で、確実強固な係止
力が得られる利点を有するが、反面、この金属板ばね材
の使用は、スタッドボルトと金属板ばね材の係止爪同士
が直接接触することとなるので、電食による錆が発生す
る恐れを有している。
【0005】この為、斯る事態を考慮して、スタッドボ
ルトの螺旋溝に係止する係止爪を中空胴部に一体に形成
して、この一体形成された樹脂製の係止爪をスタッドボ
ルトの螺旋溝に係止させることも考えられるが、この場
合には、当該係止爪が熱の影響を受けてヘタリ易いの
で、スタッドボルトに対する係止力が自ずと弱くなっ
て、ホルダーをパネル側に確実に固定することができな
くなってしまう。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従
来プッシュナットが抱える課題を有効に解決するために
開発されたもので、請求項1記載の発明は、パネル側に
設けられたスタッドボルトを内部に差し込む中空胴部
と、部品をパネル側に押し付ける拡大フランジ部とを備
える合成樹脂製のプッシュナットにおいて、上記中空胴
部の内側にスタッドボルトの螺旋溝に係止する複数の係
止爪を一体に形成して、該各係止爪の裏面に金属補強板
を装着する一方、当該金属補強板は、中空胴部の内径よ
り若干小径なリング状ベース板の内縁側から各係止爪と
等しい間隔と傾斜角度をもって立ち上がる構成を採用し
た。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1を前提と
して、係止爪が形成されていない中空胴部の内側に複数
の載置台を形成すると共に、該各載置台の上位に押え爪
をスリットを介して形成して、当該載置台と押え爪と
で、金属補強板のリング状ベース板を挾持する構成を採
用した。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1乃至請求
項2を前提として、拡大フランジ部側に回転用の摘みを
設ける構成を採用した。
【0009】
【0010】依って、請求項1記載の発明にあっては、
従来と異なり、スタッドボルトの螺旋溝に係止する係止
爪が樹脂製であるから、電食による錆の発生の心配が全
くなくなると共に、当該樹脂製の係止爪は常に金属補強
板で補強されているので、例え、熱の影響を受けてヘタ
っても、スタッドボルトの螺旋溝に対する係止力が低下
する心配は全くなく、且つ、樹脂製の係止爪を金属補強
板で確実に補強することが保障できる。
【0011】又、請求項2記載の発明にあっては、金属
補強板自体の装着作業が頗る至便となり、請求項3記載
の発明にあっては、部品の固定状態を容易に解除するこ
とが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示する好適な実
施の形態に基づいて詳述すれば、該実施の形態に係るプ
ッシュナット1も、図1に示す如く、パネル側に設けら
れたスタッドボルトを内部に差し込む筒状の中空胴部2
と、自動車部品をパネル側に押し付ける円板状の拡大フ
ランジ部3とを備え、この中空胴部2と拡大フランジ部
3とを合成樹脂で一体に成形するものであるが、特徴と
するところは、以下の構成を採用した点にある。
【0013】即ち、本実施の形態にあっては、図2に示
す如く、上記中空胴部2の先端縁内側に内方に傾斜して
立ち上がる3枚の係止爪4を一体に形成して、当該樹脂
製の各係止爪4をスタッドボルトの螺旋溝に直に係止さ
せる構成となす一方、係止爪4が形成されていない中空
胴部2の先端縁内側に3個の載置台5を一体に形成する
と共に、該各載置台5の上位周面に押え爪6をスリット
7を介して形成して、この載置台5と押え爪6の挾持作
用を得て、各係止爪4の裏面に金属補強板8を個々に装
着する構成となしている。尚、この金属補強板8は、図
1に示す如く、弾性金属板の打ち抜き加工により成形さ
れるもので、中空胴部2の内径より若干小径なリング状
ベース板8aの内縁側に対して、上記の各係止爪4と等
しい間隔と傾斜角度をもって立ち上げるものとする。
【0014】従って、本実施の形態の下では、金属補強
板8のリング状ベース板8aを中空胴部2内にフランジ
部3側の開口から嵌入すると、上記3個の押え爪6を外
側に撓ませながら載置台5まで押し込まれて、載置台5
に到達した時点で、図3に示す如く、リング状ベース板
8aは当該各載置台5とその押え爪6の先端面間で自動
的に挾持されると同時に、斯る挾持状態にあっては、各
金属補強板8が対応する3個の係止爪4の裏面に弾性力
を伴って確実に装着される。但し、装着構造に関して
は、これに限定されるものではなく、金属補強板8がリ
ング状ベース板8aと一緒に中空胴部2内から脱落する
心配がないものであれば、その他の構造を利用すること
も十分に可能であるが、上記の構成を採用すれば、金属
補強板8の装着作業が頗る至便となる。
【0015】依って、斯る構成のプッシュナット1を用
いて、自動車部品9を車体パネルPに固定する場合に
は、自動車部品9側に形成されている貫通孔10内にス
タッドボルトBの先端部を臨ましめながら、今度は、拡
大フランジ部3が自動車部品9に当接するまで、中空胴
部2を貫通孔10内に逆方向から直線的に押し込むと、
スタッドボルトBの先端部が中空胴部2内に導かれて、
樹脂製の係止爪4がスタッドボルトBの螺旋溝に自動的
に係止するので、これにより、図4に示す如く、拡大フ
ランジ部3の押え付け作用を得て、自動車部品9がパネ
ルP側に即座に固定されることとなる。
【0016】しかも、この自動車部品9の固定状態にあ
っては、従来と異なり、スタッドボルトBの螺旋溝に係
止する係止爪4が樹脂製であることから、電食による錆
の発生の心配が全くなくなると共に、当該樹脂製の係止
爪4は、その裏面側から個々に対応する金属補強板8で
弾性力を伴って補強されているので、例え、熱の影響を
受けてヘタっても、スタッドボルトBの螺旋溝に対する
係止力が低下する心配は全くない。従って、常に、自動
車部品9の確実な固定状態が保障できる訳である。
【0017】又、自動車部品9の固定状態を解除する必
要が生じた場合には、拡大フランジ部3側に設けられて
いる摘み3aを把持して、中空胴部2を所定方向に回転
させれば、やはり、工具等を用いずとも、中空胴部2が
スタッドボルトBから容易に抜け外れるので、固定作業
のみならず、解除作業も簡単に行えることとなる。
【0018】
【発明の効果】以上の如く、本発明は、上記構成の採用
により、電食による錆の発生の心配が全くなくなると共
に、樹脂製の係止爪は常に対応する金属補強板でその弾
性力を伴って補強されている関係で、例え、熱の影響を
受けてヘタっても、スタッドボルトに対する係止力が低
下する心配は全くないので、従来のプッシュナットの利
点を活かしつつ、その課題を有効に解決できることとな
った。
【0019】又、特に、請求項2の下では、金属補強板
自体の装着作業が頗る至便となり、請求項3の下では、
部品の固定状態を容易に解除することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るプッシュナットを分
解して示す斜視図である。
【図2】(A)は金属補強板を装着していない状態を示
す平面図、(B)は同底面図、(C)は同断面図であ
る。
【図3】金属補強板を装着した状態を示す断面図であ
る。
【図4】自動車部品をパネルに固定した状態を示す断面
図である。
【符号の説明】
1 プッシュナット 2 中空胴部 3 拡大フランジ部 4 樹脂製の係止爪 5 載置台 6 押え爪 7 スリット 8 金属補強板 8a 同リング状ベース板 9 自動車部品 10 貫通孔 P パネル B スタッドボルト

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネル側に設けられたスタッドボルトを
    内部に差し込む中空胴部と、部品をパネル側に押し付け
    る拡大フランジ部とを備える合成樹脂製のプッシュナッ
    トにおいて、上記中空胴部の内側にスタッドボルトの螺
    旋溝に係止する複数の係止爪を一体に形成して、該各係
    止爪の裏面に金属補強板を装着する一方、当該金属補強
    板は、中空胴部の内径より若干小径なリング状ベース板
    の内縁側から各係止爪と等しい間隔と傾斜角度をもって
    立ち上がることを特徴とするプッシュナット。
  2. 【請求項2】 係止爪が形成されていない中空胴部の内
    側に複数の載置台を形成すると共に、該各載置台の上位
    に押え爪をスリットを介して形成して、当該載置台と押
    え爪とで、金属補強板のリング状ベース板を挾持するこ
    とを特徴とする請求項1記載のプッシュナット。
  3. 【請求項3】 拡大フランジ部側に回転用の摘みを設け
    たことを特徴とする請求項1乃至請求項2のいずれかに
    記載のプッシュナット。
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