JPH07259831A - スタッド固定具 - Google Patents

スタッド固定具

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JPH07259831A
JPH07259831A JP5381394A JP5381394A JPH07259831A JP H07259831 A JPH07259831 A JP H07259831A JP 5381394 A JP5381394 A JP 5381394A JP 5381394 A JP5381394 A JP 5381394A JP H07259831 A JPH07259831 A JP H07259831A
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JP
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stud
locking
handle
holding
fixture
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JP5381394A
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English (en)
Inventor
Hideki Kanie
秀樹 蟹江
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POP RIVET FASTENER KK
Original Assignee
POP RIVET FASTENER KK
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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L3/00Supports for pipes, cables or protective tubing, e.g. hangers, holders, clamps, cleats, clips, brackets
    • F16L3/08Supports for pipes, cables or protective tubing, e.g. hangers, holders, clamps, cleats, clips, brackets substantially surrounding the pipe, cable or protective tubing

Abstract

(57)【要約】 【目的】 専用工具を必要とせずに簡単に取付けでき、
取付け後においてガタつくことのないスタッド固定具を
提供する。 【構成】 スタッド固定具10は、パイプ等を保持する
保持部11と、パネル等の部材に固着されたねじスタッ
ドに係止するスタッド係止部12とを有し、保持部11
は、スタッド係止部受入穴14が形成された基部15を
有し、スタッド係止部12は、内側にスタッド係止爪が
形成されて基部の穴14に収容される筒状体20と、基
部15から出た筒状体20の部分に、筒状体をねじスタ
ッドの軸心回りに回転させ取っ手22とを有し、スタッ
ド係止部は、取っ手による回転によって、保持部を部材
へ接面するように押付ける形状に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パイプ等の取付部品を
保持する保持部と、パネル等の部材に固着されたねじス
タッドに係止することにより記保持部をパネル等の部材
に取付けるスタッド係止部とを有するスタッド固定具に
関する。
【0002】
【従来の技術】パイプ等の取付部品を保持する保持部
と、パネル等の部材に固着されたねじスタッドに係止す
ることにより保持部を部材に取付けるスタッド係止部と
を有し、スタッド係止部は、ねじスタッドを受入れるよ
うに中空に形成され、その中空部分には受入れたスタッ
ドのねじに係合する係止手段が形成されているスタッド
固定具はよく知られている。かかるスタッド固定具は、
例えば、自動車の燃料パイプやブレーキパイプを車体等
のパネルに保持させる場合に、パネルへの穴穿けを不要
にするので多用されている。例えば、実開昭60−75
784号公報に示されたパイプ保持用のスタッド固定具
は、パイプを保持する保持部とパネルに固着されたねじ
スタッドに係止するスタッド係止部とが一体に成形さ
れ、スタッド係止部のスタッド受入れ穴に係止爪が形成
されており、スタッド係止部をねじスタッドに押込むこ
とによって、スタッド固定具をパネルに取付けている。
また、特開昭62−46012号公報に示されたパイプ
保持用のスタッド固定具は、パイプを保持する保持部
と、パネルに固着されたねじスタッドに係止するスタッ
ド係止部とが分離できるようになっており、スタッド係
止部のスタッド受入れ穴には係止爪とスタッドのねじに
係合する雌ねじを形成する部分が設けられて、スタッド
係止部をナットとして取扱っており、スタッド係止部
を、工具で回転または押込むことによって、スタッド固
定具をパネルにねじ止めしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来のスタッド
固定具のうち、特開昭62−46012号公報に示され
たものは、パイプはパネルに固く取付けられるが、取付
けの際に専用工具を必要としており、パイプの取付け作
業に手間がかかるという欠点があった。また、実開昭6
0−75784号公報に示されたスタッド固定具は、ス
タッドへの押込みが手作業でできパイプの取付け作業に
手間はかからないが、スタッドのねじに対して弾性係止
爪によって係止する構成であるので、パネル面に対し
て、最大でねじの1ピッチ分だけ隙間ができてしまい、
スタッド固定具がガタつくことがあった。
【0004】従って、本発明の目的は、専用工具を必要
とせずに簡単に取付けでき、取付け後においてガタつく
ことのないスタッド固定具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明によれば、パイプ等の取付部品を保持する保
持部と、パネル等の部材に固着されたねじスタッドに係
止することにより保持部を部材に取付けるスタッド係止
部とを有し、該スタッド係止部は、ねじスタッドを受入
れるように中空に形成され、その中空部分には受入れた
スタッドのねじに係合する係止手段が形成されているス
タッド固定具であって、保持部は、スタッド係止部を受
入れる穴が形成された基部を有し、スタッド係止部は、
内側にスタッド係止手段が形成されて基部の穴に収容さ
れる筒状体と、該筒状体の基部から出た部分に形成さ
れ、筒状体をねじスタッドの軸心回りに回転させるため
の取っ手とを有し、スタッド係止部は、取っ手による回
転によって、保持部を部材へ接面するように押付ける形
状に形成されていることを特徴とするスタッド固定具が
提供される。
【0006】
【作用】上記スタッド固定具において、保持部の取付部
品を保持させ、スタッド係止部をスタッドに押込むと、
保持部の取付部品が部材に取付けられ、この取付けにお
いて保持部の基部と部材との間に隙間があると、取っ手
をもってスタッド係止部を回転させればよく、これによ
り、保持部が部材の側へ押付けられて隙間がなくなり、
ガタつきが防止される。
【0007】本発明において、スタッド係止部と保持部
とを破断可能な薄肉部で連結し一体成形品とすることが
でき、取っ手を、90°の回転によりスタッド係止部が
ねじスタッドのねじの1/4ピッチ分移動する場合に、
保持部の基部の一端の側を押圧係合する形状に形成する
ことができ、取っ手を、更に90°回転させることによ
り、基部の一端への係合が外れて該基部の穴を軸方向に
移動する形状に形成することもでき、基部の一端に、取
っ手の90°の回転により、取っ手に弾性的に係合する
弾性片が形成することができ、取っ手を、90°回転し
た状態でロックする手段を設けてもよく、基部の穴は断
面において長穴形状に形成してねじスタッドの固着位置
の誤差に応じるようにでき、スタッド係止部の筒状体の
端部に、筒状体に受入れたスタッドによって押出される
指示片を設け、スタッドへの取付けの程度を知ることが
できるようにしてもよい。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。図面には、本発明のスタッド固定具の
代表的な例として、パイプ保持用のスタッド固定具が示
されている。以下、このパイプ保持用のスタッド固定具
について説明する。図1〜図8において、スタッド固定
具10の詳細が示され、図9〜16において、取付部品
としてのパイプが、ねじスタッドが固着されたパネルに
取付けられる様子が示されている。スタッド固定具10
は、多数のパイプを保持する保持部11と、パネルに固
着されたねじスタッドに係止するスタッド係止部12と
から成る。
【0009】先ず、保持部11について説明する。保持
部11は、スタッドを受入れるスタッド係止部受入穴1
4が形成された基部15と、基部15から両側に一体的
に延び且つ押し込みによりパイプを保持するパイプグリ
ッパ16とを有する。グリッパ16は、図2に示すよう
に、複数の異なる直径のパイプ18を保持できるように
形成されており、保持した各パイプを外れないように、
弾性ストッパ19が設けられている。基部15のスタッ
ド係止部受入穴14は、図1及び図3に図示のように、
スタッド係止部12が軸心回りに回転できる大きさの内
径を有し、図1及び図3の上下の方向(すなわちパイプ
の長手方向)においては、更に長くなるように、断面に
おいて長穴形状に形成されている。この長穴形状によっ
て、パネルのいくつかの場所に固着されたねじスタッド
にスタッド固定具10を取付けてパイプ等を保持する場
合、スタッドの打点間隔に誤差があってもそれに対応で
きる。
【0010】スタッド係止部12について説明する。ス
タッド係止部12は、内側にねじスタッドを受入れるよ
うに中空に形成された筒状体20と、筒状体20の端部
に、該筒状体をねじスタッドの軸心回りに回転させるよ
うに形成された取っ手22とを有する。筒状体20の中
空部分には、スタッドのねじに係止する係止爪23〜2
6が形成されている。係止爪は対向して対を成して形成
され、図2等の図示の例では、2対形成されている。各
係止爪の先端はスタッドのねじ山に確実に係止する形状
に形成されている。また、各係止爪の相互の高さは、ね
じピッチに合わせてずらしてあり、全ての係止爪がねじ
に係止できるようになっている。更に、図6等に図示の
ように、各係止爪は、矩形の板形状に形成されて、スタ
ッドの打点間隔に誤差があってもそれに対応できるよう
になっている。同じ理由により、筒状体20の中空部分
すなわちスタッドを受入れる穴28が、図1及び図3の
上下の方向(すなわちパイプの長手方向)において長く
なる長穴形状に形成されている。
【0011】保持部11とスタッド係止部12とは、図
2及び図3に図示のように、破断可能な薄肉部29によ
って連結され、保持部11とスタッド係止部12とは一
体成形されている。従って、スタッド係止部12の筒状
体20の穴28に、ねじスタッドを受入れるように、ス
タッド固定具10をスタッドが固着されたパネルに押付
けることによって、保持部11とスタッド係止部12と
が一体でスタッドに取付けられる。この薄肉部29は、
スタッド係止部12の取っ手22をもって筒状体20を
回転させるとき破断して、スタッド係止部12が保持部
11から分離する。この分離により、スタッド係止部1
2が、スタッドの軸心回りに回転でき、その回転によ
り、スタッドのねじに係止した係止爪25〜28がねじ
に沿って移動して、スタッド係止部12全体が図2の上
下方向に移動する。スタッド係止部12を図2の上方に
移動する方向に回転した場合に、取っ手22の上縁部
が、保持部11の基部15の下端面に当接し、この当接
によって保持部11が図2の上方に押上げられる。取っ
手22が、90°の回転によりスタッド係止部12がね
じスタッドのねじの1/4ピッチ分移動する場合に、取
っ手22の上縁部が当接する保持部11の基部15の下
端面には、弾性片30が、取っ手22に合わせて一対形
成されている。この弾性片30は、保持部11の基部1
5を弾性的に押上げるのに役立ち、取っ手22が1/4
ピッチ分移動しても基部上部とパネルとの間の隙間がそ
れ以下のときにも、基部15の押上げを調整している。
また、各弾性片30には、取っ手22を、90°回転し
た状態でロックする一対の突起32がが設けられてい
て、取っ手22のそれ以上の回転を防止している。
【0012】なお、図示の例では、取っ手22の上縁部
が基部15の下端面の弾性片30に当接するように形成
したが、取っ手の操作によるスタッド係止部12の回転
により保持部11を押上げることができれば、スタッド
係止部12の他の部分が保持部11の基部の他の部分に
当接するものでもよい。また、スタッド係止部12の筒
状体20の下端部には、筒状体20の穴28に受入れた
スタッドによって押出される指示片33が一対設けら
れ、図8に図示のように、この指示片33は、ねじスタ
ッド34を筒状体20の穴28に受入れるように押込め
ると、実線の位置から想像線の位置に撓められ、これに
より、スタッド係止部12が、十分にスタッドへ取付け
られたのを、目視によって知ることができる。
【0013】かかる構成で成るスタッド固定具10を用
いて、取付部品としてのパイプ18を被取付部材として
のパネル36に取付ける動作を、図9〜図12を用いて
説明する。パネル36には、ねじスタッド34が予め所
定の複数の位置に固着されており、図9等にはその1つ
が示されている。また、スタッド固定具10には、予め
複数のパイプ18が保持部11に保持される。パイプの
保持の後、スタッド固定具10を、スタッド34の下面
に位置させ、図9に図示のように、スタッド係止部12
の中空部分にスタッド34を受入れてそのまま押上げ
る。この押上げによって、係止爪23〜26がスタッド
34のねじに係止する。図10にも図示のように、取っ
手22は回転せず、保持部11とスタッド係止部12は
薄肉部29によって一体のまま連結されている。スタッ
ド固定具10はスタッドのねじに対して係止爪によって
係止するだけなので、一般に、保持部11の基部15と
パネル36との間にねじピッチずれの分だけ隙間37
(図9)ができてしまう。
【0014】そこで、図11及び図12に図示のよう
に、取っ手22をもってスタッド係止部12の筒状体2
0を保持部11の基部15の穴14の中で、スタッド3
4の軸心回りに90°回転させる。その回転により、薄
肉部29が破断して、スタッド係止部12が保持部11
から分離し、スタッドのねじに係止した係止爪がねじに
沿って移動してスタッド係止部12全体がスタッドのね
じの1/4ピッチ分だけ上方に移動する。この移動によ
り、取っ手22の上縁部が保持部11の基部15の弾性
片30に当接して、保持部11を上方に押上げ、図9の
隙間37を無くして、基部15の上端部がパネル36に
接触し、ガタつきがなくなる。取っ手22は、弾性片3
0の一対の突起32によってロックされて、それ以上の
回転が阻止されている。また、指示片33はスタッドに
よって撓められて、スタッドへ十分に押込められたこと
も確認できる。これにより、パイプ18がガタつきなく
パネル36に取付けられる。なお、90°回転では隙間
37を無くするのに不十分であれば、更に180°回転
させて隙間37を無くしてもよい。
【0015】図13及び図14は、ねじスタッド34と
スタッド係止部12の中心とが、図13の符号38だけ
ずれている場合の取付け動作を示している。先ず、スタ
ッド固定具10の押込みにおいては、スタッド34は、
長穴に形成されたスタッド受入穴28に、ずれ38の分
だけ偏った位置に挿入されて、係止爪がスタッドのねじ
に係止する(図13)。次に、取っ手22を90°回転
させると、筒状体20がスタッド34の軸心回りに回転
させられ、この回転の際に図14に図示のように、筒状
体20は、長穴に形成されたスタッド係止部受入穴14
の中でずれ38の分だけ偏った位置に移動させられて、
図9の隙間37をなくした状態で取付けられ、スタッド
の打点間隔に誤差があっても対応できるようになってい
る。
【0016】図15は、スタッド固定具10の取り外し
動作を示している。取り外しの際には取っ手22をもっ
て、隙間37を無くする方向とは逆の方向に筒状体20
を回転させればよく、この逆回転によって、係止爪23
〜26がスタッドのねじに沿って移動し、スタッド係止
部12が全体的にスタッドから取り外され、これによ
り、パイプ18を保持した保持部11を取り外すことが
できる。このスタッド固定具10の再使用においては、
保持部11とスタッド係止部12とが分離していること
を除いて、最初の取付け時と同じで構成であるので、作
業者が任意の態様で取付けできる。例えば、保持部11
のパイプ18を保持させて基部がスタッドを受入れる状
態に押付けて、更に基部にスタッド係止部12を挿入し
てスタッドに係止させ、ガタつきの防止のため、スタッ
ド係止部12を回転させることによって、パイプをパネ
ルに取付けることができる。
【0017】図16〜図19には、本発明に係るスタッ
ド固定具の第2の実施例が示されている。スタッド固定
具40は、保持部41とスタッド係止部42とから成
り、両部分は破断可能な薄肉部44で連結されている。
保持部41は、パイプグリッパ45と基部46とから成
り、基部46には、スタッド係止部42を受入れるスタ
ッド係止部受入穴48が形成されている。スタッド係止
部42は、ねじスタッドを受入れる穴49が形成された
中空の筒状体50と、筒状体50の下端に筒状体を回転
させる取っ手52とを有する。筒状体50の中空部分に
は、係止爪53〜56が形成されており、下端の側に
は、一対の指示片58が設けられてスタッドへの押込み
の程度を知ることができる。このスタッド固定具40
は、スタッド係止部42の取っ手52の形状と筒状体5
0の外面が少し違う点を除いて、第1実施例のスタッド
固定具10と同じであるので、以下、相違する部分につ
いて説明する。
【0018】取っ手52は、図16、図17及び図19
に図示のように、横断面がほぼ矩形の箱形状に形成され
ており、その矩形断面における長片は、図17の位置に
おいて、基部46に形成された長穴形状のスタッド係止
部受入穴48にすっぽりと入るが、図17の位置から9
0°回転すると基部46の下端の側に当接する長さに形
成されている。第1実施例の場合と同様に、スタッド固
定具40にパイプを取付けてパネルに固着されたねじス
タッドをスタッド係止部の穴49に受入れるように押込
むと、図9に示すの同様の状態に取付けられる。次に、
取っ手52と基部46との間に形成された薄肉部44を
破断するように取っ手52を回転させ、更に90°まで
回転すると、筒状体50が基部46の穴48の中で回転
し、取っ手52の両端の上縁部が基部46の下端面に当
接する。この基部46の当接面には、弾性片59が一対
設けてあり、取っ手52によって保持部41が弾性的に
押上げられる。また、図18に図示のように、筒状体5
0の中程の高さの外面は、基部46のスタッド係止部受
入穴48の内面に当接するロック面60が一対形成され
ている。従って、筒状体50が90°回転させられる
と、その状態にロックされ、ガタつきのない状態での取
付けが維持される。なお、取っ手52を、更に90°回
転させることにより、基部46の弾性片59への係合が
外れて、取っ手52はスタッド係止部受入穴48にすっ
ぽりと入る状態にされる。このため、スタッド係止部4
2がスタッドに取付けられた状態で、保持部41とパイ
プを取り外すことができる。すなわち、この第2実施例
のスタッド固定具は、取り外しにおいて、取っ手を90
°回転させるだけでよい。
【0019】以上の実施例においては、スタッド固定具
は、パイプを取付ける固定具として例示したが、他の部
品を取付けるものでもよい。例として、クランプが、装
飾部品を保持して自動車の車体パネルに取付けるものが
あり、他には、クランプがパネルに対して他のパネルを
押さえ付けるように保持するものもある。
【0020】
【発明の効果】本発明のスタッド固定具によれば、取付
部品を保持する保持部はスタッド係止部を受入れる穴が
形成された基部を有し、スタッド係止部は、スタッドに
係止する筒状体と、筒状体の端部に形成されて筒状体を
回転させる取っ手とを有し、スタッド係止部が回転され
ると保持部をパネル等の部材へ接面するように押付ける
形状に形成されているので、保持部の基部と部材との間
に隙間があっても、取っ手をもってスタッド係止部を回
転させるだけで、保持部が部材の側へ押付けられて隙間
がなくなり、ガタつきが防止される。従って、専用工具
を必要とせずに簡単に取付けでき、取付け後においてガ
タつくことがなくなる。また、取り外しにおいても、取
っ手によってスタッド係止部を回転させることによって
簡単に行える。取り外し後の再使用も、スタッド係止部
の回転によって簡単にできる。
【0021】また、本発明によれば、スタッド係止部と
保持部とを破断可能な薄肉部で連結し一体成形品とする
ことができ、これにより、スタッド固定具の製造、販
売、使用、保管等が楽になる。取っ手を、90°の回転
によりスタッド係止部がねじスタッドのねじの1/4ピ
ッチ分移動する場合に、保持部の基部の一端の側を弾性
的に押圧係合する形状に形成することができ、これによ
り、保持部の基部と部材との間の隙間を広い範囲で対応
できる。取っ手を、更に90°回転させることにより、
基部の一端への係合が外れて該基部の穴を軸方向に移動
する形状に形成することもでき、これにより、取り外し
が簡単にできる。取っ手を、回転した状態でロックする
手段を設けることもできる。基部の穴は断面において長
穴形状に形成してねじスタッドの固着位置の誤差に応じ
るようにできる。スタッド係止部の筒状体の端部に、筒
状体に受入れたスタッドによって押出される指示片を設
けてスタッドへの取付けの程度を知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るスタッド固定具の平
面図である。
【図2】図1のスタッド固定具の正面図である。
【図3】図1のスタッド固定具の底面図である。
【図4】図1のスタッド固定具の側面図である。
【図5】図1の5−5線断面図である。
【図6】図2の6−6線断面図である。
【図7】図2の7−7線断面図である。
【図8】図2の8−8線断面図である。
【図9】第1実施例のスタッド固定具を用いてパイプを
パネルに取付ける場合の、隙間のある状態を示す正面図
である。
【図10】図9のスタッド固定具を底面から示した図で
ある。
【図11】スタッド固定具とパネルとの間の隙間を無く
した状態を示す正面図である。
【図12】図11のスタッド固定具を底面から示した図
である。
【図13】スタッドがスタッド係止部の中心に位置しな
い場合の、取っ手の回転前の状態を示す図である。
【図14】図13の状態から取っ手を回転した後の状態
を示す図である。
【図15】スタッド固定具を取り外す状態を示す図であ
る。
【図16】本発明の第2実施例に係るスタッド固定具の
正面図である。
【図17】図16のスタッド固定具の底面図である。
【図18】図16の18−18線断面図である。
【図19】図17の19−19線断面図である。
【符号の説明】
10 スタッド固定具 11 保持部 12 スタッド係止部 14 スタッド係止部受入穴 15 基部 16 グリッパ 18 パイプ 20 筒状体 22 取っ手 23〜26 係止爪 28 スタッド受入穴 29 破断可能な薄肉部 30 弾性片 32 ロック用突起 33 指示片 34 ねじスタッド 36 パネル 40 第2実施例のスタッド固定具 41 保持部 42 スタッド係止部 44 薄肉部 45 グリッパ 46 基部 48 スタッド係止部受入穴 49 スタッド受入穴 50 筒状体 52 取っ手 53〜56 係止爪 58 指示片 59 弾性片 60 ロック面

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パイプ等の取付部品を保持する保持部
    と、パネル等の部材に固着されたねじスタッドに係止す
    ることにより前記保持部を前記部材に取付けるスタッド
    係止部とを有し、該スタッド係止部は、ねじスタッドを
    受入れるように中空に形成され、その中空部分には受入
    れたスタッドのねじに係合する係止手段が形成されてい
    るスタッド固定具において、 前記保持部は、前記スタッド係止部を受入れる穴が形成
    された基部を有し、前記スタッド係止部は、内側に前記
    スタッド係止手段が形成されて前記基部の穴に収容され
    る筒状体と、該筒状体の前記基部から出た部分に形成さ
    れ、筒状体をねじスタッドの軸心回りに回転させるため
    の取っ手とを有し、前記スタッド係止部は、取っ手によ
    る回転によって、前記保持部を前記部材へ接面するよう
    に押付ける形状に形成されていることを特徴とするスタ
    ッド固定具。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のスタッド固定具におい
    て、前記スタッド係止部と前記保持部とは破断可能な薄
    肉部で連結されていることを特徴とするスタッド固定
    具。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のスタッド固定具におい
    て、前記取っ手は、90°の回転によりスタッド係止部
    がねじスタッドのねじの1/4ピッチ分移動する場合
    に、前記保持部の基部の一端の側を押圧係合する形状に
    形成されていることを特徴とするスタッド固定具。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のスタッド固定具におい
    て、前記取っ手は、更に90°回転させることにより、
    前記基部の一端への係合が外れて該基部の穴を軸方向に
    移動する形状に形成されていることを特徴とするスタッ
    ド固定具。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載のスタッド固定具におい
    て、前記基部の一端には、前記取っ手の90°の回転に
    より、該取っ手に弾性的に係合する弾性片が形成されて
    いることを特徴とするスタッド固定具。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載のスタッド固定具におい
    て、前記取っ手を、90°回転した状態でロックする手
    段が設けられていることを特徴とするスタッド固定具。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載のスタッド固定具におい
    て、保持部の前記基部の穴は断面において長穴形状に形
    成されて、ねじスタッドの固着位置の誤差に応じること
    ができることを特徴とするスタッド固定具。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載のスタッド固定具におい
    て、前記スタッド係止部の筒状体の端部には、筒状体に
    受入れたスタッドによって押出される指示片が設けら
    れ、スタッドへの取付けの程度を知ることができること
    を特徴とするスタッド固定具。
JP5381394A 1994-03-24 1994-03-24 スタッド固定具 Pending JPH07259831A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011236940A (ja) * 2010-05-07 2011-11-24 Yazaki Corp ボルト固定部構造

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