JP3929103B2 - 部材の取付け構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は部材の取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、自動車に搭載されている把手(保持対象物)をボディ側に固定する場合には、保持対象物の一部に取り付け用のリテーナ部を設定しておき、ここをボルト・ナット等の締め付け手段によって締め付けてボディ側へ固定する、という方式が採られている。従来の取付け構造の一例を図10及び図11によって説明する。ここで示されるものもそうであるように、ボルト・ナットによって締め付け固定するにしても、保持対象物を支持しながらの締め付け作業では煩わしいので、クリップ54を使用して仮止めできるようにしておくのが普通である。
【0003】
図10に示されるように、保持対象物のリテーナ部R´にはボディBに立設されたねじ軸を挿通可能な通し孔52とその両側の係止孔53とが形成されている。一方、クリップ54は合成樹脂材により一体に形成されたものであり、平板状の基板55がリテーナ部R´と対向する側の面には一対の脚片56が形成されて前記両係止孔53と弾性的に係合可能となっている。また、基板55の中央部にはボルト50を挿通させるための差し込み孔57が形成され、さらにその開口縁には一対の係止爪58が対向しボルト50のねじ軸に係合可能となっていた。
【0004】
したがって、クリップ54の脚片56を係止孔53へ弾性係合させた状態で、リテーナ部R´の通し孔52及びクリップ54の差し込み孔57をボルト50へ通してやれば、両係止爪58がボルト50のねじ軸に係合するため、保持対象物はボディBに仮止めされた状態に保持される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、仮止めがなされた後にナットによる本止めの作業がなされるわけであるが、ナットを締め込んでゆくと、その締め付け力はリテーナ部R´を介してクリップ54に作用する。しかし、クリップ54は合成樹脂製であるため、そのままではクリップ54にへたりを生じさせてしまう。そこで、クリップ54には金属製カラー59をインサート成形によって埋め込むようにしている。すなわち、カラー59の上下両端をクリップ54の表裏両面から突出させ、一方の端縁が保持対象物に、他方の端縁がボディBに当たるようにしている。こうすることで、クリップ54が直接、ナット51の締め付け力を受承しないようになり、締め付け力がボディBによって受け止められるようになるわけである。
【0006】
しかし、このようにクリップ54中にクリップ54を保護するためのカラー59をインサートしなければならないため、その分コスト高を招くこととなっていた。
【0007】
本発明は上記した従来の問題点に鑑みて開発工夫されたものであり、その目的とするところは、安価な取付け構造を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための請求項1の発明は、締め付け手段により金属製の保持対象物を固定面上に取り付ける構造であって、前記保持対象物の一部に装着部を一体的に設け、かつこの装着部の上面に前記締め付け手段の締め付け力を受ける受承面を形成する一方、この受承面の下側に組み込み可能なクリップを設け、かつこのクリップは前記固定面側に係合する第1係止部と前記保持対象物側に係合可能な第2係止部を設けることで、前記保持対象物を前記固定面に仮止め可能とされ、さらに、前記受承面に作用した前記締め付け力は前記装着部の側面部を介して前記固定面にて支持される構成となっていることを特徴とするものである。
【0009】
また請求項2の発明は、請求項1記載のものにおいて、前記締め付け手段はナットと前記固定面から立設されたねじ軸とより構成され、前記保持対象物には前記装着部がプレス加工によって膨出されて内部が前記クリップの収容空間とされ、かつ前記装着部の上面にはナットによる締め付け力を受承し前記ねじ軸を挿通可能な通し孔が開口する受承面が形成される一方、前記クリップは合成樹脂材よりなり前記収容空間へ組み込み可能に形成されるとともに、このクリップには前記ねじ軸を挿通可能な差し込み孔とその開口縁に形成され前記ねじ軸に係合可能な仮止め用の第1係止部と、前記保持対象物に係合可能な第2係止部とが形成されていることを特徴とするものである。
【0010】
さらに請求項3の発明は、請求項1記載のものにおいて、前記締め付け手段はナットと前記固定面から立設されたねじ軸とより構成され、前記保持対象物には前記保持対象物の端部から内側へコの字状に折り返されることでその内側がクリップの収容空間となった装着部が形成され、かつこの装着部の上面に形成された前記受承面の中央部にはねじ軸を挿通可能な通し孔が開口しさらにその側縁には先端が前記固定面へ突き当てられることで前記ナットによる締め付け力に抗する支持片が形成される一方、前記クリップは前記ねじ軸を挿通可能な差し込み孔とその開口縁に形成され前記ねじ軸に係合可能な仮止め用の第1係止部と、前記保持対象物に係合可能な第2係止部とが形成されていることを特徴とするものである。
【0011】
【発明の作用及び効果】
請求項1の発明によれば、保持対象物を固定面に取り付けるにあたり、まず装着部の受承面の下側にクリップを配し、第2係止部によって装着部と係合させておく。そして、第1係止部によって固定面側へ係合させれば、保持対象物が固定面に仮止め状態となる。この状態で、締め付け手段の締め付けがなされると、保持対象物が固定面に本止めされる。締め付けに際して、締め付け手段の締め付け力は受承面によって受承され、クリップに直接作用しないため、従来のようなカラーをクリップに設ける必要がないことから、その分クリップが安価に製造でき、取付け構造全体としても安価なものとなる。
【0012】
また、請求項2の発明によれば、保持対象物を固定するにあたり、クリップを装着部のクリップ収容空間に収め、第2係止部との係合によってクリップを保持対象物に保持させておく。その後、クリップと共に保持対象物を固定面上に当てがい、通し孔及び差込み孔へボルトを挿通させておく。これにより、クリップの第1係止部がボルトに係合するため、保持対象物全体が固定面に仮止めされる。次いで、ナットを締め込んでやれば、保持対象物が本止めされ、また締め込みの過程では受承面がナットの締め付け力を受けるため、樹脂クリップに締め付け力が直接作用することはない。
【0013】
また、請求項2の発明では、装着部がプレス加工によって簡単に形成できるため、取付け構造の実現が簡単である。
【0014】
さらに、請求項3の発明も、請求項2の発明とほぼ同様な要領で保持対象物の取付けをなしうるが、請求項3の発明ではナットの締め付け力が受承面に作用した場合に、支持片が固定面に突き当たることで、これに抗する。
【0015】
【発明の実施の形態】
<第1実施形態>
図1〜図3は本発明の第1実施形態を示すものである。図において、1は本発明の保持対象物に相当する自動車の把手(全体は図示しない)の一部に形成された取付け用のリテーナ部Rを示しており、金属製の薄板材によって形成されている。そして、その一部にはプレスによる打ち出しによって装着部1が形成され、その内側が後述するクリップ2を収容するための収容空間3となる。また、装着部1は円形の台状に形成され、その上面はナット4に当接する受承面5となり、かつその中央部にはボルト6を遊挿可能な通し孔7が開口している。さらに、装着部1の対称位置であって上面の周縁部から側面、さらにはこれより外側にかけて切り欠き孔8が形成されている。
【0016】
一方、クリップ2は合成樹脂材によって一体に形成され、前記収容空間3と適合する円盤状をなす基盤9を有している。この基盤9は前記収容空間3の内部とほぼ同程度の高さ及び大きさとなっており、クリップ2が収容空間3内に収容された状態では基盤9は受承面5の裏側にほぼ接触した状態となっている。また、基盤9の上面周縁には、その対称位置に一対の係止脚10(本発明の第2係止部)が形成されている。両係止脚10はリテーナ部Rの下面側から装着部1内へ進入できるような内向きの撓みが許容されるとともに、それらの先端部には切り欠き孔8の孔縁に弾性的に係合可能な段部11が形成されている。また、基盤9の中心には差し込み孔12が形成され、クリップ2が装着部1内に収容されると、通し孔7と整合してボルト6を挿通可能としている。また、差し込み孔12の開口縁にはボルト6のねじ軸に係合する一対の係止爪13(本発明の第1係止部)が対称位置に設けられている。
【0017】
但し、この実施の形態では差し込み孔12は長孔形状に形成され、ボルト6との位置ずれを吸収できるようにしている。
【0018】
次に、上記のように構成された第1実施形態の作用と効果を具体的に説明する。保持対象物(把手)をボディBに固定する場合には、まず、リテーナ部Rにおける装着部1の収容空間3に対しクリップ2を下側から押し込む。すると、両係止脚10が撓み変形し切り欠き孔8に適合した時点で復帰し、その先端の段部11が切り欠き孔8の孔縁に係合する。これによって、クリップ2は装着部1の収容空間3内に収容され、リテーナ部Rと一体化された状態となる。
【0019】
次いで、その状態で、リテーナ部RをボディBパネルに対向させ、クリップ2の差込み孔をボルト6の先端部に適合させる。そして、そのままリテーナ部RがボディBとほぼ密着する位置まで押し込んでやると、ボルト6は差込み孔及び通し孔7を貫通する。この際、クリップ2の両係止爪13がボルト6のねじ軸に係合するため、クリップ2、ひいてはこのクリップ2と一体化状態にある把手全体がボディB側に仮止めされた状態に保持される。しかる後に、ナット4をボルト6に対して螺合させ装着部1を締め込んでやれば、把手全体がボディBに本止めされた状態となる(作業者が手を離してもボディBに保持されている状態)。
【0020】
そして、ナット4の締め込みの間にナット4による締め付け力は金属製の受承面5に作用し、樹脂製クリップ2には直接作用しないようにしている。より詳細には、受承面5に作用する締め付け力は、装着部1の側面を介してボディBによって支持されるのであって、クリップ2にそのまま締め付け力が作用することはない。したがって、クリップ2にへたり、その他の変形等を生じさせることはないため、従来のようにクリップ2にカラー59をインサートする必要はない。このため、クリップ2自体のコスト低下に寄与し、結果として把手の取付け構造全体を安価なものとすることができる。
【0021】
また、第1実施形態では装着部1がリテーナ部Rを単にプレス加工のみによって形成できるものを採用したことから、装着部1の加工も容易となる効果も得られている。
<第2実施形態>
図4〜図8は本発明の第2実施形態を示すものであり、第2実施形態では装着部21をリテーナ部Rの端縁から折り返しによって形成したものである。すなわち、図4に示すように、リテーナ部Rの端縁に立ち上がり片14を形成した後、そこからさらに内側へほぼ直角に折曲げリテーナ部Rとほぼ平行に受承面15を形成している。また、この受承面15の中央部及びこれより下方のリテーナ部Rの表面側にはそれぞれ通し孔16が同軸で開口している(但し、図示のものはボディと対向する側の通し孔16の方がやや大径に形成されている)。また、受承面15の両側縁にはそれぞれ下向きに支持片17が折り曲げ形成されている。かくして、立ち上がり片14、受承面15及び両支持片17によって囲まれる空間がクリップ18の収容空間19となる。一方、リテーナ部Rの表面において両支持片17の先端と対向する位置には一対の窓孔20が開口しており、支持片17はこれら対応する窓孔20を通してボディBに当接可能となっている。
【0022】
クリップ18は合成樹脂材により一体に形成されており、前記装着部21内においてその上下両面にほぼ密着した状態で収容可能な平板状の基部22を有しており、その両側には一対の係止腕23が張り出している。両係止腕23は基部22の後端両側から前方へ向けてU字状に延出形成されるとともに、基部22との間で支持片17を弾性的に挟持できるような撓み変形が可能となっており、さらにそれらの先端の内側には支持片17に係合するための鈎部24が形成されている。
【0023】
また、基部22の中央部にはボルト6を挿通するための長孔状の差し込み孔25が形成され、クリップ18を収容空間19に組み込んだ状態では通し孔16とほぼ整合しうるようになっている。また、差し込み孔25の開口縁には一対の係止爪26が形成され、ボルト6のねじ軸に係合可能であり、かつこの係止爪26は図8に示すように、クリップ18がボルト6に差し込まれていく方向に対向する面はテーパー面27となり、ボルト6からの抜き方向に対向する面はねじ軸とほぼ直交するストレート面28となっており、これによってボルト6に対する差し込みは比較的円滑になしうるものの、抜きに対してはボルト6のねじ山とストレート面28との面当たり状態での係合により抜き対して確実に抗することができるようになる。
【0024】
さらに、基部22の前縁側(収容空間19への差し込み側であり、係止腕23の先端側)は両側部に案内面が傾斜状に形成されて収容空間19への差し込みを円滑にしている。一方、基部22の上面の後縁側にはストッパ縁29が突出している。クリップ18の表裏を逆にして誤組み付けすると、このストッパ縁29が突出する部分の厚みは収容空間19の高さより厚くされているので、クリップ18は収容空間19に完全に収容されない。クリップ18の鈎部24はリテーナ部Rの支持片17に係合しないので、誤組み付けしたことが分かる。かくして、ストッパ縁29によりクリップの差し込み方向が規定される。
【0025】
第2実施形態は上記のように構成されたものであり、把手をボディBに固定する場合には、クリップ18の図4に示す方向から装着部21に対向させる。そして、両係止腕23の鈎部24と基部22との間に支持片17を適合させ、そのまま押し込む。すると、基部22が収容空間19内に収められていくと同時に、両係止腕23は拡開変形しつつ内部に支持片17が導き入れられ、支持片17が鈎部24を通過した時点で復帰し、かくして支持片17と係合することで、クリップ18が装着部21(把手)に対して一体化される。なお、このクリップ18の押し込みの際には、前述したように、ストッパ縁29が収容空間19より突出することから、クリップ18を逆に組み付け、ボルト6の差し込みが困難になるような事態が規制されている。
【0026】
こうしてクリップ18が把手側と一体化されれば、その状態のままリテーナ部RをボディBと対向させ、ボルト6をリテーナ部Rの両通し孔16及びクリップ18の差し込み孔25へ挿通させ、リテーナ部RをボディBに密着させておく。これにより、クリップ18の両係止爪26がボルト6のねじ軸に係合するため、把手全体がボディBに仮止めされた状態となる。
【0027】
この仮止め状態において、ボルト6に対してナット4を締め込んでやれば、把手がボディBに本止めされる。ナット4の締め込みにあたり、ナット4の締め付け力は金属板である受承面15に作用し、樹脂製であるクリップ18には作用しない。より詳細には、ナット4からの締め付け力は両支持片17が窓孔20を通してボディBに突き当たることによって支持されている。したがって、第1実施形態と同様、クリップ18にへたり、割れ等を生じさせることはない。また、本実施形態では、係止爪26にはテーパー面27とストレート面28とを形成して、ボルト6に差し込み易さと抜け難さとを実現させている。そして、このことは、クリップ18が装着部21に対して正規の姿勢とは表裏が逆転して挿入されるような事態が発生した場合に、リテーナ部Rの装着部21への挿通が著しく困難になることから、作業者に逆挿入であったことを知らせることができる。そのため、ストッパ縁29が形成され、表裏が逆に挿入されることがないようにしているわけである。
【0028】
なお、本発明は種々の変更が可能であり、次のような変形例も本発明の技術的囲に含まれる。
【0029】
▲1▼装着部に対するクリップの組み付け方向は種々のものを選択することができ、例えば図9に示すような装着部30とすれば、作業条件等に応じて図示の矢印方向から組み付けるような構造を採用することも考えられる。
【0030】
▲2▼何れの実施形態もナットによる締め込みであったが、ナットをボディB側に予め固定しておき、ここへボルト6を差し込んで締め付けるようにしてもよい。
【0031】
▲3▼クリップ18における保持対象物あるいはボルト6等への係止手段は図示のものに限らず、種々のものが考えられ、要はこれらに対する係止が可能なものであればよい。
【0032】
▲4▼何れの実施形態においても、クリップを合成樹脂材にて形成したものを示したが、本発明においても金属製クリップの使用を妨げるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の取付け構造を示す分解斜視図
【図2】取り付け状態を示す平面図
【図3】取付け状態を示す断面図
【図4】第2実施形態の取付け構造を示す分解斜視図
【図5】取付け状態を示す平面図
【図6】取付け状態を示す正断面図
【図7】同じく側断面図
【図8】係止爪とボルトとの係合状況を示す拡大断面図
【図9】装着部の他例を示す斜視図
【図10】従来の取付け構造を示す分解斜視図
【図11】同じく取付け状態を示す断面図
【符号の説明】
1,21…装着部
2,18…クリップ
3、19…収容空間
5,15…受承面
7,16…通し孔
10…係止脚(第2係止部)
12,25…差し込み孔
13,26…係止爪(第1係止部)
17…支持片
23…係止腕(第2係止部)
R…リテーナ部
B…ボディ

Claims (3)

  1. 締め付け手段により金属製の保持対象物を固定面上に取り付ける構造であって、
    前記保持対象物の一部に装着部を一体的に設け、かつこの装着部の上面に前記締め付け手段の締め付け力を受ける受承面を形成する一方、この受承面の下側に組み込み可能なクリップを設け、かつこのクリップは前記固定面側に係合する第1係止部と前記保持対象物側に係合可能な第2係止部を設けることで、前記保持対象物を前記固定面に仮止め可能とされ、
    さらに、前記受承面に作用した前記締め付け力は前記装着部の側面部を介して前記固定面にて支持される構成となっていることを特徴とする部材の取付け構造。
  2. 前記締め付け手段はナットと前記固定面から立設されたねじ軸とより構成され、前記保持対象物には前記装着部がプレス加工によって膨出されて内部が前記クリップの収容空間とされ、かつ前記装着部の上面にはナットによる締め付け力を受承し前記ねじ軸を挿通可能な通し孔が開口する受承面が形成される一方、前記クリップは合成樹脂材よりなり前記収容空間へ組み込み可能に形成されるとともに、このクリップには前記ねじ軸を挿通可能な差し込み孔とその開口縁に形成され前記ねじ軸に係合可能な仮止め用の第1係止部と、前記保持対象物に係合可能な第2係止部とが形成されていることを特徴とする請求項1記載の部材の取付け構造。
  3. 前記締め付け手段はナットと前記固定面から立設されたねじ軸とより構成され、前記保持対象物には前記保持対象物の端部から内側へコの字状に折り返されることでその内側がクリップの収容空間となった装着部が形成され、かつこの装着部の上面に形成された前記受承面の中央部にはねじ軸を挿通可能な通し孔が開口しさらにその側縁には先端が前記固定面へ突き当てられることで前記ナットによる締め付け力に抗する支持片が形成される一方、前記クリップは前記ねじ軸を挿通可能な差し込み孔とその開口縁に形成され前記ねじ軸に係合可能な仮止め用の第1係止部と、前記保持対象物に係合可能な第2係止部とが形成されていることを特徴とする請求項1記載の部材の取付け構造。
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