JP3290005B2 - 土間コンクリート打継部の施工方法 - Google Patents

土間コンクリート打継部の施工方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物等における大規
模な土間コンクリートの施工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建築物等における大規模な土間コンクリ
ートの施工方法においては、建築物の基礎工事完了後、
土砂等で埋戻し転圧整地された地盤に防湿工事を施した
後、一定の区画に土間コンクリートの打設範囲を設定
し、打継ぎしながら土間コンクリートを構築している。
従来、打継ぎしながら土間コンクリートを構築していく
施工方法は種々知られている。例えば図5に示すように
土間コンクリートの打設範囲を区画する打継部jに、堰
型枠50を配置して固定柱51で固定することにより打
継部を仕切り、同堰型枠50の打継部jを補強する補強
筋55を前記堰型枠に設けた孔53に貫通させ、その状
態でコンクリートを打設するようにしている。
【0003】また、同様に前記堰型枠に補強筋を貫通さ
せるための孔を開けずに、堰型枠を上下2段に分割し、
上下の堰型枠間に剪断補強筋を挟持してコンクリートを
打設することも行なわれている。さらに、土間コンクリ
ートの打設範囲を区画する打継部の上面にL型鋼を固定
杭で固定し、同L形鋼と地盤との間にメタルラスによっ
て仕切り、補強筋はメタルラスを貫通し突出するように
取り付けて配設し、その状態でコンクリートを打設する
ことも行なわれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の土間コンク
リート打継部の施工方法のうち、堰型枠で垂直に仕切る
方法では、打継部のコンクリート打設面が垂直になり、
経年におけるコンクリートの収縮によって亀裂が大きく
なり、その補修が煩雑であった。また、堰型枠はコンク
リート打設の上端を決める定規機能がなく、打継部は機
械的仕上げの精度と作業能率が悪く、仕上げ材による見
栄えも悪い。さらに、L型鋼とメタルラスを使用する方
法では、メタルラスの部分でコンクリートの堰止めが不
完全で、打継部近傍に強制的に掛けられる振動や側圧に
よりメタルラスからモルタルが漏れ出してコンクリート
性能を確保できないという問題がある。本発明は、前記
従来技術の問題点に鑑みて提案されるもので、その目的
とするところは、土間コンクリートの打継部のコンクリ
ートの遮断を確実にして施工性の向上と、打継部での構
造を剪断力に対抗できくるものとし、かつ収縮目地の補
修を容易にできる土間コンクリートの施工方法を提供す
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するよ
うにした本発明に関わる土間コンクリート打継部の施行
方法によれば、建築物の基礎工事完了後、土砂等で埋戻
し転圧整地された地盤に一定の広さで区画された複数の
区画範囲に亙って土間コンクリートを打ち継ぐ打継部の
施工方法であって、前記区画範囲に適宜間隔にアンカー
ボルトを植設する工程と、前記アンカーボルトを介して
区画線方向に長い断面L形定規を固定する工程と、前記
断面L形定規と前記地盤との間にチューブ状弾性袋体を
一段に介在させて、前記チューブ状弾性袋体を断面楕円
形状に膨張させる工程と、区画範囲内に土間コンクリー
トを打設してその上面を均らす工程と、前記土間コンク
リートの硬化後、前記断面L形定規と前記チューブ状弾
性袋体とを取り外す工程とを有し、前記チューブ状弾性
袋体を前記断面楕円形状に膨張させることにより、打継
断面を相決り形状に形成することを特徴とする。また、
チューブ状弾性袋体を膨張させる過程で、断面L形定規
とチューブ状弾性袋体との間に区画線と直交する方向に
所定の間隔で剪断補強筋を挟在せしめ、チューブ状弾性
袋体をさらに膨張させて剪断補強筋を挟持するようにし
た。
【0006】
【作用】本発明によれば、建物の基礎工事完了後、土砂
等で埋戻し転圧整地された地盤に一定の広さに区画され
て打設する土間コンクリートにおいて、区画範囲に適宜
間隔にアンカーボルトを植設し、アンカーボルトを介し
て区画線方向に断面L形定規を固定する。次に、断面L
形定規と地盤との間にチューブ状弾性袋体を装着し、チ
ューブ状弾性袋体に空気を圧入して膨張させ、断面L形
定規と地盤との間を完全に遮断してコンクリートを打設
するようにした。このためモルタル分の漏出を遮断し、
断面L形定規により打設するコンクリート床の高さが決
り、土間コンクリートの全面に亙って均し機械によって
振動、圧密ができ、かつ床のレベル精度が確保される。
【0007】チューブ状弾性袋体を膨張する過程で、断
面L形定規とチューブ状弾性袋体との間に、打設区画線
に直交して所定の間隔で剪断補強筋を挟在せしめて、チ
ューブ状弾性袋体をさらに膨張させて剪断補強筋を挟持
する。このため、剪断補強筋が簡単に配置され、さらに
チューブ状弾性袋体は膨張することにより、上部の断面
L形定規と地盤との制約によりチューブ状弾性袋体が断
面楕円形となるように膨張する。その状態でコンクリー
トを打設し、硬化後、断面L形定規とチューブ状弾性袋
体を取り除けば、打継部は相決り形状に成形され、剪断
補強筋は突出することにより、次に打設するコンクリー
トの剪断力に対抗でき、また相決形状に成形された打継
部の目地部は亀裂処理が容易になる。
【0008】
【実施例】本発明の土間コンクリート打継部の実施例を
図示によって説明する。図1は、本発明に関わる一実施
例を示す断面図であり、地盤b上に土間コンクリートc
が打設され、その打継部aを断面L形定規3とチューブ
状弾性袋体4で打設コンクリートを堰止めており、各チ
ューブ状弾性袋体の側面にバルブ4aが設けてある。打
継部aは、地盤bに打設する土間コンクリートにおいて
一定の広さに区画された区画線部分であり、区画線に沿
って地盤bに適宜間隔でアンカー基礎1が設けられ、そ
のアンカー基礎1にアンカーボルト2が植設され、同ア
ンカーボルト2を介して断面L形定規3が固定され、断
面L形定規3と地盤bとの間にチューブ状弾性袋体4が
配置されている。
【0009】土間コンクリート打継部の施工は、転圧整
地された地盤bに一定の広さに区画されて打設する土間
コンクリートの打継部aに沿って適宜間隔にアンカー基
礎1を設け、各アンカー基礎1にそれぞれアンカーボル
ト2を植設する。次に、アンカーボルト2を介して直線
状に長い断面L形定規3の水平片3aをアンカーボルト
に螺合したナットによって固定する。この際、断面L形
定規3は、その垂直片3bの上端縁3cが土間コンクリ
ートcの仕上げ上端c1と同レベルになるように下のナ
ット2aを調整して、上のナット2bで固定する(図2
参照)。
【0010】次に適宜の長さに成形されたチューブ状弾
性袋体4を断面L形定規3と地盤bとの間に挿入して、
チューブ状弾性袋体4の側面に設けたバルブ4aより空
気を圧入して膨張させる。ある程度膨張させた後、剪断
補強筋5を打継部aより突出させて断面L形定規3に直
交して断面L形定規3とチューブ状弾性袋体4との間に
配置し、更に空気を圧入し、チューブ状弾性袋体4が断
面L形定規3とチューブ状弾性袋体4との間で断面形が
楕円形となるまで膨張させる(図3(a)(b)(c)
参照)。
【0011】前記の工程により一定の広さに区画された
土間にコンクリートを打設し、コンクリート均し機によ
って打継部の断面L形定規3の垂直片3bの上端縁3c
を定規として平滑に均し、同コンクリートが硬化した
後、チューブ状弾性袋体4のバルブ4aより空気を抜い
て、更に断面L形定規3を取り外して終了する(図4参
照)。以下、次の区画も前記と同様の作業を反復して建
築物等の大規模な土間コンクリートが打設される。
【0012】このようにして、打継部は断面L形定規3
が土間コンクリートの仕上げ面の定規となり、チューブ
状弾性袋体は打継部を遮断してコンクリートの流出を防
ぎ、コンクリート打継部のコンクリートの品質が劣化す
ることがない。また、チューブ状弾性袋体が断面楕円形
に膨張するので、コンクリート打継部は次に打設するコ
ンクリートとは相決り形状を呈し、剪断補強筋5ととも
に土間の剪断補強となり後刻発生する収縮クラックの目
地処理も容易となる。更に、剪断補強筋5は断面L形定
規3とチューブ状弾性袋体4との間に挟んで固定するの
で特別な止着をしなくとも容易に固定される。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、一定の広さに区画して
打設する土間コンクリートの打継部は地盤に固定された
アンカーボルトを介して土間コンクリートの仕上げ面の
定規となる断面L形定規を取り付け、断面L形定規との
間にチューブ状弾性体を挿設し、剪断補強筋を配してチ
ューブ状弾性袋体を膨張させることにより剪断補強筋の
固定と断面L形定規と地盤との間を塞いでコンクリート
を打設するようにしたので、断面L形定規の上端縁を高
さの基準としてスラブレベル精度を良くすることができ
る。しかも土間コンクリートの上面をコンクリート均し
機によって効率よく打設できるので施工性が向上する。
また、チューブ状弾性袋体は断面楕円形に膨張するの
で、打継部の断面が相決の形状を呈し、剪断補強筋が配
筋されているので土間の剪断力に対して強く、打継部の
不陸を防ぎ、後刻、発生する収縮クラックの目地処理も
容易となる。さらに、断面L形定規とチューブ状弾性袋
体とによるコンクリートの遮断は組み立て、取り外し作
業が簡単で省力化され、しかも転用が可能で経済的効果
を奏する。また断面L形定規とチューブ状弾性袋体との
間に剪断補強筋を挟んで固定するため、特別な止着をす
ることなく容易に配筋作業ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の土間コンクリート打継部の施工方法の
一実施例である。
【図2】図1の施工手順の説明図で、断面L形定規を設
置した状態を示す断面図である。
【図3】図1の施工手順の説明図で、(a)はチューブ
状弾性袋体を膨張した状態を示す断面図、(b)は正面
図、(c)は平面図である。
【図4】本発明の土間コンクリート打継部の断面図であ
る。
【図5】従来の土間コンクリート打継部の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 アンカー基礎 2 アンカーボルト 3 断面L形定規 4 チューブ状弾性袋体 5 剪断補強筋

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物の基礎工事完了後、土砂等で埋戻
    し転圧整地された地盤に一定の広さで区画された複数の
    区画範囲に亙って土間コンクリートを打ち継ぐ打継部の
    施工方法であって、 前記区画範囲に適宜間隔にアンカーボルトを植設する工
    程と、 前記アンカーボルトを介して区画線方向に長い断面L形
    定規を固定する工程と、 前記断面L形定規と前記地盤との間にチューブ状弾性袋
    体を一段に介在させて、前記チューブ状弾性袋体を断面
    楕円形状に膨張させる工程と、 区画範囲内に土間コンクリートを打設してその上面を均
    らす工程と、 前記土間コンクリートの硬化後、前記断面L形定規と前
    記チューブ状弾性袋体とを取り外す工程とを有し、前記チューブ状弾性袋体を前記断面楕円形状に膨張させ
    ることにより、打継断面を相決り形状に形成する ことを
    特徴とする土間コンクリート打継部の施工方法。
  2. 【請求項2】 チューブ状弾性袋体を膨張させる過程
    で、断面L形定規とチューブ状弾性袋体との間に区画線
    と直交する方向に所定の間隔で剪断補強筋を挟在せし
    め、チューブ状弾性袋体をさらに膨張させて剪断補強
    挟持するようにしたことを特徴とする請求項1記載の
    土間コンクリート打継部の施工方法。
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