JP3289406B2 - ファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ装置

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JP3289406B2 JP14675193A JP14675193A JP3289406B2 JP 3289406 B2 JP3289406 B2 JP 3289406B2 JP 14675193 A JP14675193 A JP 14675193A JP 14675193 A JP14675193 A JP 14675193A JP 3289406 B2 JP3289406 B2 JP 3289406B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はファクシミリ装置に関す
るものであり、特に、ポーリング機能を有するファクシ
ミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】受信機側のメモリ上にあらかじめ開設さ
れた親展ボックスを指示して文書を送信させる親展ポー
リングと呼ばれる機能を有するファクシミリ装置が知ら
れている。前記親展ボックスは、ボックス番号記憶領域
と、ボックスからデータを取り出すときに使用する暗証
番号記憶領域と、画情報の記憶領域とに分かれている。
【0003】図14および図15のフローチャートを参
照して従来の親展ポーリングの手順を説明する。図14
は発呼側の手順を示すフローチャートである。同図にお
いて、親展ポーリングの指示が入力されると、ステップ
S1の判断が肯定となってステップS2に進む。ステッ
プS2では、ボックス番号(No.)の入力があったか
否かを判断し、入力があったならばそのボックス番号を
メモリに記憶する(ステップS3)。同様に、暗証番号
が入力されたならば、その暗証番号を記憶する(ステッ
プS4,S5)。ステップS6で通信開始指示が検出さ
れたならば、ステップS7で通信を開始し、通信プロト
コル上の情報から着呼機の能力宣言を確認する。この能
力宣言は、G3通信ではNSFフレームのファクシミリ
情報(FIF)に基づいて確認される。ファクシミリ情
報の中に親展能力があることを示すビットが確認された
ならばステップS8の判断は肯定となり、ステップS9
に進む。ステップS9では、前記ボックス番号および暗
証番号をメモリから読み出し、NSCフレームに展開し
て着呼機に送信する。着呼機に親展ポーリング能力がな
いと判断された場合は、ステップS8からステップS1
0に進んで通信エラーで終了し、パネルにエラーを表示
する。
【0004】図15は、着呼機側の手順を示すフローチ
ャートである。ステップS11において、受信したNS
Cフレームの情報から親展ポーリング指示が検出される
と、同じNSCフレームからボックス番号および暗証番
号を読み出してメモリに格納する(ステップS12,S
13)。ステップS14,S15において、指示された
ボックス番号に対応するボックスが開設されており、暗
証番号が一致していると判断されれば、ステップS16
で親展ボックスから画情報を読み出して発呼機へ送信す
る。指示されたボックス番号に対応するボックスが開設
されていない場合、もしくは暗証番号が一致しない場合
はステップS17に進んで通信エラーで終了し、パネル
にエラー表示する。
【0005】ところで、上記従来の親展ポーリングで
は、暗証番号の通知には非標準コマンドつまりNSCフ
レームを使用していたが、ダイヤル音信号によって暗証
番号を通知する装置も提案されている(特開平2−58
956号公報)。この装置では、通信開始後、送信側か
ら暗証番号としてダイヤル音を発し、その信号音に基づ
いて受信側で暗証番号の一致・不一致を判断するもので
ある。
【0006】しかしながら、上記従来の親展ポーリング
手順では、非標準コマンドを使用してボックス番号や暗
証番号を通知していたので、この非標準コマンドを解読
できる装置、つまり同一機種ないしは同一メーカで製造
された装置(以下、自社機という)間でしか親展ポーリ
ングによる文書の送受信を行うことができなかった。ま
た、ダイヤル音で暗証番号を通知する装置では、ダイヤ
ル音の解析を行うためのハードウェアやソフトウェアが
必要となり、コスト上昇を避けられないという不具合が
あった。
【0007】これに対して、本発明者等は標準コマンド
としてのセレクティブポーリングコマンド(以下、SE
Pコマンドという)やパスワードコマンド(以下、PW
Dコマンドという)にボックス番号や暗証番号を設定で
きるファクシミリ装置を提案し(整理番号FI9300
223:実願平5− 号)、自社機間以外でも
親展ポーリングによる文書の送受信を行えるようにし
た。
【0008】上記SEPコマンドやPWDコマンドを使
用した通信において、着呼側では、これらのコマンドの
判断能力があることを示すデジタル識別信号(DISコ
マンド)を通知する必要がある。図3はDISコマンド
のフレーム構成図であり、ファクシミリ情報フィールド
(FIF)にSEPコマンドおよびPWDコマンドのそ
れぞれの判断能力の有無を示すためのビットが設けられ
ている。同図において、6バイト目の上位から2番目の
ビットにはSEPコマンドの判断能力が割り当てられ、
7バイト目の最下位から2番目のビットにはPWDコマ
ンドの判断能力が割り当てられている。以下、それぞれ
のビットをSEP能力ビットおよびPWD能力ビットと
いう。さらに、2バイト目の最下位ビットには、当該フ
ァクシミリ装置の送信能力を設定するためのビット(送
信能力ビットという)が設けられている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記、従来の装置にお
いて、前記送信能力もしくはコマンド判断能力の有無を
示すDISコマンドの各ビットを、ファクシミリ装置の
状態や使用の態様に応じて自在に設定変更できるのがよ
い。しかしながら、従来の装置では、これら、ファクシ
ミリ装置の状態や使用の態様に合わせて自動的にビット
の設定変更を行えるようにはなっていなかったため、改
善が望まれていた。
【0010】本発明の目的は、上記の問題点を解消し、
互いが自社機であるか否かを問わず親展ポーリングを可
能とするファクシミリ装置において、該ファクシミリ装
置の状態や使用の態様に合わせてDISコマンドを作成
することができるファクシミリ装置を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決し、目
的を達成するための本発明は、親展ポーリング機能を有
するファクシミリ装置において、ポーリング文書を蓄積
するための親展ボックスを開設する画像蓄積手段と、前
記画像蓄積手段の状態を判断するメモリ管理手段と、前
記メモリ管理手段から得られる情報に基づいてDISコ
マンドを作成するコマンド作成手段と、作成されたコマ
ンドを、着呼に応答して送出する手段とを具備した点に
第1の特徴がある。
【0012】また、本発明は、前記画像蓄積手段に、通
常のポーリング送信文書を蓄積するポールドエリアをさ
らに開設するように構成するとともに、コマンド作成手
段を、メモリ管理手段から得られる前記親展ボックスお
よびポールドエリアの状態を示す情報に基づいてDIS
コマンドを作成するように構成した点に第2の特徴があ
る。
【0013】
【作用】上記の特徴を有する本発明によれば、画像蓄積
手段の状態を判断し、その状態に基づいて作成されたD
ISコマンドを送信することができる。発呼側では、こ
のDISコマンドの内容に基づいて、着呼側の送信能力
の有無や親展ポーリング指示の判断能力の有無を判断す
ることができる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図2は本発明にかかるファクシミリ装置のハード
構成を示すブロック図である。同図において、CPU1
は、システム制御部8に格納されたプログラムに従って
ファクシミリ装置全体を制御し、ファクシミリ伝送制御
手順を実行する。RAM2は制御プログラムの実行に使
用するワークエリアである。操作表示装置3は、テンキ
ーを含むキーボードからなる操作部と液晶パネル(CR
T画面でもよい)の表示部とを有し、該ファクシミリ装
置の動作を指示したり、その指示や動作状態を表示す
る。読取装置4は、送信のための原稿や複写原稿を読取
り、これを電気信号すなわち画情報に変換する。該読取
装置4で読取られた画情報や受信した画情報は画像蓄積
装置7に蓄積される。
【0015】通信制御部9はG3やG4等の通信モード
で通信を制御する機能を有し、モデム10は低速モード
(伝送手順信号用V21インタフェース)と高速モード
(画情報送受信用V27ter 、V29、V33、V17
インタフェース)との機能を備えている。また、網制御
装置11は、網すなわちアナログ回線やデジタル回線な
どへファクシミリ装置を接続するためのもので、自動発
着信機能を備えている。前記画像蓄積装置7に蓄積され
た送信用画情報は前記通信制御部9やモデム10、なら
びに網制御装置11を介して回線に送出される。一方、
画像蓄積装置7に蓄積された受信画情報は印字装置5に
出力されて印字される。画像処理装置6は符号化部およ
び復号化部を備え、それぞれ画情報の符号化および復号
化を行う。システムバス12は、相互にデータを送受す
るためのバスであり、このシステムバス12を介して上
記各部1〜9間のデータの送受が行われる。
【0016】次に、ポーリング送信文書を格納するため
の親展ボックスの一例を説明する。図4は画像蓄積装置
7に開設される親展ボックスの構成を示す概念図であ
る。この図のように、親展ボックスにはボックス番号
(No.)の記憶領域、このボックスからデータを読み
出すための暗証番号の記憶領域、および画情報の記憶領
域(蓄積エリア)が設けられる。このボックスは前記操
作部からの指示に従って増設または削除が可能である。
なお、前記RAM2に管理テーブルを設け、この画像蓄
積装置7内のボックスの開設や削除等の指示による状態
の変化を把握できるようにしておく。
【0017】上記構成によるファクシミリ装置の動作の
例を説明する。図5はこのファクシミリ装置で使用する
プロトコルコマンドであり、図5(a)にはSEPコマ
ンドのフレーム構成を示し、図5(b)にはPWDコマ
ンドのフレーム構成を示す。両コマンドは共に、CCI
TT T.30で勧告されているものである。本実施例
では、図示のようにSEPコマンドのファクシミリ情報
フィールド(FIF)にはボックス番号を設定し、PW
Dコマンドのファクシミリ情報フィールドには暗証番号
を設定することとした。
【0018】まず、上記構成のファクシミリ装置による
発呼機としての動作を説明する。図6のフローチャート
において、ステップS30では、SEPコマンドの情報
入力を促す案内を表示部に出力する。ステップS31で
は、入力の有無を判別する。入力があればステップS3
2に進み、操作部から入力されたSEPコマンドの情報
(ここでは着呼機の親展ボックスを指定するためのボッ
クス番号)を、SEPコマンドのファクシミリ情報フィ
ールドに設定する。ステップS33では、PWDコマン
ドの情報入力を促す案内を表示する。ステップS34で
は、PWDコマンドの情報入力の有無を判別する。入力
があればステップS35に進み、操作部から入力された
PWDコマンドの情報(ここでは暗証番号)をファクシ
ミリ情報フィールドに設定する。
【0019】ステップS36で通信開始指示が検出され
たならば、通信指示とともに入力される着呼機識別情報
つまりダイヤル数字もしくは短縮番号等を記憶する。ス
テップS37では、SEPコマンドのファクシミリ情報
フィールドにデータが設定されたか否か、つまり本実施
例ではボックス番号が設定されたか否かを判断する。こ
の判断が否定の場合は、ステップS38に進み、親展ポ
ーリング以外の通常の通信を行う。
【0020】ボックス番号が設定されたと判断された場
合は、ステップS39に進み、前記着呼機識別情報に従
って発呼する。ステップS40では、着呼機から送出さ
れるDISコマンドを解析し、能力宣言を確認する。な
お、このDISコマンドの能力宣言を示すビットの設定
についての詳細は後述する。ステップS41では、前記
能力宣言に基づき、着呼機がSEPコマンドの判断能力
を有しているか否かを判断する。SEPコマンドの判断
能力を備えていないと判断した場合は、ステップS42
に進んで通信エラーで終了する。通信エラーの発生を表
示部に表示してもよい。
【0021】受信機がSEPコマンドの判別能力を有し
ていると判断された場合は、ステップS43に進み、前
記ボックス番号が設定されているSEPコマンドを送信
する。暗証番号を設定した場合はPWDコマンドも送信
する。
【0022】次に、図7を参照して着呼機としての動作
の一例を説明する。同図において、ステップS70で
は、SEPコマンドおよびPWDコマンドを受信してR
AM2に格納する。ステップS71では、前記SEPコ
マンドのファクシミリ情報フィールドからボックス番号
を抽出する。ステップS72では、PWDコマンドのフ
ァクシミリ情報フィールドから暗証番号を抽出する。ス
テップS73では、指示されたボックス番号に対応する
ボックスが開設されているか否かをRAM2の管理テー
ブルに基づいて判断する。ボックスが開設されていなけ
ればステップS77に進んで表示部に通信エラーを表示
する。ボックスが開設されていればステップS74に進
み、指示された番号に対応するボックスに暗証番号が設
定されているか否かを前記管理テーブルに基づいて判断
する。暗証番号が設定されていればステップS75に進
み、その暗証番号と前記PWDコマンドに設定されてい
る暗証番号とが一致するか否かを判断する。暗証番号が
等しい場合は、ステップS76に進み、指示されたボッ
クス番号に対応する親展ボックスから画情報を読み出し
て送信する。暗証番号が一致しない場合はステップS7
7に進んで表示部に通信エラーを表示する。指示された
ボックスに暗証番号が設定されていない場合はステップ
S75はスキップする。なお、親展ボックスに暗証番号
を設定しない場合は、前記ステップS75の判断を行う
必要はない。
【0023】次に、図8のフローチャートを参照して前
記DISコマンドの能力宣言情報の設定動作について説
明する。ここでは、ボックスが開設された場合にインク
リメントされ、ボックスが削除された場合はデクリメン
トされるカウンタ(ボックスカウンタ)を設け、DIS
コマンド作成時にこのカウンタの値が「0」の場合は、
DISコマンドのSEP能力ビット(図3参照)に
「0」を設定し、カウンタの値が「0」以外の場合は、
SEP能力ビットに「1」を設定する。
【0024】図8において、ステップS50では、ボッ
クスカウンタをクリアにする。ステップS51では親展
ボックスが開設されたか否かが判断され、親展ボックス
が開設されたならばステップS52に進み、ボックスカ
ウンタをインクリメントする。ステップS53では、親
展ボックスが削除されたか否かが判断され、親展ボック
スが削除されたならばステップS54に進み、ボックス
カウンタをデクリメントする。
【0025】ボックスカウンタの処理が終了すると、ス
テップS55において、着呼を待ち、着呼が検出された
ならばステップS56に進み、ボックスカウンタの値が
「0」か否かを判断する。ボックスカウンタの値が
「0」ならばステップS57に進み、SEP能力ビット
に「0」を設定する。一方、ボックスカウンタの値が
「0」でなければステップS58に進み、SEP能力ビ
ットに「1」を設定する。ステップS59では、SEP
能力ビットが上述のように設定されたDISコマンドを
発呼局へ送信する。
【0026】なお、ボックスカウンタの値は保持され、
次回の処理からは、ステップS50はスキップされる。
以下に示す他の実施例でも同様である。
【0027】次に、図9および図10のフローチャート
を参照して前記DISコマンドの能力宣言情報の設定動
作の他の例を説明する。この例では、図8の例に加え
て、ボックスに暗証番号を設定したか否かによって増減
する暗証番号カウンタを設け、このカウンタの値が
「0」の場合は、PWD能力ビット(図3参照)に
「0」を設定し、カウンタの値が「0」以外の場合は、
PWD能力ビットに「1」を設定する。
【0028】図9において、ステップS80では、ボッ
クスカウンタおよび暗証番号カウンタをクリアにする。
ステップS81では親展ボックスが開設されたか否かが
判断され、親展ボックスが開設されたならばステップS
82に進み、ボックスカウンタをインクリメントする。
ステップS83では、その開設されたボックスに暗証番
号が設定されたか否かが判断され、暗証番号が設定され
たならばステップS84に進み、暗証番号カウンタをイ
ンクリメントする。ステップS85では、すでに開設さ
れているボックスに暗証番号が設定されたか否かが判断
され、暗証番号が設定されていれば、ステップS86に
進んで暗証番号カウンタをインクリメントする。ステッ
プS87では、ボックスが削除されたか否かを判断し、
ステップS88に進んでボックスカウンタをデクリメン
トする。さらに、ステップS89において、削除された
ボックスに暗証番号が設定されていたと判断された場合
は、ステップS90に進み、暗証番号カウンタをデクリ
メントする。
【0029】図10のステップS91では、暗証番号が
削除されたか否かが判断され、この判断が肯定の場合は
ステップS92に進んで暗証番号カウンタをデクリメン
トする。各カウンタの処理が終了すると、ステップS9
3において、着呼を待ち、着呼が検出されたならば、ま
ずステップS94で、ボックスカウンタの値が「0」か
否かを判断する。ボックスカウンタの値が「0」ならば
ステップS95に進み、SEP能力ビットに「0」を設
定する。一方、ボックスカウンタの値が「0」でなけれ
ばステップS96に進み、SEP能力ビットに「1」を
設定する。続いて、ステップS97で、暗証番号カウン
タの値が「0」か否かを判断する。暗証番号カウンタの
値が「0」ならばステップS98に進み、PWD能力ビ
ットに「0」を設定する。一方、暗証番号カウンタの値
が「0」でなければステップS99に進み、PWD能力
ビットに「1」を設定する。ステップS100では、S
EP能力ビット、PWD能力ビットが上述のように設定
されたDISコマンドを発呼局へ送信する。
【0030】次に、図11および図12のフローチャー
トを参照して前記DISコマンドの能力宣言情報の設定
手法の他の例を説明する。この例では、設定されたボッ
クスに画情報が蓄積されたか否かによって増減する画情
報カウンタを設け、このカウンタ値が「0」の場合に
は、DISフレームのSEPコマンドに「0」を設定
し、カウンタ値が「0」以外の場合は、SEPコマンド
に「1」を設定する。
【0031】図11において、ステップS100では、
ボックスカウンタおよび画情報蓄積カウンタをクリアに
する。ステップS101では親展ボックスが開設された
か否かが判断され、親展ボックスが開設されたならばス
テップS102に進み、ボックスカウンタをインクリメ
ントする。ステップS103では親展ボックスに画情報
が蓄積されたか否かが判断され、画情報が蓄積されたと
判断されたならばステップS104に進み、画情報カウ
ンタをインクリメントする。ステップS105では、親
展ボックスの画情報が削除されたか否かが判断され、画
情報が削除されたと判断されたならば、ステップS10
6に進み、画情報カウンタをデクリメントする。ステッ
プS107では、親展ボックスが削除されたか否かが判
断され、ボックスが削除されたと判断されたならば、ス
テップS108に進み、画情報カウンタとともにボック
スカウンタをデクリメントする。
【0032】カウンタの処理が終了すると、図12のス
テップS109において、着呼を待ち、着呼が検出され
たならばステップS110に進み、ボックスカウンタが
「0」か否かを判断する。ボックスカウンタの値が
「0」ならばステップS113に進み、SEP能力ビッ
トに「0」を設定する。一方、ボックスカウンタの値が
「0」でなければステップS111に進み、画情報カウ
ンタの値が「0」か否かを判断する。画情報カウンタの
値が「0」ならばステップS113に進み、SEP能力
ビットに「0」を設定する。一方、画情報カウンタの値
が「0」でなければステップS112に進み、SEP能
力ビットに「1」を設定する。ステップS114では、
SEP能力ビットが上述のように設定されたDISコマ
ンドを発呼局へ送信する。
【0033】次に、図13のフローチャートを参照して
前記DISコマンドの送信能力ビット(図3参照)設定
動作の一例を説明する。ここでは、ポーリング文書の記
憶領域として親展ポーリングに応じて送信する文書を格
納する親展ボックスと、通常のポーリングに応じて送信
する文書を格納するメモリ領域(以下、ポールドエリア
という)とが設けられている場合に、前記ポールドエリ
アに画情報が蓄積されている場合には送信能力ビットを
「0」に設定し、前記ポールドエリアに画情報が蓄積さ
れていない場合には送信能力ビットを「1」に設定す
る。このようにビットを設定することにより、前記ポー
ルドエリアに画情報が蓄積されていない場合でも、親展
ボックスに画情報が蓄積されている場合には、親展ポー
リング能力のある発呼側では、この親展ボックスから文
書を得ることができる。
【0034】なお、図13のフローチャートに示した処
理に先だって前記ステップS100〜S108と同等の
処理が行われるが、その図示および説明は省略する。図
13において、ステップS120では、前記ポールドエ
リアに画情報が蓄積されたか否かを判断し、このポール
ドエリアに画情報が蓄積されたならば、ステップS12
1に進み、ポールドカウンタをインクリメントする。ス
テップS122では、前記ポールドエリアから画情報が
削除されたか否かを判断し、画情報が削除されたと判断
されれば、ステップS123に進み、ポールドカウンタ
をデクリメントする。
【0035】ステップS124では、着呼の有無を判断
し、着呼が検出されれば、ステップS125に進み、ポ
ールドカウンタが「0」か否かつまりポールドエリアに
画情報が蓄積されているか否かが判断される。着呼が検
出されなかった場合は、図11に示したのと同様の処
理、つまりステップS120までに行われる前処理に移
行する。
【0036】ステップS120でポールドカウンタが
「0」と判断された場合、つまりポールドエリアに画情
報が蓄積されていない場合は、ステップS126に進
み、送信能力ビットに「0」を設定する。ポールドカウ
ンタが「0」でない場合、つまりポールドエリアに画情
報が蓄積されている場合は、ステップS127に進み、
送信能力ビットに「1」を設定する。ステップS128
では、画情報カウンタの値が「0」か否かを判断する。
画情報カウンタの値が「0」ならばステップS129に
進み、SEP能力ビットに「0」を設定する。一方、画
情報カウンタの値が「0」でなければステップS130
に進み、SEP能力ビットに「1」を設定する。ステッ
プS131では、SEP能力ビット、および送信能力ビ
ットが上述のように設定されたDISコマンドを発呼局
へ送信する。
【0037】次に、本実施例のファクシミリ装置におけ
るDISコマンド作成に関する要部機能を説明する。図
1において、親展ボックス13は、図4に関して説明し
た記憶領域からなる。親展ボックス管理部14には、親
展ボックス13の状態を把握し、データの入出力を管理
するための管理テーブルが設けられる。ポールドエリア
15には、親展ポーリング以外の通常のポーリングのた
めの送信文書が格納される。ポールドエリア管理部16
は、前記ポールドエリア15の状態を把握し、データの
入出力を管理する。
【0038】ボックス開設判別部17、画情報蓄積判別
部18、および暗証番号設定判別部19は親展ボックス
管理部14を監視する。そして、そこから得られる情報
に基づいて親展ボックス13の開設・削除、画情報の蓄
積・削除、ならびに暗証番号の設定・削除をそれぞれ判
別し、その判別結果を記憶する。各判別部17,18,
19は判別結果記憶手段としてカウンタもしくはテーブ
ルを有する。カウンタは、前記ボックスカウンタ、画情
報カウンタ、ならびに暗証番号カウンタである。
【0039】第2画情報蓄積判別部20は、同様のカウ
ンタ(前記ポールドカウンタ)もしくはテーブルを有
し、ポールドエリア管理部16から得られる情報に基づ
いてポールドエリア15に対する画情報の蓄積・削除を
判別し、その判別結果を記憶する。
【0040】着呼検出部21は、発呼局からの呼出信号
を検出すると、前記ボックス開設判別部17、画情報蓄
積判別部18、暗証番号設定判別部19、ならびに第2
画情報蓄積判別部20に読出信号を出力して、それぞれ
の記憶情報例えばカウンタ値をDIS作成部22に出力
させる。DIS作成部22では、供給された記憶情報、
つまり親展ボックス13もしくはポールドエリア15の
状態を示す情報に基づいて図3に示したDISコマンド
を作成する。DISコマンドには、他の情報も設定され
るが、本発明には直接関係ないので説明は省略する。
【0041】なお、前記DIS作成部22では、前記各
判別部17〜20のすべての記憶情報に基づいてDIS
コマンドを作成してもよいし、判別部17〜20のうち
任意に選択されたものの記憶情報に基づき、図8〜図1
3に関して説明したような手順によってDISコマンド
を作成することができる。
【0042】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、親展ボックスの状態、つまり親展ボックスが
開設されたか否か、画情報が蓄積されているか否か、ま
たその開設された親展ボックスに暗証番号が設定された
か否かによって、送信能力宣言のためのDISコマンド
を作成できる。したがって、他社機である発呼局に対
し、SEPコマンドおよびPWDコマンドを使用する親
展ポーリング指示を判断できる旨をDISコマンドによ
って通知できる。
【0043】ボックスが設定されていない場合や、画情
報が蓄積されていない場合、あるいは暗証番号が設定さ
れていない場合に、DISコマンドによってその旨を一
早く発呼局に通知でき、無駄なプロトコルを無くするこ
とができる。
【0044】また、本発明によって作成されたDISコ
マンドによって、親展ボックスによるポーリング送信能
力と通常のポーリング能力との区別に関して発呼側で判
断できるので、無駄なプロトコルを無くすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るファクシミリ装置の着呼機とし
ての要部機能を示すブロック図である。
【図2】 ファクシミリ装置のハード構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】 DISコマンドのフレーム構成図である。
【図4】 親展ボックスの概念図である。
【図5】 PWDコマンドおよびSEPコマンドのフレ
ーム構成図である。
【図6】 本発明の一実施例を示す発呼動作のフローチ
ャートである。
【図7】 本発明の一実施例を示す着呼動作のフローチ
ャートである。
【図8】 ボックス開設判別結果によるDISコマンド
の作成動作を示すフローチャートである。
【図9】 ボックス開設判別結果と暗証番号設定判別結
果とによるDISコマンドの作成動作を示すフローチャ
ート(その1)である。
【図10】 ボックス開設判別結果と暗証番号設定判別
結果とによるDISコマンドの作成動作を示すフローチ
ャート(その2)である。
【図11】 画情報蓄積判別結果によるDISコマンド
の作成動作を示すフローチャート(その1)である。
【図12】 画情報蓄積判別結果によるDISコマンド
の作成動作を示すフローチャート(その2)である。
【図13】 ポールドエリアの画情報蓄積判別結果によ
るDISコマンドの作成動作を示すフローチャートであ
る。
【図14】 従来の親展ポーリング発呼動作を示すフロ
ーチャートである。
【図15】 従来の親展ポーリング着呼動作を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
13…親展ボックス、 14…親展ボックス管理部、
15…ポールドエリア、16…ポールドエリア管理部、
17…ボックス開設判別部、 18…画情報蓄積判別
部、 19…暗証番号設定判別部、 20…第2画情報
蓄積判別部、 21…着呼検出部、 22…DIS作成
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−108949(JP,A) 特開 平4−47759(JP,A) 特開 平4−360461(JP,A) 特開 平3−52359(JP,A) 特開 平2−230867(JP,A) 特開 昭58−48566(JP,A) 特開 昭61−13870(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/32 - 1/36 H04N 1/42 - 1/44

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親展ポーリング機能を有するファクシミ
    リ装置において、 親展ポーリング送信文書を蓄積する親展ボックスを開設
    する画像蓄積手段と、 前記画像蓄積手段の状態を判断するメモリ管理手段と、 前記メモリ管理手段から得られる情報に基づいてDIS
    コマンドを作成するコマンド作成手段と、 作成されたコマンドを、着呼に応答して送出する手段と
    を具備したことを特徴とするファクシミリ装置。
  2. 【請求項2】 前記メモリ管理手段から得られる情報に
    基づいて前記画像蓄積手段に親展ボックスが開設されて
    いるか否かを検出するボックス開設判別手段を具備し、 前記コマンド作成手段が、前記ボックス開設判別手段の
    判別結果に基づいてDISコマンドにおけるセレクティ
    ブポーリングコマンド判断能力を示すビットを設定する
    ように構成されていることを特徴とする請求項1記載の
    ファクシミリ装置。
  3. 【請求項3】 前記メモリ管理手段から得られる情報に
    基づいて前記親展ボックスに画情報が蓄積されているか
    否かを検出する画情報蓄積判別手段を具備し、 前記コマンド作成手段が、前記画情報蓄積判別手段の判
    別結果に基づいてDISコマンドにおけるセレクティブ
    ポーリングコマンド判断能力を示すビットを設定するよ
    うに構成されたことを特徴とする請求項1記載のファク
    シミリ装置。
  4. 【請求項4】 前記メモリ管理手段から得られる情報に
    基づいて前記親展ボックスに暗証番号が設定されている
    か否かを検出する暗証番号設定判別手段を具備し、 前記コマンド作成手段が、前記暗証番号設定判別手段の
    判別結果に基づいてDISコマンドにおけるパスワード
    コマンド判断能力を示すビットを設定するように構成さ
    れたことを特徴とする請求項1記載のファクシミリ装
    置。
  5. 【請求項5】 親展ポーリング機能を有するファクシミ
    リ装置において、 親展ポーリング送信文書を蓄積する親展ボックスおよび
    通常のポーリング送信文書を蓄積するポールドエリアを
    開設する画像蓄積手段と、 前記画像蓄積手段の状態を判断するメモリ管理手段と、 前記メモリ管理手段から得られる情報に基づいて前記親
    展ボックスおよびポールドエリアのそれぞれに画情報が
    蓄積されているか否かを判別する画情報蓄積判別手段
    と、 前記画情報蓄積判別手段の判別結果に基づいて親展ボッ
    クスのみに画情報が蓄積されていると判断された場合
    に、送信能力有無を示すDISコマンドの所定ビットに
    能力否定データを設定し、前記セレクティブポーリング
    判断能力有無を示すDISコマンドの所定ビットに能力
    肯定データを設定するDISコマンド作成手段と、 作成されたコマンドを、着呼に応答して送出する手段と
    を具備したことを特徴とするファクシミリ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI636894B (zh) * 2013-11-15 2018-10-01 精工愛普生股份有限公司 記錄裝置

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