JP3287789B2 - キャップ付き被覆電線の検査装置 - Google Patents

キャップ付き被覆電線の検査装置

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JP3287789B2
JP3287789B2 JP17602297A JP17602297A JP3287789B2 JP 3287789 B2 JP3287789 B2 JP 3287789B2 JP 17602297 A JP17602297 A JP 17602297A JP 17602297 A JP17602297 A JP 17602297A JP 3287789 B2 JP3287789 B2 JP 3287789B2
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永和 陳
敏寛 上谷
秀樹 林
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Hokuyo Automatic Co Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Hokuyo Automatic Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被覆が剥ぎ取られた端
部にキャップを取付けた被覆電線を、高速送りしなが
ら、キャップ取付け状態及び被覆の剥き取り状態の良否
判定を行う検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】被覆電線の端部に取り付けた端子金具を
利用して、相手方の機器との電気的接続を行う場合にお
いて、予め、被覆電線の端部にキャップを嵌めておき、
端子金具を相手方端子と接続すると同時に、キャップを
相手方機器に設けたキャップ受けに嵌め合せて防水・防
塵を行う場合がある。
【0003】このような被覆電線の端部加工を行う自動
機は、図9に示すような(a) 被覆電線の定寸での切断、
(b) キャップの装着、(c) 端部被覆の剥ぎ取り、及び
(d) 端子金具の固着を、図10、図11に示すような作
業工程により行っている。
【0004】図10において、直線上の被覆電線の通過
路の途中に、切断・キャップ装着・被覆剥ぎ取りポジシ
ョンM、端子金具のカシメ止めポジションNがある。被
覆電線1は図中右側から長尺な状態で供給され、切断・
キャップ装着・被覆剥ぎ取りポジションMに送られる。
ここで、切断用カッターで定寸に切断した後、キャップ
2を嵌め入れ、この後に剥ぎ取り用カッターで皮剥き部
分を把持し、被覆電線1をクランプしたスライダを引く
ことにより端部絶縁被覆1aの皮剥きを行う。絶縁被覆
1aが剥ぎ取られた被覆電線1は、クランパ3でクラン
プされた状態で、図11に示すように、アーム回転によ
ってカシメ止めポジションNに高速送りされ、皮剥きに
よって突出した芯線4に端子金具5がプレス機でカシメ
止めされる。
【0005】上記被覆電線の自動機を使用すると、キャ
ップの取付けに関して、図12に示すような、(a) 取付
位置不良、(b) キャップなし不良、(c) キャップ向き不
良が発生することがある。
【0006】また、電線の皮剥きに関して、図13に示
すように、(a) 被覆残り、(b) (c)芯線の一部を切り取
ってしまう剥き過ぎ、(d) 芯線をも切断する切り落と
し、(e) 芯線の広がり不良、(f) ひげ発生不良が発生す
ることがある。
【0007】上記キャップの取付不良や皮剥き不良が発
生したときは、端子金具を取付けても不良品となってし
まう。したがって、キャップ取付けと皮剥きを行った直
後に不良検出を行なって不良品を加工ラインから排除
し、無駄な加工をなくし不良製品の発生を未然に防止す
る必要がある。
【0008】従来、上記キャップの取付け不良を検出す
るセンサは知られていない。
【0009】また、皮剥き不良の検出を行う装置とし
て、本出願人は、2次元CCDセンサを用いた被覆電線
の皮剥き不良検出器を出願している(特開平7−198
19号公報)。
【0010】この発明は、被覆電線端部の影を2次元C
CDセンサで撮影し、これを2値化したデータをプログ
ラム処理して、皮剥き不良を検出している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】キャップの取付不良を
検出するセンサがないと、皮剥き不良を検出していても
不良品を完全に加工ラインから排除できない。
【0012】また、上記被覆電線の皮剥き不良検出器
は、(c) 芯線の先端部の一部切り落とし不良、(e) 芯線
の広がり不良、(f) ひげ発生不良を検出する機能がない
ため、不良品の排除に限界があった。
【0013】そこで、この発明は、キャップの取り付け
不良を検出できると同時に、(c) 芯線の先端部の一部切
り落とし不良、(e) 芯線の広がり不良、(f) ひげ発生不
良の検出も行なえるキャップ付き被覆電線の検査装置を
提供する。
【0014】
【課題を解決するための手段】
(1) この発明は、キャップが取付けられた端部をフリー
な状態にしてクランパで定位置を把持され、このクラン
パによって所定の経路を高速移動中のキャップ付き被覆
電線に対して、キャップ取付状態を検査する検査装置と
して、次の構成を持つものを提供する。
【0015】すなわち、上記被覆電線が、検査位置に達
したことを検出する同期検出センサと、この検出時に、
電子シャッタを開いて、電線端部の画像を撮影する2次
元CCDセンサと、
【0016】2次元CCDセンサの出力を2値化し、影
となるキャップ及び電線端部とそれ以外の部分を区別す
る2値化回路と、上記2値化画像を記憶する静止画像メ
モリと、検査する被覆電線とキャップについて、電線外
径E、キャップ基端αからキャップの基端側測定部まで
の距離g0、キャップ先端βからキャップの先端側測定
部までの距離h0、上記2値化画像におけるキャップ先
端βの被覆電線先端方向への位置ずれ限界ラインFを設
定する設定部と、
【0017】上記2値化画像において、電線と直交する
方向の影の長さLを、電線のクランパ側から電線端方向
に向かって逐時測定し、Lが電線外径E+Δ(誤差を吸
収する固定値)より小さい値からこれを超える値に変化
する位置をキャップ基端αとして検出し、Lが電線外径
E+Δより大きい値からこれより小さい値に変化する位
置をキャップ先端βとして検出するキャップ端検出手段
と、
【0018】上記測定を位置ずれ限界ラインFまで行な
っても、キャップ基端αとキャップ先端βが共に検出さ
れないとき、キャップなし又はキャップ位置不良として
出力するキャップ装着不良の検出手段と、
【0019】上記キャップ基端αから電線端方向に上記
距離g0だけ離れた位置G1から、さらに同方向に所定距
離g1だけ離れた位置G2までの間で、電線と直交する方
向の影の長さLを算出し、その平均長さGを求める基端
側測定部の測長手段と、
【0020】上記キャップ先端βから電線のクランプ位
置方向に上記距離h0だけ離れた位置H1から、さらに同
方向に所定距離h1だけ離れた位置H2までの間で、電線
と直交する方向の影の長さLを算出し、その平均長さH
を算出する先端側測定部の測長手段と、
【0021】上記平均長さの比G/Hを基準値と比較
し、基準値を満足しないときキャップ向き不良の出力を
発生するキャップ向き不良の検出手段とを具備したこと
を特徴とする。
【0022】(2) 上記キャップの取付不良の検査装置
は、同時に皮剥き不良の検出を行なうようにすることが
できる。これは、上記キャップの取付不良の検査機能に
加えて、以下の構成手段を付加することによって行う。
【0023】すなわち、上記2値化画像において、電線
端近傍で電線と直交するCラインを設定する設定部と、
キャップ先端βとCラインの間で、計測位置を電線の延
び方向に沿って変化させながら、電線と直交する方向の
影の長さLを計測し、その長さの変化率が所定値を超え
かつ最大となる位置を、被覆の剥き取り境界A′として
検出し、この境界A′が見つからないときストリップ不
良信号を出力する剥き取り境界検出手段と、
【0024】上記ストリップ境界A′に対して、電線端
方向に微小距離だけ離れた位置をBライン、クランプ位
置方向に微小距離だけ離れた位置をAラインとして設定
し、Bラインの影の長さLBに対するAラインの影の長
さLAの比LB/LAが設定範囲内にないとき、皮剥き不
良又は剥き過ぎ不良として出力する皮剥き不良判定手段
を付加することにより、先に述べた(a) 被覆残り、(b)
剥き過ぎ、(d) 芯線をも切断する切り落としを検出す
る。
【0025】(3) 上記(2) の皮剥き不良検出の基本構成
には、次の手段を付加することができる。
【0026】キャップ先端βとCラインの間で、計測
位置を電線の延び方向に沿って変化させながら、電線と
直交する方向の影の長さLを計測し、各計測ラインの影
の中に存在する光を通過させる穴を2値化データのドッ
ト数でカウントし、1ラインの計測時に、このカウント
数が所定数以上発生したとき(e) の芯線の広がり不良信
号を出力する広がり不良検出手段
【0027】上記2値化画像において、電線端近傍で
電線から離隔して電線の延び方向と直交するDラインを
設定部で設定し、Dライン中に、影となっている部分
が、2値化データのドット数で所定数以上あるとき、
(f) のひげ発生不良信号を出力するひげ発生不良検出手
【0028】Cラインの影の長さLCとBラインの影
の長さLBの比が所定範囲にないとき、(e) の芯線の広
がり不良、又は(c) の芯線の一部切断不良として出力す
る芯線端部不良の検出手段
【0029】
【実施例】図1は、この発明のキャップ付き被覆電線の
検査装置10の全体構成を示すブロック図である。
【0030】11は、図11に示すように、キャップ2
を嵌められ端部被覆をストリップされた状態で、クラン
パ3によって高速移動中の被覆電線1の端部の通過位置
に設置されるセンサ部で、同期検出センサ12、電線端
部の画像を撮影する2次元CCDセンサ14、2次元C
CDセンサの出力を2値化する2値化回路15を有す
る。この2次元CCDセンサ14は、同期検出センサ1
2が電線を検出したとき瞬時に開く電子シャッタ13を
備える。
【0031】同期検出センサ12は、透過型の光電スイ
ッチが使用され、その投光器12aと受光器12bは、
図2に示すコ字型のセンサ部ケース16の検出用凹部1
7の両側の面に対向して取付けられる。また、受光の有
無により被覆電線1の有無を判別する受光回路12C
は、応答時間が、例えば20μsec程度の高速動作する
ものが使用される。
【0032】2次元CCDセンサ14が有する電子シャ
ッタ13は、例えば64μsec程度の高速動作可能な電
子シャッタ13を用い、図3(a) に示すように、検出用
凹部17の一方の面の内側に取付けられる。
【0033】2次元CCDセンサ14は、例えばフォト
ダイオードを2次元配列し、各フォトダイオードが受光
量に応じて出力する電圧を、個別に順次取出せるように
したものである。検出用凹部17において、この2次元
CCDセンサ14が取付けられた面と反対側の面の内部
には、発光ダイオード等を光源18aとし、レンズ系1
8bにより平行光を得る平行光の照射部18が組込まれ
る。この平行光の通過空間が図(b) に示す検知エリアと
なる。
【0034】また、図3(c) に示すように、多数の光源
18a′と拡散板25を用いたバックライト照明18′
により、被覆電線1とキャップをレンズ26で結像させ
る光学系においても同等な効果が得られる。この場合、
結像レンズ26と被覆電線1の距離が変動すると、像が
ぼけて不鮮明になったり、倍率が変動して真の電線径が
判定できなくなる。
【0035】しかし、本装置は被覆電線1と2次元CC
Dセンサ14が機械的に位置決めされているため(被覆
電線1はクランパ2で把持され、光軸方向に対し定位置
を通過する)、像がぼけ、検出が困難になることはな
い。
【0036】2値化回路15の2値化レベルは、周囲の
明るさ等に応じて最適値となるように調整可能である。
【0037】図1に戻って、19は上記2値化回路15
から出力される2値化データ(例えば図4,図5,図6
に示すような明暗のビットイメージデータ)を記憶する
静止画像メモリ、20は記憶された2値化データに対
し、後述するデータ処理を行なって良否判定を行う判定
部である。
【0038】21は上記センサ部11の取付位置の調整
等を行うモニターテレビで、記憶された静止画像を、現
在処理中の段差の検出位置および測長する2直線ととも
に表示する。22は制御部で、装置全体のデータの受け
渡し、動作・処理のタイミングを管理する。23は操作
パネルで、線種に応じた判定値の設定・選択機能、及び
各種データの表示機能を有する。24は設定部で、操作
パネル23の操作によって、検査するキャップと被覆電
線に応じた各種設定値を設定する。
【0039】上記判定部20は、2値化画像の影の長さ
Lの測定部25を持ち、この測定データを用いて各種処
理を行う。この判定部20は、キャップの取り付け不良
の検査に関して、キャップ端検出手段26、キャップ装
着不良検出手段27、基端側測定部の測長手段28、先
端側測定部の測長手段29、キャップ向き不良の検出手
段30を備える。
【0040】また、この判定部20は、被覆の剥き取り
不良の検査に関して、剥き取り境界検出手段31、皮剥
き不良検出手段32、穴開きドット数のカウンタ33、
広がり不良検出手段34、ひげ発生不良検出手段35、
芯線先端部不良の検出手段36を備える。
【0041】これら判定部20内の各処理手段は、マイ
クロコンピュータのプログラムによって構成され、この
動作フローチャートを図7(キャップの装着不良検査)
及び図8(剥き取り不良検査)に示す。
【0042】上記本発明装置の動作を説明する。動作の
準備として、検査に用いる基準データを入力する。この
データは、検査する被覆電線とキャップに対応して、図
4,図5、図6に示すように2値化画像上の影の位置と
大きさが異なるので、検査対象を変える毎に行う。
【0043】この設定内容は、キャップの検査に関し
て、電線の被覆を含めた外径E、検査するキャップによ
って決まるキャップ基端αから基部側測定部までの距離
0、キャップ先端βから先端側測定部までの距離h0
キャップ先端の位置ずれ限界ラインFである。また、皮
剥き不良の検査に関して、上記2値化画像において、電
線端近傍で電線と直交するCラインと、電線端近傍で電
線から離隔して電線の延び方向と直交するDラインであ
る。
【0044】検査は次のように行われる。キャップ2を
嵌められ、皮剥きされた被覆電線1の先端がクランパ3
で把持されて、センサ部ケース16の検出用凹部17を
通過しようとすると、同期検出用センサ12がその遮光
状態を高速検出し、電子シャッタ13を所定時間開く。
これによって被覆電線1及びキャップ2を影とする静止
画像が取り込まれ、2値化回路15により2値化されて
静止画像メモリ19に記憶される。この画像データは図
4、図5、図6に示すような明暗の画像としてモニター
テレビ21に映し出される。
【0045】この2値化画像が静止画像メモリ19に記
憶されると、制御部22は判定部20に、図7、図8に
示すような処理を実行させる。
【0046】この2値化画像は、明暗のビットイメージ
データで、以下の説明で、電線と直交する方向を横方向
に表わし、電線の延び方向を縦方向(上側を端部方向と
する)に表わし、横方向の1ビットデータの連なりを1
ラインと呼ぶことにする。この1ラインは、例えばCC
Dセンサの1走査ラインに対応させる。
【0047】初めにキャップ端検出手段26により、キ
ャップ基端αとキャップ先端βを検出する。
【0048】これは、例えば図4の2値化画像に対し
て、ノイズの影響を排除するため、図中下側の10ライ
ンをマスクし、そこから1ラインづつ上に測定位置を変
化させながら、各ラインの影の長さLを測定して行く。
【0049】この長さLが電線外径E+Δ(誤差を吸収
する固定値)より小さい値からこれを超える値に変化す
る位置をキャップ基端αとして検出する。
【0050】キャップ基端αが検出されると、長さLが
電線外径E+Δより大きい値からこれより小さい値に変
化する位置をキャップ先端βとして検出する。
【0051】上記キャップ端検出を、キャップずれ限界
ラインFに達するまで行なっても、キャップ基端αとキ
ャップ先端βの両者が検出されないときは、キャップが
嵌められていないと判断でき、キャップ基端αのみが検
出されたときはキャップがF点にまで被さっている状態
と判断できる。この場合は、キャップ装着不良の検出手
段27がキャップなし不良〔図12(b)〕又は取付位置
不良〔図12(a)〕として出力する。
【0052】キャップ基端αとキャップ先端βが検出さ
れると、基端側測定部の測長手段28と、先端側測定部
の測長手段29によって、キャップ両端の外径G,Hを
測定する。
【0053】基端側測定部の測長手段28は、上記キャ
ップ基端αから電線端方向に上記距離g0だけ離れた位
置G1から、さらに同方向に所定距離g1だけ離れた位置
2までの間で、電線と直交する方向の影の長さLを算
出し、その平均長さGを求める。
【0054】先端側測定部の測長手段29は、上記キャ
ップ先端βから電線のクランプ位置方向に上記距離h0
だけ離れた位置H1から、さらに同方向に所定距離h1
け離れた位置H2 までの間で、電線と直交する方向の影
の長さLを算出し、その平均長さHを求める。
【0055】なお、上記距離g0,h0は外径が急変化す
るキャップ端の測定を行なわないようにキャップの形状
に応じて設定部24で設定された値である。また、上記
1,h1 は、各種キャップについて略一定の外径寸法
が測定できるように定めた定数である。
【0056】さらに、キャップ向き不良の検出手段30
は、上記平均長さの比G/Hを基準値と比較し、基準値
を満足しないときキャップ向き不良の出力を発生する。
【0057】この基準値は、キャップの先端と基端に外
径の差があることを利用してキャップの向きを判定する
もので、例えば1.0を超えるとき正常と決められる。
【0058】上記キャップの取付け不良の検査が終わる
と、図8に示す皮剥き不良の検査を行なう。
【0059】初めに、剥き取り境界検出手段31によっ
て、電線被覆の剥き取り境界A′を検出する。
【0060】これは、上記キャップ先端βから、ノイズ
による誤動作を防止するため所定ライン(例えば4ライ
ン)だけ上に進んだ位置(測定開始ラインβ′)から、
Cラインに向けて計測位置を1ラインづつ変化させなが
ら、電線1と直交する方向の影の長さLを計測して行
く。
【0061】このとき測定値Lの変化率が所定値を超
え、かつ最大となる位置を、被覆の剥き取り境界A′と
して検出する。Cラインまで測定しても、この境界A′
が見つからないときは、図13(a) の被覆残りであるの
で、剥き取り不良信号を出力して、検査を終了する。
【0062】剥き取り境界A′が見つかると、皮剥き不
良検出手段32によって、皮剥き不良又は剥き過ぎ不良
を検出する。
【0063】これは、上記ストリップ境界A′に対し
て、電線端方向に微小距離だけ離れた位置をAライン、
クランプ位置方向に微小距離だけ離れた位置をBライン
として設定し、Aラインの影の長さLAに対するBライ
ンの影の長さLBの比LA/LBが設定範囲内にないと
き、図13(b) の剥き過ぎ不良として出力する。
【0064】この設定範囲は、検査する被覆電線の外径
に対する芯線径の比に応じて、上限値と下限値が設定さ
れるものである。また、上記微小距離は、剥き取り境界
A′に対して、2値化画像上で、確実に芯線部分と被覆
部分を区別して捉えられる長さに決められている。
【0065】さらに、広がり不良検出手段33によっ
て、図13(e) に示すような広がり不良を検出する。
【0066】これは、キャップ先端βとCラインの間
で、計測位置を電線端方向に変化させながら、電線と直
交する方向の影の長さLを計測し、各計測ラインの影の
中に存在する光を通過させる穴を、穴開きドット数のカ
ウンタ34によって2値化データのドット数でカウント
させる。
【0067】広がり不良検出手段33は、1ラインの計
測時に、このカウント数が所定数以上発生したとき芯線
の広がり不良信号を出力する。
【0068】さらに、ひげ発生不良検出手段35によっ
て、図13(f) に示すように芯線の先端から、ひげが出
ていないか判定する。これは、Dライン中に、影となっ
ている部分が、2値化データのドット数で所定数以上あ
るとき、ひげ発生不良信号を出力するものである。
【0069】さらに、芯線端部不良の検出手段36によ
って、芯線の径の変化がないかを調べる。これは、Cラ
インの影の長さLCとBラインの影の長さLBを測定し、
この比LC/LBが所定範囲にないとき、芯線の広がり不
良又は芯線の一部切断不良として出力する。すなわち、
図12(e) の芯線の広がり不良のときは、許容範囲の上
限値より大きくなり、同図(c) の芯線の先端剥き過ぎ不
良のときは、許容範囲の下限値より小さいなる。
【0070】上記検査において、キャップの取付け不良
又は被覆の剥き取り不良が検出された場合は、最後まで
検査を行なわないで、直ちに不良の電線を加工ラインか
ら排出させることができる。
【0071】また、上記説明は、キャップの取付け不良
の検出と、被覆の剥き取り不良の検出を同時に行うもの
を説明したが、一方の検出だけを行う装置として利用又
は製作することが可能である。
【0072】
【発明の効果】この発明のキャップ付き被覆電線の検査
装置は、2次元CCDセンサで高速撮影することによ
り、振動しているキャップ付き被覆電線を2値化静止画
像として取り込み、プログラム解析により、複数の検査
項目を同時に実行できるから、信頼性の高い検査を高速
に行なえ、キャップ付き被覆電線の端部加工が効率よく
行なえるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の全体構成を示すブロック図
【図2】この発明の一実施例の外観を示す斜視図
【図3】図2の構成のセンサ部の構造例を示し、その
(a) と(b) は、一実施例の側面図と検出面の正面図、そ
の(c) は他の実施例の側面図である。
【図4】この発明で2値化処理された静止画像の第1の
例を示す図
【図5】この発明で2値化処理された静止画像を第2の
例を示す図
【図6】この発明で2値化処理された静止画像を第3の
例を示す図
【図7】この発明のキャップ装着不良の検査内容を示す
フローチャート
【図8】この発明の被覆の剥き取り不良の検査内容を示
すフローチャート
【図9】キャップ付き被覆電線が皮剥きされ、端子金具
がカシメ止めされる工程を順に示す図
【図10】図9の加工を行う皮剥き機の処理手順を示す
平面図
【図11】図10の装置の側面図
【図12】キャップ装着不良の具体例を示す図
【図13】皮剥き不良の具体例を示す図
【符号の説明】
1 被覆電線 1a 絶縁被覆 2 キャップ 3 クランパ 4 芯線 5 端子金具 10 被覆電線の皮剥き検査装置 11 センサ部 12 同期検出センサ 13 電子シャッタ 14 2次元CCDセンサ 15 2値化回路 17 検出用凹部 18,18′ 照射部(バックライト照明) 19 静止画像メモリ 20 判定部 21 モニターテレビ 22 制御部 23 操作用パネル 24 設定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 秀樹 大阪府大阪市北区曽根崎2丁目1番12号 北陽電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−19819(JP,A) 特開 昭61−165646(JP,A) 特開 平5−79824(JP,A) 特開 平5−296936(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/02 G01N 21/88

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャップが取付けられた端部をフリーな
    状態にしてクランパで定位置を把持され、このクランパ
    によって所定の経路を高速移動中のキャップ付き被覆電
    線に対して、キャップ取付状態を検査する検査装置であ
    って、 上記被覆電線が、検査位置に達したことを検出する同期
    検出センサと、 この検出時に、電子シャッタを開いて、電線端部の画像
    を撮影する2次元CCDセンサと、 2次元CCDセンサの出力を2値化し、影となるキャッ
    プ及び電線端部とそれ以外の部分を区別する2値化回路
    と、 上記2値化画像を記憶する静止画像メモリと、 検査する被覆電線とキャップについて、電線外径E、キ
    ャップ基端αからキャップの基端側測定部までの距離g
    0、キャップ先端βからキャップの先端側測定部までの
    距離h0、上記2値化画像におけるキャップ先端βの被
    覆電線先端方向への位置ずれ限界ラインFを設定する設
    定部と、 上記2値化画像において、電線と直交する方向の影の長
    さLを、電線のクランパ側から電線端方向に向かって逐
    時測定し、Lが電線外径E+Δ(誤差を吸収する固定
    値)より小さい値からこれを超える値に変化する位置を
    キャップ基端αとして検出し、Lが電線外径E+Δより
    大きい値からこれより小さい値に変化する位置をキャッ
    プ先端βとして検出するキャップ端検出手段と、 上記測定を位置ずれ限界ラインFまで行なっても、キャ
    ップ基端αとキャップ先端βが共に検出されないとき、
    キャップなし又はキャップ位置不良として出力するキャ
    ップ装着不良の検出手段と、 上記キャップ基端αから電線端方向に上記距離g0だけ
    離れた位置G1から、さらに同方向に所定距離g1だけ離
    れた位置G2までの間で、電線と直交する方向の影の長
    さLを算出し、その平均長さGを求める基端側測定部の
    測長手段と、 上記キャップ先端βから電線のクランプ位置方向に上記
    距離h0だけ離れた位置H1から、さらに同方向に所定距
    離h1だけ離れた位置H2までの間で、電線と直交する方
    向の影の長さLを算出し、その平均長さHを算出する先
    端側測定部の測長手段と、 上記平均長さの比G/Hを基準値と比較し、基準値を満
    足しないときキャップ向き不良の出力を発生するキャッ
    プ向き不良の検出手段とを具備したことを特徴とするキ
    ャップ付き被覆電線の検査装置。
  2. 【請求項2】 上記2値化画像において、電線端近傍で
    電線と直交するCラインを設定する設定部と、 キャップ先端βとCラインの間で、計測位置を電線の延
    び方向に沿って変化させながら、電線と直交する方向の
    影の長さLを計測し、その長さの変化率が所定値を超え
    かつ最大となる位置を、被覆の剥き取り境界A′として
    検出し、この境界A′が見つからないときストリップ不
    良信号を出力する剥き取り境界検出手段と、 上記剥き取り境界A′に対して、電線端方向に微小距離
    だけ離れた位置をBライン、クランプ位置方向に微小距
    離だけ離れた位置をAラインとして設定し、Bラインの
    影の長さLBに対するAラインの影の長さLAの比LB
    Aが設定範囲内にないとき、剥き過ぎ不良として出力
    する皮剥き不良判定手段とを具備したことを特徴とする
    請求項1記載のキャップ付き被覆電線の検査装置。
  3. 【請求項3】キャップ先端βとCラインの間で、計測位
    置を電線の延び方向に沿って変化させながら、電線と直
    交する方向の影の長さLを計測し、各計測ラインの影の
    中に存在する光を通過させる穴を2値化データのドット
    数でカウントし、1ラインの計測時に、このカウント数
    が所定数以上発生したとき芯線の広がり不良信号を出力
    する広がり不良検出手段を具備したことを特徴とする請
    求項2記載のキャップ付き被覆電線の検査装置。
  4. 【請求項4】 上記2値化画像において、電線端近傍で
    電線から離隔して電線の延び方向と直交するDラインを
    設定する設定部と、 Dライン中に、影となっている部分が、2値化データの
    ドット数で所定数以上あるとき、ひげ発生不良信号を出
    力するひげ発生不良検出手段を具備したことを特徴とす
    る請求項2記載のキャップ付き被覆電線の検査装置。
  5. 【請求項5】Cラインの影の長さLCとBラインの影の
    長さLBの比が所定範囲にないとき、芯線の広がり不良
    又は芯線の一部切断不良として出力する芯線端部不良の
    検出手段を具備したことを特徴とする請求項2記載のキ
    ャップ付き被覆電線の検査装置。
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