JP3287050B2 - 遠心分離機の加速制御方法 - Google Patents

遠心分離機の加速制御方法

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JP3287050B2
JP3287050B2 JP04258793A JP4258793A JP3287050B2 JP 3287050 B2 JP3287050 B2 JP 3287050B2 JP 04258793 A JP04258793 A JP 04258793A JP 4258793 A JP4258793 A JP 4258793A JP 3287050 B2 JP3287050 B2 JP 3287050B2
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rotor
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revolutions
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伸治 城戸
徳康 松藤
久延 大山
孝之 綿引
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Koki Holdings Co Ltd
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Hitachi Koki Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はロータを加速し、加速か
ら整定動作に入るときの回転制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の装置は図2に示すようにロータを
加速し、加速から整定動作に入るとき、設定回転数に対
して200〜700回転オーバシュートして、その後整
定動作に入るあるいは一担アンダシュートして整定動作
に入る等の回転制御になっておりサンプルの分離上、好
ましい状態になかった。これは、設定回転数の直前約2
00min~1位いからモータ電流を制御するサイリスタ
の点孤角を増減しモータ電流を制御してオーバシュート
等を防止するようにしていたが、ロータには質量の大き
いもの、小さいもの数多くあり、ロータの種類によって
は、加速時の回転イナーシャに差が生じるので、安定し
た制御動作を得ることができなかった。
【0003】設定回転数を一時的にしろオーバすること
は、ユーザにとって装置の安定性に対して不安感を与え
ることにもなり、改善が望まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の装置は加速後整
定動作に入るとき、オーバシュート等が発生し、サンプ
ルの分離に乱れを生じさせる、あるいはユーザに対する
製品イメージを落とすという問題があった。本考案の目
的は整定動作に入るときのモータ制御法を改善しオーバ
シュート等のないモータ回転を得るところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】ロータを加速していき、
設定回転数に達する直前、例えば設定回転数500mi
n~1にロータ回転数が達した時に、モータ制御回路か
ら、“設定回転数500min~1”に相当する同期周波
数を誘導モータに与えるよう制御する。誘導モータは同
期周波数を与えられるとモータトルクはゼロとなる。そ
のため加速されてきたロータは“設定回転数500mi
n~1”の所で一担加速が止まり、今までの加速によるイ
ナーシャ分だけで回転する。
【0006】その後誘導モータの電流を制御する位相制
御素子の点孤角を少し広げ、わずかな電流を誘導モータ
に加えることにより誘導モータは設定回転数に向け、ゆ
っくり加速していき、設定回転数に達するオーバシュー
ト等がなく整定制御に入ることができる。また、設定回
転数500min~1での同期周波数の他に設定回転数に
達した時点で、同様に同期周波数を与えることにより、
より一層オーバシュート等のない回転制御が得られる。
また、ロータの種類(例えば軽量ロータ)によっては設
定回転数を少し超えた回転数で同期周波数を与えるとオ
ーバシュート等のない回転制御が得られる。
【0007】
【作用】上記のように構成された遠心分離機は、設定回
転数に到達するまで加速をしていくが、設定回転数の直
前(500min~1手前)で一担加速勾配をゆるめ、徐
々に加速して行き設定回転数に達するので設定回転数に
達した時点でのオーバシュート又はアンダシュートの発
生はない。
【0008】
【実施例】図1は装置構成を示したものであり、回転室
3内にあるロータ1は、誘導モータ2により回転する。
回転数の検出は回転検出センサ4により行う。回転検出
センサ4からの信号は回転検出回路5を通し、CPU6
により計数される。CPU6は操作部7の設定回転数の
取込み及び実回転数の表示を操作部7に行う。又CPU
6は操作部7の設定回転数を基に誘導モータに対する加
速・整定・ブレーキの指令をモータ駆動回路8を経て誘
導モータに与える。図2は従来方式の誘導モータの回転
速度を表わしたものである。操作部7の設定回転数に向
けて誘導モータは加速して設定回転数に達すると整定状
態になるが、ロータのイナーシャ等により設定回転数を
超えるオーバシュートあるいは、オーバシュート後のア
ンダシュートが整定状態に入るときに生じていた。これ
は誘導モータに与える電流を制御する位相制御素子(モ
ータ駆動回路8内に含まれる)の点孤角を制御してオー
バシュートをなくすようモータ電流を調整しているが、
ロータ1は質量の異なる種類があるためロータによって
はオーバシュート等が発生していた。
【0009】図3は本考案を用いたときの誘導モータの
回転速度を表したものである。図4は本考案の制御フロ
ーを示したものである。
【0010】設定回転数に対して、回転検出センサ4に
て検出した実回転数が設定回転数の500回転手前に達
したときに、CPU6は実回転数に見合った同期周波数
を誘導モータ2に与える。同期周波数を与えられたモー
タはトルクがゼロとなるので誘導モータの加速はロータ
のイナーシャ分のみになるため加速勾配が一時的にゼロ
となる。その後図4のフローに示したように、モータ電
流を制御する位相制御の点孤角を再セットし、設定され
た加速勾配になるよう徐々に広げていく。この制御によ
り誘導モータはゆっくりと加速していき、設定回転数に
達する。ロータの種類によってイナーシャが異なるので
ロータによっては、設定回転数あるいは少し設定回転数
を超えた回転数で再度同期周波数を誘導モータに与え
る。この制御により、従来方式に見られた設定状態に入
るときのオーバシュートあるいはアンダシュートを無く
すことが出来る。
【0011】
【発明の効果】本発明によれば、ロータを設定回転数に
加速したときに、オーバシュート等が生じないので、サ
ンプルの乱れがなくなり、且つ設定回転数をオーバする
ことを防止して製品の安定性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す遠心遠心分離機の構
成図である。
【図2】 従来の方式による誘導モータの回転速度を示
したものである。
【図3】 本発明による誘導モータの回転速度を示した
ものである。
【図4】 本発明による誘導モータ制御のフローを示し
たものである。
【符号の説明】
1はロータ、2は誘導モータ、3は回転室、4は回転検
出センサ、5は回転検出回路、6はCPU、7は操作
部、8はモータ駆動回路である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−12089(JP,A) 実開 平3−115054(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B04B 9/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サンプルを遠心分離するためのロータ
    と、該ロータを駆動する誘導モータと、該誘導モータの
    回転数を検出するセンサと、該誘導モータを制御する制
    御部と、運転条件を設定・表示する操作部とを有した遠
    心分離機において、前記センサにより検出した実回転数
    に見合った同期周波数を前記誘導モータに与え、更に前
    記ロータの加速中であって前記操作部により設定される
    設定回転数に達する以前の該設定回転数より低い回転域
    にて、前記誘導モータに流れる電流を制御する位相制御
    素子の点孤角を再セットし、加速勾配を下げることを特
    徴とする遠心分離機の加速制御方法。
  2. 【請求項2】 前記設定回転数に達した時にも同期周波
    数を前記誘導モータに与えることを特徴とする請求項1
    記載の遠心分離機の加速制御方法。
  3. 【請求項3】 前記設定回転数を超えた直後に同期周波
    数を前記誘導モータに与えることを特徴とする請求項1
    記載の遠心分離機の加速制御方法。
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